JP4827076B2 - フォークリフト - Google Patents

フォークリフト Download PDF

Info

Publication number
JP4827076B2
JP4827076B2 JP2005059768A JP2005059768A JP4827076B2 JP 4827076 B2 JP4827076 B2 JP 4827076B2 JP 2005059768 A JP2005059768 A JP 2005059768A JP 2005059768 A JP2005059768 A JP 2005059768A JP 4827076 B2 JP4827076 B2 JP 4827076B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
pallet
fork
forklift
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005059768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006240837A (ja
Inventor
康浩 岩切
和男 柳原
Original Assignee
日本輸送機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本輸送機株式会社 filed Critical 日本輸送機株式会社
Priority to JP2005059768A priority Critical patent/JP4827076B2/ja
Publication of JP2006240837A publication Critical patent/JP2006240837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4827076B2 publication Critical patent/JP4827076B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

本発明はフォークリフトに関し、より詳しくは、フォークにより持ち上げたパレットが搬送中等に位置ずれしない様保持するためのパレットロック装置を備えたフォークリフトに関する。
この種パレットロック装置を備えたフォークリフトについては、下記特許文献1等にも開示されている通り従来公知である。
ところで、特許文献1に記載の構成では、パレットロック装置を作動させる油圧シリンダその他の機構が、リフトブラケット6の下側寄りの位置に於ける2本のフォークの垂直部の間に配設される。この様な構成では、リフトブラケットの2本のフォークの垂直部の間の空間が塞がれ、運転者(オペレータ)の視界が悪化することとなる。そのため、運転台上で荷役操作を行うオペレータは、フォークの位置関係やパレット上の荷物の状況を確実に把握することが出来なくなり、荷役作業に支障を来す虞があった。
また、油圧シリンダ等のロック作動装置をリフトブラケットの各フォークの間に配設する構成では、設計次第では、ロック作動装置がフォークの垂直面よりも車体前方にはみ出してしまうケースが起こり得、そのような場合、荷役時に荷がロック作動装置に接触して、このロック作動装置を破壊する虞があった。さらに、ロック作動装置がフォークの垂直面よりも車体前方にはみ出している状況の下では、フォークによってパレット或いはその上に載置された荷物をフォークの垂直面に当接するまできちんと掬うことが出来なくなり、荷の重心位置がフォーク先端側に移動するため、荷の許容荷重値が悪くなることが懸念される。
その他、リフトブラケットには、ティルトシリンダや油圧配管をはじめとして種々の機器が配置されている為、そもそもロック作動装置を取り付けるスペースを確保することが難しかった。
特開2003−182995号公報
そこで本発明は、上記課題を解決すべく、運転台上で荷役操作を行うオペレータの視界を遮らず、かつオペレーターに対し荷役作業を行うのに良好な作業環境を提供するパレットロック装置を備えたフォークリフトを提供することを課題とする。
又本発明は、上記特長を備えながら円滑かつ確実に作動するパレットロック装置を備えたフォークリフトを提供することを課題とする。
本発明者による種々の検討の結果完成された、上記課題を解決可能な本発明のフォークリフトは、(1)車体に立設されたマストと、前記マストに沿って昇降されるリフトブラケットと、前記リフトブラケットに支持されたフォークとを有するフォークリフトであって、
パレットをロックするためのロックバーであって、前記フォークに並設され、前記フォークの長さ方向に延び、先端を前記パレットの下方内面に押し付けることによりパレットロックを行うものと、
