JP5538915B2 - キャスタストッパ - Google Patents

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Description

本発明は、キャスタストッパに係り、とくに貨物自動車後部に装着された荷役作業機の昇降プラットホームに設置されるキャスタストッパに関する。
近年、貨物自動車による集配時の荷役作業の省力化、迅速化を図るために荷役作業機を貨物自動車の後部に装着することが行なわれるようになってきている。この種の荷役作業機は、昇降プラットホーム(通常車体の後部ゲート板を兼ねる)をリンク機構等で着地位置から車両荷台の高さまで昇降させ得る構造となっており、その昇降プラットホームを利用して貨物の積み下ろしを実行するようにしている。
ところで、上記の荷役作業機の場合、着地状態では昇降プラットホームの先端が下がり、水平面に対し傾斜しているので、キャスタを昇降プラットホームに載せる場合には、昇降プラットホーム先端が上昇して水平状態となるまでキャスタが移動しないように押さえていなければならない不都合を生じる。
このため、昇降プラットホーム上のキャスタを停止させる目的で、昇降プラットホームにキャスタストッパを設けることが従来から提案されている。しかしながら、従来のキャスタストッパは、構造が複雑で部品点数が多かったり、動作の確実性や操作性に問題があったりした。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、簡素な構造で、動作が確実かつ操作性が良好なキャスタストッパを提供することにある。
本発明のある態様は、キャスタストッパである。このキャスタストッパは、
昇降プラットホームの先端部の上面側に位置するストッパ配置用凹部と、
前記昇降プラットホームの上面側であって前記ストッパ配置用凹部よりも先端側に位置する枢支用凹部と、
前記枢支用凹部に支持され、前記ストッパ配置用凹部内に格納された状態、又は前記ストッパ配置用凹部から上方に突出した状態になるストッパ部材と、
前記ストッパ部材を前記ストッパ配置用凹部から上方に突出する方向に付勢するばね部材と、
前記ストッパ部材を前記ストッパ配置用凹部内に格納された状態に保持するストッパ部材ロック手段とを備え、
前記ストッパ部材は、前記枢支用凹部に所定角度範囲内で回転自在に支持された枢軸部と、前記枢軸部から延び、かつ前記ストッパ配置用凹部内に格納されたときに前記ストッパ配置用凹部の開口を閉じる上面部と、前記上面部の先端側から下方に延びる側面部と、前記側面部の先端側から立ち上がる係止凸部とを有し、
前記ストッパ部材ロック手段は、前記ストッパ部材の幅方向外側位置で前記ストッパ配置用凹部に固定された固定部材と、前記ストッパ配置用凹部内で回動自在に前記固定部材に対して取り付けられたロックプレートと、トグルばね機構とを有し、前記ロックプレートは前記トグルばね機構の支持により前記上面部の下方で第1の位置又は第2の位置に付勢されるようになっており、
前記ロックプレートは、前記係止凸部と係合する側の側面の少なくとも上側が上向きの傾斜面となっていて、前記第2の位置にあるときに前記ストッパ部材が突出状態から前記ストッパ配置用凹部内への格納状態へ移行するのを許容し、
前記ストッパ部材が前記ストッパ配置用凹部内にあるときに前記ロックプレートが前記第2の位置にある場合は、前記ロックプレートと前記係止凸部とが係合して前記ストッパ部材を前記格納状態に係止する一方、前記ロックプレートが前記第1の位置にある場合は前記ストッパ部材を係止しない。
ある態様のキャスタストッパにおいて、前記ロックプレートには前記第1及び第2の位置を切り替える操作部材が設けられているとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係るキャスタストッパによれば、構造の簡素化、部品点数の削減、動作の確実性及び操作性の向上を図ることが可能である。また、プラットホームのストッパ配置用凹部の端部に設ければよく、場所をとらず、またプラットホームに複雑な加工を施す必要がなく組立容易な利点がある。従って、本発明は、昇降プラットホームを具備した荷役作業機に適用すればキャスタ付き台車を用いた荷役作業の改善効果は極めて大きい。
