JP4782434B2 - 回転検出装置の信号処理装置 - Google Patents

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本発明は、サーボモータ等に備えられる回転検出装置から出力された検出信号の信号処理を行う信号処理装置に関するものである。
回転体の回転角を検出する回転検出装置は、従来から種々提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に用いられる回転検出装置(ロータリエンコーダ)は、モータの回転位置情報を得るためのA相出力パルス及びZ相出力パルスを生成して出力している。A相出力パルスは、モータの回転角を検出すべく所定回転角に同期して立ち上がるパルスである。Z相出力パルスは、モータの回転基準位置を検出すべく1回転に一度立ち上がるパルスである。
ところで、このような回転検出装置は、Z相出力パルスの立ち上がり位置やそのパルス幅が固定されている。従って、回転検出装置の後段回路との仕様が合致しないと使用できない場合がある。そのため、取り付け可能な装置が限定され、汎用性に乏しい。
特開平5−246079号公報
本発明は、Z相出力パルスの波形調整を可能とし、後段回路との適応性を高くすることができる回転検出装置の信号処理装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.回転検出装置(単極レゾルバ11及び多極レゾルバ12)から出力されるサーボモータ(ダイレクトドライブモータ10)の回転軸(回転軸13)の回転に応じたアナログ検出信号又はパルス検出信号に基づいて、該回転軸の基準位置を検出するためのZ相出力パルスを少なくとも生成する信号処理装置であって、
前記アナログ検出信号をコンバータ回路(RDコンバータ21)を介して変換したデジタル値に基づいて前記回転軸の所定回転角毎に同期した角度パルスを生成、若しくは前記パルス検出信号に基づいて前記回転軸の所定回転角毎に同期した角度パルスを生成する角度パルス生成手段(CPU22)と、
前記角度パルス生成手段にて生成された前記角度パルスに基づいて計数を実施するカウンタ(カウンタ24)と、
ユーザにより変更可能な第1及び第2判定値が入力され、前記カウンタにて計数したカウント値が第1判定値より小さくかつ第2判定値より大きい場合に、それ以外の場合とは論理を反転させたZ相出力パルスを生成するZ相出力パルス生成回路(H側コンパレータ25、L側コンパレータ26及びアンド回路27)と
を備えたことを特徴とする回転検出装置の信号処理装置。
手段1によれば、角度パルス生成手段は、モータ回転軸の回転に応じたアナログ検出信号をコンバータ回路を介して変換したデジタル値に基づいて回転軸の所定回転角毎に同期した角度パルスを生成、若しくはモータ回転軸の回転に応じたパルス検出信号に基づいて回転軸の所定回転角毎に同期した角度パルスを生成する。カウンタは、その角度パルスに基づいて計数を実施し、Z相出力パルス生成回路は、ユーザにより変更可能な第1及び第2判定値が入力され、カウンタにて計数したカウント値が第1判定値より小さくかつ第2判定値より大きい場合に、それ以外の場合とは論理を反転させたZ相出力パルスを生成する。Z相出力パルスは、カウント値が第1及び第2判定値間においてHレベルでその他がLレベル、若しくはその論理が逆のパルスとなる。つまり、第1及び第2判定値はユーザにより変更可能であるため、例えば、各判定値間の数値間隔を一定としたまま各判定値をいずれかにシフトすれば、Z相出力パルスのパルス幅が初期値のままで、立ち上がり位置がオフセットされる。また、各判定値間の数値間隔を拡大すれば、それに伴ってZ相出力パルスのパルス幅が拡大する。このように第1及び第2判定値を任意に変更するだけで、Z相出力パルスのオフセットやパルス幅を変更することができ、該Z相出力パルスを用いる後段回路との適応性を高くすることができる。
なお、ユーザによる第1及び第2判定値の変更入力は、判定値変更手段(パラメータ調整装置35)の操作によって行うことができる。
