JP4838900B2 - 荷物の運搬車両の回動部材のヒンジ構造 - Google Patents

荷物の運搬車両の回動部材のヒンジ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4838900B2
JP4838900B2 JP2010257557A JP2010257557A JP4838900B2 JP 4838900 B2 JP4838900 B2 JP 4838900B2 JP 2010257557 A JP2010257557 A JP 2010257557A JP 2010257557 A JP2010257557 A JP 2010257557A JP 4838900 B2 JP4838900 B2 JP 4838900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover member
hinge
tailgate
load receiving
posture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010257557A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011173581A (ja
Inventor
邦盛 茂手木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP2010257557A priority Critical patent/JP4838900B2/ja
Publication of JP2011173581A publication Critical patent/JP2011173581A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4838900B2 publication Critical patent/JP4838900B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

運搬車両の荷台から荷物の積み降ろしの便宜のために設けられる水平扉や、荷物の飛び出しを防止するキャスタストッパ等の回動部品を回動自在に支持するヒンジ構造に関する。
荷物の運搬車両において、その荷台からの荷物の積み降ろし作業の効率化等のため、荷台の後部等に可動荷受け台が設置されたものがある。この可動荷受け台としては、荷台の後部に荷受け台がヒンジ軸により回動可能に支持され、荷受け台を倒すことにより、地上に形成したプラットフォームとの間に架け渡されるようにしたもの、あるいは、荷台と地上との間で荷受け台を昇降させるリフタ機構を備えたもの等がある。また、荷受け台を着地したときに、先端を下り勾配に若干傾斜させた状態とすることにより、その上に載置される台車等の移動を容易にすることができ、荷受け台には、台車等が不用意に滑り落ちないようにキャスタストッパが設けられたものもある。
特許文献1には、荷受け台及び渡し台として作用するテールゲートが示されている。この特許文献1記載のテールゲートは、荷台後部の下端付近にヒンジ軸により取り付けられており、非使用時は荷台後部に縦に格納され、積み込みや積み降ろしの際には荷台床面に対して面一となるように回動する。非使用時には台車等の不用意な飛び出しを防止することができ、荷物運搬時には荷台床面とテールゲートとが連続面をなすので、テールゲートを経由させて外部との間で容易に荷物を受け渡し可能となっている。
しかしながら、上述のヒンジ構造では、テールゲートを格納した際に、テールゲートを荷台後部の開口部に一致させるように構成しているため、テールゲートを荷台床面に対して面一に配置した場合には、テールゲートと荷台後端とに隙間が生じる。そのため、テールゲートと荷台との間に段差が生じ、台車等による運搬時の作業性が悪い。また、この隙間からヒンジ軸にゴミが入り易く、ゴミがヒンジ軸に噛み込む等してテールゲートの可動が妨げとなり易い。
特許文献2及び特許文献3には、キャスタストッパを有する荷受け台が示されている。この特許文献2及び特許文献3の荷受け台は、トラックの後部に設置され、荷台の後面に重ねるように折り畳まれるテールゲートリフタである。このテールゲートリフタは、ジャッキ等のリフタ機構によって荷受け台が昇降可能に支持され、その荷受け台の先端から所定の寸法内側に離れた位置に、先端と平行に帯板状のキャスタストッパが設けられている。この帯板状のキャスタストッパはヒンジ軸によって回動自在に支持されており、キャスタストッパを荷受け台の上面から立ち上げた状態としたときに、台車等のキャスタを当接させて荷受け台からの脱落を防止するようになっている。また、荷受け台には、キャスタストッパを倒したときに荷受け台の上面と面一に格納する凹部が形成されている。
これらキャスタストッパは使用時に凹部が開口状態となっていることからヒンジ軸にゴミが入り込み易くなっており、上述の特許文献1のヒンジ軸と同様に、ゴミが噛み込む等の問題があった。
特開平9−118171号公報 特開平8−40132号公報 特許第3521537号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、運搬車両の荷台から荷物の積み降ろしの便宜のために設けられる水平扉や、荷物の飛び出しを防止するキャスタストッパ等の回動部材を回動自在に支持するヒンジ構造を簡単な構成で保護して長期的に使用可能とするとともに、荷物の積み降ろしの作業性を向上させ、しかも、荷物の保護機能を有するヒンジ構造を提供する。
