JP3942124B2 - パルス計数器 - Google Patents
パルス計数器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3942124B2 JP3942124B2 JP08280298A JP8280298A JP3942124B2 JP 3942124 B2 JP3942124 B2 JP 3942124B2 JP 08280298 A JP08280298 A JP 08280298A JP 8280298 A JP8280298 A JP 8280298A JP 3942124 B2 JP3942124 B2 JP 3942124B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulse
- phase
- zero
- output
- counter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機駆動装置に取り付けて使用されるパルス発生器からの電動機の回転に応じて出力されるパルス列により、電動機の一回転を検出するパルス計数器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電動機駆動装置において、この電動機の一回転を検出する手段は、ゼロ相信号を発生する機能を有したパルス発生器を使用するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ゼロ相信号を発生するパルス発生器は、種々の問題でコストの高いものである。また、ゼロ相信号とノイズとをパルス計数器にて区別することは困難があった。更に、ゼロ相信号を発生するパルス発生器を使用するときでも、一旦据え付けたあとゼロ相信号のパルス幅を調整することは不可能であった。このため、
(イ) 劣悪な環境下においてはノイズの進入が激しく、ゼロ相信号を発生するパルス発生器の出力にノイズが進入し、従来のパルス計数器ではこれを誤って検出してしまう。
(ロ) また、ノイズ対策のためにパルス計数器にノイズフィルタを設けたとき正規のゼロ相信号の波形をも損なうことが多く、これも従来のパルス計数器では検出することができない不具合があった。
このように、パルス発生器にゼロ相信号出力を設け、パルス計数器にて電動機の一回転を検出することが容易でなかった。
本発明は上述した点に鑑みて創案されたもので、その目的とするところは、これらの欠点を解決したパルス計数器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
つまり、その目的を達成するための手段は、
1)請求項1において、
パルス発生器から2相のパルス出力がパルス計数器に入力され、該パルス計数器で論理演算の後、電動機の一回転信号を出力するパルス計数器であって、該パルス計数器は前記2相のパルス入力を1相に変換するパルス変換器と、前記2相のパルス入力を電動機の正転/逆転を検出する回転方向検出器と、前記パルス変換器及び回転方向検出器の出力を入力とする積算カウンタと、該積算カウントのカウント値の最小値と最大値を検出する検出器と、カウント値の最小値と最大値を設定する係数器と、前記回転方向検出器の出力並びに前記検出器のカウント値が係数器の設定値に達したときの出力を入力とする最小値及び最大値の演算器と、該演算器の出力を積算カウンタに与え、0〜最大値、最大値〜0までのカウントを繰り返すと共に、ゼロ相パルスを発生するゼロ相パルス発生器と、該ゼロ相パルス発生器が出力するパルス幅を調整するゼロ相パルス幅調整器から構成されたことを特徴とするパルス計数器である。
【0005】
2)請求項2において、
前記パルス発生器からゼロ相パルスを発生せしめ、該ゼロ相パルスと前記ゼロ相パルス発生器の出力を入力する演算器を設け、該演算器の出力を電動機の一回転信号とする請求項1記載のパルス計数器である。
【0006】
すなわち、ゼロ相信号出力を有さないパルス発生器から電動機の回転に応じて出力されるインクリメンタルなパルス列を受けるパルス検出器において、電動機の一回転毎にゼロ相信号を生成する。
また、ゼロ相信号を有するパルス発生器を使用したときでもパルス計数器にてゼロ相信号を生成し、この二つのゼロ相信号の突き合わせによりノイズの障害を除去し確実に電動機の一回転を検出するものである。
なお、本発明においては、機械的なインクリメンタル方式と本発明の方式を併用して用いることも含まれる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳述する。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の請求項1記載のパルス計数器の一実施例を示す構成図、図2は図1の出力波形図である。
図1において、1は電動機駆動装置に取り付けて使用される二相(A相,B相)出力のパルス発生器である。このパルス発生器から出力される二相のパルス列により、電動機の正転/逆転を検出するものである。2は本発明によるパルス計数器である。3はパルス発生器から出力される二つのパルス列を一相に変換するパルス変換器、4は電動機の正転/逆転を検出する回転方向検出器、5は積算カウンタ、6は前記積算カウンタの計数値の最大値検出器、7は前記積算カウンタの計数値の最小値検出器、8は最大係数器、9は最小係数器、10、11はANDゲート、12はORゲートでゼロ相パルス発生器、13はゼロ相パルス幅調整器、14は本発明により得られる一回転信号である。
【0008】
図1において、回転方向検出器4は電動機の回転方向を検出し積算カウンタ5のUP/DOWN入力と演算器としてのANDゲート10,11に送られる。前記積算カウンタ5のUP/DOWN入力に”Hi”か”Low”信号が入力されることにより、積算カウンタはアップまたはダウンのカウントモードになる。
パルス変換器3の出力は前記積算カウンタ5のCLK入力に送られ、このCLK入力にパルスが入力される毎に積算カウンタ5は1ずつカウントアップまたはカウントダウンする。積算カウンタ5のカウント値は積算カウンタ5のQより出力され、最大値検出器6と最小値検出器7に送られる。最大係数器8は二相パルス発生器の一回転あたりに生成されるパルス数に相当する数値を設定しておく。最小係数器9には、通常0が設定されている。
【0009】
次に電動機が正転しているときの動作について説明する。
回転方向検出器は正転を検出しこの信号は積算カウンタ5のUP/DOWN入力とANDゲート10に送られる。これにより積算カウンタ5はカウントアップ動作をおこない、このカウント値はQより最大検出器6に送られている。最大検出器6は、最大係数器8の出力≦積算カウンタ5の出力Qになったとき、ANDゲート10に信号を送る。これによりANDゲート10は、積算カウンタ5のクリア入力CLRとゼロ相パルス発生器12に信号を送り積算カウンタ5のカウント値を0にクリアする。すなわち積算カウンタ5は、0→最大値までのカウントを繰り返す。かようにしてゼロ相パルス発生器12は、積算カウンタ5のカウント値が最大係数器8による最大値に達する毎にゼロ相パルスを発生する。パルス幅調整器13は前記ゼロ相パルスのパルス幅を所定のパルス幅に広げるものである。
【0010】
次に電動機が逆転するときは、回転方向検出器4の出力により積算カウンタ5はカウントダウン動作をおこなう。最小検出器7は、積算カウンタ5の出力Q≦0(最小係数器9の出力)になったときゼロ相信号を発生するとともに、積算カウンタ5のLOAD入力に信号を送る。これにより、積算カウンタ5にはプリセット入力Dに接続されている最大係数器8による最大値がプリセットされる。すなわち積算カウンタ5は、最大値→0までのカウントを繰り返しゼロ相パルス発生器12により電動機の一回転の信号を得ることができる。
かようにして、電動機が正転または逆転しているとき電動機の一回転を検出することができる。
図1は、ロジックICによる構成の他、言うまでもなくCPUでも実現可能である。
【0008】
次に請求項2記載のパルス計数器について説明する。
図3はその一実施例を示す構成図、図4は図3の各部波形図である。図3において、パルス発生器にゼロ相信号出力(Z相)があるときでも、本発明によるパルス計数器によるゼロ相信号と組み合わせ、確実にゼロ相信号を生成する。なお、図3で1〜14は図1の構成と同じである。15はノイズフィルタ、16はANDゲート、17は本発明により得られる一回転信号である。図3では、パルス発生器1のゼロ相信号とパルス検出器により得られるゼロ相信号を突き合わせ、確実に電動機の一回転を検出する例を示している。
【0009】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、かようにしてゼロ相信号出力の無いパルス発生器を使用してもパルス計数器によりゼロ相信号を得ることができ電動機の一回転を検出することができる。
また、ゼロ相信号出力を有するパルス発生器を使用する場合でも、パルス計数器でゼロ相信号を生成し、この二つのゼロ相信号を組み合わせることによりノイズの影響を排除し確実に電動機の一回転を検出することができ、実用上、極めて有用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の請求項1記載の一実施例を示す構成図である。
【図2】図2は図1のパルス発生器の出力波形図の例である。
【図3】図3は本発明の請求項2記載の一実施例を示す構成図である。
【図4】図4は図3の各部の波形図である。
【符号の説明】
1 パルス発生器
2 パルス計数器
3 回転方向検出器
4 積算カウンタ
6 最大値検出器
7 最小値検出器
8 最大係数器
9 最小係数器
10 ANDゲート
11 ANDゲート
12 ORゲート
13 パルス幅調整器
14 一回転信号
15 ノイズフィルタ
16 ANDゲート
17 一回転信号
Claims (1)
- 電動機など回転する機器に取り付けられているインクリメンタル方式のパルス発生器と該パルス発生器から出力されるパルス信号を計数するパルス計数器と、前記パルス発生器から2相のパルス出力とゼロ相パルス出力を前記パルス計数器に入力し、前記パルス計数器は前記2相のパルス入力を1相に変換するパルス変換器と、前記2相のパルス入力を電動機の正転/逆転を検出する回転方向検出器と、前記パルス変換器及び回転方向検出器の出力を入力とする積算カウンタと、該積算カウンタのカウント値の最小値と最大値を設定する最小係数器と最大係数器と、前記積算カウンタのカウント値の最小値と最大値を検出する最小値検出器と最大値検出器と、前記回転方向検出器の出力並びに前記最小値検出器と最大値検出器の出力を入力とする最小値及び最大値のANDゲート演算器と、該ANDゲート演算器の出力を前記積算カウンタに与え、0〜最大値、最大値〜0までのカウントを繰り返すと共に、前記ANDゲート演算器を入力としてゼロ相パルスを発生するゼロ相パルス発生器と、該ゼロ相パルス発生器が出力するパルス幅を調整するゼロ相パルス幅調整器と、を備えるパルス計数器において、該ゼロ相パルス幅調整器の出力と前記インクリメンタル方式のパルス発生器が出力する前記ゼロ相パルスを入力とするANDゲート演算器を設け、該ANDゲート演算器の出力を電動機の一回転信号とすることを特徴とするパルス計数器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08280298A JP3942124B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | パルス計数器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08280298A JP3942124B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | パルス計数器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11257995A JPH11257995A (ja) | 1999-09-24 |
JP3942124B2 true JP3942124B2 (ja) | 2007-07-11 |
Family
ID=13784548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08280298A Expired - Fee Related JP3942124B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | パルス計数器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3942124B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4847639B2 (ja) * | 1999-10-19 | 2011-12-28 | 株式会社関西コムネット | インクリメント信号発生装置 |
JP6720006B2 (ja) * | 2016-07-12 | 2020-07-08 | 株式会社ミツトヨ | エンコーダの制御システム、エンコーダおよびエンコーダの制御システムの制御方法 |
KR102059818B1 (ko) * | 2017-09-28 | 2019-12-27 | 삼성전기주식회사 | 회전체 감지 장치 |
CN109682987A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-26 | 深圳市越疆科技有限公司 | 一种电机低速测量方法及电机测速系统 |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP08280298A patent/JP3942124B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11257995A (ja) | 1999-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4050747A (en) | Digital wheel speed circuit arranged to compensate for dimensional irregularities of sensor rotor member | |
EP0602697B1 (en) | Analogue to digital converter | |
US4918443A (en) | Method for determining a rotational angle of a rotary body | |
US4897583A (en) | Variable speed variable torque brushless DC motor | |
JPH0534105A (ja) | 多回転絶対値エンコーダ | |
JP3942124B2 (ja) | パルス計数器 | |
US6198788B1 (en) | Encoder test apparatus and method | |
JPH06147922A (ja) | 変位測定装置 | |
US4599600A (en) | Conversion of quadrature signals into counter control pulses | |
JP3047809B2 (ja) | ロータリーエンコーダ | |
US6463398B2 (en) | Rotary speed detector | |
JP6714929B2 (ja) | モータ回転速度検出装置 | |
JP2941790B1 (ja) | パルス計数器 | |
RU2115229C1 (ru) | Аналого-цифровой преобразователь угла | |
JP2004198285A (ja) | 回転検出装置の診断装置 | |
JP3239136B2 (ja) | 回転位置偏差検出装置 | |
JPH0635130Y2 (ja) | パルスエンコーダの異常検出回路 | |
JPH0560571A (ja) | エンコーダの異常検出方法 | |
JPS5897619A (ja) | 回転パルス検出装置 | |
JP3772662B2 (ja) | エンコーダ異常検出装置 | |
KR101121326B1 (ko) | 전자식 가버너 | |
KR19990001541A (ko) | 속도검출방법 및 장치 | |
KR100760866B1 (ko) | 차량용 에이비에스의 마이컴 동작 감지 장치 | |
JPH04287A (ja) | ロータリエンコーダの異常検出装置 | |
SU415694A1 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070402 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070402 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |