JP4847639B2 - インクリメント信号発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、目的信号が所定量だけ変化する度毎に所定の信号(例えばパルス信号)を発生させ、該信号を計数することにより前記目的信号の値に関する情報を取得する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
測定されている物理量の変化に応じた電気パルスを発生させる方法の一つが特開平3−293520号公報に開示されている。この方法は、各電気パルスの発生時点における物理量の測定値を記憶保持し、物理量が記憶保持値に対して予め定められた基準ないし単位量だけ変化する度毎に1個の電気パルスを発生させるとともに、その時点における物理量の測定値を先の記憶保持値に代えて記憶保持するという動作を反復するというものである。
【0003】
また、特開平5−99707号公報には、特開平3−293520号公報に記載の方法に基づいてタイミング信号(例えば電気パルス)を発生させる方法が開示されている。この方法は、特開平3−293520号公報に記載の方法に基づいたものであるが、特に、物理量の測定値の記憶保持や物理量の現在値と前記記憶保持値との比較といった処理をデジタル化したところに特徴がある。このようにすれば、例えばパソコンを利用して、物理量の測定値の記憶保持、該物理量の現在値と前記記憶保持値との比較、及び、比較結果に応じたタイミング信号(パルス信号又はそれに類する計数可能な信号)の出力といった処理をソフトウェア的に実行することができる。
【0004】
上記各公報には、上記方法で電気パルス又はタイミング信号を発生させる装置も開示されているが、この装置は、いわゆるインクリメンタル型エンコーダとして利用することができる。すなわち、ある物理量を入力として上記装置が発生する電気パルス又はタイミング信号を外部の処理系へ入力すれば、その処理系においては、前記電気パルス又はタイミング信号の計数値に基づいて所定の処理を行うことにより、前記物理量の変化に関する情報(例えば、ある時間における変化量や変化の速度)を得ることができる。そこで、本明細書では、上記電気パルス又はタイミング信号のような信号をインクリメント信号と呼び、そのような信号を発生させる装置をインクリメント信号発生装置と呼ぶことにする。
【0005】
上記インクリメント信号発生装置は、上記単位量を適宜変化させることによりインクリメント信号の発生密度を変化させることができるが、これは、外部処理系における物理量の測定分解能を任意に設定することができることを意味する。また、物理量がいかなる種類のものであっても、その物理量をアナログ電気信号に変換する適切な入力インターフェイス(センサ等)が利用可能であれば、その物理量を上記インクリメント信号発生装置へ入力することができる。従って、上記インクリメント信号発生装置は、物体の位置や角度だけでなく、温度、湿度、圧力等、様々な物理量の変化に関する情報を取得するために応用することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、入力された物理量の絶対値に関する情報を取得しようとする場合、上記インクリメント信号発生装置の出力するインクリメント信号だけでは不十分である。本発明はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、入力された物理量の変化に関する情報だけでなくその絶対値に関する情報をも取得できるような信号を出力するようなインクリメント信号発生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明に係るインクリメント信号発生装置は、
値の変化する目的信号を受け、所定のトリガ信号を受けた時点において前記目的信号の値を参照値として記憶保持するとともに、該参照値を示す保持信号を出力する保持手段、
前記目的信号及び前記保持信号を受けて該目的信号の値と前記参照値とを比較し、両値の差が所定の単位変化量に達したときに1個のインクリメント信号を出力するとともに前記トリガ信号を前記保持手段へ送るインクリメント信号発生手段、
前記目的信号の既知の値である基準値を示す基準信号を発生させる基準信号発生手段、及び、
前記目的信号及び前記基準信号を受けて該目的信号の値と前記基準値とを比較し、該目的信号の値が該基準値を含む所定範囲内に存在する際に原点信号を外部へ出力し、該原点信号が出力されている間に前記インクリメント信号発生手段から出力される1個のインクリメント信号を、前記目的信号の前記基準値に対応する基準インクリメント信号として外部に識別させる原点信号発生手段
を備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係るインクリメント信号装置の各構成要素について説明する。
【0009】
本発明において、値の変化する目的信号とは、例えば、所定の物理量の測定用に構成されたセンサの出力信号のことである。目的信号は、アナログ信号でもデジタル信号でもよい。なお、目的信号がデジタル信号である場合、その量子化ビット数は、上記単位変化量よりも十分小さい量を表現できるように十分大きくする。
【0010】
保持手段は、上記目的信号を受け、所定のトリガ信号を受けた時点においてその目的信号の値を参照値として記憶保持するとともに、その参照値を示す信号(保持信号)を出力する。このような保持手段は、例えばサンプル・ホールド回路を利用して構成することができる。
【0011】
インクリメント信号発生手段は、目的信号の値と保持信号の値(参照値)とを常時比較し、両者の差が所定の単位変化量に達したときに1個のインクリメント信号を外部へ出力するとともに、保持手段へトリガ信号を送る。このようなインクリメント信号発生手段は、例えば比較器を利用して構成することができる。
【0012】
基準信号発生手段は、目的信号の値の可変範囲内で予め定められた既知の値(基準値)を示す基準信号を発生させるもので、例えば電圧発生器を用いて構成することができる。
【0013】
原点信号発生手段は、目的信号の値と基準信号の値(基準値)とを比較し、基準値を含む所定範囲(以下、原点近傍範囲とよぶ)内に目的信号の値が存在するか否かを示す信号である原点信号を外部へ出力する。原点信号は、例えば、目的信号の値が原点近傍範囲内に存在するときにONとなり、それ以外のときにOFFとなる二値信号とする。原点信号発生手段は、例えば、目的信号及び基準信号を受けて両者の値を比較する比較器を含む構成とする。
【0014】
本発明に係るインクリメント信号発生装置の信号発生動作について図1を参照しながら説明する。以下の説明においては、ある物理量Xを測定するセンサが出力する測定信号Sを目的信号とする。また、センサにより測定可能な物理量Xの範囲(入力範囲)をX1〜X2とし、その範囲に対応する測定信号Sの値の範囲(測定範囲)をS1〜S2とする。測定信号Sの値の単位変化量をΔSとし、ΔSに対応する物理量Xの変化量をΔXとする。ここで、ΔXは、本発明に係るインクリメント信号発生装置が出力するインクリメント信号に基づいて外部処理系が物理量Xの変化量や絶対値を測定する際の分解能に相当する。また、物理量Xの既知の値X0に対して測定信号Sの基準値S0が対応することが予め分かっているものとし、基準値S0を含む幅Wの範囲を原点近傍範囲R0とする。
【0015】
いま、センサの入力範囲X1〜X2全体を走査するように物理量Xが変化する状況を考える。このとき、測定信号Sの値も、測定範囲S1〜S2全体を走査するように変化する。この間、インクリメント信号発生手段は、保持手段により保持された参照値と測定値Sとの差が単位変化量ΔSに達する度毎に1個のインクリメント信号ISを出力する。また、原点信号発生手段は、基準信号発生手段から送られてくる基準信号の値に基づいて原点近傍範囲R0の上限値及び下限値を決定し、原点近傍範囲R0内に測定信号Sの値が存在する間だけ原点信号BSをONにする。この原点信号BSをインクリメント信号ISとともに外部処理系へ入力すれば、その外部処理系では、原点信号BSがONである間に出力される1個のインクリメント信号IS0を、上記基準値S0及び物理量の既知の値X0に対応する基準インクリメント信号として識別することができる。このように物理量の既知の値X0に対応する1個のインクリメント信号が識別されれば、その後に出力されるインクリメント信号ISに基づき、それに対応する物理量Xの値を算出することができる。
【0016】
上記処理において、原点近傍範囲R0の幅Wが小さすぎると、原点近傍範囲R0内でインクリメント信号ISが1個も発生しなくなる。逆に、原点近傍範囲R0の幅Wが大きすぎると、原点近傍範囲R0内で2個以上のインクリメント信号ISが発生してしまう。このような問題を考慮すると、原点近傍範囲R0の幅Wは測定信号Sの値の単位変化量ΔSと同一かそれよりも僅かに大きい程度に設定することが好ましい。このようにすると、原点近傍範囲R0内で少なくとも1個のインクリメント信号ISが確実に発生し、しかも2個以上のインクリメント信号ISが発生する可能性が極めて低くなる。
【0017】
なお、目的信号がデジタル信号である場合、保持手段、インクリメント信号発生手段、基準信号発生手段及び原点信号発生手段は、中央処理装置や記憶装置を備えた電子計算機を利用したソフトウェアプログラムにより実現することも可能である。このようにする場合、保持手段及びインクリメント信号発生手段については、特開平5−99707号公報の図19〜図22及びそれに関する明細書中の記載に基づいてこれを構成することができる。基準信号発生手段は、例えば、記憶装置に上記基準値を予め保存しておき、中央処理装置では、主プロセスから所定の命令を受けたときに記憶装置から前記基準値を読み出してその値を示すデータ(このデータを搬送する信号が基準信号に相当する)を返すサブルーチンを含むプログラムを動作させることにより、これを構成することができる。原点信号発生手段は、例えば上記基準値を含む所定の範囲の上限値と下限値を予め記憶装置に保存しておき、中央処理装置では、主プロセスから渡される目的信号の値が前記上限値以下且つ前記下限値以上である場合に真となる二値データ(このデータを搬送する信号が原点信号に相当する)を返すようなサブルーチンを含むプログラムを動作させることにより、これを構成することができる。
【0018】
【実施例】
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0019】
図2は本発明の一実施例であるインクリメント信号発生装置の概略的構成を示すブロック図である。このインクリメント信号発生装置1において、センサ11は、入力された物理量Xに応じた電圧Vを出力する。A/D変換器13は、センサ11の出力する電圧Vを受け、その電圧値を示すデジタル信号である測定信号Sを出力する。
【0020】
A/D変換器13の出力する測定信号Sは、保持器15及び第一の比較器16へ送られる。保持器15は、後記微分器17が出力するトリガ信号TSを受けた時点における測定信号Sを記憶保持するとともに、保持された測定信号Sの値(参照値)を示す信号(保持信号)Shを第一の比較器16へ送る。第一の比較器16は、測定信号S及び保持信号Shを受けて両信号の値を常時比較し、両値の差が単位変化量ΔSに達したら微分器17へ信号を送る。微分器17は前記信号を受けた瞬間にパルス信号を出力する。このパルス信号はインクリメント信号ISとして外部処理系へ出力されるとともに、トリガ信号TSとして保持器15へも送られる。トリガ信号TSを受けた保持器15は、その時点において測定信号Sの値を新たな参照値として保持する。
【0021】
また、A/D変換器13の出力する測定信号Sは、第二の比較器18へも送られる。第二の比較器18は、上記測定信号Sと、基準信号発生器20が出力する基準信号S0とを受け、基準信号S0の値(基準値)を含む原点近傍範囲R0内に測定信号Sの値が含まれている間だけ原点信号BSをONにする。この原点信号BSは外部処理系へ送られる。外部処理系においては、原点信号BSがONである間に微分器17が出力するインクリメント信号ISを基準インクリメント信号IS0として識別し、その信号IS0を物理量の既知の値X0と対応させることができる。
【0022】
測定対象とする物理量が物体の回転位置である場合における図2のインクリメント信号発生装置1の構成例について説明する。
【0023】
