JP4826766B2 - Xyステージ - Google Patents

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Description

本発明は、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイや半導体デバイスなどの超精密部品などの処理手段として使用されるXYステージに関する。
液晶パネル(LCD)の製造ラインにおいては、基板サイズの拡大とともに表示品位の向上(例えば輝点欠陥とともに黒点欠陥も解消する)が要求されるので、基板の表示部に薄膜トランジスタ(TFT)を配列するTFT工程、カラーフィルター(CF)を作成するCF工程、TFTとCFを貼り合わせるパネル工程及びパネル周辺に駆動回路を実装するモジュール工程の各工程において、基板に存在する欠陥を検出し、非接触かつ局部加工が可能なレーザで修復(リペア)することが行われている。またガラス基板のサイズの拡大により、リペア装置の専有面積も増大するので、床面積の低減を図るために、ガラス基板を定盤に固定し、欠陥を検出するための撮像手段やレーザ照射手段などの処理手段を搭載したガントリーが移動する形式(ガントリー駆動型)のXYステージが使用されている。
基板サイズのさらなる拡大に対応するために、XYステージについても、種々の改良が提案されている。例えば、特許文献1には、装置本体の小型化と測定時間の短縮を図るために、固定ステージに対してY方向に移動する門型アーム(ガントリー)と、X軸方向に移動する、Y軸方向に所定間隔で配置された2つの検査ヘッド(移動ステージ)を備えた基板検査装置が記載されている。
またXYステージにおいては、ガントリー及び移動ステージを長いストロークにわたって高速かつ高精度で移動させることが必要なので、その駆動手段として、Y方向(X方向)に沿って交互に異極性の磁極が配列された磁石ユニット(固定子)と、前記磁石ユニットの磁気空隙内に配置される多相コイルを含むコイルユニット(可動子)とを有する可動コイル型リニアモータが使用されている(特許文献2参照)。
さらにXYステージにおいては、処理手段を高精度で位置決めするために、ガントリーを搭載したベース(以下定盤という)は、グラナイトに代表される石材などの剛性が大で、固有振動数が高くしかも振動減衰能力が高い材料で形成されている。しかるにガラス基板のサイズ拡大に伴い、その数倍の大きさをもつ定盤を単一の部材で形成した場合には、XYステージの組立場所からその据え付け場所までの輸送手段がなく、また大面積をもつ定盤の表面を高精度で加工することができないという問題がある。
そこで、特許文献3には、ベース・プレートとガントリーを縮小しても、大型の媒体(例えば第5世代のガラス基板)を検査できるようにするために、モジュラ化した分割ステージを使用し、低精度エア・テーブル部分を中央に位置する高精度花崗岩検査/修理部分の両側に設けた検査ステージが記載されている。
特開2003−139721号公報(第3〜5頁、図1) 特開2001−69744号公報(第3〜4頁、図1) 特開2005−62819号公報(第9〜10頁、図4)
しかるに特許文献3に記載された検査ステージによれば、高精度部分の面積が小さいので、第5世代よりも大きな基板(例えば短辺が2,200mmを越える、第8世代と称される表示パネル用基板)の検査やリペアには適用できないという問題がある。
従って本発明の目的は、ステージを構成する部材を通常の手段で目的地まで輸送することが可能で、しかもその構成部材を再組立した後も高精度の動作が保証されるXYステージ、特に第6世代以降の大形の基板を処理することが可能なXYステージを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のXYステージは、上面に案内面を有し、石材で形成された複数のブロックからなり、Y軸方向において分割された定盤と、
前記案内面に設置され、Y軸方向に沿って伸長する第1レールと平面から見てそれと重なる部分を有する第2レールからなるガイド部材と、
前記第2レールに沿ってそれと非接触で走行するスライドベースに支持されたガントリーと、
前記スライドベースを駆動するY軸用駆動手段と、
前記ガントリーに搭載され、X軸方向に並ぶ複数のスライド部材と、を備え、
前記スライド部材は、X軸方向に伸長する複数のレール部を有し、前記ガントリーに固定されるベースと、前記レール部に沿って走行するスライダと、前記スライダを駆動するX軸用駆動手段と、前記ベースに所定間隔をおいて前記レール部と平行に設けられた一対の位置決め穴と、各位置決め穴を挿通して前記ガントリーに固定される位置決めピンと、一方の位置決めピンを支点として前記ベースを回動させる調整部材を含む位置決め手段を有する、
ことを特徴とするものである。
本発明のXYステージにおいては、前記スライドベースは前記第2レールを包持するように形成されるとともに、前記スライドベースの前記第2レールと対向する面にエアーパッドが装着されていることが好ましい。
本発明のXYステージにおいては、前記調整部材は、前記位置決めピンの挿入方向に対して直交する方向から前記ベースにねじ込まれて他方の位置決めピンに当接する調整ボルトからなることが好ましい。
本発明のXYステージにおいては、前記ベースはそこにねじ込まれる複数の第1固定ボルトと各第1固定ボルトに内装されて前記ガントリーにねじ込まれる第2固定ボルトにより、前記ガントリーに固定されることが好ましい。
本発明のXYステージにおいては、前記Y軸用駆動手段は、前記上レールに固着された、前記Y軸方向に沿って正弦波状の磁界分布が現出する磁気空隙を有する磁石ユニットと、前記ガントリーに連結され、前記磁気空隙内に配置される多相コイルを含むコイルユニットを有するリニアモータからなることが好ましい。
本発明のXYステージにおいては、前記X軸用駆動手段は、前記ベースに固着された、前記X軸方向に沿って正弦波状の磁界分布が現出する磁気空隙を有する磁石ユニットと、前記スライダに連結され、前記磁気空隙内に配置される多相コイルを含むコイルユニットを有するリニアモータからなることが好ましい。
本発明によれば、ガントリーを支持する定盤がY軸方向において複数のブロックに分割されているので、ステージを構成する総ての部材を通常の方法で設置場所まで輸送することができ、しかも第2レールを平面から見て第1レールと一部が重なるように第1レールに積み重ねてガントリーを案内するガイドが形成され、ガントリーを支持するスライドベースが第2レールを包持するように非接触で案内されるので、大面積(例えば第8世代)の基板に対してガントリーを所定の位置に正確に静止させることができる。
さらに、本発明によれば、基板サイズの拡大に伴い、大型化したXYステージをその製作現場で分解し、製造ラインに設置する場合にも高い組立精度を再現することできる。したがって基板の検査やリペアを高精度で行うことが可能となる。
以下本発明の詳細を添付図面により説明する。図1は本発明の実施の形態に係わるXYステージの平面図、図2は図1をA方向から見た矢視図、図3は図1をB方向から見た矢視図、図4は図1をC方向から見た矢視図、図5(a)は図4のD部を拡大した図、図5(b)は図4のE部を拡大した図、図6は第2スライド部材の正面図、図7は同側面図、図8は図6のF−F線断面図、図9は図6のG−G線断面図、図10(a)は第1固定部材の正面図、図10(b)は同側面図、図11(a)は第2固定部材の正面図、図11(b)は同側面図、図12は第3スライド部材の正面図、図13は同側面図である。
図1及び2に示すように、ガントリー駆動型XYステージ(以下単にXYステージという)1は、平板状に形成された定盤2と、そのY軸方向に沿って移動するガントリー5と、ガントリー5に設置され、そのX軸方向に移動する複数のスライド部材7、8a・・・8d、9a・・・9eを備えている。定盤2は、ガントリー5及び各スライド部材の高精度の移動を保証するために、例えば、免震装置(不図示)を介して床面に設置されている。定盤2の表面には、図1中一点鎖線で示されるガラス基板100を保持してY軸方向の所定位置まで案内しかつガントリー5の底面に対向させる搬送手段(不図示)が設置されている。このXYステージの各部は次のように構成されている。
定盤2は、複数のブロック21a、21b、21cをY軸方向に並べて形成された平板状部材である(図1参照)。各ブロックは、精密な駆動を実現するために、剛性が高くかつ周囲の温度及び湿度変化に対して影響を受けにくい材料(例えばグラナイトに代表される石材)で形成されると共に、高い位置決め精度を実現するために、ガントリー5が支持される上面が高い面精度と平面度を有するように加工されている。
ガントリー5は、定盤2の表面に設置された2組のガイド部材3a、3bに案内されてY軸方向に移動するスライドベース4a、4bに支持されている(図1参照)。ガイド部材3a(3b)は、図示を省略するがY軸方向において複数に分割されていると共に、平面からみてその側面311a(311b)が定盤2の側面20a(20b)と一致するように定盤2の略全長にわたって敷設された第1レール31a(31b)と、平面からみて第1レール31a(31b)と一部が重なるようにその上面に敷設された第2レール32a(32b)から構成されている(図4参照)。第1レール31a(31b)及び第2レール32a(32b)は、矩形状断面を有すると共に、定盤2と同様に、精密な駆動を実現するために、剛性が高くかつ周囲の温度及び湿度変化に対して影響を受けにくい材料(例えばグラナイトに代表される石材)で形成されている。また第1レール31a(31b)の周囲には、所定間隔をおいて略L字型のスライドベース4a、4bが配置されると共に、両ベースを駆動するためのY軸リニアモータ6a、6bが設置されている(図4参照)。
図5(a)(b)に示すように、スライドベース4a、4bを第2レール32a、32bに対して非接触で支持するために、スライドベース4a(4b)の内周面の3辺には各々、円板状のエアーパッド30a、30b、31cが装着され、各エアーパッドは、圧縮空気発生源(不図示)に連通する給気孔(不図示)を有する。各エアーパッドから第2レール32a(32b)の表面に向かって圧縮空気(例えば0.47MPa)が噴出されることにより、静圧空気軸受が形成され、各エアーパッドと第2レール32a(32b)との間に、例えば5〜10μmの微小間隙が形成される。第2レール32a(32b)を取り囲むように設置されるエアーパッドの数量はベースの長さに応じて選定すればよく、本例では、エアーパッドはY軸方向に沿って複数個(例えば2又3個)配置されている。
また図5(a)に示すように、Y軸リニアモータ6aは、第2レール32aに取り付けられたコ字形のヨーク部611とその対向する内面に固着された2列の永久磁石体612からなる磁石部材61と、スライドベース4aに結合され、両永久磁石体の間に配置されるコイル部材62とを含む可動コイル型リニアモータである。永久磁石体612は、複数のブロック状永久磁石を異極性の磁極が対向しかつ異極性の磁極がY軸方向に交互に並ぶように配列し、対向する永久磁石の間に形成された磁気空隙に正弦波状の磁束密度分布を有する磁束が発生するように構成されている。コイル部材62は、絶縁体からなるコイル基板とそこに装着された複数の偏平コイル(いずれも不図示)を含む多相コイルであり、各相のコイルに通電された時にY軸方向の推力が発生するように結線されている。このリニアモータは、起動時には多相コイルに大電流を流して大きな推力を発生させ、所定速度まで加速された時には駆動電流を低減させて一定の速度で駆動し、目標位置に近づくと再び駆動電流を高めて減速させるような速度パターンで駆動される。また、図5(b)に示すように、Y軸リニアモータ6bはY軸リニアモータ6aと同様の構造を有する。
ガントリー5は、両端がスライドベース4a(4b)に立設されかつスペーサ53a、53bを挟んで互いに平行に配置された第1フレーム51及び第2フレーム52を有する門形の部材である(図1〜4参照)。第1フレーム51の第2フレーム52と向き合う側の表面511には、単一の第1スライド部材7が設置され(図2参照)、第1フレーム51の他方の表面512には、X軸方向に沿って複数の第2スライド部材8a、8b、8c、8dが設置されている(図3参照)。第2フレーム52の一方の表面521には、図示しない撮像手段が固設され、第2フレーム52の他方の表面522には、X軸方向に沿って複数の第3スライド部材9a、9b、9c、9d、9eが設置されている(図2、4参照)。なお、図1では、各スライド部材は図示を省略している。
図6及び7により第2スライド部材8a・・・8dの全体構造を説明する。第2スライド部材8aは、一方の表面810が第1フレーム51の表面512(図1、図2参照)に固定されるベース81と、一端部(図7では上端部)に側板83が固着されたスライダ82と、それを駆動するX軸リニアモータ10と、スライダ82の位置を検出するためにベース81の下部に設けられた検出部材86を有する。スライダ82は、ベース81の他方の表面に形成された2列の脚部811a及び811bに各々、固定されたレール84aと84b及び84cに、リニア軸受85a、85b、85cを介して支持されている。なお他の第2スライド部材8b・・・8dは第2スライド部材8aと同一の構造を有するのでその説明を省略する。
図8及び図9も参照してベース81の構造を説明する。ベース81の上辺側には、X軸方向に沿って第1位置決め穴812aと第2位置決め穴812bが設けられ、そこには位置決めピン813aと位置決めピン813b(図8参照)が挿入されている。第1位置決め穴812aの直径は、そこに挿入される位置決めピン813aと略同一の直径を有するように設定されている。例えば、軸基準式のはめあい方式とし、h8の位置決めピンに対して、すきまばめとなるような位置決め穴812aの直径が選定される。また第2位置決め穴812bの直径d1は、そこに挿入される位置決めピン813bの直径d2よりやや大なる(例えば0.4mm)寸法を有するように設定されている。図8に示すように、ベース81の上端面に設けられた調整穴814に調整ボルト815がねじ込まれて、その先端が位置決めピン813bに当接する。
ベース81には二対の大径の固定穴816a、816bと816c、816dが設けられ、一対の固定穴816a、816bは位置決め穴812aと812bの中心を結ぶ直線L1上に設けられ、もう一対の固定穴816c、816dは、直線L1と平行な直線L2上に設けられている。またベース81はその両端側にX軸方向に沿って二対の小径の固定穴817a、817bと817c、817dを有し、一対の固定穴817a、817bは直線L1上に位置し、もう一対の固定穴817c、817dは、直線L2上に位置している。図9に示すように、大径の固定穴816aには、第1固定ボルト818がねじ込まれるとともに、その凹部に頭部が内装され第2固定ボルト819(六角穴付ボルト)が第1フレーム51にネジ込まれている。図示を省略するが、他の大径の固定穴816b、816c、816dにも、図9と同様に2種類のボルトが装着されている。
図10及び図11も参照して検出部材86の構造を説明する。検出部材86は、ベース81の長手方向に沿って伸長する(スライダ82の移動長さに対応する長さを有する)リニアスケール861と、その表面に形成された目盛(図示を省略)を読取るためにスライダ82の下部に固定された読取りヘッド862を有する。リニアスケール861は、第1固定部材87とその両側に配置された第2固定部材88a・・・88dにより、ベース81の下部に装着された支持アーム860に固定されている。第1固定部材87は、図10(a)、(b)に示すように、リニアスケール861の下側の端面に当接する基準プレート871と、自由端側に所定間隔をおいて2つの湾曲部874が形成され、他端側が中央部よりにある2本のボルト873により基準プレート871の表面に固定されたクランプ872を有し、両端部にある2本のボルト873により支持アーム860(図6参照)に固定されている。第2固定部材88a・・・88dは、図11(a)、(b)に示すように、スペーサ881とともに、ボルト883により支持アーム860(図6参照)の表面に固定されたクランプ882を有する。クランプ882もクランプ872と同様に自由端側に所定間隔をおいて2つの湾曲部874が形成されている。クランプ872、882は、ばね性を有する材料で形成され、その弾性変形を利用してリニアスケール861は支持アーム860に保持されている。なお、上記の検出部材には種々の検出方式を採用できるが、例えば光学式の場合は、ガラススケールの形成された目盛を光学ヘッドで読取るように構成すればよい。
X軸リニアモータ10は、図13に示すようにベース81に固定されるコ字形のヨーク部12とその内面に相対して固着された永久磁石体13からなる磁石部材11と、スライダ82に結合されかつ永久磁石体13、13間に配置されるコイル部材14を有する可動コイル型リニアモータである。永久磁石体13は、複数のブロック状永久磁石を異極性の磁極が対向しかつ異極性の磁極が交互に並ぶようにY軸方向に配列され、対向する永久磁石の間に形成された磁気空隙に正弦波状の磁束密度分布を有する磁束が発生するように構成されている。コイル部材14は、絶縁体からなるコイル基板とそこに装着された複数の偏平コイル(いずれも不図示)を含む多相コイルであり、各相のコイルに通電された時にY軸方向の推力が発生するように結線されている。このリニアモータは、Y軸リニアモータ6と同様の速度パターンで駆動される。
上記の構造によれば、第1フレーム51の各位置決め穴に対応する位置にピンが挿入(圧入)されるピン穴を設けかつ各固定穴に対応する位置にねじ穴(いずれも図示を省略)を設けてから、例えば次の手順((1)〜(6)の工程)で第2スライド部材8を第1フレーム51の表面512に組み付けることにより、総ての第2スライド部材8a・・・8dの定盤2に対する平行度が一致するように設置することが可能となる。この組み付け手順を図6〜11を参照して説明する。
(1)高い真直度(例えば5μm以下)を有するレール84a、84b及び84cを準備し、レール84cをベース81に固定してから、レール84cを基準としてレール84a、84bを設置し、レール84cに対するレール84a、84bの平行度を高精度(例えば5μm以下)に維持する。
(2)第1フレーム51の表面512の所定位置に第1位置決めピン813aと第2位置決めピン813bを固設し、そこに支持アーム860が固定されたベース81をセットし、各位置決め穴812a、812bに各々、位置決めピン812a及び812bを挿通させる。ダイヤルゲージ(図示を省略)を支持アーム860の下端面に当接しながら、調整ボルト815を調整穴814に対して出入させることにより、第1位置決めピン813aを支点としてベース81の第2位置決めピン側を第1フレーム51に対して回動させることにより、支持アーム860のレール94bに対する平行度を調整する。
(3)所定の平行度が得られた後は、各固定穴816a・・・816dに第1固定ボルト818をねじ込み、その内部に第2固定ボルト818をセットし、第1フレーム51にねじ込むことにより、ベース81は対角線上の4箇所で2重のネジ止めにより第1フレーム51に固定されるので(図9参照)、その全面を第1フレーム51に対して密着させることができる。次いで各固定穴817a・・・817dに固定ボルト(図示を省略)をねじ込んだ後に、ベース81に磁石部材11を固定する。
(4)各レール84a、84b及び84cに各々、スライダ82のリニア軸受85a、85b及び85cをはめ込むことにより、コイル部材14と読取りヘッド862が取付けられたスライダ82をベース81に組み付ける。
(5)第1固定部材87と第2固定部材88a・・・88dを支持アーム860に取付けた後に、クランプ872の湾曲部874及びクランプ882の湾曲部884と支持アーム861との間にリニアスケール861を差し込みことにより、リニアスケール861をベース81に取り付ける。ここで、スライダ82をリニアスケール861の全長にわたって走行させ、基準プレート871のリニアスケール861に当接する面(上端面)がスライダ82の走行方向に対して、所定の精度(例えば0.01mm以下)で移動できるように調整後、ボルト873にて締め付けすることにより、リニアスケール861を高精度で取付けることができる。
(6)第2スライド部材8aの取り付け完了後、順次残りの第2スライド部材8b、8c、8dの取り付けを行い(上記(1)〜(5)の手順を繰り返す)、総ての第2スライド部材8a・・・8dを第1フレーム51に固定する。特に上記(2)及び(3)の工程を行うことにより、総ての第2スライド部材8a・・・8dについて、その全ストロークにわたって高精度の動作を保証できる。
第3スライド部材9a・・・9eは、X軸方向の長さが異なる以外は第2スライド部材8a・・・8dと同一の構造を有する部材であり、図12及び13により第3スライド部材9a・・・9eの構造を説明する。第3スライド部材9aは、一方の表面が第1フレーム51の表面512(図1、図2参照)に固定されるベース91と、一端部(図13では上端部)に側板93が固着されたスライダ92と、それを駆動するX軸リニアモータ10を有する。ベース91の上辺側にはX軸方向に沿って複数の位置決め穴912a、912bが設けられ、またこれらの位置決め穴912a、912bよりも中央よりに、二対の大径の固定穴916a、916bと916c、916dが設けられ、さらに位置決め穴912a、912bよりも端部よりに二対の小径の固定穴917a、917bと917c、917dが設けられている。スライダ92は、ベース91の他方の表面に形成された2列の脚部911a及び911bに各々、固定されたレール94aと94b及び94cに、リニア軸受95a、95b、95cを介して支持されている。図12及び13に示す検出部材96も前述した検出部材86と同様の構造を有するので、その説明を省略する。なお他の第3スライド部材9b・・・9eは第3スライド部材9aと同一の構造を有するのでその説明を省略する。
この構造によれば、第2スライド部材と同様の手順で、総ての第3スライド部材9の定盤2に対する平行度が一致するように設置することが可能となる。
なお、図示を省略するが、第1スライド部材7は、X軸方向に沿って移動可能に第1フレーム51に支持されるスライダとそれを駆動する可動コイル型リニアモータとスライダの位置を検出する検出部材(いずれも図示を省略)を備えている。この可動コイル型リニアモータは、X軸リニアモータ10と同様に構成され、第1フレーム51に固定される磁石部材とスライダに結合されるコイル部材(いずれも図示を省略)を有する。
上記のXYステージの動作を説明する。まずエアーパッドに所定の圧力を有する圧縮空気を給送することにより、エアーパッド30a、30b、30cと第2レール32a、32bとの間に微小間隙が形成され、ガントリー5を支持するスライドベース4a、4bは定盤1上に設置された第2レール32a、32bに対して非接触に保持される。この状態で、Y軸リニアモータ6a、6bの多相コイルに通電すると、前記多相コイルはY軸方向に駆動されるので、前記多相コイル及びガントリー5はY軸方向に移動することができる。次いでガントリー5を所定位置で静止させ、基板100に対向させた後、第1スライド部材7を駆動して所定の処理走査(例えばそこに搭載された撮像手段で基板100に形成されたアラインメントマークを読み取り、その読み取り情報に基づいて、基板100に対してガントリー5を正確に位置決めする)を行う。
次いで、各第2スライド部材8a〜8dを駆動して、各処理ヘッド(不図示)をX軸方向に走査することにより、基板100の全面に対して所定の処理工程(欠陥の検査又はリペア)を実施することができる。
同様に、第3スライド部材9a〜9eを駆動して、各処理ヘッド(不図示)をX軸方向に走査することにより、基板100の全面に対して所定の処理工程(欠陥の検査又はリペア)を実施することができる。そして所定の処理操作が終了した後、ガントリー5を図1のブロック21cに臨む領域(退避領域)に移動させてから、所定の動作(例えば処理ヘッドの清掃)を行うことができる。
本発明は、上記の構成に限定されず、種々の変更が可能であり、例えばリニアモータとして、可動磁石型のものを使用することができる。
本発明の実施の形態に係わるXYステージの平面図である。 図1をA方向から見た矢視図である。 図1をB方向から見た矢視図である。 図1をC方向から見た矢視図である。 (a)は図4のD部を拡大した図、(b)は図4のE部を拡大した図である。 第2スライド部材の正面図である。 第2スライド部材の側面図である。 (a)は第1固定部材の正面図、(b)は第1固定部材の側面図である。 (a)は第2固定部材の正面図、(b)は第2固定部材の側面図である。 図6のF−F線断面図である。 図6のG−G線断面図である。 第3スライド部材の正面図である。 第3スライド部材の側面図である。
符号の説明
1:XYステージ、100:ガラス基板、
2:定盤、20a、20b:側面、21a、21b、21c:ブロック、
3a、3b:ガイドレール、30a、30b、30c:エアーパッド、31a、31b:第1レール、311a、311b:側面、32a、32b:第2レール、
4a、4b:スライドベース、
5:ガントリー、51:第1フレーム、511:表面、52:第2フレーム、53a、53b:スペーサ、
6a、6b:Y軸リニアモータ、61:磁石部材、611:ヨーク部、612:永久磁石体、62:コイル部材、
7:第1スライド部材、
8a、8b、8c、8d:第2スライド部材、81:ベース、811a、811b:脚部、
812a:第1位置決め穴、812b:第2位置決め穴、813a、813b:位置決めピン、814:調整穴、815:調整ボルト、816a、816b、816c、816d、817a、817b、817c、817d:固定穴、818:第1固定ボルト、819:第2固定ボルト、82:スライダ、83:側板、84a、84b、84c:レール、85a、85b、85c:リニア軸受、86:検出部材、860:支持アーム、861:リニアスケール、862:読取りヘッド、
87:第1固定部材、871:基準プレート、872:クランプ、873:ボルト、874:彎曲部、
88a、88b、88c、88d:第2固定部材、881:スペーサ、882:クランプ、883:ボルト、884:彎曲部、
9a、9b、9c、9d、9e:第3スライド部材、91:ベース、911a、911b:脚部、912a、912b:位置決め穴、916a、916b、916c、916d、917a、917b、917c、917d:固定穴、92:スライダ、93:側板、94a、94b、94c:レール、95a、95b、95c:リニア軸受、96:検出部材、960:支持アーム、961:リニアスケール、962:読取りヘッド、
97:第1固定部材、98a、98b、98c、98d:第2固定部材、
10:X軸リニアモータ、11:磁石部材、12:ヨーク部、13:永久磁石体、14:コイル部材。

Claims (6)

  1. 上面に案内面を有し、石材で形成された複数のブロックからなり、Y軸方向において分割された定盤と、
    前記案内面に設置され、Y軸方向に伸長する第1レールと平面から見てそれと重なる部分を有する第2レールからなるガイド部材と、
    前記第2レールに沿ってそれと非接触で走行するスライドベースに支持されたガントリーと、
    前記スライドベースを駆動するY軸用駆動手段と、
    前記ガントリーに搭載され、X軸方向に並ぶ複数のスライド部材と、を備え、
    前記スライド部材は、X軸方向に伸長するレール部を有し、前記ガントリーに固定されるベースと、前記レール部に沿って走行するスライダと、前記スライダを駆動するX軸用駆動手段と、前記ベースに所定間隔をおいて前記レール部と平行に設けられた一対の位置決め穴と、各位置決め穴を挿通して前記ガントリーに固定される位置決めピンと、一方の位置決めピンを支点として前記ベースを回動させる調整部材を含む位置決め手段を有することを特徴とするXYステージ。
  2. 前記スライドベースは前記第2レールを包持するように形成されるとともに、前記スライドベースの前記第2レールと対向する面にエアーパッドが装着されていることを特徴とする請求項1に記載のXYステージ。
  3. 前記調整部材は、前記位置決めピンの挿入方向に対して直交する方向から前記ベースにねじ込まれて他方の位置決めピンに当接する調整ボルトからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のXYステージ。
  4. 前記ベースはそこにねじ込まれる複数の第1固定ボルトと各第1固定ボルトに内装されて前記ガントリーにねじ込まれる第2固定ボルトにより、前記ガントリーに固定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のXYステージ。
  5. 前記Y軸用駆動手段は、前記第2レールに固着された、前記Y軸方向に沿って正弦波状の磁界分布が現出する磁気空隙を有する磁石ユニットと、前記ガントリーに連結され、前記磁気空隙内に配置される多相コイルを含むコイルユニットを有するリニアモータからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のXYステージ。
  6. 前記X軸用駆動手段は、前記ベースに固着された、前記X軸方向に沿って正弦波状の磁界分布が現出する磁気空隙を有する磁石ユニットと、前記スライダに連結され、前記磁気空隙内に配置される多相コイルを含むコイルユニットを有するリニアモータからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のXYステージ。
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