JP2003040595A - 荷役車両及び荷役物の固定解除方法 - Google Patents

荷役車両及び荷役物の固定解除方法

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JP2003040595A
JP2003040595A JP2001232144A JP2001232144A JP2003040595A JP 2003040595 A JP2003040595 A JP 2003040595A JP 2001232144 A JP2001232144 A JP 2001232144A JP 2001232144 A JP2001232144 A JP 2001232144A JP 2003040595 A JP2003040595 A JP 2003040595A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役
物保持手段に固定する荷役物固定装置を備えた荷役車両
において、荷役物保持手段に対する荷役物の固定を合理
的に解除できるようにして荷役作業の効率アップを図
る。 【解決手段】 フォーク6にパレットを固定する固定ア
ーム11を有するパレット固定装置が昇降台4に備えら
れた荷役車両である。パレット固定装置は、昇降台4の
下降時に、その下降端で作動アーム31が解除作動用の
ドッグ部材37に当接することで固定アーム11を解除
側へ作動させる解除系と、解除ペダル41の踏み込み操
作によって固定アーム11を解除側へ作動させる解除系
とを設ける。そして、それら2つの解除系を適宜選択し
て固定アーム11を解除できる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷役物保持手段に
より保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定する荷
役物固定装置を備えた荷役車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、作業員が昇降部に乗り込んで走行
及び荷役作業を行う昇降部乗り込み型フォークリフトの
ような荷役車両においては、荷役物保持手段としてのフ
ォークに差し込んだ荷役物としてのパレットを該フォー
クに固定して荷役作業の安定を図っている。このような
パレット固定装置を備えた荷役車両は、例えば特開平8
−165096号公報に記載されている。上記公報記載
の荷役車両では、フォークをパレットに差し込んでか
ら、作業者がレバーやペダル等を操作することでパレッ
ト固定装置を作動させるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の荷役車
両においては、パレット固定装置の作動、すなわち固定
作動及び解除作動を作業者に依存する構成のため、作業
者にその操作を行ってもらわなければならず、作業者に
とっては、実作業以外の作業を強いられることになる。
また、その操作については、作業者の意識に依存してお
り、操作忘れ等を防止するには、様々な安全装置、警告
装置を別途に付設して作業者の注意を喚起しなければな
らないといった問題がある。
【0004】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、荷役物
保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段に固定
する荷役物固定装置を備えた荷役車両において、荷役物
保持手段に対する荷役物の固定を合理的に解除できるよ
うにして荷役作業の効率アップを図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る荷役車両は、特許請求の範囲の各請求
項に記載の通りの構成を備えた。請求項1に記載の荷役
車両においては、荷役物保持手段に保持された荷役物を
該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置は、荷役物
保持手段が下降されるときに該荷役物保持手段に対する
荷役物の固定を所定の下降位置で解除する第1の解除機
構と、荷役物保持手段に対する荷役物の固定を人手によ
り解除可能な第2の解除機構とを有している。そして、
第1の解除機構又は第2の解除機構のいずれか一方の解
除機構に基づいて荷役物保持手段に対する荷役物の固定
を解除することを可能としている。すなわち、請求項1
に記載の発明によれば、作業者が第2の解除機構を操作
しない限り、荷役物保持手段の下降時において、所定の
高さ位置で荷役物保持手段に対する荷役物の固定が解除