図3は物体の回転位置を検出するためのロータリーエンコーダの一例を示すものである。このロータリーエンコーダ30は、2つのポテンショメータPa及びPbを用いて回転軸31の回転位置を示す電圧を発生するように構成された多回転型ロータリーエンコーダである。ポテンショメータPaは、一定の電圧が印加される一対の入力端子Pa1及びPa2、及び、回転軸31の回転位置に応じて変化する電圧Vaを出力する出力端子Pa3を有する。同様に、ポテンショメータPbも一対の入力端子Pb1及びPb2、及び、出力端子Pb3(出力電圧Vb)を有する。図4は、ポテンショメータPa及びPbの出力電圧Va及びVbと回転軸31の回転位置θとの関係を示すグラフである。図に示したように、電圧Va及びVbは波形が同一で180°の位相差を有する。電圧Vaの有効角度範囲は0〜180°であり、電圧Vbの有効角度範囲は180〜360°である。また、有効角度範囲に対応する電圧範囲はVn〜Vxである。
【0024】
上記ロータリーエンコーダ30は、図2のセンサ11に相当するものである。しかし、このロータリーエンコーダ30は電圧の出力端子を2つ(Pa3、Pb3)備えているため、そのままセンサ11と置換することはできず、有効角度範囲毎に2つの電圧Va及びVbを切り換えていずれか一方を図2の電圧Vとして保持器15へ送るための仕組みが別途必要である。このような仕組みは、例えば、特開平5−99707号公報の図6及びそれに関する明細書中の説明に基づいて構成することができる。
【0025】
図3に示した基準電圧発生器32は、図2の基準信号発生器20の一部に相当するものである。基準電圧発生器32は、ポテンショメータPaの入力端子Pa1及びPa2の間に印加される電圧を一対の抵抗r1及びr2により分圧して得られる電圧V0を発生させる。この電圧V0は、基準信号発生器20に備えられたA/D変換器(図示せず)によりデジタル信号に変換される。このデジタル信号が基準信号S0として第二の比較器18へ送られ、第二の比較器18は、上述のように基準信号S0と測定信号Sとを比較し、比較結果に応じて原点信号BSを外部処理系へ出力する。この原点信号BSに基づいて、外部処理系は、先に説明したような処理を行うことにより、基準電圧V0(及び図4の回転位置θ0)に対応する基準インクリメント信号を識別することができる。
【0026】
いま、上記ロータリーエンコーダ30を用いて構成されたインクリメント信号発生装置1の角度分解能を1°に設定することを考える。このためには、理論上は、第一の比較器16における比較判定で用いられる単位変化量ΔSを次式
ΔS=(Vx−Vn)/180
により求められる値とすればよい。しかし、実際に設定される単位変化量ΔSの値を上記理論値と完全に一致させることは不可能であって、そこには必ず誤差が発生する。この誤差は、回転軸31が連続的に多数サイクル回転する間に蓄積され、その結果、各インクリメント信号に対応する回転位置θの実際の値が徐々に変化してしまう。
【0027】
上記のような問題を考慮すると、第一の比較器16は、単位変化量ΔSの値を適宜変更(補正)できるような構成とすることが好ましい。そして、外部処理系においては、各サイクル(一の基準インクリメント信号の発生から次の基準インクリメント信号の発生まで)において発生するインクリメント信号の数を計数し、その計数値が所定値(例えば、角度分解能が1°であれば360個)より大きくなった場合(あるいは、1サイクルの完了前に計数値が所定値に達した場合)にはΔSを僅かに大きくし、逆に計数値が所定量より小さくなった場合(あるいは、サイクルの完了時に計数値が所定値に満たない場合)にはΔSを僅かに小さくする、という補正処理を行う。ここで、補正によりΔSを変化させる量は上記誤差よりも大きくΔSよりも十分に小さい量とする。このような補正処理を行えば、多数サイクルに渡る連続回転においてもインクリメント信号が発生する回転位置の誤差が累積拡大することがない。なお、単位変化量ΔSの値が変更可能であるような比較器は、例えば、特開平5−99707号公報の図13及びそれに関する明細書中の説明に基づいて構成することができる。
【0028】