前記ロックバーを作動させるため、前記リフトブラケットの上部に配設されたバックレストに備え付けられた、前記車体に設けられた運転台より圧油を伝達するホースを介して動作せしめられる油圧シリンダを含むロック作動装置と、
前記ロックバーと前記ロック作動装置とを機械的に接続する動力伝達手段と、からなるパレットロック装置を備えたことを特徴とするフォークリフト。
更に、本発明に係るフォークリフトは、(2)前記動力伝達手段がワイヤからなり、その一端側が前記ロック作動装置に、他端側が前記ロックバーに接続されていることを特徴とするものである。
本発明のフォークリフトにおいては、( ) 前記ロック作動装置は、前記バックレストの背面側に位置する様に備え付けられていることが好ましい。
又本発明のフォークリフトにおいては、( ) フォークリフト1 台に対して1 基の前記ロック作動装置が備えられていることが好ましい。
尚本発明に言う「バックレスト」とは、通常、リフトブラケットの上側かつ車体進行方向前側に設けられ、パレットに載置された荷物が運転席側に荷崩れするのを防止する等の役割を果たすものを指し示している。
本発明によれば、運転台上で荷役操作を行うオペレータの視界を遮らず、かつオペレーターに対し荷役作業を行うのに良好な作業環境を提供するパレットロック装置を備えたフォークリフトを提供することが出来る。
又本発明によれば、パレットロック装置を駆動するロック作動装置についてはバックレストに直接取り付けるだけで済むので、車両に特別な改造を施さずに、ロック作動装置の取付スペースを確保することが出来る。
さらに、ロック機構側を、後記実施例の様にフォークに直接取り付ける構成とすれば、フォーク取付幅の変更の度に、ロック機構の位置を手作業にて変更する手間を省くことが可能である。
その他、現在流通しているパレットの上下板間隔には相当のバラツキがあり、これを考慮してどのようなパレットであっても確実にロックすることが可能なパレットロック装置を提供することが求められているが、本発明によれば、必要に応じてロックバーに接続されるスプリングの伸びを利用することによって、上記間隔のバラツキを効率良く吸収するパレットロック装置を提供することが出来る。
以下、添付図面に示す本発明の一実施例を参照しながら、本発明を詳細に説明する。
ここで、図1は本発明に係るパレットロック装置のロック機構側を抜き出して示したフォークリフトのリフトブラケット付近の拡大斜視図、図2は図1のC部拡大図、図3は本発明に係るパレットロック装置のロック機構側の一構成例を示す分解斜視図、図4は本発明に係るパレットロック装置のロック作動装置側の一構成例を示す図、図5は本発明に係るパレットロック装置の使用状態を示す図、図6は本発明装置の適用対象となるフォークリフトの一例を示す図である。
[構成]
はじめに、本発明装置の適用対象となるフォークリフトにつき図6及び図1を基に説明する。尚図6では本発明に係るパレットロック装置は省略されている。
図6に示す通り、本例のフォークリフトは、フォーク3及びこれを上下(図6のY方向)させるマスト2を車体1前方(図6のX方向)に備えたリーチ式のフォークリフトとされる。このリーチ式フォークリフトでは、マスト2は、車体1前方へ突出した一対のストラドルレッグ30に進退自在に支持されている。尚図6では、Xの方向が車体前方を示し、Yはマストの上下方向、Wは車体の幅方向を表している。
車体1の左右に互いに隔てて立設された2本のマスト2の間には、リフトブラケット4が昇降可能に支持されている。リフトブラケット4の昇降は、2本のマスト2の間に起立して設けられた不図示のリフトシリンダを伸縮させることによって行われる。フォーク3は、このリフトブラケット4に備えられる。
図1に示す通り、リフトブラケット4の車体進行方向前側には、上側に柵状のバックレスト29が、下側にフォーク3及びこのフォークをティルト動作させるための機構が備えられる。バックレスト29には、後述する通り、パレットロック装置10を駆動するためのロック作動装置12が設けられる。
リフトブラケット4の下側に設けられた構成に付き説明すると、まず、リフトブラケット4の下側には車体幅方向にのびるティルト軸5が設けられている。このティルト軸5の左右端には、側面視L字型のフォーク3の垂直部の自由端が夫々固定されている。尚フォーク3の垂直部は、リフトブラケット4の下方に於いて夫々の水平部と結合しており、該水平部は、そこから車体前方に向かって略水平方向にのびている。このリフトブラケット4の下側には、フォーク3の他にフォークをティルト動作させるための機構が設けられている。フォークをティルト動作させるための機構は、例えば油圧シリンダからなるティルト装置7及びその動きを各フォークに伝えるためのティルトバー6等から構成される。ティルトバー6は、夫々のフォーク3の垂直部の下側の裏面と接しており、ティルト装置7のシリンダロッドが車体1前方に伸長してティルトバー6が前進することに伴い、フォーク3を上方に傾動させる様機能し得る。
又以下では、本発明に係るパレットロック装置の一例に付き、図1を中心に説明する。
本実施例に係るパレットロック装置10は、パレットPをロックするためのロックバー14をフォーク3の水平部に並行して備え、このロックバー14を、その一部に作用させた力により軸回転させ、バーの先端を下側のパレット板の内面に押し付けるロック機構11と、ロックバー14を作動させるためバックレスト29側に備えられたロック作動装置12と、上記ロック機構11とロック作動装置12とを機械的に接続する動力伝達手段とから基本的に構成される。ロック機構11は、各フォークの内側に取り付けられる。
上記実施例では、ロック機構11は、2本のフォーク3の夫々に設けられるが、それらの駆動は、1基のロック作動装置12により行われる。又本実施例のロック機構11は、2本のフォーク3の夫々に設けられるが、以下の各説明では、簡単のため、その内の片側のみを取り上げて説明する。
尚本実施例では、動力伝達手段はワイヤとされ、ワイヤがバックレスト29側に引っ張られることによりロックバー14の先端が下向きに動く様構成されている。さらに、本実施例では後述する通り、ワイヤ(13a)の両端には第1及び第2の可動片(27,18)が接続されており、それぞれ、第1の可動片(27)がロック作動装置(12)に、第2の可動片(18)がロック機構(11)に接続されている。上記ワイヤは、ワイヤチューブ13内に、該ワイヤチューブ内を自由に移動し得る状態(後記)で収容されている。
図1に於いて、ロック機構11は図1A中のC部に相当し、ロック作動装置12は図1A中のB部に備えられる。従って、図1AのC部−B部間が、動力伝達手段によって機械的に接続されている。尚図1A中では、ワイヤチューブ13は途中から省略されている。ロック作動装置12の様子は、図1Bに示されている。本実施例では、ロック作動装置12の主要構成部品であるアクチュエータ26を保持するためのアクチュエータ保持ブラケット25は、バックレスト29の横桟9に沿って配置され、ロック作動装置12全体が横置きとなる様構成されている。従って本実施例によれば、運転台上で荷役操作を行うオペレータの視界を遮らず、かつ、オペレーターに対し、荷役作業を行うのに良好な作業環境を提供するパレットロック装置を備えたフォークリフトを提供することが出来る。ロック作動装置12の詳細な構成並びに変形実施例である参照符25’については、次節以降で詳述する。
次に、ロック機構側の構成に付き、図2及び図3に基づきより詳細に説明する。
図2に示される通り、本実施例のロック機構11は、フォーク3に固定され、かつロックバー14を回転自在に支持するベース15に、上記ロックバー14を回転させるために必要な各構成要素が備えられたものである。本実施例では、ベース15はフォーク3の垂直部下側の側面に、溶接によって結合されている。
このように、本実施例ではフォーク3にロック機構11が直接取り付けられているので、フォーク取付幅の変更に応じて、ロック機構11の位置を自動的に変更することが可能となる。
ロックバー14は、ベース15から車両1の幅方向に突出する回転軸17に支持されており、基端部14aが車両後方を、先端部14bが車両前方を向いた形で備えられている。この基端部14aは、スプリング16を介して、ベース15に昇降自在に備えられた第2の可動片18に接続されている。この第2の可動片18には、ワイヤ13aの他端部が固定されており、ワイヤ13aが図の上方に引き上げられると、それに応じて上昇する様構成されている。ロックバー14の先端14bの形状に関し、本実施例では下側のパレット板内面との接触面積を増やすべく、先端14bが側方(車体幅方向)に突出したものとされている。
尚、図2に示される通り、必要に応じてロック機構11を保護するための安全カバー24をベース15の前面に備えても良い。図3の参照符15bはその取付孔である。
図3は、今図2に沿って説明したロック機構の分解斜視図である。
ロックバー14を支持する回転軸17には、これと同軸上に形成されたねじりバネ21が挿入されている。ねじりバネ21の一端側はベース15に、他端側はロックバー14に固定されている。このように、本実施例ではねじりバネ21がロックバー14とベース15との間で保持されており、パレットロック解除を行う際には、ねじりバネ21の復元力を利用して、ロックバー14を初期位置に戻す動作を補助し得る様構成されている。参照符22はオイレスメタル、同23は軸用の止メ輪である。また、ロックバー14が戻り動作を行う際にロックバー14の先端14bが必要以上に上方に移動するのを防止するべく、ベース15の回転軸17付近には、ロックバー14のストッパとなるロックバー戻り位置決め部材15cが突設されている。その他、ベース15には、上端付近にワイヤチューブ固定部15aが備えられている。ワイヤチューブ固定部15aは、ベース15から車両1の幅方向に突出させたものであり、上面に於いてロック作動装置12側から延びるワイヤチューブ13の他端側が固定されるものである。
このワイヤチューブ固定部15aの下方には、第2の可動片18が丁度位置しており、ワイヤチューブ固定部15aから更に真下に延びるワイヤ13aの動きに追従して第2の可動片18が円滑に上昇又は下降出来る様になっている。第2の可動片18は、断面略L字型のスプリング取付部材18aと、その下部に結合された被案内部材18bとからなっている。被案内部材18bは夫々、ガイド19の表面上に於いて上下方向に配設された中空筒19aに挿通されており、移動方向が上下方向に制限されている。このガイドは、本実施例ではねじ20を用いてベース15に結合されている。
また、上記ロック機構を作動させるロック作動装置の一構成例を、図4に基づき説明する。図4Aは組み立てられたロック作動装置12の一構成例を示す斜視図、図4Bは図4Aに示すロック作動装置12の分解斜視図であり、図4Cはロック作動装置12のアクチュエータ保持ブラケット25の取付位置の一例を示す図である。
アクチュエータ26は、本実施例では油圧シリンダとされる。このアクチュエータ26は、圧油を伝達する不図示のホースを介して車体1側の運転台と繋がっており、運転台上の所定のレバー又はスイッチをオペレータが操作することによってアクチュエータ26のシリンダロッド28が適宜伸縮する様構成されている。アクチュエータ26並びにその保持ブラケット25がバックレストの桟に沿って取り付けられることが好ましい点については、図1に基づいて説明した通りである。
ここで、このアクチュエータ保持ブラケット25は、断面略L字型の部材であって、アクチュエータ26を結合する側である第1片25aと、これに垂直に接続され、アクチュエータ26のシリンダロッド28が貫通する第2片25bとからなっている。第2片25bには、シリンダロッド通過用孔25eが設けられており、アクチュエータ26のシリンダロッド28はこの孔を通過して進退する。又第2片25bには、ワイヤチューブ固定用孔25fが設けられており、ロック機構11側から延びるワイヤチューブ13の一端側が固定される様構成されている。尚ロック機構11側から延びるワイヤ13a自体は、第2片25bを通過して次に説明する第1の可動片27に至り、その一端側が第1の可動片27に固定される。
アクチュエータ保持ブラケット25の第2片25b側には、これに隣接して第1の可動片27が備えられる。第1の可動片27はシリンダロッド28の先端に固定されている。さらに、第1の可動片27はワイヤ13aの一端側にも固定されている。尚、図4Bの参照符27a及び27bは夫々、シリンダロッド固定用孔及びワイヤ固定用孔である。
ところで、アクチュエータ保持ブラケット25の第1片25aには、アクチュエータ26が結合される領域よりも更に車両1前方に向かって拡張された領域(図5の各図に於いて、第2片25bよりも更に前方に突出した領域)が備えられており、当該領域に、このアクチュエータ保持ブラケット25をバックレストに固定するためのバックレスト固定孔25cが穿設されている。従って、上記したアクチュエータ保持ブラケット25をバックレストに固定したときには、アクチュエータ26自体、第1の可動片27及びワイヤ等はバックレストの背面側(車両1後方)に位置することとなる(図4C及び図1B参照)。このように、本実施例によれば、ロック作動装置12を全体的にバックレストの背面寄りに設置することが出来るので、パレット上に載置された荷物とロック作動装置12が接触したり干渉したりして、上記ロック作動装置が破壊されたり、ひいてはパレットロック装置の動作が妨げられたりするのを防止することが出来る。
上記構成からなる本実施例のパレットロック装置の動作については、次節にて説明する。
[動作]
本実施例に係るパレットロック装置10は、オペレータによる車両1の運転台に備え付けられた所定のレバー又はスイッチの操作を通じて動きがコントロールされる。以下、図5を中心にその操作の一例につき説明する。
1.パレットロック作動手順
はじめに、本実施例のパレットロック装置10の動作につき図5Aを基に説明する。まずは、オペレータが、車両1の運転台に備え付けられた所定のレバー又はスイッチを操作して、パレットロック作動の指令をアクチュエータ26に与えたときの動作について順を追って説明する。
