JPH07197541A - コンクリート躯体の接合構造及びその接合方法 - Google Patents

コンクリート躯体の接合構造及びその接合方法

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JPH07197541A
JPH07197541A JP5352933A JP35293393A JPH07197541A JP H07197541 A JPH07197541 A JP H07197541A JP 5352933 A JP5352933 A JP 5352933A JP 35293393 A JP35293393 A JP 35293393A JP H07197541 A JPH07197541 A JP H07197541A
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joining
adhesive
jig
hole
concrete
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Yasuo Goto
泰男 後藤
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HOUMU KK
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B13/00Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • F16B13/14Non-metallic plugs or sleeves; Use of liquid, loose solid or kneadable material therefor
    • F16B13/141Fixing plugs in holes by the use of settable material
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B1/00Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
    • E04B1/38Connections for building structures in general
    • E04B1/48Dowels, i.e. members adapted to penetrate the surfaces of two parts and to take the shear stresses
    • E04B1/483Shear dowels to be embedded in concrete
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L9/00Rigid pipes
    • F16L9/08Rigid pipes of concrete, cement, or asbestos cement, with or without reinforcement
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート躯体に接合するための特別の構
造を必要とせず、簡単な接合構造で強固な接合を可能と
し、接合用治具の抜けをなくし、施工性を著しく改善
し、建造物等の生産性を向上させるとともに著しく防災
効果の優れたコンクリート躯体の接合構造及びその接合
方法の提供を目的とする。 【構成】 中空状の棒状部材からなる接合用治具2と、
複数のコンクリート躯体、例えばPC部材1a,1b
と、コンクリート躯体間の当接面に一対に穿孔されてな
る接合用孔部5と、接合用孔部5に挿着された接合用治
具5と、接合用治具2の中空部3の一端部から注入され
棒状部材の中空部3の他端開口部から流出し少なくとも
接合用治具2の表面と接合用孔部5の周壁間に略充填さ
れた接着剤6と、を備えた構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレキャストコンクリー
ト(以下、PCと称す)板等のコンクリート躯体の接合
構造及びその接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅やビル、その他建設、土木工
事等において、工事の省力化、合理化の目的からPC板
等のコンクリート躯体がさかんに用いられるようになり
これらの接合に関して種々の接合構造及びその接合方法
が開発されている。以下に従来のコンクリート躯体の接
合方法について説明する。従来のPC部材の接合は実開
昭62−159598号公報(以下イ号という)や実公
平2−23663号公報(以下ロ号という)に開示され
ているように(1)PC部材相互間をボルトで接合する
か、(2)PC部材の接合面に定着された金物同士を溶
接するか、(3)PC部材の接合面より突出された接続
鉄筋同士を溶接した後に、接合部にモルタルや接着剤等
を充填して構成されていた。また、接合用治具を用いP
C板等のコンクリート躯体を接着剤を介して接合する構
造は実公平2−7995号公報(以下ハ号という)に示
すように、「コンクリート構造の主体と、該主体に接合
するコンクリート構造の従体とからなり、前記主体の接
合面の所定位置に挿入用ピンの外径よりやや内径の大き
な円錐台形のピン挿入孔を設けるとともに従体の接合面
の前記ピン挿入孔対応位置には該ピン挿入孔と同径でか
つ同軸上に伸びる逆円錐台形の貫通孔を設け、該貫通孔
より主体と従体に亘りピンを挿入するとともにその周囲
を結合材を充填したことを特徴とするコンクリート構造
体の接合構造」として開示されており、実開昭62−1
51306号公報(以下ニ号という)に示すように、
「各接合面に夫々接合用溝が開口された一双のPC部材
を対設し、同各部材の前記溝に亘って複数のモルタルま
たは接着剤の注入孔を有する中空部を備えた接合用金具
を嵌装し、同接合用金具の前記中空部にモルタルまたは
接着剤を注入し、同中空部及び前記接合用溝と接合用金
具との間隙並びに前記各部材の接合面の間の間隙に前記
モルタルまたは接着剤を充填してなることを特徴とする
PC部材の接合構造」として開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記イ号
・ロ号公報の構成ではコンクリート構造物の互いに対向
する接合面の膨出部にボルトを挿着したり、継手金具に
連結ボルトを挿着することによりコンクリート構造物同
士を容易に接合することができるが、いずれもコンクリ
ート構造物と継手金具やボルトの埋設用の凹部等を設け
る必要があり、製造工程が複雑になるという問題点を有
していた。更に、ボルトナットによる締着のために振動
等で弛んでしまうことがある等の問題点があった。ま
た、必要に応じて継手金具やボルト等をモルタル等で埋
設する場合は施工に時間を要し作業性が悪いという問題
点を有していた。また、ハ号公報には、次のような問題
点が挙げられる。すなわち、 ピン挿入用口と接着剤充填口が同じなので、挿入口が
上部に面していないと充填剤が洩れる。 実施例にあげられたような形状のコンクリート躯体に
は使用可能であるが長大なコンクリート壁のような接合
は無理である。 貫通孔が上方に向かうに従って内径が拡大し逆円錐台
形をなしているとしても、底部にまで充填剤は廻りにく
く空気の流出孔がないので充填斑が起こりやすい。 底部にまで接着剤が廻ったかどうか視認できないの
で、充填途中で注入を終わってしまう可能性がある。 という点である。また、ニ号公報には、次のような問題
点が挙げられる。すなわち、 PC板にあらかじめ溝形成用型材を使って接合用治具
を挿入するための花瓶状断面の接合用溝を作っておかな
ければならないので作業工程が煩雑である。 底部及び治具内部にまで接着剤が充填できたかどうか
視認できないので充填が終わらないうちに注入を終わっ
てしまう可能性がある。 接合部材の接合面の目地部間隙の外周部にモルタルま
たは接着剤の洩れ止め用型枠を取り付けなければならな
い。という点である。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、コンクリート躯体に接合するための特別の構造を必
要とせず、簡単な接合構造で強固な接合を可能とし、接
合用治具の抜けをなくし、施工性を著しく改善し、建造
物等の生産性を向上させるとともに著しく防災効果の優
れたコンクリート躯体の接合構造及びその接合方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は次の構成からなる。請求項1に記載のコンク
リート躯体の接合構造は、中空状の棒状部材からなる接
合用治具と、複数のコンクリート躯体と、前記コンクリ
ート躯体間の当接面に一対に穿孔されてなる接合用孔部
と、前記接合用孔部に挿着された前記接合用治具と、前
記接合用治具の中空部の一端部から注入され前記棒状部
材の中空部の他端開口部から流出し少なくとも前記接合
用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に略充填された
接着剤と、を備えた構成を有している。請求項2に記載
のコンクリート躯体の接合構造は、棒状部材の長手方向
の中央部に中空部を有し前記中空部の一端部に固定され
た支管を備えた接合用治具と、複数のコンクリート躯体
と、前記コンクリート躯体間の当接面に一対に穿孔され
てなる接合用孔部と、前記接合用孔部に支管を有しない
端部から挿着された前記接合用治具と前記接合用治具の
支管の開口部から注入され前記棒状部材の中空部の他端
開口部から流出し少なくとも前記接合用治具の表面と前
記接合用孔部の周壁間に略充填された接着剤と、を備え
た構成を有している。請求項3に記載のコンクリート躯
体の接合構造は、棒状部材の中央部に中空部を有し前記
棒状部材の外周部から前記中空部に連通する支管係合孔
と、前記支管係合部に固定又は脱着自在に係合された支
管と、を有する接合用治具と、複数のコンクリート躯体
と、前記コンクリート躯体間の当接面に一対に穿孔され
てなる接合用孔部及び当接面に切削形成された支管装着