本発明は、荷物の運搬車両の固定部材に対して回動部材を起立姿勢と、起立姿勢から回動した回動姿勢との間で回動自在に支持するヒンジ構造であって、前記固定部材と前記回動部材との間に、ヒンジ軸を覆う弾性変形可能なカバー部材が、前記ヒンジ軸の長さ方向に沿って備えられており、前記カバー部材は、幅方向の一端部が前記固定部材に固定され、他端部が前記回動部材に固定されており、前記回動姿勢時においては前記固定部材及び前記回動部材の表面に沿って配置され、起立姿勢時においては前記回動部材からの前方への突出量が2cm以上突出し、台車等が前記回動部材に当接する前に当接して衝撃と衝撃音を緩和するように凸状に湾曲形成され、前記ヒンジ軸と前記カバー部材の一端部との距離は、前記ヒンジ軸と前記カバー部材の他端部との距離よりも小さく設けられるとともに、前記カバー部材の一端部は、前記ヒンジ軸よりも上方位置に設けられることを特徴とする。
例えば、固定部材を荷物の運搬車両の荷台とし、回動部材をテールゲートとした場合、このヒンジ構造は、テールゲートを起立姿勢とすることにより、荷台の後部扉として機能し、テールゲートを起立姿勢から回動した張り出し姿勢(回動姿勢)とすることにより、その上を台車等が移動することができ、テールゲートを起立姿勢とすることにより、荷台の後部扉として機能する。
固定部材である荷台の後端部と回動部材であるテールゲートの基端部との間は、テールゲートが回動するために隙間が形成されるが、その隙間がカバー部材によって覆われるため、テールゲートの揺動を妨げる原因となるようなゴミ等の異物が隙間内に侵入することが防止される。また、荷台とテールゲートとの間をカバー部材により連続面としたので、台車等を容易に移動させることができる。
また、このカバー部材は弾性変形可能であり、幅方向の両側部が固定されているため、テールゲートを起立姿勢としたときにはカバー部材の両側部が接近することにより生じる中央部の撓み部が弾性変形して丸くなり、テールゲートから凸状に突出した状態となる。このカバー部材の幅を適宜に設定して、テールゲートを起立姿勢としたときに、テールゲートからの前方への突出量が2cm以上突出した凸状にすることにより、荷台上の台車等がテールゲートに当接する前に凸状のカバー部材に当接する設定とすることができ、その衝撃を吸収することができる。
また、前記ヒンジ軸と前記カバー部材の一端部との距離は、前記ヒンジ軸と前記カバー部材の他端部との距離よりも小さく設けるとともに、前記カバー部材の一端部は、前記ヒンジ軸よりも上方位置に設けたことにより、テールゲートを起立姿勢としたときに、テールゲートからカバー部材を確実に凸状に突出した状態とすることができる。
また、本発明のヒンジ構造において、前記カバー部材は、表面に複数の突条が長さ方向に沿って設けられているとよい。
カバー部材に設けられた突条は、張り出し姿勢時においては作業者等が荷台に乗った際の滑り止めとして作用し、起立姿勢時においては荷台上の台車等が当接した際の滑り止めとして作用する。また、この突条が設けられていることにより、カバー部材を確実に凸状に突出させることができる。
さらに、本発明のヒンジ構造において、前記カバー部材の裏面に、幅方向の中央部から両端部にかけて一対の補強板部が設けられ、該補強板部の幅方向の中央部は、前記カバー部材の裏面から離間する方向に湾曲形成されているとよい。
カバー部材の補強板部は剛性が高くなることから、カバー部材の中央部を確実に突出させることができるとともに、衝撃緩和効率を向上させることができる。
なお、固定部材は、上述した荷台等に加え、テールゲートのような回動可能に支持されるものも含まれる。例えば、テールゲートを固定部材とし、テールゲートの先端に設けられるフラップレールを回動部材としてもよい。
本発明のヒンジ構造によれば、固定部材と回動部材との間の隙間をカバー部材によって覆う構成としたので、ヒンジ軸のゴミ等の侵入による噛み込みを防止して長期的に使用することができる。また、このカバー部材は、回転部材の張り出し姿勢時には固定部材と回動部材との間を連続面として台車等を容易に移動させることができ、さらに、回動部材の起立姿勢時には凸状の湾曲形状となって荷物の保護機能を有することができる。
本発明の第1実施形態のヒンジ構造の要部を示し、(a)が回動部材を起立姿勢とした状態の断面図、(b)が回動部材を張り出し姿勢とした状態の断面図である。 第1実施形態のヒンジ構造によりテールゲートを回動自在に支持した運搬車両の後部を示す斜視図である。 図2のテールゲートをプラットフォームに着地した状態を示す正面図である。 第1実施形態のテールゲートの全体構造を示し、(a)が正面図、(b)がその半分の平面図である。 本発明の第2実施形態のヒンジ構造を備える運搬車両の後部を示す正面図である。 第2実施形態の荷受け台の全体構造を示す正面図である。 荷台の後部と可動荷受け台の架け渡しをなすヒンジ構造の要部を示し、(a)が回動部材を起立姿勢とした状態、(b)が回動部材を張り出し姿勢とした状態である。 荷受け台の先端部に設けられてフラップレールを構成するヒンジ構造の要部断面図を示し、(a)がフラップレールを起立姿勢とした状態、(b)がフラップレールを張り出し姿勢とした状態である。 荷受け台の先端部に設けられてフラップレールを構成するヒンジ構造の要部断面図を示し、カバー部材の反力測定を説明する図である。 衝撃音測定の試験装置全体図である。
以下、本発明のヒンジ構造の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1から図4は、本発明の第1実施形態を示しており、荷物の運搬車両の荷台2の後端部とテールゲート4の基端部との間に本発明のヒンジ構造が設けられている。
このヒンジ構造は、車体1に固定された荷台2の後部に設けられる固定部材3と、回動部材であるテールゲート4と、固定部材3に対してテールゲート4を回動自在に支持するヒンジ軸5の付近を覆う弾性変形可能なカバー部材6とから構成される。
ヒンジ軸5は、固定部材3に荷台2の幅方向に沿って形成された固定側ヒンジ軸3aと、テールゲート4の基端部に形成された可動側ヒンジ部4aとから形成されている。
