JP4847329B2 - 透過型スクリーン - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクターから投影された映像をスクリーンを挟んでプロジェクターの反対側から視認することができる背面投射の透過型スクリーンに関し、特殊な光拡散層を用いることにより、十分な視野角を有するとともに、透明性に優れ、背景を透視可能な透過型スクリーンに関する。
従来、透過型スクリーンで実用化されているものといえば、高輝度で高コントラスト化するために偏光フィルム、フレネルレンズシート、レンチキュラーレンズシート等を使ったものが殆どであった。しかし、このような従来の透過型スクリーンは、偏光フィルムやレンズシートを使用しているために高価であるとともに、スクリーンの向う側を見ることは殆ど不可能であった。
ところで店舗のショーウィンドウ等には、ポスターを貼ったりスプレーペイントを施したりすることで購買意欲を喚起させるような広告表現が採られている。しかし、このような広告表現は静的なものであり、貼り直したり塗り直したりしない限り、その広告の内容は変わるものではない。そこで、動的な広告をショーウィンドウ等にプロジェクター等を用いて投影することが考えられるが、ショーウィンドウ等では透明性が高いために投影した映像が結像することなく素通りしてしまう。これに対し、従来の透過型スクリーンをショーウィンドウに貼れば、背面から投影された映像を見ることができるようにはなるが、透過型スクリーンには透視性がないため、商品を外から見ることができなくなってしまい、ショーウィンドウの意味をなさなくなってしまう。
これを解決するものとして、特殊な光散乱層を用いた透視可能な透過型スクリーンが提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−242546号公報(請求項1)
しかし、特開2001−242546号の透過型スクリーンは、透視性は十分なものの、視野角が十分なものではなく、正面方向から外れた位置では映像を明瞭に視認することはできなかった。
そこで、本発明は、ショーウィンドウや透明な窓ガラス等の透明体に貼りつけたり、そのような透明体と兼用したりすることで、視認者とは反対のスクリーンの向う側が透視可能であり、かつ十分な視野角を備えた透過型スクリーンを提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、これを解決するに至った。
即ち、本発明の透過型スクリーンは、透明バインダー中に光拡散要素を含有する光拡散層を有してなるものであって、前記透明バインダーの屈折率に対する前記光拡散要素の相対屈折率n(光拡散要素の屈折率を透明バインダーの屈折率で割った値で、以下適宜「相対屈折率」という。)が、0.75以下または1.25以上であり、かつ前記透過型スクリーンは両表面が実質的に平滑であり、全体のヘーズ(JIS K7136:2000)が10〜85%であることを特徴とするものである。
なお、本発明でいう「実質的に平滑」とは、JIS B0601:2001における算術平均粗さ(Ra)が、0.30μm以下であるものをいう。
上述の相対屈折率は、0.70以下、または1.50以上であることが好ましい。上述の全体のヘーズは、25〜70%であることが好ましい。
また、本発明によれば、透過型スクリーンを用いたリアプロジェクションモニタを提供することができる。すなわち、映像表示装置に表示された表示画像を投映するプロジェクターと、プロジェクターからの投映光を反射する反射ミラーと、光入射面と光出射面とを有しミラーからの反射光を光入射面で受けて結像する透過型スクリーンとを備えたリアプロジェクションモニタにおいて、
透過型スクリーンとして、上記本発明の透過型スクリーンを用いたことを特徴とするリアプロジェクションモニタである。
本発明の透過型スクリーンによれば、高い透視性と広い視野角という相反する性能を同時に満足することができる。本発明の透過型スクリーンをショーウィンドウに貼り合わせた場合においては、高い透視性を有することから、そのまま商品を外から見ることができ、ショーウィンドウとしての機能を損なわないとともに、広視野角のスクリーンとして抜群の宣伝広告効果を発揮することができる。
本発明の透過型スクリーンは、透明バインダー中に光拡散要素を含有する光拡散層を有してなるものであって、前記透明バインダーの屈折率に対する前記光拡散要素の相対屈折率nが、0.75以下または1.25以上であり、かつ前記透過型スクリーンは両表面が実質的に平滑であり、全体のヘーズ(JIS K7136:2000)が10〜85%であることを特徴とするものである。以下、各構成要素の実施の形態を説明する。
図1〜図5は、本発明の透過型スクリーン1の実施の形態を示す断面図である。図示するように、本発明の透過型スクリーン(以下、適宜「スクリーン」という。)1は、光拡散層2または光拡散層2aを備えている。光拡散層2は、透明バインダー21中に光拡散要素22を含有している。光拡散層2aもまた透明バインダー21中に光拡散要素22を含有しているが、透明バインダー21として粘着性を有するものを使用し、光拡散層2a自体が粘着性を有する。
図1の態様の透過型スクリーン1は、光拡散層2の片面(図1において上面)に直接透明体3が備えられ、光拡散層2のもう一方の面(図1において下面)には、粘着層4を介して透明体3が備えられている。図1において上面側の透明体3の上には、ハードコート層5が備えられている。図2の態様の透過型スクリーン1は、粘着性を有する光拡散層2aを両面から透明体3で挟み込んだ構成である。図3の態様の透過型スクリーン1は、光拡散層2の片面に透明体3を備え、もう片面に反射防止層6を備えた構成である。図4の態様の透過型スクリーン1は、光拡散層2単層を透過型スクリーン1とするものである。図5の態様の透過型スクリーン1は、光拡散層2の片面側のみに透明体3を備えた構造である。
光拡散層2、2aの透明バインダー21としては、例えば、ガラスや高分子樹脂を用いる。
ガラスとしては、光拡散層2の透視性が失われるものでなければ特に限定されるものではないが、一般にはケイ酸塩ガラス、リン酸塩ガラス、ホウ酸塩ガラス等の酸化ガラスが実用的であり、特にケイ酸ガラス、ケイ酸アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリ石灰ガラス、鉛ガラス、バリウムガラス、ホウケイ酸ガラス等のケイ酸塩ガラスが好ましい。透明バインダーとしてガラスを用いる場合、例えば石灰とケイ酸を主成分とする原料中に光拡散要素22を含有させて板ガラスを形成し、その表面を研磨することで平滑化してミガキ板ガラス化することが好ましい。これにより、透視性を高くすることができて、本発明のスクリーンには好適なものとなる。
高分子樹脂としては、光拡散層2の透視性が失われるものでなければ特に限定されず、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂などの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂などを用いることができる。これら高分子樹脂は、溶融して光拡散要素22を含有させてシート化することにより光拡散層2を形成して、例えば図4に示す構造のスクリーン1とすることができる。あるいは、光拡散要素22とともに塗料化したものを他の透明体3上に製膜することにより、例えば図5に示す構造のスクリーン1とすることができる。
なお、透明バインダー21として粘着性を有する高分子樹脂を使用することにより、粘着性を有する光拡散層2aを実現することができる(図2)。光拡散層2aが粘着性を有することにより、ショーウィンドウなどの所望の透明体に容易に貼り付けることができる。粘着性を有する高分子樹脂としては、透明性を阻害しない材料であれば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、エチレン・酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フェノール系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等の合成樹脂、天然ゴム系、再生ゴム系、クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、スチレン・ブタジエンゴム系等のゴム系樹脂など公知の粘着剤を用いることができる。
透明バインダー21中に含有させる光拡散要素22は、透明バインダー21の種類に応じて適宜選択して使用される。即ち、透明バインダー21の屈折率に対する光拡散要素22の相対屈折率nが、0.75以下または1.25以上となるように、透明バインダー21の種類に応じて光拡散要素22を選択すればよい。透明バインダー21として用いられるガラスや高分子樹脂の屈折率は、1.3〜1.7程度であることから、光拡散要素22としては例えば以下のものがあげられる。
相対屈折率を0.75以下とする場合には、光拡散要素22として、空気、酸素、窒素などの気体があげられる。これら気体を透明バインダー21中に含有させるには、例えば、光拡散層2または2aの製膜時に、発泡剤を使用して透明バインダー21中で気泡を発生させたり、内部に光拡散要素22である気体を閉じ込めた中空ビーズ(以下、適宜「中空ビーズ」という。)を透明バインダー21中に含有させる手段があげられる。これらの中でも、透明バインダー21中に安定して光拡散要素22を含有させることができる点で、中空ビーズが好適に使用される。
相対屈折率を1.25以上とする場合には、光拡散要素22として、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化鉛、酸化インジウムなどの高屈折粒子があげられる。これらの中でも、安価で取扱いが容易である酸化チタンが好適に使用される。
光拡散要素22の平均粒子径(気体の場合、気泡の径もしくは中空ビーズの気体部分の径の平均)は、0.1〜40μm程度である。また、平均粒子径は、光拡散層2または2aの両表面を平滑にすべく、光拡散層の厚みより小さいことが好ましい。
光拡散層2または2a中における光拡散要素22の含有率は、用いる光拡散要素22の種類や光拡散層2または2aの厚み等により異なるので一概にはいえないが、光拡散要素22が粒子または中空ビーズの場合には重量割合で0.05〜30%であることが好ましい。また、光拡散要素22の種類(気体を含む)を問わず、体積割合では0.05〜15%であることが好ましい。光拡散要素22をこのような範囲で含有させることにより、透過型スクリーン1全体のヘーズを10〜85%の範囲に調整することができる。
本発明の透過型スクリーン1においては、上述した光拡散層2または2a中の透明バインダー樹脂21と光拡散要素22との組み合わせを同一とするものであれば、光拡散要素22の平均粒子径が適正範囲内にあればその平均粒子径の大小に関わらず、ヘーズを一定値に調整することにより、視野角の範囲を一定に保つことができる。ここでヘーズは、光拡散要素22の添加量や、光拡散層2または2aの厚みにより調整することができることから、本発明の透過型スクリーン1の光学的な特徴である視野角の範囲は容易に目的の範囲とすることができる。この特性により、生産工程においても、ヘーズをモニターすることにより視野角の範囲を一定に維持することが可能で、工程管理を容易に行うことができる。
なお、本発明の透過型スクリーン1は、スクリーン1の表面を実質的に平滑にするために、図1、図2、図3の透過型スクリーン1のように、光拡散層2または2aの両面に表面が実質的に平滑な他の層(透明体3、ハードコート層5、反射防止層6等)を配置した構成にすることができる。これにより、光拡散層2の表面から光拡散要素22が突出している場合であっても、光拡散層2を両側に配置された、表面が実質的に平滑な他の層(透明体3、粘着層4,反射防止層6等)によって透過型スクリーン1の表面は実質的に平滑となる。一方、図4の透過型スクリーン1のように、光拡散層2または2aの単層であり、両面が開放されている場合、または図5のように光拡散層2または2aの片面に他の層が配置されておらず、片面が開放された構造である場合には、光拡散層2または2aの表面が透過型スクリーン1の表面となる。このため、光拡散要素22が突出すると、透過型スクリーン1の表面が平滑ではなくなる。この場合、透過型スクリーン1の製造工程において、光拡散層2または2aの両側の面上に、一旦実質的に平滑な他の層を配置することにより、光拡散層2または2aの表面から光拡散要素22が突出するのを他の層によって押さえ込み、光拡散層2または2aの表面を実質的に平滑にすることができる。その後の製造工程や製品の使用時において、他の層を除去し、図4および図5の構造とする。これにより、透過型スクリーンの両表面を実質的に平滑にすることができる。なお、光拡散要素22が光拡散層2または2aの表面から突出するのを防止する手法は、この方法に限られるものではなく、光拡散層2または2aの表面を研磨する方法や化学的にエッチングする方法等を用いることも可能である。
光拡散層2または2a上に設ける他の層としては、透明体3の他に、例えば反射防止層、ハードコート層があげられる。図3は、光拡散層2の一方の面に透明体3、もう一方の面に反射防止層6を有してなるスクリーン1である。このようなスクリーン1は、例えば、高分子樹脂シート3上に光拡散層2を設け、光拡散層2上に反射防止層6を設けることにより得ることができる。
反射防止層6は、層界面による光の干渉作用を利用して反射光を打ち消しあう性能を有する層であり、公知の反射防止層を用いることができる。具体的には、酸化ケイ素やフッ化リチウムなどの透明性の高い低屈折率層を、反射防止を目的とする主波長の1/4となる光学膜厚となるように設けた層などがあげられる。
ハードコート層は、表面の傷つきを防止する性能を有する層であり、例えば、電離放射線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂などの硬化性樹脂から形成することができる。
光拡散層2または2a上に設ける透明体3としては、光拡散層2または2aの透明バインダー21として例示したガラス材料を板ガラス化したものや、高分子樹脂をシート化したものを用いることができる。
このような透明体3は、高分子樹脂21を光拡散要素22とともに塗料化して光拡散層を製膜する際の基材となる。さらに透明体3上に形成された光拡散層2または2aに、直接或いは透明な接着層や粘着層を介して別の透明体3を積層することも可能である。透明体の光拡散層が位置する面とは反対側の面には、反射防止層、ハードコート層などを設けてもよい。図1〜図2は、光拡散層2または2aの両側に透明体3を有するスクリーンを例示したものである。
例えば、高分子樹脂シート(透明体)3とショーウィンドウガラス(透明体)3等の間に粘着層4等を用いて光拡散層2を挟み込むことにより、図1に示す構造のスクリーン1を得ることができる。なお、図1に示すスクリーン1は、高分子樹脂シート(透明体)3の光拡散層2とは反対側の面上にハードコート層5を設けている。粘着層4や接着層としては、透明性を阻害しない材料であれば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、エチレン・酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フェノール系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等の合成樹脂、天然ゴム系、再生ゴム系、クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、スチレン・ブタジエンゴム系等のゴム系樹脂など公知の接着剤や粘着剤を用いることができる。また、高分子樹脂シート(透明体)3上に粘着性光拡散層2aを設けてなるシートを、ショーウィンドウガラス(透明体)3に貼り合わせることにより、図2に示す構造のスクリーン1を得ることができる。
本発明の透過型スクリーンは、上述したような光拡散層2または粘着性のある光拡散層2aを有してなり、透明バインダーの屈折率に対する光拡散要素の相対屈折率nが、0.75以下または1.25以上、好ましくは0.70以下または1.50以上とする。さらに、透過型スクリーンの両表面が実質的に平滑であり、透過型スクリーン全体のヘーズを10〜85%、好ましくは25〜70%とするものである。なお、ここでいう実質的に平滑とは、JIS B0601:2001における算術平均粗さ(Ra)が、0.30μm以下、好ましくは0.15μm以下であることをいう。
このように、相対屈折率を上記範囲として、両表面を実質的に平滑にしながら、全体のヘーズを10〜85%とする本発明の透過型スクリーンは、十分な透視性と視野角を備えることができるものである。これら3つの要件(相対屈折率、平滑性、ヘーズ)は、本発明の効果を発揮するための必須の要件であり、これらの要件が一つでも外れた場合、透視性および視野角を十分なものとすることはできない。
相対屈折率は、光の屈折容易性を示すパラメータであり、相対屈折率が1から離れるにつれ光は大きく屈折するため、視野角を広げやすくなる。本実施の形態では、相対屈折率を0.75以下または、1.25以上に設定することにより、視野角が広く、透視性が高い透過型スクリーンを実現することができる。なお、0.75以下の相対屈折率の範囲を、0.70以下にすることがより好ましい。また、1.25以上の相対屈折率の範囲を、1.50以上にすることがより好ましい。なお、相対屈折率が0.75より大きく1.25未満である場合であっても、粒子の添加量を増加させてヘーズを大幅に高めることにより視野角を広くすることはできるが、粒子含有量が高くなりすぎること、ならびに、ヘーズが高くなりすぎることにより、透視性が不十分になる。よって、相対屈折率が上記範囲から外れた場合には、残り二つの条件を満たしたとしても視野角および透視性を十分なものとすることができない。
ヘーズは、光の散乱度合いを示すパラメータである。ヘーズを高くすることにより、視野角は広がるが透視性は低下する。逆にヘーズを低くすると、視野角は狭くなるが透視性は向上する。本実施の形態では、透過型スクリーン全体のヘーズを10〜85%、好ましくは25〜70%とするものである。透過型スクリーン全体のヘーズが10%より小さい場合には、残り二つの条件を満たしていても、視野角を十分にすることができない。また、ヘーズが85%を超える場合には、残り二つの条件を満たしていても、透視性を十分にすることができない。ここでいう全体のヘーズとは、内部ヘーズ(相対屈折率から生じるヘーズ)と外部ヘーズ(表面凹凸に起因するヘーズ)の合計である。
また、透過型スクリーンの両表面が実質的に平滑であるという条件は、外部ヘーズ(表面散乱)が実質的にないことを示している。外部ヘーズによる散乱は、散乱前後における光進行方向の乱れが大きいため、透過性を低下させるのに対し、内部ヘーズによる散乱光は、散乱前の光の進行方向の秩序を維持している割合が高く、透視性が高い。よって、本実施の形態では、透過型スクリーンの両表面を実質的に平滑にすることにより、外部ヘーズを実質的になくし、透視性を高める。
本発明の透過型スクリーンにおいては、全光線透過率(JIS K7361−1:1997)が70%以上であることが好ましい。
また、本発明の透過型スクリーンにおいては、透過の像鮮明度(JIS K7105:1981)は50%以上であることが好ましく、60%以上であることがより好ましい。透過の像鮮明度とは、透過法を用いて光学くし2.0mmの時の最高波高〔M〕及び最低波高〔m〕を読み取って次式(1)によって求めた値である。
透過の像鮮明度〔C(2.0)〕={M−m}/{M+m}×100(%) ・・・(1)
透過の像鮮明度は透視性の尺度となるものであり、50%以上であれば、画像未投影時及び投影時いずれの場合でも透視性が良好で、透過型スクリーンを通して背景を透視することができる。透過の像鮮明度を50%以上とするには、上述した相対屈折率、平滑、ヘーズの3要件のうち、平滑、ヘーズを上述した範囲とすればよい。
また、本発明の透過型スクリーン1は、図6のように、プロジェクター7と視認者8との間に配置されて使用される。視認者8側の面には、蛍光灯等の映り込みを防止するため、上述した反射防止層を備えることが好ましい。
上述した光拡散層、反射防止層中には、上述した性能を阻害しない範囲で、染料、顔料などの着色剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などの添加剤を含有させてもよい。
次に本発明の透過型スクリーンを用いたリアプロジェクションモニタについて説明する。リアプロジェクションモニタとは、液晶パネルやCRTなど、パーソナルコンピュータやテレビの画像を表示する表示装置の表示画像を、プロジェクターからの反射ミラーを介して透過型スクリーンに投影するようにした装置である。本発明のリアプロジェクションモニタは、広視野角で透視性の高い透過型スクリーン1を用いるため、ショーウィンドウの窓部材に映像を投映する用途に適している。
本発明のリアプロジェクションモニタとしては、プロジェクター、反射ミラー及び透過型スクリーンを備え、透過型スクリーンからの映像が結像するように、これら要素が幾何光学的に配置されたものであればよく、反射ミラーは単独でも複数であってもよい。
図7(a)および(b)に本発明が適用されるリアプロジェクションモニタ100の一実施形態の断面図および正面図をそれぞれ示す。リアプロジェクションモニタ100は、窓を構成するアクリル板等の透明体201を含み、透明体201をショーウィンドウの窓部材の一部として使用することができる。また、ショーウィンドウの窓部材に図7(a)、(b)の透明体201を近接配置して使用することもできる。図7(a)、(b)を用いてリアプロジェクションモニタ100の構造を説明する。リアプロジェクションモニタ100は、透過型スクリーン1と、透明体201と、スクリーン1および透明体201を支持するフレーム102と、フレーム102の上部に配置されるプロジェクター103と、プロジェクター103からの投映光を反射するミラー104とを備えている。
透過型スクリーン1は、例えば図1〜図5に示した本発明の透過型スクリーンを用いる。透過型スクリーン1は、透明体201の前面に粘着剤等により貼付されている。図1〜図3または図5の透過型スクリーン1を用いる場合には、透明体201を、透過型スクリーン1を構成する透明体3として用いることにより、透明体201を透過型スクリーン1の一部にすることも可能である。
ミラー104は、フレーム102の上部にスクリーン1に対し所定の角度をなすように固定されている。ミラー104の固定角度は、プロジェクター103からの投映光が、ミラー104で反射されてスクリーン1の背面に投影されるように調整されている。
この様な構造において、プロジェクター103からの投映光はミラー104で反射された後、透過型スクリーン1に結像する。本発明の透過型スクリーン1は、視野角が広く、かつ、透視性が高いため、斜め方向から見た場合であっても、透過型スクリーン101に投映された映像を見ることができ、同時に透過型スクリーン1の背面側に配置された商品等を見ることができる。なお、図7(a)では透過型スクリーン1を透明体201の前面側に配置しているが、背面側に配置することも可能である。また、図7(a)、(b)のリアプロジェクションモニタ100は、フレーム102を備えているが、ショーウィンドウの窓部材に透過型スクリーン1を直接取り付け、ショーウィンドウの天井にプロジェクタ103とミラー104を固定することも可能であり、その場合には、フレーム102は不要である。
以下、実施例により本発明を更に説明する。なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準とする。
[実施例1]
厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーT−60:東レ社)の一方の面に、下記組成の粘着性光拡散層塗布液aを塗布し、乾燥することにより厚み40μmの粘着性光拡散層を形成した。次いで、粘着性光拡散層上に、上記同様のポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせ、実施例1の透過型スクリーンを得た。なお、粘着性光拡散層中の透明バインダーの屈折率は1.50であった。
<粘着性光拡散層塗布液a>
・ウレタン系接着剤 50部
(タケラックA−971:武田薬品工業社)
(固形分50%)
・イソシアネート硬化剤 1.5部
(タケネートA−3:武田薬品工業社)
(固形分75%)
・中空ビーズ 2部
(HSC−110:ポッターズ・バロディーニ社)
(気体部分の屈折率1.0)
(気体部分の平均径5.5μm)
・酢酸エチル 5部
・トルエン 5部
[実施例2]
実施例1の粘着性光拡散層塗布液aの中空ビーズの添加量を0.5部に変更し、粘着性光拡散層の厚みを20μmに変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2の透過型スクリーンを得た。
[実施例3]
実施例1の粘着性光拡散層塗布液aの中空ビーズの添加量を8部に変更し、粘着性光拡散層の厚みを45μmに変更した以外は、実施例1と同様にして実施例3の透過型スクリーンを得た。
[実施例4]
厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーT−60:東レ社)の一方の面に、下記組成の光拡散層塗布液bを塗布し、乾燥することにより厚み45μmの光拡散層を形成した。光拡散層中の透明バインダーの屈折率は1.56であった。次いで、光拡散層上に、下記組成の粘着層塗布液cを塗布し、乾燥することにより厚み10μmの粘着層を形成した。次いで、粘着層上に上記同様のポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせ、実施例4の透過型スクリーンを得た。
