JP4847854B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体装置、及び、該半導体装置の製造方法に関する。
従来の半導体装置において、例えば、半導体装置の絶縁体層内に形成される位置合わせのためのアライメントマークの認識は、一般的に、アライメントマークの上面と絶縁体層の上面との段差を検出して行なう。アライメントマークの上面と絶縁体層の上面との間で段差がない或いは少ない場合には、アライメントマークが位置あわせ機能を果たさなくなるため、絶縁体層の上面に対し一定の段差を確実に備える必要がある。
所定の絶縁体層内にアライメントマークを形成する場合に、アライメントマークの絶縁体層に対する段差を確実に形成する技術として、例えば、埋め込み材料の膜厚を、アライメントマークが形成される絶縁体層の厚さより薄く、且つ、アライメントマークの最小開口距離の半分未満に設定する半導体装置の製造方法がある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図8は、特許文献1に記載の半導体装置の製造方法の形成手順を示す半導体装置の部分断面図である。この半導体装置の製造方法では、先ず、図8(a)に示すように、素子110が形成された半導体基板111の上全面に堆積された絶縁膜112をエッチングして、絶縁膜112内に埋め込み配線(コンタクトプラグ)用の溝113と位置合わせのためのアライメントマーク用の溝114を、所定の平面視パターンで掘り込み形成する(パターン形成工程)。続いて、図8(b)に示すように、溝113及び溝114を含む絶縁膜112の上全面に、埋め込み配線の配線材料115を堆積する(成膜工程)。尚、配線材料115は、図8(b)に示すように、膜厚T15が、絶縁膜112の厚さT12より薄く、且つ、アライメントマークの最小開口距離Waの半分未満に設定されており、これによって、後述する段差部118の絶縁膜112との段差117が0.1μm以上となる。引き続き、図8(c)に示すように、溝113及び溝114の内部を除く絶縁膜112上に堆積された配線材料115を、絶縁膜112の上面が露出するまで、CMP(Chemical Mechanical Polishing、化学機械研磨)により平坦化し(研磨工程)、アライメントマーク及び埋め込み配線116を形成する。尚、ここでのアライメントマークは、図9に示すように、6つの長方形を各長方形の長辺同士が対向するように等間隔に配置して構成されている。これによって、アライメントマーク120に、絶縁膜112の上面に対し段差117を有する段差部118を確実に形成することができ、位置合わせの際における段差の検出をより確実に行なうことが可能になる。
尚、絶縁膜112の形成に先立って、半導体基板111上、絶縁膜112の下にエッチングストッパ膜を形成すれば、溝113及び溝114を形成するためのエッチングの際に、絶縁膜112をオーバエッチングするのを効果的に防止することができる。
特開2003−31484号公報
しかしながら、特許文献1に記載の半導体装置の製造方法では、通常の矩形のアライメントマーク120を形成すると、図9に示すように、研磨工程において、特に、段差部118の角部において、CMPの際に用いた研磨材119を完全に洗浄除去することが困難であり、段差部118内に研磨材119が残る場合がある。この場合には、後の製造工程において研磨材119が半導体装置100を汚染して、半導体装置100の特性の悪化、配線ショートや断線の発生、アライメントマーク120の段差部118に残存する研磨材119による位置検出精度の低下、若しくは、半導体装置100の製造管理に用いる製造管理マーク内に残存する研磨材119による製造管理マークの誤検出等を引き起こすという問題があった。
ここで、図10は、アライメントマーク120の検出をレーザによって行う場合における、研磨材119が残存している状態のアライメントマーク120と該アライメントマーク120の検出信号121を示している。図10から分かるように、研磨材119が残存している状態のアライメントマーク120の検出信号は、研磨材119により検出信号が変形し、正常な位置検出が行なえなくなる可能性があるという問題があった。尚、アライメントマーク120の検出を、アライメントマーク120の画像を取得して画像解析により行なう場合についても同様に、画像解析が正常に行なえずに正常な位置検出が行なえなくなる可能性があるという問題があった。
また、絶縁体層内に形成される埋め込み配線は、例えば、絶縁体層に形成された溝内に配線材料を堆積して形成するが、配線材料は必ずしも絶縁体層の上面まで堆積されている必要がない。このため、埋め込み配線についても、材料費や配線材料の堆積処理時間等の観点から、配線材料を絶縁体層の上面まで堆積させない場合、即ち、アライメントマークの場合と同様に、埋め込み配線と絶縁体層に段差が形成されている場合がある。このように、段差部が形成される埋め込み配線についても、研磨工程において、研磨材を完全に洗浄除去することができずに段差部の内部に研磨材が残存する場合がある。このような場合においても、後の製造工程で段差部に残存する研磨材が装置内を汚染し、半導体装置の特性の悪化、配線ショートや断線の発生等を引き起こすという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アライメントマークや埋め込み配線等に形成される段差部に研磨材が残存して半導体装置の特性を悪化させるのを良好に防止することができる半導体装置を提供する点にある。また、アライメントマークや埋め込み配線の形成時に形成される段差部に研磨材が残存して半導体装置の特性を悪化させるのを良好に防止することができる半導体装置の製造方法を提供する。
上記目的を達成するための本発明に係る半導体装置は、第1材料で形成された第1材料層内に所定の第1平面視パターンで掘り込まれた溝内に、前記第1材料とは異なる第2材料の第2材料層が埋め込み形成された構造を有し、前記第2材料層上の一部または全部の前記第1平面視パターンの中央付近に、前記第1材料層の表面の高さから半導体基板側に向けて所定の段差を有する段差部が形成される半導体装置であって、前記段差部の第2平面視パターンにおける内角の角度が180度未満である第1角部夫々が曲線状となるように、前記第1角部夫々に対応する前記第1平面視パターンの第2角部夫々が、曲線状に形成されていることを第1の特徴とする。
上記特徴の本発明に係る半導体装置は、前記第2角部が、夫々、前記第1平面視パターンのパターン幅を長軸または短軸とする楕円弧状に形成されていることを第2の特徴とする。
上記第1の特徴の本発明に係る半導体装置は、前記第2角部が、夫々、前記第1平面視パターンのパターン幅を直径とする円弧状に形成されていることを第3の特徴とする。
上記第1の特徴の本発明に係る半導体装置は、前記第2角部が、夫々、露光装置の光源の波長λ以上の半径を有する円弧状に形成されていることを第4の特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1材料で形成された第1材料層上に、所定の第1平面視パターンで溝を掘り込み形成するためのレジストを形成し、前記レジストをマスクとしてエッチングを行い、前記レジストを除去して前記第1材料層内に前記第1平面視パターンで掘り込まれた溝を形成するパターン形成工程と、前記第1平面視パターンで掘り込まれた溝内を含む前記第1材料層の全面に、前記第1材料とは異なる第2材料を堆積する成膜工程と、少なくとも前記第1平面視パターンで掘り込まれた溝内を除く前記第1材料層上に堆積された前記第2材料を除去して、前記第2材料の第2材料層を形成する研磨工程と、を順に実行する半導体装置の製造方法であって、前記パターン形成工程は、前記研磨工程の実行後に前記第2材料層上の一部または全部の前記第1平面視パターンの中央付近に前記第1材料層の表面の高さから半導体基板側に向けて所定の段差を有する段差部が形成される場合に、前記段差部の第2平面視パターンにおける内角の角度が180度未満である第1角部夫々が曲線状となるように、前記第1角部夫々に対応する前記第1平面視パターンの第2角部夫々を、曲線状に形成することを第1の特徴とする。
上記特徴の本発明に係る半導体装置の製造方法は、前記第2角部が、夫々、前記第1平面視パターンのパターン幅を長軸または短軸とする楕円弧状に形成されていることを第2の特徴とする。
上記第1の特徴の本発明に係る半導体装置の製造方法は、前記第2角部が、夫々、前記第1平面視パターンのパターン幅を直径とする円弧状に形成されていることを第3の特徴とする。
上記第1の特徴の本発明に係る半導体装置の製造方法は、前記第2角部が、夫々、露光装置の光源の波長λ以上の半径を有する円弧状に形成されていることを第4の特徴とする。