図5は本発明の別の実施例であるインクリメント信号発生装置の概略的構成を示すブロック図である。このインクリメント信号発生装置は、入力された物理量Xに応じた電圧V1を出力するセンサ11の他に、センサ11の出力電圧V1と等価な電圧V2を発生させる電圧発生器12を備えている。センサ11及び電圧発生器12の出力はスイッチ14の入力に接続されており、スイッチ14の出力はA/D変換器13の入力に接続されている。A/D変換器13の出力信号が測定信号Sとして保持器15に入力される。
【0029】
上記インクリメント信号発生装置2では、スイッチ14を電圧発生器12側にセットし、電圧発生器12からの出力電圧V2を適宜変化させることにより、測定信号Sの値を、測定範囲S1〜S2全体を走査するようなパターンで変化させることができる。このとき、測定信号Sの変化に応じてインクリメント信号ISが発生するから、先に説明したような方法で基準値S0に対応する基準インクリメント信号IS0を識別することができる。このように、図5のインクリメント信号発生装置2では、物理量Xを実際に変化させなくても基準インクリメント信号を識別することができるのである。
【0030】
図6は本発明の更に別の実施例であるインクリメント信号発生装置の概略的構成を示すブロック図である。このインクリメント信号発生装置3において、センサ11の出力電圧V1は第一のA/D変換器13aによりデジタル信号Saに変換されてスイッチ21の一方の入力端子へ送られ、電圧発生器12の出力電圧V2は、第二のA/D変換器13bによりデジタル信号Sbに変換されてスイッチ21の他方の入力端子へ送られる。スイッチ21の出力端子から出力される測定信号Sは保持器15、第一の比較器16及び第二の比較器18へ送られる。また、第一のA/D変換器13aの出力信号Sa及び保持器15等へ入力される測定信号Sは第三の比較器22へも送られる。
【0031】
第三の比較器22は、第一のA/D変換器13aの出力信号Saと、スイッチ21により選択された信号Sの値とを受け、前者の値Saを含む所定の値範囲R1内に後者の値Sが存在するときにONになる信号PSを出力する。例えば、スイッチ21を第一のA/D変換器13a側にセットした場合、測定信号Sは第一のA/D変換器13aの出力信号Saと常に同一であるから、上記信号PSは常にONになる。一方、スイッチ21を第二のA/D変換器13bの側にセットした場合、上記信号PSは、第一のA/D変換器13aの出力信号Saの値と、第二のA/D変換器13bの出力信号Sbの値とが等しいときのみONになる。
【0032】
なお、ある時点における第一のA/D変換器13aの出力信号Saは、その時点における物理量Xの現在値を示す。従って、上記信号PSは、測定信号Sが物理量Xの現在値にほぼ等しい値を示しているときにONになる信号とみなすことができる。そこで、この信号PSを以下では現在値検出信号とよぶ。
【0033】
上記インクリメント信号発生装置3の動作について図1及び図6を参照しながら説明する。
【0034】
インクリメント信号発生装置3においても、スイッチ21を第二のA/D変換器13b側にセットし、電圧発生器12からの出力電圧V2を適宜変化させることにより、上記インクリメント信号発生装置2と同様に、測定信号Sの値を、測定範囲S1〜S2全体を走査するようなパターンで変化させることができる。このとき、測定信号Sの変化に応じてインクリメント信号ISが発生するから、先に説明したような方法で、基準値S0に対応する基準インクリメント信号IS0を外部処理系において識別することができる。このように、インクリメント信号発生装置3でも、物理量Xを実際に変化させることなく、基準インクリメント信号を識別することができる。
【0035】
次に、インクリメント信号発生装置3の出力信号に基づいて物理量Xの現在値を求める手順について説明する。まず、スイッチ21を第二のA/D変換器13b側にセットし、先に説明したような手順で基準インクリメント信号IS0を検出する。そして、測定信号Sの値が基準値S0から第一のA/D変換器13aの出力信号Saの値に近づくように、電圧発生器12の電圧V2を変化させる。外部処理系においては、基準インクリメント信号IS0が発生した後、現在値検出信号PSがONとなり、1個のインクリメント信号が発生するまでに発生するインクリメント信号の数Nを計数する。ただし、この計数値Nは、測定信号Sが単位変化量ΔSだけ増加する度毎に1を加え、測定信号Sが単位変化量ΔSだけ減少する度毎に1を減ずるという方法で計算する。こうして計数値Nが求められれば、物理量Xの現在値Xpは次式
Xp=X0+N×ΔX
により求められる。
【0036】
図7は本発明の更に別の実施例であるインクリメント信号発生装置の概略的構成を示すブロック図である。このインクリメント信号発生装置4は、図2のインクリメント信号発生装置2の構成要素に加えて、A/D変換器13と保持器15との間に配設された2つのスイッチ23、24、及び、保持器15が出力する保持信号Shを受け、該保持信号Shの値よりも単位変化量ΔSだけ小さい値を有する信号Sh−ΔSを出力する減算器25を備えている。
【0037】
上記インクリメント信号発生装置4の動作について図7及び図8を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、測定信号Sの基準値S0が図1で示した測定範囲S1〜S2の上限値S2と略等しく設定されているものとする。
【0038】
インクリメント信号発生装置4では、図8に示したように2つのスイッチ23、24の設定を図8(a)〜(c)に示した3通りの設定から選択することにより、保持器15へ送る信号を3通りに切り換えることができる。
【0039】
まず、図8(a)に示したようにスイッチ23、24をセットする。この場合、センサ11の出力電圧をA/D変換器13で変換して得られる信号Sが保持器15へ送られるようになる。このとき、全体の回路構成は実質的に図2の回路構成と同一になるから、図7の装置4は、図2の装置1に関して先に行った説明が全て該当するような装置となる。装置4による通常のインクリメント信号発生動作(物理量Xの測定動作)は、このようにスイッチ23、24をセットした状態で行う。
【0040】
次に、図8(b)に示したようにスイッチ23、24をセットする。すると、保持器15には基準信号発生器20が発生する基準信号S0が送られ、保持器15が保持する参照値は基準値S0にリセットされる(この動作を以下では保持値リセット呼ぶ)。このとき、もし微分器17からインクリメント信号ISが発生しなければ、それは測定信号Sの値が基準値S0と略等しい(すなわち、両値の差は単位変化量ΔSより小さい)ことを意味する。従って、外部処理系においては、保持値リセットを行ったときにインクリメント信号ISが検出されないことをもって、その時点における測定信号Sの値が基準値S0に等しいと判断することができる。この後は、図8(a)に示したようにスイッチ23、24をセットし、通常のインクリメント信号発生動作に移行すればよい。
【0041】
一方、上記保持値リセットを行ったときにインクリメント信号が検出されたら、それは、その時点における測定信号Sの値が基準値S0と異なること(この実施例では、先に述べたようにS0をSの上限値S2と略等しく設定しているから、測定信号Sの値が基準値S0より小さいこと)を意味する。このような場合、スイッチ24を図8(c)に示したようにセットする(スイッチ23はA/D変換器13及び基準信号発生器20のいずれの側にセットしてもよい)。図8(c)のようにスイッチ24をセットすると、保持器15の出力する保持信号Shの値を減算器25により単位変化量ΔSだけ減じた信号Sh−ΔSが保持器15へ入力され、この信号の値が新たな参照値Shとされる。そして、この新たな保持信号Shと測定信号Sとが比較器15により比較され、両信号の値の差がΔSよりまだ大きければ、更に1個のインクリメント信号IS及びトリガ信号TSが微分器17から出力され、上記新たな保持信号Shの値から更にΔSだけ値を小さくした信号が減算器25から保持器15へ送られる。こうして、比較器16では、基準値S0を初期値として保持信号Shの値を単位変化量ΔSずつデクリメントしながら保持信号Shと測定信号Sとの比較が繰り返され、微分器17からは、保持信号Shの値と測定信号Sの値との差がΔSよりも小さくなるまで、一定時間間隔でインクリメント信号ISが出力される。
【0042】
一方、外部処理系では、上記保持値リセット以降、上記のように一定時間間隔で発生するインクリメント信号ISを計数する。そして、先のインクリメント信号ISの発生後、上記一定時間より長く設定された所定時間の間に次のインクリメント信号が検出されなかった場合に、保持信号Shの値が測定信号Sの値と等しくなった(両値の差がΔSより小さくなった、すなわち測定信号Sの現在値が検出された)ものとみなし、その時点におけるインクリメント信号ISの計数値Nを測定信号Sの現在値に対応する計数値とする。この後は、図8(a)に示したようにスイッチ23、24をセットし、通常のインクリメント信号発生動作に移行すればよい。
【0043】
また、測定信号Sの現在値に対応するインクリメント信号の計数値Nは次のような方法で取得しても良い。すなわち、保持値リセット以降、外部処理系において、上記のようにインクリメント信号ISを計数するとともに、保持値リセット時点からの経過時間を計測する。そして、その経過時間が、保持信号Shの値が基準値S0から段階的に変化して測定信号Sの値に達するのに十分な時間として予め定められた最大経過時間に達したら、その時点におけるインクリメント信号ISの計数値Nを、測定信号Sの現在値に対応する計数値とする。なお、上記最大経過時間は例えば次のようにして定める。すなわち、保持信号Shを1回デクリメントさせる動作にかかる時間をΔtとするとき、保持値リセットから現在値検出までの時間の最大値txは、次式
tx=Δt×(S2−S1)/ΔS
で与えられる。従って、最大経過時間を上記txの値より大きく設定しておけば、確実に測定信号Sの現在値を検出することができるのである。
【0044】
上記説明では測定信号Sの基準値S0が図1で示した測定範囲S1〜S2の上限値S2と略等しく設定されているものとしたが、基準値S0を下限値S1と略等しく設定するとともに、減算器25の代わりに加算器を用いても、上記と同様に測定信号Sの現在値に対応するインクリメント信号の計数値を求めることができる。
【0045】
なお、上記実施例で説明した4つのインクリメント信号発生装置1〜4では、センサ11の出力信号をA/D変換器13又は13aによりデジタル信号に変換して各種処理を行うものとしたが、特開平3−293520号公報に記載の方法及び装置のようにアナログ信号で各種処理を行う装置の場合、A/D変換器(13、13a、13b)が不要である点が異なるだけで、信号処理については、上に説明したような手順をそのまま応用することができる。
【0046】
また、例えば特開平3−293520号公報では、まず発明の最も基本的な要素に相当する装置(基本装置)が図1に開示され、更にその基本装置を応用又は変形したより複雑な形態の装置、例えば、物理量の値の異なる有効範囲に対応する複数のセンサ(変換器)を備える装置(同公報の図3)、物理量の変化の方向(増加/減少)にそれぞれ対応する2つの比較器及び微分器を備える装置(同公報の図7)、あるいはそれらを組み合わせた各種装置が開示されているが、これと同様に、本願についても、例えば図2の装置を基本装置とし、特開平3−293520号公報を参考にして、基本装置を応用又は変形したより複雑な形態の装置を構成することが可能である。もちろん、信号処理をデジタル化する場合は、特開平5−99707号公報を参考にしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、インクリメント信号発生装置では、測定対象とする物理量を実際に変化させることなく、物理量の既知の値に対応するインクリメント信号を識別したり、物理量の現在値を求めることができる。そして、それが出力する各種信号を処理することにより、外部制御系において、各インクリメント信号の発生時点における物理量の絶対値に関する情報を容易に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインクリメント信号発生装置の信号発生動作を説明するための図。
【図2】 本発明の一実施例であるインクリメント信号発生装置の概略的構成を示すブロック図。
