JP2000313272A - キャスタストッパ - Google Patents

キャスタストッパ

Info

Publication number
JP2000313272A
JP2000313272A JP11123664A JP12366499A JP2000313272A JP 2000313272 A JP2000313272 A JP 2000313272A JP 11123664 A JP11123664 A JP 11123664A JP 12366499 A JP12366499 A JP 12366499A JP 2000313272 A JP2000313272 A JP 2000313272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stopper
lock pin
stopper member
caster
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11123664A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiko Suzuki
忠彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Lift KK
Original Assignee
Nihon Lift KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Lift KK filed Critical Nihon Lift KK
Priority to JP11123664A priority Critical patent/JP2000313272A/ja
Publication of JP2000313272A publication Critical patent/JP2000313272A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構造で、動作が確実かつ操作性が良好
なキャスタストッパを提供する。 【解決手段】 昇降プラットホーム3の先端部のストッ
パ配置用凹部5に格納可能に取り付けられたストッパ部
材11と、ストッパ部材のプラットホーム幅方向端部に
対向して突出、引き込み自在なロックピン60と、ロッ
クピンを前記ストッパ配置用凹部5の幅方向端部にて摺
動自在に支持する支持ブラケット65と、前記ロックピ
ンを突出方向に付勢するばね部材と、前記ロックピンに
一体化されていて前記支持ブラケット側の穴部と係合し
てロックピンを突出状態から引き込み状態に操作する操
作部材75とを備えている。そして、前記ロックピン6
0は突出状態において前記ストッパ部材75の係合部と
係合して前記ストッパ部材75を引き込み状態に係止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャスタストッパ
に係り、とくに貨物自動車後部に装着された荷役作業機
の昇降プラットホームに設置されるキャスタストッパに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、貨物自動車による集配時の荷役作
業の省力化、迅速化を図るために荷役作業機を貨物自動
車の後部に装着することが行なわれるようになってきて
いる。この種の荷役作業機は、昇降プラットホーム(通
常車体の後部ゲート板を兼ねる)をリンク機構等で着地
位置から車両荷台の高さまで昇降させ得る構造となって
おり、その昇降プラットホームを利用して貨物の積み下
ろしを実行するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の荷役
作業機の場合、着地状態では昇降プラットホームの先端
が下がり、水平面に対し傾斜しているので、キャスタを
昇降プラットホームに載せる場合には、昇降プラットホ
ーム先端が上昇して水平状態となるまでキャスタが移動
しないように押さえていなければならない不都合を生じ
る。
【0004】このため、昇降プラットホーム上のキャス
タを停止させる目的で、昇降プラットホームにキャスタ
ストッパを設けることが従来から提案されている。しか
しながら、従来のキャスタストッパは、構造が複雑で部
品点数が多かったり、動作の確実性や操作性に問題があ
ったりした。
【0005】本発明は、上記の点に鑑み、簡素な構造
で、動作が確実かつ操作性が良好なキャスタストッパを
提供することを目的とする。
【0006】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、昇降プラットホームの先端部はストッパ
配置用凹部と該ストッパ配置用凹部より先端側の枢支用
凹部とを有し、ストッパ部材は前記ストッパ配置用凹部
の開口を閉じる上面部と該上面部に対し下向きに形成さ
れた側面部と前記上面部の先端側に位置する枢軸部とを
有し、前記枢支用凹部に前記枢軸部を所定の範囲内で回
転自在に配置するとともに、前記ストッパ部材を前記先
端部上面より突出方向に付勢する第1のばね部材を設け
てなるキャスタストッパにおいて、前記ストッパ部材の
前記プラットホーム幅方向端部に対向して突出、引き込
み自在なロックピンと、該ロックピンを前記ストッパ配
置用凹部の幅方向端部にて摺動自在に支持する支持部材
と、前記ロックピンを突出方向に付勢する第2のばね部
材と、前記ロックピンに一体化されていて前記支持部材
側の穴部又は溝部と係合して前記ロックピンを突出状態
から引き込み状態に操作する操作部材とを備え、前記ロ
ックピンは突出状態において前記ストッパ部材の係合部
と係合して前記ストッパ部材を引き込み状態に係止する
ことを特徴としている。
【0008】前記キャスタストッパにおいて、前記ロッ
クピンの先端部に傾斜面が形成されており、前記ロック
ピンの突出状態では前記傾斜面が上向きで、前記ストッ
パ部材の引き込み動作を許容する状態となっているとよ
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るキャスタスト
ッパの実施の形態を図面に従って説明する。
【0010】図1乃至図8は本発明の実施の形態の要部
構成部分を示し、図9はキャスタストッパを備えた荷役
作業機の全体構成を示す。
【0011】図9の荷役作業機の全体構成に示すよう
に、荷役作業機の昇降プラットホーム1は複数のアルミ
合金製押出型材を継ぎ合わせて一体化した構造を持ち、
アルミ合金製押出型材である複数の中間部型材2、その
前側に連結された先端部型材3、中間部型材2の後ろ側
に連結された後端部型材4を有し、全体として上面が実
質的に長方形状平面になる如く構成したものである。
【0012】図1乃至図4に示すように、キャスタスト
ッパ10は先端側のアルミ合金製押出型材である先端部
型材3に設けられている。該先端部型材3は昇降プラッ
トホーム1先端に向かって緩やかに低くなる如く上面が
緩斜面状に形成されており、先端部型材3上面には、そ
の先縁に平行に長方形状のストッパ配置用凹部5と、該
ストッパ配置用凹部5よりも先端側で当該凹部5の近傍
に断面が略円形状の枢支用凹部7とがそれぞれプラット
ホーム幅方向に形成されている。そして、枢支用凹部7
の内周には、耐磨耗性金属部品6が嵌め込み固定されて
いる。これらの枢支用凹部7及び金属部品6はストッパ
部材11を回転自在に取り付けるためのヒンジの一方を
成す部分である。
【0013】ストッパ部材11は、上面部12と、該上
面部12に対し下向きに形成された側面部13と、前記
上面部12の先端側に位置する枢軸部14とが一体とな
った断面が略L字状となるように形成されたアルミ合金
製押出型材であり、前記ストッパ配置用凹部5のプラッ
トホーム幅方向の長さ寸法より僅かに短くなる如く、切
断加工したものである。
【0014】前記上面部12の先端に一体の枢軸部14
は、ストッパ部材11を回転自在に先端部型材3に取り
付けるためのヒンジの他方をなす部分であって、その断
面が略円形状であり、枢支用凹部7に配置された耐磨耗
性金属部品6内周に回転自在に嵌合され、これによりス
トッパ部材11の回転が円滑に行われるようになってい
る。前記上面部12の上面15は、キャスタストッパ1
0不使用時に前記ストッパ配置用凹部5の開口を閉じて
先端部型材3上面に連なる実質的な平面をなすものであ
る。上面部12先端側と枢軸部14との連結部分には、
前記上面15と連なる外側の角部に起立時回転停止面1
6が枢軸部14の周面から立ち上がる如く形成されてお
り、その起立時回転停止面16がストッパ部材11の起
立時の回転角度を規制している。ストッパ部材11起立
時は、起立時回転停止面16が枢支用凹部7開口先端側
の金属部品6の回転規制面6Aに接して停止する。な
お、起立時回転停止面16は、ストッパ部材11の起立
時の最大角度が約45°以内になるように設定するのが
好ましい。
【0015】また、前記ストッパ部材11の側面部13
は前記上面15に対し鋭角(90°未満)を成すキャス
タストッパ面18を有し、側面部13の下端部にはプラ
ットホーム幅方向に断面略円形状の嵌合凹溝19が形成
され、該嵌合凹溝19にゴム等の緩衝材20が嵌め込ま
れている。該緩衝材20の一部は、側面部下端より僅か
に突出している。
【0016】前記ストッパ配置用凹部5後端側の側面3
1は、ストッパ部材11収納時にキャスタストッパ面1
8とほぼ平行に、すなわち開口に向けて広がる如く設定
された斜面になっている。また、この側面31とストッ
パ配置用凹部5底面との角近傍には、ストッパ配置用凹
部5底面より一段高くした段差部32が形成されてい
る。該段差部32の上面である段差面32Aには、スト
ッパ部材11が押し下げられてストッパ配置用凹部5内
に収納される際にその側面部13下端が突き当たるよう
になっている。上記したように、ストッパ部材11の側
面部下端より突出する如くゴム緩衝材20を設けたこと
で、ストッパ部材11収納時にゴム等の緩衝材20の突
出部分がストッパ配置用凹部5の段差面32Aに当接す
るようになっており、緩衝材20の弾性により接触時の
衝撃を吸収したり、衝撃音の発生を抑えることができ
る。
【0017】また、ストッパ部材11の側面部13下端
が当たる段差面32Aがストッパ配置用凹部5底面より
一段高くなっていることより、例えば、ストッパ配置用
凹部5内にごみが侵入した場合、ごみは段差面32Aよ
り低いストッパ配置用凹部5底面に落下し易くなってい
る。従って、ストッパ配置用凹部5内にごみが侵入して
も、ストッパ部材11収納時にその側面部13下端と段
差面32A上面との間にごみが挟まる可能性が低く、ご
みが挟まってストッパ部材11を完全に収納することが
できずにストッパ部材上面15と先端部型材3の上面と
を面一にすることができないという不都合が発生するの
を防止できる。
【0018】また、ストッパ部材11の上面部12と側
面部13が連結している部分の内側の角とストッパ配置
用凹部5底面の先端側の角は、断面が円弧状に形成され
た曲面23,33になっており、両者間にばね部材21
が当接するようになっている。前記ばね部材21は、図
2及び図4に示すように一対の棒状部21A間に湾曲部
21Bを一体に有する略U字状で、一対の棒状部21A
間が開く向きに付勢する(弾性を有する)ものであり、
前記曲面23,33に棒状部21Aがそれぞれ当接する
如く、ストッパ配置用凹部5のプラットホーム幅方向に
わたって複数個配設されている。該ばね部材21はスト
ッパ部材11の曲面23とストッパ配置用凹部5の曲面
33との間を広げようとするように付勢し、従って図1
の実線で示すようにストッパ部材11を起立させるよう
に付勢している。なお、このばね部材21の配設個数を
増減することでストッパ部材11の起立力の強さを変更
することができる。
【0019】図1乃至図8に示すように、キャスタスト
ッパ10には、昇降プラットホーム1の先端部型材3の
幅方向端部位置に、ストッパ部材11を解放して起立さ
せたり引き込み状態にロックしたりするストッパ開閉ロ
ック機構51が設けられている。
【0020】前記ストッパ開閉ロック機構51は、スト
ッパ部材11の少なくとも一方のプラットホーム幅方向
端部近傍のストッパ配置用凹部5に設けられており、ス
トッパ部材11のプラットホーム幅方向端部に対向して
突出、引き込み自在なロックピン60と、ロックピン6
0をストッパ配置用凹部5の幅方向端部にて摺動自在に
支持する支持部材としての支持ブラケット65と、ロッ
クピンを突出方向に付勢するばね部材としてのコイルば
ね70と、ロックピン60に一体化されていて前記支持
ブラケット側の操作用穴部(又は溝部)66と係合して
ロックピン60を突出状態から引き込み状態に操作する
操作部材75と、支持ブラケット65の上を覆うカバー
部材80とを備えている。
【0021】前記ロックピン60は図5乃至図7のよう
に支持ブラケット65の円筒支持部67により突出、引
き込み可能に摺動自在に保持され、かつ円筒支持部67
内に配置されたコイルばね70により突出方向に付勢さ
れている。
【0022】前記支持ブラケット65の上には図8の如
き形状のカバー部材80が図1乃至図4のようにボルト
81、ナット82により固着され、さら支持ブラケット
65及びカバー部材80はボルト83によりストッパ配
置用凹部5の底面に固定される。ここで、前記カバー部
材80はストッパ部材11と同じ断面のアルミ合金製押
出型材を短く切断、加工したものを利用でき、ストッパ
部材11の引き込み状態での高さに、カバー部材80の
高さを揃える。
【0023】図2、図4及び図5に示すように、前記操
作用穴部66は略L字形状であり、図2の操作部材75
がその略L字形状の穴部66の基部aで係止されている
状態(もしくは基部aに移動させた状態)では、ロック
ピン60はコイルばね70の弾性力に抗して円筒支持部
67内に引き込まれた状態に保持されている。
【0024】一方、図4、図5及び図7のように操作部
材75が略L字形状の穴部66の先端部bに位置してい
るときは、ロックピン60はコイルばね70の弾性力で
円筒支持部67から外部に突出している。前記ロックピ
ン60の先端部には傾斜面61が形成されており、この
図4、図5乃至図7のロックピン突出状態では傾斜面6
1が上向きであり、突出していたストッパ部材11が操
作者の足で押し下げられたときに当該ストッパ部材11
の引き込み動作を許容する状態となっている。つまり、
ストッパ部材11の側縁が傾斜面61に当たってロック
ピン60を後退させながらストッパ部材11が下がるこ
とで、ロックピン60の突出がストッパ部材11の押し
下げによる引き込み動作の妨げとならないようになって
いる。
【0025】ストッパ部材11のストッパ配置用凹部5
への格納状態では、突出したロックピン60はストッパ
部材11の上面部12と側面部13との連絡部分の裏側
に位置する係合部17(断面略半円形の凹部で曲面23
と実質同じ部分)と係合する。ロックピン60が突出し
てストッパ部材11側の係合部17に嵌まり合った状態
では、ストッパ部材11はストッパ配置用凹部5に引き
込まれた状態にロックされ、キャスタストッパとしての
動作は行わない。
【0026】次に、この実施の形態のキャスタストッパ
10の動作を図9に示すような荷役作業機に適用した場
合で説明する。図9の荷役作業機は貨物自動車のシャー
シ40の後部に固定されたフレーム41に平行リンク4
2を回動自在に設け、これらの先端部にリンクフレーム
43を水平状態に支持し、該リンクフレーム43に昇降
プラットホーム1を連結固定したものである。
【0027】さて、昇降プラットホーム1(先端部型材
3)の先端を着地させた状態(図示省略)では、昇降プ
ラットホーム1の先端側上面は傾斜しており、キャスタ
ストッパ10のストッパ部材11は、ストッパ開閉ロッ
ク機構51によるロック解除継続状態(操作部材75が
略L字形状の穴部66の基部aで係止されている状態)
又はロック解除後にロックピン60が突出状態に復帰し
た状態では、ばね部材21によりストッパ配置用凹部5
から起立され昇降プラットホーム上面より突出している
(図1)。そこで、昇降プラットホーム1に図9のよう
に台車44を搬入すれば、そのキャスタ45はストッパ
部材11の上面15の上に乗り上げ、これとともにスト
ッパ部材11は台車44の重みにより図1及び図3にお
いて右回りに回動し、ストッパ部材11の側面部13の
下端が段差面32Aに当たることにより回転範囲が規制
されて停止し、上面15は昇降プラットホーム上面とほ
ぼ一致した状態となる。キャスタ45が上面15を通過
すると、ストッパ部材11はばね部材21により再び昇
降プラットホーム上面から突出する如く駆動される。こ
の結果、キャスタ45を昇降プラットホーム1上に容易
に搬入でき、ストッパ部材11は台車搬入に対し何等妨
げとならない。なお、台車44を昇降プラットホーム1
に搬入させる際に、ストッパ部材11を足で踏んでキャ
スタ45を通過させてもよい。
【0028】一方、ストッパ部材11を通過したキャス
タ45(台車44の後側)は、逆戻りしようとしてもス
トッパ部材11のキャスタストッパ面18に当接し、こ
れにより阻止される。すなわち、ストッパ部材11は起
立時回転停止面16が枢支用凹部7先端側の金属部品6
の回転規制面6Aに当接することにより所定の起立角度
(約45°以内の適切な角度)で停止し、キャスタスト
ッパ面18は昇降プラットホーム上面に対し垂直に近い
状態で立ち上がっており、キャスタ45がキャスタスト
ッパ面18に当たった状態では、その力はストッパ部材
11を押し下げる方向には加わらない。従って、キャス
タ45は後方への進行をキャスタストッパ10で停止さ
れ、台車44が逆戻りすることがない。
【0029】台車44搬入後は、昇降プラットホーム1
を水平状態とし、その後平行リンク42の回動で昇降プ
ラットホーム1を車体床面46に一致した高さにして台
車44等を利用した荷役を実行すればよい。
【0030】また、台車44を昇降プラットホーム1か
ら搬出するときは、ストッパ部材11を足で踏んで上面
15を昇降プラットホーム上面とほぼ一致させた状態
で、キャスタ45を通過させる。
【0031】以上が、ストッパ開閉ロック機構51によ
るロック解除継続状態でのキャスタストッパ10の基本
動作である。
【0032】また、ストッパ開閉ロック機構51によ
り、キャスタストッパ10を使用しない設定とすること
ができ、2通りの方法がある。第1の方法は、予めスト
ッパ部材11をストッパ配置用凹部5に引き込み状態に
操作者の手足により押し下げておき、それから支持ブラ
ケット65側の略L字形状の穴部66の基部aで係止さ
れていた操作部材75を基部aから外す。すると、支持
ブラケット65側に内蔵されているコイルばね70の弾
性力でロックピン60は突出してストッパ部材11の係
合部17に嵌合してストッパ部材11をストッパ配置用
凹部5への格納状態にロックする。ストッパ部材11は
ストッパ配置用凹部5開口を閉じた状態、すなわち上面
15が昇降プラットホーム1上面とほぼ一致した状態で
ロックされる(ロック状態)。
【0033】第2の方法は、ストッパ部材11が昇降プ
ラットホーム1から立ち上がっている状態にて支持ブラ
ケット65側の略L字形状の穴部66の基部aで係止さ
れていた操作部材75を基部aから外してロックピン6
0を突出状態としておく。それからストッパ部材11を
操作者が足で押し下げることにより、ストッパ部材11
の側縁がロックピン60側の上向きの傾斜面61に当た
ってロックピン60をコイルばね70の弾性力に抗して
後退させながらストッパ部材11を下げ、最終的にロッ
クピン60がストッパ部材11側の係合部17に嵌合す
るようにする。
【0034】ストッパ開閉ロック機構51によるストッ
パ部材11のロック解除は、ロックピン60と一体の操
作部材75を支持ブラケット65側の略L字形状穴部6
6の基部aにコイルばね70の弾性力に抗して移動させ
て係止すればよい。これにより、ロックピン60は支持
ブラケット65の円筒支持部67内に引き込まれ、スト
ッパ部材11はばね部材21によりプラットホーム1か
ら突出状態となる。
【0035】この実施の形態によれば、次の通りの効果
を得ることができる。
【0036】(1) ストッパ開閉ロック機構51はロッ
クピン60をストッパ部材11の裏側の係合部17に嵌
合させる構造であり、部品点数が少なく、簡素な構造で
ストッパ部材11を引き込み状態とする動作が確実であ
る。そして、ストッパ部材11をフリーとした場合、昇
降プラットホーム1への台車44の搬入時に、ストッパ
部材11が起立していてもキャスタ45の通過を妨げる
ことがなく、台車44搬入後は昇降プラットホーム1上
のキャスタ45を確実に係止することができる。
【0037】(2) ストッパ開閉ロック機構51のスト
ッパ部材11をロックするための操作性が良好である。
つまり、ロックピン60の突出状態にてストッパ部材1
1を押し下げることで、ストッパ部材11をロック状態
に移行させることが可能である。
【0038】(3) ストッパ開閉ロック機構51は、ス
トッパ部材11の少なくとも一方のプラットホーム幅方
向端部近傍のストッパ配置用凹部5に設ければよく、場
所をとらず、またプラットホーム1に複雑な加工を施す
必要がない。
【0039】(4) ストッパ配置用凹部5の底部に、ス
トッパ部材11収納時に側面部13の下端が当接する部
分として、ストッパ配置用凹部5底面より一段高く設定
した段差部32を設けているため、ストッパ配置用凹部
5内にごみが侵入しても側面部13下端と当接する段差
部32の上面である段差面32Aにごみが存在するのを
防ぎ、ストッパ部材11のストッパ配置用凹部5内への
収納を確実に実行でき、キャスタストッパ10の動作の
信頼性を向上させることができる。
【0040】(5) ストッパ配置用凹部5後端側の側面
31が開口に向けて広がった斜面になっているため、ス
トッパ配置用凹部5内にごみが存在しても、ストッパ部
材11を起立させた(開いた)状態で昇降プラットホー
ム1を垂直に立てることで、ごみを落下させることがで
きる。従って、ストッパ配置用凹部5内のごみの掃除、
排出が簡単に実行できる。
【0041】(6) ストッパ部材11の側面部の下端部
より突出するゴム等の緩衝材20を設けているので、ス
トッパ部材11収納時の衝撃を吸収したり、衝撃音の発
生を抑えることができる。
【0042】(7) アルミ合金製押出型材からなるスト
ッパ部材11の枢軸部14を、アルミ合金製押出型材で
ある先端部型材3の枢支用凹部7に金属部品6を介して
嵌合させることで、ストッパ部材11を昇降プラットホ
ーム1に対して回転自在に装着しており、別個に軸受等
を必要とせず、構造が簡単で組立が容易である。
【0043】(8) ストッパ部材11の起立角度を大き
くできるので(約45°以内)、ストッパ部材11の起
伏量を大きくできる。また、ストッパ部材11の起立時
回転停止面16によって、回転範囲を規制しているため
別個の規制部材が不要である。
【0044】(9) 略U字状のばね部材21をストッパ
部材11の曲面23とストッパ配置用凹部5の曲面33
との間に配設するだけで、ストッパ部材11を起立させ
る力を得る機構が簡単に構成できる。
【0045】なお、上記の実施の形態では、ストッパ開
閉ロック機構51のカバー部材80としてストッパ部材
11と同一断面のアルミ合金製押出型材を用いる関係
上、支持ブラケット65とカバー部材80とを別部品と
してボルト止めしたが、それらを予め一体品として作製
することも可能である。
【0046】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るキャ
スタストッパによれば、構造の簡素化、部品点数の削
減、動作の確実性及び操作性の向上を図ることが可能で
ある。また、プラットホームのストッパ配置用凹部の端
部に設ければよく、場所をとらず、またプラットホーム
に複雑な加工を施す必要がなく組立容易な利点がある。
【0048】従って、本発明は、昇降プラットホームを
具備した荷役作業機に適用すればキャスタ付き台車を用
いた荷役作業の改善効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャスタストッパの実施の形態で
あって、ストッパ開閉ロック機構のロック解除状態を示
す正断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】実施の形態においてストッパ開閉ロック機構の
ロック状態を示す正断面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】実施の形態で用いるロックピン及び支持ブラケ
ットの機構を示す平面図である。
【図6】同正面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】実施の形態で用いるカバー部材の平面図であ
る。
【図9】実施の形態に係るキャスタストッパを昇降プラ
ットホームに設けた荷役作業機の全体構成を示す正断面
図である。
【符号の説明】 1 昇降プラットホーム 2 中間部型材 3 先端部型材 4 後端部型材 5 ストッパ配置用凹部 6 金属部品 7 枢支用凹部 8 カバー 9 側板 10 キャスタストッパ 11 ストッパ部材 12 上面部 13 側面部 14 枢軸部 15 上面 18 キャスタストッパ面 20 緩衝材 21 ばね部材 31 側面 32 段差部 32A 段差面 44 台車 45 キャスタ 51 ストッパ開閉ロック機構 60 ロックピン 61 傾斜面 65 支持ブラケット 66 操作用穴部(又は溝部) 67 円筒支持部 70 コイルばね 75 操作部材 80 カバー部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降プラットホームの先端部はストッパ
    配置用凹部と該ストッパ配置用凹部より先端側の枢支用
    凹部とを有し、ストッパ部材は前記ストッパ配置用凹部
    の開口を閉じる上面部と該上面部に対し下向きに形成さ
    れた側面部と前記上面部の先端側に位置する枢軸部とを
    有し、前記枢支用凹部に前記枢軸部を所定の範囲内で回
    転自在に配置するとともに、前記ストッパ部材を前記先
    端部上面より突出方向に付勢する第1のばね部材を設け
    てなるキャスタストッパにおいて、 前記ストッパ部材の前記プラットホーム幅方向端部に対
    向して突出、引き込み自在なロックピンと、 該ロックピンを前記ストッパ配置用凹部の幅方向端部に
    て摺動自在に支持する支持部材と、 前記ロックピンを突出方向に付勢する第2のばね部材
    と、 前記ロックピンに一体化されていて前記支持部材側の穴
    部又は溝部と係合して前記ロックピンを突出状態から引
    き込み状態に操作する操作部材とを備え、 前記ロックピンは突出状態において前記ストッパ部材の
    係合部と係合して前記ストッパ部材を引き込み状態に係
    止することを特徴とするキャスタストッパ。
  2. 【請求項2】 前記ロックピンの先端部に傾斜面が形成
    されており、前記ロックピンの突出状態では前記傾斜面
    が上向きで、前記ストッパ部材の引き込み動作を許容す
    る状態となっている請求項1記載のキャスタストッパ。
JP11123664A 1999-04-30 1999-04-30 キャスタストッパ Pending JP2000313272A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11123664A JP2000313272A (ja) 1999-04-30 1999-04-30 キャスタストッパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11123664A JP2000313272A (ja) 1999-04-30 1999-04-30 キャスタストッパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000313272A true JP2000313272A (ja) 2000-11-14

Family

ID=14866245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11123664A Pending JP2000313272A (ja) 1999-04-30 1999-04-30 キャスタストッパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000313272A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004090876A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 車両の荷受台昇降装置におけるストッパ装置
JP2006089017A (ja) * 2004-08-24 2006-04-06 Shin Meiwa Ind Co Ltd 荷受台昇降装置及びこれに用いるキャスタストッパのロック装置
JP2011143854A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Nippon Lift Kk キャスタストッパ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004090876A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 車両の荷受台昇降装置におけるストッパ装置
JP2006089017A (ja) * 2004-08-24 2006-04-06 Shin Meiwa Ind Co Ltd 荷受台昇降装置及びこれに用いるキャスタストッパのロック装置
JP2011143854A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Nippon Lift Kk キャスタストッパ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5449267A (en) Liftgate platform with latchable retention ramp
US5683221A (en) Lift platform with cart stop
JP2000313272A (ja) キャスタストッパ
JP2853081B2 (ja) キャスタストッパ
JP4073738B2 (ja) 車両の荷受台昇降装置におけるストッパ装置
KR20190089400A (ko) 트럭 적재함용 록킹장치
JP5538915B2 (ja) キャスタストッパ
JP2003137016A (ja) 貨物自動車におけるテールゲートリフト
JP4095070B2 (ja) 荷受台昇降装置及びこれに用いるキャスタストッパのロック装置
JP4058728B2 (ja) 車両用車椅子昇降キャリヤ装置
JP2013001138A (ja) キャスタストッパ
JP2924806B2 (ja) キャスタストッパのロック装置
JPH0250Y2 (ja)
KR970004716Y1 (ko) 환경차량의 적재함 덤핑 및 리프팅장치
JP4290949B2 (ja) 車輌運搬車における歩み板作動機構
US20220402711A1 (en) Dock lock access door for lift gate
JP7442981B2 (ja) 荷受台昇降装置におけるストッパ装置
JPH0524596Y2 (ja)
JP6836461B2 (ja) 車両の荷受台昇降装置におけるストッパーの操作装置
JP2513397Y2 (ja) バスの車いす乗降装置
JPH046515Y2 (ja)
JP2532158B2 (ja) 貨物自動車
KR19990010284U (ko) 화물차량 적재함의 사이드게이트 잠금장치
JPH11342784A (ja) 簡易型パワーリフト
JP3067935U (ja) 昇降プラットホ―ムの開閉機構