JP3067935U - 昇降プラットホ―ムの開閉機構 - Google Patents

昇降プラットホ―ムの開閉機構

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JP3067935U
JP3067935U JP1999007576U JP757699U JP3067935U JP 3067935 U JP3067935 U JP 3067935U JP 1999007576 U JP1999007576 U JP 1999007576U JP 757699 U JP757699 U JP 757699U JP 3067935 U JP3067935 U JP 3067935U
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JP1999007576U
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忠彦 鈴木
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日本リフト株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な車種に適用可能で、昇降プラットホー
ムの開閉動作と水平を保った昇降動作との切換を操作性
よく実行できる昇降プラットホームの開閉機構を提供す
る。 【解決手段】 車両荷台に垂直な案内支柱により昇降自
在に案内されるランナ3に、開成状態で水平となるよう
に昇降プラットホームを取付ピン12で枢着し、該昇降
プラットホームを水平乃至垂直状態に開閉する場合に、
前記案内支柱に開閉用固定カム31を固定し、カムフォ
ロアを先端部に設けた切換アーム20を前記取付ピン1
2に対して回転自在に設けている。前記切換アーム20
は、前記カムフォロアが前記固定カ31ムに当接可能で
かつ当該切換アーム基端部が前記昇降プラットホームと
当接して当該昇降プラットホームと一体に回動可能な開
閉動作位置と、前記固定カム31に当接しない開閉解除
位置との間で位置変更自在である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、荷役等に用いる昇降装置における昇降プラットホームの開閉機構に 関する。
【0002】
【従来の技術】
貨物自動車等の車両荷台後部に装着し、昇降プラットホームを昇降させること で貨物等の荷台への積み降ろしを行う昇降装置(荷役作業機)が、近年しばしば 使用されるようになってきている。この種の昇降装置では、昇降プラットホーム を昇降させて荷役を行うが、不使用時(走行時)は昇降プラットホームを垂直に 立てて荷台の後部ゲート板と兼用するのが一般的である。
【0003】 しかるに、大型車両に装着する昇降装置にあっては、昇降プラットホーム自体 の重量が大となり、手動による開閉動作(ゲート板を兼ねたプラットホームを水 平から垂直に立てる動作及びその逆の動作)が不可能になるので、自動式の開閉 機構が必要となる。
【0004】 従来の開閉機構としては、本出願人による実公昭55−5393号公報に開示 したものがある。この従来例では、車両シャーシ側に開閉用の案内レールを固着 し、先端にローラーを有する開閉用棒を昇降プラットホーム(ゲート板)側に取 り付け、開閉用棒を当該プラットホームと平行な面内で回動自在とすることで、 開閉用棒先端のローラーが案内レールに係合可能な位置と、開閉用棒がプラット ホーム内側に引き込まれた位置とを取り得るようにしている。開閉用棒先端のロ ーラーが案内レールに係合可能な状態においては昇降プラットホームが上昇する のに伴って昇降プラットホームを閉じる向きに回動させることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述したような従来例では、案内レールをシャーシ側の適切な位置に固定する 必要があるが、車種によっては案内レールの適切な固定位置が見いだせない場合 がある。また、開閉用棒は昇降プラットホームが水平に展開した荷役状態ではプ ラットホームの中間位置裏側に配置されることになるが、開閉用棒先端のローラ ーが案内レールに係合するように昇降プラットホーム裏側の開閉用棒を操作する のは操作性が悪い問題がある。
【0006】 本考案の第1の目的は、上記の点に鑑み、多様な車種に適用可能で、昇降プラ ットホームの開閉動作と水平を保った昇降動作との切換を操作性よく実行できる 昇降プラットホームの開閉機構を提供することにある。
【0007】 本考案の第2の目的は、開閉動作時の昇降プラットホームの閉じ具合の調整が 容易な昇降プラットホームの開閉機構を提供することにある。
【0008】 本考案のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする 。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、車両荷台に沿って垂直に取り付けられ た案内支柱により昇降自在に案内されるランナに、開成状態で水平となるように 昇降プラットホームを取付ピンで枢着し、該昇降プラットホームを水平乃至垂直 状態に開閉する昇降プラットホームの開閉機構において、 前記案内支柱に開閉用固定カムを固定し、カムフォロアを先端部に設けた切換 アームを前記取付ピンに対して回転自在に設けてなり、 前記切換アームは、前記カムフォロアが前記固定カムに当接可能でかつ当該切 換アーム基端部が前記昇降プラットホームと当接して当該昇降プラットホームと 一体に回動可能な開閉動作位置と、前記固定カムに当接しない開閉解除位置との 間で位置変更自在であることを特徴としている。
【0010】 前記昇降プラットホームの開閉機構において、前記切換アームにスプリング・ プランジャーが取り付けられており、該スプリング・プランジャーが前記取付ピ ンの位置決め凹部に係合することで、前記切換アームが前記開閉解除位置に保持 される構成であるとよい。
【0011】 前記昇降プラットホームの前記切換アーム基端部に対向する位置に突出量調整 式当接部材が設けられており、前記切換アームの開閉動作位置では該当接部材の 頭部が前記切換アーム基端部に当接する構成であるとよい。
【0012】 前記カムフォロアが前記切換アームに回転自在に取り付けられたローラーであ るとよい。
【0013】 前記固定カムの上端部は前記カムフォロアの上昇を阻止するフック形状となっ ているとよい。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る昇降プラットホームの開閉機構の実施の形態を図面に従っ て説明する。
【0015】 図1乃至図3は本考案に係る昇降プラットホームの開閉機構の実施の形態の要 部構成を示し、図4は昇降装置を含む全体構成を示す。
【0016】 図2乃至図4に示すように、車両荷台1後部両側に沿って垂直に案内支柱2が 取り付けられており、各案内支柱2によりランナ3が昇降自在に案内されている 。ランナ3は図示しない駆動機構(油圧シリンダとロープとを組み合わせた機構 等)により昇降駆動されるようになっている。
【0017】 昇降プラットホーム10は両側に取付用ブラケット11を一体に有し、前記ラ ンナ3及びブラケット11を貫通する取付ピン12で前記ランナ3に枢着されて いる。この結果、プラットホーム10は水平に展開して開いた状態と垂直に閉じ た状態との間で回動自在に支持されかつ、ランナ3が昇降駆動されるのに伴って 昇降自在である。なお、図1のように前記取付ピン12は固定板13及び固定ボ ルト14によりランナ3側に固定されている(プラットホームと一緒には回転し ない)。
【0018】 前記案内支柱2の相互に対面する側面にはカム取付板30が固定され、該カム 取付板30に開閉用固定カム31が固着されている。
【0019】 一方、前記ブラケット11間の取付ピン12の周囲には、切換アーム20が回 転自在に設けられている。すなわち、切換アーム20は、取付ピン12の周囲に 回転自在に嵌合した円筒部21と、これに溶接等で固着されたアーム本体22と からなり、切換アーム20の先端部に前記開閉用固定カム31に当接するカムフ ォロアとしてのローラー23がボルト24及びつまみ兼用のボールナット25で 回転自在に取り付けられている。
【0020】 切換アーム20は、カムフォロアとしてのローラー23が前記固定カム31に 当接可能でかつ当該切換アーム基端部20aが前記昇降プラットホーム10と当 接して当該昇降プラットホームと一体に回動可能な開閉動作位置P1と、前記固 定カム31に当接しない開閉解除位置P2(図2でプラットホーム10を水平に 開いたときの仮想線位置)との間で位置変更自在である。
【0021】 切換アーム20を開閉解除位置P2に保持するためにスプリング・プランジャ ー35が円筒部21に取り付けられており、該スプリング・プランジャー35が 前記取付ピン12の位置決め凹部12aに係合することで、前記切換アームが前 記開閉解除位置に保持されるようになっている。
【0022】 また、開閉動作位置P1の切換アーム20の基端部20aと当接して当該昇降 プラットホーム10が切換アーム20と一体に回動できるように、昇降プラット ホーム10は前記切換アーム基端部20aに対向する位置に突出量調整式当接部 材40を有している。該突出量調整式当接部材40は、プラットホーム10に固 着されたナット41及び該ナット41に螺合する調整ボルト42とからなり、調 整ボルト42の突出量を調整できるように、つまり閉じたときのプラットホーム 10の垂直に立った姿勢を調整可能としている。
【0023】 なお、図2のように前記固定カム31の上端部31aは前記カムフォロアとし てのローラー23の上昇を阻止するフック形状となっている。
【0024】 次に実施の形態の動作説明を行う。
【0025】 昇降プラットホーム10が図2実線(イ)の垂直に閉じた状態(図3及び図4 に図示の状態)では、切換アーム20の基端部20aがプラットホーム側の突出 量調整式当接部材40に当接し、かつ切換アーム先端部のローラー23が開閉用 固定カム31のカム面31bに当接してフック形状の上端部31aに係合するに 至っており、プラットホーム10を垂直に保持した姿勢に保っている。
【0026】 この昇降プラットホーム10の閉成状態からランナ3を下降させていくと、カ ムフォロアとしてのローラー23が開閉用固定カム31のカム面31bを下り、 その結果プラットホーム10は図2で徐々に右回りに回動して開き始める。そし て、ローラー23がカム面31bに当接しない位置にまてランナ3及びプラット ホーム10が下がることで図2仮想線(ロ)のようにプラットホーム10は水平 に展開する(展開状態にブラケット11がランナ3側にて支えられる。)。荷役 等でプラットホーム10を昇降させる際にプラットホーム10が閉じてしまわな いように、手動で切換アーム20を前記固定カム31に当接しない開閉解除位置 P2にまで回動させる。この開閉解除位置P2では図1に示すスプリング・プラ ンジャー35が図1の取付ピン12の位置決め凹部12aに係合することで、前 記切換アーム20を開閉解除位置P2に保持する。
【0027】 前記切換アーム20を開閉解除位置P2とした後は、切換アーム20は開閉用 固定カム31に当接しないため、この水平状態のプラットホーム10を地表と荷 台床面1a(図2の(ハ)の位置)との間で昇降させることで、貨物の荷役等を 行うことができる。
【0028】 車両走行のために昇降プラットホーム10を閉じる場合には、図2仮想線(ロ )のようにプラットホーム10を荷台床面より充分下げた状態にて切換アーム2 0を開閉動作位置P1に回動させ、切換アーム20の基端部20aがプラットホ ーム側の突出量調整式当接部材40に当接する(図1参照)ように設定する。
【0029】 その後、ランナ3を上昇駆動することで、昇降プラットホーム10が上昇し、 切換アーム20の先端部のローラー23が開閉用固定カム31のカム面31bに 当接することで、プラットホーム10は図2の左回りに回動し、固定カム31の フック形状の上端部31aに係合したときに垂直に閉じた状態となる。
【0030】 この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
【0031】 (1) 先端にカムフォロアとしてのローラー23を持つ切換アーム20が昇降プ ラットホーム10側に、開閉用固定カム31は案内支柱2側に設ければよく、開 閉用固定カム31の配置の自由度が大きく、多様な車種に適用可能である。
【0032】 (2) スプリング・プランジャー35が、プラットホーム10をランナ3に枢着 した取付ピン12の位置決め凹部12aに係合することで、切換アーム20を開 閉解除位置P2に保持でき、荷役作業中等の振動、軽微な接触等で切換アーム2 0が開閉動作位置P1に移行してしまうことを防止できる。
【0033】 (3) 昇降プラットホーム10の切換アーム基端部20aに対向する位置に突出 量調整式当接部材40が設けられており、プラットホーム10の閉成状態での姿 勢を微調整可能である。
【0034】 (4) 切換アーム20の先端部のカムフォロアを、切換アームに回転自在に取り 付けられたローラー23とすることで、開閉用固定カム31と切換アーム先端部 のローラー23とによる円滑なプラットホーム10の開閉動作を実行可能である 。
【0035】 (5) 固定カム31の上端部31aはカムフォロアとしてのローラー23の上昇 を阻止するフック形状となっており、ランナ3及びプラットホーム10の上昇限 位置を規定するストッパを兼ねることができ、動作の安全性を確保できる。
【0036】 以上本考案の実施の形態について説明してきたが、本考案はこれに限定される ことなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者 には自明であろう。例えば、案内支柱を昇降するランナの駆動機構等は、任意の 機構を採用可能であるし、昇降プラットホームの細部の構造や材質も任意である 。
【0037】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る昇降プラットホームの開閉機構によれば、 多様な車種に適用可能で、しかも昇降プラットホームの開閉動作と水平を保った 昇降動作との切換を操作性よく実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る昇降プラットホームの開閉機構の
実施の形態であって、閉成状態の昇降プラットホームの
背面側よりみた要部拡大断面図である。
【図2】実施の形態において、昇降プラットホームの昇
降動作及び開閉動作を説明する側断面図である。
【図3】実施の形態において、閉成状態の昇降プラット
ホームの背面側よりみた一部を断面とした正面図であ
る。
【図4】実施の形態において、閉成状態の昇降プラット
ホームの背面側よりみた全体構成の正面図である。
【符号の説明】
1 車両荷台 2 案内支柱 3 ランナ 10 昇降プラットホーム 11 取付用ブラケット 12 取付ビン 13 固定板 14 固定ボルト 20 切換アーム 21 円筒部 22 アーム本体 23 ローラー 24 ボルト 25 ボールナット 30 カム取付板 31 開閉用固定カム 40 突出量調整式当接部材 41 ナット 42 調整ボルト

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両荷台に沿って垂直に取り付けられた
    案内支柱により昇降自在に案内されるランナに、開成状
    態で水平となるように昇降プラットホームを取付ピンで
    枢着し、該昇降プラットホームを水平乃至垂直状態に開
    閉する昇降プラットホームの開閉機構において、 前記案内支柱に開閉用固定カムを固定し、カムフォロア
    を先端部に設けた切換アームを前記取付ピンに対して回
    転自在に設けてなり、 前記切換アームは、前記カムフォロアが前記固定カムに
    当接可能でかつ当該切換アーム基端部が前記昇降プラッ
    トホームと当接して当該昇降プラットホームと一体に回
    動可能な開閉動作位置と、前記固定カムに当接しない開
    閉解除位置との間で位置変更自在であることを特徴とす
    る昇降プラットホームの開閉機構。
  2. 【請求項2】 前記切換アームにスプリング・プランジ
    ャーが取り付けられており、該スプリング・プランジャ
    ーが前記取付ピンの位置決め凹部に係合することで、前
    記切換アームが前記開閉解除位置に保持される請求項1
    記載の昇降プラットホームの開閉機構。
  3. 【請求項3】 前記昇降プラットホームの前記切換アー
    ム基端部に対向する位置に突出量調整式当接部材が設け
    られており、前記切換アームの開閉動作位置では該当接
    部材の頭部が前記切換アーム基端部に当接する請求項1
    又は2記載の昇降プラットホームの開閉機構。
  4. 【請求項4】 前記カムフォロアが前記切換アームに回
    転自在に取り付けられたローラーである請求項1,2又
    は3記載の昇降プラットホームの開閉機構。
  5. 【請求項5】 前記固定カムの上端部は前記カムフォロ
    アの上昇を阻止するフック形状となっている請求項1,
    2,3又は4記載の昇降プラットホームの開閉機構。
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