JP2009287249A - コンクリート部材の接合方法、pc部材の接合方法、コンクリート部材の接合構造、pc部材 - Google Patents

コンクリート部材の接合方法、pc部材の接合方法、コンクリート部材の接合構造、pc部材 Download PDF

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直人 藤生
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Abstract

【課題】PC部材同士を部材間の目地にグラウトを充填することにより接合する方法の施工性を向上する。
【解決手段】下方のPC柱部材30とPC梁・仕口部材20とを接合する際に、下方のPC柱部材30の接合端面の外周に沿うように凸部34を形成しておき、PC梁・仕口部材20を下方のPC柱部材30の上方に建て込み、凸部34を型枠として利用して下方のPC柱部材30とPC梁・仕口部材20との間の目地41にグラウト40を充填する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、少なくとも一方はPC部材からなる一対のコンクリート部材を、これら部材の間の目地にグラウトを充填して接合する方法及び構造に関する。
従来より、施工期間短縮のため、PC部材を用いて鉄筋コンクリート造構造物を構築することが行われている。このようなPC部材を用いて仕口部を構築する方法として、図18に示すように、仕口部22及び梁部25を一体成形し、柱主筋を貫通させるための鉄筋貫通孔921が設けられたPC梁・仕口部材920を、頭部に機械式継手932が設けられた下方のPC柱部材930の上部に建込み、さらに、下面に柱主筋911が突出した上方のPC柱部材910を、その柱主筋911がPC梁・仕口部材920の貫通孔921を貫通し、下方のPC柱部材930の機械式継手932内に挿入されるように建込み、貫通孔921及び機械式継手932内にグラウトを充填することにより、柱梁架構を構築する工法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようにPC部材を用いて柱梁架構を構築する場合には、上方のPC柱部材910とPC梁・仕口部材920との間の目地914及びPC梁・仕口部材920と下方のPC柱部材930との間の目地934の処理を行う必要がある。
通常、このような目地914、934の処理は、目地914、934の外周に型枠を設置した後、この型枠内にグラウトを充填することにより行っている。このような目地にグラウトを充填する際の型枠の設置方法として、図19(A)に示すように、目地934の外周に沿ってモルタル940を塗りつけ、このモルタル940を型枠として利用する方法(以下、モルタル型枠という)、図19(B)に示すように、PC柱部材930を製造する際に、部材側面にインサート941を埋設しておき、このインサート941に支持金物943をボルト942により固定し、この支持金物943により、目地934の外周を塞ぐように木製の型枠944を設置する方法(以下、木製型枠という)、及び、図19(C)に示すように、中空のチューブ945を目地934の外周に沿って配置し、チューブ945内に空気を充填して膨張させて、PC部材920、930の接合端面に密着させ、このチューブ945を型枠として用いる方法(以下、チューブ型枠という)などが用いられている。
また、例えば、特許文献2には、PC部材の目地の外周に閉塞部材を巻きつけ、この閉塞部材を取り囲むように、チューブを取り付け、このチューブ内に空気を充填して、チューブを膨張させ、閉塞部材を押さえつけ、閉塞部材を型枠として利用する方法が記載されている。
特許3837390号公報 特開2007−327251号公報
しかしながら、モルタル型枠では、以下のような問題がある。
(1)工程への影響:モルタルが硬化するまでグラウトを充填することができず、工期が長期化する。
(2)型枠作業:型枠の取り付け作業を熟練した作業員が行わないと、施工精度が低下し、グラウトの漏れなどが発生する。
また、木製型枠では、以下のような問題がある。
(1)型枠作業:型枠の取り付け作業を熟練した作業員が行わないと、施工精度が低下し、グラウトの漏れなどが発生する。
(2)型枠の強度:梁底と仕口底とがそろった部分では、型枠を目地に向かって水平方向に押し付けるとともに、上方に向かって梁底に押し付けなければならないが、インサートがPC柱部材に埋設されている場合には型枠を水平方向には十分な力でこの押し付けることができるものの、上方に向かって押し付ける力が弱くなってしまう。
(3)他作業との関係:部材表面から型枠が突出するため、近傍で行われる他の作業との調整が必要。
(4)型枠の転用:ケレン清掃を行った後、他の部位に転用するため、手間がかかる。
また、チューブ型枠では、以下のような問題がある。
(1)型枠の強度:空気圧によりチューブを膨らましており、下方の目地などグラウトの圧力が大きい箇所には適さない。
(2)あと施工:グラウトの硬化後、チューブを取り外すため、断面欠損が生じ、隙間を埋める作業が必要。
(3)型枠の転用:ケレン清掃を行った後、他の部位に転用するため、手間がかかる。
また、特許文献2に記載された方法では、以下のような問題がある。
(1)型枠の強度
空気圧で膨らましたチューブにより閉塞部材を保持しているため、保持力が弱く、下方の目地などグラウトの圧力が大きい箇所には適さない。
(2)施工箇所:チューブが障害となり、梁底と仕口底とがそろった部分では型枠の設置が困難。
(3)他作業との関係:部材表面からチューブが突出するため、近傍で行われる他の作業との調整が必要。
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、PC部材同士を部材間の目地にグラウトを充填することにより接合する方法の施工性を向上することである。
本発明のコンクリート部材の接合方法は、少なくとも一方はPC部材である一対のコンクリート部材を接合する方法であって、前記コンクリート部材の一方又は両方の接合端面の外周の少なくとも一部に沿うように凸部を形成しておき、前記一対のコンクリート部材を接合端面が対向するように建て込む部材建込ステップと、前記凸部を型枠の少なくとも一部として利用して前記一対のコンクリート部材の間の目地にグラウトを充填するグラウト充填ステップと、を備えることを特徴とする。
なお、本発明において、凸部を外周の一部に沿うように形成するとは、外周の縁に沿って凸部を形成する場合のみならず、外周の縁より内側に入った部分に形成する場合も含むものである。また、本発明は、コンクリート部材の表面に対して、接合端面の内側に当たる部分が凹んでいる場合であっても、接合端面の外周の少なくとも一部が、この中央部に対して突出する場合も含むものである。
上記の方法において、前記凸部は前記コンクリート部材の接合端面の外周の全周に沿って形成されていてもよい。
また、前記一対のコンクリート部材は、一対のPC部材であってもよく、さらに、前記一対のPC部材は、夫々部材内に埋設された鉄筋を備え、前記一対のPC部材のうち一方は、前記鉄筋の端部が前記接合端面から突出しており、前記一対のPC部材のうち他方は、前記鉄筋に接続され、前記接合端面に鉄筋挿入孔が開口する機械式継手を備え、前記部材建込ステップでは、前記一方のPC部材の前記鉄筋の先端が前記他方のPC部材の機械式継手内に挿入されるように建て込み、前記グラウト充填ステップでは、前記目地と連続して前記機械式継手内にグラウトを充填してもよい。
また、本発明のコンクリート部材の接合方法は、部材内に埋設され、先端が接合端面から突出する鉄筋を備えた第1のPC部材と、部材内に埋設された鉄筋と、前記鉄筋に接続され、部材端面に鉄筋挿入孔が開口する機械式継手と、を備えた第2のPC部材とを、対向する面の間に貫通孔を備えた第3のPC部材の前記対向する面に接合する方法であって、前記第1のPC部材と前記第3のPC部材の一方又は両方の接合端面の外周の少なくとも一部に沿うように凸部を形成しておき、前記第2のPC部材と前記第3のPC部材の一方又は両方の接合端面の外周の少なくとも一部に沿うように凸部を形成しておき、前記第1のPC部材の前記鉄筋が、前記第3のPC部材の前記貫通孔を挿通して、その先端が、前記第2のPC部材の前記機械式継手内に挿入されるように、前記第1、第2及び第3のPC部材を建て込む部材建込ステップと、前記第1及び第3のPC部材の間の第1の目地、前記第2及び第3のPC部材の間の第2の目地、前記機械式継手、及び前記貫通孔にグラウトを充填するグラウト充填ステップと、を備え、前記グラウト充填ステップでは、前記第1のPC部材と前記第3のPC部材の一方又は両方の接合端面に形成された前記凸部を型枠の少なくとも一部として利用して、前記第1の目地にグラウトを充填し、前記第2のPC部材と前記第3のPC部材の一方又は両方の接合端面に形成された前記凸部を型枠の少なくとも一部として利用して、前記第2の目地にグラウトを充填することを特徴とする。
上記の方法において、前記グラウト充填ステップでは、前記第1の目地、前記第2の目地、前記機械式継手、及び前記貫通孔に連続してグラウトを充填してもよい。
また、前記第3のPC部材は、柱梁架構の少なくとも仕口部を構成し、前記第1のPC部材は、前記仕口部の上下一方に接続される柱の少なくとも一部を構成し、前記第2のPC部材は、前記仕口部の上下他方に接続される柱の少なくとも一部を構成してもよく、また、前記第3のPC部材は、柱梁架構の少なくとも仕口部を構成し、前記第1及び第2のPC部材は、前記仕口部に接続される梁の少なくとも一部を構成してもよい。
また、本発明のコンクリート部材の接合構造は、少なくとも一方はPC部材である一対のコンクリート部材の接合構造であって、前記一対のコンクリート部材は接合端面が対向するように建て込まれ、前記コンクリート部材の一方又は両方の接合端面には、外周の少なくとも一部に沿うように凸部が形成され、前記凸部を型枠の少なくとも一部として利用して前記一対のコンクリート部材の間の目地にグラウトが充填されてなることを特徴とする。
また、本発明のPC部材は、少なくとも一つの平面部を含んだ外表面を有するPC部材であって、前記平面部のうち少なくとも何れかの平面部の外周の少なくとも一部に沿うように、当該PC部材に接合される別のコンクリート部材との間の目地にグラウトが充填される際の型枠として機能する凸部が形成されていることを特徴とする。
上記のPC部材において、前記凸部の断面形状は台形であってもよい。
本発明によれば、コンクリート部材の接合端面に形成された凸部を型枠として用いているため、型枠作業が不要であり、また、部材表面から型枠が突出することがないため、工程への影響が無く、他の作業との調整も不要である。これらの理由により、PC部材同士を接合する方法の施工性が向上される。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明では、下方のPC柱部材30と、仕口部22及び梁25を一体に構成するPC梁・仕口部材20と、上方のPC柱部材と、を接合することにより柱梁接合部を構築する場合を例として説明する。
図1は、柱梁接合部を構築する際に用いられるPC部材を示す図であり、(A)は各PC部材の構成を示す鉛直断面図、(B)は(A)におけるB部の拡大図、(C)は(A)におけるC部の拡大図である。
図1に示すように、上方のPC柱部材10は、上下方向に延びるように部材内に埋設され、その下端が部材下面から突出する柱主筋11と、部材下面から部材側面まで延びるグラウト排出孔12とを備える。また、図1(B)に示すように、上方のPC柱部材10の下面には、その外周の縁に沿って鉛直断面が台形状の凸部14が一体に形成されている。
なお、このような凸部14の形状としては、グラウトを充填するのに十分な目地の幅が確保できるように高さ10〜20mm程度とするとよい。また、その上部の幅は、PC柱部材10の建て込みの際にかけないように、5mm以上であり、かつ、後述するグラウトを充填する際に凸部14の下面とPC梁・仕口部材20との間にはグラウトが入り込まず、この部分は構造体として期待することができないため、構造体としての機能を期待していないふかしの幅である10mm以下とするとよい。また、このように凸部14を備えたPC柱部材10は、接合端面に当たる部分に外周を傾斜させた鉄板を配置してPC部材を構築し、鉄板を取り外すことにより形成するが、鉄板を取り外す際に、凸部14が欠けることがないよう、凸部14の部材内側の傾斜している部分は、45度程度が好ましい。このため、凸部14の底部の幅は15mm〜30mm程度が好ましい。
PC梁・仕口部材20は、仕口部22及びこの仕口部22に接続される梁25の少なくとも一部が一体に構築された部材であり、仕口部22の柱主筋にあたる部分には、部材を上下に貫通する貫通孔21が形成されている。なお、貫通孔21は、PC梁・仕口部材20を構築する際に、予め、柱主筋に当たる位置にシース管を埋設しておくことで形成することができる。
下方のPC柱部材30は、上下方向に延びるように部材内に埋設された柱主筋31と、柱主筋31の上端に接続され、鉄筋挿入孔が部材上面に開口する機械式継手32と、部材側面から部材上面まで延びるグラウト注入孔33と、を備える。また、図1(C)に示すように、下方のPC柱部材30の上面には、その外周の縁に沿って鉛直断面が台形状の凸部34が一体に形成されている。
以下、図2〜図7を参照しながら、柱梁接合部を構築する方法を説明する。なお、図2、図3、図5、図6において、(A)は鉛直断面図、(B)は(A)におけるB部の拡大図である。また、図4、図7は鉛直断面図である。
まず、図2に示すように、PC梁・仕口部材20を下方のPC柱部材30の上方に建て込む。この際、下方のPC柱部材30の凸部34の上面とPC梁・仕口部材20の下面とが接し、或いは、これらの面の間隔が例えば、1〜3mm(後述するように、PC梁・仕口部材20と下方のPC柱部材30の目地に充填したグラウトが溢れ出ない程度)以下となるように、PC梁・仕口部材20の高さを調整する。なお、PC梁・仕口部材20の高さは、例えば、PC梁・仕口部材20を、下方のPC柱部材30の上面に複数枚重ねて配置されたライナープレートなどの薄鋼板により支持し、この薄鋼板の枚数を増減させることにより調整することができる。
次に、図3に示すように、上方のPC柱部材10を、部材下面から突出する柱主筋11が、PC梁・仕口部材20の貫通孔21を挿通し、下方のPC柱部材30の部材上面に鉄筋挿入孔が開口する機械式継手32内に到達するように、PC梁・仕口部材20の上方に建て込む。この際、上記のPC梁・仕口部材20を建て込んだ場合と同様に、上方のPC柱部材10の高さを、PC梁・仕口部材20の上面と、上方のPC柱部材10の凸部14の下面とが接し、或いは、これらの面の間隔が例えば、1〜3mm(後述するように、上方のPC柱部材10とPC梁・仕口部材20の目地に充填したグラウトが溢れ出ない程度)以下となるように調整する。