固定側ヒンジ軸3a及び可動側ヒンジ部4aは、それぞれが半円筒部の先端にフック部を有する形状とされ、固定側ヒンジ軸3aの半円筒部の外周面に可動側ヒンジ部4aの半円筒部の内周面が摺動しながら回動する構成となっている。そして、テールゲート4を図3(a)のC1で示す荷台2の背面に起立した起立姿勢時には、フック部同士が深く係合してストッパとなり、A1で示す荷台2から後方に張り出した張り出し姿勢時には、半円筒部同士が押し付けられた状態でフック部の先端部同士が係合してストッパとなる。そして、テールゲート4は、張り出し姿勢時において、地上に形成されたプラットフォームP1上に架け渡される。なお、荷台2には、テールゲート4の起立姿勢状態を保持するロック機構(不図示)が備えられている。
また、このテールゲート4は、図4に示すように、複数のレールパネルを組み合わせた構成からなる。すなわち、テールゲート4は、図4に示すように、複数のレールパネル11a,11b,11cが平面状に連結されるとともに、これら連結状態のレールパネル11a,11b,11cの両端部を一括するように側部フレーム12が取り付けられている。各レールパネル11a,11b,11cは、テールゲート4の先端部に配置される先端部レールパネル11a、中間部に配置される複数の中間部レールパネル11b、基端部に配置される基端部レールパネル11cの3種類が設けられている。この場合、図1には基端部レールパネル11cを示しているが、いずれのレールパネル11a,11b,11cとも、アルミ合金の押し出し成形により形成された中空形材から構成され、一対の平板13a,13bの間が縦リブ14によって相互に連結された形状とされている。
そして、各中間部レールパネル11bが相互に連結されるとともに、その連結状態の中間部レールパネル11bの両端に、先端部レールパネル11aと基端部レールパネル11cとがそれぞれ連結されている。なお、各レールパネル11a,11b,11cの両平板13a,13bの表面には、滑り止め等のため、幅方向に沿う若干の深さの凹溝16a,16bが相互に平行に形成されている。図1から図4に示す例では、下側の平板13bに形成される凹溝16bは上側の平板13aに形成される凹溝16aよりも浅く形成されている。このテールゲート4の先端部レールパネル11aの下面には、着地部となる樹脂プレート17が、その幅方向に沿って固定されている。そして、テールゲート4の基端部レールパネル11cに、固定部材3の固定側ヒンジ軸3aに回動自在に嵌合する可動側ヒンジ部4aが、幅方向に沿って一体に形成されている。
また、固定部材3の固定側ヒンジ軸3aから若干離れた位置の上面には、テールゲート4の幅方向に沿って溝部3eが形成されるとともに、テールゲート4にも可動側ヒンジ部4aから若干離れた位置に、同様の溝部4eが形成されており、これら両溝部3e,4eに両側部を嵌合した状態で帯状のカバー部材6が設けられている。このカバー部材6は、ゴム等の弾性部材から構成され、表面に滑り止めのための複数の突条6cがテールゲート4の幅方向(カバー部材6の長さ方向)に沿って平行に形成されている。なお、カバー部材6の材質としては、耐候性、耐摩耗性の観点からエチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴムが最適である。
また、テールゲート4の溝部4e及び固定部材3の溝部3eは、その幅寸法が開口部よりも内部の方が大きいアリ溝状に形成されている。一方、カバー部材6の両側部には、厚さを大きくした断面円形の棒状部6a,6bが一体に形成され、その棒状部6a,6bが固定部材3の溝部3e及びテールゲート4の溝部4eに嵌合して抜け止めされている。
そして、図1(b)に示すように、テールゲート4を倒して張り出し姿勢としたときには、荷台2に設けられる固定部材3及びテールゲート4の表面に沿ってカバー部材6がほぼ平板状となってテールゲート4と固定部材3との隙間を覆い、一方で、図1(a)に示すように、テールゲート4を起立姿勢に配置したときには、カバー部材6の棒状部6a,6bが接近することになるから、カバー部材6が撓んでテールゲート4からカバー部材6の幅方向の中央部を凸状に突出させた状態となる。このカバー部材6を、テールゲート4を起立姿勢としたときにテールゲート4からの前方への突出量d0が2cm以上突出した凸状となるように設定することにより、荷台2上の台車Wがテールゲート4に当接する前に凸状のカバー部材6に台車WのキャスタRを当接させて、その当接時の衝撃と衝撃音を緩和する構成としている。
また、図1に示すように、ヒンジ軸3aの回転中心と固定部材3の溝部3eとの距離d1を、固定側ヒンジ軸3aの回転中心とテールゲート4の溝部4eとの距離d2よりも小さく設けるとともに、固定部材3の溝部3eを固定側ヒンジ軸3aの回転中心よりも上方位置に設けることにより、テールゲート4を起立姿勢としたときに、テールゲート4から、カバー部材6を凸状に突出した状態としている。
このように構成したヒンジ構造において、運搬車両の運転時には、図3のC1で示すように荷台2の背面にテールゲート4を沿わせるようにして起立姿勢に待機し、荷物の積み降ろし作業時には、A1で示すように荷台2の床面を延長するように張り出し姿勢にテールゲート4を回動する。
車両運転時に、荷台2上で台車Wの荷物が動いてテールゲート4に衝突した場合、台車Wがテールゲート4に当接する前に、台車WのキャスタRがテールゲート4から突出したカバー部材6に当接するため、このカバー部材6が緩衝材となって衝撃を吸収することができる。図1(a)の二点鎖線の円は台車WのキャスタRを示したもので、二点鎖線Lは、箱状の荷物を示す。この場合、台車WのキャスタRがカバー部材6の中央部に当接して衝撃吸収することができる。また、図のように、荷物Lを台車に載せていない場合でも、荷物Lは突出したカバー部材6に衝突するので、破損等の発生を防止することができる。
