JP4810680B2 - 静電荷像現像用現像剤 - Google Patents

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本発明は、電子写真法に用いられる静電荷像現像用キャリア、及び該静電荷像現像用キャリアを用いた静電荷像現像用現像剤に関する。
静電荷像現像用キャリアは、帯電付与能の確保、及びキャリアへの汚染、所謂スペント化を防止するために芯材表面上に種々の樹脂を被覆するキャリアが提案されている。
該キャリアにより現像剤の長寿命化が図れるという利点はあるが、樹脂被覆によりキャリアが高抵抗化され、現像時に現像電極としては働かなくなる。その結果、面積の大きい画像面において、中央部の画像濃度が薄く、端部のみが濃く表現される、所謂エッジ効果の鋭く利いた画像となる。画像が中間調の場合には、非常に再現性の悪い画像となる欠点を有する。
そこで、従来より樹脂被覆キャリアの電気抵抗を小さくする技術として、被覆樹脂層中にカーボンブラック(例えば、特許文献1参照。)、酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化物(例えば、特許文献2参照。)等の低抵抗微粒子を分散させる技術が提案されている。しかしながら、低抵抗微粒子は帯電付与能力に劣ることから、キャリアとしての帯電量が低下し、長期使用することができない。
これに対して、帯電量を確保する手段として被覆樹脂層中に荷電制御剤を含有させる技術が提案されている(例えば、特許文献3、4参照。)。しかしながら、被覆樹脂層に分散した場合、低抵抗微粒子と共に均一分散が困難であり、キャリア全体で帯電性のばらつきが起こる。その結果、高帯電量は確保できるものの、弱帯電量トナーの発生から地カブリが発生したり、トナーが飛散し、機内汚染に繋がってしまうという問題を生じていた。従って、樹脂被覆キャリアにおいて、電気抵抗の低減とトナー帯電量の長期確保の両立を達成する技術は満足になかったのである。
特開昭56−126843号公報 特開昭64−35561号公報 特開2002−214842号公報 特開2004−109678号公報
本発明の目的は、エッジ効果を抑制し、中間調の再現性を確保した高画質画像を長期使用に亘り維持しつつ、カブリの発生がなく、トナー飛散による機内汚染の発生しない静電荷像現像用キャリア、及び該静電荷像現像用キャリアを用いた静電荷像現像用現像剤を提供することである。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
1.芯材上に樹脂層を被覆してなる静電荷像現像用キャリアであって、該樹脂層中に数平均一次粒子径Da(nm)の低抵抗微粒子と数平均一次粒子径Db(nm)の無機微粒子を低抵抗微粒子に対して無機微粒子を質量比率0.7〜1.3で含有し、該Da及びDbにおいて、Db/Da=5〜20であり、且つ下記式を満足し、更に該無機微粒子の樹脂層中の樹脂100質量部に対する含有量が1〜20質量部である静電荷像現像用キャリアと体積基準におけるメディアン径D50が3〜8μmのトナーとからなることを特徴とする静電荷像現像用現像剤。
×Da≦Db≦h
(式中、hは樹脂層の平均厚さ(nm)とする。)
本発明により、エッジ効果を抑制し、中間調の再現性を確保した高画質画像を長期使用に亘り維持しつつ、カブリの発生がなく、トナー飛散による機内汚染の発生しない静電荷像現像用キャリア、及び該静電荷像現像用キャリアを用いた静電荷像現像用現像剤を提供することができた。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、芯材上に樹脂層を被覆してなる静電荷像現像用キャリア(以後、単にキャリアともいう)において、該樹脂層中に数平均一次粒子径Da(nm)の低抵抗微粒子と数平均一次粒子径Db(nm)の無機微粒子を含有し、且つ下記式を満足することを特徴とする。
×Da≦Db≦h(式中、hは樹脂層の平均厚さ(nm)とする。)
樹脂層に低抵抗微粒子を分散したとき、図1のように低抵抗微粒子により導電経路を構成することでキャリアの低抵抗化が図れる。樹脂層が厚く設定する場合、導電経路を構成するためにはより多量の低抵抗微粒子が必要になる。即ち、樹脂層を厚く設定するほど分散させる低抵抗微粒子量が増加するため、低帯電化する。
そこで、本発明である低抵抗微粒子の粒径と樹脂層の厚みとの関係を満足する無機微粒子を樹脂層に添加することで、低抵抗微粒子の添加量を低減させることができ、帯電量を確保することが可能となる。
その詳細なメカニズムは解明されていないが、概ね以下のように推定される。
1)無機微粒子の表面に低抵抗微粒子が付着することで、無機微粒子の形状に沿った導通経路が形成される(図2)
2)無機微粒子が存在することで低抵抗微粒子の存在可能な空間が減少し、その結果、低抵抗微粒子の接触確率が増加し、導通経路が形成される(膜厚を一定とした場合)(図3)。
即ち、無機微粒子の存在により、低抵抗微粒子の導通経路が増加するため、少量の低抵抗化微粒子でキャリアの低抵抗化が図れると共に帯電量の確保も可能となる。
また、Db/Daは3以上であるが、好ましくは5〜20である。この範囲にすることにより、キャリアの低抵抗化と帯電量の確保が両立できる。Db/Daが3未満のときは、キャリアの低抵抗化の効果が不十分となる。
また、h/Dbは1以下であるが、更に好ましくは0.8以下である。h/Dbが1より大きいとき、キャリア製造時にキャリア表面から無機微粒子が脱離し、キャリアに混入する。その結果、現像時に飛散し、出力画像に黒ポチとして現れる。
(低抵抗微粒子)
本発明に係る低抵抗微粒子は、カーボンブラック、酸化亜鉛、及び酸化スズからなる化合物群から選ばれる化合物の少なくとも1種の化合物を構成成分とすることを特徴とする。
樹脂層中の低抵抗微粒子の添加量としては、カーボンブラックは2〜40質量部、酸化亜鉛は2〜150質量部、酸化スズは2〜200質量部が好ましい。
数平均一次粒子径Daとは低抵抗微粒子の1個の粒子径のことであり、凝集した粒径を示すものではない。Daとしては5〜150nmが好ましい。
(無機微粒子)
本発明に係る無機微粒子を構成する材料としては、各種無機酸化物、水酸化物、窒化物、ホウ化物等が好適に使用される。例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、チタン酸バリウム、チタン酸アルミニウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、酸化アンチモン、酸化タングステン、酸化スズ、酸化テルル、酸化マンガン、酸化ホウ素、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタン、窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ホウ素等が挙げられる。
更に、上記無機微粒子に以下の疎水化処理を行ったものでもよい。疎水化のための処理には、各種チタンカップリング剤、シランカップリング剤等の所謂カップリング剤によって疎水化処理することが好ましく、更に高級脂肪酸金属塩によって疎水化処理することも好ましく使用される。中でも、トナーに対して逆帯電性を示す微粒子となるものが好ましい。トナーが負帯電性である場合には、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化錫などが好ましい。
無機微粒子は低抵抗微粒子と同種の場合もある。その場合は、無機微粒子の役割を担うため微粒子の粒度分布は2つピークを有するものとなり、小粒径側のピークを低抵抗微粒子、大粒径側のピークを無機微粒子とするものとなる。粒度分布が1ピークの分布が広いものでは、粒径の異なる粒子が存在していたとしても、図2、図3に示した低抵抗微粒子による導通経路の形成が満足にできないものとなるのである。
樹脂層中の無機微粒子の添加量としては10〜80質量部が好ましく、更には10〜50質量部が好ましい。
また、数平均一次粒子径Dbとは無機微粒子1個の粒子径のことであり、凝集した粒径を示すものではない。Dbとしては50〜2000nmが好ましい。
(芯材(磁性体粒子))
本発明で用いられる磁性体粒子としては、鉄粉、マグネタイト、各種フェライト系粒子またはそれらを樹脂中に分散したものを挙げることができる。好ましくはマグネタイトや各種フェライト系粒子である。フェライトとしては、銅、亜鉛、ニッケル、マンガン等の重金属を含有するフェライトやアルカリ金属及び/またはアルカリ土類金属を含有する軽金属フェライトが好ましい。
磁性体粒子径としては、体積平均粒径で10〜100μm、好ましくは20〜80μmである。更にキャリア自体が有する磁化特性としては、飽和磁化で2.5×10-5〜15.0×10-5Wb・m/kgが好ましい。
なお、磁性体粒子の体積平均粒径は、湿式分散器を備えてなるレーザー回折式粒度分布測定装置「HELOS」(シンパテック社製)により測定される体積基準の平均粒径である。飽和磁化は、「直流磁化特性自動記録装置3257−35」(横河電気株式会社製)により測定される。
(樹脂層)
本発明の静電荷像現像用キャリアの被覆層形成に好適な樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、クロルスルホン化ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート等のポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル、ポリビリケトン等のポリビニル及びポリビニリデン系樹脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体やスチレン−アクリル酸共重合体等の共重合体;オルガノシロキサン結合からなるシリコーン樹脂またはその変成樹脂(例えば、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変成樹脂);ポリテトラクロルエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロルトリフルロルエチレン等のフッ素樹脂;ポリアミド;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカーボネート;尿素−ホルムアルデヒド樹脂等のアミノ樹脂;エポキシ樹脂等である。
樹脂層の平均厚さhは、キャリアの耐久性と低抵抗化の両立の観点より50〜4000nmが好ましく、更には200〜3000nmが好ましい。
樹脂層の平均厚さhは、以下の方法により算出される値である。
集束イオンビーム試料作成装置(SMI2050 エスエスアイナノテクノロジー(株)製)にてキャリア薄片を作製し、その後、その薄片の断面を透過型電子顕微鏡(JEM−2010F 日本電子(株)製)にて5000倍の視野で観察し、その視野における最大膜厚となる部分と最小膜厚となる部分の平均値を樹脂層の平均厚さhとした。
また、上記のキャリア薄片を観察した方法により透過型電子顕微鏡(JEM−2010F 日本電子(株)製)にて5000倍の視野で観察することにより、キャリア樹脂層中に存在する低抵抗微粒子の数平均一次粒子径Da、無機微粒子の数平均一次粒子径Dbを算出することもできる。算出にあたっては、透過型電子顕微鏡による写真をスキャナーにより取り込み、画像処理解析装置LUZEX AP((株)ニレコ製)を用いて、Da、Dbを水平方向フェレ径「FERE H」にて測定した。なお、Da、Dbの測定数は各50個とし、写真1視野で足りない場合には、測定数50になるまで視野数を増加させるものとする。
(樹脂層の作製)
樹脂層の具体的作製法としては、湿式コート法、乾式コート法が挙げられる。以下に各方法について詳細に述べる。
湿式コート法としては、
(1)流動層式スプレーコート法
被覆用樹脂を溶剤に溶解した塗布液を流動層を用いて磁性体粒子の表面にスプレー塗布し、次いで乾燥して被膜を作製する方法
(2)浸漬式コート法
被覆用樹脂を溶剤に溶解した塗布液中に磁性体粒子を浸漬して塗布処理し、次いで乾燥して被膜を作製する方法
(3)重合法
反応性化合物を溶剤に溶解した塗布液中に磁性体粒子を浸漬して塗布処理し、次いで熱等を加えて重合反応を行い被膜を作製する方法
等を挙げることができる。
乾式コート法としては、
被覆しようとする粒子の表面に樹脂粒子を被着させ、その後機械的衝撃力を加えて、被覆しようとする粒子表面に被着した樹脂粒子を溶融あるいは軟化させて固着し、被膜を作製する方法である。芯材、樹脂、荷電制御粒子及び低抵抗微粒子を非加熱下、もしくは加熱下で機械的衝撃力が付与できる高速攪拌混合機を用い、高速攪拌して当該混合物に衝撃力を繰り返して付与し、磁性体粒子の表面に溶解あるいは軟化させて固着したキャリアを作製するのである。加熱する場合には、60〜125℃が好ましい。加熱温度が過大になると、キャリア粒子同士の凝集が発生しやすくなるためである。
(キャリア抵抗)
本発明に用いるキャリアの初期抵抗は1×108〜3×1010Ωcmであり、より好ましくは2×108〜1×1010Ωcmである。
(キャリア抵抗の測定)
キャリア抵抗とは、磁気ブラシによる現像条件下に動的に測定される抵抗である。感光体ドラムと同寸法のアルミ製電極ドラムを感光体ドラムに置き換え、現像スリーブ上に粒子を供給して磁気ブラシを形成させ、この磁気ブラシを電極ドラムと摺擦させ、このスリーブとドラムとの間に電圧(500V)を印加して両者間に流れる電流を測定することにより、キャリア粒子の抵抗を下記式により求めた。
DVR(Ωcm)=(V/I)×(N×L/Dsd)
DVR:キャリア抵抗(Ωcm)
V:現像スリーブとドラム間の電圧(V)
I:測定電流値(A)
N:現像ニップ幅(cm)
L:現像スリーブ長(cm)
Dsd:現像スリーブとドラム間距離(cm)
本発明においては、V=500V、N=1cm、L=6cm、Dsd=0.06cmにて測定を行うものとする。
(キャリア粒径)
キャリアの体積平均粒径としては10〜100μmであることが好ましく、更に好ましくは20〜80μmである。キャリアの体積平均粒径は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
(現像剤)
本発明に係る現像剤に使用されるトナーは、体積基準におけるメディアン径(D50)で3〜8μmが好ましく、4〜7μmがより好ましい。
体積基準におけるメディアン径(D50)の測定は、以下のようにして行う。
「コールターマルチサイザーIII」(ベックマン・コールター社製)に、データ処理用のコンピュータシステム(ベックマン・コールター社製)を接続した装置を用いて測定、算出する。測定手段としては、トナー0.02gを界面活性剤溶液20g(トナーの分散を目的として、例えば、界面活性剤を含む中性洗剤を純水で10倍希釈した界面活性剤溶液)で馴染ませた後、超音波分散を1分間行い、トナー分散液を作製する。このトナー分散液をサンプルスタンド内のISOTONII(ベックマン・コールター社製)の入ったビーカーに、測定濃度5〜10質量%になるまでピペットにて注入する。この濃度範囲にすることにより、再現性のある測定値が得られる。測定機において、測定粒子カウント数を25000個、アパーチャー径を50μmにし、測定範囲である1〜30μmの範囲を256分割して各頻度値を算出する。体積積算分率が大きい方から50%の粒子径を体積基準におけるメディアン径とする。
(画像形成装置)
図4は本発明の画像形成装置の一例を示す概略図である。
図4に示すように、この画像形成装置1はタンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成ユニット9Y、9M、9C、9Kと、ベルト状の中間転写体6と給紙手段と搬送手段とトナーカートリッジ5Y、5M、5C、5K、本発明である定着装置10、及び操作部91等から構成されている。
イエロー色の画像を形成する画像形成ユニット9Yは、像担持体(以下、感光体と称す)1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y、転写手段7Y、クリーニング手段8Yを有する。
マゼンタ色の画像を形成する画像形成ユニット9Mは、感光体1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M、転写手段7M、クリーニング手段8Mを有する。
シアン色の画像を形成する画像形成ユニット9Cは、感光体1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C、転写手段7C、クリーニング手段8Cを有する。
黒色画像を形成する画像形成ユニット9Kは、感光体1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K、転写手段7K、クリーニング手段8Kを有する。
中間転写体6は、複数のローラ6A、6B、6Cに巻回され、回動可能に支持されている。
画像形成ユニット9Y、9M、9C、9Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y、7M、7C、7Kにより逐次1次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
給紙手段である給紙カセット20内に収容された用紙Pは、給紙ローラ21により一枚ずつ給紙され、レジストローラ22を経て、転写手段7Aに搬送され、用紙P上に前記カラー画像が2次転写される。
カラー画像が転写された前記用紙Pは、本発明の定着装置である定着装置10により定着処理され、搬送手段である搬送ローラ23、24を経て、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
以下、本発明を下記の実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
〔キャリアの作製〕
〈フェライトコア粒子1の準備〉
体積平均径が60μm、飽和磁化が10.7×10-5Wb・m/kgのMn−Mgフェライト粒子1を準備した。
(キャリア1の作製)
前記Mn−Mgフェライトコア粒子1、100質量部とスチレン/メチルメタクリレート(共重合比2/8)の共重合体樹脂微粒子を3.8質量部、カーボンブラック(粒径:30nm)0.57質量部(共重合体樹脂微粒子に対して15質量部)、酸化亜鉛(粒径:300nm)2.28質量部(共重合体樹脂微粒子に対して60質量部)とを、撹拌羽根付き高速混合機に投入し、120℃で60分間撹拌混合して機械的衝撃力の作用でフェライトコア粒子の表面に樹脂層を形成し、樹脂層が被覆されたキャリア1を得た。このキャリア1の樹脂層hは2540nmであった。
(キャリア2〜7の作製)
表1に示す無機微粒子の種類と添加量とした以外は、キャリア1と同様にしてキャリア2〜7を作製した。各キャリアの樹脂層hは表1に示した。
(キャリア8の作製)
スチレン/メチルメタクリレート(共重合比2/8)の共重合体樹脂微粒子を1.25質量部にすると共に、表1に示す低抵抗微粒子及び無機微粒子の添加量とした以外は、キャリア1と同様にしてキャリア8を作製した。このキャリア8の樹脂層hは850nmであった。
(キャリア9の作製)
スチレン/メチルメタクリレート(共重合比1/9)の共重合体樹脂微粒子を1.0質量部にすると共に、表1に示す低抵抗微粒子及び無機微粒子の添加量とした以外は、キャリア1と同様にしてキャリア9を作製した。このキャリア9の樹脂層hは680nmであった。
(キャリア10の作製)
スチレン/メチルメタクリレート(共重合比2/8)の共重合体樹脂微粒子を2.3質量部にすると共に、表1に示す低抵抗微粒子及び無機微粒子の添加量とした以外は、キャリア1と同様にしてキャリア10を作製した。このキャリア10の樹脂層hは1550nmであった。
(キャリア11の作製)
キャリア1の無機微粒微粒子である酸化チタンを添加しない以外は、同様にしてキャリア11を作製した。このキャリア11の樹脂層hは2540nmであった。
(キャリア12の作製)
キャリア1の低抵抗微粒子であるカーボンブラック添加量を表1に記載のものに、無機微粒微粒子である酸化チタンを添加しない以外は、同様にしてキャリア12を作製した。このキャリア11の樹脂層hは2540nmであった。
(キャリア13の作製)
表1に示す低抵抗微粒子及び無機微粒子の添加量とした以外は、キャリア1と同様にしてキャリア13を作製した。このキャリア13の樹脂層hは2560nmであった。
表1に各キャリアのDa、Db、Da/Db、更にキャリア抵抗の値を示す。
Figure 0004810680
〔現像剤1〜13の作製〕
上記で作製したキャリア1〜13、各100質量部と黒色トナー(特開2003−345065号公報の実施例1に記載の静電荷現像用黒色トナー1に準じて作製)6質量部とをV型混合機で混合し、現像剤1〜13を作製した。なお、黒色トナーは体積基準におけるメディアン径(D50)が6.5μmの重合法により作製したものを用いた。
〔評価〕
画像評価はプリント画像電子写真方式を採用する市販の複合機「bizhub Pro C500」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)の改造機を使用して、A4版上質紙(64g/m2)に黒色トナーにて画素率が10%の画像(文字画像が7%、人物顔写真、ベタ白画像、ベタ黒画像がそれぞれ1/4等分にあるオリジナル画像)を出力した。初期、50万枚出力後の画質評価を行った。
◎〜△が合格レベル、×が不合格とした。
(エッジ効果)
出力された画像のベタ黒画像中央部の画像濃度と端部の画像濃度の差を目視評価した。
◎:差がない
○:若干差がある
△:差はあるものの許容できる
×:差は許容できない。
(カブリ)
カブリ濃度の測定は、はじめに印字されていない白紙についてマクベス社製反射濃度計「RD−918」を用いて20カ所の濃度を測定し、この平均値を白紙濃度とした。
次いで、ベタ白画像部分についても、同様に20カ所の濃度を測定し、この平均値から上記白紙濃度を引いた値をカブリ濃度として求め、下記の基準に則り評価を行った。
カブリ濃度が0.010以下であれば、カブリは実用的に問題ないといえる。
◎:カブリ濃度が0.003未満である
○:カブリ濃度が0.003〜0.006未満である
△:カブリ濃度が0.006〜0.010未満である
×:カブリ濃度が0.010以上である。
(黒ポチ)
黒ポチはスタート時に無地画像をプリントして評価した。評価は、ハードコピー上に目視できる(径0.4mm以上)黒ポチがA4版1枚当たり何個あるかで行った。
◎:全てのハードコピーで、黒ポチの発生頻度が3個/A4版以下で良好
○:全てのハードコピーで、黒ポチの発生頻度が4個/A4以上、10個/A4版以下が1枚以上発生するが実用上問題なし
×:全てのハードコピーで、黒ポチの発生頻度が11個/A4版以上が1枚以上発生し実用上問題あり。
(トナー飛散)
上記の評価機で50万枚のプリントを行い、トナー飛散の状態を目視でユーザーが現像ユニットを交換したときの手の汚れ具合で評価した。
◎:トナー飛散が全く見られない。ユーザーが現像ユニットを交換しても全く手が汚れない
○:現像ローラ付近の上蓋に飛散したトナーの付着が見られる。ユーザーが現像ユニットを交換しても全く手が汚れない程度
△:現像ユニットの上蓋の一部に飛散したトナー付着が見られる
×:ユーザーが現像ユニットを交換した後、手洗いが必要なほどトナー飛散が認められる。
Figure 0004810680
表2より、本発明のキャリアより作製した現像剤は、比較に対して上記のいずれの評価においても優れていることが分かる。
樹脂層に低抵抗微粒子を含有する静電荷像現像用キャリアの模式図である。 樹脂層に低抵抗微粒子と無機微粒子とを含有する静電荷像現像用キャリアの模式図である。 樹脂層に低抵抗微粒子と無機微粒子とを含有する静電荷像現像用キャリアの模式図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
1 画像形成装置
9Y、9M、9C、9K 画像形成ユニット
6 中間転写体
10 定着装置
20 給紙カセット
30 低抵抗微粒子
40 無機微粒子
P 転写材

Claims (1)

  1. 芯材上に樹脂層を被覆してなる静電荷像現像用キャリアであって、該樹脂層中に数平均一次粒子径Da(nm)の低抵抗微粒子と数平均一次粒子径Db(nm)の無機微粒子を低抵抗微粒子に対して無機微粒子を質量比率0.7〜1.3で含有し、該Da及びDbにおいて、Db/Da=5〜20であり、且つ下記式を満足し、更に該無機微粒子の樹脂層中の樹脂100質量部に対する含有量が1〜20質量部である静電荷像現像用キャリアと体積基準におけるメディアン径D50が3〜8μmのトナーとからなることを特徴とする静電荷像現像用現像剤。
    5×Da≦Db≦h(式中、hは樹脂層の平均厚さ(nm)とする。)
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