JP3560730B2 - 昇降プレートのキャスタストッパ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リフト機構により昇降自在とされた昇降プレートに係わるものであり、特に、荷物の搬入搬出に供される台車を係止するための昇降プレートのキャスタストッパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
貨物自動車においては、車体後部にリフト機構および昇降プレートを配設し、荷物の搬入搬出に際して、リフト機構を作動させて昇降プレートを床面(あるいは地面)と荷台との間を昇降させることにより、搬入搬出作業の省力化を図ることがよく行われている。
通常、このような昇降プレートは、テールゲートと兼用されているとともに、荷物の搬入搬出に供される台車に対する係止機構(キャスタストッパ装置)を備えている。
【0003】
上記キャスタストッパ装置に関する技術は、特開平8−2312号公報に紹介されている。
図9ないし図12は、上記公報記載の図である。図9において、昇降プレート1は、貨物自動車2の後部に、リフト機構3に接続された状態で設けられている。そして、床面(あるいは地面)と荷台3の面との間を高さ方向(図示A方向)に昇降自在とされている。
【0004】
荷台3へ荷物を搬入するには、まず昇降プレート1を床面(あるいは地面)の高さ位置にまで下降させる。そして、例えば台車4を昇降プレート1上へと運び込む。次に、昇降プレート1を荷台3と同じ高さ位置にまで上昇させる。最後に、台車4を移動して荷台3へと荷物を搬入する。
搬出時については、搬入時と同様であるのでその説明を省略する。
【0005】
この場合、昇降プレート1は、緩やかに後方側に向けて傾斜している。言い換えれば、昇降プレート1の自由端1a側が水平方向に対して下方位置に位置している。このため、昇降プレート1を昇降させる際に台車4が後方側、すなわち昇降プレート1の自由端1a側へと移動しないように台車4のキャスタ4aに対する係止機構、すなわちキャスタストッパ装置10が設けられている。
【0006】
上記キャスタストッパ装置10について、図10ないし図12を参照して説明する。
キャスタストッパ装置10は、ストッパ板11、操作レバー12、係止爪13、第1のばね14、第2のばね15等から構成されている。
【0007】
ストッパ板11は、昇降プレート1の自由端寄りに幅方向に延在させて形成された凹所1bに設けられたもので、軸11aを中心として、この凹所1bから突出可能に、かつ、凹所1b内に収容可能に設けられている。そして、ストッパ板11は、図10に示すように、凹所1b内に配設された第1のばね14により、凹所1bから突出する向きに常に付勢されている。
【0008】
操作レバー12は、例えば、昇降プレート1の幅方向端部1c(図10)に設けられるもので、略L字形とされており、係止爪13が一体的に固定されているとともに軸12a回りに回動可能に凹所1b内に配設されている。
【0009】
第2のばね15は、一端15aが拘束箇所1dにおいて回動自在に拘束されることにより、また、他端15bが操作レバー12に形成された半球状凹部12bに回動自在に拘束されることにより、凹所1b内に配設されている。
【0010】
次に、上記キャスタストッパ装置10の作動について説明する。
まず、図11に示す状態においては、第2のばね15は、操作レバー12を図示右回りに付勢している。これにより、係止爪13の係止部13aがストッパ板11の被係止部11bを係止することになる。結局、第2のばね15により、ストッパ板11は、凹所1b内に収容される向きに第1のばね14の付勢力に抗して付勢されていることになる。
ここで、第2のばね15を第1のばね14よりも強く設定しておくことにより、ストッパ板11を凹所1b内に収容しておくよう、付勢することができる。
【0011】
そして、ストッパ板11を凹所1bから突出させてキャスタ4aの係止を行うためには、図11の矢印B方向に操作レバー12を”浅く”踏み込めばよい。すると、係止部13aによる被係止部11bの係合がはずれ、第1のばね14の付勢力により、ストッパ板11が凹所1bから突出することとなる。
この場合、突出したストッパ板11を凹所1b内に再度収容するには、ストッパ板11を、第1のばね14の付勢力に抗して踏み込み、被係止部11bを係止部13aにより再度係合させればよい。
【0012】
ところで、図11に示す状態から、矢印B方向に操作レバー12を”深く”踏み込んでしまうと、操作レバー12は、図12に示すように、図示左回りに回動した状態でロックされてしまう。この状態から、突出したストッパ板11を凹所1b内に再度収容するには、ストッパ板11を、第1のばね14の付勢力に抗して矢印C方向に踏み込むとともに、操作レバー12を第2のばね15の付勢力に抗して矢印D方向に踏み込む必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記キャスタストッパ装置10においては、第1のばね14および第2のばね15の2つのばねを不可欠の要件とすることにより、構造が複雑化してしまうという問題があった。
また、第2のばね15を第1のばね14よりも強く設定する必要性があり、このため、ストッパ板11を突出させようとして操作レバー12を踏み込む場合に、第2のばね15が強いことにより、強い踏み込み力を必要とする等の不都合が生じていた。しかも、第2のばね15が強いことにより、”浅い”踏み込みを行おうとしても、意に反して”強い”踏み込みを行ってしまうこともあった。このように、第2のばね15を第1のばね14よりも強く設定する必要性が、操作性を悪くしてしまうという結果を引き起こしていた。
さらに、係止部13aによる被係止部11bの係合あるいは係合解除により、ストッパ板11を凹所1b内へ収容するあるいは凹所1bから突出させる構成であるため、これら係止部13aおよび被係止部11bの形状に関しては、高い寸法精度が要求され、製作が困難であるという難点があった。
また、係止部13aおよび被係止部11bは、長期に使用した場合には、係合部分に摩耗やへたりが生じやすい構造であり、係合が良好になされず、特に、ストッパ板11を凹所1b内へ収容する際の係合が確実になされなくなるという問題、すなわち長期信頼性に欠けるという問題があった。
【0014】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、構造が単純な昇降プレートのキャスタストッパ装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、操作性が良好な昇降プレートのキャスタストッパ装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、製作が容易な昇降プレートのキャスタストッパ装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、長期信頼性を有する昇降プレートのキャスタストッパ装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置においては、リフト機構により昇降自在とされ昇降プレート本体の自由端寄りに幅方向に延在させて凹所が設けられかつ該凹所内にストッパ板が該凹所から突出可能かつ該凹所内に収容可能に支持されてなる昇降プレートのキャスタストッパ装置において、前記ストッパ板は、その基端側が前記幅方向に延在する軸体に回動自在に支持され、前記ストッパ板の先端部と前記凹所内の支点位置との間に介装されて、前記ストッパ板が前記凹所に収容される方向または前記凹所から突出する方向に付勢する付勢部材が設けられ、前記付勢部材の前記支点位置にある支点部を前記ストッパ板を前記凹所に対して前記収容される方向に付勢する第1の位置と、前記突出する方向に付勢する第2の位置とに切り換える支点位置切換機構を設けてなることを特徴としている。
請求項2記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置においては、請求項1記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置において、前記凹所内には、該凹所の延在する方向に向けて前記付勢部材と離間させて複数の補助付勢部材が設けられ、該補助付勢部材は、前記ストッパ板の先端部と前記凹所内の補助支点位置との間に介装されて、前記ストッパ板を前記凹所に対して前記収容される方向、または、前記突出する方向に付勢するよう配置されていることを特徴としている。
請求項3記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置においては、請求項1または2記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置において、前記付勢部材は、一端部側が前記ストッパ板の前記先端部に係合され、他端部側が前記凹所内の支持部材に支持されたU字またはV字状の線状体からなるばねとされ、前記支点位置切換機構は、基端が前記幅方向に延在する軸に回動自在に支持され、先端寄りに前記ばねの前記支点部が配置された前記支持部材と、該支持部材を前記軸を中心として回動操作する操作部材とを備えて構成されていることを特徴としている。
請求項4記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置においては、請求項3記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置において、前記ばねは、該ばねの前記支点部が前記ストッパ板が突出する前記第2の位置に前記支持部材が回動されたときに、前記凹所内に設けられた係合部材に係合して、前記ストッパ板が突出する際の開き角度を増大させるよう付勢する付勢力増大用の係合ばね部を備えて構成されていることを特徴としている。
請求項5記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置においては、請求項2記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置において、前記補助付勢部材の前記補助支点位置は、前記付勢部材の前記支点部の前記第2の位置と、前記付勢部材の前記ストッパ板の前記先端部側の係合点とを結ぶ線上、または、該線よりも昇降プレート本体の基端側に位置していることを特徴としている。