上記特徴の本発明装置または本発明装置の製造方法によれば、アライメントマークや埋め込み配線等に形成される段差部の第2平面視パターンにおける内角の角度が180度未満である第1角部夫々が曲線状となるように、第1角部夫々に対応する第1平面視パターンの第2角部夫々を、曲線状に構成するので、段差部が矩形状に形成されている場合に比べ、段差部内に研磨材が残存するのをより効果的に低減・防止することが可能になる。つまり、通常、特に、内角の角度が180度未満の段差部の角部では、研磨材の洗浄・除去が困難であることから、この角部の形状を、比較的研磨材の洗浄・除去が良好に行なえる曲線状に形成することで、上記特徴の本発明装置または本発明装置の製造方法は、研磨材が残存するのをより効果的に低減・防止することが可能になる。これによって、研磨工程の後の製造工程において、研磨材が半導体装置を汚染することによる半導体装置の特性悪化、配線ショート及び断線、アライメントマークの検出精度の低下、及び、製造管理マークの誤検出等の不具合を効果的に防止することが可能になる。
以下、本発明に係る半導体装置及びその製造方法(以下、適宜「本発明装置」、「本発明方法」と称する)の実施形態を図面に基づいて説明する。
〈第1実施形態〉
本発明装置及び本発明方法の第1実施形態について、図1〜図4を基に説明する。
先ず、本実施形態の本発明装置の構成について図1を基に説明する。ここで、図1は、本発明装置10の概略構成を示しており、図1(a)は、本発明装置10に形成されるアライメントマーク20の平面視パターンの一例を示す(図1(c)の絶縁体層12の上面における)平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示すアライメントマーク20の部分拡大図であり、図1(c)は、図1(a)に示すアライメントマーク20部分の本発明装置10の部分断面図である。
本発明装置10は、図1に示すように、第1材料の一例としての絶縁体で形成された絶縁体層12内に所定の第1平面視パターン21で掘り込まれた溝内に、第1材料とは異なる第2材料15の第2材料層15’が埋め込み形成された構造を有し、第2材料層15’上の一部または全部の第1平面視パターン21の中央付近に、絶縁体層12の表面の高さから半導体基板11側に向けて所定の段差Tを有する段差部16が形成されている。更に、本発明装置10は、図2に示すように、段差部16の第2平面視パターン22における内角の角度が180度未満である角部22a(第1角部に相当)夫々が曲線状となるように、角部22a夫々に対応する第1平面視パターン21の角部21a(第2角部に相当)夫々が、曲線状に形成されている。
より詳細には、本実施形態の絶縁体層12は、半導体基板11側から順に、厚さ50nmのP−SiN膜、厚さ1450nmのBPSG膜、及び、厚さ60nmのP−SiON膜を堆積した3層構造で構成されている。
また、本実施形態で形成するアライメントマーク20は、第1平面視パターン21が、図1(a)に示すように、幅6000nm×長さ50000nmで角部が曲線状に形成された長方形の6つを、各長方形の長辺同士が対向するように等間隔に配置して構成されている。より詳しくは、アライメントマーク20を構成する、角部が曲線状に形成された長方形の夫々は、図1(b)に示すように、第1平面視パターン21の端部(角部21a)が、長方形の短辺の長さである溝幅W(第1平面視パターンのパターン幅W)の1/2を半径Rとする半円状に形成されている。これによって、第2平面視パターン22の端部(角部22a)が半円状に形成されることとなる。
更に、本実施形態において、段差部16が形成されない通常の埋め込み配線の一例としてのコンタクトプラグは、第1平面視パターン21が、半径100nmの円形に形成されている。
次に、本発明方法について図2を基に説明する。ここで、図2は、本発明方法の各処理工程における半導体装置10の部分断面図である。
先ず、図2(a)に示すように、フォトリソグラフィ技術により、埋め込みパターンを形成するためのマスクパターンを用い、半導体基板11上の絶縁体で形成された絶縁体層12上に、第1平面視パターンで埋め込み配線及びアライメントマーク20の溝14を掘り込み形成するためのレジスト13を形成する。更に、図2(b)に示すように、レジスト13をマスクとして絶縁体層12をエッチングして、絶縁体層12内に第1平面視パターン21で掘り込まれた厚さT2の溝14を形成し、レジスト13を除去する(パターン形成工程)。尚、図2(b)において、溝14aは、図1に示すアライメントマーク20等の比較的配線幅が広く段差部16が形成される第1平面視パターン21の溝を示しており、溝14bは、コンタクトプラグ等、段差部16が形成されない通常の埋め込み配線が形成される溝を示している。
ここで、図1及び図2に示すように、アライメントマーク20や比較的配線幅が広い埋め込み配線等に対応する溝14の第1平面視パターン、即ち、後述する研磨工程の実行後に段差部16が形成される配線層15’の第2平面視パターンに対応する溝14の第1平面視パターン21については、段差部16の第2平面視パターン22における内角の角度が180度未満である角部22a夫々が曲線状となるように、角部22a夫々に対応する第1平面視パターン21の角部21a夫々を、曲線状に形成する。ここでは、アライメントマーク20や比較的配線幅が広い埋め込み配線の端部を、パターン幅Wの1/2を半径Rとする半円状に形成する。
続いて、図2(c)に示すように、埋め込み配線の金属材料である配線材料15を、例えば、スパッタリング、CVD(Chemical Vapor Deposition)、メッキ、または、PVD(Physical Vapor Deposition)等を用い、第1平面視パターンで掘り込まれた溝14を含む絶縁体層12の全面に、厚さT4で堆積する(成膜工程)。尚、アライメントマーク20等の絶縁体層12に対する段差を確実に形成する必要があるパターンの溝14については、絶縁体層12に対する段差を確実に形成するため、配線材料15の堆積厚T4は、Wc/2より薄く設定されていることが条件となる。ここで、Wcは、本実施形態では、アライメントマーク20等の絶縁体層12に対する段差を確実に形成する必要があるパターンの最小開口距離である。更に、堆積厚T4は、アライメントマーク20において段差を確実に形成するために、溝14の厚さT2より薄く設定されている必要がある。つまり、堆積厚T4は、厚さT2とWc/2の何れか小さい方Min(T2、Wc/2)より薄く設定されている必要がある。また、段差部16が形成されない通常の埋め込み配線が形成される溝14bについては、デバイス上の要求から内部を完全に配線材料15で埋め込む必要があるため、配線材料15の堆積厚T4は、Wb/2以上に設定されていることが条件となる。ここで、Wbは、配線材料15で完全に埋め込む必要がある微細なパターンの内、最小開口距離が最大となるパターンの最小開口距離である。従って、本発明装置10において、配線材料15の堆積厚T4は、2×Wb≦T4<Min(T2、Wc/2)の条件を満たす必要がある。本実施形態では、具体的には、堆積厚250nmで配線材料15としてのタングステン膜を堆積する。
引き続き、図2(d)に示すように、CMP(化学機械研磨)により、絶縁体層12の上面が露出するまで配線材料15を研磨・平坦化することにより、少なくとも第1平面視パターン21で掘り込まれた溝14内を除く絶縁体層12上に堆積された配線材料15を除去して、配線材料15の配線層15'を形成する(研磨工程)。配線材料15の研磨・平坦化により配線層15’を形成した後、ここでは、更に、アンモニア加水/塩酸/水洗による洗浄を行う。
ここで、図3は、従来技術に係る半導体装置(アライメントマークが矩形である場合)及び本発明装置10(アライメントマークの端部を半円状に形成した場合)において、研磨工程における洗浄後の研磨材の残存個数を、欠陥検出数として欠陥検出装置によりカウントした結果を夫々示している。図3から分かるように、アライメントパターンが矩形である従来技術に係る半導体装置では、研磨工程後の研磨材の残存数が14000カウント以上であるのに対し、アライメントマーク20の端部を半円状に形成した本発明装置10では、研磨工程後の研磨材の残存数がほとんどカウントされない。従って、本発明装置10では、従来技術に係る半導体装置に比べ、研磨工程後に段差部内に残存する研磨材のカウント数を飛躍的に低減することができるといえる。
ここで、図4は、本実施形態の本発明装置10のアライメントマーク20をレーザによって検出した場合における、アライメントマークの第2平面視パターン22とその検出信号を示している。図4から分かるように、本発明装置10のアライメントマーク20内には研磨材がほぼカウントされないことから、検出信号が変形することなく、良好に位置検出が行なえるといえる。
従って、本発明装置10は、アライメントマーク20や比較的配線幅の広い埋め込み配線等、段差部16が形成される埋め込みパターンの第1平面視パターン21の端部(角部)を、円弧状に形成しているため、段差部16の第2平面視パターン22の端部が円弧状に形成される。段差部16の第2平面視パターン22の端部が円弧状に形成されていることから、研磨工程における研磨材の洗浄除去効率が高くなり、段差部16内の研磨材を良好に除去することが可能になる。これによって、本発明装置10は、研磨材が半導体装置10を汚染することによる半導体装置10の特性悪化、配線ショート及び断線、アライメントマーク20の検出精度の低下、及び、製造管理マークの誤検出等の不具合を効果的に低減することが可能になる。
〈第2実施形態〉
本発明装置及び本発明方法の第2実施形態について、図5を基に説明する。本実施形態では、上記第1実施形態とは、第1平面視パターンの角部の形状が異なる場合について説明する。
ここで、図5は、アライメントマーク20や比較的配線幅が広く段差部が形成される埋め込み配線の第1平面視パターンの一例を示している。本実施形態の本発明装置は、図5に示すように、アライメントマーク20や比較的配線幅が広く段差部が形成される埋め込み配線について、段差部16の第2平面視パターンにおける内角の角度が180度未満である角部に対応する第1平面視パターンの角部21aを、夫々、第1平面視パターンのパターン幅Wを短軸直径とする楕円弧状に、即ち、第1平面視パターンのパターン幅Wの1/2を短軸半径RSとする楕円弧状に形成されている。尚、図5では、パターン幅Wを短軸とする楕円弧状に形成する場合について示したが、パターン幅Wを長軸とする楕円弧状に形成しても良い。
〈第3実施形態〉
本発明装置及び本発明方法の第3実施形態について、図6を基に説明する。本実施形態では、上記第2実施形態とは、第1平面視パターンの角部の形状が異なる場合について説明する。
ここで、図6は、アライメントマーク20や比較的配線幅が広く段差部が形成される埋め込み配線の第1平面視パターンの一例を示している。本実施形態の本発明装置は、図6に示すように、図1に示すアライメントマーク20や比較的配線幅が広く段差部が形成される埋め込み配線について、段差部16の第2平面視パターンにおける内角の角度が180度未満である角部に対応する第1平面視パターンの角部21aを、夫々、半径Rの値が第1平面視パターンのパターン幅Wの半分未満に設定された円弧状に形成している。
更に、本実施形態では、角部の半径Rの値は、露光装置の波長λ以上の値に設定している。これは、パターン形成工程(フォトリソグラフィ)で用いる露光装置の解像力の限界から、埋め込みパターンの角部が自然に曲線状に形成される範囲を除外しているものである。具体的には、パターン形成工程においてKrF光源を用いる露光装置を使用する場合、半径Rは、250nm以上、W/2以下に設定される。
〈第4実施形態〉
本発明装置及び本発明方法の第4実施形態について、図7を基に説明する。本実施形態では、上記第1〜第3実施形態とは、第1平面視パターンの角部の形状が異なる場合について説明する。
ここで、図7は、アライメントマークや比較的配線幅が広く研磨工程後に段差部が形成される埋め込み配線等の埋め込みパターンにおいて、該埋め込みパターンの屈折部分の第1平面視パターンの一例を示している。本実施形態の本発明装置は、図7に示すように、ほぼL字型に形成されている埋め込みパターンについて、段差部16の第2平面視パターンにおける内角の角度が180度未満である角部に対応する第1平面視パターンの角部21aを、露光装置の光源の波長λ以上の半径Rを有する円弧状に形成している。尚、本実施形態において、角部の半径Rを露光装置の波長λ以上の値に設定しているのは、上記第3実施形態と同様に、パターン形成工程で用いる露光装置の解像力の限界に応じたものである。
尚、図7に示す埋め込みパターンの場合、通常では、図7に示すように、第1平面視パターンのパターン幅Wに{1/(1−2−0.5)}を積算した値が幾何学的臨界値となるが、角部21aの半径Rを大きく設定するほど角部21aの近傍におけるパターン幅が狭くなることから、半径Rの設定によっては、例えば、研磨工程後に形成される角部21a近傍の段差部16が細くなり途切れる等することが考えられる。この場合には、段差部16が途切れた部分に、新たに、段差部16の第2平面視パターンにおいて内角の角度が180度未満である角部が形成されてしまう可能性がある。このため、角部21aの半径Rの値をパターン幅Wが確保できる値に設定する、または、角部21aに対向する角部の形状をパターン幅Wが確保できるように変更する等の対応を行なうことが望ましい。
具体的には、パターン形成工程においてKrF光源を用いる露光装置を使用する場合において、第1平面視パターンのパターン幅Wが1000nmの場合、角部21aは、半径Rが、250nm以上、3400nm以下に設定された円弧状に形成される。
〈別実施形態〉
上記各実施形態では、第1材料として絶縁体を、第1材料層として3層構造の絶縁体層を想定して説明したが、これに限るものではない。また、第2材料として、金属材料を、第2材料層として配線層を想定して説明したが、これに限るものではない。
本発明に係る半導体装置の第1実施形態における一構成例を示す概略構成図 本発明に係る半導体装置の製造方法の各形成工程における半導体装置の断面を模式的に示す部分断面図 本発明に係る半導体装置及び従来技術に係る半導体装置におけるアライメントマーク内に残存する研磨材の測定量の一例を示すグラフ 本発明に係る半導体装置で形成されるアライメントマークの平面視パターンと、アライメントマークの検出信号を示す概略説明図 本発明に係る半導体装置の第2実施形態で形成される段差部が形成される埋め込みパターンの形状の一例を示す概略平面図 本発明に係る半導体装置の第3実施形態で形成される段差部が形成される埋め込みパターンの形状の一例を示す概略平面図 本発明に係る半導体装置の第4実施形態で形成される段差部が形成される埋め込みパターンの形状の一例を示す概略平面図 従来技術に係る半導体装置の製造方法の各形成工程における半導体装置の断面を模式的に示す部分断面図 従来技術に係る半導体装置で形成される矩形のアライメントマークの平面視パターンを示す概略平面図 従来技術に係る半導体装置で形成される矩形のアライメントマークの平面視パターンと、アライメントマークの検出信号を示す概略説明図
符号の説明
10 本発明に係る半導体装置
11 半導体基板
12 絶縁体層(第1材料層)
13 レジスト
14 溝
15 配線材料(第2材料)
15’ 配線層(第2材料層)
16 段差部
20 アライメントマーク
21 第1平面視パターン
21a 第2角部
22 第2平面視パターン
22a 第1角部
100 従来技術に係る半導体装置
111 半導体基板
112 絶縁膜
113 溝
114 溝
115 配線材料
116 埋め込み配線
117 段差
118 段差部
119 研磨材
120 アライメントマーク

Claims (8)

  1. 第1材料で形成された第1材料層内に所定の第1平面視パターンで掘り込まれた溝内に、前記第1材料とは異なる第2材料の第2材料層が埋め込み形成された構造を有し、前記第2材料層上の一部または全部の前記第1平面視パターンの中央付近に、前記第1材料層の表面の高さから半導体基板側に向けて所定の段差を有する段差部が形成される半導体装置であって、
    前記段差部の第2平面視パターンにおける内角の角度が180度未満である第1角部夫々が曲線状となるように、前記第1角部夫々に対応する前記第1平面視パターンの第2角部夫々が、曲線状に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2角部は、夫々、前記第1平面視パターンのパターン幅を長軸または短軸とする楕円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2角部は、夫々、前記第1平面視パターンのパターン幅を直径とする円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第2角部は、夫々、露光装置の光源の波長λ以上の半径を有する円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 第1材料で形成された第1材料層上に、所定の第1平面視パターンで溝を掘り込み形成するためのレジストを形成し、前記レジストをマスクとしてエッチングを行い、前記レジストを除去して前記第1材料層内に前記第1平面視パターンで掘り込まれた溝を形成するパターン形成工程と、
    前記第1平面視パターンで掘り込まれた溝内を含む前記第1材料層の全面に、前記第1材料とは異なる第2材料を堆積する成膜工程と、
    少なくとも前記第1平面視パターンで掘り込まれた溝内を除く前記第1材料層上に堆積された前記第2材料を除去して、前記第2材料の第2材料層を形成する研磨工程と、を順に実行する半導体装置の製造方法であって、
    前記パターン形成工程は、前記研磨工程の実行後に前記第2材料層上の一部または全部の前記第1平面視パターンの中央付近に前記第1材料層の表面の高さから半導体基板側に向けて所定の段差を有する段差部が形成される場合に、前記段差部の第2平面視パターンにおける内角の角度が180度未満である第1角部夫々が曲線状となるように、前記第1角部夫々に対応する前記第1平面視パターンの第2角部夫々を、曲線状に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2角部は、夫々、前記第1平面視パターンのパターン幅を長軸または短軸とする楕円弧状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2角部は、夫々、前記第1平面視パターンのパターン幅を直径とする円弧状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2角部は、夫々、露光装置の光源の波長λ以上の半径を有する円弧状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
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