本発明の実施の形態に係るキャスタストッパのロック解除状態における正断面図。 同キャスタストッパのロック解除状態における図1のストッパ部材ロック手段51の構成図であり、(A)は左側断面図、(B)は平面図。 (A)は同ストッパ部材ロック手段51のロック有効状態における平面図、(B)は同キャスタストッパのロック有効状態における正面図。 同キャスタストッパのロック有効状態における平面図。 同キャスタストッパを昇降プラットホームに設けた荷役作業機の全体構成を示す正断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係るキャスタストッパのロック解除状態における正断面図である。図2は、同キャスタストッパのロック解除状態における図1のストッパ部材ロック手段51の構成図であり、(A)は左側断面図、(B)は平面図である。なお、同図(B)では、ロック有効状態の場合を二点鎖線で併せて示している。図3(A)は、同ストッパ部材ロック手段51のロック有効状態における平面図である。同図(B)は、同キャスタストッパのロック有効状態における正面図である。図4は、同キャスタストッパのロック有効状態における平面図である。図5は、同キャスタストッパを昇降プラットホームに設けた荷役作業機の全体構成を示す正断面図である。以下、まず図5により荷役作業機の全体構成を説明した後で、図1〜4によりキャスタストッパの構成を詳細に説明する。
図5に示すように、荷役作業機の昇降プラットホーム1は、複数のアルミ合金製押出型材を継ぎ合わせて一体化した構造を持ち、アルミ合金製押出型材である複数の中間部型材2と、その前側に連結された先端部型材3と、中間部型材2の後ろ側に連結された後端部型材4とを有し、全体として上面が実質的に長方形状の平面になる如く構成したものである。キャスタストッパ10は、昇降プラットホーム1の先端側のアルミ合金製押出型材である先端部型材3に設けられている。先端部型材3は昇降プラットホーム1の先端に向かって緩やかに低くなる如く上面が緩斜面状に形成されている(図1も参照)。
図1〜4に示されるように、キャスタストッパ10は、ストッパ配置用凹部5と、枢支用凹部7と、ストッパ部材11と、ばね部材21と、ストッパ部材ロック手段51とを備える。
長方形状のストッパ配置用凹部5及び断面が略円形状の枢支用凹部7は、先端部型材3の上面にその先縁に平行に(プラットホーム幅方向に)それぞれ形成されている。枢支用凹部7の形成位置は、ストッパ配置用凹部5よりも先端側かつストッパ配置用凹部5の近傍である。枢支用凹部7の内周には、耐磨耗性金属部品6が嵌め込み固定されている。これらの枢支用凹部7及び金属部品6は、ストッパ部材11を先端部型材3に回転自在に取り付けるためのヒンジの一方を成す部分である。
ストッパ部材11は、枢軸部12と、上面部13と、側面部14と、係止凸部15とが一体となったアルミ合金製押出型材であり、ストッパ配置用凹部5のプラットホーム幅方向の長さ寸法より僅かに短くなる如く切断加工したものである。
枢軸部12は、ストッパ部材11を先端部型材3に回転自在に取り付けるためのヒンジの他方を成す部分であって、枢支用凹部7に所定角度範囲内で回転自在に支持される。具体的には、枢軸部12は、その断面が略円形状であり、枢支用凹部7に配置された耐磨耗性金属部品6内周に回転自在に嵌合される。これによりストッパ部材11の回転が円滑に行われるようになっている。
上面部13は、枢軸部12から延びており、ストッパ部材11がストッパ配置用凹部5内に格納されたとき(キャスタストッパ10の不使用時)にストッパ配置用凹部5の開口を閉じる(具体的には上面部13の上面13aがストッパ配置用凹部5の開口を閉じて先端部型材3の上面に連なる実質的な平面をなす)。上面部13と枢軸部12との連結部分には、上面13aと連なる外側の角部に起立時回転停止面16が、枢軸部12の周面から立ち上がる如く形成されている。起立時回転停止面16は、ストッパ部材11の起立時の回転角度を規制する。ストッパ部材11の起立時は、起立時回転停止面16が枢支用凹部7の開口先端側の金属部品6の回転規制面6aに接して停止する。なお、起立時回転停止面16は、ストッパ部材11の起立時の最大角度が例えば約45°以内になるように設定する。
側面部14は、上面部13の先端側から下方に延びており、上面13aに対し鋭角(90°未満)を成すキャスタストッパ面18を有する。側面部14の下端部にはプラットホーム幅方向に断面略円形状の嵌合凹溝19が形成され、該嵌合凹溝19にゴム等の緩衝材20が嵌め込まれている。該緩衝材20の一部は、側面部下端より僅かに突出する。係止凸部15は、側面部14の先端側から、ストッパ部材11がカギ状(フック状)になるように立ち上がる。