される。一方、第2の解除機構を操作したときは、任意
の高さ位置で荷役物の固定を解除できる。これにより、
作業者は荷役作業態様に対応して荷役物の固定を解除す
ることができる。
【0006】なお、この場合において、請求項2に記載
したように、荷役物保持手段は、フォークによって構成
されることが好ましい。また、請求項3に記載したよう
に、荷役物固定装置は、荷役保持手段が基準高さ位置へ
上昇されたときに荷役物を荷役物保持手段に固定する構
成とすることが好ましい。ここでいう基準高さ位置は、
作業形態に応じて任意に決定される。
【0007】請求項4に記載の荷役車両においては、第
1の解除機構は、荷役物保持手段側に設けられた第1の
作動体と、第1の作動体の昇降領域に対応して設けられ
た第2の作動体とを有し、第2の作動体が荷役物保持手
段の相対的な移動を許容する部材に設置され、しかも第
1の作動体に対する第2の作動体の当接に基づいて荷役
物保持手段に対する荷役物の固定を解除する構成とされ
ている。また、第2の解除機構は、荷役物保持手段側に
設けられた解除操作部を有し、該解除操作部の操作に基
づいて荷役物保持手段に対する荷役物の固定を解除する
構成とされている。このような構成を採用することで、
機械的に簡単な構造を持つ荷役物固定装置の作動機構を
提供することができる。
【0008】また、請求項5に記載の発明では、上記し
た荷役車両における特徴的構成と実質的に同等の作用を
有する方法発明が提供されることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施の形態はオーダーピッカー
のような昇降部乗り込み型フォークリフトに適用したも
のである。図1は昇降部乗り込み型フォークリフトの斜
視図である。図示のように、フォークリフト1は、車体
2、車体2の前方に設置された荷役用マスト3、荷役用
マスト3に沿って昇降可能な昇降台4を有する。なお、
荷役用マスト3は、具体的図示については省略するが、
固定マスト(アウタマスト)と、その固定マストに沿っ
て昇降可能な可動マスト(インナマスト)とから構成さ
れる。昇降台4は可動マストに昇降可能なリフトブラケ
ット9(図4参照)に固定され、リフトシリンダ及びリ
フトチェーンを介して昇降される。
【0010】昇降台4あるいはリフトブラケット9に
は、該昇降台4に搭乗した作業者によって操作可能な昇
降操作用及び走行操作用の操作部5が備えられている。
また、昇降台4には左右一対のフォーク6が備えられて
いる。フォーク6は、図5に仮想線で示すように、昇降
台4の下面にボルト7によって着脱可能に固着されると
ともに、昇降台4の前端から前方に向かって延出されて
おり、その延出部分6aをパレット8の差込口8aに差
し込んでこれを保持する。フォーク6が本発明でいう荷
役物保持手段に対応し、パレット8が本発明でいう荷役
物に対応する。
【0011】昇降台4の下面側には、フォーク6によっ
て保持されたパレット8を該フォーク6に固定する荷役
物固定装置としてのパレット固定装置10が備えられて
いる。パレット固定装置10は、図2及び図3に示すよ
うに、車幅方向に相互に所定間隔を置いて配置される左
右2本の固定アーム11を有する。両固定アーム11は
その基部側において連結部材12によって相互に連結さ
れるとともに、回転軸13によって上下方向に回動可能
に支持される。回転軸13は、昇降台4に固着された左
右のブラケット14によって支持される。左右の固定ア
ーム11は、フォーク6の内側面に沿うように配置さ
れ、フォーク6と共にパレット8内に差し込まれる。そ
して、図7に仮想線で示すように、フォーク6にてパレ
ット8の上板8bを下側から支えた状態で、固定アーム
11を下向きに回動させてその先端でパレット8の下板
8cを上方から押さえ込むことによって、パレット8を
フォーク6に固定する。
【0012】左右の固定アーム11は、該固定アーム1
1を固定側(パレット8を押さえ込むロック側)へ付勢
する機能付きリンク機構20(以下、固定アーム付勢機
構という)を介して作動レバー15に連結されている。
作動レバー15は、昇降台4にブラケット16を介して
回動可能に取り付けられた回転軸17に固着されてお
り、この作動レバー15の回転軸17を中心とする上方
への回動によって固定アーム11が固定側へ回動され、
下方への回動によって固定アーム11が固定解除側(ア
ンロック側)へ回動される。図5〜図7に固定アーム1
1の作動態様が示されている。
【0013】固定アーム付勢機構20は、図2及び図5
〜図7に示すように、作動レバー15に連結されたロッ
ド21、そのロッド21に連結されたUリンク22及び
ロッド21とUリンク22間に介在された圧縮コイルバ
ネ23によって構成されている。ロッド21は作動レバ
ー15に対してピン24にて上下方向に回動可能に連結
され、Uリンク22は、固定アーム11の連結部材12
にピン25にて上下方向に回動可能に連結される。そし
て、ロッド21の一端は、Uリンク22の基部を摺動可
能に貫通するとともに、その貫通端に取り付けられた前
部フランジ21aによりUリンク22に対して抜け止め
されている。すなわち、ロッド21と作動レバー15と
の連結点(ピン24)と、Uリンク22と連結部材12
との連結点(ピン25)とを結ぶ連結点間距離Lは、そ
の軸方向に関して抜け止め状態を最長状態として収縮が
可能に連結されている。
【0014】圧縮コイルバネ23は、ロッド21の軸上
に固着された後部フランジ21bとUリンク22との間
に介在され、ロッド21及びUリンク22が最も伸長し
た状態で自然長から所定量圧縮させた状態で組み付けら
れている。そして、作動レバー15とロッド21との連
結点(ピン24)は、作動レバー15が回転軸17を中
心として回動されるとき、該回転軸17の回転中心と、
Uリンク22と固定アーム11の連結部材12との連結
点(ピン25)とを結ぶ基準線Pを挟んで上下に変位す
る。すなわち、上記連結点が基準線P上に一致したとき
が、前記連結点間距離Lが最短(図6参照)となり、圧
縮コイルバネ23のバネ力が最大になる。一方、連結点
が基準線Pの上側へ変位したときに、連結点間距離Lが
中間長さ(図7参照)になり、このときが固定アーム1
1の固定状態である。このときの、固定アーム11の押
さえ込みは、圧縮コイルバネ23を押し潰すことによっ
て発生する。また、連結点が基準線Pの下側へ変位した
ときには、連結点間距離Lが最長(図5参照)になり、
このときが固定アーム11の固定解除状態である。な
お、この固定解除状態では、固定アーム11はフォーク
6に対して平行となり、かつフォーク6の厚さ(高さ)
の範囲内に納まり、パレット8に対するフォーク6の差
し込み作業の支障にならない。また、固定アーム11と
昇降台4との間には、該固定アーム11を固定解除側に
付勢するリターンバネ26が設けられている。このリタ
ーンバネ26は、固定アーム11の固定解除側への回動
動作を助勢すると共に、固定アーム11を解除位置に維
持するものであり、そのバネ力は、圧縮コイルバネ23
に比べて遙かに小さい。
【0015】次に、昇降台4の昇降動作に基づいてパレ
ット固定装置10の固定アーム11を固定作動又は解除
作動させるアーム作動機構30を説明する。このアーム
作動機構30は、図4に示すように、作動レバー15の
回転軸17上に固着された作動アーム31と、荷役用マ
スト3の外側面に設置された上下2個のドッグ部材3
2,37とによって構成されており、その作動態様が図
5〜図7に示されている。作動レバー15に対して回転
軸17を介して一体化された作動アーム31は、その先
端が昇降台4の後面から突設(図4参照)されている。
そして、作動アーム31の突出先端部の昇降領域(軌
跡)に対応して、荷役用マスト3(固定マスト)の外側
面に、固定作動用のドッグ部材32と、解除作動用のド
ッグ部材37が上下方向に所定間隔を置いて設定されて
いる。
【0016】固定作動用のドッグ部材32は、昇降台4
が下降端から一定高さ位置まで上昇されたとき、すなわ
ち昇降台4が基準高さ位置に達したときに作動アーム3
1の先端に当接することによって、これを下方へ回動さ
せる。これにより回転軸17を介して作動レバー15が
上向きに回動され、固定アーム11を固定側へ回動させ
る(図7参照)。固定作動用のドッグ部材32は、荷役
用マスト3の側面にピン33によって回動可能に取り付
けられたレバー状部材からなり、図示の略水平状態にお
いて上方向への回動についてはストッパピン34にて規
制されるが、下方への回動については許容されている。
すなわち、固定作動用のドッグ部材32は可動式であ
り、昇降台4の下降時には、作動アーム31の先端によ
って押されたときには、下方へ退避回動できる構成とな
っている。なお、ドッグ部材32は常には戻しバネ35
にて上向きに付勢されるとともにストッパピン34にて
規制される作動可能位置に保持される。また、ドッグ部
材32の先端には、ローラ36が取り付けられ、これに
より作動アーム31との当接に伴う摩耗の軽減が図られ
ている。
【0017】解除作動用のドッグ部材37は、荷役用マ
スト3に固着されており、昇降台4が下降端へ下降され
たときに、作動アーム31の先端に当接することによっ
て、これを上方へ回動させる。これにより回転軸17を
介して作動レバー15が下向きに回動され、固定アーム
11を固定解除側へ回動させる(図5参照)。上記の作
動アーム31と解除作動用のドッグ部材37とによって
本発明でいう第1の解除機構が構成される。
【0018】このように、作動アーム31と、固定作動
用のドッグ部材32あるいは解除作動用のドッグ部材3
7とは、相互の当接に伴う作動アーム31の回動動作を
利用して固定アーム11を固定側又は固定解除側へ回動
させるものであり、上記の作動アーム31が本発明でい
う第1の作動体に対応し、ドッグ部材37が本発明でい
う第2の作動体に対応する。また、荷役用マスト3が本
発明でいう荷役物保持手段の相対的な移動を許容する部
材に対応する。
【0019】上記のように構成されたパレット固定装置
10においては、昇降台4の下降端付近において、フォ
ーク6をパレット8に差し込んでから昇降台4の上昇を
開始すると、昇降台4が基準高さ位置に達した時点で、
作動アーム31の先端が固定作動用のドッグ部材32に
当接して回動され、それに伴い作動レバー15から固定
アーム付勢機構20を介して固定アーム11が固定側へ
回動される。これにより、パレット8は上板下面を左右
2本のフォーク6によって保持された状態で、下板上面
を左右2本の固定アーム11の先端で押さえ込まれる
(図7参照)。その結果、パレット8は平面的にぐらつ
きのない安定状態に固定されることになる。このとき、
前述したように、固定アーム付勢機構20における圧縮
コイルバネ23のバネ力は、固定アーム11に対して固
定方向に有効に作用し、所期の押さえ込み力を発揮す
る。
【0020】なお、作動アーム31が固定作動用のドッ
グ部材32との当接により下向きに回動されるとき、該
作動アーム31の先端は、図7に示すように、昇降台4
の後面側へ引っ込み、該ドッグ部材32に当接しない領
域へ変位する。従って、昇降台4を下降操作したとき
は、作動アーム31は固定作動用ドッグ部材32に当接
することなく該ドッグ部材32の横を通り抜けて下降す
る。そして、下降端において解除作動用のドッグ部材3
7に当接することで解除方向へ回動される。すなわち、
パレット固定装置10は、昇降台4の上昇時には、基準
高さ位置でパレット8を固定し、下降時にはパレット8
の固定を維持した状態で下降端まで下降し、下降端でそ
の固定を解除する。
【0021】このように、本実施の形態によれば、昇降
台4を昇降操作するだけで、パレット固定装置10を基
準高さ位置及び下降端位置で自動的に固定作動又は解除
作動することができる。このため、作業者はフォーク6
に差し込まれたパレット8の固定作動あるいは解除作動
をする必要がなくなり、実作動に専念できる。これに伴
い、作業者の操作に依存する従来タイプであれば必要と
される安全装置、警告装置といった付帯設備が不要にな
り、荷役車両のコスト低減が可能になる。
【0022】ところで、実際の荷役作業を想定した場
合、例えば、昇降台4が下降端位置から上昇動作した直
後に固定アーム11による固定作動が行われるように構
成すると、パレットが積み重ねられているとき、上段の
パレットを取ることができないといった不都合が生ず
る。そこで、本実施の形態では、上記のような場合を考
慮し、昇降台4が基準高さ位置へ上昇されたときにパレ
ット固定装置10が作動される構成としており、これに
よって上記の不具合が解消される。固定作動用のドッグ
部材32が設置される基準高さ位置は、例えば2〜3個
のパレット8を積み重ねたときに、最上段のパレット8
を取ることができる高さに設定される。そして、固定作
動用のドッグ部材32については、必要であれば高さ位
置が調整できるように構成することが好ましい。
【0023】一方、固定アーム11によるパレット8の
固定解除動作については、固定作動時と同一高さの基準
高さ位置で行なうように構成することもできるが、その
ときは、例えば、パレット8上に積まれた荷物の荷重が
偏っているような場合、下降途中でパレット8の固定が
解除されることに伴いパレット8がぐらつき荷物が滑り
落ちたり荷崩れを起こしたりする可能性がある。このこ
とに鑑み、本実施の形態では、昇降台4の下降端へ移動
したときに固定アーム11によるパレット8の固定が解
除される構成を採用することで上記の不具合を解消して
いる。かくして、本実施の形態によれば、実際の荷役作
業に即した好適なパレット固定装置10が提供される。
【0024】また、本実施の形態では、パレット固定装
置10には、パレット8の固定を強制的に解除するため
の人手による解除操作機構40が備えられている。この
解除操作機構40が本発明でいう第2の解除機構に対応
する。解除操作機構40は、図4及び図8に示すよう
に、足踏み式の解除ペダル41を主体に構成されてい
る。この解除ペダル41は昇降台4の上面に形成された
矩形状の開口部4aに配置される。解除ペダル41は昇
降台4に支軸42を介して回動可能に取り付けられ、前
記作動レバー15が固定側へ回動されるとき、該作動レ
バー15によって先端部を押し上げられ、開口部4aか
ら昇降台4の上面へ突出する(図8実線参照)。作業者
は解除ペダル41の突出状態を目視することで、パレッ
ト固定装置10の固定作動を確認することができる。上
記の解除ペダル41が本発明でいう解除操作部に対応す
る。
【0025】パレット8が固定されている位置におい
て、解除ペダル41を踏み込むと、図8に仮想線で示す
如く、該解除ペダル41によって作動レバー15が固定
解除側へ回動される。これにより、固定アーム付勢機構
20を介して固定アーム11が固定解除側へ回動され、
フォーク6に対するパレット8の固定が解除される。な
お、作動レバー15が解除位置へ回動された状態では、
解除ペダル41は、自重で下がり、図示はしないが、例
えばその下面の一部が昇降台4のフロア面に引っかかる
ことで、上面が昇降台4の上面と面一になる位置で保持
されるように設定されている。
【0026】上記のような人手による解除操作機構40
を備えることによって、必要に応じてフォーク6に対す
るパレット8の固定を任意の高さ位置で解除することが
できる。従って、例えば、パレット8を高所に積み付け
る作業、あるいは高所のパレット8を取り降ろす作業等
に対応することができる。このように、本実施の形態に
よれば、解除作動用のドッグ部材37を用いた下降端で
の自動解除と、解除ペダル41を利用した作業者の操作
に基づく任意位置での手動解除とのいずれか一方を選択
して、フォーク6に対するパレット8の固定を解除する
ことができる。これにより、例えば、棚とパレット8と
の間で作業者が荷物を移載する、いわゆるピッキング作
業時には自動解除を利用し、またパレット8と共に荷物
を積み付けたり取り降ろしたりする作業時には人手によ
る解除を利用するというように、荷役作業に対応した解
除態様が得られ、荷役作業の効率アップにつながる。
【0027】なお、作動レバー15が解除位置へ回動さ
れたとき、作動アーム31の先端が固定作動用のドッグ
部材32に当接可能な領域へ入り込む。このため、解除
ペダル41を踏み込んで固定アーム11を固定解除側へ
操作後、昇降台4を下降させたときは、該昇降台4が基
準高さ位置を通過するときに、作動アーム31の先端が
ドッグ部材32に当接する。このとき、前述したよう
に、下方への回動が許容された構成のドッグ部材32
は、図7に仮想線で示すように、作動アーム31によっ
て押されて退避し、その損傷が防止される。
【0028】なお、本発明は図示の実施形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変
更することが可能である。例えば、実施の形態では、固
定アーム11によってパレット8の下板8cの上面を押
さえ込むことで、パレット8を固定する形式としたが、
これに限られるものではなく、平面的なぐらつきを防止
することが可能な固定方式であれば、どのような形式で
もよい。また、アーム作動機構30を構成するドッグ部
材32,37の設置部位は、荷役用マスト3の外側面に
限られず、リフトシリンダあるいはフレーム等荷役操作
時に上下方向に変位しない部材であれば、どこでもよ
い。また、実施の形態では、パレット固定装置10にお
いて、昇降台4の昇降動作に基づいて、固定アーム11
を固定作動又は解除作動させるために、機械的なアーム
作動機構30を構成したが、昇降台4の揚高位置を電気
的に検出し、その検出信号に基づいて適宜アクチェータ
ーを作動させることで、固定アーム11を固定作動又は
解除作動させる構成に変更してもよい。
【0029】また、人手による解除操作機構40の操作
部を構成する足踏み式の解除ペダル41は、手動式のレ
バーに変更してもよい。また、本実施の形態では、解除
作動用のドッグ部材37によるパレット8の固定解除時
期を昇降台4の下降端で行うとしたが、これに限るもの
ではなく、所定の下降位置で行うように変更してもよ
い。また、昇降台4に作業者が乗り込んで走行、荷役作
業を行う昇降部乗り込み型フォークリフトの場合で説明
したが、昇降台4を有しないフォークリフト、つまり車
体側に運転席が備えられた通常のフォークリフトに適用
できることは当然のことである。また、パレット8を固
定するパレット固定装置10として説明したが、これに
限らない。つまり、荷役物はパレット8に限られるもの
ではなく、フォークを介して保持される形態のものであ
ればよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
荷役物保持手段に保持された荷役物を該荷役物保持手段
に固定する荷役物固定装置を備えた荷役車両において、
荷役作業態様に対応して荷役物の固定を合理的に解除す
ることができ、荷役作業の効率アップを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る昇降部乗り込み型フォー
クリフトの斜視図である。
【図2】パレット固定装置を示す斜視図である。
【図3】昇降台に組み付けられたパレット固定装置を下
面側から示す斜視図である。
【図4】パレット固定装置を固定作動あるいは解除作動
させるアーム作動機構部を示す斜視図である。
【図5】固定アームの解除作動を示す側面図である。
【図6】固定アームの固定作動と解除作動との中間状態
を示す側面図である。
【図7】固定アームの固定作動を示す側面図である。
【図8】パレット固定装置の人手による解除操作機構を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト 3 荷役用マスト 4 昇降台 6 フォーク 8 パレット 10 パレット固定装置 11 固定アーム 30 アーム作動機構 31 作動アーム 32 ドッグ部材 37 ドッグ部材 41 解除ペダル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物
    保持手段と、前記荷役物保持手段に保持された荷役物を
    該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置とを備えた
    荷役車両であって、 前記荷役物固定装置は、前記荷役物保持手段が下降され
    るときに該荷役物保持手段に対する前記荷役物の固定を
    所定の下降位置で解除する第1の解除機構と、前記荷役
    物保持手段に対する前記荷役物の固定を人手により解除
    操作可能な第2の解除機構とを備えており、前記第1の
    解除機構又は第2の解除機構のいずれか一方の解除機構
    に基づいて前記荷役物保持手段に対する前記荷役物の固
    定を解除することを特徴とする荷役車両。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の荷役車両であって、前
    記荷役物保持手段がフォークによって構成されているこ
    とを特徴とする荷役車両。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の荷役車両であっ
    て、前記荷役物固定装置は、前記荷役保持手段が基準高
    さ位置へ上昇されたときに前記荷役物を前記荷役物保持
    手段に固定することを特徴とする荷役車両。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の荷役車
    両であって、前記第1の解除機構は、前記荷役物保持手
    段側に設けられた第1の作動体と、前記第1の作動体の
    昇降領域に対応して設けられた第2の作動体とを有し、
    前記第2の作動体が荷役物保持手段の相対的な移動を許
    容する部材に設置され、しかも前記第1の作動体に対す
    る第2の作動体の当接に基づいて前記荷役物保持手段に
    対する前記荷役物の固定を解除する構成とされており、
    前記第2の解除機構は、前記荷役物保持手段側に設けら
    れた解除操作部を有し、前記解除操作部の操作に基づい
    て前記荷役物保持手段に対する前記荷役物の固定を解除
    する構成とされていることを特徴とする荷役車両。
  5. 【請求項5】 荷役用マストに沿って昇降可能な荷役物
    保持手段と、前記荷役物保持手段に保持された荷役物を
    該荷役物保持手段に固定する荷役物固定装置とを備えた
    荷役車両において、 前記荷役物固定装置による前記荷役物の固定を、前記荷
    役物保持手段が前記荷役用マストに沿って下降端へ下降
    されるときに所定の下降位置で解除する第1の解除機構
    と、人手により解除操作可能な第2の解除機構とのいず
    れか一方の解除機構を選択して解除するステップを有す
    ることを特徴とする荷役物保持手段に対する荷役物の固
    定解除方法。
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