JP5586431B2 - 荷役作業用テールゲート等における落下防止ストッパ - Google Patents

荷役作業用テールゲート等における落下防止ストッパ Download PDF

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Description

本発明は、トラック等の荷台に貨物の積み降ろしを行うため、トラック等の後部又は側部に装備されるテールゲート等において、フロアプレート(プラットフォーム)に装着される落下防止ストッパに関するものである。
貨物輸送用の車両であるトラックの荷台には、上方が開放された無蓋の荷台や、屋根を備え周囲が密閉された6面体の箱型荷台、つまりバンボディ等があり、近年では、積載した貨物の風雨等による損傷が防止できるとともに荷くずれ防止も容易な箱型荷台が広く普及している。こうした箱型荷台にせよ無蓋の荷台にせよ、トラックの荷台は、車輪、メインレール及びサスペンション機構等からなるシャシフレーム上に架装されるため、荷台床面と地面との間には相当の高低差が存在し、貨物の積み降ろしに際して支障となる。
貨物の積み降ろしの荷役作業における作業性を向上し、作業者の負担を軽減するよう、フロアプレートに貨物を載せて地面と荷台床面との間で昇降させるテールゲートが良く知られている。テールゲートは、通常、トラックの後端部分に装着されていて、フロアプレート上の貨物等の落下を防止するため、これを水平状態に保ちつつ昇降させる平行リンク機構を備えている。テールゲートを車両の側面に設置する場合もあり、また、フロアプレートを垂直な支柱にスライド可能に支持し、地面と荷台床面との間で水平のまま上下させる昇降装置もある。
テールゲートにより荷台の貨物の積み降ろしを行う場合は、作業を容易化するため、車輪(キャスタ)付きカーゴ台車を使用し、これをフロアプレートに載せて貨物の荷役作業を行うことが多い。テールゲートのフロアプレートの先端部分には、フロアプレート上に載せた車輪付きカーゴ台車の車輪止めとなるような落下防止ストッパが装着されており、ロールストッパと呼ばれている。
フロアプレートを有するテールゲートの概要及びフロアプレートの先端部分に設置される落下防止ストッパについて、図5乃至図7により説明する。
テールゲートとしては、不使用時に、フロアプレートを荷台の後端に立て掛けた状態で格納するものと、フロアプレートを折り畳んだ状態で荷台の後方部分の床下に格納するものとが広く用いられている。図5のテールゲートは、車両の後輪RWの後方床下に格納されるテールゲートであって、折り畳み式フロアプレート1及び平行リンク機構2等からなるテールゲート全体が、支持基板3により、車両シャシフレームを構成するメインレールMRに固定したガイドレール4にスライド可能に取り付けられる。フロアプレート1は、ダブルヒンジで結合されたメインプレート11とサブプレート12とを備え、格納状態では、サブプレート12がメインプレート11の上面に折り畳まれて、図示しないスライド用油圧シリンダによりガイドレール1の前端部分の格納位置に移動している。
貨物の積み降ろしのためテールゲートを使用するときは、スライド用油圧シリンダを伸長して、図6(a)に示すように、支持基板3をガイドレール4の後端部分の引き出し位置に位置させる。引き出し位置では、平行リンク機構2に連結された図示しない昇降用油圧シリンダによりフロアプレート1を下げ、これが着地した後に、折り畳んだフロアプレート1を展開してメインプレート11とサブプレート12の上面とが連続した平面をなすようにする。また、メインプレート11を回動傾斜(チルト)して、図6(b)に示すように、サブプレート12の先端を接地する。このような作動を行う床下格納式のテールゲートは、一例として、特許第3409839号公報に開示されている。
車輪付きカーゴ台車を用いて貨物を荷台に積み込むには、サブプレート12の先端を接地させた図6(b)の状態で、カーゴ台車DLをフロアプレート1に載せる。サブプレート12の先端部には、起立位置と平坦位置との切り換えが可能な落下防止ストッパ5が装着されており、カーゴ台車DLを載置したときは、図のように落下防止ストッパ5を起立位置として、カーゴ台車DLの車輪に突き当てる。そして、昇降用油圧シリンダにより平行リンク機構2を作動して、図6(a)に示すように、フロアプレート1を水平としそのまま荷台床面の高さに上昇させる。この間、落下防止ストッパ5は起立位置を保ち、カーゴ台車DLの移動や落下を防止する。
逆に、車両の荷台から貨物を降ろすときには、起立位置の落下防止ストッパ5にカーゴ台車DLの車輪を当接した状態で、フロアプレート1を下降して接地させる。次いで、フロアプレート1をチルトしてカーゴ台車DLが図6(b)の状態となると、落下防止ストッパ5を足で踏むことにより、平坦位置に切り換える。これによって、落下防止ストッパ5上を通過させて、カーゴ台車DLを地上に移動することができる。
テールゲート用の落下防止ストッパ5の構造は、一例として特開平11−34721号公報に開示されており、図7には、この公報に記載された落下防止ストッパを示す。
図7(a)は、左右2組の平行リンク機構2に連結された折り畳み式フロアプレート1を接地させ、メインプレート11とサブプレート12とを展開した状態を上方から見た斜視図である。サブプレート12の先端部には、横方向に略全幅に亘って延びる落下防止ストッパ5が設置してあり、荷役作業の障害とならないような両側端部には、落下防止ストッパ5を平坦位置と起立位置とに切り換える切り換え機構5Cが置かれている。
図7(b)(c)は、切り換え機構5C部分の断面図、つまり、(a)のA−A断面を示すもので、(b)は、落下防止ストッパ5を平坦位置とした状態、(c)は、落下防止ストッパ5を起立位置とした状態を表す。
落下防止ストッパ5は、平坦位置(b)では、サブプレート12の先端の凹部5Rに収容され、その表面がサブプレート12の上面と平坦な面を形成する。また、落下防止ストッパ5は、5Oを中心として回動可能となるよう凹部5Rの端部に枢着されるとともに、線形ばねである起立ばね5Sにより起立位置(c)に向けて付勢されている。落下防止ストッパ5の表面には係止部材5Xが固着され、その後端部と対向する位置に、サブプレート12のベース部5Bに枢着されたロック部材5Yが設けられる。平坦位置の(b)においては、係止部材5Xの後端にロック部材5Yの先端が当接し、落下防止ストッパ5の起立を阻止して車輪止めの機能を無効とする。
ロック部材5Yは図示しないハンドル等に連結されており、起立位置の(c)に示すように、その先端を上方に回動すると、係止部材5Xの後端との当接が外れ、落下防止ストッパ5が起立ばね5Sにより起立位置となって車輪止めの機能が生じる。ロック部材5Yを予め前方に倒した状態で落下防止ストッパ5を踏みつけると、(c)の2点鎖線に示されるように、落下防止ストッパ5の係止部材5Xにロック部材5Yが自動的に当接して、落下防止ストッパ5が平坦位置(b)にロックされる。
特許第3409839号公報 特開平11−34721号公報
テールゲートに設置される落下防止ストッパは、フロアプレートの横方向のなるべく全幅に亘って延びることが、カーゴ台車が横方向のどの位置にあっても確実な落下防止を図るうえで望ましい。そして、落下防止ストッパを平坦位置と起立位置とに切り換える切り換え機構は、カーゴ台車の通行の妨げとならないように、コンパクトで操作が容易なものを両側端部に配置する必要がある。フロアプレートを折り畳み床下に格納する床下格納式のテールゲートでは、切り換え機構が折り畳む際の障害とならないよう、切り換え機構のプレート表面からの高さ寸法もコンパクト化する必要がある。
また、落下防止ストッパの切り換え機構は、確実に平坦位置や起立位置に保持するものでなければならない。例えば、図6の切り換え機構は、係止部材の後端にロック部材の先端を当接させて落下防止ストッパを平坦位置に保持するものであるが、カーゴ台車の通行に伴う振動などに起因して、係止部材とロック部材との係合が外れる虞れがある、等の点で未だ改善の余地が残されている。
本発明は、テールゲート先端部に設置される落下防止ストッパにおける切り換え機構をコンパクト化し、部品点数をなるべく減らしながら、切り換え操作が容易で平坦位置等の保持が確実な切り換え機構を構成することを課題とする。
上記の課題に鑑み、本発明は、落下防止ストッパの裏面に係止部を設けるとともに、これに係合するフック部材を、押圧ばねにより摺動可能に切り換え機構に設置し、回動軸を有するハンドルの下方に固着したカム部材によって、フック部材を係合位置と解除位置とに切り換えるものである。すなわち、本発明は、
「地面と車両の荷台床面との間で貨物を昇降させる昇降装置において、貨物積載用のフロアプレートの先端部に枢着された落下防止ストッパの位置を、平坦位置と起立位置に切り換える切り換え機構であって、