ストッパ配置用凹部5の後端側の側面31は、ストッパ部材11の収納時にキャスタストッパ面18とほぼ平行に、すなわち開口に向けて広がる如く設定された斜面になっている。ストッパ配置用凹部5の底面のうち側面31と成す角の近傍は、ストッパ配置用凹部5の底面の他の部分より一段高くした段差面32となっている。段差面32は、ストッパ部材11が押し下げられてストッパ配置用凹部5内に収納される際にその側面部14下端が突き当たるようになっている。上記したように、ストッパ部材11の側面部14の下端より突出する如くゴム緩衝材20を設けたことで、ストッパ部材11の収納時にゴム等の緩衝材20の突出部分がストッパ配置用凹部5の段差面32に当接するようになっており、緩衝材20の弾性により接触時の衝撃を吸収したり、衝撃音の発生を抑えることができる。
また、ストッパ配置用凹部5の底面のうち側面部14の下端が当たる段差面32がストッパ配置用凹部5の底面の他の部分より一段高くなっていることより、例えば、ストッパ配置用凹部5内にごみが侵入した場合、ごみは段差面32より低いストッパ配置用凹部5底面に落下し易くなっている。従って、ストッパ配置用凹部5内にごみが侵入しても、ストッパ部材11収納時にその側面部14下端と段差面32との間にごみが挟まる可能性が低く、ごみが挟まってストッパ部材11を完全に収納することができずにストッパ部材の上面13aと先端部型材3の上面とを面一にすることができないという不都合が発生するのを防止できる。
さらに、ストッパ配置用凹部5において、ストッパ部材11の上面部13と側面部14との連結部分の内側の角と、ストッパ配置用凹部5の底面の先端側の角とは、それぞれ断面が円弧状に形成された曲面23,33になっている。曲面23,33間にばね部材21が当接する。ばね部材21は、図1,4に示すように一対の棒状部21A間に湾曲部21Bを一体に有する略U字状で一対の棒状部21A間が開く向きに付勢する(弾性を有する)ものであり、曲面23,33に棒状部21Aがそれぞれ当接する如くストッパ配置用凹部5のプラットホーム幅方向にわたって複数個配設されている。なお、ばね部材は図3においては図示を省略している。ばね部材21はストッパ部材11の曲面23とストッパ配置用凹部5の曲面33との間を広げようとするように付勢し、従って図1に示すようにストッパ部材11を起立させるように付勢している。なお、このばね部材21の配設個数を増減することでストッパ部材11の起立力の強さを変更することができる。
ストッパ部材ロック手段51は、固定部材52と、ロックプレート55とを有し、それらを例えばコイルばね53等からなるトグルばね機構によって連結したものである。以下、具体的に説明する。
固定部材52は、プラットホーム幅方向に垂直な断面がストッパ部材11と同形状であり、ストッパ部材11の幅方向外側(すなわちプラットホーム幅方向の片端あるいは両端)に存在し、皿小ネジ501(取付けビス)及びカラー502によってストッパ配置用凹部5内に格納状態で固定されている。
トグルばね機構は、図示の例では、コイルばね53と、ナベ小ネジ503〜505と、キャップボルト506とを有する。
ナベ小ネジ503は、頭部がストッパ配置用凹部5内にあり、固定部材52の雌ネジ穴に六角ナット511をゆるみ止めにして螺着される。ナベ小ネジ504は、頭部がストッパ配置用凹部5内にあり、ロックプレート55の雌ネジ穴に六角ナット512をゆるみ止めにして螺着される。コイルばね53の両端は、ナベ小ネジ503,504の胴体部にそれぞれ引っかけられる。ナベ小ネジ503と螺合するもう一つの六角ナット513は、ナベ小ネジ503へのコイルばね53の引っかけ部分がずれるのを防止する。
ナベ小ネジ505は、頭部が固定部材52の上部にあり、固定部材52の開口(フランジブッシュ552が嵌められた貫通穴)を貫き、ロックプレート55の雌ネジ穴に螺着される。ナベ小ネジ505の頭部とロックプレート55の上面との間にカラー551が介在した状態でナベ小ネジ505は螺着されており、カラー551はフランジブッシュ552の内周に回転自在に嵌合している。平ワッシャー553は固定部材52とロックプレート55との間に介在する。フランジブッシュ552は、ロックプレート55の回転中心となるナベ小ネジ505の固定部材52に対する回転をスムーズにするとともに耐摩耗性を強化する。ロックプレート55を操作する操作部材としてのキャップボルト506は、頭部が固定部材52の上部にあり、固定部材52の円弧状開口521を貫き、ロックプレート55の雌ネジ穴に螺着される。キャップボルト506と固定部材52の上部との間には平ワッシャー522が介在する。