次に、テールゲート4を張り出し姿勢にして、荷台2上の台車WをプラットフォームP1に移動する。このとき、荷台2の床面とテールゲート4の荷受け面との間の隙間をカバー部材6が覆って面一に連絡しているので、台車Wの移動を円滑にすることができる。また、隙間がカバー部材6で覆われるため、テールゲート4の回動を妨げる原因となるようなゴミ等の異物が隙間に侵入することを防止することができる。また、カバー部材6に設けられた突条6cは、張り出し姿勢時においては作業者等が荷台2に乗った際の滑り止めとして作用し、起立姿勢時においては荷台2上の台車等が当接した際の滑り止めとして作用するとともに、カバー部材6を確実に凸状に突出させることができる。
荷物を運搬車両の荷台2に積載するときは、これまでの説明の逆順であり、張り出し姿勢としたテールゲート4の上を通過して台車を載せた後、テールゲート4を起立姿勢にしてロックすればよい。
図5から図8は本発明の第2実施形態を示している。この実施形態では、荷物の運搬車両は荷受け台昇降装置を備えており、荷受け台7と荷台2の後部との架け渡しをなすヒンジ構造と、荷受け台7の先端部に設けられ、フラップレール8を構成するヒンジ構造とが設けられている。
荷受け台昇降装置は、図5に示すように、車体1に取り付けフレーム20を介して設けられており、車体1上に固定された荷台2の後部に配置される、いわゆるテールゲートリフタである。荷台2の下方位置に設けられた取り付けフレーム20には、車体1の後方に延びる左右一対のリンク機構21が設けられ、これらリンク機構21の先端部に荷受け台7が取り付けられている。そして、このリンク機構21を介して荷受け台7を油圧ジャッキ等のリフタ機構(図示略)によって駆動することにより、荷物の積み降ろし作業時に、図5にA2で示すように、荷受け台7を荷台2の床面を延長する張り出し姿勢と、B2で示すように地面上に載置した着地姿勢との間で昇降するとともに、運転時等にC2で示すように荷台2の背面に起立する起立姿勢とにすることができるようになっている。
荷受け台7は、図6に示すように、複数のレールパネル11a,11b,11cと、先端部レールパネル11aの先端に幅方向に沿って設けられた帯板状のフラップレール8とを備えた構成とされている。レールパネル11a,11b,11cの主要な構成は第1実施形態のものと同様であり、第1実施形態と共通部分には同一符号を付して説明を省略する。
荷台2の後端部に設けられるヒンジ構造は、図7に示すように、荷台2の後端部に設けられる固定部材30と、回動部材40と、固定部材30に対して回動部材40を回動自在に支持するヒンジ軸50を覆う弾性変形可能なカバー部材60とから構成される。ヒンジ軸50は、固定部材30に荷台2の幅方向に沿って形成された固定側ヒンジ軸30aと、回動部材40の基端部に設けられる可動側ヒンジ部40aとから構成される。固定側ヒンジ軸30a及び可動側ヒンジ部40aは、それぞれが半円筒部の先端にフック部を有する形状とされており、固定側ヒンジ軸30aの半円筒部の外周面に可動側ヒンジ部40bの内周面が摺動しながら回動する構成となっている。これにより、回動部材40は、図7(a)に示す荷台2の背面に起立した起立姿勢と、図7(b)に示す荷台2から後方に張り出した張り出し姿勢との間で回動させられる。そして、回動部材40は、その張り出し姿勢時において、荷台2から荷受け台7上に架け渡される構成である。また、回動部材40の先端部表面には、滑り止めのための複数の突条40cが荷台2の幅方向に沿って平行に形成されている。
また、固定側ヒンジ軸30aには、回動部材40を起立姿勢と張り出し姿勢との間で回動を規制する当接部30b,30cが設けられている。当接部30bに可動側ヒンジ部40aが当接した状態が起立姿勢であり、当接部30cに可動側ヒンジ部40aが当接した状態が張り出し姿勢である。なお、固定部材30には、荷台2の幅方向の両側部に、回動部材40の起立姿勢状態を保持するロック機構9が備えられている(図7は、その一方の側部付近のみを示す)。このロック機構9の一端部は、固定部材30に固定された固定金具31により回動自在に支持されており、他端部は、回動部材40に着脱可能なフック9aが設けられている。
このロック機構9が解除されている状態で、回動部材40を倒して張り出したときに、図7(b)に示すように、回動部材40の可動側ヒンジ部40aが、固定部材30の固定側ヒンジ軸30aの当接面30cに当接してストッパとして機能し、それ以上の下方(図の時計回り)への回動を規制するようになっている。
また、固定部材30の固定側ヒンジ軸30aから若干離れた位置の上面には、荷台2の幅方向に沿って溝部30eが形成されるとともに、回動部材40にも可動側ヒンジ部40aから若干離れた位置に、同様の溝部40eが形成されており、これら両溝部30e,40eに両側部を嵌合した状態で帯状のカバー部材60が設けられている。このカバー部材60は、ゴム等の弾性部材から構成され、表面に滑り止めのための複数の突条60cが荷台2の幅方向(カバー部材60の長さ方向)に沿って平行に形成されている。また、カバー部材60の裏面には、カバー部材60の幅方向の中央部から両側部にかけて一対の補強板部61が設けられている。この補強板部61は、幅方向の両側部がカバー部材の裏面に一体に設けられ、幅方向の中央部がカバー部材60の裏面から離間する方向に湾曲形成されている。このカバー部材60の両側部には、厚さを大きくした断面円形の棒状部60a,60bが一体に形成されている。一方、回動部材40の溝部40e及び固定部材30の溝部30eは、その幅寸法が開口部よりも内部の方が大きいアリ溝状に形成されており、そのカバー部材60の棒状部60a,60bが回動部材40の溝部40e及び固定部材30の溝部30eに嵌合して抜け止めされている。
そして、図7(b)に示すように、回動部材40を倒して張り出し姿勢に配置したときには、荷台2に設けられる固定部材30及び回動部材40の表面に沿ってカバー部材60がほぼ平板状となって回動部材40と固定部材30との隙間を覆い、一方で、図7(a)に示すように、回動部材40を起立姿勢に配置したときには、カバー部材60の棒状部60a,60bが接近することになるから、カバー部材60が撓んで回動部材40からカバー部材60の幅方向の中央部を凸状に突出させた状態となる。このカバー部材60を、回動部材40を起立姿勢としたときに回動部材40からの前方への突出量d10が2cm以上突出した凸状に設定することにより、荷台2上の台車WのキャスタRが回動部材40に当接する前に凸状のカバー部材60に当接する設定としており、その当接時の衝撃と衝撃音を緩和する構成としている。