【0016】
請求項1記載の発明によると、支点位置切換機構が、ストッパ板が凹所に対して収容される方向に付勢される第1の位置と突出する方向に付勢される第2の位置との間にわたって、付勢部材の支点部を切り換える構成であるため、付勢部材が1つで済み、構成が単純化されるとともに、製作が容易である。
請求項2記載の発明によると、凹所内に補助付勢部材が設けられているので、ストッパ板は、付勢部材および補助付勢部材の両方により、凹所内に収容される方向、または、凹所から突出する方向に付勢されることになり、付勢力が増強される。
請求項3記載の発明によると、支点位置切換機構が、先端寄りにばねの支点部が配置された支持部材と、この支持部材を回動操作する操作部材とを備えて構成されているので、支点位置の切換が操作部材の回動操作によりなされ、操作性が良好である。
請求項4記載の発明によると、付勢力増大用の係合ばね部により、ストッパ板が突出する際の開き角度が増大されるよう付勢されるので、ストッパ板の突出状態がより確実に維持される。
請求項5記載の発明によると、補助付勢部材の補助支点位置が、付勢部材の支点部の第2の位置と、付勢部材のストッパ板の先端部側の係合点とを結ぶ線上、または、該線よりも昇降プレート本体の基端側に位置していることにより、補助付勢部材による付勢力の増強が効果的になされる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の昇降プレートのキャスタストッパ装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
ここで説明する実施の形態は、本発明を貨物自動車の後部に備えられるテールゲートに適用したものである。
【0018】
〔第1実施形態〕
本発明の昇降プレートのキャスタストッパ装置の第1実施形態について、図1ないし図4を参照して説明する。
図1ないし図4において、符号20は昇降プレート、30は本発明による昇降プレートのキャスタストッパ装置を示している。
【0019】
昇降プレート20は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金製の型材であり、リフト機構(図示せず)により昇降自在とされている。そして、昇降プレート20を構成している昇降プレート本体21の自由端22寄りには、幅方向に延在させて凹所23が形成されている。
【0020】
そして、キャスタストッパ装置30は、昇降プレート本体21の凹所23に配設されており、昇降プレート20を昇降させる際に台車24が後方側、すなわち昇降プレート20の自由端22側へと移動しないように台車24のキャスタ24aに対する係止機構をなすものである。キャスタストッパ装置30は、可動フラップ(ストッパ板)40、ばね(付勢部材)50、支点位置切換機構60等を備えて構成されている。
【0021】
可動フラップ40は、基端41側が凹所23内において昇降プレート本体21の幅方向に延在する軸体25にスリーブ26を介して回動自在に支持されており、これにより、凹所23を開くように先端部42が凹所23から突出可能とされ、かつ、可動フラップ40の上面が昇降プレート20の上面に対して面一となった状態で凹所23を閉じるように凹所23内に収容可能とされている。
【0022】
ばね50は、U字またはV字状の線状体からなるもので、一端部側が可動フラップ40の先端部42に係合された係合点51とされ、他端部52側が凹所内の後述の支持部材70に支持されている。また、ばね50の他端部52には、付勢力増大用の係合ばね部53が設けられている。
【0023】
支点位置切換機構60は、支持部材70および操作レバー(操作部材)80を備えて構成されている。
【0024】
支持部材70は、凹所23内において螺子71により螺子止めされた位置規制板72の側板73、73間に配置されており、基端74が、側板73、73間に固定されかつ幅方向に延在する軸75に回動自在に支持されている。また、支持部材70は、軸75に案内されて側板73、73間を移動可能とされているものの、支持部材70と一方の側板73との間に介装されたコイルスプリング76(図2に図示)により図示矢印E方向に付勢されている。また、支持部材70の先端77寄りには、幅方向に貫通する孔部が形成されており、この孔部内にはばね50の他端部52が挿通されており、支点部78をなしている。
【0025】
操作レバー80は、支持部材70の先端77近傍に螺子込まれたもので、支持部材70を軸75を中心として回動操作するための部材であり、先端には、球状部81が設けられている。操作レバー80は、可動フラップ40の幅方向端部に配設されるとともに可動フラップ40と同一断面形状を有する固定フラップ82の上面から拘束孔83を挿通して突出した状態とされている。拘束孔83には、矢印E方向に向けて開けられた第1拘束箇所84および第2拘束箇所85が設けられている。コイルスプリング76の存在により、操作レバー80は、第1拘束箇所84あるいは第2拘束箇所85において、安定的に拘束されるようになっている。
【0026】
また、固定フラップ82は、軸体25に回動可能に支持されているものの、螺子86によりスペーサ87を介して昇降プレート本体21に螺子止めされている。
【0027】
スペーサ87には、ばね50の係合ばね部53と係合するための係合部(係合部材)88が係合ばね部53に向けて張り出して形成されている。
【0028】
上記支点位置切換機構60を利用して、ばね50の支点を切り換えるには、操作レバー80が図2および図3に示すように第1拘束箇所84において安定的に拘束されている状態から、まず、操作レバー80を図示矢印F方向に移動させる。これにより、支持部材70は、コイルスプリング76の付勢力に抗して図示矢印F方向に移動することになる。引き続いて、支持部材70を軸75回りに回動させ、その後、コイルスプリング76の付勢力を利用して、支持部材70を図示矢印E方向に移動させて、操作レバー80が第2拘束箇所85において安定的に拘束された状態とする。これにより、支点部78を回動させて、ばね50の支点を切り換えることができる。
【0029】
同様にして、支点位置切換機構60により、操作レバー80を、第2拘束箇所85に拘束されている状態から、第1拘束箇所84に拘束されている状態へと切り換えることができる。
【0030】
次に、上記キャスタストッパ装置10の作動について説明する。
図3に示す状態においては、ばね50の支点部78が、係合点51と、可動フラップ40の回動中心、つまり軸体25の中心27とを結ぶ仮想線αよりも上方に位置しているため、ばね50は、可動フラップ40を凹所23内に収容する向き、言い換えれば、可動フラップ40が凹所23を閉じる向きに付勢している。すなわち、操作レバー80が第1拘束箇所84にあるときは、支点部78は、ばね50が可動フラップ40を凹所23内に収容する向きに付勢する第1の位置に位置している。
【0031】
この状態から、上記支点位置切換機構60により、支点位置を切り換えることにより、すなわち支持部材78を軸75回りに回動させて支点部78を仮想線αよりも下方に位置させることにより、ばね50の付勢の向きを、可動フラップ40を凹所23から突出させる向きに変更することができる。すなわち、操作レバー80を第2拘束箇所85に移動させることにより、支点部78を、ばね50が可動フラップ40を凹所23から突出する向きに付勢する第2の位置に位置させることができる。このようにして、支点部78を、第2の位置に位置させた状態が図4に示されている。
【0032】
また、突出状態の可動フラップ40を凹所23内に収容するには、支点位置切換機構60により、ばね50の支点部78を第2の位置から第1の位置へと、上記と同様にして切り換えるとともに、可動フラップ40を下方に踏み込むことにより達成することができる。
【0033】
上記キャスタストッパ装置30においては、支点位置切換機構60が、可動フラップ40が凹所23に対して収容される方向に付勢される第1の位置と突出する方向に付勢される第2の位置との間にわたって、ばね50の支点部78を切り換える構成であるため、ばね50が1つで済み、構成を単純化することができるとともに、製作を容易になすことができる。
【0034】
また、支点位置切換機構60が、先端77寄りにばね50の支点部78が配置された支持部材70と、この支持部材70を回動操作する操作レバー80とを備えて構成されているので、支点位置の切換を操作レバー80の回動操作により達成することができ、良好な操作性を得ることができる。
また、支点部78の位置切換を、部材の係合あるいは係合解除により行うのではなく、支持部材70の回動により行うので、長期信頼性を確保することができる。
【0035】
また、ばね50の支点部78が第2の位置に位置されたときには、付勢力増大用の係合ばね部53が、凹所23内に設けられたスペーサ87の係合部88に係合して、可動フラップ40が突出する際の開き角度を増大させるよう付勢する。よって、可動フラップ40は、突出状態に切り換えられた状態においては、常に突出状態を維持することになる。この場合、台車24の通過に伴ってキャスタ24aにより一時的に収容状態とされることはあっても、これはあくまでも一時的なものであって、台車24が通過した後には、即刻直ちに突出状態に復帰することになる。すなわち、可動フラップ40の突出状態は、確実に維持される。
【0036】
〔第2実施形態〕
本発明の昇降プレートのキャスタストッパ装置の第2実施形態について、図5ないし図8を参照して説明する。
【0037】
本実施形態が、上記実施形態と相違するのは、可動フラップ40の先端部42の形状、および、支持部材70によるばね50の支持構造である。
その他については、同様であるので、同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0038】
本実施形態においては、可動フラップ40の先端部42には、さらに凹部23内へと延在する延在部42aが設けられている。
【0039】
支持部材70には、ばね50を挿入しかつ係合し得る係合凹所70aが、支持部材70の延在方向に延在して形成されている。
この場合、支持部材70によるばね50の支持構造は、図3、4に示すように支持部材70に孔部を形成してこの孔部内にばね50を挿通することに代えて、図5に示すように、ばね50を支持部材70の係合凹所70a内に挿入して係合することによりなされている。
このように、支持部材70によるばね50の支持構造が、ばね50を係合凹所70a内に挿入かつ係合することによりなされているので、組立を容易に行うことができるという効果がある。
【0040】
また、図6〜図8に示すように、補助ばね(補助付勢部材)150が設けられている。補助ばね150は、線状体からなるもので、端部が可動フラップ40の先端部42に係合された係合点151とされ、中央部が凹所23内の後述の支持部材170に支持されている。
【0041】
支持部材170は、凹所23内において、凹所23の延在方向に延在した状態で、螺子171により螺子止めされて固定されている。支持部材170には、凹所23の延在方向に延在させて係合凹所172が設けられており、支持部材170は、この係合凹所172内に補助ばね150を係止することにより補助ばね150の中央部を支持している。そして、この支持箇所は、補助支点位置178をなしている。
【0042】
また、補助ばね150の補助支点位置178は、図5に示すように、ばね50の支点部78の第2の位置と、ばね50の可動フラップ先端部42側の係合点51とを結ぶ線βよりも昇降プレート本体21の基端側に位置している。
【0043】
上記補助ばね150および支持部材170の組は、凹所23の延在長さにおいて、ばね50から離間した位置に、例えば等間隔で、複数設けられている。この数は、任意である。
【0044】
本実施形態においては、上記支点位置切換機構60を利用して、ばね50の支点の切換を、同様にして行うことができる。
そして、ばね50の支点が切り換えられ、図5に示すように、ばね50により可動フラップ40が凹所23から突出するよう付勢されているときには、補助ばね150も同様に、可動フラップ40が突出する向きに付勢することになり、付勢力を増強することになる。
同様にして、ばね50が、可動フラップ40を凹所23内に収容される向きに付勢する場合には、図8に示すように、補助ばね150も同様に、可動フラップ40が収容する向きに付勢することになり、この場合にもばね50の付勢力を増強することができる。
すなわち、補助ばね150は、ばね50の付勢方向に応じて、同じ付勢方向を示すように、凹所23内に配置されている。
【0045】
しかも、補助ばね150の補助支点位置178が、上述の線βよりも昇降プレート本体21の基端側に位置していることにより、補助ばね150による付勢力の増強が効果的になされる。
【0046】
この場合、可動フラップ40の突出・収容の切換に必須であるのは、あくまでもばね50のみであって、補助ばね150およびコイルスプリング76は、補助的な役割を担っているにすぎない。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、以下のような変形を行っても、もちろん本発明の主旨を逸脱することはない。
a)昇降プレート20を自動車後部に配置することに代えて、自動車側部に配置すること。
b)昇降プレート20をテールゲートと兼用させることに代えて、兼用せず、昇降専用として使用すること。
c)操作レバー80を第1拘束箇所84あるいは第2拘束箇所85にロックするために、コイルスプリング76を使用することに代えて、他の付勢手段あるいはロック手段を採用すること。
【0048】
【発明の効果】
本発明の昇降プレートのキャスタストッパ装置によれば、以下の効果を奏する。
請求項1記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置によれば、支点位置切換機構が、ストッパ板が凹所に対して収容される方向に付勢される第1の位置と突出する方向に付勢される第2の位置との間にわたって、付勢部材の支点部を切り換える構成であるため、付勢部材が1つで済み、構成を単純化することができるとともに、製作を容易になすことができる。
請求項2記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置によれば、凹所内に補助付勢部材が設けられているので、ストッパ板は、付勢部材および補助付勢部材の両方により、凹所内に収容される方向、または、凹所から突出する方向に付勢されることになり、付勢力を増強することができる。
請求項3記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置によれば、支点位置切換機構が、先端寄りにばねの支点部が配置された支持部材と、この支持部材を回動操作する操作部材とを備えて構成されているので、支点位置の切換を操作部材の回動操作により達成することができ、良好な操作性を得ることができる。
また、支点の切換を、係合あるいは係合解除によって行わず、支持部材の回動により行うので、長期信頼性を確保することができる。
請求項4記載の発明によると、付勢力増大用の係合ばね部により、ストッパ板が突出する際の開き角度が増大されるよう付勢されるので、ストッパ板の突出状態を、より確実に維持することができる。
請求項5記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置によれば、補助付勢部材の補助支点位置が、付勢部材の支点部の第2の位置と、付勢部材のストッパ板の先端部側の係合点とを結ぶ線上、または、この線よりも昇降プレート本体の基端側に位置していることにより、補助付勢部材による付勢力の増強が効果的になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による昇降プレートのキャスタストッパ装置の第1実施形態の一部を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1に示す昇降プレートのキャスタストッパ装置の一部を示す平面図である。
【図3】図1に示す昇降プレートのキャスタストッパ装置を示す断面図であって、図2のIII−III線矢視断面を示している。
【図4】図3と同様の断面図であって、図2のIV−IV線矢視断面を示している。
【図5】本発明による昇降プレートのキャスタストッパ装置の第2実施形態を示す断面図である。
【図6】図5に示す昇降プレートのキャスタストッパ装置の一部を示す平面図である。
【図7】図5に示す昇降プレートのキャスタストッパ装置を示す断面図である。
【図8】図5に示す昇降プレートのキャスタストッパ装置を示す断面図である。
【図9】従来のキャスタストッパ装置が適用されている昇降プレートを概略的に示す正面図である。
【図10】従来のキャスタストッパ装置の一部を示す平面図である。
【図11】従来のキャスタストッパ装置を示す断面図である。
【図12】図11と同様に、従来のキャスタストッパ装置を示す断面図である。
【符号の説明】
20 昇降プレート
21 昇降プレート本体
22 自由端
23 凹所
25 軸体
30 キャスタストッパ装置
40 可動フラップ(ストッパ板)
41 基端
42 先端部
50 ばね(付勢部材)
51 係合点
52 他端部
53 係合ばね部
60 支点位置切換機構
70 支持部材
74 基端
75 軸
77 先端
78 支点部
80 操作レバー(操作部材)
88 係合部(係合部材)
150 補助ばね(補助付勢部材)
178 補助支点位置

Claims (5)

  1. リフト機構により昇降自在とされ昇降プレート本体の自由端寄りに幅方向に延在させて凹所が設けられかつ該凹所内にストッパ板が該凹所から突出可能かつ該凹所内に収容可能に支持されてなる昇降プレートのキャスタストッパ装置において、
    前記ストッパ板は、その基端側が前記幅方向に延在する軸体に回動自在に支持され、
    前記ストッパ板の先端部と前記凹所内の支点位置との間に介装されて、前記ストッパ板が前記凹所に収容される方向または前記凹所から突出する方向に付勢する付勢部材が設けられ、
    前記付勢部材の前記支点位置にある支点部を前記ストッパ板を前記凹所に対して前記収容される方向に付勢する第1の位置と、前記突出する方向に付勢する第2の位置とに切り換える支点位置切換機構を設けてなることを特徴とする昇降プレートのキャスタストッパ装置。
  2. 請求項1記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置において、
    前記凹所内には、該凹所の延在する方向に向けて前記付勢部材と離間させて複数の補助付勢部材が設けられ、
    該補助付勢部材は、前記ストッパ板の先端部と前記凹所内の補助支点位置との間に介装されて、前記ストッパ板を前記凹所に対して前記収容される方向、または、前記突出する方向に付勢するよう配置されていることを特徴とする昇降プレートのキャスタストッパ装置。
  3. 請求項1または2記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置において、
    前記付勢部材は、一端部側が前記ストッパ板の前記先端部に係合され、他端部側が前記凹所内の支持部材に支持されたU字またはV字状の線状体からなるばねとされ、
    前記支点位置切換機構は、基端が前記幅方向に延在する軸に回動自在に支持され、先端寄りに前記ばねの前記支点部が配置された前記支持部材と、
    該支持部材を前記軸を中心として回動操作する操作部材とを備えて構成されていることを特徴とする昇降プレートのキャスタストッパ装置。
  4. 請求項3記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置において、
    前記ばねは、該ばねの前記支点部が前記ストッパ板が突出する前記第2の位置に前記支持部材が回動されたときに、前記凹所内に設けられた係合部材に係合して、前記ストッパ板が突出する際の開き角度を増大させるよう付勢する付勢力増大用の係合ばね部を備えて構成されていることを特徴とする昇降プレートのキャスタストッパ装置。
  5. 請求項2記載の昇降プレートのキャスタストッパ装置において、
    前記補助付勢部材の前記補助支点位置は、前記付勢部材の前記支点部の前記第2の位置と、前記付勢部材の前記ストッパ板の前記先端部側の係合点とを結ぶ線上、または、該線よりも昇降プレート本体の基端側に位置していることを特徴とする昇降プレートのキャスタストッパ装置。
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