JP4796407B2 - 車両運搬車 - Google Patents

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本発明は、自動車を運搬するための車両運搬車に関する。
従来、複数の自動車を効率良く運搬するために被運搬車を前後方向だけでなく上下方向にも並べて積載するようにした車両運搬車が広く使用されている。
被運搬車を上下方向に並べるためには、下部フロアの床面は極力低いことが好ましい。トレーラタイプの車両運搬車は駆動軸がないため、低床化に好都合であるが、トラクタと結合されるカプラーの上の部分は低床化が困難である。一方、カプラーの上の部分に被運搬車を積載しないと積載効率が低下するため、カプラーの上の部分には下部フロアよりも床面が高い前部フロアが設けられ、前部フロアにも被運搬車が積載される(例えば、特許文献1参照)。
又、トラックタイプの車両運搬車の場合も、トラックの運転席の上に下部フロアよりも床面が高い前部フロアが設けられて被運搬車が積載されることがある。
下部フロアよりも床面が高い前部フロアに被運搬車を積載するためには、前部フロアの後端部の近傍と下部フロアの床面との間に前方に上り傾斜する道板を架設する必要がある。尚、被運搬車を前部フロアの上に完全に積載できない場合には、被運搬車の後部を道板の上に積載して運搬することもある。
ところで近年、例えばフロントスポイラ等が装着されて車両前下端部の地上高が著しく低いローダウン車と称される自動車が増加している。このような車両前下端部の地上高が著しく低い自動車は、前方に上り傾斜する道板に乗り込む際に車両前下端部が道板に干渉しやすいという問題がある。
このような干渉を避けて車両前下端部の地上高が著しく低い自動車を前部フロアに積載する手法としては、被運搬車が前記下部フロアから前部フロアに乗り込むための道板を構成可能であり、前端部が前部フロアの後端部の高さにほぼ一致する上昇位置及び下部フロアの床面の高さにほぼ一致する下降位置の間で昇降自在であるように設置される可動フロアを利用することが考えられる。
被運搬車を下部フロアから前部フロアに移動させる時は、まず可動フロアの前端部を下降位置に保持し、作業者は被運搬車を運転して略水平な可動フロアの上に被運搬車を積載する。次に、可動フロアの前端部を上昇位置まで上昇させる。これにより、被運搬車の車両前下端部の地上高が著しく低い場合であっても、被運搬車は車両前下端部が道板に干渉しないように前方に上り傾斜する可動フロアの上に積載され、更に被運搬車は可動フロアの上を自走することにより前部フロアに乗り込むことができる。
可動フロアの上に積載される被運搬車の運転席から操作可能である位置に可動フロアの前端部を昇降させるための昇降用スイッチを設置すれば、作業者は被運搬車から降車することなく被運搬車に乗車したまま、可動フロアを下降位置から上昇位置に上昇させることができ、作業効率の向上に寄与する。
ところで被運搬車が可動フロアから前部フロアに乗り込む際、可動フロアの前端部を上昇位置に確実に保持しておくことが好ましく、何らかの保持機構で可動フロアの前端部を上昇位置に保持することが考えられる。しかしながら、作業者が被運搬車から降車して保持機構を操作する作業を行うのでは、作業効率は実質的に向上しない。
これに対し、前部フロアの後端部の近傍に取付けられた支持部、可動フロアの前端部に取付けられて該前端部と共に昇降自在であり、且つ、支持部に係止可能であるように突出する突出位置及び昇降軌跡が支持部から離間する退行位置の間で可動である可動係止部、該可動係止部を突出位置の方向に付勢する付勢部、該付勢部の付勢力に抗して可動係止部を突出位置に保持するための突出位置保持部を有し、上昇時において可動係止部が支持部と当接しつつ退行位置側に退行して支持部の下側から上側に移動可能、且つ、該可動係止部が支持部の上側において突出位置側に突出して支持部に係止可能であり、可動フロアの前端部を上昇位置に自動的に保持するように構成された上昇位置自動保持機構を利用することが考えられる。
被運搬車を下部フロアから前部フロアに移動させる場合、まず可動フロアの前端部を下降位置から上昇位置よりも若干高い高さまで上昇させると、可動係止部は、支持部の上側において自動的に突出する。次に、可動係止部が支持部に当接するまで可動フロアの前端部を若干下降させることで、可動フロアの前端部は上昇位置に自動的に保持される。
これにより、作業者は被運搬車から降車することなく被運搬車に乗車したまま、被運搬車を下部フロアから前部フロアに移動させる一連の作業を行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
特開2003−341412号公報
しかしながら、被運搬車を前部フロアから下部フロアに移動させる場合は、まず可動フロアの前端部を再度上昇位置よりも若干高い位置まで上昇させ、更に可動被係止を退行位置の方向に退行させてから、可動フロアの前端部を下降位置まで下降させることになる。
可動係止部を退行位置に退行させるためには、作業者は一旦被運搬車から降車して可動係止部を付勢部の付勢力に抗して手動で退行位置側に退行させる必要があるため、上記のような上昇位置自動保持機構を利用しても、被運搬車を前部フロアから下部フロアに移動させる場合については、作業効率が低いという問題がある。
又、被運搬車を上下方向にも並べて積載するようにした車両運搬車は、可動フロアの車幅方向両側に荷台を構成するフレームや油圧シリンダ等が存在することが多く、可動フロアに積載された被運搬車の運転席のドアと車両運搬車との間に車幅方向の充分なスペースがない場合があり、作業者が被運搬車から降りること自体が困難なこともある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、前部フロアから下部フロアに被運搬車を効率良く移動させることができる車両運搬車を提供することを課題とする。
本発明は、下部フロアと、該下部フロアの前側に設置された該下部フロアよりも床面が高い前部フロアと、被運搬車が前記下部フロアから前記前部フロアに乗り込むための道板を構成可能であり、前端部が前記前部フロアの後端部の高さにほぼ一致する上昇位置よりも若干高い位置及び前記下部フロアの床面の高さにほぼ一致する下降位置の間で昇降自在であるように設置された可動フロアと、前記前部フロアの後端部の近傍に取付けられた支持部、前記可動フロアの前端部に取付けられて該前端部と共に昇降自在であり、且つ、前記支持部に係止可能であるように突出する突出位置及び昇降軌跡が前記支持部から離間する退行位置の間で可動である可動係止部、該可動係止部を前記突出位置の方向に付勢する付勢部、該付勢部の付勢力に抗して前記可動係止部を前記突出位置に保持するための突出位置保持部を有し、上昇時において前記可動係止部が前記支持部と当接しつつ前記退行位置側に退行して該支持部の下側から上側に移動可能、且つ、該可動係止部が前記支持部の上側において前記突出位置側に突出して前記支持部に係止可能であり、前記可動フロアの前端部を前記上昇位置に自動的に保持するように構成された上昇位置自動保持機構と、前記可動フロアの前端部を昇降させるための昇降用アクチュエータと、前記可動係止部を前記退行位置の方向に駆動するための可動係止部退行用アクチュエータと、前記可動フロアの上に積載される前記被運搬車の運転席から操作可能である位置に設置された、前記昇降用アクチュエータを制御するための昇降用スイッチと、該昇降用スイッチの近傍に設置された、前記可動係止部退行用アクチュエータを制御するための可動係止部退行用スイッチと、を備える車両運搬車により上記課題を解決するものである。
尚、前記可動係止部退行用アクチュエータと前記可動係止部とは、これらの一方側に取り付けられた長孔を有する長孔部材と、他方側に取り付けられて前記長孔を挿通するピン部材と、を介して連結され、前記可動係止部退行用アクチュエータを静止状態に保持しつつ前記可動係止部が前記突出位置から前記退行位置に移動可能であるようにしてもよい。
本発明によれば、前部フロアから下部フロアに被運搬車を効率良く移動させることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3に示されるように、本実施形態に係る車両運搬車10は、被運搬車12を積載するためのトレーラであり、下部フロア14と、下部フロア14の前側に設置された下部フロア14よりも床面が高い前部フロア16と、被運搬車12が下部フロア14から前部フロア16に乗り込むための道板を構成可能であり、前端部18Aが前部フロア16の後端部16Aの高さにほぼ一致する上昇位置よりも若干高い位置及び下部フロア14の床面の高さにほぼ一致する下降位置の間で昇降自在あるように設置された可動フロア18と、可動フロア18の前端部18Aを上昇位置に自動的に保持するように構成された上昇位置自動保持機構20と、昇降用アクチュエータ21と、可動係止部退行用アクチュエータ22と、昇降用アクチュエータ21を制御するための昇降用スイッチ24と、可動係止部退行用アクチュエータ22を制御するための可動係止部退行用スイッチ26と、を備えている。
尚、他の構成については本実施形態の理解のために重要とは思われないため説明を適宜省略する。
前部フロア16は、車両運搬車10を牽引するトラクタ(図示省略)と結合される部分の上に設けられている。
可動フロア18は、前端部18Aに昇降用アクチュエータ21が連結され、後端部18Bが車幅方向に平行なピンにより下部フロア14に回転自在に連結されており、前端部18Aが上下方向に昇降するようになっている。尚、可動フロア18に積載される被運搬車12の運転席及び助手席の側方に相当する位置には、荷台を構成するフレーム50等が設置されている。
上昇位置自動保持機構20は、前部フロア16の後端部16Aの近傍に取付けられた支持部32、可動フロア18の前端部18Aに取付けられて該前端部18Aと共に昇降自在であり、且つ、支持部32に係止可能であるように突出する突出位置及び昇降軌跡が支持部32から離間する退行位置の間で可動である可動係止部34、可動係止部34を突出位置の方向に付勢する付勢部36、付勢部36の付勢力に抗して可動係止部34を突出位置に保持するための突出位置保持部38を有し、上昇時において可動係止部34が支持部32と当接しつつ付勢部36の付勢力に抗して退行位置側に退行して支持部32の下側から上側に移動可能、且つ、可動係止部34が支持部32の上側において突出位置側に突出して支持部32に係止可能であり、可動フロア18の前端部18Aを上昇位置に自動的に保持するように構成されている。
支持部32は、丸棒状の部材で車幅方向と略平行に前部フロア16の後端部16Aの近傍に設置されている。
可動係止部34は、略長方形板状体の主部34Aと主部34Aの基端に取付けられた連結部34Bとを有し、連結部34Bにおいて可動フロア18の前端部18Aの近傍に車幅方向のピン18Cにより回転自在に取付けられている。又、車両運搬車10の車幅方向左側の側端近傍には可動係止部34を非常時に手動で回転させるためのレバー40が取付けられている。
付勢部36は引っ張りコイルばねであり、一端においてレバー40に連結され、他端において可動フロア18に連結され、可動係止部34の主部34Aの先端が上方に回転する方向に可動係止部34を付勢するようになっている。
突出位置保持部38は、可動フロア18の前端部18Aに下方に突出して取付けられた部材で、可動係止部34の主部34Aに上方から当接し付勢部36の付勢力に抗して主部34Aを先端が前方に突出する突出位置に保持するようにされている。
昇降用アクチュエータ21は、具体的には油圧シリンダ又は空気圧シリンダで、上下方向に伸縮自在であるように車両運搬車10の両側に設置され、一端が前部フロア16の後端部16Aよりも上方に回転自在に取付けられ、他端は可動フロア18の前端部18Aに回転自在に取付けられ、伸縮することにより、可動フロア18の前端部18Aを前部フロア16の後端部16Aの高さにほぼ一致する上昇位置よりも若干高い位置及び下部フロア14の床面の高さにほぼ一致する下降位置の間で昇降させるようになっている。
可動係止部退行用アクチュエータ22も、具体的には油圧シリンダ又は空気圧シリン等であり可動フロア18の車幅方向右側の側面に前後方向に伸縮自在であるように設置されている。可動係止部退行用アクチュエータ22は、伸長することにより、可動係止部34を突出位置から退行位置まで退行させるようになっている。
可動係止部退行用アクチュエータ22と可動係止部34とは、可動係止部退行用アクチュエータ22側に取り付けられた長孔42Aを有する長孔部材42と、可動係止部34側に取り付けられて長孔42Aを挿通するピン部材44と、を介して連結され、可動係止部退行用アクチュエータ22を静止状態に保持しつつ可動係止部34が突出位置から退行位置に移動可能とされている。尚、ピン部材44は、可動係止部34の連結部34Bにおける主部34Aと軸支された部分に対して主部34Aと反対側において連結部34Bに連結されている。
昇降用スイッチ24と可動係止部退行用スイッチ26は、可動フロア18の上に積載される被運搬車12の運転席から操作可能である位置に設置されている。具体的には、昇降用スイッチ24と可動係止部退行用スイッチ26は、車両運搬車10の右側側端を構成するフレーム50に取付けられている。
次に、車両運搬車10の作用について説明する。
まず、被運搬車12を下部フロア14から前部フロア16に積み込む際の作用について説明する。
被運搬車12を前部フロア16に積み込む時は、図4に示されるように、まず可動フロア18の前端部18Aを下部フロア14の床面近傍の下降位置に保持し、可動フロア18を略水平にしておく。
作業者は、被運搬車12を運転して下部フロア14から略水平な可動フロア18の上に被運搬車12を移動させる。尚、被運搬車12の前部だけが可動フロア18の上に乗り込むようにしてもよい。
次に、作業者は、被運搬車12に乗車したまま昇降用スイッチ24を操作し、図5に示されるように、可動フロア18の前端部18Aを上昇位置よりも若干高い位置まで上昇させる。上昇位置自動保持機構20の可動係止部34は、常態で突出位置に保持されているが、支持部32と当接すると当接の反力により付勢部36の付勢力に抗して支持部32と当接しつつ退行位置側に退行して支持部32の下側から上側に移動し、支持部32の上側において支持部32から解放されて付勢部36の付勢力により突出位置側に自動的に突出する。
ここで、「上昇位置よりも若干高い位置」とは、可動係止部34が支持部32と干渉することなく、付勢部36の付勢力により突出位置側に自動的に突出できるだけの隙間が可動係止部34と支持部32との間に得られる位置という意味である。
尚、可動係止部34が支持部32に当接して当接の反力により退行位置側に退行する際、ピン部材44が長孔部材42の長孔42A内を移動することにより、可動係止部退行用アクチュエータ22は可動係止部34に連動することなく静止状態に保持される。
次に、作業者は、被運搬車12に乗車したまま再度昇降用スイッチ24を操作し、突出位置の可動係止部34が支持部32に当接するまで可動フロア18の前端部18Aを若干下降させる。これにより、可動フロア18の前端部18Aは上昇位置に保持される。被運搬車12の車両前下端部の地上高が著しく低い場合であっても、被運搬車12は車両前下端部が可動フロア18に干渉することなく前方に上り傾斜する可動フロア18の上に積載される。
次に、作業者は、被運搬車12を運転して可動フロア18から前部フロア16の上に被運搬車12を移動させる(図1参照)。尚、前部フロア16が小さく、被運搬車12を完全に積載できない場合には、被運搬車12の前部だけが前部フロア16の上に乗り込むようにしてもよい。
このように、作業者は被運搬車12から降車することなく被運搬車12に乗車したまま、被運搬車12を下部フロア14から前部フロア16に移動させつ一連の作業を行うことができる。
次に、被運搬車12を前部フロア16から下部フロア14に移動させる作業について説明する。
被運搬車12を前部フロア16から下部フロア14に移動させる時は、上昇位置自動保持機構20により可動フロア18の前端部18Aを前部フロア16の後端部16A近傍の上昇位置に保持した状態で、作業者が被運搬車12を運転して、前部フロア16から前方に上り傾斜する可動フロア18の上に被運搬車12を移動させる。この際、被運搬車12の前端が前部フロア16の後端部16Aよりも後方に位置するように被運搬車12を移動させる。尚、被運搬車12の前部は可動フロア18の上に積載しておく必要があるが、被運搬車12の後部は下部フロア14まで移動させてもよい。
次に、作業者は、被運搬車12に乗車したまま昇降用スイッチ24を操作し、図5に示されるように、可動フロア18の前端部18Aを上昇位置よりも若干高い高さまで上昇させる。
更に、作業者は、被運搬車12に乗車したまま可動係止部退行用スイッチ26を操作し、可動係止部退行用アクチュエータ22を伸長させて付勢部36の付勢力に抗して可動係止部34を退行位置まで退行させる。
この状態で、作業者は、被運搬車12に乗車したまま昇降用スイッチ24を操作し、図4に示されるように、可動フロア18の前端部18Aを下降させる。
尚、上昇位置自動保持機構20の可動係止部34が支持部32よりも下まで下降したら、作業者は被運搬車12に乗車したまま可動係止部退行用スイッチ26を再度操作し、可動係止部退行用アクチュエータ22を短縮させて可動係止部34を突出位置まで突出させる。
更に、可動フロア18の前端部18Aが下降位置まで下降したら、作業者は昇降用スイッチ24を操作し、昇降用アクチュエータ21の伸長を停止させる。これにより被運搬車12は略水平な可動フロア18の上に載置される。
次に、作業者は、被運搬車12を運転して可動フロア18から下部フロア14の上に被運搬車12を移動させる(図4参照)。被運搬車12は車両前下端部が可動フロア18に干渉することなく可動フロア18から下部フロア14の上に移動する。
このように、被運搬車12を下部フロア14から前部フロア16に移動させる一連の作業、及び被運搬車12を前部フロア16から下部フロア14に移動させる一連の作業のいずれについても作業者は被運搬車12から降車することなく被運搬車12に乗車したまま行うことができ、作業効率が良い。
尚、本実施形態において、上昇位置自動保持機構20の可動係止部34は、可動フロア18の前端18Aの近傍に回転自在に取付けられて、支持部32に係止可能である突出位置及び昇降軌跡が支持部32から離間する退行位置の間で可動とされているが、例えば、可動フロア18の前端18Aの近傍に前後方向又は車幅方向に摺動自在である構成の可動係止部としてもよい。この場合、可動係止部の先端近傍の上面を支持部の方向に下り傾斜する斜面とすることで、可動フロアの前端部の上昇と共に可動係止部は支持部と当接しつつ当接の反力により付勢部の付勢力に抗して退行位置側に退行して支持部の下側から上側に移動可能、且つ、可動係止部が支持部の上側において突出位置側に突出して支持部に係止可能であり、可動フロアの前端部を上昇位置に自動的に保持できる。
又、本実施形態において車両運搬車10はトレーラタイプであり、トラクタと結合されるカプラーの上に前部フロア16が設けられているが、例えば、トラックタイプで、下部フロアよりも床面が高い前部フロアが(車両運搬車の)運転席の上に設けられる車両運搬車についても本発明は適用可能である。
本発明は、自動車を運搬するための車両運搬車に利用できる。
本発明の実施形態に係る車両運搬車の概略構造を示す右側面図 同車両運搬車の上昇位置自動保持機構の構造を拡大して示す右側面図 同左側面図 前記可動フロアの前端部が下降位置まで下降した同車両運搬車を示す右側面図 前記可動フロアの前端部が上昇位置よりも若干高い位置まで上昇した状態を拡大して示す右側面図
符号の説明
10…車両運搬車
12…被運搬車
14…下部フロア
16…前部フロア
18…可動フロア
18A…前端部
18B…後端部
20…上昇位置自動保持機構
21…昇降用アクチュエータ
22…可動係止部退行用アクチュエータ
24…昇降用スイッチ
26…可動係止部退行用スイッチ
32…支持部
34…可動係止部
36…付勢部
38…突出位置保持部
40…レバー
42…長孔部材
42A…長孔
44…ピン部材

Claims (2)

  1. 下部フロアと、該下部フロアの前側に設置された該下部フロアよりも床面が高い前部フロアと、被運搬車が前記下部フロアから前記前部フロアに乗り込むための道板を構成可能であり、前端部が前記前部フロアの後端部の高さにほぼ一致する上昇位置よりも若干高い位置及び前記下部フロアの床面の高さにほぼ一致する下降位置の間で昇降自在であるように設置された可動フロアと、前記前部フロアの後端部の近傍に取付けられた支持部、前記可動フロアの前端部に取付けられて該前端部と共に昇降自在であり、且つ、前記支持部に係止可能であるように突出する突出位置及び昇降軌跡が前記支持部から離間する退行位置の間で可動である可動係止部、該可動係止部を前記突出位置の方向に付勢する付勢部、該付勢部の付勢力に抗して前記可動係止部を前記突出位置に保持するための突出位置保持部を有し、上昇時において前記可動係止部が前記支持部と当接しつつ前記退行位置側に退行して該支持部の下側から上側に移動可能、且つ、該可動係止部が前記支持部の上側において前記突出位置側に突出して前記支持部に係止可能であり、前記可動フロアの前端部を前記上昇位置に自動的に保持するように構成された上昇位置自動保持機構と、前記可動フロアの前端部を昇降させるための昇降用アクチュエータと、前記可動係止部を前記退行位置の方向に駆動するための可動係止部退行用アクチュエータと、前記可動フロアの上に積載される前記被運搬車の運転席の側方に相当する位置に設置された、前記昇降用アクチュエータを制御するための昇降用スイッチと、前記被運搬車の運転席の側方に相当する位置であって前記昇降用スイッチの近傍に設置された、前記可動係止部退行用アクチュエータを制御するための可動係止部退行用スイッチと、を備えることを特徴とする車両運搬車。
  2. 請求項1において、
    前記可動係止部退行用アクチュエータと前記可動係止部とは、これらの一方側に取り付けられた長孔を有する長孔部材と、他方側に取り付けられて前記長孔を挿通するピン部材と、を介して連結され、前記可動係止部退行用アクチュエータを静止状態に保持しつつ前記可動係止部が前記突出位置から前記退行位置に移動可能であることを特徴とする車両運搬車。
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