次に、下方のPC柱部材30のグラウト注入孔33から下方のPC柱部材30とPC梁・仕口部材20との間の目地41(以下、下方の目地という)にグラウト40を注入する。下方の目地41内に注入されたグラウト40は、下方のPC柱部材30の部材上面を伝わり、図4に示すように、部材上面に開口する鉄筋挿入孔から機械式継手32内に流れ込む。そして、グラウト40の注入を続けることにより機械式継手32内にグラウト40を充填することができる。
機械式継手32内にグラウト40が充填された後、さらにグラウト40の注入を続けると、下方の目地41内にグラウト40が充填される。ここで、上記のように、下方のPC柱部材30の上面の凸部34の上面と、PC梁・仕口部材20の下面とが接し、或いは、これらの面の隙間が1〜3mm以下となっているため、凸部34が型枠として機能し、下方の目地41からグラウト40が溢れ出るのを防止できる。そして、グラウト40の注入を続けることにより、図5に示すように、下方の目地内41にグラウト40が充填される。なお、下方の目地41内にグラウト40を充填する際、目地41から僅かにグラウト40に含まれる水分が溢れ出ることがあるが、目地41の外周にガムテープなどを貼り付けることにより容易にこれを防止できる。
下方の目地41内にグラウト40が充填された後、さらにグラウト40の注入を続けると、シース管21内にグラウト40が流れ込む。そして、シース管21内にグラウト40が充填された後、さらにグラウト40の充填を続けると、シース管21の上端から溢れ出したグラウト40が、上方のPC柱部材10とPC梁・仕口部材20との間の目地42(以下、上方の目地という)に流れ出す。この際、下方の目地41にグラウト40が充填された場合と同様に、上方のPC柱部材10の凸部14の下面と、PC梁・仕口部材20の上面とが接し、或いは、これらの面の隙間が1〜3mm程度となっているため、凸部14が型枠として機能し、上方の目地42からグラウト40が溢れ出るのを防止できる。そして、グラウト40の注入を続けことにより、図6に示すように、上方の目地42内にグラウト40を充填することができる。
上方の目地42内にグラウト40が充填された後、さらにグラウト40の注入を続けると、図7に示すように、上方のPC柱部材10に形成されたグラウト排出孔12からグラウト40が溢れだすこととなる。このようにグラウト排出孔12からグラウト40が溢れ出すことにより、上方の目地42内にグラウト40が充填されたことを確認したら、グラウト40の注入作業を終了する。そして、注入したグラウト40が硬化することにより上方のPC柱部材10と、PC梁・仕口部材20と、下方のPC柱部材30とが接合され、柱梁接合部を構築することができる。
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)工程への影響:予めPC部材の接合端面に形成された凸部を型枠として用いているため、型枠作業が不要であり、また、部材表面から型枠が突出することがないため、他の工程への影響がない。
(2)型枠作業:型枠作業が不要であるため、熟練した作業員が必要とならない。
(3)施工箇所:型枠作業が不要であり、また、部材表面から型枠が突出することがないため、いかなる箇所であっても施工可能である。
(4)他の作業との関係:型枠作業が不要であり、また、部材表面から型枠が突出することがないため、他の作業との調整が不要である。
(5)型枠の転用:PC部材と一体に形成された凸部を型枠として利用するため、型枠の転用作業が不要となる。
(6)あと施工:型枠として利用される凸部は、PC部材と一体に形成されているため、断面欠損とならず、表面を仕上げる程度の補修でよい。
(7)型枠の強度:凸部はPC部材と一体に形成されているため、グラウトの充填圧に耐え得る十分な強度を有する。
なお、本実施形態では、上方のPC柱部材10の下面の外周の縁に沿って凸部14を形成し、上方の目地42にグラウトを充填する際に、凸部14を型枠として利用するものとしたが、これに限らず、図8(A)に示すように、PC梁・仕口部材20の上面の仕口部22の縁に沿って凸部26を形成し、この凸部26を型枠として利用してもよいし、また、図8(B)に示すように、上方のPC柱部材10及びPC梁・仕口部材20に夫々凸部14、26を形成し、これら凸部14、26を型枠として利用してもよい。
また、本実施形態では、下方のPC柱部材30の上面の外周の縁に沿って凸部34を形成し、下方の目地41にグラウトを充填する際に、凸部34を型枠として利用するものとしたが、これに限らず、図9(A)に示すように、PC梁・仕口部材20の仕口部22の下面の外周の縁に沿って凸部27を形成し、この凸部27を型枠として利用してもよいし、また、図9(B)に示すように、下方のPC柱部材30及びPC梁・仕口部材20に夫々凸部34、27を形成し、これら凸部34、27を型枠として利用してもよい。
また、本実施形態では、下方のPC柱部材30の凸部34を台形状断面としたが、これに限らず、図10(A)に示す円弧状断面、図10(B)に示す長方形断面、図10(C)に示す三角形断面としてもよく、断面形状はいかなる形状であってもよい。さらに、凸部34は必ずしも、外周の縁に沿って設ける必要はなく、図10(D)に示すように、外周の縁よりも内側に形成してもよい。この場合、凸部34より外周側に化粧シーリング35を施し、意匠性を持たせることや、防水処理を施工することができる。なお、これと同様に、上方のPC柱部材の凸部14も、断面形状はいかなる形状であってもよく、外周の縁よりも内側に形成してもよい。
また、本実施形態では、部材上面に鉄筋挿入孔が開口する機械式継手32を備えた下方のPC柱部材30と、柱主筋にあたる部分に貫通孔121が形成されたPC梁・仕口部材20と、部材下面から柱主筋11が突出する上方のPC柱部材10とを接合することにより柱梁接合部を構築する場合について説明したが、本発明を適用できるのはこれに限られない。
例えば、図11に示すように、柱主筋111の下端に接続され、部材下面に鉄筋挿入孔が開口する機械式継手112を備えた上方のPC柱部材110と、柱主筋にあたる位置に貫通孔121が形成されたPC梁・仕口部材120と、部材上面から突出する柱主筋131を備えた下方のPC柱部材130とを接合して柱梁接合部を構築する場合にも本発明を適用することができる。かかる場合には、例えば、上方のPC柱部材110の下面の外周の縁に沿って、凸部114を形成しておき、下方のPC柱部材130の上面の外周の縁に沿って凸部134を形成しておく。柱梁接合部を構築する際には、下方のPC柱部材130の柱主筋131が、貫通孔121を挿通するようにPC梁・仕口部材120を建て込み、さらに、下方のPC柱部材130の柱主筋131の先端が、機械式継手112内に挿入されるように上方のPC柱部材110を建て込む。そして、上方のPC柱部材110に形成されたグラウト注入孔114からグラウト140を注入する。これにより下方の目地133、貫通孔121、上方の目地142、及び機械式継手112内に連続してグラウト140を注入することができる。この際、上記のように、上方及び下方のPC柱部材110、130に凸部114、134を形成しておくことで、これら凸部114、134を型枠として利用することができる。
また、図12に示すように、仕口部をコンクリートを現場打ちして構築する場合にも本発明を適用できる。この場合、図12に示すように、予め、上方のPC柱部材110の下面の外周の縁に沿って凸部114を形成しておく。そして、上面から柱主筋131が突出するPC柱部材130の上方に、柱主筋131が上面から突出するように、仕口部及び梁を構成するコンクリート部材122、125を現場打ちして構築する。次に、下方のPC柱部材130の柱主筋131の先端が、機械式継手112内に挿入されるように上方のPC柱部材110を建て込む。次に、上方のPC柱部材110に機械式継手112まで到達するように形成されたグラウト注入孔116よりグラウト140を注入する。機械式継手112内に注入されたグラウト140は目地142まで到達する。この際、上記の実施形態と同様に、上方のPC柱部材110の下面に形成された凸部114を型枠として利用することができる。
また、本発明をPC梁部材同士を接合する場合にも適用することができる。図13は、PC梁部材210、230同士を接合する様子を示す図であり、(A)は鉛直断面図、(B)は(A)におけるB部の拡大断面図である。同図に示すように、PC梁部材210は、梁主筋211と、梁主筋211の端部に接続され、鉄筋挿入孔が部材端面に開口する機械式継手212を備える。また、PC梁部材230は、部材端面から先端が突出する梁主筋231を備える。さらに、PC梁部材230の接合端面には外周の縁に沿って凸部234が形成されている。PC梁部材210、230を接合する際には、梁主筋231が機械式継手212内に挿入されるように、PC梁部材230を水平方向に移動して建て込む。次に、PC梁部材210に形成されたグラウト注入孔215から、下方に位置する機械式継手212内にグラウトを注入する。下方の機械式継手212内に注入されたグラウトは、目地241に流れ込む。この際、上記の実施形態と同様にPC梁部材230の接合端面に形成された凸部234が型枠として機能するため、目地241内にグラウトを注入することができる。そして、目地241内にグラウトが充填された後、さらに、グラウトの注入を続けることにより、上方の機械式継手212内にグラウトを充填することができる。そして、充填されたグラウトが硬化することにより、PC梁部材210、230が接合される。
なお、上記のPC梁部材210、230を接合する際には、PC梁部材230の接合端面に凸部234を形成するものとしたが、これに限らず、図14(A)に示すように、PC梁部材210、230の夫々の接合端面に凸部214、234を形成することとしてもよいし、図14(B)に示すように、PC梁部材210の接合端面に凸部214を形成することとしてもよい。
また、本発明を、仕口部を構成するPC仕口部材220の両側部にPC梁部材210、230を接合して柱梁接合部を構築する場合にも適用することができる。図15は、PC仕口部材220の両側部にPC梁部材210、230を接合することにより構築した柱梁接合部を示す鉛直断面図である。
同図に示すように、PC梁部材210は、梁主筋211と、梁主筋211の端部に接続され、鉄筋挿入孔が部材端面に開口する機械式継手212を備える。また、PC梁部材210の接合端面には外周の縁に沿って凸部214が形成されている。
また、仕口部を構成するPC仕口部材220には梁主筋にあたる位置を水平方向に貫通する貫通孔221が形成されている。
また、PC梁部材230は、部材端面から先端が突出する梁主筋231を備える。さらに、PC梁部材230の接合端面には外周の縁に沿って凸部234が形成されている。
これらのPC部材を用いて柱梁接合部を構築する場合には、PC仕口部材220の側部にPC梁部材210を建て込む。次に、PC仕口部材220の逆側の側部に、梁主筋231が貫通孔221を挿通し、先端が機械式継手212内に到達するように、PC梁部材230を水平方向に移動させて建て込む。そして、PC梁部材210に形成されたグラウト注入孔215からグラウトを注入する。注入されたグラウトは、下方の機械式継手212、目地242、貫通孔221、目地243及び上方の機械式継手212に連続して充填される。この際、PC梁部材210、234の接合端面の外周の縁に形成された凸部214、234が型枠として機能する。そして、充填したグラウトが硬化することにより、これらPC部材が接合され、柱梁接合部を構築することができる。
また、本発明を、梁又は床とPC壁部材とを接合する際にも適用することができる。図16は、PC梁部材310、340に夫々、PC壁部材320の上端及び下端を接合して構築した壁を示す鉛直断面図である。
同図に示すように、上方のPC梁部材310及び下方のPC梁部材340は、夫々部材下面及び上面から突出する接合鉄筋311、341を備える。また、PC壁部材320は、部材内を上下方向に延びる壁筋321と、壁筋321の上下端部に接続された機械式継手322、321を備える。また、PC壁部材320の上下面には、その縁に沿って凸部323、329が形成されている。壁を構築する際には、まず、PC梁部材340の上方に、接合鉄筋341が機械式継手326内に挿入されるようにPC壁部材320を建て込み、次に、部材下面から突出する接合鉄筋311が機械式継手322内に挿入されるように、上方のPC梁部材310を建て込む。
そして、部材側面から機械式継手326に到達するように、PC壁部材320に形成されたグラウト注入孔327からグラウトを注入する。これにより、下方のPC梁部材340とPC壁部材320との間の目地330にグラウトが充填される。この際、PC壁部材320の下面に形成された凸部329を型枠として利用することができる。
また、部材側面から機械式継手322に到達するように、PC壁部材320に形成されたグラウト注入孔325からグラウトを注入する。これにより、上方のPC梁部材310とPC壁部材320との間の目地324にグラウトが充填される。この際、PC壁部材の上面に形成された凸部323を型枠として利用することができる。
なお、上記の図11〜13、及び図15〜図16を参照して説明した実施形態においても、図8及び図9を参照して説明したように、上記の実施形態で凸部が形成されたのとは反対側のPC部材に凸部を形成することとしてもよいし、両方のPC部材に凸部を形成することとしてもよい。さらに、図10を参照して説明したように、凸部の形状は台形状以外でもよく、また、凸部を外周の縁から内側に入った部分に設けることとしてもよい。
また、上記の各実施形態では、梁と仕口部が一体となったPC梁・仕口部材や、梁と柱とが一体となったPC仕口部材に適用する場合に、凸部を部材表面から突出するように形成した場合について説明したが、例えば、図17に示すように、PC梁・仕口部材420の上方及び下方のPC柱部材410、430との接合端面において、この接合端面の外周部に沿った部分414、434が、接合端面の内側に比べて突出するとともに、この部分414、434の表面が部材表面と一致している場合(すなわち、接合端面の内側が部材表面よりも凹んでいる場合)であっても、上記の各実施形態と同様に、この部分414、434が型枠として機能し、上記の各実施形態と同様の効果が得られる。要するに、接合端面の外周に沿って接合端面の内側に比べて突出している部分が形成されていればよい。
また、本発明では、部材の接合端面の全周に凸部を形成することとしたが、これに限らず、部材の接合端面の外周の一部のみに凸部を形成し、他の部分については従来の方法により型枠を設置することとしてもよい。
また、上記の各実施形態では、PC部材に設けたグラウト注入孔を通して目地にグラウトを注入することとしたが、これに限らず、例えば、PC部材に形成された凸部の一部に切り欠きを設け、この切り欠きから目地に直接注入することとしてもよい。
また、上記の各実施形態では、目地、機械式継手、及び鉄筋が挿通する貫通孔内などに連続してグラウトを充填することとしたが、これに限らず、複数回に分けてグラウトを充填することとしてもよい。
その他、目地、機械式継手、及び鉄筋が挿通する貫通孔内などにグラウトを充填する方法は、上記の各実施形態で説明した方法に限らず、周知の方法を適用することができる。
さらに、本発明は、PC部材又は現場打ちコンクリートにより構成されたコンクリート部材とPC部材とを接合する場合であれば適用することができる。
柱梁接合部を構築する際に用いられるPC部材を示す図であり、(A)は各PC部材の構成を示す鉛直断面図、(B)は(A)におけるB部の拡大図、(C)は(A)におけるC部の拡大図である。 柱梁接合部を構築する方法を説明するための図(その1)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は(A)におけるB部の拡大図である。 柱梁接合部を構築する方法を説明するための図(その2)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は(A)におけるB部の拡大図である。 柱梁接合部を構築する方法を説明するための図(その3)であり、鉛直断面図である。 柱梁接合部を構築する方法を説明するための図(その4)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は(A)におけるB部の拡大図である。 柱梁接合部を構築する方法を説明するための図(その5)であり、鉛直断面図である。 柱梁接合部を構築する方法を説明するための図(その6)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は(A)におけるB部の拡大図である。 (A)は、PC梁・仕口部材の上面の仕口部の縁に沿って凸部を形成した場合を、(B)は、上方のPC柱部材及びPC梁・仕口部材に夫々凸部を形成した場合を示す鉛直断面図である。 (A)は、PC梁・仕口部材の下面の仕口部の縁に沿って凸部を形成した場合を、(B)は、下方のPC柱部材及びPC梁・仕口部材に夫々凸部を形成した場合を示す鉛直断面図である。 (A)は、円弧状断面に形成された凸部を、(B)は長方形断面に形成された凸部を、(C)は、三角形断面に形成された凸部を、(D)は、外周の縁よりも内側に形成された凸部を示す断面拡大図である。 仕口部の上方及び下方の柱を構成するPC柱部材と、仕口部及び梁を構成するPC梁・仕口部材とを接合して構築された柱梁接合部を示す鉛直断面図である。 仕口部をコンクリートを現場打ちして構築して柱梁接合部を示す鉛直断面図である。 PC梁部材同士を接合する様子を示す図であり、(A)は鉛直断面図、(B)は(A)におけるB部の拡大断面図である。 (A)はPC梁部材の夫々の接合端面に凸部を形成された場合を示す鉛直断面図であり、(B)は機械式継手が埋設されたPC梁部材の接合端面に凸部が形成された場合を示す鉛直断面図である。 PC仕口部材の両側部にPC梁部材を接合することにより構築した柱梁接合部を示す鉛直断面図である。 上下のPC梁部材に夫々、PC壁部材の上端及び下端を接合して構築した壁を示す鉛直断面図である。 PC梁・仕口部材の接合端面の外周部に沿った部分が、接合端面の内側に比べて突出するとともに、この突出する部分の表面が部材表面と一致している場合の実施形態を示す図である。 PC部材を用いて柱梁接合部を構築する方法を示す鉛直断面図である。 PC部材の間の目地の型枠の設置方法を説明するための鉛直断面図であり、(A)モルタル型枠、(B)は木製型枠、(C)はチューブ型枠を示す。
符号の説明
10、110、410 上方のPC柱部材 11、111 柱主筋
12 グラウト排出孔 14、114 凸部
20、120、420 PC梁・仕口部材 21、121 貫通孔
22、122 仕口部 25、125 梁
30、130、430 下方のPC柱部材 31、131 柱主筋
32 機械式継手 33 グラウト注入孔
34、134 凸部 35 化粧シーリング
40、140 グラウト 41、141 下方の目地
42、142 上方の目地 112 機械式継手
210 PC梁部材 211 梁主筋
212 機械式継手 214 凸部
220 PC仕口部材 221 貫通孔
230 PC梁部材 231 梁主筋
234 凸部 241、242、243 目地
310 PC梁部材 311 接合鉄筋
320 PC壁部材 321 壁筋
322、326 機械式継手 323 凸部
324、330 目地 340 PC梁部材
341 接合鉄筋

Claims (11)

  1. 少なくとも一方はPC部材である一対のコンクリート部材を接合する方法であって、
    前記コンクリート部材の一方又は両方の接合端面の外周の少なくとも一部に沿うように凸部を形成しておき、
    前記一対のコンクリート部材を接合端面が対向するように建て込む部材建込ステップと、
    前記凸部を型枠の少なくとも一部として利用して前記一対のコンクリート部材の間の目地にグラウトを充填するグラウト充填ステップと、を備えることを特徴とするコンクリート部材の接合方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、
    前記凸部は前記コンクリート部材の接合端面の外周の全周に沿って形成されていることを特徴とする方法。
  3. 請求項1又は2記載の方法であって、
    前記一対のコンクリート部材は、一対のPC部材であることを特徴とするコンクリート部材の接合方法。
  4. 請求項3記載の方法であって、
    前記一対のPC部材は、夫々部材内に埋設された鉄筋を備え、
    前記一対のPC部材のうち一方は、前記鉄筋の端部が前記接合端面から突出しており、
    前記一対のPC部材のうち他方は、前記鉄筋に接続され、前記接合端面に鉄筋挿入孔が開口する機械式継手を備え、
    前記部材建込ステップでは、前記一方のPC部材の前記鉄筋の先端が前記他方のPC部材の機械式継手内に挿入されるように建て込み、
    前記グラウト充填ステップでは、前記目地と連続して前記機械式継手内にグラウトを充填することを特徴とするコンクリート部材の接合方法。
  5. 部材内に埋設され、先端が接合端面から突出する鉄筋を備えた第1のPC部材と、部材内に埋設された鉄筋と、前記鉄筋に接続され、部材端面に鉄筋挿入孔が開口する機械式継手と、を備えた第2のPC部材とを、対向する面の間に貫通孔を備えた第3のPC部材の前記対向する面に接合する方法であって、
    前記第1のPC部材と前記第3のPC部材の一方又は両方の接合端面の外周の少なくとも一部に沿うように凸部を形成しておき、
    前記第2のPC部材と前記第3のPC部材の一方又は両方の接合端面の外周の少なくとも一部に沿うように凸部を形成しておき、
    前記第1のPC部材の前記鉄筋が、前記第3のPC部材の前記貫通孔を挿通して、その先端が、前記第2のPC部材の前記機械式継手内に挿入されるように、前記第1、第2及び第3のPC部材を建て込む部材建込ステップと、
    前記第1及び第3のPC部材の間の第1の目地、前記第2及び第3のPC部材の間の第2の目地、前記機械式継手、及び前記貫通孔にグラウトを充填するグラウト充填ステップと、を備え、
    前記グラウト充填ステップでは、前記第1のPC部材と前記第3のPC部材の一方又は両方の接合端面に形成された前記凸部を型枠の少なくとも一部として利用して、前記第1の目地にグラウトを充填し、
    前記第2のPC部材と前記第3のPC部材の一方又は両方の接合端面に形成された前記凸部を型枠の少なくとも一部として利用して、前記第2の目地にグラウトを充填することを特徴とするコンクリート部材の接合方法。
  6. 請求項5記載の方法であって、
    前記グラウト充填ステップでは、前記第1の目地、前記第2の目地、前記機械式継手、及び前記貫通孔に連続してグラウトを充填することを特徴とするコンクリート部材の接合方法。
  7. 請求項5又は6記載の方法であって、
    前記第3のPC部材は、柱梁架構の少なくとも仕口部を構成し、
    前記第1のPC部材は、前記仕口部の上下一方に接続される柱の少なくとも一部を構成し、
    前記第2のPC部材は、前記仕口部の上下他方に接続される柱の少なくとも一部を構成することを特徴とするコンクリート部材の接合方法。
  8. 請求項5又は6記載の方法であって、
    前記第3のPC部材は、柱梁架構の少なくとも仕口部を構成し、
    前記第1及び第2のPC部材は、前記仕口部に接続される梁の少なくとも一部を構成することを特徴とするコンクリート部材の接合方法。
  9. 少なくとも一方はPC部材である一対のコンクリート部材の接合構造であって、
    前記一対のコンクリート部材は接合端面が対向するように建て込まれ、
    前記コンクリート部材の一方又は両方の接合端面には、外周の少なくとも一部に沿うように凸部が形成され、
    前記凸部を型枠の少なくとも一部として利用して前記一対のコンクリート部材の間の目地にグラウトが充填されてなることを特徴とするコンクリート部材の接合構造。
  10. 少なくとも一つの平面部を含んだ外表面を有するPC部材であって、前記平面部のうち少なくとも何れかの平面部の外周の少なくとも一部に沿うように、当該PC部材に接合される別のコンクリート部材との間の目地にグラウトが充填される際の型枠として機能する凸部が形成されていることを特徴とするPC部材。
  11. 前記凸部の断面形状は台形であることを特徴とする請求項10に記載のPC部材。
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