前記落下防止ストッパは、起立ばねにより起立位置に付勢され、かつ、前記落下防止ストッパの裏面には係止部が設けられ、
前記切り換え機構は、前記係止部に係合する係合位置と係合が解除される解除位置との間を摺動するフック部材と、前記フック部材を摺動可能に嵌め込む案内溝が形成されたケーシングと、前記フック部材を前記係合位置に向けて付勢する押圧ばねと、前記ケーシングを貫通して上下方向に延びる回動軸を有するハンドルとを備えており、さらに、
前記ハンドルの回動軸にはカム部材が固着され、かつ、前記フック部材には、前記ハンドルの回動軸が貫通する長孔と前記カム部材の先端が当接する壁面とが形成され、
前記ハンドルを一方向に回動したときは、前記カム部材の先端が前記壁面の一方の端部と当接するとともに、前記フック部材が前記押圧ばねに付勢されて前記係合位置となり、前記ハンドルを逆方向に回動したときは、前記カム部材の先端が前記押圧ばねを圧縮しながら前記壁面の他方の端部と当接し、前記フック部材が前記解除位置となる」
ことを特徴とする切り換え機構となっている。
請求項2に記載のように、前記カム部材を、前記ハンドルの回動軸に固着された棒状のピンとし、その先端を、前記フック部材の摺動方向と直交するよう形成された壁面に当接させることが好ましい。
請求項3に記載のように、前記ハンドルを逆方向に回動して前記カム部材の先端が前記壁面の他方の端部と当接したときは、前記押圧ばねが、前記カム部材に対し当接した位置を保持するよう保持力を加える構成とすることが好ましい。この構成とするには、請求項4に記載のように、前記押圧ばねを、前記ケーシングの案内溝の幅方向中央に設置されたコイルばねとし、前記ハンドルを逆方向に回動して前記カム部材の先端を前記壁面の他方の端部と当接するときは、前記コイルばねの中心軸を通り越した位置で当接させるようにすることができる。
請求項5に記載のように、前記ハンドルの回動軸を、前記ケーシングの案内溝の幅方向中央から偏倚した位置に設置することが好ましい。
請求項6に記載のように、前記カム部材の先端が当接する前記壁面の一方の端部及び他方の端部には、前記カム部材の先端を位置決めする保持壁面を形成することが好ましい。
請求項7に記載のように、前記フック部材には、前記落下防止ストッパの裏面の前記係止部に当接する斜面を形成し、前記フック部材を前記係合位置に置いて前記落下防止ストッパを下降したときに、前記フック部材が自動的に前記係止部と係合するようにすることができる。
請求項8に記載のように、本発明の落下防止ストッパの切り換え機構は、メインプレートとサブプレートを有する折り畳み可能なフロアプレートに好適なものである。
本発明の落下防止ストッパ及びその位置の切り換え機構では、落下防止ストッパの裏面に係止部を設け、これに係合するフック部材を、押圧ばねによって摺動可能に切り換え機構に設置している。切り換え機構には、カム部材が固着された回動軸を有するハンドルを取り付け、その回動軸をフック部材に形成した長孔に貫通させるとともに、カム部材の先端をフック部材に形成した壁面に当接させる。
ハンドルを一方向に回動すると、カム部材の先端が壁面の一方の端部と当接する。この状態では、フック部材が押圧ばねに付勢されて係止部の方向に摺動し、長孔の一端に回動軸が当ったときに停止して、フック部材は係合位置となる。係合位置では、落下防止ストッパを平坦位置とした場合に、裏面の係止部がフック部材と係合して、平坦位置が保持されることとなる。ハンドルを逆方向に回動すると、カム部材の先端が壁面を押し、フック部材が押圧ばねを圧縮しながら摺動して、カム部材の先端が壁面の他方の端部と当接したときには、フック部材が係止部と外れる解除位置に移動する。解除位置では、落下防止ストッパが起立ばねに付勢されて起立位置となり、カーゴ台車の車輪止めを行う。
このように、本発明の切り換え機構は、係止部との係合及び係合解除を行うフック部材を、カム部材を設けたハンドルにより直接操作するものである。カム部材に当接する壁面やハンドルの回動軸が貫通する長孔は、フック部材自体に形成してあり、部品点数を少なくすることができると同時に構造も簡素なものとなる。そのため、本発明の切り換え機構は寸法及び可動範囲がコンパクトとなり、落下防止ストッパの横の狭いスペースに配置することが可能である。また、フック部材と係止部とは落下防止ストッパの裏面に存在し、フロアプレートの表面には露出していない。したがって、荷役作業の際のカーゴ台車や貨物の衝突による損傷の虞れや異物の侵入による作動不良の虞れが少なくなり、フック部材が係止部と係合する方向に押圧ばねにより付勢されているので、振動等が作用しても平坦位置を保持するフック部材が外れることはない。
請求項2の発明のように、ハンドルの回動軸に棒状のピンを固着してカム部材とし、その先端を、フック部材の摺動方向と直交するよう形成された壁面に当接させるようにすると、フック部材の摺動操作部をより一層簡素な構造とすることができる。
請求項3の発明は、ハンドルを逆方向に回動してカム部材の先端が壁面の他方の端部と当接したときは、当接した位置を保持するよう押圧ばねがカム部材に対し保持力を加えるものである。このようにしたときは、振動等に起因してカム部材の先端が他方の端部から外れ、解除位置にあるフック部材が押圧ばねに押されて係合位置に移動することがない。そのため、予期せぬ場面で、フック部材が係止部と係合して落下防止ストッパが平坦位置に止まったままとなり、車輪止め機能が失われる事態を防止できる。
保持力を加える構成としては、請求項4の発明のように、押圧ばねにコイルばねを用いて、これをケーシングの案内溝の幅方向中央に設置し、ハンドルを逆方向に回動してカム部材の先端を壁面の他方の端部と当接するときは、コイルばねの中心軸を通り越した位置で当接させる構成とするのが好ましい。これは、いわゆるオーバーセンターロックの保持方法であり、余分な部品を使用することなく位置の保持が可能となる。ただし、例えば、壁面の他方の端部に位置決めの凹所を形成して、押圧ばねによりカム部材の先端が凹所に押し込まれる構成とすることもできる。
請求項5の発明は、ハンドルの回動軸を、ケーシングの案内溝の幅方向中央から偏倚した位置、すなわち偏った位置に設置するものである。このようにすると、回動軸を幅方向中央に置いた場合と比べてカム部材の長さを大きくすることが可能で、フック部材の移動ストロークを長くすることができる。
請求項6の発明のように、カム部材の先端が当接する壁面の一方の端部及び他方の端部に、カム部材の先端を位置決めする保持壁面を形成したときは、フック部材の係合位置及び解除位置において、ハンドルを、がたつくことなく安定的に保持することができる。
請求項7の発明のように、フック部材に落下防止ストッパの裏面の係止部に当接する斜面を形成し、フック部材を係合位置に置いて落下防止ストッパを下降したときに、フック部材が自動的に係止部と係合するようにすると、平坦位置と起立位置との切り換え操作が容易となる。
請求項8の発明は、本発明の落下防止ストッパの切り換え機構を、床下格納式テールゲートのように、メインプレートとサブプレートを有する折り畳み可能なフロアプレートに適用したものである。こうしたフロアプレートでは、落下防止ストッパを平坦位置として折り畳んだときに、切り換え機構が接触しないよう、高さ寸法が小さいことが必要であるが、本発明の落下防止ストッパの切り換え機構は、フック部材等が落下防止ストッパの裏面にあって基本的に高さが低く、ハンドルの操作部が水平面内を回動するのでその高さも低くすることができる。
本発明の落下防止ストッパの切り換え機構における、基本的な作動を示す図である。 本発明の切り換え機構を示す全体図である。 本発明の切り換え機構の単品図である。 本発明の切り換え機構の作動を示す図である。 床下格納式のテールゲートの格納状態を示す側面図である。 カーゴ台車を積載したテールゲートの作動を示す作動図である。 従来の落下防止ストッパの切り換え機構を示す図である。
以下、図1乃至図4に基づいて、本発明の落下防止ストッパの切り換え機構を床下格納式のテールゲートに適用した実施例について説明するが、テールゲートの基本的な構造等は、図5乃至図7に示す従来の構造と変わるものではなく、本発明の説明では、従来の構造の部品等と対応するものについては同一の符号を付している。
図1は、本発明の落下防止ストッパの切り換え機構における、基本的な作動を示す図であって、前述の図7の作動図に対応するものである。図1(a)は、落下防止ストッパ5を平坦位置とした状態における、落下防止ストッパ5の端部の側面図(図1(d)のA矢視図)を示すものであり、この図には、落下防止ストッパ5が起立位置となった状態を2点鎖線で表している。図1(b)は、本発明の要部である係止部51と切り換え機構5Cとの関係を示す斜視図である。また、図1(c)及び図1(d)は、それぞれ、切り換え機構5Cを係合位置としたとき、解除位置としたときの状態を示す平面図及び矢視拡大図であり、これらの図面は、落下防止ストッパ5と切り換え機構5Cのカバー5Wを取り除いて示している(外形のみを2点鎖線で表す)。
図1(a)に示されるように、落下防止ストッパ5は、ヒンジ5H(図1(c)参照)によってサブプレート12の先端の凹部5R内に枢着されており、平坦位置では、凹部5Rに収容されて、その表面がサブプレート12の上面と平坦な面を形成する。ヒンジ5Hの枢着軸5HOには、起立ばね5Sとして捩りコイルばねが装着してあり、落下防止ストッパ5は、切り換え機構5Cを解除位置に切り換えて自由状態としたときには、枢着軸5HOの回りに回動して2点鎖線で表される起立位置となるよう、起立ばね5Sにより付勢されている。
本発明では、落下防止ストッパ5の両端部の裏面に、長方形の開口(図1(b)参照)を有する係止部51がねじによって取り付けられている。この係止部51と対向する位置には、落下防止ストッパ5を平坦位置と起立位置とに切り換える切り換え機構5Cが置かれている。切り換え機構5Cは、係止部51の方向に摺動するフック部材5C1と、これを操作するハンドル5C2とを備えており、落下防止ストッパ5を平坦位置とした状態で、ハンドル5C2を操作してフック部材5C1を図1(c)の係止位置としたときは、フック部材5C1が係止部51と係合して落下防止ストッパ5を平坦位置にロックする。フック部材5C1を図1(d)の解除位置としたときは、係止部51との係合が外れ、落下防止ストッパ5は、起立ばね5Sに付勢されて起立位置となることができる。切り換え機構5Cへの異物の侵入を防ぐため、その上面及び側面はカバー5Wで覆われている。
切り換え機構5Cの詳細な構造について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2(a)は、フック部材5C1が係合位置に置かれたときの切り換え機構5Cの全体図である。図2(b)は、ケーシングと組み合わされた裏板を外して切り換え機構5Cを下方から見たA矢視図であり、図2(c)は、その状態を表した斜視図である。また、図3(a)(b)は、それぞれ、フック部材5C1及びハンドル5C2を単品で示す図である。
図2(a)(b)(c)に示すとおり、切り換え機構5Cは、フック部材5C1を摺動可能に収容するケーシング5C3を備えており、ケーシング5C3内には、フック部材5C1を係合位置に向けて付勢する押圧ばね5C4が設置されている。この実施例では、ケーシング5C3は板金製の部材であって、板材を折り曲げることによりフック部材5C1の摺動する案内溝5C31が形成され、また、押圧ばね5C4はコイルばねであって、案内溝5C31の幅方向の中央部に配置される。ケーシング5C3には、押圧ばね5C4の端部が当接するばね抑え部5C32も一体的に形成されるとともに、ケーシング5C3の下方には、案内溝5C31を閉鎖する裏板5C33が取り付けられる。
フック部材5C1を操作するハンドル5C2は、ケーシング5C3及び裏板5C33を貫通して上下方向に延びる回動軸5C21を有する。ハンドル5C2は断面円形の棒材からなり、回動軸5C21の上方は直角に曲げられて、手動等による操作用の把持部5C22となっている。
フック部材5C1は、図3(a)に示すとおり、案内溝5C31に嵌め込まれて摺動するよう平面視でほぼ長方形をなす部材であって、落下防止ストッパ5の係止部51と係合する先端部に斜面5C11が形成され、後端には押圧ばね5C4の中に入り込む棒状突起が形成されている。そして、フック部材5C1には、上下方向に貫通する長孔5C12が中央から偏倚した個所に設けられるとともに、フック部材5C1の下方面側には内部溝5C13が設けられ、内部溝5C13の両側には、フック部材5C1の摺動方向と直交する壁面5C14と、これと対向する保持壁面5C15とが形成される。一方、フック部材5C1を操作するハンドル5C2には、図3(b)に示すとおり、回動軸5C21の下部にカム部材としてのピン5C23が固着してあり、このピン5C23は、ハンドル5C2の把持部5C22とは平面視で一定の角度ずれた方向に延びている。
フック部材5C1とハンドル5C2とを組み合わせると、ハンドル5C2の回動軸5C21がフック部材5C1の長孔5C12を貫通し、カム部材であるピン5C23が内部溝5C13に嵌め込まれる。フック部材5C1の係合位置では、図2(b)に示されるように、ピン5C23の先端が摺動方向と直交する壁面5C14の一方の端部と当接し、保持壁面5C15により挟み込まれるように保持される。このとき、フック部材5C1は、押圧ばね5C4によって落下防止ストッパ5の係止部51の方向にスライドし、ピン5C23の先端が壁面5C14の一方の端部で案内溝5C31の側面に当り、かつ、ハンドル5C2の回動軸5C21が長孔の一端に当ったときに、係合位置で停止する。
ここで、本発明の切り換え機構5Cの作動について、図4をも参照しながら説明する。図4(a)は、フック部材5C1が係合位置に置かれたときの切り換え機構5Cを下方から見た図であって、図2(b)と同等なもの、図4(b)は、フック部材5C1を解除位置に切り換える途中の図、図4(b)は、フック部材5C1を解除位置に切り換えた状態を示す図である。
カーゴ台車を通過させるため(あるいはフロアプレートの不使用時)落下防止ストッパ5を平坦位置に拘束するには、落下防止ストッパ5を平坦位置とした状態で、ハンドル5C2を図4では反時計方向(請求項1の「一方向」)に回動操作して、フック部材5C1を図4(a)の係合位置に置く。これにより、図1(c)に示されるように、フック部材5C1の先端が係止部51に係合し、落下防止ストッパ5の起立が阻止される。この状態では、カム部材であるピン5C23の先端が壁面5C14の一方の端部と保持壁面5C15により位置決めされ、ハンドル5C2が安定的に保持される。
落下防止ストッパ5の平坦位置での拘束を解除して起立位置とするには、ハンドル5C2を図4において時計方向(請求項1の「逆方向」)に回動する。この回動によって、壁面5C14に摺接するピン5C23の先端が、フック部材5C1を、押圧ばね5C4を圧縮しながら図の右方にスライドさせ、図4(b)の状態を経て図4(c)の解除位置に置く。この解除位置では、図1(d)に示されるように、落下防止ストッパ5が平坦位置となってもフック部材5C1が係止部51に係合することはない。フック部材5C1の係合位置から解除位置までのストロークは、カム部材であるピン5C23の長さにより影響されるが、フック部材5C1には、回動軸5C21の貫通する長孔5C12が中央から偏倚した個所に設けられているため、案内溝5C31の幅に対してピン5C23の長さを大きくすることができる。
図4(c)の解除位置では、ピン5C23の先端が、フック部材5C1の摺動方向と直交する壁面5C14の他方の端部と当接する。当接する位置は、ピン5C23の先端が、コイルばねである押圧ばね5C4の中心軸を通り越した位置であり、ここでは、押圧ばね5C4がピンの先端に時計方向のトルクを加えるようになり、ハンドル5C2の戻りが阻止される。つまり、いわゆるオーバーセンターロックとしてフック部材5C1が解除位置に保持され、振動等に起因して係合位置に戻ることはない。壁面5C14の他方の端部にも、ピン5C23の先端を位置決めする保持壁面5C16が形成されている。
この実施例においては、フック部材5C1の先端に、落下防止ストッパの裏面の係止部51に当接する斜面5C11が形成されており、フック部材5C1を予め係合位置に置いて落下防止ストッパ5を足で踏む等の操作を行うことにより、落下防止ストッパ5を自動的に平坦位置にロックすることが可能である。この操作では、起立位置にあった落下防止ストッパ5を押し下げると、係止部51の下端が斜面5C11を押してフック部材5C1を解除位置の方向にスライドさせ、同時に、保持壁面5C14がピン5C23の先端を時計方向に回動する。そして、フック部材5C1の先端が下降する係止部51を通過した時点(図4(b)の位置)では、フック部材5C1のスライドが停止する。図4(b)の位置では、ピン5C23の先端が未だ押圧ばね5C4の中心軸を通り越していないので、係止部51の開口がフック部材5C1の位置に達すると、フック部材5C1は、押圧ばね5C4により係合位置へと押し戻され、係止部51と係合するようになる。
以上詳述したように、本発明は、落下防止ストッパの裏面に係止部を設けるとともに、これに係合するフック部材を、押圧ばねにより摺動可能に切り換え機構に設置し、回動軸を有するハンドルの下方に固着したカム部材によって、フック部材を係合位置と解除位置とに切り換えるものである。したがって、テールゲートの落下防止ストッパにおける切り換え機構が、部品点数の少ないコンパクトなものとなり、しかも、操作が容易で確実なものとなる。上記実施例では、本発明を、折り畳み式フロアプレートを備えた床下格納式テールゲートに適用したものについて説明しているが、本発明が、フロアプレートを荷台の後端に立て掛けた状態で格納するテールゲートに適用できるのは言うまでもない。また、上記実施例では、ハンドルの下方にピンを固着してカム部材としているが、他の形状のカム部材を曲線の壁面と組み合わせて用いるなど、実施例に対し種々の変形が可能であることは明らかである。
1 フロアプレート
11 メインプレート
12 サブプレート
5 落下防止ストッパ
51 係止部
5C 切り換え機構
5C1 フック部材
5C12 長孔
5C13 内部溝
5C14 壁面
5C2 ハンドル
5C21 回動軸
5C23 ピン(カム部材)
5C3 ケーシング
5C31 案内溝
5C4 押圧ばね
5H ヒンジ(落下防止ストッパの)

Claims (8)

  1. 地面と車両の荷台床面との間で貨物を昇降させる昇降装置において、貨物積載用のフロアプレートの先端部に枢着された落下防止ストッパの位置を、平坦位置と起立位置に切り換える切り換え機構であって、
    前記落下防止ストッパは、起立ばねにより起立位置に付勢され、かつ、前記落下防止ストッパの裏面には係止部が設けられ、
    前記切り換え機構は、前記係止部に係合する係合位置と係合が解除される解除位置との間を摺動するフック部材と、前記フック部材を摺動可能に嵌め込む案内溝が形成されたケーシングと、前記フック部材を前記係合位置に向けて付勢する押圧ばねと、前記ケーシングを貫通して上下方向に延びる回動軸を有するハンドルとを備えており、さらに、
    前記ハンドルの回動軸にはカム部材が固着され、かつ、前記フック部材には、前記ハンドルの回動軸が貫通する長孔と前記カム部材の先端が当接する壁面とが形成され、
    前記ハンドルを一方向に回動したときは、前記カム部材の先端が前記壁面の一方の端部と当接するとともに、前記フック部材が前記押圧ばねに付勢されて前記係合位置となり、前記ハンドルを逆方向に回動したときは、前記カム部材の先端が前記押圧ばねを圧縮しながら前記壁面の他方の端部と当接し、前記フック部材が前記解除位置となることを特徴とする切り換え機構。
  2. 前記カム部材が前記ハンドルの回動軸に固着された棒状のピンであり、その先端が、前記フック部材の摺動方向と直交するよう形成された前記壁面に当接する請求項1に記載の切り換え機構。
  3. 前記ハンドルを逆方向に回動して前記カム部材の先端が前記壁面の他方の端部と当接したときは、前記押圧ばねが、前記カム部材に対し当接した位置を保持するよう保持力を加える請求項1又は請求項2に記載の切り換え機構。
  4. 前記押圧ばねが、前記ケーシングの案内溝の幅方向中央に設置されたコイルばねであり、前記ハンドルを逆方向に回動して前記カム部材の先端を前記壁面の他方の端部と当接するときは、前記コイルばねの中心軸を通り越した位置で当接させる請求項3に記載の切り換え機構。
  5. 前記ハンドルの回動軸が、前記ケーシングの案内溝の幅方向中央から偏倚した位置に設置される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の切り換え機構。
  6. 前記カム部材の先端が当接する前記壁面の一方の端部及び他方の端部には、前記カム部材の先端を位置決めする保持壁面が形成されている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の切り換え機構。
  7. 前記フック部材には、前記落下防止ストッパの裏面の前記係止部に当接する斜面が形成されており、前記フック部材を前記係合位置に置いて前記落下防止ストッパを下降したときに、前記フック部材が自動的に前記係止部と係合する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の切り換え機構。
  8. 前記フロアプレートが、メインプレートとサブプレートを有し、折り畳み可能に構成された請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の切り換え機構。
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