JP2008117968A - プローバ - Google Patents
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Abstract
【課題】X軸、Y軸の移動ステージにヨーイングがあっても、プローブニードルと電極パッドの接触が正しく行えるプローバの実現。
【解決手段】プローバであって、ウエハWを保持するウエハチャック16と、Z軸移動・回転機構15を搭載し、X軸方向の移動を行うX軸移動ステージ14と、X軸移動ステージのY軸方向の移動を行うY軸移動ステージ13と、Y軸移動ステージを移動支持するベース12と、Y軸移動ステージの上面にX軸移動ステージの移動方向に平行に設けられた第1と第2のリニアスケール42,43と、X軸移動ステージに取り付けられた第1と第2のリニアスケールにそれぞれ対向するヘッドを備えたアームと、を備え、第1及び第2リニアスケールの読取値から、ウエハチャックのX軸方向の移動に伴うXY軸平面での回転量を検出する。
【選択図】図4
【解決手段】プローバであって、ウエハWを保持するウエハチャック16と、Z軸移動・回転機構15を搭載し、X軸方向の移動を行うX軸移動ステージ14と、X軸移動ステージのY軸方向の移動を行うY軸移動ステージ13と、Y軸移動ステージを移動支持するベース12と、Y軸移動ステージの上面にX軸移動ステージの移動方向に平行に設けられた第1と第2のリニアスケール42,43と、X軸移動ステージに取り付けられた第1と第2のリニアスケールにそれぞれ対向するヘッドを備えたアームと、を備え、第1及び第2リニアスケールの読取値から、ウエハチャックのX軸方向の移動に伴うXY軸平面での回転量を検出する。
【選択図】図4
Description
本発明は、半導体ウエハ上に形成された複数の半導体チップ(以後ダイという)の電気的特性の検査を行うために、半導体テスタ(以後単にテスタという)の端子をダイの電極パッドに接続するウエハプロービングマシン(以後プローバという)に関し、特に、ダイを移動させるプローバのステージに、周囲の熱の影響などでヨーイングが発生しても、ウエハチャックの回転量を正確に検出して補正できるプローバに関するものである。
半導体製造工程では、薄い円板状の半導体ウエハに各種の処理が施されて、半導体装置であるデバイスをそれぞれ有する複数のダイが形成される。各ダイは電気的特性が検査され、その後ダイサーで各個に切り離された後、リードフレーム等に固定されて組み立てられる。このような各ダイの電気的特性の検査は、プローバとテスタを組み合わせたウエハテストシステムで行われる。
プローバは、搭載したプローブカードを経由してテスタに接続され、ウエハチップにプローブニードルを当てることによって各ダイの電気的特性の試験を行うように構成されている。ウエハはウエハチャックに固定され、各ダイの電極パッドにプローブニードルが接触させられる。テスタからは、プローブニードルに接続される端子に、電源および各種の試験信号が供給され、ダイの電極に出力される信号がテスタによって検出され、テスタ側でこの信号が解析されて各ダイが正常に動作するかが確認される。
図1は、ウエハテストシステム100の概略構成を示す図である。ウエハテストシステム100は、プローバ10とテスタ30とで構成される。図示のように、プローバ10は、ウエハチャック16、Z軸移動・回転部15、プローブニードル位置検出カメラ18、カメラ移動機構17、X軸移動ステージ14、Y軸移動ステージ13、ベース12、架台11、支柱19と20、ヘッドステージ21、ウエハアライメントカメラ22、カードホルダ23、及びプローブカード24を有する。
ウエハチャック16は、複数のダイが形成されたウエハWを保持するものであり、このウエハチャック16は、Z軸移動・回転部15によりZ軸方向に移動すると共に、Z軸を中心として回転する。プローブニードル位置検出カメラ18は、プローブニードル25の位置を検出するものであり、カメラ移動機構17の上に取り付けられている。カメラ移動機構17は、プローブニードル位置検出カメラ18をZ軸方向に移動するものである。Z軸移動・回転部15とカメラ移動機構17はX軸移動ステージ14の上に取り付けられており、X軸移動ステージ14はこれらを支持してX軸方向に移動する。
X軸移動ステージ14は、これを支持してY軸方向に移動するY軸移動ステージ13の上に設けられており、Y軸移動ステージ13はベース12の上に支持されている。更に、ベース12は架台11の上に設置されている。そして、ベース12の上に設けられた支柱19及び20により、ウエハチャック16の上方にヘッドステージ21が支持されている。このヘッドステージ21には、プローブカード24を有するカードホルダ23が取り付けられている。なお、ウエハアライメントカメラ22は、図示していない支柱によってベース12上に支持されており、ウエハWの上面を撮影する。
なお、以上のように構成された移動・回転機構の動作については広く知られているので、ここではその説明を省略する。プローブカード24は、検査するデバイス(ダイ)の電極配置に応じて配置されたプローブニードル25を有しており、検査するデバイスに応じて交換される。プローブニードル位置検出カメラ18はプローブニードル25の配置及び高さ位置を検出し、ウエハアライメントカメラ22はウエハW上のダイの電極パッドの位置を撮影して検出する。
テスタ30は、テストヘッド31と、テストヘッド31に設けられたコンタクトリング32とを備えている。プローブカード25には、各プローブに接続される端子が設けられており、コンタクトリング32はこの端子に接触するように配置されたスプリングプローブを有する。テストヘッド31は、図示していない支持機構により、プローバ10に対して保持される。
図2は、図1のプローバ10の架台11の上にある主要部の斜視図であり、図1と同じ構成部材には同じ符合が付されている。ベース12の上には平行に2本のガイドレール1が設けられており、Y軸移動ステージ13はこのガイドレール1の上を移動可能になっている。ベース12の上の2本のガイドレール1の間の部分には、駆動モータ29とこの駆動モータ29によって回転するボールネジ27が設けられている。ボールネジ27はY軸移動ステージ13の底面に係合しており、ボールネジ27の回転により、Y軸移動ステージ13がガイドレール1の上を摺動する。
Y軸移動ステージ13の上には、平面視すると前述の2本のガイドレール1に直交する2本の平行なガイドレール2が設けられており、X軸移動ステージ14はこのガイドレール2の上を移動可能になっている。Y軸移動ステージ13の上の2本のガイドレール2の間の部分には、駆動モータ28とこの駆動モータ28によって回転するボールネジ26が設けられている。ボールネジ26はX軸移動ステージ14の底面に係合しており、ボールネジ26の回転により、X軸移動ステージ14がガイドレール2の上を摺動する。
ここで、ウエハテストシステム100によるダイの検査について簡単に説明する。ダイの検査を行う場合には、図1に示したプローブニードル位置検出カメラ18がプローブニードル25の下に位置するように、X軸移動ステージ14が移動させられ、カメラ移動機構17でプローブニードル位置検出カメラ18がZ軸方向に移動して焦点を合わされ、プローブニードル位置検出カメラ18でプローブニードル25の先端位置が検出される。プローブニードル25の先端の水平面内の位置(X及びY座標)はカメラの座標により検出され、垂直方向の位置はカメラの焦点位置で検出される。
このプローブニードル25の先端位置の検出は、プローブカード24を交換した時には必ず行う必要があり、プローブカード24を交換しない時でも所定個数のダイを測定する毎に適宜行われることもある。なお、プローブカード24には、一般に数本から数千本以上ものプローブニードル25が設けられており、数が多い場合は、全てのプローブニードル25の先端位置は検出されずに、通常は特定のプローブの先端位置が検出される。
次に、X軸移動ステージ14が図1に破線で示す位置に移動させられ、ウエハチャック16に検査するウエハWが保持された状態で、ウエハWがウエハアライメントカメラ22の下に位置する。この状態で、ウエハW上のダイの電極パッドの位置がウエハアライメントカメラ22によって検出される。1つのダイの全ての電極パッドの位置が検出される必要はなく、いくつかの電極パッドの位置が検出されれば良い。また、ウエハW上の全てのダイの電極パッドが検出される必要もなく、いくつかのダイの電極パッドの位置が検出されれば良い。
前述のようにして、プローブニードル25の配列、及び電極パッドの配列が検出されると、この検出結果に基づき、プローブニードル25の配列方向と電極パッドの配列方向が一致するように、Z軸移動・回転部15によりウエハチャック16が回転する。この後、検査するダイの電極パッドがプローブニードル25の下に位置するように、ウエハチャック16がX軸移動ステージ14及びY軸移動ステージ13により移動する。そして、ウエハチャック16の移動完了後に、Z軸移動・回転部15によりウエハチャック16がZ軸方向に上昇し、電極パッドがプローブニードル25に接触した状態で上昇が停止する。この状態でテスタ30から電源及び信号が供給されて検査が行われる。
プローバについては、特許文献1等に記載されており、広く知られているので、これ以上の説明は省略する。
ところで、図1及び図2に示したウエハテストシステム100では、X軸移動ステージ14とY軸移動ステージ13の移動時にピッチング、ローリング及びヨーイングが発生する。
ウエハテストシステム100によるダイの検査は、ダイが使用される環境に応じて高温状態のダイの検査、及び低温状態のダイの検査が行われる事が多い。この場合、ダイの加熱及び冷却は、ダイが形成されたウエハを保持するウエハチャックによって行われる。即ち、ウエハチャックの加熱は、ウエハチャック内に設けられているヒータによって行われ、ウエハチャックの冷却は、ウエハチャック内に設けられている冷媒通路に冷媒を循環させて行うようになっている。ウエハチャックの加熱、冷却に、熱電効果を利用したペルチェ素子やチラー等が用いられることもある。ところが、ダイの加熱、冷却のためにウエハチャックを加熱、冷却する場合、ウエハチャックを完全に断熱することは困難であるので、ウエハチャック16の熱、或いは冷気がX軸移動ステージ14、Y軸移動ステージ13、及びベース12に伝わることがある。すると、この熱、或いは冷気によりX軸移動ステージ14、Y軸移動ステージ13、及びベース12が膨張或いは収縮するなど変形してしまい、X軸移動ステージ14とY軸移動ステージ13の移動時にピッチングやローリングが発生する。図1及び図2に示した構成のプローバの場合、ローリングの影響を小さく、問題にならないが、ピッチングは、ウエハチャック16を傾けたり、移動に伴う移動ステージの移動位置精度に影響する。
そこで、本出願人は、特願2006−225351号でX軸及びY軸移動ステージの移動時のピッチングによる移動位置誤差を補正するプローバを記載している。
ヨーイングは、移動に伴って、Z軸を回転軸として回転する成分であり、ウエハチャックの加熱、冷却によるバイメタル効果により発生するものではなく、移動機構の加工精度などに起因して発生する。
ヨーイング量は、移動機構の加工精度などに起因して発生し、温度変化の影響が小さいため絶対量が小さい、これまでその影響はほとんど考慮されていなかった。しかし、半導体デバイスの高集積化が進められており、それに伴ってデバイスの電極ピッチが小さくなっており、ヨーイングの影響が無視できなくなってきた。
ヨーイングによる問題点について図3(A)、(B)により説明する。
Y軸移動ステージ13の上面にはX軸移動ステージ14がレール2の上を移動した距離を測定するためのリニアスケールが設けられており、ベース12の上面にはY軸移動ステージ13がレール1の上を移動した距離を測定するためのリニアスケールが別体で設けられている。移動距離は、リニアスケールに対向して設けられているヘッドによって読み取られるようになっている。図3(A)、(B)にはY軸移動ステージ13に設けられたリニアスケール33が示されている。図3(A)に示すように、X軸移動ステージ14に取り付けられたアーム35の先端部に設けられたヘッド36によってリニアスケール33の目盛り34を読み取ることにより、X軸移動ステージ14の位置や移動量を正確に測定することができる。
しかし、図3の(B)に示すように、ヨーイングが発生すると、X軸移動ステージ14がZ軸を中心として回転する。これにより、ヘッド36の移動量とウエハチャック16の移動量の関係が変化し、ウエハチャック16の位置や移動量が正確に測定できないという問題が生じる。しかし、通常は、ステージ移動機構の製造段階又はプローバの製造段階で、リニアスケール33による移動位置とウエハチャック16の中心での移動量の読取値の関係をレーザ測長器などを利用して精密に測定しておき、その結果で移動量を補正するようにしているので、ヨーイングによる移動誤差は問題にならない。
上記の説明では、X軸移動ステージ14のヨーイングについて説明したが、Y軸移動ステージ13のヨーイングについても同様である。
ウエハテストシステムにおいては、従来からスループットを向上するために、複数のダイを同時に検査するマルチプロービングが行われている。近年、スループットを一層向上するために、同時に検査するダイの個数が増加しており、数百個以上のダイを同時に検査するウエハテストシステムもある。このような場合、プローブカードには多数のプローブニードルが設けられ、プローブニードルが設けられる範囲も大きくなっている。
前述のように、プローブニードル位置検出カメラ18で検出したプローブニードル25の配列方向と、ウエハアライメントカメラ22が検出したウエハW上のダイの電極パッドの配列方向が合うように、ウエハチャック16を回転し、ダイの電極パッドが対応するプローブニードルの位置に一致するように移動する。この移動の途中でヨーイングが発生すると、プローブニードル25の配列方向と電極パッドの配列方向にずれが発生し、あるダイの電極パッドは対応するプローブニードルに一致するが、そのダイから離れたダイでは、配列方向のずれのために位置ずれが発生し、プローブニードルと電極パッドの正しい接触が行えないという問題が発生する。
本発明は、このような問題点を解決するものであり、ウエハチャックのX及びY軸移動ステージにヨーイングが発生した場合でも、ヨーイングを補正してプローブニードルと電極パッドの正しい接触が行えるプローバを提供することを目的としている。
前記目的を達成するため、本発明のプローバは、基準リニアスケール及び補正用リニアスケールとして使用する第1と第2のリニアスケールを並列に設け、その読取値の差から移動ステージのヨーイング量を検出して、Z軸移動・回転機構により、検出したヨーイング量だけウエハチャックの回転位置を補正することを特徴とする。本発明によるヨーイングの検出及び補正は、X軸移動ステージとY軸移動ステージの一方又は両方に適用できる。
第1のリニアスケールの読取値を前記第2のリニアスケールの読取値で補正することにより、ヨーイングの影響を考慮してウエハチャックの移動量を検出することも可能である。
第1と第2のリニアスケールが、1枚のスケール板の上に形成されていることが望ましい。
また、ヨーイングは、移動機構の加工精度などに起因して発生し、温度変化の影響は比較的小さい。そこで、あらかじめ各移動位置におけるヨーイング量を測定して補正テーブルを作成しておき、移動位置に応じてヨーイング量を補正することも可能である。
本発明によれば、ウエハチャックの移動機構でヨーイングが発生する場合でも、X軸移動ステージの移動量を検出するリニアスケール及びY軸移動ステージの移動量を検出するリニアスケールを、それぞれ平行な2本のリニアスケールで構成することにより、2本のリニアスケールを用いた移動量の検出値の差分から各ステージのヨーイング量を検出できるので、検出したヨーイング量に応じてウエハチャックを回転して補正することができる。これにより、プローブニードルと電極パッドの正しい接触が行える。
以下、添付図面を用いて本発明の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、図1〜3で説明した構成部材と同じ構成部材については、同じ符合を付して説明する。
図4は本発明の第1の実施形態のプローバ10の構成を示すものであり、図2と同じ部位を示すものである。ベース12の上には平行に2本のガイドレール1が設けられており、Y軸移動ステージ13はこのガイドレール1の上を移動可能になっている。ベース12の上の2本のガイドレール1の間の部分には、駆動モータ29とこの駆動モータ29によって回転するボールネジ27が設けられている。ボールネジ27の回転により、Y軸移動ステージ13がガイドレール1の上を摺動する。
Y軸移動ステージ13の上には、2本のガイドレール1に直交する2本の平行なガイドレール2が設けられており、X軸移動ステージ14はこのガイドレール2の上を移動可能になっている。Y軸移動ステージ13の上の2本のガイドレール2の間の部分には、駆動モータ28とこの駆動モータ28によって回転するボールネジ26が設けられている。ボールネジ26の回転により、X軸移動ステージ14がガイドレール2の上を摺動する。
X軸移動ステージ14の上には、カメラ移動機構17によって上下動するプローブニードル位置検出カメラ18と、Z軸移動・回転部15によって上下動と回転を行えるウエハチャック16が設けられている。ウエハチャック16の上に検査するウエハWが載置される。24はプローブカードである。ウエハW上の全てのダイの検査については前述したのでこれ以上の説明を省略する。
以上のように構成されたプローバ10において、第1の実施形態では、Y軸移動ステージ13の上面に、リニアスケール板41を取り付けている。このリニアスケール板41は熱膨張率の低い部材で構成されており、リニアスケール板41の上には第1のリニアスケールとしての基準リニアスケール42と、第2のリニアスケールとしての補正用リニアスケール43とが、X軸方向に平行に設けられている。なお、第1の実施形態では、基準リニアスケール42と補正用リニアスケール43とが1枚のリニアスケール板41の上に形成されているが、基準リニアスケール42と補正用リニアスケール43とは、別個の独立したリニアスケール板の上に形成されていても良いものである。
更に、第1の実施形態では、X軸移動ステージ14の側面に、基準リニアスケール42と補正用リニアスケール43にそれぞれ対向するヘッド(後述)を備えたアーム40が設けられている。従って、X軸移動ステージ14がレール2の上を移動すると、ヘッドが基準リニアスケール42と補正用リニアスケール43のスケール(目盛)を同時に読み取ることができる。
更に、ベース12の上面に、リニアスケール板51を取り付けている。このリニアスケール板51は熱膨張率の低い部材で構成されており、リニアスケール板51の上には第3のリニアスケールとしての基準リニアスケール52と、第4のリニアスケールとしての補正用リニアスケール53とが、Y軸方向の平行に設けられている。なお、基準リニアスケール52と補正用リニアスケール53とが1枚のリニアスケール板51の上に形成されているが、基準リニアスケール52と補正用リニアスケール53とは、別個の独立したリニアスケール板の上に形成されていても良いものである。
Y軸移動ステージ13の側面に、基準リニアスケール52と補正用リニアスケール53にそれぞれ対向するヘッド(後述)を備えたL字状のアーム50が設けられている。従って、Y軸移動ステージ13がレール1の上を移動すると、ヘッドが基準リニアスケール52と補正用リニアスケール53のスケールを、同時に読み取ることができる。
リニアスケール板41及び51は熱膨張率の低い部材で構成されており、温度変化で変形しないように構成されている。
図5は、第1の実施形態のプローバ10の上面図であり、移動機構に関係する部分と、ウエハWの供給のための装置60の配置を示している。図4で説明した部分の説明は省略する。
ベース12の横には、検査するウエハWを供給する装置60が配置される。装置60は、ウエハを収容したウエハカセット63を載置する部分と、ウエハカセット63から検査するウエハを取り出して、ウエハチャック16上に搬送するウエハ搬送ロボット61が設けられている。ウエハ搬送ロボット61は、搬送アーム62を有し、搬送アーム62をウエハカセット63内に挿入して未検査のウエハWをピックアップして取り出し、ウエハチャック16上に搬送する。検査の終了したウエハWは、搬送アーム62によりウエハチャック16からウエハカセット63内の元の位置に戻される。
図6は、移動に伴いX軸移動ステージ14にヨーイングが発生した場合を示す。ここでは、X軸移動ステージ14が実線位置から破線で示す位置に移動した場合を考える。ヨーイングがない状態では、X軸移動ステージ14が実線位置から破線で示す位置に移動しても、ヘッド36Aによる基準リニアスケール42の読取値と、ヘッド36Bによる補正用リニアスケール43の読取値は同じである。従って、その読取値をLとすると、ウエハチャック16の移動距離もLとなる。ヨーイングが発生すると、X軸移動ステージ14の動きが直線的でなくなる。このときは、ヘッド36Aによる基準リニアスケール42の読取値と、ヘッド36Bによる補正用リニアスケール43の読取値に差が生じる。
この場合のX軸移動ステージ14のヨーイング量θyは、以下のようにして検出することができる。まず、X軸移動ステージ14の移動に伴うヨーイングの変化をθyとする。θyは微小角であり、微小角ではsinθy=θyの関係がある。ここで、基準リニアスケール42と補正用リニアスケール43の間隔をh、基準リニアスケール42からウエハチャック16の中心までの距離をhc、ウエハチャック16の移動距離をLcとし、この時の基準リニアスケール42に対向するヘッド36Aの読取距離をLa、補正用リニアスケール43に対向するヘッド36Bの読取距離をLbとした時に、Lc=La−(hc×θy)の関係からθy=(La−Lb)/hとなる。このように、基準リニアスケール42の読取距離Laと補正用リニアスケール43の読取距離Lbから(hは既知)、ヨーイングθyを算出できる。
Z軸移動・回転部15によって、算出したヨーイングθyの分だけウエハチャック16を回転すれば、移動により生じたヨーイングを補正できる。ヨーイングを補正することにより、プローブニードル25の配列方向と電極パッドの配列方向が一致し、正しい接触が行える。
また、図6において、La=Lb−(h×θy)の関係から、Lc=La−(Lb−La)×hc/hとなる。このように算出したLcで移動制御を行うことにより、ウエハチャック16の中心を正確に移動させることが可能である。
上記の例では、X軸移動ステージ14の移動に伴うヨーイングについて説明したが、Y軸移動ステージ13の移動に伴うヨーイングについても同様であり、説明は省略する。
前述のように、ヨーイングは、移動機構の加工精度などに起因して発生し、温度変化の影響は比較的小さい。そこで、次に説明する第2の実施形態では、あらかじめ各移動位置におけるヨーイング量を測定して補正テーブルを作成しておき、移動位置に応じてヨーイング量を補正する。
図7は、第2の実施形態のプローバの移動機構を制御する移動制御部の構成を示す図である。この移動制御部は、例えばコンピュータにより実現され、図1及び図2に示したプローバの移動を制御する。
図7に示すように、第2の実施形態のプローバの移動制御部は、X軸移動ステージ14の移動量を検出するX軸スケール71と、Y軸移動ステージ13の移動量を検出するY軸スケール72と、各部を制御する制御部73と、ヨーイング補正テーブル74と、X軸駆動部75と、Y軸駆動部76と、Z軸駆動部77と、回転駆動部78と、を有する。X軸駆動部75及びY軸駆動部76は、駆動モータ29及び駆動モータ28にそれぞれ駆動信号を印加する回路部分であり、Z軸駆動部77及び回転駆動部78は、Z軸移動・回転部15の2個の駆動モータにそれぞれ駆動信号を印加する回路部分である。制御部73は、X軸スケール71の検出値に基づいてX軸駆動部75を制御し、Y軸スケール72の検出値に基づいてY軸駆動部76を制御する。Z軸駆動部77及び回転駆動部78については、例えば、回転軸に取り付けられたエンコーダの出力に基づいて制御される。
第2の実施形態では、プローバの製造時に、オートコリメータなどを使用して、X軸移動ステージ14及びY軸移動ステージ13の移動位置におけるヨーイングを測定しておき、ヨーイング補正テーブル74に、図8に示すような補正テーブルを記憶しておく。このような補正テーブルが、X軸移動ステージ14及びY軸移動ステージ13のそれぞれの移動位置に対応して作成される。
制御部73は、X軸スケール71の検出値及びY軸スケール72の検出値(又は移動位置の制御値でもよい)に応じた補正回転量だけ、Z軸移動・回転部15を回転するように、回転駆動部78に補正信号を出力する。補正テーブルのステージ位置は、図8に示すように所定の間隔であり、その間の移動位置については、補間処理により補正ヨーイング量を算出する。
なお、図8のような補正テーブルの代わりに、X軸移動位置とY軸移動位置の2次元マトリクス補正テーブルとしてもよい。
本発明は、通常のプローバであればどのようなプローバにも適用可能である。
1、2 ガイドレール
10 プローバ
11 架台
12 ベース
13 Y軸移動ステージ
14 X軸移動ステージ
15 Z軸移動・回転部
16 ウエハチャック
35、40、50 アーム
36、36A、36B ヘッド
41、51 リニアスケール
42、52 基準リニアスケール
43、53 補正用リニアスケール
10 プローバ
11 架台
12 ベース
13 Y軸移動ステージ
14 X軸移動ステージ
15 Z軸移動・回転部
16 ウエハチャック
35、40、50 アーム
36、36A、36B ヘッド
41、51 リニアスケール
42、52 基準リニアスケール
43、53 補正用リニアスケール
Claims (13)
- ウエハ上に形成されたデバイスの動作を電気的に検査するため、テスタの各端子を前記デバイスの電極にプローブニードルを介して接続するプローバであって、
前記ウエハを保持するウエハチャックと、
前記ウエハチャックのZ軸移動・回転機構を搭載し、X軸方向の移動を行うX軸移動ステージと、
前記X軸移動ステージのY軸方向の移動を行うY軸移動ステージと、
前記Y軸移動ステージを移動支持するベースと、
前記Y軸移動ステージの上面に、前記X軸移動ステージの移動方向に平行に設けられ、熱膨張率の低い部材で構成された第1と第2のリニアスケールと、
前記X軸移動ステージに取り付けられ、前記第1と第2のリニアスケールにそれぞれ対向するヘッドを備えたアームと、を備え、
前記第1のリニアスケールの読取値と前記第2のリニアスケールの読取値から、前記ウエハチャックのX軸方向の移動に伴うXY軸平面での回転量を検出することを特徴とするプローバ。 - 前記Z軸移動・回転機構により、検出したX軸方向の移動に伴うXY軸平面での回転量分だけ、前記ウエハチャックの回転位置を補正する請求項1に記載のプローバ。
- 前記ウエハチャックのX軸方向の移動量は、前記第1のリニアスケールの読取値を前記第2のリニアスケールの読取値で補正することにより検出する請求項1または2に記載のプローバ。
- 前記第1と第2のリニアスケールが、1枚のスケール板の上に形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載のプローバ。
- 前記ベースの上面に、前記Y軸移動ステージの移動方向に平行に設けられ、熱膨張率の低い部材で構成された第3と第4のリニアスケールと、
前記Y軸移動ステージに取り付けられ、前記第3と第4のリニアスケールにそれぞれ対向するヘッドを備えたアームと、をさらに備え、
前記第3のリニアスケールの読取値と前記第4のリニアスケールの読取値から、前記ウエハチャックのY軸方向の移動に伴うXY軸平面での回転量を検出する請求項1から4のいずれか1項にプローバ。 - 前記Z軸移動・回転機構により、検出したY軸方向の移動に伴うXY軸平面での回転量分だけ、前記ウエハチャックの回転位置を補正する請求項5に記載のプローバ。
- 前記ウエハチャックのY軸方向の移動量は、前記第3のリニアスケールの読取値を前記第4のリニアスケールの読取値で補正することにより検出する請求項5または6に記載のプローバ。
- 前記第3と第4のリニアスケールが、1枚のスケール板の上に形成されている請求項5から7のいずれか1項に記載のプローバ。
- ウエハ上に形成されたデバイスの動作を電気的に検査するため、テスタの各端子を前記デバイスの電極にプローブニードルを介して接続するプローバであって、
前記ウエハを保持するウエハチャックと、
前記ウエハチャックのZ軸移動・回転機構を搭載し、X軸方向の移動を行うX軸移動ステージと、
前記X軸移動ステージのY軸方向の移動を行うY軸移動ステージと、
前記Y軸移動ステージを移動支持するベースと、
前記ベースの上面に、前記Y軸移動ステージの移動方向に平行に設けられ、熱膨張率の低い部材で構成された第1と第2のリニアスケールと、
前記Y軸移動ステージに取り付けられ、前記第1と第2のリニアスケールにそれぞれ対向するヘッドを備えたアームと、を備え、
前記第1のリニアスケールの読取値と前記第2のリニアスケールの読取値から、前記ウエハチャックのY軸方向の移動に伴うXY軸平面での回転量を検出することを特徴とするプローバ。 - 前記Z軸移動・回転機構により、検出したY軸方向の移動に伴うXY軸平面での回転量分だけ、前記ウエハチャックの回転位置を補正する請求項9に記載のプローバ。
- 前記ウエハチャックのY軸方向の移動量は、前記第3のリニアスケールの読取値を前記第4のリニアスケールの読取値で補正することにより検出する請求項9または10に記載のプローバ。
- 前記第3と第4のリニアスケールが、1枚のスケール板の上に形成されている請求項9から11のいずれか1項に記載のプローバ。
- ウエハ上に形成されたデバイスの動作を電気的に検査するため、テスタの各端子を前記デバイスの電極にプローブニードルを介して接続するプローバであって、
前記ウエハを保持するウエハチャックと、
前記ウエハチャックのZ軸移動・回転機構を搭載し、X軸方向の移動を行うX軸移動ステージと、
前記X軸移動ステージのY軸方向の移動を行うY軸移動ステージと、
前記Y軸移動ステージを移動支持するベースと、
前記X軸移動ステージ及び前記Y軸移動ステージの移動を制御する移動制御部と、を備え、
前記移動制御部は、前記X軸移動ステージ及び/又は前記Y軸移動ステージの移動位置に応じたXY軸平面での回転量をあらかじめ記憶した補正テーブルを備え、X軸方向及び/又はY軸方向の移動位置に応じて、XY軸平面での回転量分だけ、前記ウエハチャックの回転位置を補正するように前記Z軸移動・回転機構を制御することを特徴とするプローバ。
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2006
- 2006-11-06 JP JP2006300601A patent/JP2008117968A/ja active Pending
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