手段2.前記Z相出力パルス生成回路は、前記カウント値と前記第1判定値とを比較する第1コンパレータ(H側コンパレータ25)と、前記カウント値と前記第2判定値とを比較する第2コンパレータ(L側コンパレータ26)とを有し、各コンパレータからの比較出力に基づいて前記Z相出力パルスを生成することを特徴とする手段1に記載の回転検出装置の信号処理装置。
手段2によれば、カウント値と第1判定値とを比較した第1コンパレータからの比較出力と、カウント値と第2判定値とを比較した第2コンパレータからの比較出力とに基づいてZ相出力パルスが生成される。つまり、Z相出力パルスを生成する回路が2つのコンパレータを用いて構成されるので、この回路構成を簡単とすることができる。
手段3.前記Z相出力パルス生成回路は、前記各コンパレータからの比較出力の入力に基づいて前記Z相出力パルスを生成するアンド回路(アンド回路27)を有していることを特徴とする手段2に記載の回転検出装置の信号処理装置。
手段3によれば、各コンパレータからの比較出力に基づいてアンド回路からZ相出力パルスが出力される。つまり、Z相出力パルスを生成する回路が2つのコンパレータとアンド回路とを用いて構成されるので、この回路構成をより簡単とすることができる。
手段4.前記角度パルス生成手段は、前記回転軸が正回転すると前記角度パルスを第1パルスとして出力し、前記回転軸が逆回転すると前記角度パルスを第2パルスとして出力するものであり、
前記第1パルスに基づいて、前記回転軸の回転方向が判別可能な所定の位相差を有するA相及びB相出力パルスを生成し、前記第2パルスに基づいて、前記第1パルスに基づくA相及びB相出力パルスとは逆方向の位相差を有するA相及びB相出力パルスを生成するA/B相変換回路(A/B相変換回路23)を有していることを特徴とする手段1〜3のいずれかに記載の回転検出装置の信号処理装置。
手段4によれば、角度パルス生成手段は、回転軸の正回転に基づいて角度パルスを第1パルスとして出力し、回転軸の逆回転に基づいて角度パルスを第2パルスとして出力する。A/B相変換回路は、その第1パルスに基づいてA相及びB相出力パルスを生成し、その第2パルスに基づいて第1パルスに基づくA相及びB相出力パルスとは逆方向の位相差を有するA相及びB相出力パルスを生成する。これにより、Z相出力パルスのみならず、A相及びB相出力パルスが生成可能であることから、回転軸の回転角とその回転方向とを検出できる回転検出装置として提供できる。
手段5.前記角度パルス生成手段は、前記回転軸一回転で生成する角度パルスの数をユーザにより変更可能に構成されていることを特徴とする手段4に記載の回転検出装置の信号処理装置。
手段5によれば、ユーザにより回転軸一回転で生成する角度パルスの数が変更可能であるので、回転軸の回転角の分解能をユーザが任意に設定することができる。例えば、後段回路の仕様で高い分解能が必要でない場合など、回転軸一回転で生成するアップパルス及びダウンパルスの数を少なくすることで分解能を下げ調整することができ、後段回路との適応性を高くすることができる。
手段6.前記角度パルス生成手段は、予め備えている補正データ、又はその都度算出される補正データを用いて補正した前記角度パルスを生成することを特徴とする手段1〜5のいずれかに記載の回転検出装置の信号処理装置。
手段6によれば、角度パルス生成手段にて生成する角度パルスが補正データにより補正されるため、Z相出力パルスの精度の向上、また上記手段4に適用すればA相及びB相出力パルスの精度が向上する。これにより、回転軸の基準位置や回転角の検出精度を向上することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、サーボモータとしてのダイレクトドライブモータ(DDモータ)10には、その回転軸13の絶対回転角を検出するための単極レゾルバ11及び多極レゾルバ12とが備えられている。単極レゾルバ11は、DDモータ10の回転軸13の概略の回転角を検出するものであり、回転軸13の一回転で一周期となる正弦波状の検出信号を出力する(図2(a)参照)。多極レゾルバ12は、単極レゾルバ11よりも高分解能の回転角を検出するものであり、回転軸13の一回転で所定の複数周期(例えば132周期)となる正弦波状の検出信号を出力する(図2(b)参照)。各レゾルバ11,12の検出信号は、信号処理装置20のRDコンバータ21に出力される。
