JP2005041687A - 荷役車両及び荷役物保持方法 - Google Patents

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康宏 鳥居
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Abstract

【課題】 本発明は、荷役物保持手段により保持された荷役物を固定する荷役物固定装置を備えた荷役車両を提供する。
【解決手段】 本発明の荷役車両は、荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物保持手段6と、荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置10とを備え、荷役物固定装置10は荷役物を保持した状態において往復動手段213を介して固定状態と解除状態にすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、荷役物保持手段により保持された荷役物を固定する荷役物固定装置を備えた荷役車両に関する。
従来、作業員が昇降部に乗り込んで走行及び荷役作業を行う昇降部乗り込み型フォークリフトのような荷役車両においては、荷役物保持手段としてのフォークに差し込んだ荷役物としてのパレットを固定して荷役作業の安定を図っている。 このようなパレット固定装置を備えた荷役車両は、例えば、特開2003−112896号公報に記載されている。
上記公報記載の荷役車両では、荷役用マストにドッグ部材が取り付けてある一方、固定アームをパレットに対してロックする作動アームが設けてある。そして、フォークをパレットに差し込んだ後に、作動アームを上昇させてドッグ部材に下から上に当接させると、固定アームがパレットにロックする構成が開示してある。
特開2003−112896号公報
上述した従来の荷役車両においては、ロックさせるために、荷役用マストに取り付けてあるドッグ部材を下から上方向に当接させる必要がある。そこで、ドッグ部材の上方にあるパレットを搬送するにあたって、固定アームで固定する場合には、パレットをフォークで差し込んで、このフォークを一旦、ドッグ部材の下まで降下させ、その後、上昇させる必要がある。
そして、この作業は面倒であるので、係る課題を解消する荷役物固定装置を備えた荷役車両を提供する。
請求項1の荷役車両は、荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物保持手段と、前記荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置とを備えている。
そして、荷役物固定装置は荷役物保持手段に荷役物を保持した状態において往復動手段を介して固定状態にされる。そして、この固定状態で荷役物を所定の高さに移動した後に、解除操作機構により往復動手段を介して解除状態にすることによって、所定の高さに荷役物を収納することができる。
又、請求項2の荷役車両は、往復動手段にシリンダを採用するものであり、このシリンダには油圧シリンダ、電動シリンダ等があり、このシリンダの採用によって簡便に構成できる。
請求項3の荷役車両には、荷役物が荷役物保持手段に保持されたか否かを検出する荷役物有無検出手段を備えている。そこで、この荷役物有無検出手段が、荷役物を荷役物保持手段で保持されなくなったことを検出すると、解除操作機構により往復動手段を介して解除状態にする。
請求項4の荷役車両は、荷役物保持手段で保持された荷役物が昇降中において、即ち、荷役物が動いている最中は、荷役物固定装置を解除状態にすることを禁止することによって、安全を確保できる。
又、請求項5の荷役物保持方法は、荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物保持手段と、前記荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置とを備えている。そして、荷役物保持手段によって荷役物を保持した後に往復動手段を介して荷役物固定装置で固定状態にする。そして、この荷役物を保持したまま荷役物保持手段を所定位置に移動した後に、解除操作機構による前記往復動手段を介して荷役物固定装置を解除状態にすることによって、荷役物を所定位置に収納することができる。
請求項6の荷役物保持方法は、荷役物保持手段に保持された荷役物が昇降中には、安全性を確保するために、荷役物固定装置を解除状態にすることを禁止するものである。
請求項7の荷役車両は、荷役物固定装置が高位置になると、荷役物保持手段で前記荷役物を保持した状態で往復動手段を介して固定状態にされ、荷役物固定装置が低位置になると、解除操作機構により前記往復動手段を介して解除状態にされるので、安全性を確保することができる。
又、請求項8の荷役車両は、請求項1〜請求項4において、荷役物固定装置が高位置では固定状態を維持し、低位置で解除を可能にするので、安全性の向上を図ることができる。
本発明によれば、荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置を備えた荷役車両において、荷役物固定装置を任意の位置で、固定状態又は解除状態にすることができるので、従来に比して、作業性が向上する。
又、請求項4、8の荷役車両又は請求項6、7の荷役物保持方法は、安全性を確保することができる。
(第1の実施の形態)
本発明を図面を参照して説明する。本実施形態はピッキングリフトのような昇降部乗り込み型フォークリフトに適用したものである。
図1は昇降部乗り込み型フォークリフトの斜視図である。図示のように、フォークリフト1は、車体2、車体2の前方に設置された荷役用マスト3、荷役用マスト3に沿って昇降可能な昇降台4を有する。なお、荷役用マスト3は、具体的図示については省略するが、固定マスト(アウタマスト)と、その固定マストに沿って昇降可能な可動マスト(インナマスト)とから構成される。
昇降台4は、荷役用マスト3の内側に配置してある可動マストに昇降可能に取付けのリフトブラケット9(図4参照)に固定され、リフトシリンダ及びリフトチェーンを介して昇降される。
昇降台4あるいはリフトブラケット9には、該昇降台4に搭乗した作業者によって操作可能な昇降操作用及び走行操作用の操作部5が備えられている。また、操作部の右隣りにはフォーク6を昇降する昇降レバー52が設けてあると共に、種々の計器等を備える操作パネル53が取り付けてある。又、昇降台4には左右一対のフォーク6が備えられている。フォーク6は、図5に仮想線で示すように、昇降台4の下面にボルト7によって着脱可能に固着されるとともに、昇降台4の前端から前方に向かって延出されており、その延出部分6aをパレット8の差込口8aに差し込んでこれを保持する。フォーク6が本発明でいう荷役物保持手段に対応し、パレット8が本発明でいう荷役物に対応する。
昇降台4の下面側には、フォーク6によって保持されたパレット8を該フォーク6に固定する荷役物固定装置としてのパレット固定装置10が備えられている。パレット固定装置10は、図2及び図3に示すように、相互に所定間隔を置いて配置される左右2本の固定アーム11を有する。
両固定アーム11はその基部側において連結部材12によって相互に連結されるとともに、回転軸13によって上下方向に回動可能に支持される。回転軸13は、昇降台4に固着された左右のブラケット14によって支持される。
左右の固定アーム11は、フォーク6の内側面に沿うように配置され、フォーク6と共にパレット8内に差し込まれる。そして、図7に仮想線で示すように、フォーク6にてパレット8の上板8bを下側から支えた状態で、固定アーム11を下向きに回動させて先端でパレット8の下板8cを上方から押さえ込むことによって、パレット8をフォーク6に固定する。
すなわち、本実施の形態に係るパレット固定装置10は、パレット8が、所定間隔で対向する上板8bと下板8cとを備えた両面パレットを荷役対象物としたものであって、上板8bと下板8cとの間に形成される空間がフォーク6の差込口8aを構成している。上記の固定アーム11が本発明でいうパレット8を下向きに押圧固定する固定部材に対応する。
前記固定アーム11の上面には突部体201が形成してある。又、前記ブラケット14の前方には、リミットスイッチ形式のパレット検出器200が設置してある。
尚、前記突部体201は、固定アーム11をパレット8内に差し込み、固定アーム11を上昇させたとき、ブラケット14の傾動により、パレット検出器200が固定アーム11をパレット8内に差し込んでいる状態であることをより確実に行うものであり、この突部体201は必ずしも設ける必要がない。又、前記ブラケット14の前方に取付けのパレット検出器200には、リミットスイッチ形式の他、近接スイッチ、反射型光電管式等がある。
尚、このパレット検出器200は、フォーク6をパレットに挿入した状態であることを認知するためであり、ブラケット14の前方に設置する必要はなく、例えば、固定アーム11に圧電素子や歪みゲージを取付け、固定アーム11をパレット8内に差し込んだ後に持ち上げたときの歪み等を検出して判断をしてもよい。
左右の固定アーム11は、該固定アーム11を固定側(パレット8を押さえ込むロック側)へ付勢する機能付きリンク機構20(以下、固定アーム付勢機構という)を介して作動レバー15に連結されている。作動レバー15は、昇降台4にブラケット16を介して回動可能に取り付けられた回転軸17に固着されており、この作動レバー15の回転軸17を中心とする上方への回動によって固定アーム11が固定側へ回動され、下方への回動によって固定アーム11が固定解除側(アンロック側)へ回動される。図5〜図7に固定アーム11の作動態様が示されている。尚、前記作動レバー15には、昇降台4との間にバネ209が取り付けてあり、固定アーム11のがたつき防止を図っている。
固定アーム付勢機構20は、図2及び図5〜図7に示すように、作動レバー15に連結されたロッド21、そのロッド21に連結されたUリンク22及びロッド21とUリンク22間に介在された圧縮コイルバネ23によって構成されている。ロッド21は作動レバー15に対してピン24にて上下方向に回動可能に連結され、Uリンク22は、固定アーム11の連結部材12にピン25にて上下方向に回動可能に連結される。
そして、ロッド21の一端は、Uリンク22の基部を摺動可能に貫通するとともに、その貫通端に取り付けられた前部フランジ21aによりUリンク22に対して抜け止めされている。すなわち、ロッド21と作動レバー15との連結点(ピン24)と、Uリンク22と連結部材12との連結点(ピン25)とを結ぶ連結点間距離Lは、その軸方向に関して抜け止め状態を最長状態として収縮が可能に連結されている。
圧縮コイルバネ23は、ロッド21の軸上に固着された後部フランジ21bとUリンク22との間に介在され、ロッド21及びUリンク22が最も伸長した状態で自然長から所定量圧縮させた状態で組み付けられている。そして、作動レバー15とロッド21との連結点(ピン24)は、作動レバー15が回転軸17を中心として回動されるとき、該回転軸17の回転中心と、Uリンク22と固定アーム11の連結部材12との連結点(ピン25)とを結ぶ基準線Pを挟んで上下に変位して維持する。
即ち、上記連結点が基準線P上に一致したときが、前記連結点間距離Lが最短(図6参照)となり、圧縮コイルバネ23のバネ力が最大になる。一方、連結点が基準線Pの上側へ変位したときに、連結点間距離Lが中間長さ(図7参照)になり、このときが固定アーム11の固定状態である。このときの、固定アーム11の押さえ込みは、圧縮コイルバネ23を押し潰すことによって発生する。
また、連結点が基準線Pの下側へ変位したときには、連結点間距離Lが最長(図5参照)になり、このときが固定アーム11の固定解除状態である。なお、この固定解除状態では、固定アーム11はフォーク6に対して平行となり、かつフォーク6の厚さ(高さ)の範囲内に納まり、パレット8に対するフォーク6の差し込み作業の支障にならない。
また、固定アーム11と昇降台4との間には、該固定アーム11を固定解除側に付勢するリターンバネ26が設けられている。このリターンバネ26は、固定アーム11の固定解除側への回動動作を助勢すると共に、固定アーム11を解除位置に維持するものであり、そのバネ力は、圧縮コイルバネ23に比べて小さい。
次に、昇降台4の昇降動作に基づいて、パレット固定装置10の固定アーム11を固定状態又は解除状態にするアーム作動機構30を説明する。
このアーム作動機構30は、作動レバー15a、係止体210、操作体211及び操作シリンダ213で構成してある。
尚、この操作シリンダ213は往復動手段であり、この往復動手段は回転機構とリンク機構の組合せ等、種々の方式を採用できるし、油圧式、空気圧式、電気式等の操作シリンダ213の採用は、構成を簡便にすることができる。
また、図5に示すように、回転軸17には作動レバー15aが取り付けてあり、この作動レバー15aには係止体210が垂設してある。又、回転軸17にはコ字状の操作体211が回動可能に取り付けてある。
そして、前記係止体210は操作体211の間に挿入状態であり、係止体210は回動する操作体211の下側と上側に当接して回動する。
尚、前記アーム作動機構30は、係止体210、操作体211を採用せず、直接、作動レバー15a又は回転軸17を操作シリンダ213等を介して回動可能に構成してもよい。
又、操作体211には、操作シリンダ213のロッド213aが固着されていて、操作シリンダ213のロッド213aの往復動によって、前記操作体211を回動し、固定アーム11を固定状態又は解除状態にする。
即ち、操作シリンダ213のロッド213aの往動によって、操作体211を回動し、回転軸17を介して作動レバー15aが上向きに回動されることによって操作体211の下側に当接して、固定アーム11を固定側へ回動させる(図7参照)一方、操作シリンダのロッド213aの復動によって、回転軸17を介して作動レバー15aが下向きに回動され、操作体211の上側に当接して、固定アーム11を解除側へ回動させる(図5参照)。
また、パレット固定装置10には、パレット8の固定を解除するため、手動式の解除操作機構40が備えられている。
この解除操作機構40は、図4及び図8に示すように、足踏み式の解除ペダル41を主体に構成されている。この解除ペダル41は昇降台4の上面に形成された矩形状の開口部4aに配置される。
解除ペダル41は昇降台4に支軸42を介して、ネジリコイルバネ221と共に回動可能に取り付けられていて、開口部4aから昇降台4の上面へ突出状態である(図8実線参照)。又、この解除ペダル41の下部にリミットスイッチ形式の解除検出器220が取り付けてある。そして、解除ペダル41を踏み込むと下降し、解除検出器220を「ON」状態にすると共にストップ体223で停止し、踏み込みを止めるとネジリコイルバネ221で元の状態に戻る。
又、前記手動解除方式の他、昇降台4を降下させて解除する方式も採用している。このため、図4に示すように、昇降台4に検知棒231が付設してある一方、荷役用マスト3にはリミット式の解除検出器230が取り付けてあり、昇降台4が降下すると、解除検出器230が作動して解除状態になる。
次に、前記構成の作用について、図5〜図8及び図9に示すアーム作動機構30の操作回路を参照して説明する。尚、本願に添付の図面等における端子を示す符号「a」はA接を示し、符号「b」はB接を示す。
(固定状態)
先ず、昇降台4をパレットに挿入する位置までフォーク6を昇降する。そして、パレットにフォーク6を挿入し、昇降台4を上昇させると固定アーム11に荷重がかり、ブラケット14の傾動によりパレット検出器200の端子200aが閉(導通)状態になる。
このパレット検出器200の端子200aの「閉」により、リレーR1が作動して「励磁(ON)」状態になる一方、解除ペダル41は踏んでいないのでリレーR2は「非励磁(OFF)」であると共に、荷役用マスト3に取付けの解除検出器230も検知しない状態であるのでリレーR3は「非励磁(OFF)」である。
そのため、図9に示す、リレーR1の端子R1a(A接点)とリレーR2、R3の端子R2b、R3b(B接点)が、シリーズに接続してある操作回路において、前記リレーR1の「ON」によって、ソレノイドバルブは「励磁(ON)」になる。
尚、前記リレー端子がA接点とは常時開状態であり、B接点とは常時閉状態であり、図9の回路の動作について説明する。
パレット検出器200がパレットを検出すると、端子200aが「閉(導通)」となり、リレーR1が「ON(励磁)」になって、リレーR1の端子R1aが「閉」になる。反対に、パレット検出器200がパレットを検出しなくなると、端子200aが「開(非導通)」状態になり、リレーR1が「OFF(非励磁)」になって、リレーR1の端子R1aが「開」になる。
又、解除検出器220が「ON」になると、端子220aが「閉」となり、リレーR2が励磁され、端子R2bが「開」となる。反対に、解除検出器220が「OFF」になると、端子220aが「開」となり、リレーR2が非励磁となり、端子R2bが「閉」となる。
又、解除検出器230が「ON」になると、端子230aが「閉」となり、リレーR3が励磁され、端子R3bが「開」となる。反対に、解除検出器230が「OFF」になると、端子220bが「開」となり、リレーR3が非励磁となり、端子R3bが「閉」となる。
前記ソレノイドバルブが「励磁(ON)」になると、図示略の媒体装置(例えば、油圧装置)からの媒体は、ソレノイドバルブ、逆止弁、調整弁を通って操作シリンダ213に供給されて、操作シリンダ213は往動状態になり、操作体211を回動し、作動レバー15aが上向きに回動され、固定アーム11は固定側へ回動されて維持される(図7参照)。
即ち、作動レバー15aの上向きの回動によって、連結点が基準線Pの上側へ変位し、連結点間距離Lが中間長さ(図7参照)になり、固定アーム11によって固定状態を維持する。そして、この固定アーム11の押さえ込みは、圧縮コイルバネ23の押し潰しによって生ずる。
尚、前記操作シリンダ213には、ロッド位置検出器が付設してあり、ストロークエンドになると「ON」となり、この検出器の「ON」信号によって、図示略の媒体装置のモータを停止させる。
以上のように、荷役物保持手段によって荷役物を保持した後に、往復動手段を介して前記荷役物固定装置で荷役物を固定状態にする。
(解除作動)
前記荷役物保持手段によって荷役物を保持し、往復動手段を介して前記荷役物固定手段で固定し、荷役物保持手段を所定の高さに移動した後に、荷役物を降ろすに当たって、固定アーム11の解除状態にする方式として、解除ペダル41を踏む方式と昇降台4を降下させる方式を採用し、何れかの操作で解除する。
(1)解除ペダル41を踏む方式
解除ペダル41を踏むと、解除検出器220の端子220aが閉状態になって、リレーR2は「ON」になる。尚、パレット検出器200の端子200aは、図6に示すように「閉」である。
その結果、リレーR2の端子R2bが「開」となって、ソレノイドバルブが「OFF」になり、前記操作シリンダ213は復動状態になる。そして、前記操作シリンダ213は復動により、操作体211の回動によって作動レバー15aが下向きに回動され、固定アーム11を解除側へ回動させ、解除状態が維持される(図5参照)。尚、前記操作シリンダ213に付設のロッド位置検出器の「ON」信号によって、図示略の媒体装置のモータを停止させる。
尚、この解除ペダル41を踏む方式は、強制的に操作シリンダ213を作動させる方式であるが、パレットをフォーク6で保持した状態ではブラケット14の傾動によりパレット検出器200が作動するので、固定アーム11をパレット上面から離脱するまで解除ペダル41を踏んだ状態を維持し、その後、フォーク6をパレットから抜く。
(2)昇降台4を降下させる方式
昇降台4を降下させると、昇降台4に付設の検知棒231を介して、荷役用マスト3に取付けの解除検出器230が検出し、リレーR3は「ON」になる。尚、パレット検出器200の端子200aは、図6に示すように「閉」である。
前記リレーR3が「ON」になると、端子R3bが「開」となって、ソレノイドバルブが「OFF」になり、ソレノイドバルブが「OFF」になり、前記操作シリンダ213は復動状態になる。
そして、前記操作シリンダ213は復動により、操作体211の回動によって作動レバー15aが下向きに回動され、固定アーム11を解除側へ回動させ、解除状態が維持される(図5参照)。尚、前記操作シリンダ213に付設のロッド位置検出器の「ON」信号によって、図示略の媒体装置のモータを停止させる。 また、パレット(昇降台4)は、降下途中で、解除検出器230で検出して操作シリンダ213を介して解除状態になるが、その後、パレット検出器200が作動しなくなるまで降下することによって、以後、解除状態を維持する。
以上のように、パレットの固定アーム11による固定状態又は解除状態は、固定アーム11をパレットに挿入し、固定アーム11を持ち上げることによって、パレット検出器200を介して荷役固定装置が作動して固定状態を維持し、この状態で荷役物保持手段を所定の高さまで移動させる。
そして、解除ペダル41を踏むか、或は解除検出器230が設置の位置まで昇降台4を降下させると、固定アーム11を解除にすることができ、所定の位置に収納できる。
従って、従来のように、必ず、予め設定された位置で固定作動と解除作動を行う必要がなく、フォーク6の任意の高さ(位置)において、固定作動と解除作動をすることができるので、迅速にパレットの移動が可能になる。
尚、固定状態を維持したまま、フォーク6をパレットから抜いたときには、荷役固定手段は固定状態を維持しているが、解除ペダル41を踏むと、固定アーム11は解除状態になるので、簡便に、解除状態にできる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る荷役物固定装置としてのパレット固定装置10を図10及び図11に基づいて説明する。
ここで、図10及び図11は要部を示す側面図であり、図10にはパレットの解除作動状態が示され、図11にはパレットの固定作動状態が示されている。
尚、回転軸17に取付けの作動レバー15a、係止体210、操作体211及び操作シリンダ213で構成のアーム作動機構30は、前記第1の実施の形態と同じであるので説明を略すと共に、固定アーム11をパレット8内に差し込んでいる状態であるか否かを検出するパレット検出器を備えていない。
そのため、操作シリンダ213のソレノイドバルブの「ON」、「OFF」は、操作部5に設置の固定釦と解除釦(図示略)で行う。尚、この回路は図12に示す。
この機構は片面パレット18を荷役物としていて、片面パレット18は一般に上板とその上板の下面に接合された桁とから形成されている。この片面パレット18を固定するために、パレット固定装置10における固定部材としての左右の固定アーム11は、荷役物保持手段としてのフォーク6よりも高い上方位置に配置されるとともに、その先端部が昇降台4の前板4cに形成された開口部4bを貫通して前方に突出されている。
すなわち、この第2の実施形態においては、片面パレット18の下面をフォーク6にて下方から支えた状態で、該片面パレット18の上面を固定アーム11によって下向きに押さえ込んで固定するように構成したものである。
以上の構成を除いては、第1の実施形態のパレット固定装置10と同様であり、また固定アーム付勢機構20も第1の実施形態と同様であるので、図5〜図7に示す要素と同一の要素には同一の符号を付してある。
前記構成の操作について、図12の回路図を参照して説明すると、先ず、昇降台4をパレットに挿入する位置までフォーク6を昇降する。そして、固定釦を押すと、リレーR1が「ON」になり、端子R1aが閉になり、自己ホールド回路を介してリレーR1が「ON」状態を維持する。
一方、解除釦は常時が閉状態であるので、前記リレーR1の端子R1aが「閉」となって、ソレノイドが「ON」となり、操作シリンダ213は往動状態になり、図11に示す状態、即ち、固定状態を維持する。
一方、解除釦を押すと、ソレノイドは「OFF」になり、操作シリンダ213は復動状態になり、図10に示す状態になり、解除状態を維持する。
以上のように、この片面パレット18を荷役物としている場合のパレット固定装置は、固定釦と解除釦による操作シリンダ213の往復動によって行う。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施形態に係る荷役物固定装置としてのパレット固定装置60を図13及び図14に基づいて説明する。図13はパレットの解除作動状態、図14にはパレットの固定作動状態を示す。
第3の実施形態のパレット固定装置60は、第1の実施形態と同様に両面パレット8を荷役物とするものであるが、フォークがパレット8内に差し込んでいる状態であるか否かを検出するパレット検出器を備えていない。
パレット固定装置60における固定部材としての左右の固定アーム61を支持するブラケット62が昇降台4の前板4cに固着されている。このブラケット62は、前板4cの前面よりも前方へ突出する突出部62aを有している。突出部62aは、荷役物保持手段としてのフォーク6の厚さ(高さ)の範囲内に納められ、パレット8に対するフォーク6の差し込み作業の支障にならないように設定されている。
そして、ブラケット62の突出部62aの先端には、固定アーム61がフォーク6に沿うように配置されるとともに、回転軸63を介して上下方向に回動可能に取り付けられている。
固定アーム61は、フォーク6と共にパレット8の差込口8a内に差し込まれた状態において、下向きに回動することによって下板8cの上面を押さえ込んで固定する構成とされ、その押圧先端部61aが回転軸63よりも差し込み方向において後方に設定されている。固定アーム61はトーションスプリング64によって常に固定方向に付勢されている。固定方向の最大回動位置は、後述の作動レバー67が当接するストッパー65によって規制されている。
また、固定アーム61は、操作索としてのケーブル66によって作動レバー67と接続されている。作動レバー67は、昇降台4の後部側に回転軸68を介して回動可能に取り付けられている。又、前記第1の実施の形態と同様に、回転軸68に取付けの作動レバー15a、係止体210、操作体211及び操作シリンダ213で構成のアーム作動機構30が設けてある。
なお、固定アーム61の固定方向への最大回動位置は、作動レバー67がストッパー65に当接することで規制される。
従って、この第3の実施形態は、前記第2の実施の形態と同様に、図12の回路図で操作され、固定釦を押すことによって、操作シリンダ213の往動状態によって、固定アーム61を介して固定状態となり(図14)、解除釦を押すことによって、操作シリンダの復動状態によって、固定アーム61を介して解除状態になる(図13)。
このように、第3の実施形態によれば、パレット固定装置60の固定アーム61を介してパレット8の固定作動と解除作動とを行わせることができる。
特に、第3の実施形態によれば、固定アーム61と作動レバー67とをケーブル66にて接続し、かつ固定アーム61をトーションスプリング64で固定方向に付勢する構成を採用したことによって、前述した第1の実施形態に比べて、パレット固定装置60の構造を簡素化することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る荷役物固定装置としてのパレット固定装置70を図15及び図16に基づいて説明する。第4の実施形態に係るパレット固定装置70は、荷役物としてのパレット8の中央桁8dを横方向(水平方向)から掴まえて固定する挟み型としたものである。ここで、図15及び図16はそれぞれパレット固定装置70の模式図であり、固定アーム側を平面視で示し、作動アーム側を側面視で示してある。
図示のように、パレット固定装置70は、長手方向の中央部が相互に重ねられた状態でピン71によって昇降台4に開閉可能に取り付けられた固定部材としての左右一対の固定アーム72を有する。固定アーム72は荷役物保持手段としての左右のフォーク6の中間位置に配置されるとともに、前部が昇降台4の前面よりも前方に突出され、その先端には内向きの爪72aを有している。
そして、固定アーム72は、図16に示すように、先端の爪72aを閉じる方向へ回動してパレット8の上板と下板との間に配置される中央桁8dを横方向から掴んで固定する構成とされ、常には図15に示すように、それぞれ解除スプリング77によって常に固定を解除する開き方向に付勢されている。
固定アーム72の基端部には、それぞれ左右のリンク73の一端がピン74で回動可能に連結されて、いわゆるパンタグラフを構成している。左右のリンク73は、他端がピン75で相互に回動可能に連結されると共に、昇降台4の後部側に設けられる作動レバー78とケーブル76によって接続されている。
なお、ケーブル76は昇降台4に取り付けられたケーブルガイド76aによって移動を案内される。
作動レバー78は、昇降台4の後部側に回転軸79を介して回動可能に取り付けられている。また、回転軸79には前記第1の実施の形態と同様の作動レバー15aが固定されていると共に、係止体210、操作体211及び操作シリンダ213で構成のアーム作動機構30を備えているが、爪72aをパレット8内に差し込んでいる状態であるか否かを検出するパレット検出器を備えていない。
そのため、操作シリンダ213のソレノイドバルブの「ON」、「OFF」は、操作部5に設置の固定釦と解除釦(図示略)で行う。尚、この回路は図12に示す。
そして、この実施例の操作は、前記第2の実施例と同じであり、固定釦でパレットを固定状態にし、解除釦で解除する。
尚、この第4の実施形態によれば、固定アーム72の爪72aによってパレット8の中央桁8dを抱え込むように掴んで固定する、いわゆる挟み型としたことによって、パレットの平面的なぐらつきを防止できるとともに、特にパレット8の前方への動きを確実に阻止することができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施形態に係る荷役物固定装置としてのパレット固定装置を図17に基づいて説明する。
この第5の実施形態に係る荷役物固定装置は、前記第1の実施の形態とはパレット検出器200、突部体201、解除検出器230が不要である点を除いて、ほぼ同じであるが、往復動手段に電動シリンダ213Aを採用して操作回路の簡便化を図る点を異にしていると共に、荷役物が荷役物保持手段(例えば、フォーク6)に保持されているか否かを検出するパレット有無検出器240を固定アーム11の表面側に反射型光電管を取り付けてある。尚、パレット有無検出器240はフォーク6の表面側に取り付けてもよいし、前記反射型の光電管の他に、リミットスイッチ形式等、種々の検出器を採用してもよい。