【図3】 物理量が物体の回転位置である場合にセンサとして利用できるロータリーエンコーダの一例を示す図。
【図4】 上記ロータリーエンコーダの出力信号(電圧)と回転位置との関係を示すグラフ。
【図5】 本発明の別の実施例であるインクリメント信号発生装置の概略的構成を示すブロック図。
【図6】 本発明の更に別の実施例であるインクリメント信号発生装置の概略的構成を示すブロック図。
【図7】 本発明の更に別の実施例であるインクリメント信号発生装置の概略的構成を示すブロック図。
【図8】 (a)〜(c)図7の装置に備えられたスイッチの3通りの設定を示す図。
【符号の説明】
1、2、3、4…インクリメント信号発生装置
11…センサ
12…電圧発生器
13、13a、13b…A/D変換器
14、21、23、24…スイッチ
15…保持器
16、18、22…比較器
17…微分器
25…減算器
Claims (4)
- 値の変化する目的信号を受け、所定のトリガ信号を受けた時点において前記目的信号の値を参照値として記憶保持するとともに、該参照値を示す保持信号を出力する保持手段、
前記目的信号及び前記保持信号を受けて該目的信号の値と前記参照値とを比較し、両値の差が所定の単位変化量に達したときに1個のインクリメント信号を出力するとともに前記トリガ信号を前記保持手段へ送るインクリメント信号発生手段、
前記目的信号の既知の値である基準値を示す基準信号を発生させる基準信号発生手段、及び、
前記目的信号及び前記基準信号を受けて該目的信号の値と前記基準値とを比較し、該目的信号の値が該基準値を含む所定範囲内に存在する際に原点信号を外部へ出力し、該原点信号が出力されている間に前記インクリメント信号発生手段から出力される1個のインクリメント信号を、前記目的信号の前記基準値に対応する基準インクリメント信号として外部に識別させる原点信号発生手段
を備えることを特徴とするインクリメント信号発生装置。 - 上記目的信号が前記基準値を挟んで下限値から上限値まで単調に増加する変化を1単位として、該単位の変化を繰り返す信号である場合において、
一の原点信号の出力から次の原点信号の出力までの間に発生する上記インクリメント信号の数を計数する計数手段、及び
上記インクリメント信号の計数値が所定値と等しいか否かを判定し、該計数値が該所定値と異なるときに上記単位変化量を補正する補正手段
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のインクリメント信号発生装置。 - 測定されている物理量の実際の値を示す実信号を出力する物理量検出手段、
前記実信号と等価な信号であって、その値を任意に変化させることのできるダミー信号を発生させるためのダミー信号発生手段、
上記保持手段へ送るべき目的信号を前記実信号及び前記ダミー信号の間で切り換えるためのスイッチ、及び
前記物理量検出手段から出力される前記実信号と、前記スイッチから出力される前記目的信号を受けて該実信号の値と該目的信号の値を比較し、両値の差が所定値より小さくなったときに現在値検出信号を出力する現在値検出手段
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクリメント信号発生装置。 - 測定されている物理量の実際の値を示す実信号を出力する物理量検出手段、
前記実信号と等価な信号であって、その値が所定パターンで変化するダミー信号を発生させるためのダミー信号発生手段、及び
上記保持手段へ送るべき目的信号を前記実信号及び前記ダミー信号の間で切り換えるためのスイッチ
を備え、
前記ダミー信号の値が前記単位変化量ずつ増加又は減少する間、前記スイッチは前記ダミー信号を上記保持手段へ送るように設定されると共に、上記インクリメント信号発生手段は上記保持信号と前記物理量検出手段から出力される前記実信号を受けて上記参照値と該実信号の値を比較し、両値の差が所定値より小さくなるまで上記インクリメント信号を出力すること
を特徴とする請求項1又は2に記載のインクリメント信号発生装置。
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