用溝部と、前記接合用孔部や支管装着用溝部に挿着され
た前記接合用治具と前記接合用治具の支管の開口部から
注入され棒状部材の中空部の両端の開口部から流出し少
なくとも前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁
間に略充填された接着剤と、を備えた構成を有してい
る。請求項4に記載のコンクリート躯体の接合構造は、
外周面の長手方向に形成された接着剤導入管装着部を有
する中実の棒状部材と、前記接着剤導入管装着部に装着
される一端に接着剤流入部を有し他端部に接着剤流出部
を有する接着剤導入管と、を備えた接合用治具と、複数
のコンクリート躯体と、前記コンクリート躯体間の当接
面に一対に穿孔されてなる接合用孔部と、前記接合用孔
部に挿着された前記接合用治具と前記接着剤導入管の接
着剤流入部から注入され前記接着剤流出部から流出して
前記接合用治具の前記棒状部材等の前記接合用治具の表
面と前記接合用孔部の周壁間に略充填された接着剤と、
を備えた構成を有している。請求項5に記載のコンクリ
ート躯体の接合構造は、外周面の長手方向に形成された
接着導入管装着部を有する中実の棒状部材と、前記接着
剤導入管装着部に装着される両端部に接着剤流出部を有
し略中央部に連接された支管状の接着剤流入部を有する
接着剤導入管と、を備えた接合用治具と、複数のコンク
リート躯体と、前記コンクリート躯体間の当接面に一対
に穿孔されてなる接合用孔部及び当接面に切削形成され
た接着剤流入部装着用溝部と、前記接合用孔部や接着剤
流入部装着用溝部に挿着された前記接合用治具と前記接
着剤流入部から注入され両端の前記接着剤流出部から流
出して前記接合用治具の前記棒状部材等の前記接合用治
具の表面と前記接合用孔部の周壁間に略充填された接着
剤と、を備えた構成を有している。請求項6に記載のコ
ンクリート躯体の接合方法は、各当接面に接合用治具の
横断面の径と略同径若しくは大きめの径の一対の接合用
孔部が形成されたコンクリート躯体の接合用孔部に接合
用治具を挿着し各コンクリート躯体を当接させる工程
と、前記工程で接合用孔部に挿着された前記接合用治具
の中空部の一端部から接着剤を注入し他端開口部から流
出させ前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間
に接着剤を充填する工程と、を有する構成を備えてい
る。請求項7に記載のコンクリート躯体の接合方法は、
各当接面に接合用治具の棒状部材や支管の横断面の径と
略同径若しくは少し大きめの径を有する接合用孔部及び
支管装着用溝部が形成された複数のコンクリート躯体の
前記接合用孔部及び支管装着用溝部に接合用治具の棒状
部材及び支管を挿着し各コンクリート躯体を当接させる
工程と、前記工程で接合用孔部及び支管装着用溝部に挿
着された前記接合用治具の支管の開口部から接着剤を注
入し前記接着用治具の前記棒状部材の前記中空部の両端
の開口部から流出させ前記接合用治具の表面と前記接合
用孔部の周壁間に接着剤を充填する工程と、を有する構
成を備えている。
【0006】ここで、コンクリート躯体としては、住宅
やビル建設に用いられるPCパネル,PC床梁,コンク
リートブロック,門柱,塀,れんが,石材や鉄道トンネ
ルや地下道のシール工法等で使用されるPCウォールコ
ンクリート,U字溝,側溝,PCカルバート,PC擁
壁,水路,水槽等のコンクリート2次製品であるPC部
材をいう。接着剤としてはエポキシ系,ポリウレタン
系,酢酸ビニル系,シリコーン系接着剤の他、モルタ
ル,各種セメント,レジンコンクリート等が用いられ
る。モルタルやセメントを用いる場合は接合用治具はス
テンレス製や、表面が合成樹脂等の多層構造を有する治
具やセラミックス製のものを用いることにより結露や塩
害等による腐食を防止することができる。また、接合す
るコンクリート躯体の接合面に両面テープやシール等の
シール材を貼着することにより接合面からの接着剤の洩
れを防止することができる。更に、接合面にシール材に
より囲繞された接着剤溜まり部や、接合時に接着剤を塗
布させる接着剤塗布部等を形成することができるので種
類の異なる接着剤を予め塗布しておくことができる。
【0007】
【作用】コンクリート躯体の各当接面に接合用孔部や切
削部を形成し、接合用治具を挿着埋設し接着剤やモルタ
ル等を注入するだけなので作業工程を極めて簡略化でき
作業工数を削減することができる。簡単な接合構造にも
かかわらず強固な接合を可能とすることができるので著
しく防災効果を上げることができる。視認用孔部が設け
られているので、底部まで接着剤を注入することができ
接合用治具の表面部の螺旋状の凹凸部を通って充填され
ていくので接合用孔部の空気を追い出し充填斑ができる
のを防止することができる。また、接合面のシール材に
より接着剤の洩れを防止できるとともに、種類の異なる
接着剤を併用することにより極めて強固な接合耐力を得
ることができる。接合用治具の抜けをなくし、施工性を
著しく改善し、建造物等の生産性を向上させることがで
きる。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。 (実施例1)図1は本発明の第1実施例におけるコンク
リート躯体の接合構造を示す要部断面図である。1a,
1bは接合された一対のPC部材、2はPC部材1a,
1bの接合面に埋設された中空状の棒状部材の先端部に
突起部を有する金属製の接合用治具、3は接合用治具2
の中央長手方向に形成された両端が開口した接着剤注入
用の中空部、4は接合用治具2の接着剤流出側先端の対
称位置に突設形成された2本の突起部、5はPC部材1
a,1bの接合面に連通して形成された接合用治具2の
棒状部材を挿着するための接合用孔部、6は接合用治具
2の中空部3の一端部から注入され中空部3の他端部か
ら流出し、接合用治具2の表面と、接合用孔部5の周壁
間に充填された接着剤、7は接合用孔部5の開口部に覆
設された込栓である。以上のように構成されたコンクリ
ート躯体の接合構造について、以下その接合方法を説明
する。図2は本発明の第1実施例におけるコンクリート
躯体の接合方法を示す要部斜視図であり、図3は本発明
の第1実施例におけるコンクリート躯体の接合方法の接
着剤の流れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図で
ある。8は接合用孔部5の開口部、9は接合用治具2の
一端部に螺着で係合された接着剤注入用の支管、10は
支管9に形成された接合用治具2の中空部3と連通する
支管中空部である。まず、接合すべき一対のPC部材1
a,1bの当接面に接合用治具2の各棒状部材より少し
太めの径とそれより少し深めの長さを有した接合用孔部
5をドリル等で穿孔する。次いで、接合すべき一対のP
C部材1a,1bの当接面に必要に応じて接着剤6を塗
布した後、接合用治具2を接合用孔部5に挿着しPC部
材1a,1bを水平にして各当接面を衝合させる。次い
で、必要に応じてワイヤーやターンバックル,パイプサ
ポート等の保持具で接合部が離れないように保持した
後、支管9の開口部からエポキシ系の接着剤6を注入
し、支管9と接合用孔部5の開口部8から接着剤が視認
できるので溢出するまで注入する。図3に示すように、
接着剤6の充填は支管9の支管中空部10から注入さ
れ、矢印に示すように接合用治具2の中空部3を通り接
合用治具2の表面と接合用孔部5の周壁の隙間を充填し
ていく。この際、接合用治具2の表面に形成された突部
や凹凸部のバッファ効果により接着剤6のチャネリング
やショートパスを防止し、該隙間をほとんど洩れなく接
着剤6が充填される。更に、接着剤6の注入を続けると
接着剤6が支管9の外表面と接合用孔部5の周壁の隙間
を充たしながら上昇してくるのが視認できるので充填斑
を防止できる。次いで支管9を外した後、必要に応じて
接合用孔部5の開口部8にコンクリート製又はゴム製等
の込栓7又はモルタル等でシーリング処理を行う。接着
剤6が硬化した後に必要に応じてパイプサポート等の保
持具を除去する。以上のように本実施例によれば、PC
部材の接合加工が接合面に接合用孔部5を形成するだけ
の極めて簡単な加工であり、接合方法も接合用孔部5に
接合用治具2を挿着し、接着剤6を注入するだけの極め
て簡単な作業で機械的強度の優れた接合構造を得ること
ができる。更に、接着剤6が充分に行き渡っているか視
認できるので接着斑のない強固な接合構造を得ることが
できる。また、接合用治具の表面が接着剤6で被覆され
ているので塩害や結露等により腐食等を生じることがな
い。本実施例において、接着剤はエポキシ系接着剤を用
いたが、接着剤は図4に示すようにモルタル等を用いて
もよい。図4は本発明の第1実施例におけるコンクリー
ト躯体の接合構造の他の応用例を示す要部断面図であ
る。接合するPC部材1a′,1b′にU型排水ブロッ
クを用い接着剤6′としてモルタルを使用し込栓を省略
した以外は実施例1と同様であり説明を省略する。
【0009】(実施例2)図5は本発明の第2実施例に
おけるコンクリート躯体の接合方法の接着剤の流れを模
式的に示した接合用孔部の要部断面図である。実施例1
と異なるのは接合用治具として棒状部材の接着剤流出側
の先端開口部に接着剤案内溝11が形成された接合用治
具2aを用いた点である。本実施例における接合構造及
び接合方法は、実施例1と同様であり説明を省略する。
以上のように本実施例によれば接合用治具の接着剤流出
部に接着剤案内溝11が形成されているので、モルタル
等の比較的粘度の高い接着剤を用いても容易にかつ、斑
なく充填を行うことができる。また、接着剤注入後、接
合用治具の埋設に支管9aが邪魔にならない場合は、支
管9aも一緒に埋設することにより作業性を向上させる
ことができる。
【0010】(実施例3)図6は本発明の第3実施例に
おけるコンクリート躯体の接合構造を示す要部断面図で
ある。1a′,1b′は接合された一対のPC部材、2
bはPC部材1a′,1b′の接合面に埋設された中空
状の棒状部材の長手方向略中央部に接着剤注入用の支管
9bが固定された金属製の接合用治具、3bは接合用治
具2bの中央長手方向に形成された両側が開口した接着
剤注入用の中空部、5′はPC部材1a′,1b′の当
接面に連通して穿設された接合用治具2bの棒状部材を
挿着するための接合用孔部、6は接合用治具2bの支管
9bの開口部から注入された接合用治具2bの中空部3
bの両端の開口部から流出し接合用治具の表面と接合用
孔部5′の周壁間に充填された接着剤、12は接合用孔
部5′の一方の当接面に切削形成された支管装着用溝
部、7′は支管装着用溝部12の開口部に覆設された込
栓である。以上のように構成されたコンクリート躯体の
接合構造について、以下その接合方法を説明する。図7
は本発明の第3実施例におけるコンクリート躯体の接合
方法を示す要部斜視図であり、図8は本発明の第3実施
例におけるコンクリート躯体の接合方法の接着剤の流れ
を模式的に示した接合用孔部の要部断面図である。13
は支管装着用溝部12の開口部である。まず、接合すべ
き一対のPC部材1a′,1b′の当接面に接合用治具
2bの径より少し太めの径で接合用治具2bの中央部が
各PC部材1a′,1b′の接合面にくるような深さの
接合用孔部5′をドリル等で穿設する。次に、連通する
一方の接合用孔部5′の当接面に支管9b装着用の支管
装着用溝部12を形成する。次いで、当接面に連通した
接合用孔部5′に支管9bが固定された接合用治具2b
を挿着し、PC部材1a′,1b′を水平にして各当接
面を衝合させる。次に、必要に応じてワイヤーやターン
バックル,パイプサポート等の保持具で接合部が離れな
いように保持した後、支管9bの開口部に接着剤注入用
ガン(図示せず)を装着し、エポキシ系の接着剤6を接
合用治具2bの中空部3bを経て、接合用治具2bの両
端開口部から接合用孔部5′を充たしながら支管装着用
溝部12の開口部13に接着剤6が視認されるまで接合
用孔部5′に充填する。図8に示すように、接着剤6の
充填は支管9bの開口部から注入され支管中空部10
b,接合用治具2bの中空部3bを通り、接合用治具2
bの表面と接合用孔部5′の周壁の隙間を充填してい
く。この際、実施例1と同様に接合用治具2bの表面に
はバッファ効果により接着剤のチャネリングやショート
パスを防止するための突部が形成されているので、隙間
をほとんど洩れなく接着剤6が充填される。更に、接着
剤6の注入を続けると、接着剤6が支管9bと支管装着
用溝部12の周壁の隙間を充たしながら返流してくるの
が視認できるので充填斑を防止できる。次いで、支管装
着用溝部12の開口部13に込栓等でシーリング処理を
行う。接着剤6が硬化した後に必要に応じてパイプサポ
ート等の保持具を除去する。以上のように本実施例によ
れば、接合すべきPC部材の接合面に連通した接合用孔
部を穿設し、一方の接合用孔部の当接面に支管装着用溝
部を形成する極めて簡単な加工であり、接合方法も接合
用治具に接着剤を注入するだけの極めて簡単な作業で、
機械的強度の優れた接合構造を得ることができる。更
に、実施例1と同様に接着剤が充分に充填されたか視認
できるので接着斑のない強固な接合構造を得ることがで
きる。尚、本実施例において接合用孔部や支管装着用溝
部はPC部材の接合面から穿設したが、予めPC部材製
造時に形成してもよい。
【0011】(実施例4)図9は本発明の第4実施例に
おけるコンクリート躯体の接合構造を示す要部断面図で
ある。1a″,1b″は接合された一対のPC部材、2
cはPC部材1a″,1b″の仕口接合面に埋設された
中実の棒状部材の外周面の長手方向にパイプ状の接着剤
導入管14が装着された先端部に突起部4cを有する金
属製の接合用治具、5″は接合する一対のPC部材1
a″,1b″の当接面に連通して形成された接合用孔
部、6は接着剤導入管14の接着剤流入部から注入さ
れ、接着剤流出部から流出して接合用治具2cの表面と
接合用孔部5″の周壁間に充填された接着剤、7″は接
合用孔部5″の開口部を覆設した込栓である。以上のよ
うに構成されたコンクリート躯体の接合方法について、
以下その接合方法を説明する。図10は本発明の第4実
施例におけるコンクリート躯体の接合方法の接着剤の流
れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図である。6
aは接着剤注入用ガンである。まず、接合すべきPC部
材1a″,1b″の当接面に連通して接合用治具2cの
径より少し太めの径で接合用治具2cの中央部が仕口接
合面にくるような深さの接合用孔部5″をドリル等で穿
設しておく。次いで、PC部材1a″,1b″を接合用
孔部5″が連通するように当接させ、サポート治具で仮
固定を行う。接合用孔部5″に接合用治具2cを挿入し
突起部4cを接合用孔部5″の底部に突き差して挿入す
る。次にパイプ状の接着剤導入管14の開口部に接着剤
注入用ガン6aを装着し接着剤6をパイプ状の接着剤導
入管14の中空部を経て、接合用孔部5″の開口部に接
着剤6が視認されるまで接合用孔部5″に充填する。図
10に示すように、接着剤6の充填はパイプ状の接着剤
導入管14の開口部から注入され、矢印で示すように、
接合用治具2cと接合用孔部5″の周壁との間の隙間を
充填していく。この際、接合用治具2cの表面の凹凸部
のバッファ効果により接着剤6のチャンネリングやショ
ートパスを防止し、該隙間をほとんど洩れなく接着剤6
が充填される。更に接着剤6の注入を続けると接着剤6
がパイプ状の接着剤導入管14の外表面と接合用孔部
5″の隙間を充たしながら返流してくるのが視認できる
ので充填斑を防止できる。接合用孔部5″の開口部に接
着剤6が視認されたら接着剤注入用ガン6aと接着剤導
入管14との係合を解く。その際に接合用治具2cは先
端の突起部4cで接合用孔部5″の底部に固定されてい
るので回転したり、抜けたりすることがない。次いで、
接合用孔部5″の開口部に込栓7″を面一に覆設する。
以上のように本実施例によれば、PC部材の仕口加工は
連通孔をドリル等で形成するだけの極めて簡単な加工,
極めて簡単な作業で機械的強度に優れた接合構造を得る
ことができる。更に接着剤が充分に行き渡っているか視
認できるので、接着斑のない強固な接合構造を得ること
ができる。また、接合部に金属製で中実の接合用治具が
埋設されているので接合用治具の機械的強度により地震
や台風等の外力に対して耐力を維持できる。また、接合
用治具が接着剤で表面を被覆されているため塩害や浸透
水等により錆びることがないので、安全性を著しく向上
させることができる。
【0012】(実施例5)図11は本発明の第5実施例
におけるコンクリート躯体の接合構造を示す要部断面図
である。1a,1bは接合された一対のPC部材、2d
はPC部材1a,1bの接合面に埋設された中実の棒状
部材の外周面に長手方向の中央部に接着剤流入部を備え
両端部に接着剤流出部を有するパイプ状の接着剤導入管
15が装着された金属製の接合用治具、5′はPC部材
1a,1bの接合面に連通して形成された接合用治具2
dの棒状部材を挿着するための接合用孔部、6は接着剤
導入管15の長手方向中央部の接着剤流入部から注入さ
れ両端の接着剤流出部から流出して接合用治具2dの棒
状部材の表面と接合用孔部5′の周壁間に充填された接
着剤、16は接合用孔部5′の当接面に切削形成された
接着剤流入部装着用溝部である。以上のように構成され
たコンクリート躯体の接合構造について、以下その接合
方法を説明する。図12は本発明の第5実施例における
コンクリート躯体の接合方法の接着剤の流れを模式的に
示した接合用孔部の要部断面図である。17は接着剤導
入管15の中央部に係合された支管状の接着剤流入部で
ある。まず、接合するPC部材1a,1bの当接面に連
通して接合用治具2dの径と略同じ径で接合用治具2d
の中央部がPC部材1a,1bの接合面にくるような深
さの接合用孔部5′及び連通する一方の接合用孔部5′
の当接面に接着剤流入部装着用溝部16を形成してお
く。次いで、当接面に連通した接合用孔部5′に接着剤
流入部17を備えた接着剤導入管15が装着された接合
用治具2dを挿入し、PC部材1a,1bを当接させて
サポート治具等で仮固定をする。次に、接着剤導入管1
5の接着剤流入部17に接着剤注入用ガン6aを装着
し、接着剤6を接着剤導入管15の両端開口部を経て、
接合用治具2dの表面と接合用孔部5′を充たしながら
接着剤流入部装着用溝部16の開口部に接着剤6が視認
されるまで接合用孔部5′に充填する。図12に示すよ
うに、接着剤6の充填は接着剤導入管15の接着剤流入
部17の開口部から注入され、パイプ状の接着剤導入管
15の開口した両端部から流出し、接合用治具2dの表
面と接合用孔部5′の周壁の隙間を充填していく。この
際、接合用治具2dの表面にはバッファ効果により接着
剤6のチャネリングやショートパスを防止するための突
部が形成されているので、隙間をほとんど洩れなく接着
剤6が充填される。更に接着剤6の注入を続けると、接
着剤6が接着剤流入部17と接着剤流入部装着用溝部1
6の周壁の隙間を充たしながら返流していくのが視認で
きるので充填斑を防止できる。接着剤流入部装着用溝部
16の開口部に接着剤6が視認されたら、接着剤流入部
と接着剤導入管15との係合を解いて、接着剤流入部装
着用溝部16の開口部に込栓等を覆設する。以上のよう
に本実施例によれば、接合すべきPC部材の接合面に連
通した接合用孔部を穿設し、一方の接合用孔部の当接面
に接着剤流入部装着用溝部を形成する極めて簡単な加工
であり、接合方法も接合用治具に接着剤を注入するだけ
の極めて簡単な作業で、機械的強度の優れた接合構造を
得ることができる。更に、他の実施例と同様に接着剤が
充分に充填されたか視認できるので接着斑のない強固な
接合構造を得ることができる。また、接合部に金属製で
中実の接合用治具が埋設されているので接合用治具の機
械的強度により地震や台風等の外力に対して耐力を維持
できる。また、接合用治具が接着剤で表面を被覆されて
いるため塩害や浸透水等により錆びることがないので、
安全性を著しく向上させることができる。尚、本実施例
において接合用孔部や接着剤流入部装着用溝部はPC部
材の接合面から穿設したが、予めPC部材製造時に形成
してもよい。
【0013】(実施例6)図13は本発明の第6実施例
におけるコンクリート躯体の接合構造を示す要部断面図
である。図1の第1実施例と異なる点は、接合するPC
部材1a″,1b″の接合面に接合用治具を埋設するた
めの貫通孔が予め穿設されており、接合時に貫通孔の一
端部を覆設して接合用孔部を形成する点と、接合面に接
着剤の洩れを防止する両面テープやシール等からなるシ
ール材18を貼付した点である。以上のように構成され
た本実施例のコンクリート躯体の接合構造について、以
下その接合方法について説明する。まず、予め穿設され
たPC部材1b″の貫通孔の接合面と反対側の開口部を
接合用治具2の略半分が挿入できるだけの空間を残して
コンクリート製等の込栓7″で覆設して接合用孔部5″
を形成する。次に、PC部材1b″の接合面に接着剤の
洩れを防止するためにシール材18を貼り付けて、接合
するPC部材1a″,1b″を衝合させる。次いで、接
合用治具2をPC部材1a″の接合用孔部5″の開口部
から挿着し、実施例1と同様にして接合を行う。以上の
ように本実施例によれば、接合するPC部材の接合面の
接合用孔部の周囲に接着剤の洩れを防止するシール材が
貼着されているので、接着剤注入時にPC部材の接合面
から接着剤が洩れるのを防止でき、接合用孔部に斑なく
充填でき接合力を高めることができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明は、接合用治具がコ
ンクリート躯体等の内部で挿着されかつ接着剤でコート
されているので、塩害や結露が防止でき、腐食等を生じ
ることがなく接合構造の耐久性を著しく向上させること
ができる。また、接合用治具が外部から見えないので美
感に優れた仕口継手構造とすることができ構造物の付加
価値を上げることができる。強固な接合で倒壊等を防ぎ
安全性を著しく向上させることができる。また、PC板
等あらかじめ工場等で作成されたコンクリート躯体を現
場施工で容易に接合し長大なコンクリート構造物を建造
することができる。施工時に少ない接合用治具でこのよ
うな効果が得られるので施工時の作業性、省力化及び合
理化を著しく改善することができるコンクリート躯体の
接合構造、並びにその接合方法を実現することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるコンクリート躯体
の接合構造を示す要部断面図
【図2】本発明の第1実施例におけるコンクリート躯体
の接合方法を示す要部斜視図
【図3】本発明の第1実施例におけるコンクリート躯体
の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部
の要部断面図
【図4】本発明の第1実施例におけるコンクリート躯体
の接合構造の他の応用例を示す要部断面図
【図5】本発明の第2実施例におけるコンクリート躯体
の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部
の要部断面図
【図6】本発明の第3実施例におけるコンクリート躯体
の接合構造を示す要部断面図
【図7】本発明の第3実施例におけるコンクリート躯体
の接合方法を示す要部斜視図
【図8】本発明の第3実施例におけるコンクリート躯体
の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部
の要部断面図
【図9】本発明の第4実施例におけるコンクリート躯体
の接合構造を示す要部断面図
【図10】本発明の第4実施例におけるコンクリート躯
体の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔
部の要部断面図
【図11】本発明の第5実施例におけるコンクリート躯
体の接合構造を示す要部断面図
【図12】本発明の第5実施例におけるコンクリート躯
体の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔
部の要部断面図
【図13】本発明の第6実施例におけるコンクリート躯
体の接合構造を示す要部断面図
【符号の説明】
1a,1a′,1a″,1b,1b′,1b″ PC部
材 2,2a,2b,2c,2d 接合用治具 3,3a,3b 中空部 4,4c 突起部 5,5′,5″ 接合用孔部 6,6′ 接着剤 6a 接着剤注入用ガン 7,7′,7″ 込栓 8 開口部 9,9a,9b 支管 10,10b 支管中空部 11 接着剤案内溝 12 支管装着用溝部 13 開口部 14,15 接着剤導入管 16 接着剤流入部装着用溝部 17 接着剤流入部 18 シール材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状の棒状部材からなる接合用治具
    と、複数のコンクリート躯体と、前記コンクリート躯体
    間の当接面に一対に穿孔されてなる接合用孔部と、前記
    接合用孔部に挿着された前記接合用治具と、前記接合用
    治具の中空部の一端部から注入され前記棒状部材の中空
    部の他端開口部から流出し少なくとも前記接合用治具の
    表面と前記接合用孔部の周壁間に略充填された接着剤
    と、を備えたことを特徴とするコンクリート躯体の接合
    構造。
  2. 【請求項2】 棒状部材の長手方向の中央部に中空部を
    有し前記中空部の一端部に固定された支管を備えた接合
    用治具と、複数のコンクリート躯体と、前記コンクリー
    ト躯体間の当接面に一対に穿孔されてなる接合用孔部
    と、前記接合用孔部に支管を有しない端部から挿着され
    た前記接合用治具と前記接合用治具の支管の開口部から
    注入され前記棒状部材の中空部の他端開口部から流出し
    少なくとも前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周
    壁間に略充填された接着剤と、を備えたことを特徴とす
    るコンクリート躯体の接合構造。
  3. 【請求項3】 棒状部材の中央部に中空部を有し前記棒
    状部材の外周部から前記中空部に連通する支管係合孔
    と、前記支管係合部に固定又は脱着自在に係合された支
    管と、を有する接合用治具と、複数のコンクリート躯体
    と、前記コンクリート躯体間の当接面に一対に穿孔され
    てなる接合用孔部及び当接面に切削形成された支管装着
    用溝部と、前記接合用孔部や支管装着用溝部に挿着され
    た前記接合用治具と前記接合用治具の支管の開口部から
    注入され棒状部材の中空部の両端の開口部から流出し少
    なくとも前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁
    間に略充填された接着剤と、を備えたことを特徴とする
    コンクリート躯体の接合構造。
  4. 【請求項4】 外周面の長手方向に形成された接着剤導
    入管装着部を有する中実の棒状部材と、前記接着剤導入
    管装着部に装着される一端に接着剤流入部を有し他端部
    に接着剤流出部を有する接着剤導入管と、を備えた接合
    用治具と、複数のコンクリート躯体と、前記コンクリー
    ト躯体間の当接面に一対に穿孔されてなる接合用孔部
    と、前記接合用孔部に挿着された前記接合用治具と前記
    接着剤導入管の接着剤流入部から注入され前記接着剤流
    出部から流出して前記接合用治具の前記棒状部材等の前
    記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に略充填
    された接着剤と、を備えたことを特徴とするコンクリー
    ト躯体の接合構造。
  5. 【請求項5】 外周面の長手方向に形成された接着剤導
    入管装着部を有する中実の棒状部材と、前記接着剤導入
    管装着部に装着される両端部に接着剤流出部を有し略中
    央部に連接された支管状の接着剤流入部を有する接着剤
    導入管と、を備えた接合用治具と、複数のコンクリート
    躯体と、前記コンクリート躯体間の当接面に一対に穿孔
    されてなる接合用孔部及び当接面に切削形成された接着
    剤流入部装着用溝部と、前記接合用孔部や接着剤流入部
    装着用溝部に挿着された前記接合用治具と前記接着剤流
    入部から注入され両端の前記接着剤流出部から流出して
    前記接合用治具の前記棒状部材等の前記接合用治具の表
    面と前記接合用孔部の周壁間に略充填された接着剤と、
    を備えたことを特徴とするコンクリート躯体の接合構
    造。
  6. 【請求項6】 各当接面に接合用治具の横断面の径と略
    同径若しくは大きめの径の一対の接合用孔部が形成され
    たコンクリート躯体の接合用孔部に接合用治具を挿着し
    各コンクリート躯体を当接させる工程と、前記工程で接
    合用孔部に挿着された前記接合用治具の中空部の一端部
    から接着剤を注入し他端開口部から流出させ前記接合用
    治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に接着剤を充填す
    る工程と、を有することを特徴とするコンクリート躯体
    の接合方法。
  7. 【請求項7】 各当接面に接合用治具の棒状部材や支管
    の横断面の径と略同径若しくは少し大きめの径を有する
    接合用孔部及び支管装着用溝部が形成された複数のコン
    クリート躯体の前記接合用孔部及び支管装着用溝部に接
    合用治具の棒状部材及び支管を挿着し各コンクリート躯
    体を当接させる工程と、前記工程で接合用孔部及び支管
    装着用溝部に挿着された前記接合用治具の支管の開口部
    から接着剤を注入し前記接着用治具の前記棒状部材の前
    記中空部の両端の開口部から流出させ前記接合用治具の
    表面と前記接合用孔部の周壁間に接着剤を充填する工程
    と、を有することを特徴とするコンクリート躯体の接合
    方法。
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