<光拡散層塗布液b>
・ポリエステル系樹脂 25部
(ケミット1249:東レ社、固形分100%)
・酸化チタン 0.15部
(KA−20:チタン工業社)
(屈折率2.52、平均粒径0.4μm)
・酢酸エチル 5部
・トルエン 5部
<粘着層塗布液c>
・アクリル系粘着剤 100部
(オリバインBPS1109:東洋インキ製造社)
(固形分40%)
・イソシアネート硬化剤 2.4部
(オリバインBHS8515:東洋インキ製造社)
(固形分38%)
・酢酸エチル 100部
[実施例5]
実施例4の光拡散層塗布液bの酸化チタンの添加量を0.07部に変更した以外は、実施例4と同様にして実施例5の透過型スクリーンを得た。
[実施例6]
実施例4の光拡散層塗布液bの酸化チタンの添加量を0.25部に変更し、光拡散層の厚みを40μmに変更した以外は、実施例4と同様にして実施例6の透過型スクリーンを得た。
[比較例1]
実施例1の粘着性光拡散層塗布液aの中空ビーズをシリコーン樹脂ビーズ(トスパール120:GE東芝シリコーン社、屈折率1.44、平均粒径2μm)に変更し、添加量を2.5部に変更し、粘着性光拡散層の厚みを30μmに変更した以外は、実施例1と同様にして比較例1の透過型スクリーンを得た。
[比較例2]
実施例1の粘着性光拡散層塗布液aの中空ビーズをシリコーン樹脂ビーズ(トスパール120:GE東芝シリコーン社、屈折率1.44、平均粒径2μm)に変更し、添加量を20部に変更し、粘着性光拡散層の厚みを30μmに変更した以外は、実施例1と同様にして比較例2の透過型スクリーンを得た。
[比較例3]
厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーT−60:東レ社)の一方の面に、実施例1と同様にして粘着性光拡散層を形成した。次いで、粘着性光拡散層上に、ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面にハードコート層を有してなるハードコートフィルム(KBフィルムN30:きもと社)を、ハードコート層が表側になるようにして貼り合わせ、比較例3の透過型スクリーンを得た。
[比較例4]
厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーT−60:東レ社)の一方の面に、下記組成の光拡散層塗布液dを塗布し、乾燥することにより厚み25μmの光拡散層を形成し、比較例4の透過型スクリーンを得た。なお、光拡散層中の透明バインダーの屈折率は1.56であった。
<光拡散層塗布液d>
・ポリエステル系樹脂 27部
(ケミット1249:東レ社、固形分100%)
・中空ビーズ 2部
(HSC−110:ポッターズ・バロディーニ社)
(気体部分の屈折率1.0)
(気体部分の平均径5.5μm)
・酢酸エチル 5部
・トルエン 5部
[比較例5]
実施例1の粘着性光拡散層塗布液aの中空ビーズの添加量を0.1部に変更し、粘着性光拡散層の厚みを15μmに変更した以外は、実施例1と同様にして比較例5の透過型スクリーンを得た。
[比較例6]
実施例1の粘着性光拡散層塗布液aの中空ビーズの添加量を12部に変更し、粘着性光拡散層の厚みを45μmに変更した以外は、、実施例1と同様にして比較例6の透過型スクリーンを得た。
[比較例7]
実施例4の光拡散層塗布液bの酸化チタンの添加量を0.01部に変更し、光拡散層の厚みを15μmに変更した以外は、実施例4と同様にして比較例7の透過型スクリーンを得た。
[比較例8]
実施例4の光拡散層塗布液bの酸化チタンの添加量を0.5部に変更し、光拡散層の厚みを45μmに変更した以外は、実施例4と同様にして比較例8の透過型スクリーンを得た。
実施例1〜6および比較例1〜8で得られた透過型スクリーンの「相対屈折率」、両表面の「算術平均粗さ」、「ヘーズ」を表1に示す。なお、比較例3、4においては、表の右側の数値が、ハードコート層、光拡散層の算術平均粗さを示す。また、比較例3、4においては、ハードコート層、光拡散層側から光を入射してヘーズを測定した。
Figure 0004847329
実施例1〜6および比較例1〜8で得られた透過型スクリーンについて下記項目の評価を行った。結果を表2に示す。
(1)透視性
写像測定機(ICM−1DP:スガ試験機社)を用いて、JIS K7105:1981にしたがって光学くし2.0mmの透過の像鮮明度(%)を測定した。なお、比較例3、4においては、ハードコート層、光拡散層側から光を入射して測定を行った。
(2)視野角
実施例1〜6および比較例1〜8の透過型スクリーン上に、1mの距離から液晶プロジェクタ(ELP−8100:エプソン社)により全白画面を投影し、輝度計(BM−7:トプコン社)により、正面から左右方向に30度、45度、60度の地点での輝度(cd/m)を測定した。なお、測定は輝度系比較例3、4においては、ハードコート層、光拡散層側から光を入射して測定を行った。
Figure 0004847329
以上の結果から明らかなように、実施例1〜6の透過型スクリーンは、何れも相対屈折率、平滑性、ヘーズの3つの要件を満足するものであることから、何れのものも透過の像鮮明度が50%以上と十分な透視性を有するものであり、かつ、視野角が45度、60度の地点においても何れも100cd/m以上の輝度を有し、十分な視野角を有するものであった。
一方、比較例の透過型スクリーンは、何れも相対屈折率、平滑性、ヘーズの3つの要件のうちの1以上を満足しないものであることから、透視性又は視野角の何れかを満足しないものであった。
比較例1のものは、相対屈折率の要件を満たさないため、視野角45度、60度の地点での輝度が100cd/m以下となり、視野角に劣るものであった。
比較例2のものは、比較例1と同様に相対屈折率の要件を満たさないが、ヘーズを高くして視野角を十分にしたものである。しかし、ヘーズが高すぎるため、像鮮明度が50%未満と透視性に劣るものであった。
比較例3、4のものは、透過型スクリーンの一方の面が平滑でないものである。したがって、像鮮明度が50%未満と透視性に劣るものであった。
比較例5、7のものは、ヘーズが低すぎるため、視野角45度、60度の地点での輝度が100cd/m以下となり、視野角に劣るものであった。
比較例6、8のものは、ヘーズが高すぎるため、像鮮明度が50%未満と透視性に劣るものであった。
本発明の透過型スクリーンの一実施例を示す断面図 本発明の透過型スクリーンの他の実施例を示す断面図 本発明の透過型スクリーンの他の実施例を示す断面図 本発明の透過型スクリーンの他の実施例を示す断面図 本発明の透過型スクリーンの他の実施例を示す断面図 本発明の透過型スクリーンの一使用例を示す図 (a)本発明の透過型スクリーンを用いたリアプロジェクションモニタを示す断面図、(b)その正面図
符号の説明
1・・・・透過型スクリーン、2・・・・光拡散層、2a・・・粘着性光拡散層、3・・・・透明体、4・・・・粘着層、5・・・・ハードコート層、6・・・・反射防止層、7・・・・プロジェクター、8・・・・視認者、100・・・リアプロジェクションモニタ、102・・・フレーム、103・・・プロジェクター、104・・・ミラー、201・・・透明体。

Claims (4)

  1. 透明バインダー中に光拡散要素を含有する光拡散層を有し、透視性を有する透過型スクリーンであって、
    前記光拡散要素は、中空のビーズであって、前記透明バインダーの屈折率に対する相対屈折率nが0.75以下であり、且つ前記透過型スクリーンは両表面が実質的に平滑であり、全体のヘーズ(JIS K7136:2000)が10〜85%であることを特徴とする透過型スクリーン。
  2. 請求項1に記載の透過型スクリーンにおいて、前記透過型スクリーンの両表面の算術平均粗さ(JIS B0601:2001)が0.30μm以下であることを特徴とする透過型スクリーン。
  3. 請求項1又は2に記載の透過型スクリーンにおいて、前記全体のヘーズが25〜70%であることを特徴とする透過型スクリーン。
  4. 映像表示装置に表示された表示画像を投映するプロジェクターと、前記プロジェクターからの投映光を反射する反射ミラーと、光入射面と光出射面とを有し前記ミラーからの反射光を前記光入射面で受けて結像する透過型スクリーンとを備えたリアプロジェクションモニタにおいて、
    前記透過型スクリーンとして、請求項1ないしのうちいずれか1項に記載の透過型スクリーンを用いたことを特徴とするリアプロジェクションモニタ。
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