WO2022201220A1

WO2022201220A1 - 移動式昇降装置

Info

Publication number: WO2022201220A1
Application number: PCT/JP2021/011613
Authority: WO
Inventors: 道信吉田; 幸平永田; 啓太郎中川; 貴文柿崎; 浩太郎三舩; 一路浜田; 俊彦武田
Original assignee: 株式会社カナモト; 株式会社竹中工務店; 朝日機材株式会社; 株式会社相互; 株式会社Sjj; アムコ株式会社
Priority date: 2021-03-22
Filing date: 2021-03-22
Publication date: 2022-09-29
Also published as: KR20230159826A

Abstract

【課題】荷物積載部上に載せている荷物を高所位置で受け取る作業者の安全性及び作業容易性を向上させることができるとともに、昇降装置の安全な操作を図ることができる昇降装置を提供する。【解決手段】荷物昇降機構を備えた移動式の昇降装置であって、荷物昇降機構は、昇降自在に構成された昇降部２１と、昇降部２１上をスライド移動自在に配設された荷物積載部６１と、荷物積載部６１のスライド移動を制御する移動制御部１１７と、を含み、昇降部２１と荷物積載部６１との間には、荷物積載部６１をスライド可能に構成するフリーボールベアリング５１を備えて構成する。

Description

移動式昇降装置

　本発明は、建築現場、工場あるいは倉庫などにて、資材などの運搬作業、荷揚げ作業、荷降ろし作業などに用いられる移動式の昇降装置に関する。本発明は、例えば自走式の昇降装置やフォークリフトなど、所定場所まで荷物などを運搬し、所定位置に昇降作動可能な昇降機構を備えた昇降装置の改良に関する。なお、本発明において昇降装置とは、所定位置まで荷物を運搬し、所定位置にて荷物を昇降作動可能な自走式・手動式のハンドリフト、または、荷物を所定場所まで運搬して所定位置にて昇降作動可能な昇降機構を備えたフォークリフトなどの車両も含める概念である。

　従来から、ハンドリフトなどと称される荷役機器やフォークリフトなどの荷役車両が、建築現場、工場、倉庫などにおいて、資材などの運搬作業、荷揚げ作業、あるいは荷降ろし作業などに用いられている。

　例えば、このような移動式の昇降装置の一例として、特許文献１に示すようなリフト装置を例示することができる。この種のリフト装置にあっては、例えば、倉庫内において、荷物積載部（爪部）などの昇降機構上に荷物を載せて所定場所まで運搬（移動）し、そして、所定場所にて所定高さ、例えば倉庫内の二階の保管場所の高さ位置まで昇降機構を上昇させて荷物を持ち上げる（荷揚げ作業する）ことで、荷物の移動及び所定の高さでの高所作業に供していた。

　このような場合において、荷物積載部上に載せた荷物を二階にて作業者が安全に受け取りやすいようにするためには、二階の受け取り場所近くまで、荷物積載部を近づける必要がある。従って、昇降装置の操作者としては、昇降装置の荷物積載部先端を、二階位置の下方領域の壁面の直前までくるように昇降装置を前進させたいと考える。

　しかし、昇降装置全体をさらに前進移動させて壁面近くまで近づけようとすると、爪部先端を壁面に衝突させてしまったりする虞があり、壁面損傷の虞ばかりか、二階で作業する作業者に危険を及ぼす虞もあった。
また、柱、梁、床材、階段などで構成されている簡易的な中二階を倉庫内に設置し、その中二階に荷物などを保管するような場合もある。このような場合、昇降装置の前方に壁面などはないが、中二階の下方の領域（一階部分）に荷物が積まれているような場合もあり、そのような場合には前方に置いてある荷物などを損壊させてしまったりする虞があった。
特に、フォークリフトなどの荷役車両の場合にはブレーキ操作が難しく、上記課題を解決する技術的手段が望まれている。

特開２００２－１５４７９６号公報

　本発明の目的は、荷物積載部上に載せている荷物を高所位置で受け取る作業者の安全性及び作業容易性を向上させるとともに、昇降装置の安全な操作を図ることができる移動式の昇降装置を提供することにある。

　上記目的を達成する第一の本発明は、昇降機構を備えた移動式の昇降装置であって、
　前記昇降機構は、昇降自在に構成された昇降部と、
　前記昇降部上を移動自在に配設された荷物積載部と、
　前記荷物積載部のスライド移動を制御する移動制御部と、を含むことを特徴とする移動式昇降装置としたことである。

　第二の本発明は、第一の本発明において、前記昇降部と前記荷物積載部との間には、前記荷物積載部をスライド可能に構成するスライド機構を備えたことを特徴とする移動式昇降装置としたことである。

　第三の本発明は、第二の本発明において、前記スライド機構は、前記昇降部の荷物積載部対向面に突出して備えたフリーボールベアリングであることを特徴とする移動式昇降装置としたことである。

　第四の本発明は、第一の本発明乃至第三の本発明のいずれかにおいて、前記移動制御部は、前後移動自在な移動機構と、前記移動機構に備えられて前後移動自在なストッパー部と、を含み、
　前記荷物積載部には、前記ストッパー部が係止可能な被係止面を備え、
　前記ストッパー部は、前記荷物積載部の移動制御時に前記被係止面に係止する係止領域と、前記荷物積載部のスライド移動時には前記係止領域が被係止面から離れ、前記荷物積載部を移動操作可能とする非係止領域と、を備えていることを特徴とする移動式昇降装置としたことである。