また、図7に示すように、固定側ヒンジ軸30aの回転中心と固定部材30の溝部30eとの距離d11を、固定側ヒンジ軸30aの回転中心と回動部材40の溝部40eとの距離d12よりも小さく設けるとともに、固定部材30の溝部30eをヒンジ軸50の回転中心よりも上方位置に設けることにより、回動部材40を起立姿勢としたときに、回動部材40からカバー部材60を凸状に突出した状態としている。
次に、荷受け台7の先端部に設けられ、フラップレール8を構成するヒンジ構造は、図8に示すように、荷受け台7と、フラップレール8と、フラップレール8を回動自在に支持するヒンジ軸52を覆う弾性変形可能なカバー部材62とから構成される。ヒンジ軸52は、荷受け台7の幅方向に沿って一体に形成された筒状部(固定側ヒンジ軸)7aと、フラップレール8の基端部に設けられる可動側ヒンジ部8aとから構成される。
荷受け台7の先端部に設けられる筒状部7aは、円のほぼ3/4周分の円弧断面を有する形状である。残りの1/4周分の開口溝部71は、荷受け台7を水平に配置したときに、荷受け台7の先端方向から上方までの間を開口するように配置されている。
フラップレール8は、着地状態とした荷受け台7の表面先端から地面までの間を下り勾配の適宜の角度で連絡するもので、全体として帯板状に形成され、その基端部には、筒状部7a内に回動自在に嵌合する可動側ヒンジ部8aが形成されている。そして、この筒状部7a内に嵌合した可動側ヒンジ部8aから開口溝部71を経由して外方に延びて設けられており、先端部の裏面には若干肉厚の接地部81が形成されている。また、フラップレール8の先端部の表面には、滑り止めのための複数の突条8cが長さ方向に沿って平行に形成されている。
また、このフラップレール8の先端部は、荷受け台7の幅方向の両端部が切り欠かれており、その切欠部においては、可動側ヒンジ部8aの端部が側方に突出して延びている。そして、この可動側ヒンジ部8aにおいて少なくともフラップレール8の先端部から突出する両端部分は、長さ方向に沿うスロット82により、断面がC字状に形成されている。
また、荷受け台7においてフラップレール8の両切欠部が配置されている両側部フレーム12の上面には、ロックレバー90がそれぞれ取り付けられている(図8は、その一方の側部付近のみを示す)。このロックレバー90は、側部フレーム12に固定されたヒンジ軸12aにより回動自在に支持されている。このヒンジ軸12aは、固定金具12bによって荷受け台7の幅方向に沿って固定されている。ロックレバー90の基端部には、筒状部91が形成されており、この筒状部91がヒンジ軸12aに回動自在に嵌合している。したがって、ロックレバー90は、その長さ方向が荷受け台7の長さ方向に沿って配置され、ヒンジ軸12aから荷受け台7の先端方向に向けられている。
また、ロックレバー90には、その回動端部が操作片92とされるとともに、長さ方向の中間位置に操作片92と直交する方向(回動方向)にロック片93が突出して設けられており、これにより、ロックレバー90全体としては側面がT字状をなすように形成されている。この場合、ヒンジ軸12aの固定位置は、ロックレバー90を回動することにより、ロック片93が筒状部7aの開口溝部71内に進退できる位置関係に設定されている。
また、筒状部7a内に嵌合しているフラップレール8の可動側ヒンジ部8a、このフラップレール8を回動することにより、可動側ヒンジ部8aの側方に開口するスロット82が荷受け台7の開口溝部71の開口角度の範囲内で移動するようになっており、そのスロット82の開口方向が開口溝部71の開口角度範囲内で荷受け台7の上面と直交する方向(荷受け台7を着地姿勢とした場合、上方向)に向けて配置されたとき、ロックレバー90のロック片93を開口溝部71に進入させると、図8(a)に示すように、その開口溝部71を経由してフラップレール8の可動側ヒンジ部8aのスロット82内に進入できるようになっている。
そして、このロック片93がフラップレール8の可動側ヒンジ部8aのスロット82内に進入することにより、フラップレール8の回動が拘束される構成であり、これらフラップレール8の可動側ヒンジ部8aとロックレバー90とによりフラップレール8に対するロック機構が構成される。このロック位置において、フラップレール8は、荷受け台7の上面に沿う平面に対して例えばθ1=80°の角度で起立するようになっており、ロックレバー90は、図8(a)に示すように、操作片92が荷受け台7から先端方向に張り出すように突出した状態となる。
なお、ロックレバー90のロック片93の先端及びフラップレール8の可動側ヒンジ部8aには、ロック時に係合状態となる爪部94,84が形成されている。これら爪部94,84は、台車移動時の振動などが作用した程度では係合状態が解除されないが、作業員がロックレバー90の操作片92を持ち上げることによりロック状態を解除できる程度の力で係合される。
一方、ロックレバー90によるロック解除されている状態でフラップレール8を倒して荷受け台7の先端表面から下り勾配に張り出したときに、図8(b)に示すように、筒状部7aの当接部7bがフラップレール8の下面に当接してストッパとして機能し、それ以上の下方(図の時計回り)へ回動を規制するようになっている。
図8に示す例では、荷受け台7の表面に沿う平面に対してフラップレール8が例えばθ2=30°の下り勾配の傾斜角度となったときに、筒状部7aの先端部の当接部7bにフラップレール8の下面が当接し、その当接状態では、フラップレール8の先端の接地部81が荷受け台7の着地部とほぼ水平面上に配置される。
また、筒状部7aから若干離れた位置の上面には、荷受け台7の幅方向に沿って溝部7eが形成されるとともに、フラップレール8にも可動側ヒンジ部8aから若干離れた位置に、同様の溝部8eが形成されており、これら両溝部7e,8eに両側部を嵌合した状態で帯状のカバー部材62が設けられている。このカバー部材62は、ゴム等の弾性部材から構成され、表面に滑り止めのための複数の突条62cが荷受け台7の幅方向(カバー部材62の長さ方向)に沿って平行に形成されている。また、荷受け台7の溝部7e及びフラップレール8の溝部8eは、その幅寸法が開口部よりも内部の方が大きいアリ溝状に形成されている。一方、カバー部材62の両端部には、厚さを大きくした断面円形の棒状部62a,62bが一体に形成され、その棒状部62a,62bが荷受け台7の溝部7e及びフラップレール8の溝部8eに嵌合して抜け止めされている。
そして、図8(b)に示すように、フラップレール8を倒して荷受け台7から突出する張り出し姿勢に配置したときには、フラップレール8と荷受け台7の表面に沿ってカバー部材62がほぼ平板状となってフラップレール8の可動側ヒンジ部8aと荷受け台7の筒状部7aとの隙間を覆い、一方で、図8(a)に示すように、フラップレール8を起立姿勢に配置したときには、カバー部材62の棒状部62a,62bが接近することになるから、カバー部材62が撓んでカバー部材62の幅方向の中央部を凸状に突出させた状態となる。このカバー部材62をフラップレール8を起立姿勢としたときにフラップレール8からの前方への突出量d20が2cm以上突出した凸状に設定することにより、荷受け台7上の台車がフラップレール8に当接する前に凸状のカバー部材62に当接する設定としており、その当接時の衝撃と衝撃音を緩和する構成としている。
また、図8に示すように、可動側ヒンジ部8aの回転中心と荷受け台7の溝部7eとの距離d21を、可動側ヒンジ部8aの回転中心と溝部8eとの距離d22よりも小さく設けるとともに、溝部7eをヒンジ軸52の回転中心よりも上方位置に設けることにより、フラップレール8を起立姿勢としたときに、フラップレール8からカバー部材62を凸状に突出した状態としている。
なお、回動部材40及びフラップレール8は、この実施形態の場合はアルミニウム合金の押し出し成形によって形成されるが、スチール材、硬質樹脂等によって形成してもよい。
このように構成したヒンジ構造において、運搬車両の運転時には、図5のC1で示すように荷台2の背面に荷受け台7を沿わせるようにして起立姿勢に待機し、荷物の積み降ろし作業時には、不図示のリフタ機構によりリンク機構21を介して駆動され、A1で示す荷台2の床面を延長する張り出し姿勢と、B1で示す地面G上に載置した着地姿勢との間で荷受け台7が昇降される。
車両の運転時には、荷台2の後端部に設けられるヒンジ機構は起立姿勢に保持されている。このため、荷台2上で荷物が動いて回動部材40に衝突した場合、回動部材40から凸状に突出したカバー部材60に当接するため、このカバー部材60が緩衝材となって、衝撃を吸収することができる。また、このカバー部材60には補強板部61が設けられており、この補強板部61は剛性が高くなっていることから、カバー部材60の中央部を確実に突出させることができるとともに、さらに衝撃緩和効率が向上している。
車両の荷台2に積載されている荷物を降ろす場合は、図5のA1で示すように荷台2の床面を延長するように荷受け台7を張り出し姿勢に配置するとともに、先端のフラップレール8を図8(a)に示すように立ち上げて起立姿勢にロックしておく。そして、荷台2の後端部に設けられているヒンジ機構(図7参照)のロック機構9を解除し、張り出し姿勢として荷台2と荷受け台7とを架け渡し、荷台2上の台車を荷受け台7上に移動する。このとき、荷台2の床面と荷受け台7の荷受け面との間の隙間をカバー部材60が覆って面一に連絡しているので、台車の移動を円滑にすることができる。
次に、荷受け台7の上に荷台2から荷物を移送した後、リフタ機構によって荷受け台7を下降して着地させる。この着地時の衝撃等により、荷受け台7上で台車が動いてフラップレール8に衝突した場合、フラップレール8から突出して凸状に丸くなっているカバー部材62に当接するため、このカバー部材62が緩衝材となって衝撃を吸収することができる。
荷受け台7を着地させたら、フラップレール8をロック状態としているロックレバー90の操作片92を持ち上げるようにしてロックレバー90を起こすことにより、フラップレール8の可動側ヒンジ部8aのスロット82に入り込んでいたロック片93を抜くと、起立姿勢となっていたフラップレール8のロック状態が解除される。そこで、このフラップレール8を倒して荷受け台7の先端方向に張り出し、図8(b)に示すように、荷受け台7の先端と地面Gとの間を下り勾配で連絡した状態とする。この状態では、フラップレール8の下面が荷受け台7の筒状部7aの当接部7bに当接して、それ以上の下方への回動が規制された状態となる。
次に、このフラップレール8を張り出した状態で荷受け台7上の台車を地上に移動する。このとき、フラップレール8が荷受け台7と地上との間を下り勾配で連絡するとともに、フラップレール8と荷受け台7との隙間がカバー部材62によって覆われるため、台車の移動を円滑にすることができる。また、カバー部材62によって、隙間にゴミ等の異物が侵入することが防止される。
荷物を運搬車両の荷台2に積載するときは、これまでの説明の逆順であり、着地状態とした荷受け台7の上に、張り出し姿勢としたフラップレール8の上を通過して台車を載せた後、フラップレール8を起立姿勢にしてロックし、リフタ機構によって荷受け台7を荷台2の床面位置まで上昇し、荷物を荷台2に移送すればよい。
次に、本発明のヒンジ構造に係る実施例について説明する。
フラップレールの構成は、図8に示す第2実施形態のフラップレール8と同様の構成とし、カバー部材62のみを硬度の異なる二種類のエチレンプロピレンゴム(EPDM:硬度60°、70°)により形成したものを用いた。これらの硬度が異なるカバー部材62を、図9に示すように、荷受け台7の先端部及びフラップレール8に装着して、それぞれ以下に示す試験を実施した。
(反力測定)
カバー部材の硬度の違いによるフラップレールの引上げ荷重の違いを評価した。図9に示すように、フラップレール8の任意の測定位置Fを、秤を付けたクレーンで引上げ、フラップレール8を張り出し姿勢から引上高さHまで引き上げた際の荷重を測定し、それらの測定結果を表1に示した。
表1では、フラップレール8の測定位置Fをフラップレール8の可動側ヒンジ部8aの回転中心から測定位置Fまでの距離Lで示し、距離L=75,95,115,135mmの4箇所において測定した。なお、図9に示す測定位置Fは、距離L=135mmとした場合であり、フラップレール8の接地部81に位置する。また、引上高さHは、地上Gからの引上高さを示し、引上高さH=100、150mmの2地点で荷重を測定した。なお、図9に示す引上高さHは150mmの場合であり、フラップレール8は起立姿勢である。
Figure 0004838900
表1に示すとおり、硬度が低い(硬度60°)カバー部材の方が、フラップレールを引き上げる際の荷重が小さいことが確認できた。また、硬度が60°と70°との差は、フラップレールの接地部においては数kg程度である。二つのカバー部材による大きな差はなく、いずれの場合も容易に回動できることがわかる。
(衝撃音測定)
カバー部材の有無およびゴム硬度の違いによる衝撃音の違いを評価した。図10に示すように、荷受け台7をθ=10°に傾斜させて設置し、先端部のフラップレール8を起立姿勢に固定した状態で、荷受け台7上から台車を転がし、フラップレール8に当接した際の衝撃音を測定した。衝撃音は、フラップレール8から200mm離れた位置に騒音測定器を設置して測定を行い、その衝撃音の最大値を用いて評価した。台車Wは、本体重量25kgの他に、10kgの錘を搭載したものを用いた。また、台車Wは、走行距離S=300mmと500mmの地点から転がした。
Figure 0004838900
表2に示すとおり、カバー部材の有無によって衝撃音の大きさに差が生じ、カバー部材を用いることによって消音作用が得られることが確認できた。カバー部材の硬度の差においては、硬度が高い(硬度70°)カバー部材の方が、より高い消音作用が得られることがわかった。
以上のとおり、本実施形態のヒンジ構造によれば、カバー部材を採用することにより、ヒンジ軸のゴミ等の侵入による噛み込みを防止して長期的に使用可能とするだけでなく、カバー部材は、フラップレールの起立姿勢時において台車等がフラップレールに当接する際の緩衝材としての機能を果たし、荷物の保護機能を有することができる。また、カバー部材は、用途に合わせて硬度を選定することにより、フラップレールの操作性向上やフラップレールと台車等との当接時における衝撃及び衝撃音の緩和等、使い分けすることが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、回動部材を起立姿勢に固定するロック機構も、上述実施形態のものに限らず、適宜の構成とすることができる。また、荷受け台の両側部にそれぞれロック機構を設ける構成としたが、一方の側部にのみ設けてもよい。
また、上述の実施形態においては、本発明のヒンジ構造をテールゲート及びフラップレールに用いて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、運搬車両の荷台側面を開閉するアオリ等のヒンジ構造にも適用することができる。この場合においても、荷台とアオリとの間の隙間をカバー部材によって覆うことでヒンジ軸のゴミ等の侵入による噛み込みを防止して、ヒンジ構造を長期的に使用することができる。また、アオリの起立姿勢時にはカバー部材が凸状に突出することにより荷物の保護機能を有することができる。この場合、アオリは起立姿勢からほぼ180°回動する。本発明では、実施形態の張り出し姿勢及びアオリのような180°回動した後の姿勢を含めて回動姿勢と称している。
なお、本発明では、プラットフォームP1及び地面Gのいずれをも地上とし、その上に荷受け台を降ろすことを着地としている。
1 車体
2 荷台
3,30 固定部材
3a,30a 固定側ヒンジ軸
3e,4e,7e,8e,30e,40e 溝部
4 テールゲート
4a,8a,40a 可動側ヒンジ部
5,50,52 ヒンジ軸
6,60,62 カバー部材
6a,6b,60a,60b,62a,62b 棒状部
6c,8c,40c,60c,62c 突条
7 荷受け台
7a 筒状部(固定側ヒンジ軸)
7b,30b,30c 当接部
8 フラップレール
9 ロック機構
9a フック
11a,11b,11c レールパネル
12 側部フレーム
12a ヒンジ軸
13a,13b 平板
14 縦リブ
16a,16b 凹溝
17 樹脂プレート
20 取り付けフレーム
21 リンク機構
31 固定金具
40 回動部材
61 補強板部
71 開口溝部
81 接地部
82 スロット
84,94 爪部
90 ロックレバー
91 筒状部
92 操作片
93 ロック片

Claims (3)

  1. 荷物の運搬車両の固定部材に対して回動部材を起立姿勢と、起立姿勢から回動した回動姿勢との間で回動自在に支持するヒンジ構造であって、前記固定部材と前記回動部材との間に、ヒンジ軸を覆う弾性変形可能なカバー部材が、前記ヒンジ軸の長さ方向に沿って備えられており、前記カバー部材は、幅方向の一端部が前記固定部材に固定され、他端部が前記回動部材に固定されており、前記回動姿勢時においては前記固定部材及び前記回動部材の表面に沿って配置され、起立姿勢時においては前記回動部材からの前方への突出量が2cm以上突出し、台車等が前記回動部材に当接する前に当接して衝撃と衝撃音を緩和するように凸状に湾曲形成され、前記ヒンジ軸と前記カバー部材の一端部との距離は、前記ヒンジ軸と前記カバー部材の他端部との距離よりも小さく設けられるとともに、前記カバー部材の一端部は、前記ヒンジ軸よりも上方位置に設けられることを特徴とするヒンジ構造。
  2. 前記カバー部材は、表面に複数の突条が長さ方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項に記載のヒンジ構造。
  3. 前記カバー部材の裏面に、幅方向の中央部から両端部にかけて一対の補強板部が設けられ、該補強板部の幅方向の中央部は、前記カバー部材の裏面から離間する方向に湾曲形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ構造。
JP2010257557A 2010-01-29 2010-11-18 荷物の運搬車両の回動部材のヒンジ構造 Expired - Fee Related JP4838900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010257557A JP4838900B2 (ja) 2010-01-29 2010-11-18 荷物の運搬車両の回動部材のヒンジ構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010017906 2010-01-29
JP2010017906 2010-01-29
JP2010257557A JP4838900B2 (ja) 2010-01-29 2010-11-18 荷物の運搬車両の回動部材のヒンジ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011173581A JP2011173581A (ja) 2011-09-08
JP4838900B2 true JP4838900B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=44686869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010257557A Expired - Fee Related JP4838900B2 (ja) 2010-01-29 2010-11-18 荷物の運搬車両の回動部材のヒンジ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4838900B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5244252B1 (ja) * 2012-09-28 2013-07-24 三菱アルミニウム株式会社 運搬車両の扉装置
JP2018193210A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 極東開発工業株式会社 塵芥収集車

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5664822A (en) * 1995-06-07 1997-09-09 Rosenfield Gerald F Tailgate gap cover
JP2008074221A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Nippon Body Parts Kogyo Kk 車両の荷箱の扉開閉構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011173581A (ja) 2011-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100987538B1 (ko) 차량운반용 트럭의 하판 경사적재장치
JP4838900B2 (ja) 荷物の運搬車両の回動部材のヒンジ構造
US8864208B2 (en) Panel locking structure for cargo bed of vehicle
JP4356112B2 (ja) 車両用荷受装置
JP6873018B2 (ja) 板状材運搬用台車
KR20130063242A (ko) 화물 적재판 및 이를 포함하는 적재화물 인출입 장치
JP5900843B2 (ja) 車載式昇降装置
JP4832231B2 (ja) 伸縮可能なコンテナシャシ
JP2003137016A (ja) 貨物自動車におけるテールゲートリフト
JP5421888B2 (ja) 貨物運搬車両の可動荷受け台
JP4969195B2 (ja) 搭載式車両運搬車
JP2001334862A (ja) 脱着車両の荷箱固縛装置
JP5586431B2 (ja) 荷役作業用テールゲート等における落下防止ストッパ
JP5874650B2 (ja) ホイールクレーン
JP7442981B2 (ja) 荷受台昇降装置におけるストッパ装置
JP2009018878A (ja) スライドパレットユニット及び貨物車
JP5538915B2 (ja) キャスタストッパ
JP4290949B2 (ja) 車輌運搬車における歩み板作動機構
KR20100013062U (ko) 화물차량용 스텝퍼
JP2010058714A (ja) 搭載式車両運搬車
JP4108344B2 (ja) 車輌運搬車
JP2020199852A (ja) 荷受台昇降装置におけるストッパ装置
JP5592756B2 (ja) 荷台移動式運搬車の後煽り支持装置
JP4111605B2 (ja) 貨物自動車
JP2020199853A (ja) 荷受台昇降装置におけるストッパ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110920

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110930

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4838900

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees