JP4835369B2 - メディア搬送機構及びそれを備えたメディア処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、3本の把持爪を円板状のメディアの中心孔に挿入してメディアを搬送するメディア搬送機構、及び、メディアにデータを書き込み、レーベル面に印刷を行って所望のメディアを提供することができるメディア処理装置に関するものである。
従来、多数枚のブランクCDなどの円板状のメディアにデータの書き込みを行うディスクダビング装置、データの書き込みとレーベル印刷を行うことにより制作したディスクを発行可能なCD/DVDパブリッシャなどのメディア処理装置においては、一般に、多数枚のブランクディスクあるいは作成済みのディスクが厚さ方向に積み重ねられた状態でスタッカに収納される。このような状態でスタッカに収納されているディスクを把持して搬送するための機構としては、3本の把持爪を把持対象のディスクの中心孔に挿入し、これらを相対的に中心孔の径方向に広げて、中心孔の内周面に押し付けることによりディスクを把持する構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1にはCD搬送機構が開示されており、このCD搬送機構では、CDの中心孔に3本の把持片(把持爪)を挿入し、これらを半径方向に広げて中心孔の内周面に押し付けることによりCDを把持するようになっている。3本の把持片を半径方向に広げるために、2本の把持爪を固定しておき、1本の把持片をこれらに対して遠ざかる方向に移動させ、これにより3本の把持片の外接円を広げるようにしている。また、把持片が取り付けられているアームには、CDの表面を検出するための位置センサが搭載されており、この位置センサの出力に基づき、CDの中心孔に3本の把持片が挿入されたことを検出するようにしている。
米国特許第6,802,070号明細書
ところで、3本の把持爪を有する搬送アームを、円板状のメディアの上方から下降させてメディアを把持しようとする場合、蓄積されているメディアの高さは変化するため、搬送アームがメディアに衝突しないように、最上部のメディアの上面の位置を検知して、ゆっくりと接近することが望まれる。また、メディアを把持するために搬送アームを下降させたときに、蓄積されているメディアが無い場合には、メディアが無いことを検出してユーザに知らせることが望ましい。そのため、メディアを把持して搬送する搬送アームに、メディア検出手段として接触式センサを設ける場合がある。
しかしながら、接触式センサを用いた場合には、その接触子からメディアの上面に対してメディアを下方へ押圧する力が加わるため、把持したメディアに3本の把持爪以外の不均等な力が作用して、把持状態が不安定になりやすかった。また、このようなメディア搬送機構を有するメディア処理装置は、例えば装置内のメディア保管部からレーベルプリンタへメディアを搬送する際に、メディアを落としてしまう虞があった。
そこで、本発明の目的は、メディアを安定的に把持して搬送することができるメディア搬送機構、及びそれを備えたメディア処理装置を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係るメディア搬送機構は、上下移動及び旋回移動可能な搬送アームに設けられている3本の把持爪を円板状のメディアの中心孔に挿入し、前記把持爪を前記中心孔の径方向に広げて当該中心孔の内周面に押し付けて前記メディアを把持し搬送するメディア搬送機構であって、前記メディアの有無を検出する接触式のメディア検出手段の接触子が、把持時における隣接する2つの把持爪を結ぶ線分の垂直二等分線上に配置されていることを特徴とする。
このように構成されたメディア搬送機構においては、把持するメディアの上面に接触して検出する接触式のメディア検出手段の接触子を、搬送アームの把持時における隣接する2つの把持爪を結ぶ線分の垂直二等分線上に配置したので、接触子がメディアの上面に接触した際に、その力が前記2つの把持爪に対して均等に作用する。そのため、把持したメディアのバランスを保ちやすく、安定した把持力を発揮できる。また、3つの把持爪の配置は、通常正三角形状あるいは二等辺三角形状であり、残る1つの把持爪と接触子は、ともに前記垂直二等分線上に配置されるため、メディアに対する把持爪と接触子の作用点の配置が前記垂直二等分線を中心線として対称となる。したがって、接触子による把持力の乱れを最小限に抑えることができるため、把持爪の把持力を小さくしても安定してメディアを把持することができるようになり、搬送アームの小型軽量化を図りやすくなる。
また、接触子を把持爪に近接した位置に配置することで、2つの把持爪を結ぶ線分を中心とした回転モーメントを小さくすることができるため、把持力の乱れをさらに効果的に小さくすることができ、より安定した把持状態を実現できる。
また、本発明に係るメディア搬送機構において、前記メディア検出手段の検出信号に基づき、前記搬送アームを昇降させるモータの停止制御が行われることが好ましい。
このように構成されたメディア搬送機構においては、メディア検出手段がメディアを検出したタイミングで、メディアを把持する際の搬送アームの停止制御が行われる。すなわち、メディア検出手段がメディアを検出するまでは通常の速度で搬送アームを下降させていき、メディアを検出した位置を基準にして搬送アームの停止制御を行い、搬送アームをメディア把持位置まで正確に移動させることができる。したがって、蓄積された各メディアの厚さのばらつきなどにより、把持するメディアの位置を予め把握していなくても、搬送アームをメディアに衝突させることなく、正確にメディアを把持することができる。また、別途高さ検出器を設けることなく、蓄積しているメディアの高さを検出することができる。
また、本発明に係るメディア搬送機構において、前記搬送アームによる前記メディアの搬送中に、前記メディア検出手段の検出信号に基づきメディア把持状態の確認が行われることが好ましい。
このように構成されたメディア搬送機構においては、搬送アームによりメディアを搬送している際に、常時または適宜間隔でメディア検出手段の検出信号を確認し、メディアを把持していることを認識するため、搬送中におけるメディアの把持状態を知ることができ、搬送を失敗した時にはそれを検知することができる。
また、本発明に係るメディア搬送機構において、前記メディア把持状態の確認は、前記搬送アームの移動ステップ毎に行われることが好ましい。
このように構成されたメディア搬送機構においては、搬送アームによりメディアを搬送している際に、搬送アームの移動ステップ毎、例えば、上下移動のステップや旋回移動のステップ等、ステップが変わる毎にメディア検出手段の検出信号を確認するため、ステップ毎にメディアの把持状態を知ることができる。
また、本発明に係るメディア搬送機構において、前記接触子の先端が球形状であることが好ましい。
このように構成されたメディア搬送機構においては、接触子の先端が球形状であるので、メディアの表面を傷付けるのを防止するとともに、一点でメディアの表面に接触するので、メディアの表面位置を正確に検出することができる。また、レーベル印刷が施された直後のメディアを把持した場合でも、接触面積が小さいため、インクの付着や印刷画像の乱れを生じにくい。
また、上記課題を解決することのできる本発明に係るメディア処理装置は、円板状のメディアを保管するメディア保管部と、前記メディアにデータの書き込みを行うメディアドライブと、前記メディアのレーベル面に印刷を行うレーベルプリンタと、前記メディアを把持して前記メディア保管部、前記メディアドライブ、及び前記レーベルプリンタに搬送可能なメディア搬送機構とを有するメディア処理装置であって、前記メディア搬送機構は、請求項1から5の何れか一項に記載のメディア搬送機構であることを特徴とする。
このように構成されたメディア処理装置においては、搬送アームがメディア保管部にストックされているメディアを把持して、メディアドライブやレーベルプリンタに搬送する。搬送アームは、3本の把持爪を円板状のメディアの中心孔に挿入し、把持爪を中心孔の径方向へ広げて把持するが、この際に、搬送アームに設けられているメディア検出手段の接触子がメディアの上面に当接して、メディアの有無を検出する。この接触子は、搬送アームの把持時における隣接する2つの把持爪を結ぶ線分の垂直二等分線上に配置されているため、接触子がメディアの上面に接触した際に、その力が前記2つの把持爪に対して均等に作用する。そのため、把持したメディアのバランスを保ちやすく、安定した把持力を発揮できる。したがって、メディアの安定した搬送を行うことができ、メディアに対する処理動作の信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係るメディア処理装置において、前記メディア検出手段による検出信号に基づき、前記メディア保管部内のメディアの蓄積量が検出されることが好ましい。
このように構成されたメディア処理装置においては、搬送アームに設けられているメディア検出手段によってメディア保管部内のメディアの蓄積量を検出するので、別途メディア蓄積量の検出器を設ける必要がなく、装置の小型化、低コスト化、低消費電力化等を図ることができる。
また、本発明に係るメディア処理装置において、前記搬送アームを前記メディア保管部内の所定高さに位置させたときの前記メディア検出手段による検出信号に基づき、前記メディア保管部内のメディア有無が検出されることが好ましい。
このように構成されたメディア処理装置においては、搬送アームに設けられているメディア検出手段によってメディア保管部内のメディアの有無を検出するので、別途メディア有無の検出器を設ける必要がなく、装置の小型化、低コスト化、低消費電力化等を図ることができる。
以下、本発明に係るメディア搬送機構及びそれを備えたメディア処理装置の実施形態の例を、図面に基づいて説明する。
図1はメディア処理装置の外観斜視図、図2はメディア処理装置のケースを外した状態の前方側の斜視図、図3はメディア処理装置のケースを外した状態の後方側の斜視図、図4はメディア処理装置に設置されたレーベルプリンタ及びインク供給機構の斜視図、図5はメディア搬送機構の斜視図、図6はメディア搬送機構の平面図、図7は搬送アームを下方から見た斜視図、図8は搬送アームの分解斜視図、図9は搬送アームの内部構成を示す平面図、図10は把持爪と接触子との位置関係を示す模式図、図11はメディア処理装置の内部概略構成図である。
まず、本実施形態のメディア処理装置の全体構成について説明する。
図1に示すように、メディア処理装置1は、CDやDVD等の円板状のメディアヘのデータの書き込みやメディアのレーベル面への印刷を行うメディア処理装置(ディスクパブリッシャ)であり、ほぼ直方体形状のケース2を備えている。このケース2の前面には、左右に開閉可能な開閉扉3,4が取り付けられている。ケース2の上側右端部には、表示ランプ、操作ボタンなどが配列された操作パネル5が設けられており、また、ケース2の下端には、メディア排出口6が設けられている。開閉扉3には、透光性を有する窓部が設けられ、外側から装置内部の状況を視認することが可能である。
正面視右側(装置左側)の開閉扉3は、閉じた状態にてロックされており、操作パネル5には、例えば、指紋センサなどの図示せぬ生体認証用の読み取り部が配置され、予め登録されている者のみが開閉できるようになっている。また、開閉扉3は、メディア処理装置1と通信可能に接続された後述する上位機器97側(図11参照)からの指令によっても開閉可能となっている。
また、正面視左側(装置右側)の開閉扉4は、レーベルプリンタ11のインクカートリッジ12の入れ換え時に開閉するためのものであり、この開閉扉4を開けると、鉛直方向に配列された複数のカートリッジホルダ13を有するカートリッジ装着部14(図2参照)が露出するようになっている。
図2から図4に示すように、メディア処理装置1のケース2の内部には、CD,DVD等のメディアを保管するメディア保管部21,22と、メディアにデータの書き込みを行うメディアドライブ51と、メディアのレーベル面に印刷を行うレーベルプリンタ11と、メディアを把持してメディア保管部21,22、メディアドライブ51、及びレーベルプリンタ11に搬送可能なメディア搬送機構31とを有している。
第1,第2のメディア保管部21,22として、データ書き込み処理が行われていない複数枚の未使用のブランクメディアMAをスタック可能なメディアスタッカとしてのブランクメディア保管部21と、作成済みメディアMBが保管されるメディアスタッカとしての作成済みメディア保管部22が同軸状態で上下に配置されている。なお、この作成済みメディア保管部22には、使用済みメディアMCを処分する場合に、この使用済みメディアMCがセットされる。
ブランクメディア保管部21は、前方に水平に引き出し可能なスライド板23と、このスライド板23の上に垂直に配置されている左右一対の円弧状の枠板24,25とを備えており、これらにより、ブランクメディアMAを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収納可能なスタッカが構成されている。ブランクメディア保管部21にブランクメディアMAを収納あるいは補充する作業は、開閉扉3を開け、スライド板23を手前に引き出すことにより、簡単に行うことが可能となっている。
下側の作成済みメディア保管部22も同一構造となっており、前方に水平に引き出し可能なスライド板26と、この上面に垂直に配置されている左右一対の円弧状の枠板27,28とを備えており、これらによって、作成済みメディアMBあるいは使用済みメディアMCを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収納可能なスタッカが構成されている。
使用済みメディアMCを処分する場合には、開閉扉3を開けて、作成済みメディア保管部22に、使用済みメディアMCをセットして処分動作を行うことが可能となっている。また、開閉扉3からは、作成済みメディアMB(すなわち、データの書き込み、及びレーベル面印刷が終了したメディア)を取り出すこともできる。
なお、作成済みメディア保管部22のメディアスタッカを、ブランクメディア保管部として使用することもできる。その場合、作成済みメディアはメディア排出口6に排出すればよい。
また、後述するレーベルプリンタ11のメディアトレイ15のメディア受け渡し位置の下方には、例えば廃棄用メディアMDや作成済みメディアを一時的に保管するための第3のメディアスタッカ部としての廃棄用スタッカ52が配置されており、この廃棄用スタッカ52には、例えば30枚程度の廃棄用メディアMD等が保管可能とされている。メディアトレイ15が廃棄用スタッカ52の上方のメディア受け渡し位置からデータ書き込み位置へ退避した状態(図2および図3に示す状態)にて、後述するメディア搬送機構31の搬送アーム36により、廃棄用メディアMD等を廃棄用スタッカ52に供給可能となっている。
また、ケース2の前面の中央部下端には、第4のメディアスタッカ部としてのメディア排出口6が設けられている。このメディア排出口6の前方は、ケース2の外部に開口しており、メディア搬送機構31によって搬送されたメディアが外部へ滑り出てメディア排出口6内に蓄積されるようになっている。このため、ユーザは、メディア排出口6からメディアを容易に取り出すことができる。
次に、メディア処理装置1のメディア搬送機構31について説明する。
図2及び図3に示すように、メディアを各部に搬送するメディア搬送機構31は、ブランクメディア保管部21及び作成済みメディア保管部22の後側に設けられている。図5に示すように、メディア搬送機構31は、ケース2の底面に垂直に取り付けられているシャーシ32と、このシャーシ32の上下の水平支持板部33a,33bの間に垂直に架け渡されている垂直ガイド軸35とを有している。この垂直ガイド軸35に搬送アーム36が昇降および旋回可能な状態で支持されている。
図5に示すように、搬送アーム36の昇降機構では、水平支持板部33a,33bの間に環状のタイミングベルト38が上下方向に回転走行可能に支持されており、このタイミングベルト38の一点に搬送アーム36の後端部が固定されている。したがって、搬送アーム36の基端部に取付けられている昇降用モータ37によってタイミングベルト38に噛合するプーリ(図示省略)を回転させ、タイミングベルト38を回転走行させることにより、搬送アーム36を垂直ガイド軸35に沿って昇降させる。
一方、搬送アーム36の旋回機構では、図6に示すように、駆動源である旋回用モータ39がベース72に取付けられており、この旋回用モータ39の出力軸にはピニオン(図示省略)が取り付けられて、このピニオンの回転が、歯車群34aを介して、扇形歯車34bに伝達されるようになっている。扇形歯車34bは、垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回可能である。また、扇型歯車34bには前述したシャーシ32が一体的に搭載されており、旋回用モータ39を駆動すると、扇形歯車34bが左右に旋回するので、ここに搭載されているシャーシ32が一体となって垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回する。この結果、シャーシ32に搭載されている昇降機構によって保持されている搬送アーム36が垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回することになる。
図7から図9に示すように、搬送アーム36は、先端部が半円形の細長いアームベース36aと、このアームベース36aの上に被せた同一輪郭形状のアームケース36bとを備えている。アームベース36a上にはメディアMを把持するためのグリッピング機構40が組み込まれており、このグリッピング機構40がアームケース36bによって覆い隠されている。グリッピング機構40は、同一円上において等角度問隔で配置された3本の円柱状の把持爪41a,41b,41cを備えており、これらの把持爪41a,41b,41cは、アームベース36aの先端部に形成した円形穴42から下方に垂直に突出している。これら3本の把持爪41a,41b,41cを、メディアMの中心孔Maに挿入して、その半径方向の外方に押し広げることにより、メディアMを把持できる。
各把持爪41a,41b,41cの上端は、アームベース36aの円形穴42を貫通してその上側に延び、アームベース36aの上面に配置されている3枚の旋回板43a,43b,43cにそれぞれ取り付けられている。アームベース36aには、その円形穴42を取り囲む状態で同一円上に等角度問隔で旋回中心軸44a,44b,44cが垂直に固定されている。各旋回板43a,43b,43cは、これらの旋回中心軸44a,44b,44cを中心として旋回可能な状態で支持されている。
図9に示すように、各旋回板43a,43b,43cは、アームベース36aに沿って、その円形穴42のほぼ円周方向に延びる前後の腕部431a,431b,432a,432b,433a,433bと、旋回中心から円形穴42の内側に突出している支持腕431c,432c,433cとを備えている。支持腕431c,432c,433cの先端部の下面に、それぞれ、把持爪43a,43b,43cが垂直に取り付けられている。なお、旋回板43aには、旋回板43aを旋回させるための操作腕431dがさらに設けられている。
旋回板43aの前側の腕部431aの先端面には、旋回板43bの後側の腕部432bの後端がスライド可能な状態で当接している。同様に、旋回板43bの前側の腕部432aの先端面には、旋回板43cの後側の腕部433bの後端がスライド可能な状態で当接している。旋回板43cの前側の腕部433aの先端面には、旋回板43aの後側の腕部431bの後端がスライド可能な状態で当接している。ここで、前側の腕部431a,432a,433aの先端面の傾斜角度を適切に設定することにより、各旋回板43a,43b,43cが同一方向に旋回するようになっている。
旋回板43aの前側の腕部431aと、旋回板43bの前側の腕部432aとの間には、引張りコイルばね45が架け渡されている。この引張りコイルばね45の引張り力によって、旋回板43a〜43cはガタ付くことなく当接状態に保持されているとともに、旋回板43aに対して図9において矢印R1で示す方向(把持爪41a〜41cを広げる方向)の付勢力が加わっている。
この状態では、各旋回板43a〜43cの支持腕431c〜433cの先端に取り付けられている把持爪41a,41b,41cの外接円は、メディアMの中心孔Maの内径より大きな径となっている。この状態において、一枚の旋回板、例えば旋回板43aを図9中矢印R2で示す方向に旋回すると、これに連動して、他の二枚の旋回板43b、43cも同一方向に同一角度だけ旋回する。この結果、旋回板43a,43b,43cの支持腕431c,432c,433cが円形穴42の中心に向けて移動し、これらの先端部に取り付けられている把持爪41a,41b,41cをメディアMの中心孔Maに挿入可能な状態まで狭めることができる。この状態で把持爪41a,41b,41cをメディアMの中心孔Maに挿入し、しかる後に、旋回板43a,43b,43cを逆方向R1に旋回することにより、把持爪41a,41b,41cが半径方向の外側に押し広げられる。この結果、それらがメディアMの中心孔Maの内周面Mbに押し付けられて、メディアMが把持された状態になる。
図9に示すように、アームベース36a上には、旋回板43a,43b,43cを旋回させるために、L字形状をしたリンク46の一端が旋回板43aの操作腕431dに接続されている。また、リンク46の他端は、電磁ソレノイド47の作動ロッド47aに連結されている。リンク46は旋回中心46aにおいて旋回可能に取り付けられており、作動ロッド47aの往復移動に伴って旋回するようになっている。
したがって、電磁ソレノイド47は、オフ状態においてその作動ロッド47aが突出状態にあり、電磁ソレノイド47をオンに切り替えると、作動ロッド47aが内蔵のばねのばね力に逆らって引き込まれて、L形リンク46を図中A方向へ旋回させる。L形リンク47の旋回運動が旋回板43aに伝わり、当該旋回板43aがR2方向に旋回し、これに連動して他の二枚の旋回板43b、43cも同一方向に同一角度だけ旋回する。この結果、把持爪41a,41b,41cが押し広げられて、メディアMの中心孔Maを外に向けて把持する。
また、図9に示すように、アームベース36a上には、把持爪41a,41b,41cをメディアMの中心孔Maに挿入する際の停止位置(挿入量)を制御したり、蓄積されているメディアMの最上面位置を検出して残量を検出するために、メディア検出手段である接触式センサ48が設けられている。接触式センサ48は、メディア検出レバー48aと、フォトカプラからなるメディア検出器48bを備えており、メディア検出レバー48aの先端下面には、接触子48cがアームベース36aに設けられている貫通孔36cから下方へ突出して設けられている。メディア検出レバー48aは一端において上下方向へ回動可能に支持されており、メディアMの上面に当接しない状態では、接触子48cは自重によって下方へ突出する。
メディア検出レバー48aの途中位置には検出板48eが設けられており、メディア検出器48bの検出領域を上下に通過するようになっている。したがって、検出板48eがメディア検出器48bの検出領域を通過している検出光を遮断すると、接触式センサ48はオフとなる。すなわち、メディアMを検出していない状態では、メディア検出レバー48aはアームベース36aに乗った水平姿勢となっている。この状態では、検出板48eがメディア検出器48bの検出領域内に位置しており、検出光を遮断したオフ状態になる。一方、搬送アーム36を下降させて、メディアMの中心穴Maに把持爪41a,41b,41cを挿入していくと、メディアMの表面に接触子48cが当り、メディア検出レバー48aが押し上げられる。このため、検出板48eが検出領域から外れて検出光が通過し、メディア検出器48bがオンに切り替わる。これにより、メディアMが把持されたことが検出される。
図10に示すように、把持爪41a,41b,41cは円を3等分する位置に設けられており、メディアMの中心孔Maを把持した状態は、位置は移動するが円を3等分する位置(図10に示す位置)になる。一方、接触子48cは、把持時における隣接する2つの把持爪(ここでは、把持爪41a,41c)を結ぶ線分L1の垂直二等分線L2上の当該線分L1の近傍に配置されている。したがって、通常3つの把持爪41a,41b,41cは正三角形の頂点に配置されているので、垂直二等分線はもう一つの把持爪41bを通過することになる。また、線分L1の近傍とは、線分L1に対して把持爪41bと反対側であって、グリッピング機構40の各部と干渉しない範囲で近い位置であるとよい。
このように構成されたメディア搬送機構31においては、接触子48cがメディアMの上面に接触した際に、接触子48cからメディアMに加わる下向きの力が、隣接する2つの把持爪41a,41cに均等に作用する。また、把持爪41bと接触子48cは、ともに垂直二等分線L2上に配置されるため、メディアMに対する把持爪41a,41b,41cと接触子48cの作用点の配置が垂直二等分線L2を中心線として対称となる。このため、把持爪41a,41b,41cによってメディアMの中心孔Maを把持した際に、メディアMのバランスを保ちやすく、安定した把持力を発揮できる。したがって、接触子48cによる把持力の乱れを最小限に抑えることができるため、把持爪41a,41b,41cの把持力を小さくしても安定してメディアMを把持することができるようになる。
また、接触子48cを垂直二等分線L2上の線分L1に近い位置に設けることにより、線分L1を中心とした回転モーメントを小さくすることができるので、把持爪41bに作用する力を低減することができるとともに、搬送アーム36の小型軽量化を図ることができる。
なお、接触子48cの先端は球形状であることが望ましい。これにより、メディアMの表面を傷付けるのを防止するとともに、一点でメディアMの表面に接触するので、メディアMの表面位置を正確に検出することができる。また、レーベル印刷が施された直後のメディアMを把持した場合でも、接触面積が小さいため、インクの付着や印刷画像の乱れを生じにくい。さらに、接触子48cの先端に撥水加工を施しておくことで、インクの付着をより効果的に防止することができる。
次に、メディアドライブ51及びレーベルプリンタ11について説明する。
図3及び図4に示すように、メディア搬送機構31の後側にはメディアドライブ51が設けられており、このメディアドライブ51の下側にはレーベルプリンタ11が配置されている。メディア搬送機構31の搬送アーム36の旋回移動及び上下移動により、メディアをブランクメディア保管部21、作成済みメディア保管部22、廃棄用スタッカ52、メディアドライブ51のメディアトレイ51a及びレーベルプリンタ11のメディアトレイ15の間で搬送可能となっている。
なお、ブランクメディア保管部21の左右一対の枠板24,25の間及び作成済みメデイア保管部22の左右一対の枠板27,28の間には、メデイア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、これらブランクメディア保管部21と作成済みメディア保管部22との間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が水平に旋回して、作成済みメディア保管部22の真上に位置できるように隙間が開いている。さらに、メディアトレイ51aをメディアドライブ51に押し込むと、メディア搬送機構31の搬送アーム36を下降させて、レーベルプリンタ11のメディア受け渡し位置にあるメディアトレイ15にアクセス可能となっている。したがって、搬送アーム36の昇降及び左右への旋回の組み合わせ動作によって、メディアを各部に搬送することが可能とされている。
図2から図4に示すように、メディアドライブ51は、上下2段に設けられている。各メディアドライブ51は、メディアヘのデータ書き込み位置とメディアの受け取り及び受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ51aをそれぞれ有している。図2及び図3では、上側のメディアドライブ51のメディアトレイ51aが手前に引き出されてメディア受け渡し位置にある状態が示されている。
図2から図4に示すように、レーベルプリンタ11はインクジェットプリンタであり、インク供給機構71として各色(例えばブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタの6色)のインクカートリッジ12が用いられ、これらのインクカートリッジ12がカートリッジ装着部14の各カートリッジホルダ13に前方から装着されている。
また、レーベルプリンタ11は、メディアのレーベル面へのレーベル印刷可能な位置とメディアの受け取り及び受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ15を有している。メディアトレイ15は、矩形の板の上面に、メディアを載せるための円形の浅い凹部15aを備えている。また、レーベルプリンタ11はインクジェットヘッド61を有するキャリッジ62を備えており、このキャリッジ62は、キャリッジガイド軸63に沿って、水平方向に往復移動可能に支持されている。そして、このキャリッジ62は、キャリッジガイド軸63に沿って水平に架け渡したタイミングベルト64と、これを駆動するためのキャリッジモータ65とを備えている。
キャリッジ62に搭載されているインクジェットヘッド61は、そのノズル面が下向きとされており、インクジェットヘッド61の下側位置を、前後方向に水平にメディアトレイ15が往復移動可能となっている。メディアトレイ15は、その右側の端が、前後方向に水平に延びるガイド軸66によって支持され、その左側の端が、スライド可能な状態で、前後方向に水平に延びるガイドレール67によって支持されている。このメディアトレイ51の駆動機構も、前後方向に水平に架け渡した図示しないタイミングベルトと、これを駆動するためのトレイモータとを備えた構成となっている。
レーベルプリンタ11は、インクカートリッジ12が装着されるカートリッジ装着部14を有するインク供給機構71を備えている。このインク供給機構71は、縦型構造を有しており、メディア処理装置1のベース72上に立設されて鉛直方向に配設されている。このインク供給機構71には、可撓性を有するインク供給チューブ73の一端が接続されており、このインク供給チューブ73の他端は、キャリッジ62に接続されている。
そして、インク供給機構71のインクカートリッジ12のインクは、インク供給チューブ73を介してキャリッジ62に供給され、このキャリッジ62に設けられた図示しないダンパユニット及び背圧調整ユニットを経てインクジェットヘッド61に供給される。なお、インク供給機構71には、その上部に、加圧機構74が設けられており、この加圧機構74は、インクカートリッジ12内を圧縮空気により加圧し、インクカートリッジ12内のインクパックに貯留しているインクを送り出す。
また、キャリッジ62のホームポジション(図4に示す位置)における下方側には、インク吸引機構81が設けられている。このインク吸引機構81は、ホームポジションに配置されたキャリッジ62の下面に露出するインクジェットヘッド61のノズルを覆うキャップ82と、インクジェットヘッド62のヘッドクリーニング動作やインク充填動作によってキャップ82に排出された廃インクを吸引する廃インク吸引ポンプ83とを備えている。そして、このインク吸引機構81の廃インク吸引ポンプ83によって吸引された廃インクは、チューブ84を介して、廃インク吸収タンク85へ送り込まれる。
メディアをメディアトレイ15の凹部15aに保持し、図示せぬトレイモータを駆動して、メディアトレイ15をガイド軸66に沿って後側に移動させ、インクジェットヘッド61の印刷領域内まで移動させることができる。この後は、インクジェットヘッド61によって、メディアのレーベル面に所定の印刷を施すことができる。印刷後、メディアトレイ15はレーベルプリンタ11の前方側のメディア受け渡し位置に位置することになる。
なお、レーベルプリンタ11の前方側には、メディア処分機構92(図11参照)が取り付けられている。このメディア処分機構92は、プランジャなどの駆動機構によって突起部を突出させることにより、後側あるいは前側に移動するメディアトレイ15に搭載されたメディアに突起部を接触させ、メディアの記録面を機械的に破壊し、書き込み及び読み出しを不能な状態としてメディア排出口6に排出する。
次に、メディア処理装置1の内部構成について説明する。
図11に示すように、メディア処理装置1は、各部の制御を司る制御部91を有し、メディア処理装置1内の各部間の動作制御を行う中央制御部となっている。具体的には、メディアドライブ51、レーベルプリンタ11、メディア搬送機構31等の動作を制御する。
メディア処理装置1は、メディア作成のための機能に加えて、作成後に不要となった使用済みメディアMCを、データ書き込み、データ読み出し不能な状態に処分するためのメディア処分機構92を備え、また、このメディア処分機構92によって処分される使用済みメディアMCのレーベル面の印刷画像を読み取るための、例えば、CCDなどを有するラインセンサからなる画像センサ93と、読み取られたレーベル面の印刷画像をメディア処分機構92によるメディア処分履歴94aとして記憶するための記憶部94を備えている。
メディア処分機構92は、前述したように、レーベルプリンタ11におけるメディアトレイ15の動きを利用して、使用済みメディアMCの記録面に機械的に傷を付けて、データの読み出し及び書き込みが不能の廃棄用メディアMDとするようになっている。レーベル面の印刷画像の読取用の画像センサ93は、例えば、メディア搬送機構31に搭載されている。メディア搬送機構31に把持された使用済みメディアMCを回転させ、このメディアMCのレーベル面に受光面が対峙する状態で、メディア半径方向に沿って配置されている画像センサ93によって、レーベル面の全体の印刷画像を読み取るようになっている。この代わりに、メディア搬送機構31に把持された使用済みメディアMCのレーベル面に沿って、その半径方向に配置されている画像センサ93側を回転させて、レーベル面の全印刷画像を読み取るようにしても良い。
さらに、制御部91には操作部95が接続されており、例えば、ケース2前面の前述した操作パネル5に設けることができる。また、制御部91は、通信用のインターフェース96を介して、専用通信回線あるいは一般通信回線によって上位機器97と接続されている。通常は、上位機器97側から制御部91に供給されるメディア作成指令、メディア処分指令などに基づき、メディア作成動作(データ書き込み動作、レーベル面印刷動作)、メディア処分履歴作成動作(レーベル面印刷画像読取動作)、メディア処分動作などが起動するようになっている。
本実施形態では、メディア搬送機構31の搬送アーム36がメディアMを把持しようとしてブランクメディア保管部21等に向けて下降する際に、制御部91は搬送アーム36に設けられている接触式センサ48からの信号を監視し、メディアMを検出した検出信号に基づいて、搬送アーム36の上下移動を行う昇降用モータ37の停止制御を行う。すなわち、メディア検出手段である接触式センサ48がメディアMを検出するまでは通常の速度で搬送アーム36を下降させていき、メディアMを検出したら、その位置を基準にして搬送アーム36の停止制御を行い、搬送アーム36をメディア把持位置まで正確に移動させることができる。したがって、ブランクメディア保管部21等に蓄積された複数枚のメディアMの厚さのばらつきなどにより、把持する最上部のメディアMの位置を予め正確に把握していなくても、搬送アーム36をメディアMに衝突させることなく、正確にメディアMを把持することができる。この制御によれば、ブランクメディア保管部21等に高さ検出器を設ける必要がなく、蓄積しているメディアMの高さを検出することができる。
また、制御部91は、搬送アーム36でメディアMを搬送している間に、接触式センサ48からの信号を監視して、検出信号に基づき搬送アーム36がメディアMを把持しているか否かを確認する。これにより、搬送アーム36が移動してメディアMを搬送している間に、不意にメディアMが落下して搬送が失敗した場合に、それを検知することができる。検出信号を確認するタイミングとしては、搬送動作中の常時または適宜間隔毎に設定すれば良いが、例えば、搬送アーム36の移動ステップ毎に行われると良い。ここで、移動ステップ毎とは、例えば、搬送アーム36によってメディアMを把持するステップ、把持したメディアMを持ち上げるステップ、メディアMを把持した状態で旋回するステップ、メディアMを下降させるステップ等がある。これにより、各ステップにおけるメディアMの把持状態を知ることができ、メディア搬送の信頼性が向上する。例えば、把持したメディアMを持ち上げるステップにおいて検出信号がオフになった場合には、メディアMの持ち上げが失敗したとみなされて、再度搬送アーム36を下降させてメディアMを把持するように制御することができる。
また、搬送アーム36がメディアMを把持しようとしてブランクメディア保管部21に向けて下降した際に、制御部91は搬送アーム36に設けられている接触式センサ48からの信号を監視し、メディアMを検出した検出信号に基づいて、ブランクメディア保管部21に保管されたメディアMの最上面の位置が検出される。検出した最上面の位置から、蓄積されたメディアMの残量を検出することができる。このように搬送アーム36に設けられている接触式センサ48によってブランクメディア保管部21内のメディアMの蓄積量を検出するので、別途メディア蓄積量の検出器を設ける必要がない。
さらに、搬送アーム36をブランクメディア保管部21内の底部に相当する所定高さに位置させたときの接触式センサ48による検出信号に基づき、ブランクメディア保管部21内のメディア有無も検出可能である。例えば、ブランクメディア保管部21の底部において接触式センサ48の接触子48cが降りてくる位置に、凹部または孔を設けておき、ブランクメディア保管部21の底面高さまで接触子48cを下降させても接触式センサ48から検出信号がオンにならない場合は、ブランクメディア保管部21内のメディアMが無いとして検出できる。
このように、搬送アーム36の接触式センサ48を利用してメディアの残量や有無を検出できるため、別途検出器を設ける必要が無く、メディア処理装置1の小型化、低コスト化、低消費電力化等を図ることができる。
以上説明したメディア処理装置1によれば、搬送アーム36がメディア保管部21,22にストックされているCD,DVD等のメディアMを把持して、メディアドライブ51やレーベルプリンタ11に搬送する。この搬送アーム36は、複数本の把持爪41a,41b,41cをメディアMの中心孔Maに挿入し、把持爪41a,41b,41cを中心孔Maの径方向へ広げて把持するが、この際に、搬送アーム36に設けられている接触式センサ48の接触子48cがメディアMの上面に当接して、メディアMの有無を検出する。この接触子48cは、メディアMを把持している把持爪41a,41b,41cの隣接する2個の把持爪41a,41cを結ぶ線分L1の垂直二等分線L2上にあるので、隣接する2個の把持爪41a,41cに均等に力がかかり、メディアMを安定して把持することができる。したがって、メディアMの安定した搬送を行うことができ、メディアMに対する処理動作の信頼性を向上させることができる。
また、専用の検出器を設けることなく、メディアMの有無や残量を検出することができるので、装置の小型化、低コスト化、低消費電力化等を図ることができる。
本発明に係るメディア処理装置の実施の形態の一例を示す外観斜視図である。 メディア処理装置のケースを外した状態の前方側の斜視図である。 メディア処理装置のケースを外した状態の後方側の斜視図である。 メディア処理装置に設置されたレーベルプリンタ及びインク供給機構の斜視図である。 メディア搬送機構の斜視図である。 メディア搬送機構の平面図である。 搬送アームを下方から見た斜視図である。 搬送アームの分解斜視図である。 搬送アームの内部構成を示す平面図である。 把持爪と接触子との位置関係を示す模式図である。 メディア処理装置の内部概略構成図である。
符号の説明
1…メディア処理装置、11…レーベルプリンタ、12…インクカートリッジ、13…カートリッジホルダ、21…ブランクメディア保管部(メディア保管部)、22…作成済みメディア保管部(メディア保管部)、31…メディア搬送機構、36…搬送アーム、37…昇降用モータ、40…グリッピング機構、41a,41b,41c…把持爪、48…接触式センサ(メディア検出手段)、48c…接触子、51…メディアドライブ、71…インク供給機構、61…インクジェットヘッド、L1…線分、L2…垂直二等分線、M…メディア、Ma…中心孔。

Claims (8)

  1. 上下移動及び旋回移動可能な搬送アームに設けられている3本の把持爪を円板状のメディアの中心孔に挿入し、前記把持爪を前記中心孔の径方向に広げて当該中心孔の内周面に押し付けて前記メディアを把持し搬送するメディア搬送機構であって、
    前記メディアの有無を検出する接触式のメディア検出手段の接触子が、把持時における隣接する2つの把持爪を結ぶ線分の垂直二等分線上に配置されているとともに、
    把持時における残る1つの把持爪が、前記垂直二等分線上に配置されることを特徴とするメディア搬送機構。
  2. 請求項1に記載のメディア搬送機構であって、
    前記メディア検出手段の検出信号に基づき、前記搬送アームを昇降させるモータの停止制御が行われることを特徴とするメディア搬送機構。
  3. 請求項1または2に記載のメディア搬送機構であって、
    前記搬送アームによる前記メディアの搬送中に、前記メディア検出手段の検出信号に基づきメディア把持状態の確認が行われることを特徴とするメディア搬送機構。
  4. 請求項に記載のメディア搬送機構であって、
    前記メディア把持状態の確認は、前記搬送アームの移動ステップ毎に行われることを特徴とするメディア搬送機構。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のメディア搬送機構であって、
    前記接触子の先端が球形状であることを特徴とするメディア搬送機構。
  6. 円板状のメディアを保管するメディア保管部と、前記メディアにデータの書き込みを行うメディアドライブと、前記メディアのレーベル面に印刷を行うレーベルプリンタと、前記メディアを把持して前記メディア保管部、前記メディアドライブ、及び前記レーベルプリンタに搬送可能なメディア搬送機構とを有するメディア処理装置であって、
    前記メディア搬送機構は、請求項1から5の何れか一項に記載のメディア搬送機構であることを特徴とするメディア処理装置。
  7. 請求項6に記載のメディア処理装置であって、
    前記メディア検出手段による検出信号に基づき、前記メディア保管部内のメディアの蓄積量が検出されることを特徴とするメディア処理装置。
  8. 請求項6または7に記載のメディア処理装置であって、
    前記搬送アームを前記メディア保管部内の所定高さに位置させたときの前記メディア検出手段による検出信号に基づき、前記メディア保管部内のメディア有無が検出されることを特徴とするメディア処理装置。
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