　本発明によれば、荷物積載部上に載せている荷物を高所位置で受け取る作業者の安全性及び作業容易性を向上させることができるとともに、昇降装置の安全な操作を図ることができる移動式の昇降装置を提供し得る。

本発明昇降装置の一実施形態を示す概略全体側面図である。図１の状態からマスト部が延びて昇降部と荷物積載部とが上昇している状態を示す概略全体側面図である。本発明の要部である昇降機構の概略分解斜視図である。本発明の要部である昇降機構の概略斜視図で、シリンダによって荷物積載部が引き寄せられている状態である。本発明の要部である昇降機構の概略斜視図で、シリンダが前方に延びて荷物積載部が前方に移動している状態である。本発明の要部である昇降機構の概略平面図である。本発明の要部である昇降機構が横方向に拡張している状態の概略斜視図であって、（ａ）は荷物積載部がシリンダによって引き寄せられている状態、（ｂ）は荷物積載部が前方に移動している状態である。本発明の動作状態を示す図で、荷物積載部上に荷物を載せて所定位置に向かって移動している状態を示す概略図である。本発明の動作状態を示す図で、荷物積載部上に荷物を載せて所定位置に到着した状態を示す概略図である。本発明の動作状態を示す図で、荷物積載部上に載せた荷物を所定位置まで上昇させている状態を示す概略図である。本発明昇降装置の第二実施形態の要部である昇降機構の概略斜視図である。第二実施形態における爪部と荷物積載部との関係を示す部分拡大図であって、（ａ）は荷物積載部が引き寄せられている状態、（ｂ）は荷物積載部が前方に移動し、ストッパーにて止まっている状態を示す。第二実施形態の動作状態を示す図で、荷物積載部上に荷物を載せて所定位置に向かって移動している状態を示す概略図である。第二実施形態の動作状態を示す図で、荷物積載部上に荷物を載せて所定位置に到着した状態を示す概略図である。第二実施形態の動作状態を示す図で、荷物積載部上に載せた荷物を所定位置まで上昇させている状態を示す概略図である。本発明昇降装置の第三実施形態を示す概略全体側面図である。図１２の状態から、昇降装置本体に対して昇降機構が傾動している状態を示す概略全体側面図である。傾動阻止機構を拡大して示す側面図で、係止部が被係止部に係止されている状態を示す。傾動阻止機構を拡大して示す側面図で、係止部が被係止部からはずれた状態を示す。

　以下、本発明の一実施形態に係る昇降装置について、添付図面に基づいて説明する。図１乃至図８Ｃは第一実施形態、図９乃至図１１Ｃは第二実施形態、図１２乃至図１５は第三実施形態を示す。なお、本実施形態は本発明の一実施形態にすぎず、何等これらに限定して解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。

「第一実施形態」
　本実施形態の昇降装置は、基台１から前方に向けてそれぞれ長尺棒状に並設される左右一対の脚部３，３と、基台１から鉛直方向（図中、矢印Ｖで示す方向）に立設される外枠（第一マスト）５とで構成される昇降装置本体を有し、昇降装置本体は、昇降機構１１と、少なくとも前輪７と後輪９とを備え、前後方向及び左右（横）方向に移動可能な移動機構１１９と、を有している（図１及び図２参照。）。
図中、符号１３は、基台１上に備えたコントロールボックスを示す。

　昇降機構１１は、上下昇降動作可能なマスト部１５と、マスト部１５に連結されて上下昇降可能な昇降部２１と、昇降部２１上を水平方向にスライド移動自在に配設された荷物積載部６１と、荷物積載部６１のスライド移動を制御する移動制御部１１７と、を含んで構成されている（図１及び図２参照。）。

　マスト部１５は、本実施形態では、外枠（第一マスト）５の内側にて隣接して上下昇降可能に立設された第二マスト１７と、第二マスト１７に隣接して上下昇降可能に立設された第三マスト１９と、で構成されている（図２参照。）。マスト部１５は、コントロールボックス１３に備えた制御スイッチの操作によって上下昇降動作を制御する。
マスト部１５の構成は、特に本実施形態の構成に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。

　昇降部２１は、マスト部１５の前面に備えられてマスト部１５とともに上下昇降可能に設けられた昇降部本体２３と、昇降部本体２３の前面から、所定間隔をあけて前方に向けて水平方向に突設された左右一対の爪部４７，４７と、で構成されている。

　昇降部本体２３は、マスト部１５に連結されるセンター部２５と、センター部２５の左右に備えられ、それぞれ水平方向（横方向）にスライド自在な左右のサイド部３９，３９と、によって、正面視で略矩形状に構成されている。

　センター部２５は、同一形状に形成された上部材２７及び下部材３１と、上部材２７と下部材３１との間にわたって鉛直方向で架け渡される左右の柱部材３５，３５と、左右の柱部材３５，３５の間にて所定間隔をあけるとともに上部材２７と下部材３１との間にわたって架け渡される中間柱部材３７とで構成されている。
上部材２７と下部材３１とは、それぞれ両端を開放した中空の角筒状に形成されており、それぞれ、前面側には横方向に連続した長孔２９が形成されている。なお、本実施形態では、左右の柱部材３５，３５と中間柱部材３７のいずれも中空の角筒状に形成されている。