固定部材52を上部から見ると、図2及び図3(A)に示すように、ナベ小ネジ503及び504の間にナベ小ネジ505及びキャップボルト506が存在し、ナベ小ネジ505がキャップボルト506よりもナベ小ネジ503寄りである。円弧状開口521はナベ小ネジ505の軸を中心とする円弧形状であり、キャップボルト506の胴体部が円弧状開口521の中央部にあるときにコイルばね53は最大長となり、両端部で最短長となる。したがって、ロックプレート55は、キャップボルト506の胴体部が円弧状開口521の両端部のいずれかに位置するように、第1及び第2の位置としてのロック解除位置及びロック有効位置(図2(B)参照)に付勢されることになる。付勢方向は円弧状開口521の中央を境界として切り替わる。
ストッパ部材11がストッパ配置用凹部5内にあるときにロックプレート55が第2の位置(ロック有効位置)にある場合は、図3(B)に示すように、ロックプレート55とストッパ部材11の係止凸部15とが係合してストッパ部材11をストッパ配置用凹部5内への格納状態に係止する。格納状態ではストッパ部材11はストッパ配置用凹部5に引き込まれた状態にロックされ、キャスタストッパとしての動作は行わない。
ロックプレート55は、係止凸部15と係合する側の側面の上側が上向きの傾斜面61となっており、ロック有効位置にあるときにストッパ部材11が突出状態から格納状態へ移行するのを許容する。つまり、ロックプレート55がロック有効位置にあるときに突出状態のストッパ部材11が操作者の足で押し下げられると、係止凸部15の先端が傾斜面61に当たってロックプレート55をコイルばね53等からなるトグルばね機構による付勢に抗して後退させながらストッパ部材11はストッパ配置用凹部5内への格納状態に移行する。移行後はロックプレート55は元の位置(ロック有効位置)に戻り、係止凸部15と係合してストッパ部材11を係止する。
他方、ロックプレート55が第1の位置(ロック解除位置)にある場合はストッパ部材11を係止しない。ロックプレート55の位置の切替えは、操作者が操作部材としてのキャップボルト506の頭部を例えば手で動かすことによって行われる。
次に、この実施の形態のキャスタストッパ10の動作を図5に示すような荷役作業機に適用した場合で説明する。図5の荷役作業機は貨物自動車のシャーシ40の後部に固定されたフレーム41に平行リンク42を回動自在に設け、これらの先端部にリンクフレーム43を水平状態に支持し、該リンクフレーム43に昇降プラットホーム1を連結固定したものである。
さて、昇降プラットホーム1(先端部型材3)の先端を着地させた状態(図示省略)では、昇降プラットホーム1の先端側上面は傾斜している。そして、ストッパ部材ロック手段51によるロック解除継続状態(ロックプレート55がロック解除位置にある状態)では、ばね部材21によりキャスタストッパ10のストッパ部材11はストッパ配置用凹部5から起立され昇降プラットホーム上面より突出している(図1)。そこで、昇降プラットホーム1に図5のように台車44を搬入すれば、そのキャスタ45はストッパ部材11の上面13aの上に乗り上げ、これとともにストッパ部材11は台車44の重みにより図1の状態から同図において右回りに回動し、ストッパ部材11の側面部14の下端が段差面32に当たることにより回転範囲が規制されて停止し、上面13aは昇降プラットホーム上面とほぼ一致した状態となる。キャスタ45が上面13aを通過すると、ストッパ部材11はばね部材21により再び昇降プラットホーム上面から突出する如く駆動される。この結果、キャスタ45を昇降プラットホーム1上に容易に搬入でき、ストッパ部材11は台車搬入に対し何等妨げとならない。なお、台車44を昇降プラットホーム1に搬入させる際に、ストッパ部材11を足で踏んでキャスタ45を通過させてもよい。
一方、ストッパ部材11を通過したキャスタ45(台車44の後側)は、逆戻りしようとしてもストッパ部材11のキャスタストッパ面18に当接し、これにより阻止される。すなわち、ストッパ部材11は起立時回転停止面16が枢支用凹部7先端側の金属部品6の回転規制面6aに当接することにより所定の起立角度(例えば約45°以内の適切な角度)で停止し、キャスタストッパ面18は昇降プラットホーム上面に対し垂直に近い状態で立ち上がっており、キャスタ45がキャスタストッパ面18に当たった状態では、その力はストッパ部材11を押し下げる方向には加わらない。従って、キャスタ45は後方への進行をキャスタストッパ10で停止され、台車44が逆戻りすることがない。
台車44搬入後は、昇降プラットホーム1を水平状態とし、その後平行リンク42の回動で昇降プラットホーム1を車体床面46に一致した高さにして台車44等を利用した荷役を実行すればよい。
また、台車44を昇降プラットホーム1から搬出するときは、ストッパ部材11を足で踏んで上面13aを昇降プラットホーム上面とほぼ一致させた状態で、キャスタ45を通過させる。
以上が、ストッパ部材ロック手段51によるロック解除継続状態でのキャスタストッパ10の基本動作である。
また、ストッパ部材ロック手段51により、キャスタストッパ10を使用しない設定とすることができ、2通りの方法がある。第1の方法は、ロックプレート55がロック解除位置にある状態で予めストッパ部材11をストッパ配置用凹部5に引き込み状態に操作者の手足により押し下げておき、それからキャップボルト506を操作してロックプレート55をロック有効位置に移動する。すると、ロックプレート55がストッパ部材11の係合凸部15に係合してストッパ部材11をストッパ配置用凹部5への格納状態に係止(ロック)する。ストッパ部材11はストッパ配置用凹部5開口を閉じた状態、すなわち上面13aが昇降プラットホーム1上面とほぼ一致した状態でロックされる(ロック有効状態)。
第2の方法は、ストッパ部材11が昇降プラットホーム1から立ち上がっている状態にてキャップボルト506を操作してロックプレート55をロック有効位置に移動しておく。それからストッパ部材11を操作者が足で押し下げることにより、ストッパ部材11の係止凸部15の先端がロックプレート55の上向きの傾斜面61に当たってロックプレート55をコイルばね53等からなるトグルばね機構による付勢に抗して後退させながらストッパ部材11を下げ、最終的にロックプレート55が係止凸部15に係合するようにする。
ストッパ部材ロック手段51によるストッパ部材11のロック解除は、ロックプレート55と一体のキャップボルト506をロック有効位置からコイルばね53等からなるトグルばね機構による付勢に抗してロック解除位置に向けて移動すればよい。これにより、ストッパ部材11はばね部材21によりプラットホーム1から突出状態となる。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) ストッパ部材ロック手段51はロックプレート55をストッパ部材11の裏側の係止凸部15と係合させる構造であり、部品点数が少なく、簡素な構造でストッパ部材11を引き込み状態とする動作が確実である。そして、ストッパ部材11をフリーとした場合、昇降プラットホーム1への台車44の搬入時に、ストッパ部材11が起立していてもキャスタ45の通過を妨げることがなく、台車44搬入後は昇降プラットホーム1上のキャスタ45を確実に係止することができる。
(2) ストッパ部材11をロックするためのストッパ部材ロック手段51の操作性が良好である。つまり、ロックプレート55がロック有効位置にある状態にてストッパ部材11を押し下げることで、ストッパ部材11をロック有効状態に移行させることが可能である。
(3) ストッパ部材ロック手段51は、ストッパ部材11の少なくとも一方のプラットホーム幅方向端部近傍のストッパ配置用凹部5に設ければよく、場所をとらず、またプラットホーム1に複雑な加工を施す必要がない。
(4) ストッパ配置用凹部5の底部に、ストッパ部材11収納時に側面部14の下端が当接する部分として、ストッパ配置用凹部5底面より一段高く設定した段差部32を設けているため、ストッパ配置用凹部5内にごみが侵入しても側面部14下端と当接する段差面32にごみが存在するのを防ぎ、ストッパ部材11のストッパ配置用凹部5内への収納を確実に実行でき、キャスタストッパ10の動作の信頼性を向上させることができる。
(5) ストッパ配置用凹部5後端側の側面31が開口に向けて広がった斜面になっているため、ストッパ配置用凹部5内にごみが存在しても、ストッパ部材11を起立させた(開いた)状態で昇降プラットホーム1を垂直に立てることで、ごみを落下させることができる。従って、ストッパ配置用凹部5内のごみの掃除、排出が簡単に実行できる。
(6) ストッパ部材11の側面部の下端部より突出するゴム等の緩衝材20を設けているので、ストッパ部材11収納時の衝撃を吸収したり、衝撃音の発生を抑えることができる。
(7) アルミ合金製押出型材からなるストッパ部材11の枢軸部12を、アルミ合金製押出型材である先端部型材3の枢支用凹部7に金属部品6を介して嵌合させることで、ストッパ部材11を昇降プラットホーム1に対して回転自在に装着しており、別個に軸受等を必要とせず、構造が簡単で組立が容易である。
(8) ストッパ部材11の起立角度を大きくできるので、ストッパ部材11の起伏量を大きくできる。また、ストッパ部材11の起立時回転停止面16によって、回転範囲を規制しているため別個の規制部材が不要である。
(9) 略U字状のばね部材21をストッパ部材11の曲面23とストッパ配置用凹部5の曲面33との間に配設するだけで、ストッパ部材11を起立させる力を得る機構が簡単に構成できる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素には請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。ストッパ部材11の起立角度は45°に限定されず、動作原理上は45°以上とすることも可能である。
1 昇降プラットホーム
2 中間部型材
3 先端部型材
4 後端部型材
5 ストッパ配置用凹部
6 金属部品
7 枢支用凹部
10 キャスタストッパ
11 ストッパ部材
12 枢軸部
13 上面部
14 側面部
15 係止凸部
18 キャスタストッパ面
20 緩衝材
21 ばね部材
31 側面
32 段差面
44 台車
45 キャスタ
51 ストッパ部材ロック手段
53 ばね
55 ロックプレート
61 傾斜面
506 キャップボルト

Claims (2)

  1. 昇降プラットホームの先端部の上面側に位置するストッパ配置用凹部と、
    前記昇降プラットホームの上面側であって前記ストッパ配置用凹部よりも先端側に位置する枢支用凹部と、
    前記枢支用凹部に支持され、前記ストッパ配置用凹部内に格納された状態、又は前記ストッパ配置用凹部から上方に突出した状態になるストッパ部材と、
    前記ストッパ部材を前記ストッパ配置用凹部から上方に突出する方向に付勢するばね部材と、
    前記ストッパ部材を前記ストッパ配置用凹部内に格納された状態に保持するストッパ部材ロック手段とを備え、
    前記ストッパ部材は、前記枢支用凹部に所定角度範囲内で回転自在に支持された枢軸部と、前記枢軸部から延び、かつ前記ストッパ配置用凹部内に格納されたときに前記ストッパ配置用凹部の開口を閉じる上面部と、前記上面部の先端側から下方に延びる側面部と、前記側面部の先端側から立ち上がる係止凸部とを有し、
    前記ストッパ部材ロック手段は、前記ストッパ部材の幅方向外側位置で前記ストッパ配置用凹部に固定された固定部材と、前記ストッパ配置用凹部内で回動自在に前記固定部材に対して取り付けられたロックプレートと、トグルばね機構とを有し、前記ロックプレートは前記トグルばね機構の支持により前記上面部の下方で第1の位置又は第2の位置に付勢されるようになっており、
    前記ロックプレートは、前記係止凸部と係合する側の側面の少なくとも上側が上向きの傾斜面となっていて、前記第2の位置にあるときに前記ストッパ部材が突出状態から前記ストッパ配置用凹部内への格納状態へ移行するのを許容し、
    前記ストッパ部材が前記ストッパ配置用凹部内にあるときに前記ロックプレートが前記第2の位置にある場合は、前記ロックプレートと前記係止凸部とが係合して前記ストッパ部材を前記格納状態に係止する一方、前記ロックプレートが前記第1の位置にある場合は前記ストッパ部材を係止しない、キャスタストッパ。
  2. 請求項1に記載のキャスタストッパにおいて、前記ロックプレートには前記第1及び第2の位置を切り替える操作部材が設けられている、キャスタストッパ。
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