JP6435115B2 - プレストレスト部材の製造方法 - Google Patents
プレストレスト部材の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6435115B2 JP6435115B2 JP2014096692A JP2014096692A JP6435115B2 JP 6435115 B2 JP6435115 B2 JP 6435115B2 JP 2014096692 A JP2014096692 A JP 2014096692A JP 2014096692 A JP2014096692 A JP 2014096692A JP 6435115 B2 JP6435115 B2 JP 6435115B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tension
- tendon
- sheath tube
- insertion hole
- landing plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
ポストテンション方式では、予めコンクリート部材の端部に埋設された定着金物を介してプレストレスを導入している。
シール材が破損すると、充填材が漏出してしまい、仮定着板およびナットに付着固化して、仮定着板およびナットを撤去できなくなる場合がある。
第一の実施形態では、プレストレストコンクリート梁(プレストレスト部材)を製造する場合について説明する。
なお、本発明のプレストレスト部材の製造方法により製造される部材は、梁に限定されるものではない。
なお、梁本体2の断面形状や各種寸法は限定されず、適宜設定することが可能である。
緊張材挿入孔20は、梁本体2の両端に形成された拡径部21,21と、拡径部21以外の部分である一般部22とを備えている。なお、拡径部21は、必ずしも緊張材挿入孔20の両端に形成されている必要はなく、一方の端部のみに形成されていてもよい。
また、緊張材挿入孔20の形成箇所は梁本体2の断面下側に限定されるものではなく、例えば、梁本体2の断面中央であってもよい。
本実施形態の一般部22は、図2に示すように、梁本体2の軸方向に沿って配管されたシース管6により形成されている。
本実施形態では、緊張材3として高強度鉄筋を使用するが、緊張材3を構成する材料は限定されない。例えばPC鋼棒やPC鋼より線を使用してもよい。
充填材4は、緊張材3と緊張材挿入孔20との隙間に充填されている。充填材4が固化することで、緊張材3が緊張材挿入孔20内に定着する。
シール材5を構成する材料は、充填材4の流出を防止することが可能であれば限定されるものではないが、本実施形態では樹脂製の材料を使用する。
梁本体2は、シース管6が配設された図示しない型枠内にコンクリートを打設することにより構築する。
コンクリートに所定の強度が発現したら脱型する。
緊張材3の両端は、梁本体2の両端から突出させる。緊張材3は、一方の端部のみを梁本体2から突出させておき、他方の端部は梁本体2に直接定着させておいてもよい。
シール材5は、図2の(a)に示すように、拡径部21に面した状態で設置する。
LS≧ε・LP (式1)
仮定着板7には図示しない貫通孔が形成されている。
緊張材3の他端は、他方の仮定着板7から突出した部分に螺着したナット71により他方の仮定着板7に固定する。なお、緊張材3の他端は、梁本体2に直接定着させておいてもよい。
緊張材3への緊張力の導入は、図1(b)に示すように、緊張材3の一端側に設置されたプレストレス導入用ジャッキ(以下、単に「ジャッキ8」という)により行う。
ジャッキ反力は、ジャッキチェア81および仮定着板7を介して梁本体2に作用させる。
なお、緊張材3への緊張力の導入方法は限定されない。
梁本体2へのプレストレスの導入は、ジャッキ8による荷重を徐荷するとともに、カプラー82を取り外して、緊張材3の緊張力を開放することにより行う。
充填材4は、シール材5,5同士の間の空間(一般部22)に充填する。
充填材4に十分な強度が発現し、緊張材3が梁本体2に定着したら、図1の(d)に示すように、仮定着板7を撤去する。
なお、緊張材3の端部は、必ずしも拡径部21内において切断する必要はない。例えば、緊張材3を接合筋として使用する場合には、緊張材3の端部を梁本体2の端面から突出させておいてもよい。
ゆえに、本実施形態のプレストレスト部材の製造方法およびPCa梁によれば、シール材5の破損に起因する充填材4の漏出を防止することができる。
第二の実施形態のプレストレストコンクリート梁(以下、単に「PCa梁」という)1は、図3に示すように、梁本体2と、緊張材3と、充填材4と、シール材5を備えて構成されている。
なお、梁本体2の断面形状や各種寸法は限定されず、適宜設定することが可能である。
緊張材挿入孔20は、図4に示すように、梁本体2の軸方向に沿って配管されたシース管6により形成されている。
また、緊張材挿入孔20の形成箇所は梁本体2の断面下側に限定されるものではなく、例えば、梁本体2の断面中央であってもよい。
なお、この他の緊張材3の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
梁本体2は、シース管6が配設された図示しない型枠内にコンクリートを打設することにより構築する。
なお、緊張準備工程の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
シール材5は、図4の(a)に示すように、梁本体2の端面に面した状態で設置する。
LS≧ε・LP (式1)
第一仮定着板7aは、貫通孔72に緊張材3の一端を挿通した状態で、梁本体2の一方の端面に設置する。
充填材4に十分な強度が発現し、緊張材3が梁本体2に定着したら、図3の(d)に示すように、仮定着板7a,7bを撤去する。
また、充填材4の漏出が防止されているため、仮定着板7およびナット71(定着具)が、充填材4と固定されて、撤去不能になることもない。
2 梁本体(コンクリート部材)
20 緊張材挿入孔
21 拡径部
22 一般部
3 緊張材
4 充填材
5 シール材
6 シース管
7 仮定着板
7a,7b 仮定着板
71 ナット
72 貫通孔
8 ジャッキ
81 ジャッキチェア
82 カプラー
Claims (2)
- シース管が配設された型枠内にコンクリートを打設してコンクリート部材を構築する工程と、
前記シース管に緊張材を挿通する工程と、
前記シース管の両端において当該シース管の内面と前記緊張材との隙間をシール材で遮蔽する工程と、
前記緊張材の一端を仮定着板に挿通するとともに前記コンクリート部材の端面に前記仮定着板を設置する工程と、
前記緊張材の一端側に設置されたジャッキにより当該緊張材に緊張力を導入する工程と、
前記緊張材に螺着したナットを前記仮定着板に密着させるとともに、前記ジャッキによる荷重を徐荷することで前記仮定着板を介して前記コンクリート部材にプレストレスを導入する工程と、
前記シース管内に充填材を充填する工程と、を備えるプレストレスト部材の製造方法であって、
前記コンクリート部材の端面に配設される型枠には、前記シール材の長さ以上の長さを有した円柱状の突出部分が形成されていて、当該突出部分により前記シース管と連続する拡径部を形成し、
前記ジャッキと前記仮定着板との間にはジャッキチェアが介設されており、
前記緊張材の端部を前記拡径部の内部において切断した後、当該拡径部に充填材を充填することを特徴とする、プレストレスト部材の製造方法。 - 前記シール材の長さが、想定される前記緊張材の伸びひずみに前記緊張材の長さを乗じた値以上であることを特徴とする、請求項1に記載のプレストレスト部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014096692A JP6435115B2 (ja) | 2014-05-08 | 2014-05-08 | プレストレスト部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014096692A JP6435115B2 (ja) | 2014-05-08 | 2014-05-08 | プレストレスト部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015214803A JP2015214803A (ja) | 2015-12-03 |
JP6435115B2 true JP6435115B2 (ja) | 2018-12-05 |
Family
ID=54751932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014096692A Active JP6435115B2 (ja) | 2014-05-08 | 2014-05-08 | プレストレスト部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6435115B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106988507B (zh) * | 2017-04-19 | 2018-12-04 | 中建七局安装工程有限公司 | 一种抑制电磁干扰的屏蔽预应力地坪施工方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6154907A (ja) * | 1984-08-27 | 1986-03-19 | 豊田 襄 | Pc鋼棒の型枠取付方法 |
JP2619789B2 (ja) * | 1993-05-25 | 1997-06-11 | 運輸省港湾技術研究所長 | プレストレストコンクリート舗装におけるfrp緊張材の定着方法 |
US5770286A (en) * | 1996-04-10 | 1998-06-23 | Sorkin; Felix L. | Corrosion inhibitor retaining seal |
JP2000202822A (ja) * | 1999-01-20 | 2000-07-25 | Arutesu:Kk | Pc鋼材の緊張側定着方法および緊張側定着具 |
JP3437818B2 (ja) * | 2000-04-28 | 2003-08-18 | 株式会社ピーエス三菱 | ポストテンション方式のプレストレストコンクリートの施工方法 |
-
2014
- 2014-05-08 JP JP2014096692A patent/JP6435115B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015214803A (ja) | 2015-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5258099B2 (ja) | プレストレストコンクリート杭及びその製造方法並びに杭頭部とフーチングとの連結方法 | |
JP6259807B2 (ja) | 道路橋防護柵及びその設置工法 | |
JP2012077471A (ja) | プレキャスト部材の継手構造とコンクリート製プレキャスト部材 | |
JP4888915B2 (ja) | 梁端部をpc造とする複合構造梁を用いた建物構造 | |
JP2015004229A (ja) | 鉄骨ピンを用いた柱・梁のpc耐震接合構造とpc耐震接合方法 | |
JP2016194223A (ja) | 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法 | |
JP5261418B2 (ja) | プレストレストコンクリート部材の製造方法 | |
JP2008266910A (ja) | 緊張材の定着部または偏向部の突起構造及びその施工方法 | |
JP6435115B2 (ja) | プレストレスト部材の製造方法 | |
KR101673287B1 (ko) | 보수, 보강 또는 리모델링시에 보의 단부에 작용하는 부모멘트에 대한 단면 내력을 증가시키는 방법 | |
JP2015101829A (ja) | Pc柱と鉄骨梁との接合構造および接合方法 | |
JP5816514B2 (ja) | アウトフレーム補強工法とその補強構造 | |
JP6683584B2 (ja) | 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法 | |
JP5914624B1 (ja) | コンクリート構造物 | |
JP5717983B2 (ja) | 部材の接合構造、建物、及び部材の接合方法 | |
JP2006016893A (ja) | 既存構造物のせん断補強方法 | |
JP6532906B2 (ja) | プレキャスト壁高欄の設置構造 | |
JP5508070B2 (ja) | 鋼部材とコンクリート部材との接合構造及び接合方法 | |
JP3810759B2 (ja) | プレキャストブロックによる既設下部構造物の縁端拡幅構造およびその施工方法 | |
JP3989474B2 (ja) | プレストレス力導入装置の定着構造およびプレストレス式の接合構造 | |
JP5711035B2 (ja) | アンカー及びアンカーの固定方法 | |
JP2012046925A (ja) | コンクリート部材の接合構造及びその接合方法 | |
JP7008313B2 (ja) | プレキャストコンクリート階段における壁柱の製造方法 | |
JP2006112189A (ja) | 緊張材定着具 | |
JP2021001450A (ja) | 壁高欄の補強方法及び補強構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180703 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181030 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181112 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6435115 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |