JPH11342784A - 簡易型パワーリフト - Google Patents
簡易型パワーリフトInfo
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- JPH11342784A JPH11342784A JP15598398A JP15598398A JPH11342784A JP H11342784 A JPH11342784 A JP H11342784A JP 15598398 A JP15598398 A JP 15598398A JP 15598398 A JP15598398 A JP 15598398A JP H11342784 A JPH11342784 A JP H11342784A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 非収容体の総荷重を地面に逃がすことによ
り、ボディ補強を極小化するとともに作動機構を簡素化
した簡易型パワーリフトを提供する。 【解決手段】 簡易型パワーリフト10は、一対の支柱
リンク11と、車両などのボディに固定して取り付ける
一対のベース14と、支柱リンク11とベース14とを
回動可能に連結する上部リンク15及び下部リンク16
と、支柱リンク11に端部を回動可能に取り付けたリフ
ト20と、リフト内部に設けた昇降機構と、昇降機構に
より昇降するプラットホーム22と、プラットホームの
前端部にて回動可能かつ垂直方向にロック可能に設けた
スロープ29と、さらにプラットホームの後端部の上面
に回動可能かつロック可能に設けた渡し板24とを備
え、ベース14の下方部と下部リンク16の中央部とは
ダンパ17で連結する。
り、ボディ補強を極小化するとともに作動機構を簡素化
した簡易型パワーリフトを提供する。 【解決手段】 簡易型パワーリフト10は、一対の支柱
リンク11と、車両などのボディに固定して取り付ける
一対のベース14と、支柱リンク11とベース14とを
回動可能に連結する上部リンク15及び下部リンク16
と、支柱リンク11に端部を回動可能に取り付けたリフ
ト20と、リフト内部に設けた昇降機構と、昇降機構に
より昇降するプラットホーム22と、プラットホームの
前端部にて回動可能かつ垂直方向にロック可能に設けた
スロープ29と、さらにプラットホームの後端部の上面
に回動可能かつロック可能に設けた渡し板24とを備
え、ベース14の下方部と下部リンク16の中央部とは
ダンパ17で連結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非収容体を昇降
するのに利用し、特に自動車に設置して車椅子などを昇
降して収容するのに適した簡易型パワーリフトに関す
る。
するのに利用し、特に自動車に設置して車椅子などを昇
降して収容するのに適した簡易型パワーリフトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、車椅子などの非収容体を車内に収
納する際、モーターや油圧などの駆動力により車両から
自動的に出入りできるパワーリフトにのせて収納するよ
うになっている。図12は従来の車椅子乗降装置の概略
図である。図12を参照すると、この種の車椅子乗降装
置では、人の乗った車椅子2を乗降装置1のプラットホ
ーム4に乗り入れた後、リフトアーム6,6が軌跡aに
示すように動くにつれて、プラットホーム4上の車椅子
2が軌跡bのように動いて車両8に収容され、これらの
駆動は全自動的に行われるようになっている。
納する際、モーターや油圧などの駆動力により車両から
自動的に出入りできるパワーリフトにのせて収納するよ
うになっている。図12は従来の車椅子乗降装置の概略
図である。図12を参照すると、この種の車椅子乗降装
置では、人の乗った車椅子2を乗降装置1のプラットホ
ーム4に乗り入れた後、リフトアーム6,6が軌跡aに
示すように動くにつれて、プラットホーム4上の車椅子
2が軌跡bのように動いて車両8に収容され、これらの
駆動は全自動的に行われるようになっている。
【0003】また、このような車載用パワーリフトとし
て特開平8−127281号公報に示すような提案があ
る。この例では、キャリアを車両後部の車体裏側に車体
前後方向へ出し入れ可能に設け、キャリアを出し入れ装
置によって不使用時には車体裏側のリヤバンパー背面側
に引き込んで車体裏側に接近して収納する一方、使用時
には車体裏側から引き出して車体後方に向かって前下が
りに傾斜した姿勢で接地させ、昇降装置をキャリアにそ
の引出し状態で車体前後方向へ出し入れ可能にかつ昇降
可能に設け、搭載物(身障者、車椅子)を昇降装置の上
昇動作により地面から車両のフロア高さまで上昇させる
ようにしたものである。
て特開平8−127281号公報に示すような提案があ
る。この例では、キャリアを車両後部の車体裏側に車体
前後方向へ出し入れ可能に設け、キャリアを出し入れ装
置によって不使用時には車体裏側のリヤバンパー背面側
に引き込んで車体裏側に接近して収納する一方、使用時
には車体裏側から引き出して車体後方に向かって前下が
りに傾斜した姿勢で接地させ、昇降装置をキャリアにそ
の引出し状態で車体前後方向へ出し入れ可能にかつ昇降
可能に設け、搭載物(身障者、車椅子)を昇降装置の上
昇動作により地面から車両のフロア高さまで上昇させる
ようにしたものである。
【0004】しかしながら、図12に示すようなこの種
のパワーリフトでは、例えば車椅子の収納時の荷重は全
て車両が受けるため、車両の支柱5やリフトアーム6な
どの補強部材が大がかりとなり、そのため車両にリフト
を取り付ける改造をする場合に改造費が高くなる。また
作動駆動の全てが全自動化されており作動軌跡やストロ
ーク等に制約があるため、汎用性に欠ける面があり、改
善の余地がある。さらに乗降装置1では、各部にて全て
の荷重を受けるため剛性が必要であり、部材等のコスト
が高くなってしまい、改善の余地がある。また、上述の
特開平8−127281号公報に示す例では、装置構成
が複雑であり、改善の余地がある。
のパワーリフトでは、例えば車椅子の収納時の荷重は全
て車両が受けるため、車両の支柱5やリフトアーム6な
どの補強部材が大がかりとなり、そのため車両にリフト
を取り付ける改造をする場合に改造費が高くなる。また
作動駆動の全てが全自動化されており作動軌跡やストロ
ーク等に制約があるため、汎用性に欠ける面があり、改
善の余地がある。さらに乗降装置1では、各部にて全て
の荷重を受けるため剛性が必要であり、部材等のコスト
が高くなってしまい、改善の余地がある。また、上述の
特開平8−127281号公報に示す例では、装置構成
が複雑であり、改善の余地がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は従来
ある装置に対し、人と車椅子などの非収容体の総荷重を
地面に逃がすことにより、ボディの補強を極小化すると
ともに作動機構を簡素化し、荷室を広く使用し得る簡易
型パワーリフトを提供することを目的とする。
ある装置に対し、人と車椅子などの非収容体の総荷重を
地面に逃がすことにより、ボディの補強を極小化すると
ともに作動機構を簡素化し、荷室を広く使用し得る簡易
型パワーリフトを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の簡易型パワーリストのうち請求項1に記載
の発明は、一対のベースと、昇降機構を内蔵するリフト
と、リフトを支持する一対の支柱リンクと、支柱リンク
を回動可能に支持してベースと連結するリンクとを備え
るパワーリフトにおいて、リフトが支柱リンクにロック
するロック機構及び支持する支持機構を有し、リフトを
支柱リンクに対して開閉可能な扉としたことを特徴とす
るものである。また請求項2に記載の発明は、上記構成
に加え、リフトを支持する支持機構がリフトを開閉可能
にするとともに、ロック機構を解除してリフトを前倒し
可能にしたことを特徴とするものである。
に、本発明の簡易型パワーリストのうち請求項1に記載
の発明は、一対のベースと、昇降機構を内蔵するリフト
と、リフトを支持する一対の支柱リンクと、支柱リンク
を回動可能に支持してベースと連結するリンクとを備え
るパワーリフトにおいて、リフトが支柱リンクにロック
するロック機構及び支持する支持機構を有し、リフトを
支柱リンクに対して開閉可能な扉としたことを特徴とす
るものである。また請求項2に記載の発明は、上記構成
に加え、リフトを支持する支持機構がリフトを開閉可能
にするとともに、ロック機構を解除してリフトを前倒し
可能にしたことを特徴とするものである。
【0007】このような構成により、本発明の簡易型パ
ワーリフトでは非収容体の総荷重を地面に逃がして昇降
する。したがってパワーリフトのボディ補強が極小化す
るとともに作動機構を簡素化できる。またリフトにロッ
ク機構及び支持機構を設けたので、簡易型パワーリフト
のリフト自体が荷台などの扉として開閉できる。したが
って車両などの荷室部分を広く使用できるようになる。
ワーリフトでは非収容体の総荷重を地面に逃がして昇降
する。したがってパワーリフトのボディ補強が極小化す
るとともに作動機構を簡素化できる。またリフトにロッ
ク機構及び支持機構を設けたので、簡易型パワーリフト
のリフト自体が荷台などの扉として開閉できる。したが
って車両などの荷室部分を広く使用できるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11に基づき、実
質的に同一又は対応する部材には同一の符号を用いて、
本発明による簡易型パワーリフトの好適な実施の形態を
説明する。図1は本発明に係る実施形態の外観図であ
る。図1を参照すると、本実施形態の簡易型パワーリフ
ト10は、一対の支柱リンク11と、車両などのボディ
に固定して取り付けられる一対のベース14と、一対の
支柱リンク11,11を一対のベース14,14に回動
可能に連結する一対の上部リンク15,15及び下部リ
ンク16,16と、支柱リンク11に端部を回動可能に
取り付けられたリフト20と、このリフト20の内部に
設けられた後述する昇降機構(図示せず)と、この昇降
機構により昇降されるプラットホーム22と、このプラ
ットホーム22の前端部にて回動可能かつ垂直方向にロ
ック可能に設けられたスロープ29と、さらにプラット
ホーム22の後端部の上面に回動可能かつロック可能に
設けられた渡し板24とを備え、ベース14の下方部と
下部リンク16の中央部とはダンパ17で連結されてい
る。なお、21はリフトのXリンクを示し、23はリフ
トのベースフレームを示す。
質的に同一又は対応する部材には同一の符号を用いて、
本発明による簡易型パワーリフトの好適な実施の形態を
説明する。図1は本発明に係る実施形態の外観図であ
る。図1を参照すると、本実施形態の簡易型パワーリフ
ト10は、一対の支柱リンク11と、車両などのボディ
に固定して取り付けられる一対のベース14と、一対の
支柱リンク11,11を一対のベース14,14に回動
可能に連結する一対の上部リンク15,15及び下部リ
ンク16,16と、支柱リンク11に端部を回動可能に
取り付けられたリフト20と、このリフト20の内部に
設けられた後述する昇降機構(図示せず)と、この昇降
機構により昇降されるプラットホーム22と、このプラ
ットホーム22の前端部にて回動可能かつ垂直方向にロ
ック可能に設けられたスロープ29と、さらにプラット
ホーム22の後端部の上面に回動可能かつロック可能に
設けられた渡し板24とを備え、ベース14の下方部と
下部リンク16の中央部とはダンパ17で連結されてい
る。なお、21はリフトのXリンクを示し、23はリフ
トのベースフレームを示す。
【0009】図2はベースフレームの支柱リンクへの取
付構造図であるが、図9に示すリフト20の折り畳み状
態の図からも分かるように、支柱リンク11はリフト2
0をロックするためのロック機構30を上端部に、また
リフトを支持する支持機構40を下端部に備えている。
ロック機構30は、図2に示すように、ストップピン3
3が植設されたロックピン32と、ロッカー34と、リ
フトのベースフレーム23の上端部に設けたL字形ブラ
ケット36とを有し、ロックピン32をロッカー34と
L字形ブラケット36の孔に蝶着させている。
付構造図であるが、図9に示すリフト20の折り畳み状
態の図からも分かるように、支柱リンク11はリフト2
0をロックするためのロック機構30を上端部に、また
リフトを支持する支持機構40を下端部に備えている。
ロック機構30は、図2に示すように、ストップピン3
3が植設されたロックピン32と、ロッカー34と、リ
フトのベースフレーム23の上端部に設けたL字形ブラ
ケット36とを有し、ロックピン32をロッカー34と
L字形ブラケット36の孔に蝶着させている。
【0010】支持機構40はベースフレーム23の下端
部に固定された支持パイプ42と、この支持パイプ42
の上面及び下面に設けたベアリング43,43と、これ
らに挿通する一方のシャフトを持つとともにこれと直角
方向に他方のシャフトを持つL字形シャフト部材44と
を有している。支持パイプ42上面のベアリング43か
ら突き出たL字形シャフト部材44の一方のシャフトの
先端はキャップ46が被されてスクリュウ41で固定さ
れ、支持パイプ42から抜けでないようになっている。
部に固定された支持パイプ42と、この支持パイプ42
の上面及び下面に設けたベアリング43,43と、これ
らに挿通する一方のシャフトを持つとともにこれと直角
方向に他方のシャフトを持つL字形シャフト部材44と
を有している。支持パイプ42上面のベアリング43か
ら突き出たL字形シャフト部材44の一方のシャフトの
先端はキャップ46が被されてスクリュウ41で固定さ
れ、支持パイプ42から抜けでないようになっている。
【0011】さらに、支柱リンク11は下部に、L字形
シャフト部材44の他方のシャフトに挿通するベアリン
グ47を介してL字形シャフト部材44と枢着する支持
部49を有しており、この支柱リンク11の支持部49
によりベースフレーム23が軸支されている。この支持
部49の側方に設けたネジ孔からボルト48がねじ込ま
れ、このボルト48がL字形シャフト部材44のシャフ
トに切られた溝45に係合して、L字形シャフト部材4
4が支持部49から抜け出ないようになっている。さら
に、L字形シャフト部材44と支柱リンクの支持部49
との間にベアリング47が嵌挿されている。
シャフト部材44の他方のシャフトに挿通するベアリン
グ47を介してL字形シャフト部材44と枢着する支持
部49を有しており、この支柱リンク11の支持部49
によりベースフレーム23が軸支されている。この支持
部49の側方に設けたネジ孔からボルト48がねじ込ま
れ、このボルト48がL字形シャフト部材44のシャフ
トに切られた溝45に係合して、L字形シャフト部材4
4が支持部49から抜け出ないようになっている。さら
に、L字形シャフト部材44と支柱リンクの支持部49
との間にベアリング47が嵌挿されている。
【0012】図3は本実施形態に係るロック機構30の
詳細図である。図3に示すように、このようなロック機
構ではストップピン33がロッカー34のコ字形孔31
の下部の位置にてロックし(図3中の点線)、又は上部
の位置にてアンロックするようになっている(図3中の
実線)。このようなロック機構は、通常知られているロ
ックとアンロックするだけの機能を有するものであれば
よく、例えばロック及びロックストライカのタイプでも
よい。
詳細図である。図3に示すように、このようなロック機
構ではストップピン33がロッカー34のコ字形孔31
の下部の位置にてロックし(図3中の点線)、又は上部
の位置にてアンロックするようになっている(図3中の
実線)。このようなロック機構は、通常知られているロ
ックとアンロックするだけの機能を有するものであれば
よく、例えばロック及びロックストライカのタイプでも
よい。
【0013】図4は本実施形態に係る支持機構の一部断
面図である。図4に示すように、このような支持機構4
0ではベースフレーム23に固定されている支持パイプ
42が上下のベアリング43,43により矢印cで示す
ように回動可能であり、したがってベースフレーム、つ
まりリフトが開閉可能になる。また支柱リンクに対して
シャフト44がベアリング47により矢印dで示すよう
に回動可能であり、したがってリフトが前倒し可能にな
る。
面図である。図4に示すように、このような支持機構4
0ではベースフレーム23に固定されている支持パイプ
42が上下のベアリング43,43により矢印cで示す
ように回動可能であり、したがってベースフレーム、つ
まりリフトが開閉可能になる。また支柱リンクに対して
シャフト44がベアリング47により矢印dで示すよう
に回動可能であり、したがってリフトが前倒し可能にな
る。
【0014】上述したようにリフトのベースフレーム2
3の上端部は、一対の又は片方の支柱リンク11に対し
て上述したロック機構30を備えているが、下端部に設
ける他方の支持機構については図5に示すようになって
いる。図5は本実施形態に係る他方の支持機構及びロッ
ク機構の構成外観図である。図5を参照すると、支柱リ
ンク11の支持部53がロッカー板52の凸部51に蝶
着され、ロッカー板52にはベースフレーム23の側部
に設けられたストライカ56をロックするロッカー54
が設けられている。
3の上端部は、一対の又は片方の支柱リンク11に対し
て上述したロック機構30を備えているが、下端部に設
ける他方の支持機構については図5に示すようになって
いる。図5は本実施形態に係る他方の支持機構及びロッ
ク機構の構成外観図である。図5を参照すると、支柱リ
ンク11の支持部53がロッカー板52の凸部51に蝶
着され、ロッカー板52にはベースフレーム23の側部
に設けられたストライカ56をロックするロッカー54
が設けられている。
【0015】図6は図5に示すロック機構の概略図であ
る。図6を参照すると、ロッカー板52に設けられたロ
ック本体62は、ストライカ56を嵌める溝63と、ス
トライカをつかむ凹型のロックプレート64と、このロ
ックプレート64を係止するラチェット65とを備え、
ラチェット65の後部に凹部が形成され、ロックプレー
ト64の爪部61と係合するようになっている。ロック
プレート64とラチェット65はストライカ56がロッ
ク本体の溝63に矢印に示すようにして入ったとき、ラ
チェット65の構造に基づいてロックされる。なお、こ
のロック機構は上述したロック機構30と同様の構成で
あってもよい。
る。図6を参照すると、ロッカー板52に設けられたロ
ック本体62は、ストライカ56を嵌める溝63と、ス
トライカをつかむ凹型のロックプレート64と、このロ
ックプレート64を係止するラチェット65とを備え、
ラチェット65の後部に凹部が形成され、ロックプレー
ト64の爪部61と係合するようになっている。ロック
プレート64とラチェット65はストライカ56がロッ
ク本体の溝63に矢印に示すようにして入ったとき、ラ
チェット65の構造に基づいてロックされる。なお、こ
のロック機構は上述したロック機構30と同様の構成で
あってもよい。
【0016】次にリフトの昇降機構について説明する。
図7はリフトの昇降機構の概略図である。図7を参照す
ると、リフト20のプラットホーム22とベースフレー
ム23とは一対のXリンク21,21で結合され、この
Xリンク21,21の一端は回動自在に軸支され、他端
はローラ81,81によって移動可能に支持されてお
り、このローラ81,81はプラットホーム22下面及
びベースフレーム23上面に設けたレール85,85に
沿ってスライドする。ベースフレーム23のローラ側の
Xリンクは、他方のローラ側のXリンクとウオームシャ
フト83により連結されている。このウオームシャフト
83はモーター88を駆動することにより回転するスラ
イドスクリューシャフト87の回転に基づいて前後に移
動可能になっている。なお、24は垂直方向にロックさ
れた渡し板を示し、29は垂直方向にロックされたスロ
ープを示す。
図7はリフトの昇降機構の概略図である。図7を参照す
ると、リフト20のプラットホーム22とベースフレー
ム23とは一対のXリンク21,21で結合され、この
Xリンク21,21の一端は回動自在に軸支され、他端
はローラ81,81によって移動可能に支持されてお
り、このローラ81,81はプラットホーム22下面及
びベースフレーム23上面に設けたレール85,85に
沿ってスライドする。ベースフレーム23のローラ側の
Xリンクは、他方のローラ側のXリンクとウオームシャ
フト83により連結されている。このウオームシャフト
83はモーター88を駆動することにより回転するスラ
イドスクリューシャフト87の回転に基づいて前後に移
動可能になっている。なお、24は垂直方向にロックさ
れた渡し板を示し、29は垂直方向にロックされたスロ
ープを示す。
【0017】次に本実施形態のリフト収納時の動作を説
明する。図8は本実施形態に係るリフト収納時の動作を
示す概略図である。図8を参照して、先ずスロープ29
をリフトのプラットホーム22側に重ねてロックし、次
いでこれらを渡し板24側へ折り畳んでロックする。そ
して、リフトをロック機構によりロックして、支柱リン
ク11とともにリフト20をリンク15,16の動きに
沿って手動で持ち上げて車両内に収納する。なお、図8
中の矢印はリフトの移動を示す。
明する。図8は本実施形態に係るリフト収納時の動作を
示す概略図である。図8を参照して、先ずスロープ29
をリフトのプラットホーム22側に重ねてロックし、次
いでこれらを渡し板24側へ折り畳んでロックする。そ
して、リフトをロック機構によりロックして、支柱リン
ク11とともにリフト20をリンク15,16の動きに
沿って手動で持ち上げて車両内に収納する。なお、図8
中の矢印はリフトの移動を示す。
【0018】次に、本実施形態に係る簡易型パワーリフ
トの車内収納状態における作用を説明する。図9は本実
施形態に係る簡易型パワーリフトの車内収納状態を示す
外観図である。図10は本実施形態に係る簡易型パワー
リフトの上面概略図である。図9及び図10を参照する
と、支柱リンク11の上端部に設けられているロッカー
34とベースフレーム23の上端部に設けられているL
字形ブラケット36とに対してロックピン32の丸落と
しによって、リフト20が扉として支柱リンク11に取
り付けられている。またベースフレーム23の下端部は
上述したように支持機構40により回動可能になってい
る。
トの車内収納状態における作用を説明する。図9は本実
施形態に係る簡易型パワーリフトの車内収納状態を示す
外観図である。図10は本実施形態に係る簡易型パワー
リフトの上面概略図である。図9及び図10を参照する
と、支柱リンク11の上端部に設けられているロッカー
34とベースフレーム23の上端部に設けられているL
字形ブラケット36とに対してロックピン32の丸落と
しによって、リフト20が扉として支柱リンク11に取
り付けられている。またベースフレーム23の下端部は
上述したように支持機構40により回動可能になってい
る。
【0019】このようにして、蝶番となるロック機構3
0と支持機構40とで、扉となるリフト20が回動可能
になっている。さらに図10に示すように、リフト20
はストライカ51をロックプレート64から外すと開閉
可能になる。なお、図10において点線で示したのが開
方向である。したがって、本実施形態では車内から荷物
などを取り出す場合、扉となっているリフト20を開閉
することにより荷物の出し入れができる。
0と支持機構40とで、扉となるリフト20が回動可能
になっている。さらに図10に示すように、リフト20
はストライカ51をロックプレート64から外すと開閉
可能になる。なお、図10において点線で示したのが開
方向である。したがって、本実施形態では車内から荷物
などを取り出す場合、扉となっているリフト20を開閉
することにより荷物の出し入れができる。
【0020】次にリフト使用時の動作を説明する。図1
1は本実施形態に係るリフト使用時の昇降部の動作概略
図である。図1,図7及び図11を参照して、例えば車
椅子をプラットホーム22に乗り入れた後、スロープ2
9を垂直にロックする。このとき支柱リンク11は地面
に支えられているため、車椅子などの非収容体の荷重を
地面に逃がし車両への負荷をなくすことができる。した
がって、支柱リンク、車両のボディ補強等を最小化でき
る。
1は本実施形態に係るリフト使用時の昇降部の動作概略
図である。図1,図7及び図11を参照して、例えば車
椅子をプラットホーム22に乗り入れた後、スロープ2
9を垂直にロックする。このとき支柱リンク11は地面
に支えられているため、車椅子などの非収容体の荷重を
地面に逃がし車両への負荷をなくすことができる。した
がって、支柱リンク、車両のボディ補強等を最小化でき
る。
【0021】次いで、モーターの遠隔装置のスイッチ
(図示せず)をオンし昇降機構を作動する。昇降機構の
モーター88の回転駆動力によりスライドスクリューシ
ャフト87が回転するとともにウオームシャフト83が
後ろ方向に移動する。このウオームシャフト83の移動
によりローラがレールに案内されて移動し、Xリンクが
立ち上がっていき、プラットホーム22が上昇してい
く。リミットスイッチ(図示せず)によりXリンクのロ
ーラの後端位置を検知することに基づいてモーター88
がオフし上昇が停止する。
(図示せず)をオンし昇降機構を作動する。昇降機構の
モーター88の回転駆動力によりスライドスクリューシ
ャフト87が回転するとともにウオームシャフト83が
後ろ方向に移動する。このウオームシャフト83の移動
によりローラがレールに案内されて移動し、Xリンクが
立ち上がっていき、プラットホーム22が上昇してい
く。リミットスイッチ(図示せず)によりXリンクのロ
ーラの後端位置を検知することに基づいてモーター88
がオフし上昇が停止する。
【0022】渡し板24をロックから外して車両側に倒
し、車椅子を移動させる。その後、渡し板24及びスロ
ープ29のロックを解除してプラットホーム22側に重
ねてロックし、次いでこれらを昇降機構により下降させ
て元の位置に戻し、その後、リフトを手動で支柱リンク
側に持ち上げロック機構によりロックし、支柱リンクと
ともにリフト20をリンクの動きに沿って持ち上げて車
両内に収納する。
し、車椅子を移動させる。その後、渡し板24及びスロ
ープ29のロックを解除してプラットホーム22側に重
ねてロックし、次いでこれらを昇降機構により下降させ
て元の位置に戻し、その後、リフトを手動で支柱リンク
側に持ち上げロック機構によりロックし、支柱リンクと
ともにリフト20をリンクの動きに沿って持ち上げて車
両内に収納する。
【0023】このように本実施形態の簡易型パワーリフ
トは、駆動機構がリフトの昇降機構のみであるため作動
を簡素化でき、また昇降の作動を一方向化、つまり直線
化しているので、昇降機構を共用化し得て汎用性が高く
なる。
トは、駆動機構がリフトの昇降機構のみであるため作動
を簡素化でき、また昇降の作動を一方向化、つまり直線
化しているので、昇降機構を共用化し得て汎用性が高く
なる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の簡易型パワーリフトは非収容体の総荷重を地面に逃
がして昇降するので、ボディ補強が極小化するとともに
作動機構を簡素化できるという効果を有する。またリフ
トにロック機構及び支持機構を設けたので、簡易型パワ
ーリフトのリフト自体が荷台などの扉として開閉できる
という効果を有する。したがって、本発明の簡易型パワ
ーリフトでは、車両などの荷室部分を広く使用できるよ
うになる。
明の簡易型パワーリフトは非収容体の総荷重を地面に逃
がして昇降するので、ボディ補強が極小化するとともに
作動機構を簡素化できるという効果を有する。またリフ
トにロック機構及び支持機構を設けたので、簡易型パワ
ーリフトのリフト自体が荷台などの扉として開閉できる
という効果を有する。したがって、本発明の簡易型パワ
ーリフトでは、車両などの荷室部分を広く使用できるよ
うになる。
【図1】本発明に係る簡易型パワーリフトの実施形態を
示す外観図である。
示す外観図である。
【図2】本実施形態に係るベースフレームの支柱リンク
への取付構造図である。
への取付構造図である。
【図3】本実施形態に係るロック機構の詳細図である。
【図4】本実施形態に係る支持機構の詳細断面図であ
る。
る。
【図5】本実施形態に係る他方の支持機構及びロック機
構の構成外観図である。
構の構成外観図である。
【図6】図5に示すロック機構の概略図である。
【図7】本実施形態に係るリフトの昇降機構の概略図で
ある。
ある。
【図8】本実施形態に係るリフト収納時の動作を示す概
略図である。
略図である。
【図9】本実施形態に係る簡易型パワーリフトの車内収
納状態を示す外観図である。
納状態を示す外観図である。
【図10】本実施形態に係る簡易型パワーリストの上面
概略図である。
概略図である。
【図11】第一の実施形態に係るリフト使用時の昇降部
の動作概略図である。
の動作概略図である。
【図12】従来の車椅子乗降装置の概略図である。
10 簡易型パワーリフト 11 支柱リンク 14 ベース 15 上部リンク 16 下部リンク 17 ダンパ 20 リフト 21 Xリンク 22 プラットホーム 23 ベースフレーム 24 渡し板 29 スロープ 30 ロック機構 32 ロックピン 33 ストップピン 34 ロッカー 36 L字形ブラケット 40 支持機構 42 支持パイプ 43 ベアリング 44 L字形シャフト部材 46 キャップ 52 ロッカー板 56 ストライカ 62 ロック本体 64 ロックプレート 65 ラチェット
Claims (2)
- 【請求項1】 一対のベースと、昇降機構を内蔵するリ
フトと、このリフトを支持する一対の支柱リンクと、こ
の支柱リンクを回動可能に支持して上記ベースと連結す
るリンクとを備えるパワーリフトにおいて、 上記リフトが上記支柱リンクにロックするロック機構及
び支持する支持機構を有し、このリフトを上記支柱リン
クに対して開閉可能な扉としたことを特徴とする、簡易
型パワーリフト。 - 【請求項2】 前記リフトを支持する支持機構が前記リ
フトを開閉可能にするとともに、前記ロック機構を解除
してリフトを前倒し可能にしたことを特徴とする、請求
項1に記載の簡易型パワーリフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15598398A JPH11342784A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 簡易型パワーリフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15598398A JPH11342784A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 簡易型パワーリフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11342784A true JPH11342784A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15617796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15598398A Pending JPH11342784A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 簡易型パワーリフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11342784A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016022869A (ja) * | 2014-07-23 | 2016-02-08 | 有限会社瑞江重機 | テールゲートリフタ装置 |
-
1998
- 1998-06-04 JP JP15598398A patent/JPH11342784A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016022869A (ja) * | 2014-07-23 | 2016-02-08 | 有限会社瑞江重機 | テールゲートリフタ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050719 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050714 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051129 |