　サイド部３９は、それぞれ、角筒状に形成された柱部４１と、柱部４１の側面から水平方向に平行して突設される上下の挿入部４３，４３と、で構成されている。
挿入部４３は、それぞれ角筒状に形成されるとともに、センター部２５の上部材２７と下部材３１の中空内部に、上下いずれの挿入部４３，４３もスライド移動可能に内装される筒太さをもって形成されている。
また、それぞれの挿入部４３，４３には、センター部２５の上部材２７と下部材３１とのそれぞれに設けられている長孔２９と合致するボルト孔（図示省略）が複数個形成されている。各ボルト孔は、雌ネジが形成されている。そして、この長孔２９と不図示のボルト孔とを位置合わせするとともに、センター部２５の前面側から不図示の締結ボルトを螺合してサイド部３９，３９を所定位置に締結固定する。

　このように本実施形態では、左右のサイド部３９が横方向にスライドして昇降部本体２３の横方向幅を拡張することができるため、昇降部本体２３の横幅方向の長さ（大きさ）が拡張・縮小可能である。これにより、左右の爪部４７，４７の横幅方向の間隔を拡張・縮小可能となる。

　爪部４７は、所定長さの角筒状に形成されており、それぞれサイド部３９の前面から前方に向けて水平方向に突設されている。なお、強度向上のために中実の角柱を採用することも本発明の範囲内である。また、爪部４７形態は本実施形態に限定解釈されるものではなく平坦板状など他の形態を採用可能である。

　本実施形態では、爪部４７と荷物積載部６１との間に、荷物積載部６１を前後スライド移動可能に構成するスライド機構５１を備えている。

　スライド機構５１は、例えば、本実施形態では、爪部４７の荷物積載部対向面（上面）４９に一部が突出して備えられるフリーボールベアリングを想定している（図３参照。）。

　フリーボールベアリング（スライド機構）５１は、周知一般的なフリーボールベアリングが採用され、爪部４７の荷物積載部６１対向面からボール５３の一部が突出するように備えられている。そして、荷物積載部対向面４９の長さ方向にわたり、一定の間隔をあけて複数個配設されている。フリーボールベアリング５１の配設数量は、本発明の範囲内において一個乃至複数個、任意に選択して配設可能である。
本実施形態では、フリーボールベアリング５１を一例として採用しているが、荷物を載せた状態で、少なくとも爪部４７の長さ方向に支障なくスムーズに荷物積載部６１をスライド移動可能な構成であれば、他のベアリング構成を採用することも、その他のスライド移動可能な周知構成を採用することも本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。例えば、爪部４７の長さ方向にわたって複数個のローラーなどを備えて構成される形態であってもよい。

　本実施形態では、荷物積載部６１の前方への飛び出しを制御する飛び出し防止機構５５を備えている。

　飛び出し防止機構５５は、例えば、本実施形態では、爪部４７の先端に第二ストッパー部５７を備え、第二ストッパー部５７が荷物積載部６１の先端に突き当たることによって、荷物積載部６１の前方への飛び出しを防止する。

　第二ストッパー部５７は、薄肉平板状に形成されるとともに、爪部４７の先端面にて、爪部４７の荷物積載部対向面４９から上方に部分的に突出するようにしてボルト５９などで着脱可能に備える。突出高さは、荷物積載部６１が前方にスライド移動した際に突き当たり、それ以上の前方への移動を制御可能な高さであれば本発明の範囲内で設計変更可能である。

　荷物積載部６１は、左右の爪部４７，４７を内装するように配設された左右の積載部本体６３，６３と、左右の積載部本体６３，６３間にわたって架設された第一架設部６５及び第二架設部６７と、積載部本体６３の上面に配設された荷物保持部８９と、を含んで構成されている。

　積載部本体６３は、長さ方向で前後の端面を開放した中空の角筒状に形成されている。積載部本体６３の中空の大きさは、爪部４７が周囲に遊びをもって内装される程度の大きさに形成される。また、積載部本体６３の前後方向の長さＬ１は、爪部４７の前後方向長さＬ２よりも短く形成されている。
なお、積載部本体６３の上面には、滑り止め処理が施されているのが好ましい。滑り止め処理は、滑り止め剤を塗布するものであったり、すべり止め材を貼り付けるものであったり、周知の滑り止め処理が本発明の範囲内で採用可能である。

　第一架設部６５と第二架設部６７とは、左右の積載部本体６３，６３を連結し、左右の積載部本体６３，６３のスライド移動を同期させる機能を有するとともに、第二架設部６７は、荷物積載部６１の前後方向のスライド移動における被係止面６９として機能する。
また、第一架設部６５と第二架設部６７とは、それぞれ分割構成が採用されており、一端側７３を一方の積載部本体６３の内側面に固定するとともに、遊端側７７を開放した角筒状の第一部材７１と、一端側８５を他方の積載部本体６３の内側面に固定するとともに、遊端側８７が第一部材７１の内部空間内に出入り可能に構成された角筒状の第二部材７９とで構成されている。
第一部材７１には、遊端側７７付近に上面側から下面側に向けて貫通したボルト孔７５が穿孔されており、第二部材７９には、上面側から下面側に向けて貫通した長孔８３が穿孔されている。すなわち、第一部材７１のボルト孔７５と、第二部材７９の長孔８３とを連通させてボルト８１を挿通するとともに、第二部材７９の下面側にて不図示のナットを螺合して締結することで、横幅方向の所定の長さ調整ができる。これは、昇降部本体２３の横幅方向の長さ（大きさ）を拡張・縮小させる際に併せて行うものである。

　荷物保持部８９，８９は、それぞれの荷物積載部６１の上面にて、互いに向かい合って接近及び乖離可能に前後一対で配設されている。

　荷物保持部８９は、荷物積載部６１の上面を前後方向（積載部本体６３の長さ方向）に移動可能に備えられた本体部９１と、本体部９１の左右側面に軸支され、軸支部９５を中心に回動可能に備えられた左右の係止部９７，９７と、を含んで構成されている。そして、本実施形態では、左右の荷物積載部６１，６１に前後一対で配設されている。
前後一対の荷物保持部８９，８９は、間隔調整機構１０１によって、それぞれ接近方向には自由移動可能で、かつ乖離方向にはそれぞれ移動が制限されるように構成されている。

　間隔調整機構１０１は、本実施形態では、例えばラチェット機構を採用している。
本実施形態の場合、荷物保持部８９の係止部９７，９７と、荷物積載部６１の積載部本体６３の両側面の上端長さ方向に備えられ、係止部９７，９７が係止可能な複数個の歯部１０４が並設されたラック部１０３，１０３と、で構成されている。

　ラック部１０３は、ラック部１０３の長さ方向の略中間領域に設けられている無歯領域１０５を境にして、無歯領域１０５とラック部基端１０３ａとの間に存する第一歯部領域１０７と、無歯領域１０５とラック部先端１０３ｂとの間に存する第二歯部領域１０９とで構成されている。

　第一歯部領域１０７と第二歯部領域１０９とに設けられた各歯部１０４は、それぞれの領域１０７，１０９に配されている荷物保持部８９，８９の接近方向（矢印Ａ１で示す無歯領域１０５に向かう方向）に向けて昇り傾斜状のテーパ部１１３と、テーパ部１１３の下端から隣の歯部１０４のテーパ部１１３上端に向けて９０度若しくは鋭角の角度をもって立ち上げ形成された立上り部１１５と、で構成され、それぞれの領域１０７，１０９内で連続して形成されている。

　係止部９７は、腕部９９と、腕部９９の先端から略直角状に垂設される係止爪１００とで構成されている。本体部９１の左右側面部９３，９３にそれぞれ一個ずつ、水平方向の軸支部分を中心に上下方向に回動可能に腕部９９の基端側を軸支して備えられ、係止部９７は、常時、自重によってラック部１０３の歯部１０４方向へと、係止爪１００が落下するように構成されている。

　本実施形態によれば、前後一対の荷物保持部８９，８９が、それぞれ乖離する方向に移動しようとしても、係止部９７の係止爪１００が、ラック部１０３の歯部１０４の立上り部１１５に突き当たり、荷物保持部８９，８９の乖離方向への移動を制限する。また、荷物保持部８９，８９を接近する方向に移動させようとすると、係止爪１００の先端が昇り傾斜状のテーパ部１１３に沿って係止爪１００を押し上げつつスムーズに移動し得る。

　本実施形態によれば、荷物積載部６１の上面を前後方向（荷物積載部６１の長さ方向）に移動可能な前後一対の荷物保持部８９，８９を備えたため、左右の荷物積載部６１上にわたって載置した荷物、例えば一本乃至複数本のパイプなどを前後方向から挟み込むようにして保持すれば簡易にずれ落ち防止が図れ、従来のようにバンドなどを用いての締結作業も不要である。よって、荷物移送時、荷揚げ・荷降ろし時に、荷物が前方にずれ落ちたりもしないため安全性を向上し得る。
また、荷物保持部８９は、間隔調整機構１０１によって、接近方向には自由移動可能で、かつ乖離方向には移動が制限されるように構成されているため、細幅のものから太幅のものまで荷物保持部８９，８９の間隔幅内で広く保持対象物が選択可能である。また、乖離方向には移動が制限されているため、不意の移動による荷物の保持状態解除といった不具合が生じる虞もなく安全性を向上し得る。

　移動制御部１１７は、移動機構１１９と、移動機構１１９に備えられて前後移動可能なストッパー部１２３と、で構成されている。

　移動機構１１９は、昇降部本体２３のセンター部２５の前面の所定位置に取付固定された油圧シリンダで、シリンダロッド１２１の先端にストッパー部１２３が一体に取付固定されている。移動機構１１９は、コントロールボックス１３に備えた制御スイッチの操作によってシリンダロッド１２１の押し出し・引き込み（伸長・収縮）動作を制御する。

　ストッパー部１２３は、本実施形態では、上板部１２５と下板部１２７及び前後板部１２９，１３３と、によって、側面が開放された矩形枠状に形成されており、荷物積載部６１の第二架設部６７をその中空部分に挿通した状態で備えられている。そして、前板部１２９の内面は、第二架設部６７の被係止領域６９に係止可能な係止領域１３１として機能し、中空部分は、第二架設部６７が接触せずにフリー状態となる非係止領域１３５として機能している。

　ストッパー部１２３は、シリンダロッド１２１を引き込んだ際に、係止領域１３１が第二架設部６７の被係止面（前面）６９に接して荷物積載部６１を昇降部本体２３方向に引き寄せて固定するとともに、シリンダロッド１２１を押し出した際に、係止領域１３１が被係止面６９から離れ、第二架設部６７はフリー状態となり、荷物積載部６１を前方にスライド移動させて荷物積載部６１の先端が第二ストッパー部５７に突き当たった際に、係止領域１３１が被係止面６９に突き当たるようにその大きさが設定されている。

　本実施形態の昇降装置によれば、上述のように構成されているため、次のような作用効果を奏する。

　まず、荷物積載部６１の荷物保持部８９，８９と８９，８９間に荷物を積載する。この時、移動制御部１１７の油圧シリンダ（移動機構）１１９は、シリンダロッド１２１を引き込み、ストッパー部１２３の係止領域１３１が、荷物積載部６１の第二架設部６７の被係止面６９に係止して、荷物積載部６１は昇降部本体２３方向に引き寄せられてその位置にて固定されている（図４、図６、図７（ａ）及び図８Ａ参照。）。

　次に、荷物保管場所２Ｆのある位置まで昇降装置を移動させ、保管場所下の壁面Ｗ１近くまで昇降装置を寄せる（図８Ａ及び図８Ｂ参照。）。
このとき、可能な限り壁面Ｗ１近くまで寄せるが、壁面Ｗ１への衝突を避けるように爪部４７先端と壁面Ｗ１との間に所定の隙間をあけて昇降装置の移動を停止する（図８Ｂ参照。）。
荷物積載部６１上の荷物は、荷物保持部８９を最も先端寄りにしておくが、荷物積載部６１は、油圧シリンダ１１９のストッパー部１２３によって昇降部本体２３方向に引き寄せられているため、荷物積載部６１の先端部分と壁面Ｗ１との間には、図に示すように隙間Ｇ１が形成されている（図８Ｂ参照。）。

　そして、本実施形態では、上昇動作を行う以前に、荷物積載部６１を前方にスライド移動させている（図８Ｃ参照。）。
昇降装置が保管場２Ｆ下の壁面Ｗ１近くに移動した後に、制御スイッチを入れて移動制御部１１７の油圧シリンダ１１９のシリンダロッド１２１を前方に向けて押し出す（図５及び図７（ｂ）参照。）。シリンダロッド１２１が前方に向けて押し出された結果、シリンダロッド１２１の先端にて一体に備えられているストッパー部１２３は、その係止領域１３１が、荷物積載部６１の第二架設部６７の被係止面６９から離れる。これにより、第二架設部６７に係止しているものがなくなり、第二架設部６７は、ストッパー部１２３の非係止領域１３５内に位置することとなる。よって、荷物積載部６１の移動を抑えているものがなくなるため、荷物積載部６１を手動にて前方に引っ張るあるいは押し出せば、荷物積載部６１は、爪部４７に備えたフリーボールベアリング（スライド機構）５１上を滑動し、前方に向けてスライド移動し得る（図５、図７（ｂ）及び図８Ｃ参照。）。

　そして、コントロールボックス１３に備えた制御スイッチを操作し、荷物保管場所（二階部分など）２Ｆのある高さ位置までマスト部１５を上昇させて昇降部２１とともに荷物積載部６１を上昇させる（図８Ｃ参照。）。

　従って、倉庫内の保管場所２Ｆのある位置まで昇降装置を移動させた段階では、荷物積載部６１の先端部分と壁面Ｗ１との間には、図８Ｂに示すように隙間Ｇ１が形成されているが、荷物積載部６１が前後方向にスライド移動可能に構成されているため、爪部４７先端の第二ストッパー部５７までスライド移動させれば、荷物積載部６１を壁面Ｗ１近くまで寄せることができる。これにより、荷物積載部６１の先端部分と壁面Ｗ１との間には、図８Ｃに示すように、隙間Ｇ１よりも狭い隙間Ｇ２が形成されることとなる。よって、保管場所２Ｆまで上昇した荷物積載部６１上の荷物は、隙間Ｇ２の状態で保管場所２Ｆの直前に位置し、荷物と壁面Ｗ１端縁との間を狭くすることが可能となるため、作業者は、安全かつ容易に荷物積載部６１上から荷下ろしが可能となる。

　また、従来の移動式の昇降装置にあっては、爪部４７の先端近くまで荷物を積載した状態で移動するとバランスを崩してしまう虞があったが、本実施形態によれば、移動時には荷物積載部６１を昇降部本体２３側に引き寄せているため、従来のような問題が生じ得る虞はない。
なお、本実施形態では、上昇動作を行う以前、すなわち、保管場所２Ｆ下に到着した段階で、荷物積載部６１を前方にスライド移動させ、前方に移動した状態で上昇作動させる形態をもって説明したが、保管場所２Ｆまで上昇移動させた後に、荷物積載部６１を前方にスライド移動させるものとすることももちろん可能である。

　また、本実施形態では、スライド機構５１の一例としてフリーボールベアリングを採用するとともに、周囲に遊びをもった状態で爪部４７が内装されるように荷物積載部６１を構成するものとしたため、荷物積載部６１は、前後方向へのスライド移動とともに、左右方向にもスライド移動可能である。
したがって、荷物積載部６１上から荷物を移す際に、前後方向のスライド移動とともに、左右方向へのスライド移動によって、微妙な位置調整も可能となるため大変使用勝手に優れ荷下ろし作業を安全に行うことが可能である。

「第二実施形態」
　図９乃至図１１Ｃは本発明昇降装置の第二実施形態を示す。

　本実施形態では、飛び出し防止機構５５が第一実施形態と異なっている。なお、その他の構成及び作用効果にあっては第一実施形態と同じであるため、同一部分に同一符号を付してその説明は省略する。

　飛び出し防止機構５５は、例えば、本実施形態では、爪部４７の先端にて、薄肉平板状に形成された第二ストッパー部５７を備えている点では第一実施形態と同じであるが、本実施形態における第二ストッパー部５７は、爪部４７の先端面にて、爪部４７の下面（荷物積載部反対向面）５０から下方に部分的に突出するようにしてボルト５９などで着脱可能に備えている点において相違している。
また、荷物積載部６１の内底面所定位置には、荷物積載部６１が前方に移動した際に、第二ストッパー部５７が突き当たることによって、荷物積載部６１の前方への所定以上の飛び出しを防止する突出片１３７が突設されている。

　突出片１３７の配設位置の設定は、荷物積載部６１を爪部４７の先端からどの程度突出させるか、すなわち、荷物積載部６１を前方へどの程度スライド移動させるかによって、本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
　第二ストッパー部５７及び突出片１３７のそれぞれの突出高さは、荷物積載部６１が前方にスライド移動した際に突き当たり、それ以上の前方への移動を制御可能な高さであれば、荷物積載部６１のスライド移動を阻害しない程度において本発明の範囲内で設計変更可能である。

　本実施形態の特有の作用効果について、図９乃至図１１Ｃを参照しつつ説明する。

　荷物積載部６１上に荷物を載せて荷物保管場所２Ｆのある位置まで昇降装置を移動させ、保管場所２Ｆ下の壁面Ｗ１近くまで昇降装置を寄せるまでの点においては第一実施形態と同じである（図１１Ａ及び図１１Ｂ参照。）。
このとき、可能な限り壁面Ｗ１近くまで昇降装置を寄せるが、本実施形態の場合、荷物積載部６１は、上述のとおり、飛び出し防止機構５５の構成を第一実施形態とは異にするものとしたため、爪部４７の先端を越えて前方に所定距離だけ突出するようにスライド移動可能である。従って、荷物積載部６１の突出可能長さを考慮して壁面Ｗ１から多少離れた位置に止めても問題はない。すなわち、本実施形態の場合、図１１Ｂに示すように、爪部４７先端と壁面Ｗ１との間に所定の隙間Ｇ３をあけて昇降装置の移動を停止することができる。

　そして、コントロールボックス１３に備えた制御スイッチを操作し、荷物保管場所（二階部分など）２Ｆのある高さ位置までマスト部１５を上昇させて昇降部２１とともに荷物積載部６１を上昇させる（図１１Ｃ参照。）。

　そして荷物保管場所２Ｆまで上昇させた後、移動制御部１１７の制御スイッチを入れて油圧シリンダ１１９のシリンダロッド１２１を前方に向けて押し出し、ストッパー部１２３の係止領域１３１による第二架設部６７の被係止面６９への係止状態を解除する。
そして、荷物積載部６１を手動にて前方に引っ張れば、荷物積載部６１は、爪部４７に備えたフリーボールベアリング５１上を滑動し、第二ストッパー部５７が突出片１３７に突き当たるまで、爪部４７先端を越えて前方に向けてスライド移動する（図１１Ｃ参照。）。

　従って、本実施形態では、爪部４７の先端を越えて前方に所定距離だけ突出するように荷物積載部６１がスライド移動可能であるため、二階の保管場所２Ｆのある位置では荷物積載部６１の先端部分と壁面Ｗ１との間には図１１Ｃに示すように、隙間Ｇ３よりも狭い隙間Ｇ４が形成されることとなる。
よって、保管場所２Ｆまで上昇した荷物積載部６１上の荷物は、隙間Ｇ４の状態で保管場所２Ｆの端縁手前に位置し、荷物と壁面Ｗ１端縁との間を狭くすることが可能となるため、作業者は、安全かつ容易に荷物積載部６１上から荷下ろしが可能となる。

　また、突出片１３７の配設位置によっては、荷物積載部６１の先端部分と壁面Ｗ１との間に隙間を形成しない、すなわち、二階の保管場所２Ｆのある位置において、壁面Ｗ１を越えて前方にスライド移動させることも可能である。
本実施形態では、保管場所２Ｆまで上昇移動させた後に、荷物積載部６１を前方にスライド移動させる形態としている（図１１Ｃ参照。）が、上昇動作を行う以前、すなわち、保管場所２Ｆ下に到着した段階で、荷物積載部６１を前方にスライド移動させ、前方に移動した状態で上昇作動させる形態とすることももちろん可能である。

　本実施形態では、荷物積載部６１が爪部４７先端を越えて所定距離だけスライド移動可能に構成しているため、昇降装置を移動して保管場所２Ｆ下の壁面Ｗ１近くまで寄せる際には、荷物積載部６１の突出距離を考慮して壁面Ｗ１から離れた位置に停止させることができるため、壁面Ｗ１に衝突する虞もなく作業性及び安全性を向上し得る。

「第三実施形態」
　図１２乃至図１５は本発明の第三実施形態を示す。

　本実施形態では、昇降装置本体２３の前方、例えばコントロールボックス１３の前方（矢印Ａで示す方向）にて鉛直方向に立設される左右の柱部１３９，１３９が一体に備えられており、この柱部１３９，１３９に対して昇降機構１１を傾動可能に連結している点に特徴を有している。すなわち、本実施形態では、昇降装置本体２３に柱部１３９，１３９を含み、昇降機構１１には外枠（第一マスト）５、マスト部１５（１７，１９）及び昇降部２１を含んで構成されている実施の形態を想定する。本実施形態の昇降装置は、その仕様に応じて様々な高さのタイプが想定されるが、本実施形態は、鉛直方向高さが高いタイプの昇降装置に対して特に有用である。

　この第三実施形態においても、上述した第一実施形態の昇降機構（昇降部２１、荷物積載部６１及び移動制御部１１７）を備えているため、第一実施形態と同様の作用効果を発揮することが可能である。また、第三実施形態の昇降部２１及び荷物積載部６１として、第二実施形態に示す形態を採用し、第二実施形態による作用効果を発揮することも可能である。
以下、本実施形態に特徴的な構成についての説明にとどめる。

　本実施形態では、柱部１３９の所定位置から前方（矢印Ａで示す方向）に向けて突設した第一の軸支片１４１，１４１と、昇降機構１１の外枠５の所定位置から後方（矢印Ｃで示す方向）に向けて突設した第二の軸支片１４３，１４３と、第一の軸支片１４１に設けられている不図示の通孔と、第二の軸支片１４３に設けられている不図示の通孔と、を同軸状に連通させるとともに、それら両通孔（不図示）にわたって挿通されて取り付けられる軸部材１４５，１４５とで構成されている軸支部１４７，１４７を備えている（図１２乃至図１５）。
従って、本実施形態の昇降装置は、軸支部１４７，１４７の軸部材１４５，１４５を中心として、図１３にて矢印Ｒ１で示す方向に回動可能に昇降機構１１を連結することにより、昇降機構１１が傾動可能に構成されている。
第一の軸支片１４１，１４１と、第二の軸支片１４３，１４３とは、それぞれ相対向する位置に備えられている。

　昇降装置本体２３の前方所定位置にはシリンダ１４９が備えられており、そのシリンダロッド１５１の先端は、昇降機構１１の外枠５の所定位置に連結されている（図１２及び図１３）。
従って、本実施形態では、シリンダ１４９の油圧によりシリンダロッド１５１を押し出し・引き込み（伸長・収縮）作動させれば、そのシリンダロッド１５１の押し出し・引き込み（伸長・収縮）作動によって、軸支部１４７の軸部材１４５を中心として昇降機構１１が、自動にて、矢印Ｒ１で示す所定方向に回動（傾動）作動する（図１３にて反時計回り方向に回動する。）。

　本実施形態では、昇降機構１１の不意の傾動を阻止することが可能な傾動阻止機構（ロック機構）１５３を備えている（図１２乃至図１５）。

　傾動阻止機構１５３は、柱部１３９の側面に備えられた係止部１５５と、昇降機構１１の外枠５の側面に備えられ、係止部１５５が係脱可能に係止される被係止部１７５と、で構成されている。
本実施形態では、傾動阻止機構１５３が、一方の側面の上下に２箇所、他方の側面の上下に２箇所で計４箇所備えられている（図１２及び図１３）。なお、本実施形態では安全性を考慮して４箇所備える実施の一形態を想定しているが、傾動阻止機構１５３の配設数量は特に限定されず本発明の範囲内で任意に設定可能である。

　係止部１５５は、被係止部１７５に対して係脱可能な構成を有している。
例えば本実施形態では、柱部１３９の側面に取付固定される基板１５７と、基板１５７上に一端側が軸支されて起伏自在に支持される操作レバー１６１と、この操作レバー１６１で引き寄せ操作される係止リンク１６７と、で構成されている（図１４及び図１５）。

　操作レバー１６１は、所定長さに形成され、基板１５７上から突設される軸支片１５９に回動自在に軸支される一端側１６３と、一端側１６３の反対側に一体に設けられる握持部１６５とを有している。

　係止リンク１６７は、操作レバー１６１の中途部位に形成されている挿通孔内に摺動可能に挿通して配設される回動軸１６９と、回動軸１６９に両端部が取り付けられて一体に設けられるほぼＵ字状の係止環１７１とで構成されている。
従って、係止リンク１６７は、操作レバー１６１の中途部位にて前後方向に回動可能であり、かつ、操作レバー１６１の起伏動作に追従する。
さらに本実施形態では、図示しないスプリングなどの弾性部材によって、常時、後方（図１４及び図１５にて矢印Ｃで示す方向）に係止環１７１の先端側（係止部位側）１７３が位置するように付勢（制御）されている。
すなわち、被係止状態のとき、フリー状態の係止リンク１６７が昇降機構１１側に位置していると、傾動状態の昇降機構１１を垂直状態に戻した際に、誤って昇降機構１１と柱部１３９との間に挟み込んで破損させてしまう虞があるため、上述のとおり制御するようにしている。

　被係止部１７５は、昇降機構１１が傾動していない状態（図１２に示す直立状態）のときに、係止部１５５と水平方向で相対向する位置に備えられている（図１４）。
被係止部１７５は、前方（図１４及び図１５にて矢印Ａで示す方向）に向けて開放したほぼＵ字形状の引掛り爪部１７７を有している。

　ここで、傾動阻止機構１５３の動作説明をすると、係止部１５５と被係止部１７５との係止状態（ロック状態）を解除するには、操作レバー１６１の握持部１６５を持って、操作レバー１６１を、矢印ａで示す前方に向けて起こす。
この操作レバー１６１を起こす動作に追従して係止リンク１６７が矢印ａで示す前方に向けて移動し、係止リンク１６７の係止環１７１が被係止部１７５の引掛り爪部１７７から脱れ、昇降機構１１はフリー（ロック解除状態）となる（図１５）。
このとき、係止リンク１６７は、弾性部材の弾性力（復元力）により、矢印Ｃで示す後方に向けて移動するため、同時に操作レバー１６１も後方に向けて移動する。
次に、係止部１５５と被係止部１７７とを係止状態（ロック状態）とするには、操作レバー１６１を矢印ａで示す前方に向けて起こし、弾性部材の弾性力に抗して係止リンク１６７を矢印ａで示す前方に向けて移動させる。
そして、係止リンク１６７の係止環１７１を、被係止部１７５の引掛り爪部１７７に係止するとともに、操作レバー１６１を矢印Ｃで示す後方に向けて戻す（伏せる）と、係止リンク１６７が矢印Ｃで示す後方に向けて引き寄せられて係止状態（ロック状態）となる（図１４）。

　従って、本実施形態によれば、柱部１３９に対して昇降機構１１を傾動可能に構成したため、鉛直方向（矢印Ｖで示す方向）の昇降装置の高さを低くすることができる。
例えば、倉庫内などを自走して移動する際に、その倉庫内の高さの低い室内領域を通過しなければならない場合がある。
そのような場合、傾動阻止機構１５３を構成する被係止部１７５に係止されている係止部１５５の係止状態を解除して昇降機構１１を傾動可能状態とする。
そして、係止部１５５の係止状態が解除され、フリー状態となっている昇降機構１１は、シリンダ１４９の油圧によりシリンダロッド１５１を押し出せば、そのシリンダロッド１５１の押出作動によって軸支部１４７の軸部材１４５位置を中心として矢印Ｒ１方向に回動して傾動することとなる。
このように昇降機構１１が傾動すれば、昇降装置全体の高さが低くなるため、倉庫内の高さの低い室内領域であっても自走しての移動がスムーズに行える。このように構成することで、作業性が向上し作業労力も軽減される。

　傾動阻止機構１５３は、昇降機構１１を傾動させる際、及び傾動状態で移動させる際には係止部１５５と被係止部１７７とを被係止状態にするが、昇降部２１の昇降作動時（第二マスト１７，第三マスト１９の昇降作動時）などにあっては係止部１５５と被係止部１７７とは係止状態（ロック状態）として昇降機構１１の不意の傾動を阻止する。
また、傾動阻止機構１５３にはリミットスイッチが備えられており、４箇所すべての傾動阻止機構１５３が係止状態（ロック状態）でなければ、第二マスト１７，第三マスト１９の上下昇降作動は行われないように制御されている。

　本発明は、電動移動式の昇降装置に限られず、昇降機構を備えた装置全般に利用可能であって、昇降機構を備えた建設車両一般にも広く利用可能である。

２１　昇降部
５１　スライド機構
６１　荷物積載部
６９　被係止面
１１７　移動制御部
１１９　移動機構
１２３　ストッパー部
１３１　係止領域
１３５　非係止領域

Claims

　荷物昇降機構を備えた移動式の昇降装置であって、
　前記荷物昇降機構は、昇降自在に構成された昇降部と、
　前記昇降部上を移動自在に配設された荷物積載部と、
　前記荷物積載部のスライド移動を制御する移動制御部と、を含むことを特徴とする移動式昇降装置。
　前記昇降部と前記荷物積載部との間には、前記荷物積載部をスライド可能に構成するスライド機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の移動式昇降装置。
　前記スライド機構は、前記昇降部の荷物積載部対向面に突出して備えたフリーボールベアリングであることを特徴とする請求項２に記載の移動式昇降装置。
　前記移動制御部は、前後移動自在な移動機構と、前記移動機構に備えられて前後移動自在なストッパー部と、を含み、
　前記荷物積載部には、前記ストッパー部が係止可能な被係止部を備え、
　前記ストッパー部は、前記荷物積載部の移動制御時に前記被係止部に係止する係止領域と、前記荷物積載部のスライド移動時には前記係止領域が被係止部から離れ、前記荷物積載部を移動操作可能とする非係止領域と、を備えていることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の移動式昇降装置。