信号処理装置20は、DDモータ10を駆動制御するドライバ(図示略)内に備えられている。なお、信号処理装置20をDDモータ10内部に備える態様であっても良い。信号処理装置20は、上記したRDコンバータ21の他に、CPU22、A/B相変換回路23、カウンタ24、H側コンパレータ25、L側コンパレータ26及びアンド回路27を備えている。
RDコンバータ21は、各レゾルバ11,12からの検出信号(アナログ)を所定サンプリングタイミングにてサンプリングしてデジタル化し、RD出力データとしてCPU22に出力する(図2(c)(d)参照)。CPU22は、各レゾルバ11,12に対応したRD出力データに、予めCPU22内のメモリに格納されている補正データを反映させる。
ここで、各レゾルバ11,12の加工精度やレゾルバ11,12の励磁巻線の巻き方などの影響により、回転軸13の実際の回転角に対して各レゾルバ11,12の検出信号(RD出力データ)には誤差が含まれる。そのため、出荷前において、DDモータ10の回転軸13の実際の回転角(基準データ)に対するレゾルバ11,12のRD出力データが測定され、その測定されたRD出力データと基準データとの差が補正データとして予めCPU22内のメモリに格納されている。
因みに、本実施の形態では、単極レゾルバ11に対応するRD出力データは、回転軸13が基準位置から一回転すると、「0」から「4095」まで変化する。また、多極レゾルバ12に対応するRD出力データは、回転軸13が基準位置から一回転すると、「0」から「4095」まで所定角度毎に複数回(多極レゾルバ12の検出信号の周期の数と同じ回数)変化する。
そして、CPU22は、単極レゾルバ11からのRD出力データに補正を反映させた補正後出力データと、多極レゾルバ12からのRD出力データに補正を反映させた補正後出力データとを算出する。CPU22は、単極レゾルバ11に対応する補正後出力データに基づいてDDモータ10の回転軸13の概略の回転角を検出し、多極レゾルバ12に対応する補正後出力データに基づいて単極レゾルバ11により検出した回転角の更なる高分解能の回転角を検出するようになっている。
また、CPU22は、単極レゾルバ11又は多極レゾルバ12に対応する補正後出力データの変化量に基づいて、DDモータ10の回転軸13の回転方向を検出している。そして、CPU22は、回転軸13が正回転していると判定した場合、検出した回転角が変更される毎(補正後出力データが変動する毎)に立ち上がるアップパルスをA/B相変換回路23に出力し、回転軸13が逆回転していると判定した場合、検出した回転角が変更される毎(補正後出力データが変動する毎)に立ち上がるダウンパルスをA/B相変換回路23に出力する。
A/B相変換回路23は、アップパルスが入力されると、該アップパルスをそのままA相出力パルスとして生成すると共に、該A相出力パルスに対して1/4周期遅らせたB相出力パルスを生成する(図3(a)参照)。一方、ダウンパルスが入力された場合、A/B相変換回路23は、該ダウンパルスをそのままA相出力パルスとして生成すると共に、該A相出力パルスに対して1/4周期進めたB相出力パルスを生成する(同図3(a)参照)。そして、A/B相変換回路23は、アップパルス又はダウンパルスに基づいて生成したA相及びB相出力パルスを後段の上位コントローラ30に出力する。
因みに、回転軸13の一回転の分解能は、多極レゾルバ12が回転軸13の一回転で得られる正弦波の個数(132)と、多極レゾルバ12の1つの極での分解能(4096)とを乗算した値(540672)である。従って、A相及びB相出力パルスのパルス数(立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ)は、回転軸13の一回転につき、「540672」個となる。
また、本実施の形態のCPU22は、パラメータ調整装置35などを用い、ユーザが外部から回転角の分解能を低く調整することが可能に構成されている。すなわち、パラメータ調整装置35を信号処理装置20(CPU22)に接続し、回転角の分解能を低くすべく、その分解能に合わせて回転軸13の一回転で生成するアップパルス及びダウンパルスのパルス数が少なく調整される(図3(b)参照。因みに正回転時のA相及びB相出力パルスを示す)。これにより、上位コントローラ30の仕様でレゾルバ11,12にて検出した回転角の分解能を低くする必要がある場合、その仕様に応じた分解能に容易に合わせることができ、汎用性が高くなっている。
また、CPU22は、アップパルス及びダウンパルスをカウンタ24に出力している。カウンタ24は、アップパルスに基づいてカウントアップを行い、ダウンパルスに基づいてカウントダウンを行う。この場合、回転軸13の一回転の分解能は、上記したように、多極レゾルバ12が回転軸13の一回転で得られる正弦波の個数(132)と、多極レゾルバ12の1つの極での分解能(4096)とを乗算した値(540672)である。従って、回転軸13の一回転につき、正回転では「0」から「540671」までカウントアップされ、逆回転では「540671」から「0」までカウントダウンされる。そして、カウンタ24は、このカウント値をH側コンパレータ25及びL側コンパレータ26に出力する。
H側コンパレータ25は、一方の入力端子にカウンタ24からのカウント値が入力され、他方の入力端子にCPU22から入力される第1判定値としてのH側比較値(例えば、「1」)が入力され、それぞれ入力されるカウント値とH側比較値との比較を行っている。H側コンパレータ25は、カウント値が比較値よりも小さい場合、比較出力をHレベルとし、カウント値が比較値よりも大きい場合、比較出力をLレベルとする(図3(c)参照)。
L側コンパレータ26は、H側コンパレータ25と同様に構成されるコンパレータである。L側コンパレータ26は、一方の入力端子に前記カウント値が入力され、他方の入力端子にCPU22から入力される第2判定値としてのL側比較値(例えば、「0」)が入力され、それぞれ入力されるカウント値とL側比較値との比較を行っている。L側コンパレータ25は、カウント値が比較値よりも小さい場合、比較出力をHレベルとし、カウント値が比較値よりも大きい場合、比較出力をLレベルとする(同図3(c)参照)。
H側比較出力は後段のアンド回路27にそのまま入力され、L側比較出力は該アンド回路27に論理が反転されて入力される。これにより、アンド回路27の出力信号は、カウント値が「0」から「1」の区間にHレベルとなる(同図3(c)参照)。つまり、アンド回路27は、この出力信号をZ相出力パルスとして上位コントローラ30に出力する。
また、本実施の形態のCPU22は、上記したようなパラメータ調整装置35などを用い、ユーザが外部からZ相出力パルスのオフセットやパルス幅の変更が可能に構成されている。すなわち、パラメータ調整装置35を信号処理装置20(CPU22)に接続し、Z相出力パルスの位置やパルス幅を変更すべく、H側及びL側比較値が変更される。これにより、上位コントローラ30の仕様に応じたZ相出力パルスの位置やパルス幅に容易に合わせることができ、汎用性が高くなっている。具体的には、H側比較値を「101」とし、L側比較値を「100」とすれば、Z相出力パルスは、カウント値が「100」から「101」の区間にHレベルとなる(図3(c)参照)。また、H側比較値を「100」とし、L側比較値を「0」とすれば、Z相出力パルスは、カウント値が「0」から「100」の区間にHレベルとなる(図3(c)参照)。
そして、このような信号処理装置20では、各レゾルバ11,12からの検出信号(RD出力データ)がCPU22内で補正され、この補正されたデータに基づいてA相及びB相出力パルスが生成されるので、上位コントローラ30ではA相及びB相出力パルスを用いてDDモータ10の回転軸13の回転角を精度良く検出することができる。
また、この信号処理装置20では、パラメータ調整装置35などを用いて、回転軸13の一回転で生成するアップパルス及びダウンパルスのパルス数を変更したりH側及びL側比較値を変更するだけで、上位コントローラ30が要求する回転角の分解能に容易に設定できると共に、Z相出力パルスの位置やパルス幅を容易に変更することができるようになっている。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
本実施の形態では、単極及び多極レゾルバ11,12からDDモータ10の回転軸13の回転に応じたアナログ検出信号が得られ、RDコンバータ21はその検出信号をデジタル化しRD出力データとしてCPU22に出力している。CPU22は、入力されるRD出力データに基づいて回転軸13の所定回転角毎に同期したパルス、この場合、回転軸13が正回転していればアップパルスを、回転軸13が逆回転していればダウンパルスを生成する。カウンタ24は、そのアップパルス又はダウンパルスに基づいて計数を実施し、H側及びL側コンパレータ25,26及びアンド回路27は、カウンタ24にて計数したカウント値がH側比較値より小さくかつL側比較値より大きい場合に、LレベルからHレベルに論理を反転させたZ相出力パルスを生成する。このH側比較値及びL側比較値は、パラメータ調整装置35を用いることで、ユーザにより変更可能となっている。
つまり、H側及びL側比較値はユーザにより変更可能であるため、例えば、各比較値間の数値間隔を一定としたまま各比較値をいずれかにシフトすれば、Z相出力パルスのパルス幅が初期値のままで、立ち上がり位置がオフセットされる。また、各比較値間の数値間隔を拡大すれば、それに伴ってZ相出力パルスのパルス幅が拡大する。このように各比較値を任意に変更するだけで、Z相出力パルスのオフセットやパルス幅を変更することができ、該Z相出力パルスを用いる後段の上位コントローラ30との適応性を高くすることができる。
本実施の形態では、カウント値からZ相出力パルスを生成する回路が、2つのコンパレータ25,26とアンド回路27とを用いて構成される。そのため、Z相出力パルスを生成する回路の回路構成を簡単とすることができる。
本実施の形態では、CPU22は、回転軸13の正回転時にはアップパルスとして出力し、回転軸13の逆回転時にはダウンパルスとして出力する。A/B相変換回路23は、そのアップパルスに基づいてA相出力パルス及び該パルス対し1/4周期遅らせたB相出力パルスを生成し、そのダウンパルスに基づいてアップパルスに基づくA相及びB相出力パルスとは逆方向の位相差を有するA相及びB相出力パルスを生成する。これにより、Z相出力パルスのみならず、A相及びB相出力パルスが生成可能であることから、回転軸13の回転角とその回転方向とを共に検出することができる。
本実施の形態では、RDコンバータ21からのRD出力データがCPU22内のメモリに格納されている補正データにより補正される。これにより、アップパルス及びダウンパルスの精度が向上するため、Z相出力パルスやA相及びB相出力パルスの精度が向上する。従って、回転軸13の基準位置や回転角の検出精度を向上することができる。
本実施の形態では、パラメータ調整装置35を用いることでユーザにより回転軸13の一回転で生成するアップパルス及びダウンパルスのパルス数が変更可能であるので、回転軸13の回転角の分解能をユーザが任意に設定することができる。例えば、上位コントローラ30の仕様で高い分解能が必要でない場合など、回転軸13の一回転で生成するアップパルス及びダウンパルスのパルス数を少なくすることで分解能を下げ調整することができ、後段の上位コントローラ30との適応性を高くすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、単極及び多極レゾルバ11,12を用いているが、いずれか一方のみのレゾルバを用いても良い。また、回転軸13の回転角をアナログ的に検出するレゾルバ11,12を用いているが、回転角に同期したパルス検出信号を出力するロータリエンコーダを用いても良い。この場合、RDコンバータ21を省略できる。また、ロータリエンコーダを用いた場合であっても、そのエンコーダ出力をCPU22内で補正するようにしても良い。
上記実施の形態では、パラメータ調整装置35によりH側比較値やL側比較値、回転軸13の一回転で生成するアップパルス及びダウンパルス(A相及びB相出力パルス)のパルス数を変更可能としているが、これに限らず、例えばユーザにより上位コントローラ30側からこれら比較値やパルス数を変更するようにしても良い。
上記実施の形態では、Z相出力パルスを生成する回路を2つのコンパレータ25,26及びアンド回路27を用いて構成したが、回路構成はこれに限らない。例えば、アンド回路27の代わりにEXオア回路(排他的論理和回路)を用いることもできる。なおこの場合、L側コンパレータ26の出力の論理を反転しないでEXオア回路に入力するなどの論理の調整が必要である。
上記実施の形態では、回転軸13の回転角及び回転方向を検出すべくA相及びB相出力パルスの両パルスを出力するように構成されているが、回転方向が必要なければ、A相出力パルスのみを出力する構成であっても良い。またこの場合、アップパルス及びダウンパルスというようにCPU22が出力するパルスを区別する必要がなくなる。
上記実施の形態では、RD出力データの補正時にCPU22内のメモリに予め格納している補正データを反映させるようにしたが、その都度、演算により補正値を求め、その求めた補正データを反映させるようにしても良い。
一実施の形態における信号処理装置を示すブロック図である。 レゾルバ及びRDコンバータの出力波形を示す信号波形図である。 信号処理装置の各回路の出力波形を示す信号波形図である。
符号の説明
10…ダイレクトドライブモータ(サーボモータ)、11…単極レゾルバ、12…多極レゾルバ、13…回転軸、21…RDコンバータ(コンバータ回路)、22…CPU(角度パルス生成手段)、23…A/B相変換回路、24…カウンタ、25…H側コンパレータ(Z相出力パルス生成回路及び第1コンパレータ)、26…L側コンパレータ(Z相出力パルス生成回路及び第2コンパレータ)、27…アンド回路(Z相出力パルス生成回路)、35…パラメータ調整装置(判定値変更手段)。

Claims (6)

  1. 回転検出装置から出力されるサーボモータの回転軸の回転に応じたアナログ検出信号又はパルス検出信号に基づいて、該回転軸の基準位置を検出するためのZ相出力パルスを少なくとも生成する信号処理装置であって、
    前記アナログ検出信号をコンバータ回路を介して変換したデジタル値に基づいて前記回転軸の所定回転角毎に同期した角度パルスを生成、若しくは前記パルス検出信号に基づいて前記回転軸の所定回転角毎に同期した角度パルスを生成する角度パルス生成手段と、
    前記角度パルス生成手段にて生成された前記角度パルスに基づいて計数を実施するカウンタと、
    ユーザにより変更可能な第1及び第2判定値が入力され、前記カウンタにて計数したカウント値が第1判定値より小さくかつ第2判定値より大きい場合に、それ以外の場合とは論理を反転させたZ相出力パルスを生成するZ相出力パルス生成回路と
    を備えたことを特徴とする回転検出装置の信号処理装置。
  2. 前記Z相出力パルス生成回路は、前記カウント値と前記第1判定値とを比較する第1コンパレータと、前記カウント値と前記第2判定値とを比較する第2コンパレータとを有し、各コンパレータからの比較出力に基づいて前記Z相出力パルスを生成することを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置の信号処理装置。
  3. 前記Z相出力パルス生成回路は、前記各コンパレータからの比較出力の入力に基づいて前記Z相出力パルスを生成するアンド回路を有していることを特徴とする請求項2に記載の回転検出装置の信号処理装置。
  4. 前記角度パルス生成手段は、前記回転軸が正回転すると前記角度パルスを第1パルスとして出力し、前記回転軸が逆回転すると前記角度パルスを第2パルスとして出力するものであり、
    前記第1パルスに基づいて、前記回転軸の回転方向が判別可能な所定の位相差を有するA相及びB相出力パルスを生成し、前記第2パルスに基づいて、前記第1パルスに基づくA相及びB相出力パルスとは逆方向の位相差を有するA相及びB相出力パルスを生成するA/B相変換回路を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回転検出装置の信号処理装置。
  5. 前記角度パルス生成手段は、前記回転軸一回転で生成する角度パルスの数をユーザにより変更可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の回転検出装置の信号処理装置。
  6. 前記角度パルス生成手段は、予め備えている補正データ、又はその都度算出される補正データを用いて補正した前記角度パルスを生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の回転検出装置の信号処理装置。
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