JP4823962B2 - 自動原稿搬送装置及び画像読取装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置及び画像読取装置 Download PDF

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Description

本発明は、原稿載置台に載置された原稿を一枚ずつ分離して給紙する自動原稿搬送装置及びこの自動原稿搬送装置を備えた画像読取装置に関する。
一般に、複写機等の画像形成装置やスキャナ等の画像読取装置においては、その上部に、原稿載置台にセットされた原稿を読取位置に搬送してその原稿情報を読み取らせた後に、原稿載置台の下方にある排紙台に排紙する自動原稿搬送装置が設けられている。
このような自動原稿搬送装置においては、フィードローラ及びリバースローラによって原稿を一枚ずつ分離して搬送しているが、リバースローラによって原稿載置台に向けて戻された原稿が、戻されすぎて原稿載置台から飛び出る等の不具合が発生することがあった。このため、リバースローラによって戻されている原稿を、加圧板によって上から押さえつけることによって原稿の戻しすぎを防止する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−187428号公報
しかしながら、上記従来技術においては、加圧板を駆動するために、電磁石等を用いた駆動機構やこの駆動機構を作動させるための制御回路等が必要となるため、構成が複雑化して製造コストが嵩んでしまうという問題がある。
本発明は、製造コストの低減を図りつつ原稿の戻しすぎを防止することができる自動原稿搬送装置及び画像読取装置を得ることを目的とする。
前記課題を解決する為に、請求項1に記載された発明は、原稿が載置される原稿載置面を有する原稿載置台と、この原稿載置台の原稿載置面に載置された原稿を一枚ずつ分離して、原稿の画像情報が読み取られる読取位置に向けて給紙する分離給紙部とを備えている自動原稿搬送装置において、原稿載置台は、その原稿載置面に載置された原稿の後端を規制する後端規制部材を備え、この後端規制部材は、原稿載置面から突出して原稿の後端を規制する規制位置とこの規制位置から退避して原稿載置面に略面一となる退避位置とに移動可能に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、後端規制部材の先端部は、複数の段差部によって後端規制部材の先端から後端に向かうにつれて上り傾斜となるような階段形状に形成されており、原稿載置面に載置する原稿の長さに応じて、原稿載置面から突出する段差部を変更することを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された発明において、原稿載置台は、後端規制部材のいずれかの段差部が原稿載置面から突出しているのかを検出することによって、原稿の搬送方向における長さを検出する長さ検出手段を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載された発明において、後端規制部材には、この後端規制部材が規制位置にあるときに、後端規制部材の後端から先端に向けて徐々に、原稿載置面からの距離が離れるような傾斜面が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載された発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載された発明において、後端規制部材を、規制位置に向けて付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする。
請求項6に記載された発明は、原稿の画像を読み取る読取り部を備えている画像読取装置において、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の自動原稿搬送装置を備えていることを特徴とする画像読取装置である。
本発明によれば、原稿載置台の原稿載置面上の原稿は、規制位置にある後端規制部材に突き当てられて規制されるので、原稿の戻しすぎを確実に防止することができ、原稿の戻しすぎによる不給紙等の不具合の発生を防止することができる。また、規制位置及び退避位置に移動可能な後端規制部材を設けるだけであり、電磁石等を用いた駆動機構やこれを制御する制御回路等を設ける必要がないので、構成が簡単であり、製造コストの低減を図ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態に係る自動原稿搬送装置を概略的に示す断面図であり、図2は図1の自動原稿搬送装置における原稿フェンスの動作を説明するための断面図であり、図3は図1の自動原稿搬送装置における原稿フェンスの段階的な変位を示す断面図である。
図1に示す自動原稿搬送装置2は、原稿Pの画像を読み取る読取り部16を有する画像読取装置1の上部に装着されている。この自動原稿搬送装置2は、複数枚の原稿Pがその第1画像面を上向きにして積み重ねられてセットされる原稿積載トレイ(原稿載置台)3を有する原稿積載トレイユニット25を備えており、原稿積載トレイ3の原稿載置面3a上に第一画像面を上向きにして積み重ねられた原稿Pは、画像読取装置1からの信号により最上位の原稿Pから1枚ずつ順に給紙されるようになっている。なお、本実施の形態においては、1枚の原稿及びこの原稿が複数枚重ねられて束になった原稿束に対し同一の符号Pを付与することとする。
原稿積載トレイ3に載置(積載)された原稿Pの先端は、リバースローラ9に突き当たることにより位置決めされている。このリバースローラ9に突き当てられた原稿Pは、上昇及び下降可能な(図2(b)の矢印A及びB参照)ピックアップローラ7の回転軸6に回動可能に取り付けられた原稿検出フィラー4と、これを検出するフォトセンサ等の原稿検出センサ5とによって検出されるようになっている。
画像読取装置1により原稿給紙のトリガを受けると、自動原稿搬送装置2は原稿積載トレイ3に載置された原稿Pの給紙を開始する。具体的には、リバースローラ9に突き当てられた原稿Pはピックアップローラ7の回転(図2(c)の矢印E参照)によってフィードローラ8および上述のリバースローラ9を有する分離給紙部30へ呼び出されて最上位の原稿Pから1枚ずつ分離されて給紙される。
すなわち、ピックアップローラ7が原稿上面に下降し(図2(b)の矢印B参照)、積載された原稿束Pの最上面から原稿Pの搬送を行う際に、原稿積載トレイ3に積載された原稿同士の摩擦により、原稿Pは複数枚重なった状態で搬送される(重送される)。重送された原稿Pはフィードローラ8の回転(図2(c)の矢印E参照)によって更に搬送されるが、フィードローラ8に対向して設けられたリバースローラ9が原稿搬送方向と反対方向(図2(c)の矢印E参照)に回転することで、重送された原稿Pを分離し、原稿Pを重送させることなく、一枚ずつ読取り部(読取位置)16側に搬送するようになっている。なお、原稿Pの読取に際し、いわゆる片面読取りにするのか、あるいは両面読取りにするのかは、図示しない操作部への操作により使用者が設定することができるようになっている。
分離給紙部30にて分離された原稿Pは、プルアウトローラ11及びプルアウト従動ローラ12を有する給紙経路31へ搬送され、その後、読取前ローラ13及び読取前従動ローラ14を有する第1搬送経路33に搬送される。また、図1において、符号10はレジストセンサであり、このレジストセンサ10が原稿先端を検出することにより、画像読取装置1の読取り部16への原稿先端通過と画像読取り開始とのタイミングを合わせるようになっている。なお、原稿給紙後、一定時間経過しても原稿先端がレジストセンサ10に到達しない場合、ジャムと判断される。
第1画像面のみの読取り(片面モード)の場合は、原稿Pは読取り部16にて画像情報を読み取られた後、読取後ローラ18及び読取後従動ローラ19を有する第2搬送経路35を通り、原稿積載トレイ3の下方にある排紙部15の排紙スタッカ(排紙台)17へ排出される。また、図1中、符号20は排紙センサであり、原稿Pの読み取り後、一定時間経過しても原稿先端が排紙センサ20に到達しない場合、或いは読取後の一定時間経過しても原稿後端が排紙センサ20を通過しない場合ジャムと判断される。また、符号21は、第2搬送経路35の原稿Pの搬送先を、第3搬送経路37又は排紙スタッカ17のいずれかに切り替える切替爪で、通常は実線で示す位置に保持されて、原稿Pを排紙スタッカ17に向けて案内している。
一方、第1画像面及び第2画像面読取り(両面モード)の場合は、第1画像面読取り後の原稿Pは、第2搬送経路35を通り排紙センサ20に原稿先端が到達したのを検出して、或いはレジストセンサ10の検出時からのタイミングにより切替爪21が図示していないソレノイドにより波線で示す位置に下降し、反転ローラ23及び反転従動ローラ24を有する第3搬送経路37を通るようになっている。
切替爪21は原稿後端が排紙センサ20を通過してからの一定時間(原稿後端が読取後ローラ18を通過し切替爪21上に達するまでの時間)経過した後、上述のソレノイドが解除されることにより実線の位置に復帰する。切替爪21の復帰後、反転ローラ23と反転従動ローラ24とのニップに挟持されている原稿Pは、反転ローラ23の逆転により読取後ローラ18と従動ローラ22とのニップ部に進入し、第4搬送経路39及び第1搬送経路33を通り、読取り部16にて第2画像面の画像情報を読み取られる。
ここで、第2画像面読取り後の原稿Pを、第2搬送経路35を経てこのままの状態で排紙スタッカ17へ排紙すると、第2画像面が下向きでスタックされ原稿Pのページ順狂いが生じる。このため、第1画像面が下向きでスタックされるよう、原稿Pが第2搬送経路35を通過しているときに、切替爪21を波線の位置に下降させて、第2搬送経路35の原稿Pを第3搬送経路37に搬送した後、切替爪21を実線の位置に復帰させて、原稿Pを第4搬送経路37、第1搬送経路33、第2搬送経路35の順に通過させた後に、排紙スタッカ30に排紙させるようになっている。
次に、原稿積載トレイユニット25について説明する。原稿積載トレイユニット25は、上述の原稿積載トレイ3の他に、この原稿積載トレイ3に載置された原稿の長さを検出するフォトセンサ等の原稿長サイズ検出センサ(長さ検出手段)28と、このセンサの検出論理を切り替えるための原稿フェンス(後端規制部材)26とを備えている。
原稿フェンス26は、原稿フェンス軸27を支点に原稿載置面3aに対して略垂直方向に回動可能に設けられている。すなわち、原稿フェンス26は、原稿載置面3aから上方に突出して原稿束Pの後端を規制する第1及び第2規制位置(図3(b)及び(c)に示す位置)とこれらの規制位置から退避して原稿載置面3aと略面一となる退避位置(図3(d)に示す位置)とに移動可能に設けられている。また、原稿フェンス26は、原稿トレイ3内に設けられたスプリング(付勢手段)29によって、原稿トレイ3の原稿載置面3aから突出する方向(第1及び第2規制位置の方向)に常時付勢されている。
原稿フェンス26の先端部は、2つの段差部41、42によって原稿フェンス26の先端から後端に向かうにつれて上り傾斜となるような階段形状に形成されている。段差部41は、原稿フェンス26が図3(a)及び図3(b)に示す第1規制位置にある状態において、原稿載置面3aに対して略垂直上方に延びて原稿載置面3aに載置された原稿束Pの後端が突き当たる垂直面41aと、原稿載置面3aに対して略平行に延びて、原稿束Pが載置可能な水平面41bとからなっている。段差部42は、段差部41よりも一段高い段差であり、段差部41と同様に、原稿束Pの後端が突き当たる垂直面42aと、原稿束Pが載置可能な水平面42bとからなっている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、原稿フェンス26に対して原稿束Pの荷重がかかっていないときにおいては、原稿フェンス26は、スプリング29の付勢力により最大限に突出した第1規制位置に位置する。また、図3(c)に示すように、原稿フェンス26の段差部41の水平面41bに原稿束Pの後端部が載置されて、その荷重が水平面41bにかかっているときにおいては、原稿フェンス26は、スプリング29の付勢力に抗して、その水平面41bが原稿載置面3aと略面一になる状態にまで沈んだ第2規制位置に位置している。さらに、図3(d)に示すように、原稿フェンス26の後述する傾斜面43に原稿束Pの荷重がかかっているときにおいては、原稿フェンス26は、スプリングの付勢力に抗して、傾斜面43が原稿載置面3aと略面一になる状態にまで沈んだ退避位置に位置する。
すなわち、原稿フェンス26は、原稿載置トレイ3に載置される原稿Pの長さに応じて、図3(a)及び(b)に示す第1規制位置と、図3(c)に示す第2規制位置と、図3(d)に示す退避位置とにその位置が段階的に遷移して、原稿載置面3aから突出する段差部41、42を変更可能になっている。このように、スプリング29を設けることによって、原稿積載トレイ3に原稿を載置するだけで、載置した原稿の長さサイズに応じて、原稿載置面3aから突出する段差部41、42を切り換えることができ、原稿フェンス26の位置を自動的に遷移させることができる。
また、原稿フェンス26の後端部には、原稿フェンス26が図3(a)に示す第1規制位置にあるときに、原稿フェンス26の後端から段差部42に向けて徐々に、原稿載置面3aからの距離が離れるような傾斜面(原稿フェンス26の後端から段差部42に向けて上り傾斜の傾斜面)43が形成されている。この傾斜面43を形成することにより、原稿束Pを原稿積載トレイ3の上流側(図1乃至図3において右側)から差し込んで、原稿束Pを原稿積載トレイ3に載置する際に、原稿束Pが傾斜面43に案内されてスムーズに差し込まれるため、原稿載置性を損なうことを防止することができる。
図2(a)に示すように、原稿積載トレイ3に原稿束Pが載置されていない初期状態では、図3(a)に拡大して示しているように原稿フェンス26は第1規制位置に位置して、各段差部41、42が原稿載置面3aから突出した状態になっている。この第1規制位置において、原稿フェンス26は原稿長サイズ検出センサ28を遮蔽しておらず、原稿長サイズ検出センサ28は原稿長を検出していない状態になっている。また、この初期状態においては、原稿検出フィラー4は、原稿検出センサ5を遮蔽しており、これにより、原稿検出センサ5は原稿Pが原稿積載トレイ3に載置されていないと検出するようになっている。
この初期状態にある原稿積載トレイ3に原稿束P1を載置すると、図2(b)に示すように、原稿束P1の先端が原稿検出フィラー4を押すことによって、原稿検出フィラー4が回動軸6を支点に原稿検出センサ5から離れる方向に回動する。これにより、原稿検出フィラー4が原稿検出センサ5を遮蔽しなくなるため、原稿検出センサ5は原稿P1が載置されたこと(原稿有り)を検出するようになっている。一方、図3(c)に示すように、原稿束P1の後端部は、段差部41の水平面41b上に載置されてこの水平面41bを押下することにより、原稿フェンス26はスプリング29の付勢力に抗して、第1規制位置から第2規制位置に移動し、段差部42のみが原稿載置面3aから突出した状態になっている。このとき、原稿フェンス26は、原稿長サイズ検出センサ28を遮蔽した状態となり、原稿載置面3aに載置された原稿P1の長さを判断することができるようになっている。具体的には次のとおりである。
すなわち、図3(a)に示すように原稿積載トレイ3に原稿Pが載置されていない初期状態の場合には、原稿フェンス26は第1規制位置にある。この場合、図2(a)に示すように、原稿検出フィラー4が原稿検出センサ5を遮蔽して原稿Pがないことを検出する。
また、図3(b)に示すように、長さがリバースローラ9から第1規制位置にある原稿フェンス26の垂直面41aまでの原稿Pが原稿積載トレイ3に載置されている状態の場合には、原稿フェンス26は第1規制位置にある。この場合、原稿検出フィラー4は、原稿Pに押されて原稿検出センサ5から離れていることにより、原稿検出センサ5が原稿載置トレイ3に原稿Pがあることを検出する。また、原稿フェンス26と原稿長サイズ28とは、原稿フェンス26が、原稿長サイズ検出センサ28を遮蔽しない位置関係にあり、このとき原稿長サイズ検出センサ28は原稿無しであることを検出する。これらのセンサ5、28の検出結果により、原稿載置トレイ3には、リバースローラ9から原稿フェンス26の垂直面41aまでの間におけるいずれかの長さの原稿Pが、原稿載置トレイ3にあることがわかる。
また、図3(c)に示すように、原稿積載トレイ3に図3(b)に示す原稿Pよりも長い原稿P1、具体的には長さがリバースローラ9から第2規制位置にある原稿フェンス26における段差部42の垂直面42aまでの原稿P1が載置されている状態の場合には、原稿P1の荷重が段差部41の水平面41bにかかることにより、段差部41が原稿積載トレイ3に収納されて、段差部41の水平面41bが原稿載置面3aに略面一な状態となっている。
この場合には、原稿フェンス26と原稿長サイズ検出センサ28とは、原稿フェンス26の先端下部が原稿長サイズ検出センサ28を遮蔽する位置関係にあり、このとき原稿長サイズ検出センサ28は原稿有りであることを検出する。このとき、図2(b)に示すように、原稿検出フィラー4が原稿検出センサ5から離れていることにより、原稿検出センサ5が原稿有りを検出している。これらのセンサ5、28の検出結果により、リバースローラ9から原稿フェンス26の垂直面42aまでの長さの原稿P1が、原稿載置トレイ3に載置されていることがわかる。
さらに、図3(d)に示すように、原稿積載トレイ3に図3(c)に示す原稿P1よりも長い原稿P2、具体的にはリバースローラ9から原稿フェンス26の原稿フェンス軸27までの距離よりも更に長い原稿P2が載置されている状態の場合には、原稿P2の荷重が段差部42の水平面42bにかかることにより、原稿フェンス26全体が原稿積載トレイ3内に収納されて、原稿フェンス26の傾斜面43が原稿載置面3aに略面一な状態となっている。
この場合には、原稿フェンス26と原稿長サイズ検出センサとは、原稿フェンス26の先端上部が原稿長サイズ検出センサ28を遮蔽する位置関係にあり、このとき原稿長サイズ検出センサ28は原稿有りであることを検出する。このときも原稿検出フィラー4が原稿検出センサ5から離れていることにより、原稿検出センサ5が原稿有りを検出している。これらのセンサ5、28の検出結果により、リバースローラ9から原稿フェンス軸27までの距離よりも更に長い原稿P2が、原稿載置トレイ3に載置されていることがわかる。
上述のように、原稿Pの長さに応じて、原稿フェンス26が第1規制位置、第2規制位置及び退避位置に段階的に変位するため、原稿検出センサ5が原稿ありを検出しているときにおいて、原稿長サイズ検出センサ28が原稿無しを検出している状態及び原稿有りを検出している状態が発生する。言い換えれば、原稿載置面3aからどの段差部41、42が突出しているのかによって、原稿長サイズ検出センサ28の検出結果が変わる。
これにより、原稿積載トレイ3上の原稿のサイズが異なることが検出することができる。具体的には、言い換えれば、原稿長サイズ検出センサ28が原稿無しを検出している状態よりも、原稿有りを検出している状態の方が、原稿の長さ方向のサイズが大きいと判断することができ、原稿の長さを段階的に検出することが可能となる。
次に、本実施の形態の作用を説明する。図2(c)に示すように、ピックアップローラ7の回転によりフィードローラ8側に呼び出された原稿P1は、リバースローラ9の作用によりその重送部分が分離される。この分離された原稿P1のうち、最上位の原稿P1は、フィードローラ8により一枚ずつ読取り部16の方向(図2(c)の矢印C参照)に搬送される。
一方、分離された原稿P1のうち、最上位以外(二枚目以降)の原稿P1は、フィードローラ8の搬送力を得ることができないため、リバースローラ9の分離動作によって、原稿搬送方向とは反対方向(図2(c)の矢印D参照)に戻されるが、この原稿P1の後端は、図3(c)に拡大して示すように、第2規制位置にある原稿フェンス26の段差部42の垂直面42aに突き当たって規制される。このように、原稿フェンス26の垂直面42aが原稿P1の後端を規制するため、この位置より矢印D方向に戻されるのを防止することができる。
この結果、リバースローラ9の分離動作時において、原稿P1の戻し過ぎを防止することができ、原稿P1の戻し過ぎに起因する原稿P1の不給紙の発生を防止することができる。また、回動可能な原稿フェンス26を設けるだけであり、電磁石等を用いた駆動機構やこれを制御する制御回路等を設ける必要がないので、構成が簡単であり、製造コストの低減を図ることができる。なお、図3(b)に示す原稿Pや図3(d)に示す原稿P2を原稿積載トレイ3に載置した場合においても、同様な作用効果を奏することは言うまでもない。
また、本実施の形態では、原稿フェンス26に2つの段差部41、42を形成しているので、1つの原稿フェンス26及び1つの原稿長サイズ検出センサ28の組み合わせのみで、長さの異なる2種類の原稿のサイズを検出することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されず、その用紙を逸脱しない範囲内において、種々の変形が可能である。
例えば、上述の実施の形態では、原稿フェンス26はスプリング29により原稿載置面3aから上方に突出する方向に常時付勢されていたが、これに代えて、原稿フェンス26を第1規制位置、第2規制位置及び退避位置のそれぞれの位置に固定するピン等の固定部材を設け、用いる原稿のサイズを変更する度に、原稿フェンス26を用いる原稿に対応したいずれかの位置に固定部材によって固定するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、原稿フェンス26に2つの段差部41、42を設けたが、段差部の数を3つ以上にしてもよい。この場合、段差部の数が増えれば増えるほど、単一の原稿フェンス26及び原稿長検出センサ28によって、より多くの原稿の長さを検出することができるようになる。
さらに、上述の実施の形態では、自動原稿搬送装置2を画像読取装置1に装着したが、これに代えて、複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に、上述の実施の形態の自動原稿搬送装置2を装着するようにしても良く、この場合であっても、上述の実施の形態と同様な作用効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る自動原稿搬送装置を概略的に示す断面図である。 図1の自動原稿搬送装置における原稿フェンスの動作を説明するための断面図である。 図1の自動原稿搬送装置における原稿フェンスの段階的な変位を示す断面図である。
符号の説明
1 自動原稿搬送装置
2 画像読取装置
3 原稿積載トレイ(原稿載置台)
3a 原稿載置面
16 読取り部(読取位置)
15a 排紙テーブル(排紙台)
26 原稿フェンス
28 原稿長検出センサ(長さ検出手段)
29 スプリング(付勢手段)
30 分離給紙部
41、42 段差部
43 傾斜面

Claims (4)

  1. 原稿が載置される原稿載置面を有する原稿載置台と、この原稿載置台の原稿載置面に載置された原稿を一枚ずつ分離して、原稿の画像情報が読み取られる読取位置に向けて給紙する分離給紙部とを備えている自動原稿搬送装置において、
    前記原稿載置台は、その原稿載置面に載置された原稿の後端を規制する後端規制部材を備え、
    前記後端規制部材の先端部は、第1段差部と、該第1段差部より高い第2段差部とによって前記後端規制部材の先端から後端に向かうにつれて上り傾斜となるような階段形状に形成されており、
    前記後端規制部材は、前記原稿載置面から前記第1段差部および前記第2段差部が突出して前記第1段差部の垂直面が原稿の後端を規制する第1規制位置と、前記原稿載置面から前記第2段差部が突出して前記第1段差部の水平面上に原稿の後端が位置するとともに前記第2段差部の垂直面が原稿の後端を規制する第2規制位置と、前記第1規制位置および前記第2規制位置から退避して前記原稿載置面に略面一となる退避位置とに移動可能に設けられており、
    前記原稿載置台は、前記後端規制部材が前記第1規制位置にあるときには原稿の搬送方向における長さが前記分離給紙部から前記第1段差部の垂直面までの長さより短いことを検出し、前記後端規制部材が前記第2規制位置にあるときには原稿の搬送方向における長さが前記分離給紙部から前記第2段差部の垂直面までの長さであることを検出し、前記後端規制部材が前記退避位置にあるときには原稿の搬送方向における長さが前記分離給紙部から前記第2段差部の垂直面までの長さより長いことを検出する長さ検出手段を備えていることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記後端規制部材には、この後端規制部材が規制位置にあるときに、後端規制部材の後端から先端に向けて徐々に、前記原稿載置面からの距離が離れるような傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  3. 前記後端規制部材を、前記第1規制位置および前記第2規制位置に向けて付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動原稿搬送装置。
  4. 原稿の画像を読み取る読取り部を備えている画像読取装置において、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動原稿搬送装置を備えていることを特徴とする画像読取装置
JP2007105875A 2007-04-13 2007-04-13 自動原稿搬送装置及び画像読取装置 Expired - Fee Related JP4823962B2 (ja)

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