そして、このパレット有無検出器240は、フォーク6がパレットに挿入状態であるときには、パレットからの反射光を受光して、端子240aを「閉」、端子240bを「開」にし、フォーク6をパレットから離脱すると端子240aを「開」、端子240bを「閉」にする。
又、電動シリンダ213Aは、モータの正逆転により往動(ロッドの伸長)と復動(ロッドの収納)が可能であり、そのロッドの伸長状態と収納状態を検出するロッド検出器242、243が設けてある。
次に、前記構成の荷役車両における固定アーム11の固定状態と解除状態について、図18を参照して説明する。
この図18の回路図の概略を説明すると、パレット有無検出器240でパレットを検出すると、端子240aは「閉」に、端子240bは「開」になる。反対に、パレット有無検出器240がパレットを検出しなくなると、端子240aは「開」に、端子240bは「閉」になる。
又、電動シリンダ213Aのロッドの伸長状態と収納状態を検出するロッド検出器242、243が設置してあり、ロッド検出器242はロッドが伸長状態になると、端子242bは「閉」から「開」になる。一方、ロッド検出器243は、ロッドが収納状態になると、端子243aは「閉」から「開」となる。
即ち、ロッド検出器242がロッドを検出すると、端子242bは「閉」から「開」になり、ロッド検出器243がロッドを検出しなくなると、端子243aは「閉」から「開」になる。
(固定状態)
先ず、昇降台4をパレット8に挿入する位置までフォーク6を昇降して、パレット8にフォーク6を挿入すると、パレット有無検出器240はパレット8を検出して、端子240aは「閉」になる一方、ロッド検出器242はロッドを検出しない状態であるので、端子242bは「閉」である。
そのため、電動シリンダ213Aのモータは正転し、シリンダロッドが往動(伸長)を始め、ロッド検出器242がロッドを検出すると、端子242bが「開」になり、電動シリンダ213Aのモータは停止する。
即ち、シリンダロッドは予め設定した伸長状態で停止すると、操作体211を回動し、作動レバー15aが上向きに回動され、固定アーム11を固定側へ回動されて維持される(同じ状態である図7を参照)。
即ち、作動レバー15aの上向きの回動によって、連結点が基準線Pの上側へ変位し、連結点間距離Lが中間長さ(図7参照)になり、固定アーム11によって固定状態を維持する。そして、この固定アーム11の押さえ込みは、圧縮コイルバネ23の押し潰しによって生ずる。
以上のように、荷役物保持手段によって荷役物を保持すると、パレット有無検出器240でパレットを検出し、電動シリンダ213Aを介して荷役物を固定状態にする。
(解除作動)
前記固定アーム11を解除状態にする操作について説明すると、昇降台4を所定位置まで昇降し、フォーク6をパレット8から離脱させると、パレット有無検出器240はパレット8を検出しなくなり、端子240bが「閉」になる。一方、ロッド検出器243はロッドが伸長状態であるので、端子243aは閉である。
そのため、電動シリンダ213Aのモータは逆転し、ロッド検出器243がロッドを検出しなくなって、端子243aが「開」になり、モータを停止する。
このロッドの収納によって、操作体211の回動を介して作動レバー15aが下向きに回動され、固定アーム11を解除側へ回動させ、解除状態が維持される(同じ状態である図5を参照)。
以上のように、本実施の形態は、パレット有無検出器240によるパレットの有無の検出によって、固定アーム11を固定又は解除する構成であり、この制御回路は簡便に構成できる。
尚、前記ロッド検出器241で電動シリンダ213Aの停止を行っているが、このロッド検出器241に替えて、タイマーで行ってもよい。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施形態に係る荷役物固定装置は、例えば、前記第5の実施の形態において、何等かの事態によって、パレットが外れたりしたことをオペレータが気づいて、緊急として固定アーム11を解除する構成である。
尚、緊急操作には解除釦等があるが、ここでは、図8に示す解除ペダル41を踏む方式を採用する。即ち、この解除ペダル41を踏むと、解除検出器220の端子220aは「閉」になり、解除ペダル41を踏まないときには解除検出器220の端子220a(A接)は「開」である。
そこで、前記第5の実施の形態における図18の操作回路に、解除ペダル41による解除検出器220の端子220aを考慮して、図19に示すように、電動シリンダ213Aのモータの復動(逆転側)に、並列に端子220aを接続する回路とする。
従って、解除ペダル41を踏んでいない状態のときには、端子220aは開状態であり、電動シリンダのモータは作用しない。
しかし、解除ペダル41を踏むと、端子220aは閉状態になって、電動シリンダ213Aのモータは復動(逆転)して、前記と同様に、固定アーム11を解除状態にする。
以上の結果、解除ペダル41を踏むと、パレット有無検出器240の状態に拘らず、電動シリンダ213Aのモータは逆転して、ロッドを収納状態に変移して固定アーム11を強制的に解除する。
(第7の実施の形態)
前記第1の実施の形態において、図9に示すように、解除ペダル41を踏むと操作シリンダ213のモータが逆転して、ロッドを収納状態に変移して固定アーム11を強制的に解除する構成である。しかし、この固定アーム11を強制的に解除するに当たって、フォーク6が昇降しているときには、危険防止のため、固定アーム11を解除すべきでない。
そこで、本実施の形態では、安全を考慮して、固定アーム11を強制的に解除する構成を提供するものであり、図9に示す操作シリンダの回路図を基本とするものであり、図9と同じ作用についての説明は略す。
図1に示す昇降レバー52は、昇降操作可能であり、上方向に操作するとフォーク6が上昇し、下方向に操作するとフォーク6が下降し、垂直状態にするとフォーク6が停止状態を維持する。
そして、この昇降レバー52の操作を検出する検出器(図示略)が取り付けてあり、これらの検出器は、図20に示す昇降レバー52の上昇(フォーク6の上昇)を検出する上昇検出器(端子62a)と、昇降レバー52の下降(フォーク6の下降)を検出する下降検出器(端子63a)である。従って、前記上昇検出器が昇降レバー52の上昇を検出すると、端子62aが閉状態になってリレーR5を作動し、下降検出器が昇降レバー52の下降を検出すると、端子63aが閉状態になってリレーR5を作動する。
又、そのリレーR5の端子5b(B接)は、リレーR2を作動する回路として接続してあり、昇降レバー52を中立状態にして、フォーク6が停止中であるときには、リレーR2は励磁可能であるが、フォーク6が昇降又は下降中のときには励磁されない。
次に、図20に示す操作回路の動作について説明する。
解除ペダル41を踏むと、解除検出器220の端子220aが閉状態になってリレーR1は励磁され、端子R1aは閉状態になる。
又、レバーが上昇も下降もしていないとき、即ち、フォーク6が停止中であるときには、リレーR5は「非励磁」である。又、パレット検出器200の端子200aは、図6に示すように「閉」である。
その結果、リレーR2は「励磁」され、リレーR2の端子R2bが「開」となって、ソレノイドバルブが「OFF」になり、前記操作シリンダ213は復動状態になる。そして、前記操作シリンダ213は復動により、操作体211の回動によって作動レバー15aが下向きに回動され、固定アーム11を解除側へ回動させ、解除状態が維持される(図5参照)。
一方、リレーR5が「励磁」されるとき、即ち、フォーク6が昇降中であるときには、前記リレーR2は「非励磁」になり、ソレノイドバルブが「ON」になり、前記操作シリンダ213は往動状態、即ち、固定状態に作動する。
以上のように、フォーク6が昇降又は下降中のときには、リレーR5は「励磁」され、ソレノイドバルブが「ON」になり、前記操作シリンダ213は往動状態になって固定アーム11を介して固定状態を維持する。
一方、リレーR5が「非励磁」のとき、即ち、フォーク6が停止中であるときには、ソレノイドバルブが「OFF」になり、前記操作シリンダ213は復動状態になって解除される。
従って、フォーク6が昇降中においては、荷役物固定装置を解除状態にすることを禁止し、フォーク6が停止している時のみ、荷役物固定装置(固定アーム11を介して)を解除状態となるので安全である。
尚、前記固定アーム11を介してパレットを解除状態、又は固定状態とするには、解除ペダル41を踏む操作で行う構成であるが、種々の計器等を備える操作パネル53に、前記解除ペダル41に替えてスイッチ形式の操作具を設けて行ってもよい。
(第8の実施の形態)
本実施の形態は、手動、自動の切替スイッチ300を備えると共に、フォーク6が予め設定された位置になると検出可能な位置検出器を備えている。この位置検出器は、高位置には高検出器(接点Ha)(図示略)、低位置には低検出器(接点La)(図示略)である。又、これらの高検出器(接点Ha)と低検出器(接点La)は、フォーク6が通過すると検出しなくなる形式である。
そして、前記切替スイッチ300が自動のときには、高検出器がフォーク6を検出すると固定アーム11は固定状態になり、低検出器がフォーク6を検出すると固定アーム11は解除状態になる。一方、切替スイッチ300を手動にすると、フォーク6の位置に拘らず、固定アーム11は解除状態になる。
従って、この実施の形態における操作は、フォーク6が低い位置のときに解除状態にすることができるが、高い位置のときには固定状態を維持するので、安全性を確保することができる。
次に、前記操作をする図21に示す回路図について説明する。尚、電動シリンダ213Aには、図18、図19と同様に、ロッドの伸長状態と収納状態を検出するロッド検出器242、243が設置してあり、ロッド検出器242がロッドを検出すると、端子242bは「閉」から「開」になり、ロッド検出器243がロッドを検出しなくなると、端子243bは「閉」から「開」になる。
又、パレットの有無を検出するパレット検出器200が備えてあり、パレットを検出すると、そのパレット検出器200の端子200aが閉(導通)状態になり、リレーR1が作動して「励磁(ON)」状態になる。
先ず、切替スイッチ300を自動にしたときの場合について説明する。
(固定状態)
パレット検出器200がパレットを検出して、リレーR1が「励磁(ON)」状態のとき、高検出器(接点Ha)がフォーク6を検出したときには、リレーRHは一旦、励磁されるが、フォーク6が更に上昇すると、非励磁になる。
そのため、このリレーRHは、そのリレー端子(RHa)とロッド検出器242の端子(242b)で自己ホールド回路が構成してあり、前記ロッド検出器242の端子が「ON」状態になるまで、リレーRHは励磁状態を維持する。
そして、このリレーRHの端子RHaが「ON(閉)」になると、電動シリンダ213Aは往動し、固定アーム11を介してパレットを固定状態にし、電動シリンダ213Aのロッドが伸長し、ロッド検出器242が検出すると、ロッド検出器242は「ON」になって自己ホールド回路は非導通になり、リレーRHは非励磁になり、電動シリンダ213Aの往動を停止する。
即ち、高検出器がフォーク6を検出し、フォーク6がその高さ以上になっても、電動シリンダ213Aは往動し、固定アーム11を介してパレットを固定状態にし、ロッド検出器242が「ON」になると、リセットされる。
(解除状態)
次に、パレット検出器200がパレットを検出して、リレーR1が「励磁(ON)」状態の時、低検出器がフォーク6を検出したときには、リレーRLが一旦励磁されるが、更に、フォーク6が下降すると非励磁になる。そのため、このリレーRLは、そのリレー端子RLaとロッド検出器243の端子243bで自己ホールド回路が構成してあり、前記ロッド検出器243の端子が「ON」状態になるまで、リレーRLは励磁状態を維持する。
そして、このリレーRLの端子RLaが「ON(閉)」になると、電動シリンダ213Aは復動し、固定アーム11を介してパレットを解除状態にし、ロッド検出器243で検出すると、ロッド検出器243は「ON」になって自己ホールド回路が非導通になり、リレーRLは非励磁になり、電動シリンダ213Aの復動は停止する。
即ち、低検出器がフォーク6を検出したときには、電動シリンダ213Aは復動し、固定アーム11を介してパレットを解除状態にし、ロッド検出器243が「ON」になると、リセットされる。
次に、切替スイッチ300を手動にしたときには、無条件で、リレーRLが励磁状態になるので、電動シリンダ213Aは復動し、固定アーム11を介してパレットを解除状態になる。
以上のように、切替スイッチ300は自動、手動切り替えができ、自動のときにはフォーク6が予め設定以上の高さなると、パレットを解除状態にすることを禁止するので、安全性の向上を図ることができる。尚、この実施の形態は、前記各実施の形態と組み合せて、フォーク6又はパレットの高さが予め設定の高さ(高位置)以上になったときには固定アーム11を介してパレットを固定状態にし、前記高位置より低い低位置以下になったときには固定アーム11を介してパレットを解除状態にするように、構成できる。
なお、本発明は図示の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能であると共に、各実施の形態の検出器、制御方式等を適宜選択し、組み合せて構成することであってもよい。
また、昇降台4に作業者が乗り込んで走行、荷役作業を行う昇降部乗り込み型フォークリフトの場合で説明したが、昇降台4を有しないフォークリフト、つまり車体側に運転席が備えられた通常のフォークリフトに適用できることは当然のことである。また、パレット8を固定するパレット固定装置10として説明したが、これに限らない。つまり、荷役物はパレット8に限られるものではなく、フォークを介して保持される形態のものであればよい。
昇降部乗り込み型フォークリフトの斜視図である。 パレット固定装置を示す斜視図である。 昇降台に組み付けられたパレット固定装置を下面側から示す斜視図である。 フォークリフトの斜視図である。 固定アームの解除状態を示す側面図である。 固定アームの固定状態と解除状態との中間状態を示す側面図である。 固定アームの固定状態を示す側面図である。 パレット固定装置の解除機構を示す側面図である。 第1実施の形態の操作シリンダの回路図である。 第2の実施形態に係るアーム作動機構と固定アームの解除状態を示す側面図である。 第2の実施形態の要部を示す側面図であり、固定アームの固定状態を示す。 第2の実施形態の操作シリンダの回路図である。 第3の実施形態の要部を示す側面図であり、固定アームの解除状態を示す。 第3の実施形態の要部を示す側面図であり、固定アームの固定状態を示す。 第4の実施形態の模式図であり、固定アームの解除状態を示す。 第4の実施形態の模式図であり、固定アームの固定状態を示す。 第5の実施形態における固定アームの解除状態を示す側面図である。 第5の実施形態の操作回路図である。 第6の実施形態の操作回路図である。 第7の実施形態の操作回路図である。 第8の実施形態の操作回路図である。
符号の説明
1 フォークリフト(荷役車両)
3 荷役用マスト(相対移動許容部材)
4 昇降台
6 フォーク(荷役物保持手段)
8 パレット(荷役物)
10 パレット固定装置(荷役物固定装置)
11 固定アーム(固定部材)
15 作動レバー
20 固定アーム付勢機構
30 アーム作動機構
41 解除ペダル
200 パレット検出器
210 係止体
211 操作体
213 操作シリンダ
220、230 解除検出器

Claims (8)

  1. 荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物保持手段と、前記荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置とを備えた荷役車両であって、
    前記荷役物固定装置は荷役物保持手段に前記荷役物を保持した状態において往復動手段を介して固定状態にされ、解除操作機構により前記往復動手段を介して解除状態にされることを特徴とする荷役車両。
  2. 往復動手段はシリンダであることを特徴とする請求項1の荷役車両。
  3. 荷役物が荷役物保持手段に保持されたか否かを検出する荷役物有無検出手段を備え、
    この荷役物有無検出手段で荷役物がなくなったことを検出すると、前記解除操作機構により前記往復動手段を介して解除状態にすることを特徴とする請求項1又は請求項2の荷役車両。
  4. 荷役物保持手段で保持された荷役物が昇降中において、荷役物固定装置を解除状態にすることを禁止することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項の荷役車両。
  5. 荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物保持手段と、前記荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置とを備え、
    前記荷役物保持手段によって荷役物を保持した後に、往復動手段を介して前記荷役物固定装置で固定状態にし、
    荷役物を保持したまま荷役物保持手段を所定位置に移動した後に、解除操作機構による前記往復動手段を介して荷役物固定装置を解除状態にすることを特徴とする荷役物保持方法。
  6. 荷役物保持手段に保持された荷役物が昇降中において、荷役物固定装置を解除状態にすることを禁止することを特徴とする請求項5の荷役物保持方法。
  7. 荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物保持手段と、前記荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置とを備えた荷役車両であって、
    前記荷役物固定装置が高位置になると、荷役物保持手段で前記荷役物を保持した状態で往復動手段を介して固定状態にされ、
    前記荷役物固定装置が低位置になると、解除操作機構により前記往復動手段を介して解除状態にされることを特徴とする荷役物保持方法。
  8. 前記荷役物固定装置が高位置になると、荷役物保持手段で前記荷役物を保持した状態で往復動手段を介して固定状態にされ、
    前記荷役物固定装置が低位置になると、解除操作機構により前記往復動手段を介して解除状態にされることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項の荷役車両。

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