オペレータからの指令を受けたアクチュエータ26は、オペレータの指示に従い、シリンダロッド28を図5Aの参照符Lで示された方向に伸長させる。このとき、シリンダロッド28の先端に固定された第1の可動片27も、シリンダロッド28の先端と共に図5Aの右方向に移動する。第1の可動片27が右向きに移動するのに伴い、第1の可動片27の下側に一端側が固定されているワイヤ13aも右向きに移動する。このように、ワイヤ13aの一端側は、シリンダロッド28が伸張することによってロック作動装置12側に引っ張られる。
ここで、ワイヤチューブ13は、一端側がロック作動装置12側にあるアクチュエータ保持用ブラケット25bに、他端側がロック機構11側にあるベース15のワイヤチューブ固定部15aに夫々固定されている。一方、ワイヤ13aは、一端側がロック作動装置12側にある第1の可動片27に、他端側がロック機構11側にある第2の可動片18に夫々固定されている。ワイヤ13aはワイヤチューブ13内に於いて、該ワイヤチューブ内を自由に移動し得る状態で収容されており、従って、第1の可動片27が動かされると、ワイヤチューブ13の存在に関係無く、第1の可動片27に固定されたワイヤ13aを介して第2の可動片18が連動する様になっている。
上記の通り、ワイヤ13aは、一端側が第1の可動片27に、他端側が第2の可動片18に夫々固定されていることから、ワイヤ13aの一端側がロック作動装置12側に引っ張られることに伴ってワイヤ13aの他端側は図5の上方向に引き上げられる。ワイヤ13aの他端側が引き上げられるのに伴い、第2の可動片18も同時に上方向に移動する。このとき、図2及び図3を参照すれば明らかな通り、第2の可動片18の被案内部材18bがガイド19の中空筒19a内に挿通されていることから、第2の可動片18の移動方向は図の上下方向に制限される。さらに、第2の可動片18はスプリング取付部材18aを介してスプリング16の一端側に接続されていることから、第2の可動片18の上昇に伴いスプリング16及びスプリング16の他端側に接続されたロックバー14の基端部14aも上方に移動する。ロックバー14は、基端部14aと先端部14bの間の任意の位置に回転軸17を有していることから、基端部14aが上向きに引っ張られるのに伴ってロックバー14は図5の反時計回りに回転し、それ故先端部14bは下側のパレット板P2の内面に向かって下向きに移動する。
ここで、フォーク3及びロックバー14の先端側が図5B〜Dに示す様にパレットの内部に挿入されている場合を想定すると、先端部14bは、最終的に下側のパレット板P2の内面に当接してこれを下方に押圧し、それによりパレットロックを実現する。
2.パレットロック解除手順
反対に、オペレータがパレットロック解除の指令を運転台からアクチュエータ26に与えたときには、アクチュエータ26はシリンダロッド28を収縮させ、ワイヤ13aの引っ張りを元に戻すべく、第1の可動片27を図5Aの参照符Lで示された方向と反対方向に移動させる。
ワイヤ13aの引っ張りを元に戻そうとするとき、ロック機構11側ではワイヤ13aは下向きに下降してくるので、ワイヤ13aの他端部に固定されている第2の可動片18も下向きに移動する。又このとき、第2の可動片18とロックバー14の間に接続されたスプリング16の伸びは初期状態に戻ると共に、ロックバー14の基端部14aもスプリング16の他端部に押されて下向きに移動する。そうすると、ロックバー14は回転軸17を中心に時計回りに回転して、ロックバー14の先端14bは下側のパレット板P2の内面から離れて上方に移動する。このとき、ロックバー14には、その中心軸17と同軸に備えられたねじりバネ21の復元力が同時に作用する。ロックバー14はストッパに相当するロックバー戻り位置決め部材15cに当たるまで時計方向に回転してフォーク3と平行な略水平状態に戻り、それによりパレットロックの解除が行われる。
パレットロックの解除は、以上の様な手順で行われる。
次に、上で動作を説明したパレットロック装置を実際に荷取り時及び荷卸し時にどのようにして使用するかについて図5B〜Dを基に説明する。
[荷取り時]
荷取り作業を行う場合、例えばフォーク3を下降させた状態で車体1をパレットPに対して前進(図6のX方向)させることにより、水平状態にしたフォーク3の先端部をパレットPの上下板(P1,P2)の間に挿入する(図5B参照)。このとき、フォーク3の先端部とロックバー14は共に平行かつ略水平状態にあるので、フォーク3及びロックバー14をパレットPの上下板(P1,P2)の間に容易に挿入することが出来る。
次に、フォーク3を上昇させることにより、フォーク3の上面が上側のパレット板P1の内面に当接してこれを上方に押圧する(図5C参照)。この状態を経て、フォーク3はパレットP及びその上に載置された荷物を持ち上げる動作に入る。尚このとき、図5B〜D上ではその様子を特に示さないが、必要に応じてティルト装置7を駆動してフォーク3を上方に傾動させることもある(図1参照)。
又これと略同時に、運転台上のレバー又はスイッチを操作してロック作動装置12を駆動することにより、シリンダロッド28を伸長させる。シリンダロッド28の伸長により、上記の通りロック機構11のロックバー14が作動し、ロックバー14の先端14bは下方向に移動する(同じく図5C参照)。先端部14bは、最終的に下側のパレット板P2の内面に当接してこれを下方に押圧する。これによってパレットPはその内部から押圧力を受けてロックされ、フォーク3から容易に離脱しない状態となる。この状態から更にワイヤ13aの引っ張り及び第2の可動片18の上昇が続いても、スプリング16が伸長することによってパレットのロック状態はその儘維持される。
通常、ロックバー14の先端14bが下側のパレット板P2の内面に当接した後もワイヤ13aの引っ張りがまだ続くことから、スプリング16は上方に向けて伸長し、それにより、接触状態にあるロックバー14の先端14bは下側のパレット板P2の内面を引き続き押圧する(図5D参照)。
尚このスプリング16は、パレットPの上側の板P1と下側の板P2との間隔にバラツキが存在するとき、その伸びによって上記バラツキを吸収する作用を奏する。即ち、パレットPの上下板間隔が相対的に小さい場合では、ワイヤ13aを引く量がパレットPの上下板間隔が相対的に大きい場合と同じであっても、引っ張りバネたるスプリング16が伸びることにより下側のパレット板P2に対するロックバー先端14bの押し付け力を保持する。一方、パレットPの上下板間隔が相対的に大きい場合では、上に比べてスプリング16の伸び量は減少する。しかしながら、通常、ロック機構11は、予想し得るパレットPの上下板間隔の最大値を基準としてそこから適正なスプリング16の伸び量が得られる様に初期調整されているので、パレットロックの性能が低下するといった問題は生じない。このように、スプリング16の伸び量は、パレットPの上下板(P1,P2)の間隔に応じて変化する。
荷取り時に於けるパレットロックは、以上の様な手順で行われる。
[荷卸し時]
通常、パレットを目的地に運び終えると、オペレータはフォーク3を地面等に載置されたパレットから抜き取って荷卸しを行う。この場合に於けるパレットロックの解除は、上記2.に於ける説明と同じ手順で行われる。
即ち、オペレータはフォーク3を地面等に載置されたパレットから抜き取ろうとする際、まず運転台上のレバー又はスイッチを操作してロック解除の指令をアクチュエータ26に対して行い、シリンダロッド28を収縮させる。シリンダロッド28の収縮により、引っ張られていたワイヤ13aは元に戻され、その影響で、第2の可動片18及びスプリング16を介してロックバー14の基端部14aは下向きに移動する。そうすると、ロックバー14は、ねじりバネ21の復元力も加わって回転軸17を中心に図の時計回りに回転し、その先端14bは下側のパレット板P2の内面から離れて上方に移動する。このような手順を経て、パレットロックは最終的に解除される。
上記の通り、本実施例のパレットロック装置の働きにより、パレットPのフォーク3上での滑りや位置ずれ、揺動等が防止され、パレットP上の荷物は荷崩れを生じることなく安定して保持される。
[変形例]
以上、本発明を一実施例に基づき詳細に説明したが、本発明は上記実施例に記載の構成に限定されず、種々の設計変更が可能である。
例えば、上記実施例では説明の都合上、ロック機構11のベース15とフォーク側面とを溶接により結合する構成としたが、その結合手法については溶接に限られず、ボルト留め等、適宜手法を適用することが出来る。
尚本発明は、ロック機構側の取付位置を特に限定するものではなく、上記構成は好ましい一例に過ぎない。従ってロック機構側を、フォークを介してでなくリフトブラケットに直接取り付ける構成としても、本発明のパレットロック装置を成立させることが十分可能である。この場合、ロックバー14並びにベース15をフォーク3の水平部に並設するために、リフトブラケット4から車体1前方に向けて適当な部材を追加しておくことが好ましい。
又上記実施例ではロック作動装置はバックレスト29の横桟9に沿って配置されているが、ロック作動装置の配置位置はこれに限られず、図1Bに参照符25’で示す通り、アクチュエータ保持ブラケットをバックレスト29の縦桟8に沿って配置し、ロック作動装置全体を縦置きにしても構わない。アクチュエータ自体に関しても、上記実施例ではシリンダロッドの伸縮動作を行う油圧シリンダとしたが、これに限らずリニアアクチュエータ等の適当な駆動源を利用することが可能である。
さらに、上記実施例ではロック作動装置とロック機構の間はワイヤで接続され、ワイヤの引っ張りでロック機構を動かしていたが、ロック作動装置とロック機構の間を一又は複数のベルクランクやロッド等で連結することによってロック機構を動かす構成としても構わない。
その他、ロックバー14の先端14bの形状に関し、上記実施例では下側のパレット内面との接触面積を増やすべく先端14bが側方に突出したものとしたが、これに限られず、先端14bを凹凸や縦横の溝を刻み込んだ形に加工したり、或いは先端14bにゴム等の弾性材を付与したりして、下側のパレット内面との摩擦係数を上げる様構成しても構わない。
上記実施例では、ロック機構11は、2本のフォーク3の夫々に設けられるが、それらの駆動は、最初に説明した通り1基のロック作動装置12により行われる。しかしながら、夫々のロック機構11を別々のロック作動装置12により駆動しても構わない。
フォークリフトの形式についても、上記実施例ではリーチ式フォークリフトを例に挙げて説明を行ったがこれに何ら限定されず、本発明に係るパレットロック装置が、カウンタバランス式フォークリフトやオーダピッキングタイプのフォークリフト等、種々のフォークリフトに適用可能であることは言うまでもない。
本発明に係るパレットロック装置のロック機構側を抜き出して示したフォークリフトのリフトブラケット付近の拡大斜視図である。 図1のC部拡大図である。 本発明に係るパレットロック装置のロック機構側の一構成例を示す分解斜視図である。 本発明に係るパレットロック装置のロック作動装置側の一構成例を示す図である。 本発明に係るパレットロック装置の使用状態を示す図である。 本発明装置の適用対象となるフォークリフトの一例を示す図である。
符号の説明
3 フォーク
4 リフトブラケット
10 パレットロック装置
11 ロック機構
12 ロック作動装置
13a ワイヤ
14 ロックバー
16 スプリング
18 第2の可動片
25 アクチュエータ保持ブラケット
26 アクチュエータ
27 第1の可動片
29 バックレスト

Claims (4)

  1. 車体に立設されたマストと、前記マストに沿って昇降されるリフトブラケットと、前記リフトブラケットに支持されたフォークとを有するフォークリフトであって、
    パレットをロックするためのロックバーであって、前記フォークに並設され、前記フォークの長さ方向に延び、先端を前記パレットの下方内面に押し付けることによりパレットロックを行うものと、
    前記ロックバーを作動させるため、前記リフトブラケットの上部に配設されたバックレストに備え付けられた、前記車体に設けられた運転台より圧油を伝達するホースを介して動作せしめられる油圧シリンダを含むロック作動装置と、
    前記ロックバーと前記ロック作動装置とを機械的に接続する動力伝達手段と、
    からなるパレットロック装置を備えたことを特徴とするフォークリフト。
  2. 前記動力伝達手段がワイヤからなり、その一端側が前記ロック作動装置に、他端側が前記ロックバーに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のフォークリフト。
  3. 前記ロック作動装置が、前記バックレストの背面側に位置する様に備え付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフォークリフト。
  4. 前記ロックバーが、前記フォークリフトに備えられた1基の前記ロック作動装置によって駆動されることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のフォークリフト。
JP2005059768A 2005-03-04 2005-03-04 フォークリフト Expired - Fee Related JP4827076B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005059768A JP4827076B2 (ja) 2005-03-04 2005-03-04 フォークリフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005059768A JP4827076B2 (ja) 2005-03-04 2005-03-04 フォークリフト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006240837A JP2006240837A (ja) 2006-09-14
JP4827076B2 true JP4827076B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=37047625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005059768A Expired - Fee Related JP4827076B2 (ja) 2005-03-04 2005-03-04 フォークリフト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4827076B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA3006282C (en) 2015-12-18 2021-12-28 Hustler Equipment Limited A retention mechanism for agricultural machinery
US11096330B2 (en) 2016-10-14 2021-08-24 Hustler Equipment Limited Retention mechanism for agricultural machinery
US10647559B2 (en) 2018-05-24 2020-05-12 Crown Equipment Corporation Fork integrated pallet clamp

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3211716B2 (ja) * 1997-04-18 2001-09-25 株式会社豊田自動織機製作所 昇降部乗り込み型フォークリフト
JP2002302393A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Nippon Yusoki Co Ltd フォークリフトのパレットロック装置
JP2005041687A (ja) * 2003-07-04 2005-02-17 Toyota Industries Corp 荷役車両及び荷役物保持方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006240837A (ja) 2006-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010030771A (ja) フォークリフトのチルト装置及び該装置を備えたフォークリフト
JP4827076B2 (ja) フォークリフト
EP1913206B1 (en) Boom uplock arrangement
JP4388345B2 (ja) 荷役車両
JP4494287B2 (ja) 発電機搭載作業機械
JP6342933B2 (ja) 操作レバー
JP4817225B2 (ja) フォークリフト
JP5159446B2 (ja) 杭打機及びリーダの組立方法
EP1486393B1 (en) A device for handling pallets
KR100908265B1 (ko) 지게차의 포크구동장치
JP2005029082A (ja) ハンド・フォーク・リフト
JP3740888B2 (ja) ヒンジドフォークを備えたフォークリフトのマスト装置
JPH0986897A (ja) 荷役車両のレバーロック装置
JP2003212486A (ja) 荷役車両のパレット固定方法
KR100906471B1 (ko) 포크의 접혀짐이 가능한 지게차의 포크 구동장치
JP2006021866A (ja) フォークリフト
KR102481565B1 (ko) 가동 케이블 텐션 유지를 위한 사이드 롤러 구조를 포함하는 자율 주행 지게차
JP2005053668A (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JP4981329B2 (ja) リーチ装置
KR200145345Y1 (ko) 덤프트럭의 덤핑 레버 시스템
JP4647268B2 (ja) フォークリフト
JP2007137146A (ja) 昇降式荷受台の安全装置
JPH07228497A (ja) フォークリフトのフォーク傾斜装置
JP3411970B2 (ja) 作業車のアウトリガジャッキ
JPH06336399A (ja) フォークリフトにおけるスタビライザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080201

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080201

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110907

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4827076

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees