JP4832231B2 - 伸縮可能なコンテナシャシ - Google Patents

伸縮可能なコンテナシャシ Download PDF

Info

Publication number
JP4832231B2
JP4832231B2 JP2006252716A JP2006252716A JP4832231B2 JP 4832231 B2 JP4832231 B2 JP 4832231B2 JP 2006252716 A JP2006252716 A JP 2006252716A JP 2006252716 A JP2006252716 A JP 2006252716A JP 4832231 B2 JP4832231 B2 JP 4832231B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
rear end
chassis
transfer plate
slide frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006252716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008074143A (ja
Inventor
義紀 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Fruehauf Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fruehauf Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Fruehauf Co Ltd filed Critical Nippon Fruehauf Co Ltd
Priority to JP2006252716A priority Critical patent/JP4832231B2/ja
Publication of JP2008074143A publication Critical patent/JP2008074143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4832231B2 publication Critical patent/JP4832231B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、輸送用容器であるコンテナを積載し、トラクタに牽引されるトレーラとして構成されたコンテナシャシ、特に長さの異なるコンテナを積載するためフレームが伸縮可能に構成されたコンテナシャシに関するものである。
輸送用容器として用いられるコンテナは、貨物の積込み及び積出し作業が容易であり、反復して長期の使用が可能である等の特性を有している。また、船舶、車両等の種々の輸送機関に積載することができるので、コンテナは、近年各種の物品の輸送用容器として盛んに利用されている。こうしたことから、コンテナについては国際規格等によって長さの寸法などが定められており、長さが20フィート(約6m)のコンテナ及び40フィート(約12m)のコンテナが多く用いられる。
コンテナは大型の容器であって、陸上を車両で運送する場合は、通常、トラクタで牽引される車台であるコンテナシャシ上に積載して運送される。コンテナシャシの中には、長さの異なるコンテナを積載可能に構成された、例えば20フィートのコンテナと40フィートのコンテナとに兼用できるようになっているコンテナシャシがある。このような兼用のコンテナシャシは、40フィートのコンテナに対応できるよう全長が長く、コンテナシャシの最後部の車輪よりも後方に延長された相当長いオーバーハング部を備えている。
そして、兼用のコンテナシャシに20フィートのコンテナを1個積載するときは、その中央寄りに積載する。これは、コンテナシャシの車軸に過大な軸重が作用するのを回避するためであり、コンテナの荷重をカプラ(コンテナシャシとトラクタの連結具)を介してトラクタの車軸にも配分し、コンテナシャシの軸重を軽減する。コンテナシャシにはコンテナを位置決めし固定する緊締具が設けてあり、兼用のコンテナシャシでは、前後の両端部に40フィート用の緊締具が設置されるとともに、中間部にも20フィート用の緊締具が設置されている。コンテナシャシの走行中、緊締具には加減速に伴う慣性力等種々の荷重が作用するので、これらの緊締具は、高い剛性と強度を備えたボルスタと呼ばれるクロスビームの両端に設置される。
兼用のコンテナシャシにおいて、前端部の緊締具は、スレットピンと呼ばれるピンをコンテナ前面のコーナー部の孔に挿入するものであり、その他の緊締具は、コンテナ下面のコーナー部等に開けられた長方形の孔に長方形断面の頭部を備えた金具を挿入した後、これを回転して固定するツイストロックと呼ばれる緊締具となっている。中間部のツイストロックは回転可能に支持されており、40フィートのコンテナを積載するときには、コンテナシャシの上面に突出しないよう、回転させて下方に収容される。
ところで、コンテナ内の貨物の積み降ろし作業を行うときは、フォークリフト等の荷役作業車を直接コンテナ内部に入り込ませ、コンテナをコンテナシャシに積載したまま貨物の出し入れを行うことが望ましい。そのため、コンテナ貨物を取扱う施設には、コンテナシャシに積載したコンテナの床面とほぼ一致する高さのプラットフォームが設けられており(図2(b)参照)、コンテナシャシをこのプラットフォームに後端が接するように位置付けし、コンテナの後端部の扉を開いてプラットフォームから荷役作業車を出入させる。しかし、20フィートのコンテナを中央寄りに積載しているときは、コンテナシャシは2本のメインビームの適所にクロスビームを渡した平面が梯子状の骨組みになっているので、コンテナの後端部からフォークリフト等を走行させ、コンテナシャシのオーバーハング部を通過してコンテナ内部に入り込ませるのは不可能である。
中央部に積載されたコンテナへの作業車の走行を可能とするため、コンテナシャシの後部のオーバーハング部にスライド可能なスライドフレームを設け、ここを伸縮自在とした兼用のコンテナシャシが知られている。つまり、図4に示すとおり、このコンテナシャシは、前端から最後部の車輪の直後にまで延びる2本のメインビーム11を具備したメインフレーム1と、車輪の後ろ側のオーバーハング部を構成するスライドフレーム2とに分割されている。メインフレーム1の前端とスライドフレーム2の後端には、コンテナを固定する緊締具3A、3Dが取り付けてあり、40フィートの長さのコンテナを積載するときはスライドフレーム2を伸長し、コンテナはコンテナシャシ全長に亘り載置される。20フィートのコンテナを積載するときは、コンテナシャシの中間部に設置されたツイストロック3B、3Cを利用して、その中央部に積載する。なお、コンテナシャシは図示しないトラクタに牽引されるものであって、前方の下部にはトラクタのカプラに連結されるピン4を備え、後方には3対の車輪5A、5B、5Cが配置されている。
図5に示すとおり、スライドフレーム2は、断面コ字状の2本の移動レール21を有し、その適所にクロスビーム22を渡した平面が梯子状の骨組み構造からなり、最後方のクロスビーム23は横方向に延長されて、両端にツイストロック3Dが設置される。スライドフレーム2は、メインビーム11に取り付けられたローラ6に載置され、いわばフローティング状態で前後にスライドする。移動レール21にもローラ7が取り付けられ、メインビーム11には、ローラ7が当接するガイドレール13が設けられる。
20フィートのコンテナ積載したとき、プラットフォームへ貨物の積み降ろしを行う場合には、スライドフレーム2をメインフレーム1に収納し、コンテナシャシのオーバーハング部を短縮する。こうすると、コンテナの後端をプラットフォームに近接させることが可能で、コンテナへの作業車の出入ができるようになり、貨物の積み降ろしについての利便性が大きく向上する。コンテナの後端とプラットフォームとの間には、必要に応じて長さの短い渡し板が掛け渡される。
ちなみに、このような伸縮自在のコンテナシャシに20フィートのコンテナを積載したときは、車両の走行時にオーバーハング部を短縮することにより、全長の長い兼用のコンテナトレーラの操縦性や狭い場所での運転性を向上させることも可能であり、こうした技術は、例えば特開昭58−194635号公報に開示されている。
特開昭58−194635号公報
伸縮可能なコンテナシャシに20フィートのコンテナを積載するときは、コンテナ後端をプラットフォームに近づけるよう、コンテナシャシの後ろ寄りに積載する。コンテナシャシ車軸の軸重の制約に配慮しながら、20フィートのコンテナを極力後方に積載するようにした場合、コンテナの後端の位置は最後部車輪5Cの直上近傍となる。そのため、20フィートのコンテナの後端を固定するツイストロック3Cは、40フィートのコンテナを積載するときに下方に収容すると、ツイストロック3Cが車輪5Cに近接し、車両走行時において、車輪の上下動により両者が接触する虞れが生じる。そこで、従来のコンテナシャシでは、図5に示すように、20フィートのコンテナの後端を固定するツイストロック3Cを、回動可能な板状のアーム部材8の先端に取り付け、40フィートのコンテナを積載する際にはアーム部材8を後方に反転して、ツイストロック3Cを車輪から外れた位置で下向きとするよう構成されている。
しかし、こうしたツイストロックでは、アーム部材を蝶番式の機構を用いてクロスビームに回動可能に軸支する必要があり、支持機構が複雑化するばかりでなくそのための部品点数も増加する。また、兼用のコンテナシャシでは、40フィートコンテナの後端を固定するツイストロック3Dがコンテナシャシ最後方のクロスビーム上に設置されているが、20フィート用コンテナの後端を固定するツイストロック3Cをツイストロック3Dと別個に設置するのは、ツイストロック自体の数も増加しコストの上昇を招く。
本発明は、オーバーハング部にスライドフレームを設けて伸縮自在とした兼用のコンテナシャシにおいて、貨物の積み降ろしの利便性を確保しながらコンテナを固定する緊締具の構成を簡素化し、上述の問題点を解決することを課題とする。
上記の課題に鑑み、本発明は、スライドフレームの後端部のクロスビームに、前方に延びる板状の支持部材を固着して緊締具を設置し、長いコンテナと短いコンテナとの後端部を固定する共用の緊締具とするとともに、スライドフレームの上面に渡し板を設置するものである。すなわち、本発明は、
「トラクタに牽引され、異なる長さのコンテナを積載可能なコンテナシャシであって、
前記コンテナシャシは、メインフレームとその後方のスライドフレームとに分割され、前記スライドフレームが前記メインフレームに対して移動することにより伸縮可能に構成されており、さらに、
前記メインフレームの前端部には、クロスビームの両端に長いコンテナ前端部を固定する緊締具が設置されるとともに、前記メインフレームの中間部には、クロスビームの両端に短いコンテナの前端部を固定する緊締具が設置され、
前記スライドフレームの後端部には、前方に延びる板状の支持部材を両端に固着したクロスビームが設けられ、前記支持部材に、長いコンテナの後端部及び短いコンテナの後端部を固定する緊締具が設置されており
前記スライドフレームの上面には渡し板が設置され、前記渡し板は、前記支持部材に設置される緊締具の近傍から前記スライドフレームの後端部までの長さを有し、かつ、前記スライドフレームの後端部のクロスビームに回動可能に枢着されている
ことを特徴とするコンテナシャシとなっている。
請求項2に記載のように、前記支持部材に設置される緊締具をツイストロックとすることが好ましい。
請求項3に記載のように、前記渡し板をコンテナシャシの横方向に2分割することができる。さらに、請求項4に記載のように、前記渡し板を、回動中に作用する重力によるモーメントと反対方向にばねにより付勢することができる。
本発明のコンテナシャシは、メインフレームとその後方のスライドフレームとに分割されており、スライドフレームの後端部のクロスビームには、前方に延びる板状の支持部材を固着して緊締具を設置している。スライドフレームの後端部は、伸長時には長いコンテナの後端部近傍にあり短縮時には短いコンテナの後端部近傍に位置するため、ここに緊締具を設置すると両方のコンテナ共用の緊締具とすることができる。つまり、短いコンテナの後端部を固定する緊締具を省き、兼用のコンテナシャシに要する緊締具の数を減少ことが可能である。共用の緊締具は、従来の短いコンテナの後端部を固定するツイストロックのように、回動可能にクロスビームに取り付ける必要はない。
共用の緊締具は、スライドフレームを短縮して短いコンテナの後端部を固定するときには、コンテナシャシ最後部の車輪の直上に位置する。緊締具を設置するクロスビームは、強度等を高めるよう上下方向の寸法が大きく、クロスビームが車輪に近接していると、走行中の振動で車輪と干渉する虞れが生じる。本発明の共用の緊締具は、板状の支持部材を前方に向けてクロスビームに固定し、その先端に設けてある。支持部材は薄い板状であるから、クロスビームと最後部の車輪との距離が十分に確保されることとなり、車輪の上下動により両者が干渉する事態は回避される。
共用の緊締具はコンテナの後端部を固定するものであり、請求項2の発明のように、緊締具がツイストロックであると、コンテナの後端部の前後方向の動きとともに横方向の動きがを確実に拘束されることとなる。
本発明のコンテナシャシでは、共用の緊締具が、後端部のクロスビームから前方に延びる支持部材の前側部分に固定してある。つまり、コンテナの後端部を固定する共用の緊締具が前方にオフセットされているので、長いコンテナを積載したとき、コンテナの後端部とコンテナシャシの後端部との距離が従来のものよりも若干増加する。そこで、本発明では、スライドフレームの上面に渡し板を設置してあり、貨物の積み降ろしを行うプラットフォームからコンテナ内部に作業車を円滑に走行させることが可能となる。本発明のコンテナシャシにおいては、コンテナ後端部とコンテナシャシ後端部との距離は、コンテナの長短にかかわらず同じであるから、渡し板をコンテナに応じて変える必要はない。
スライドフレームの上面に設置する渡し板は、コンテナシャシの後端部からコンテナの後端、すなわち、共用の緊締具の近傍位置までの長さと、コンテナ床面までの厚さ(上下方向の寸法)を備える必要がある。ところで、コンテナの後部の扉には、扉を開閉するため、コンテナの全高に亘って上下方向に延びるロックロッドが装着されており、コンテナ後端面の床下部には、扉の閉鎖時にロックロッドの下端を固定するロック金具が固着されている。そのため、渡し板が移動可能でなければ、ロックロッドの下端が渡し板と干渉しコンテナの後部扉の開閉が不可能となる。本発明の渡し板は、共用の緊締具の近傍からスライドフレームの後端部までの長さを有し、かつ、スライドフレームの後端部のクロスビームに回動可能に枢着してあり、渡し板を回動し後方に反転すれば、これを取り外すことなく後部扉の開閉が可能であるよう構成されている。
本発明の渡し板は比較的長さの短いものではあるが、上部を作業車が走行するので強度と剛性が高く重量の重いものとなる。請求項3の発明のように、渡し板をコンテナシャシの横方向に2分割したときには、回動する際の重量が半分となり、手動で操作する場合であっても容易に回動操作を行なうことができる。また、請求項4の発明のように、渡し板を、回動中に作用する重力によるモーメントと反対方向にばねにより付勢した場合には、さらに操作力が軽減され、作業者の負担が少なくなる。
以下、図面に基づいて、本発明について説明するが、本発明のコンテナシャシの基本的な構造である、コンテナシャシがメインフレームとその後方のスライドフレームとに分割され、スライドフレームがメインフレームに対して移動することにより伸縮可能に構成されている点については、図4等に示す従来のコンテナシャシと変わるものではない。ここでは、本発明の要部であるスライドフレームの後端部分に装着される緊締具の構造と、後端部分に設置される渡し板について主に説明する。なお、本発明の実施例を示す図面において、従来のものと対応する部品等については同一の符号を用いている。
図1には、本発明の一実施例であるスライドフレームの後端部に共用の緊締具及び渡し板を装備するコンテナシャシの後方部分を示す。図1における(a)(b)(c)は、それぞれ平面図、正面図、背面図を表すものである。
コンテナシャシのメインフレーム1を構成する2本のメインビーム11は、図4等の従来例のものと同様に、最後部の車輪5Cの直後まで延び、その後方にスライドフレーム2が配置される。スライドフレーム2は、従来のものと同じく、断面コ字状の2本の移動レール21とクロスビーム22を備えており、最後方のクロスビーム23は延長されてコンテナシャシの横幅と等しい長さを有する。ただし、この実施例のものは、スライドフレーム2をフローティング状態で支持するばね付のローラ6、7が全てメインビーム11側に取り付けられ、ガイドレールは設けられていない。スライドフレーム2は、長さの長い40フィートのコンテナを積載するときは、伸長されて図1(a)(b)の実線の位置となり、短い20フィートのコンテナを積載するときは、メインフレーム方向に短縮されて2点鎖線の位置となる。
本発明のスライドフレーム2においては、最後方のクロスビーム23の両端に、前方に向かって延びる板状の支持部材24が溶接等で固着されており、その前側部分にコンテナの緊締具であるツイストロック3Xが設置される。ツイストロック3Xは、40フィートのコンテナと20フィートのコンテナとに共用される緊締具、すなわち、長いコンテナの後端部及び短いコンテナの後端部を固定する緊締具である。そのため、図1の2点鎖線のツイストロック3Xの位置は、コンテナシャシの車輪5C等に作用する軸重が過大とならない範囲内で後方となるよう設定されており、車輪5Cの直上となっている。また、スライドフレーム2の伸縮量は、伸張したときのツイストロック3Xの位置が、40フィートのコンテナの後端部となるよう設定されている。
本発明の共用のツイストロック3Xは、板状の支持部材24の上方に設置されている。支持部材24の上下方向の寸法は小さく、したがって、20フィートのコンテナの積載時に車輪5Cの直上に置かれたときに、車輪との間の距離(図2(a)のL)が十分に確保され、コンテナシャシの走行時、車輪5Cが上下動を生じても、車輪とツイストロックの支持部材24との接触を防止できる。最後方のクロスビーム23は、ツイストロック3Xの後方に置かれることとなり、ここでは車輪5Cの外周の位置が低いから、やはり車輪5Cとの干渉は生じない。
次いで、この実施例においてスライドフレーム2の後端部分に設けられる渡し板25について、図2も参照しながら説明する。図2(a)は、20フィートコンテナの積載時におけるコンテナ後部扉の開閉時の作動を示すものであり、(b)は、プラットフォームへの貨物の積み降ろしを実施するときの渡し板の設置状況を表すものである。
渡し板25は、スライドフレーム2の後端部分においてクロスビーム23の上面に配置してあり、図1(b)、図2(a)に示すように、後方に回動可能なようにクロスビーム23の後端に枢着される。また、図1(a)(c)に示すとおり、コンテナシャシの横方向に2分割され、各々が単独で回動可能となっている。
コンテナの後部には、図2(a)に示すように、後部扉を閉鎖するためのロックロッドRが後部扉に固定されており、その先端は、コンテナ床面Fより下側のコンテナ下部枠に固着されるロック金具Sに係合して後部扉を閉鎖している。渡し板25の上面はコンテナ床面Fと一致しているから、貨物の積み降ろし時に後部扉を開放するには渡し板25を移動させる必要があり、この実施例では、渡し板25を回動して反転させた状態とする。渡し板25は比較的短く、また、2分割されたものを回動するだけでよいので、手動で回動する際にも回動操作に大きな操作力を要することはない。
渡し板25を反転しコンテナの後部扉を開いた後は、渡し板25を再びクロスビーム23の上面に戻し、図2(b)の状態で、コンテナシャシの後端部をプラットフォームの直近に位置させる。これにより、プラットフォームとコンテナ床面との間には連続した面が形成され、コンテナ後端部が前方にオフセットされている本発明のコンテナシャシにおいても、作業車の円滑な走行が可能となって荷役作業の利便性が大きく向上する。コンテナ後端とコンテナシャシの後端との距離は、コンテナの長短とは無関係であり、渡し板25は両方のコンテナに兼用できる。
図3には、渡し板25の回動のための操作力をさらに軽減させるよう、ばねを設けた別実施例を示す。コンテナシャシの背面図である(b)に示されるとおり、クロスビーム23の後端には捩りばねとして機能する長いトーションバー9が取り付けてあり、トーションバー9の基部91がクロスビーム23に固着されるとともに、その先端の屈曲部92が渡し板25の背面に固定されている。トーションバー9は、渡し板25が回動する中心軸の直近を横方向に延び、中間の適宜の個所が軸受体93で軸受けされる。
トーションバー9は、(a)に示す渡し板25が略直立した状態(2)で捩りモーメントが働かない自由状態となるよう設置されている。そのため、トーションバー9の屈曲部92は、渡し板25がクロスビーム23の上面に置かれたとき(1)、又は反転した位置に置かれたとき(3)は、これを直立させる方向のモーメントMを渡し板25に付与する。換言すれば、渡し板25は、回動中に作用する重力によるモーメントと反対方向にトーションバー9により付勢されている。このように、トーションバー9は渡し板25に重力を打ち消す方向のモーメントを付与するので、回動操作を行う作業者の負担はさらに軽減されることとなる。
以上詳述したように、本発明は、メインフレームの後方にスライドフレームを設け、オーバーハング部を伸縮可能とした兼用のコンテナシャシにおいて、長いコンテナと短いコンテナとの後端部を固定する共用の緊締具を設け、また、回動可能な渡し板を設置して、貨物の積み降ろしの利便性を確保しながらコンテナを固定する緊締具の構成を簡素化するものである。上記の実施例では20フィートコンテナと40フィートコンテナとの兼用コンテナシャシについて説明したが、本発明は、その他の寸法のコンテナを積載するものにも適用可能であるのは言うまでもない。また、渡し板におけるロックロッドとの対向部に凹所を形成して、渡し板の他の部分とコンテナ後端との隙間を縮小するなど、実施例に対し種々の変形が可能であるのは明らかである。
本発明の緊締具の構成と渡し板を示す図である。 本発明の渡し板の作動等を示す図である。 渡し板の操作部にばねを設けた本発明の別実施例を示す図である。 従来の伸縮可能なコンテナシャシの全体図である。 従来のスライドフレームと緊締具等を示す図である。
符号の説明
1 メインフレーム
11 メインビーム
2 スライドフレーム
21 移動レール
23 最後方クロスビーム
24 支持部材
25 渡し板
3A〜3D 緊締具
3X ツイストロック(本発明の緊締具)
9 トーションバー

Claims (4)

  1. トラクタに牽引され、異なる長さのコンテナを積載可能なコンテナシャシであって、
    前記コンテナシャシは、メインフレームとその後方のスライドフレームとに分割され、前記スライドフレームが前記メインフレームに対して移動することにより伸縮可能に構成されており、さらに、
    前記メインフレームの前端部には、クロスビームの両端に長いコンテナ前端部を固定する緊締具が設置されるとともに、前記メインフレームの中間部には、クロスビームの両端に短いコンテナの前端部を固定する緊締具が設置され、
    前記スライドフレームの後端部には、前方に延びる板状の支持部材を両端に固着したクロスビームが設けられ、前記支持部材に、長いコンテナの後端部及び短いコンテナの後端部を固定する緊締具が設置されており
    前記スライドフレームの上面には渡し板が設置され、前記渡し板は、前記支持部材に設置される緊締具の近傍から前記スライドフレームの後端部までの長さを有し、かつ、前記スライドフレームの後端部のクロスビームに回動可能に枢着されていることを特徴とするコンテナシャシ。
  2. 前記支持部材に設置される緊締具は、ツイストロックである請求項1に記載のコンテナシャシ。
  3. 前記渡し板は、コンテナシャシの横方向に2分割されている請求項1又は請求項2に記載のコンテナシャシ。
  4. 前記渡し板は、回動中に作用する重力によるモーメントと反対方向にばねにより付勢されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコンテナシャシ。
JP2006252716A 2006-09-19 2006-09-19 伸縮可能なコンテナシャシ Expired - Fee Related JP4832231B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006252716A JP4832231B2 (ja) 2006-09-19 2006-09-19 伸縮可能なコンテナシャシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006252716A JP4832231B2 (ja) 2006-09-19 2006-09-19 伸縮可能なコンテナシャシ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008074143A JP2008074143A (ja) 2008-04-03
JP4832231B2 true JP4832231B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=39346669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006252716A Expired - Fee Related JP4832231B2 (ja) 2006-09-19 2006-09-19 伸縮可能なコンテナシャシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4832231B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5553311B2 (ja) * 2011-03-23 2014-07-16 日本フルハーフ株式会社 セミトレーラの車体構造
FR3025762B1 (fr) * 2014-09-11 2016-09-09 Lohr Electromecanique Vehicule de transport a structure longitudinale rallongee pour un manipulateur motorise
CN108608923A (zh) * 2018-05-15 2018-10-02 周汉林 道路桥梁快速维修工程车

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL65720A0 (en) * 1982-05-09 1982-08-31 Agam Metal Works Ltd Semitrailer for container transport
JP2539040B2 (ja) * 1989-06-06 1996-10-02 松下電工株式会社 住居用水再利用装置
JP4080048B2 (ja) * 1998-02-09 2008-04-23 日本トレクス株式会社 コンテナシャ−シ
JP4041578B2 (ja) * 1998-03-31 2008-01-30 日本フルハーフ株式会社 コンテナシャ−シ用渡し板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008074143A (ja) 2008-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070110551A1 (en) Container dump truck and oblique transfer system
JP5078859B2 (ja) 多種のコンテナを積載可能なコンテナシャシ
JP4832231B2 (ja) 伸縮可能なコンテナシャシ
GB2464908A (en) Motor vehicle having an extendable ramp
JP4868993B2 (ja) コンテナシャシの伸縮構造
JP5900843B2 (ja) 車載式昇降装置
JP4790429B2 (ja) 貨物自動車の荷箱構造
JP4397366B2 (ja) コンテナシャシ
JP4838900B2 (ja) 荷物の運搬車両の回動部材のヒンジ構造
US4439076A (en) Movable freight restraining device for freight cars and the like
JP6607642B2 (ja) リアバンパ装置
EP3392113B1 (en) Railway wagon for transporting trucks and method for loading and unloading truck
JP7426325B2 (ja) 貨物自動車荷台用システムフロアおよびシステムフロアセット
JP7393063B1 (ja) 被牽引車両の可搬式案内装置
KR200406460Y1 (ko) 리프트 플레이트와 대차의 결합구조
JP4969195B2 (ja) 搭載式車両運搬車
CN110884513B (zh) 驮背运输车
RU71613U1 (ru) Вагон-платформа для широкоформатного листового проката
JP2011116327A (ja) 車両荷台積載用コンテナー、車両荷台用補助架台および当該コンテナー積載用の車両荷台構造
JP7417315B1 (ja) 貨物自動車の荷台機構
RU97315U1 (ru) Вагон-платформа для широкоформатного листового проката разной длины
JP2023035295A (ja) 可動式幌枠装置付車両
CN207827314U (zh) 物流中转车
JP5421888B2 (ja) 貨物運搬車両の可動荷受け台
JP4225473B2 (ja) 車体搬送台車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110920

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4832231

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees