JP2008304745A - 静電荷像現像用現像剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】静電荷像現像用現像剤に用いられる被覆キャリアにおいて、帯電性付与能が高く、且つ長期にわたってその性能を維持し、トナー成分のキャリアへの汚染(スペント)が防止された被覆キャリアを提供する。
【解決手段】キャリア芯材上に樹脂被覆層を有するキャリアとトナーよりなる静電荷像現像用現像剤において、該キャリアは、樹脂被覆層中にシリカもしくはカーボンブラックを7〜35質量%含有し、被覆する樹脂の重量平均分子量(Mw)が30〜60万であり、かつ、該トナーは、個数平均粒径が70〜300nmの外添剤微粒子を含有してなることを特徴とする静電荷像現像用現像剤。
【選択図】なし

Description

本発明は静電荷像現像用現像剤に関し、特に静電荷像現像用現像剤に用いられる樹脂被覆キャリアに関する。
従来電子写真法においては感光体や静電記録体上に種々の手段を用いて静電荷像を形成し、この静電荷像にトナーと呼ばれる微粒子を付着させて、静電荷像を現像する方法が一般的に使用されている。この現像に際してはキャリアと呼ばれる担体粒子をトナー粒子と混合し、両者を相互に摩擦帯電させて、トナーに適当量の正または負の電荷を付与している。キャリアは、一般に表面に被覆層を有する被覆キャリアと、表面に被覆層を有しない非被覆キャリアとに大別されるが、現像剤寿命を考慮した場合には、被覆キャリアのほうが優れていることから、種々のタイプの被覆キャリアが開発され、かつ実用化されて来ている。
被覆キャリアに要求される特性は種々あるが、トナーに適切な帯電性を安定して付与することや、その適切かつ安定な帯電性を長期にわたって維持することが求められる。この為には、キャリアが好適な電気的性質を有し、また、湿度や温度等の環境変化に対する耐性、耐衝撃性、耐摩擦性が高く長期に亘って帯電性付与能が変化しないことが重要であり、種々の被覆キャリアが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
しかしながら、従来のいずれの方法も未だ帯電特性が十分ではなく、また耐久性も不十分であり、キャリアを構造的に改善して、帯電特性をさらに改善し、しかもそれを長期にわたって維持することが期待されている。また、トナー成分のキャリアへの汚染(スペント)を防止するための機能についても期待されている。
特開2005−300734号公報 特開平8−179570号公報 特開平9−269614号公報
本発明の目的は、静電荷像現像用現像剤に用いられる被覆キャリアにおいて、帯電性付与能が高く、且つ長期にわたってその性能を維持し、トナー成分のキャリアへの汚染(スペント)が防止された被覆キャリアを提供することにある。
上記課題は、以下の構成により解決することができた。
1.キャリア芯材上に樹脂被覆層を有するキャリアとトナーを含有する静電荷像現像用現像剤において、該キャリアは、樹脂被覆層中にシリカもしくはカーボンブラックを7〜35質量%含有し、被覆する樹脂の重量平均分子量(Mw)が30〜60万であり、かつ、該トナーは、個数平均粒径が70〜300nmの外添剤微粒子を含有してなることを特徴とする静電荷像現像用現像剤。
2.前記キャリアの全体の質量をAとし、樹脂被覆層の質量をXとするとき、その質量比が、1.4<(X/A)×100<4.5であることを特徴とする前記1に記載の静電荷像現像用現像剤。
3.前記外添剤微粒子は、トナー母体粒子100部に対して0.6〜4.0部添加されることを特徴とする前記1又は2に記載の静電荷像現像用現像剤。
本発明の構成を採用することにより、長時間の印刷においても、被覆キャリアのトナーへの帯電付与性能が安定で、画像の安定性を長期に確保することが可能となった。
本発明の被覆キャリア(以下、単にキャリアともいう。)は、被覆樹脂層にシリカもしくはカーボンブラックを7〜35質量%含有し、重量平均分子量が30〜60万である樹脂を被覆樹脂として用いることにより、従来に比べ被覆樹脂に硬度を持たせて、被覆キャリアに耐久性を持たせると同時に、トナーに個数平均粒径が70〜300nmの外添剤微粒子を含有させることにより、表面に研磨性が得られ、適度な減耗量とすることにより、被覆キャリア表面へのトナーのスペントを防止することができ、長期に亘り一定の帯電付与能力を保ち、高画質を維持することができたものである。
被覆樹脂の重量平均分子量が30〜60万という設計では、減耗量は大きくなるが、カーボンブラックもしくはシリカの添加により、被覆樹脂層の硬度を増大させることにより(フィラー効果)、減耗率が減少させることが可能となったのである。減耗率が減少した理由としては、まず添加粒子自身の硬度の高さが上げられるが、さらに前記粒子の分子構造が3次元構造となっていることにより被覆樹脂中で3次元的に樹脂分子と絡み合うため、その結果として、樹脂の硬度が顕著に上昇したものと推測している。
以下、本発明の静電荷像現像用現像剤について説明する。
先ず、キャリアに用いられる材料について順次説明する。
(キャリア芯材粒子(コア粒子))
本発明のキャリアに用いられる芯材粒子(コア粒子)としては、磁性体粒子であればよく、鉄粉、マグネタイト、各種フェライト系粒子またはそれらを樹脂中に分散したもの等を挙げることができる。好ましくはマグネタイトや各種フェライト系粒子である。フェライトとしては銅、亜鉛、ニッケル、マンガン等の重金属を含有するフェライトやアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属を含有する軽金属フェライトが好ましく、特に好ましくはアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属を含有する軽金属フェライトである。
この磁性体粒子(キャリアコア)の組成としては、Li、Na等のアルカリ金属及び/又はMg、Ca、Sr、Baのアルカリ土類金属を含有するものであり、下記組成を有するものである。
(M2O)x(Fe231-x 或いは (MO)x(Fe231-x
更に、このM2O及び/又はFe23の一部をアルカリ土類金属酸化物で置換したものであっても良い。Mとしては前述のLi、Na等のアルカリ金属及び/又はMg、Ca、Sr、Baのアルカリ土類金属を示す。また、xとしては30mole%以下、好ましくは18mole%以下であり、更に置換されるアルカリ土類金属及び/又はアルカリ金属酸化物は1〜10mole%が好ましい。更に好ましくは3〜15mole%である。この軽金属フェライト或いはマグネタイトが好ましい理由としては、単に近年で盛んとなっている廃棄物、環境汚染問題のみでは無く、これらに加えてキャリア自体を軽量化することができ、トナーに対するストレスを軽減することができる利点を有しているからである。
磁性体粒子径としては、体積平均粒径で10〜100μm、好ましくは20〜80μmである。更に、キャリア自体が有する磁化特性としては、飽和磁化で2.5×10-5〜15.0×10-5Wb・m/kgが好ましい。尚、磁性体粒子の体積平均粒径は、湿式分散器を備えてなるレーザー回折式粒度分布測定装置「HELOS」(シンパテック社製)により測定される体積基準の平均粒径である。飽和磁化は、「直流磁化特性自動記録装置3257−35」(横河電気株式会社製)により測定される。
〔被覆樹脂〕
本発明のキャリアの被覆層を形成する樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、クロルスルホン化ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート等のポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル、ポリビリケトン等のポリビニル及びポリビニリデン系樹脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体やスチレン−アクリル酸共重合体等の共重合体;ポリテトラクロルエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロルトリフルロルエチレン等のフッ素樹脂;ポリアミド;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカーボネート;尿素−ホルムアルデヒド樹脂等のアミノ樹脂;エポキシ樹脂等である。
好ましい被覆樹脂としては、耐久にわたりある程度減耗しトナーのスペントによる影響を防止できるポリアクリレート、スチレン−アクリル酸共重合体である。
本発明においては、これらの樹脂の重量平均分子量(Mw)が30〜60万であることを要件とする。好ましくは45〜60万である。
これらの樹脂の重量平均分子量の測定方法としては、ゲルパーミエイションクロマトグラフィーを用いて測定することができる。
GPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフ)による樹脂の分子量の測定方法としては、濃度1mg/mlになるように測定試料をテトラヒドロフランに溶解させる。溶解条件としては、室温にて超音波分散機を用いて5分間行う。次いで、ポアサイズ0.2μmのメンブランフィルターで処理した後、GPCへ10μL試料溶解液を注入する。GPCの測定条件の具体例を下記に示す。
装置:HLC−8220(東ソー製)
カラム:TSKguardcolumn+TSKgelSuperHZM−M3連(東ソー製)
カラム温度:40℃
溶媒:テトラヒドロフラン
流速:0.2ml/min
検出器:屈折率検出器(RI検出器)
試料の分子量測定では、試料の有する分子量分布を単分散のポリスチレン標準粒子を用いて測定した検量線を用いて算出する。検量線測定用のポリスチレンとしては10点用いた。
〔シリカもしくはカーボンブラック〕
本発明のキャリアの被覆樹脂層に含まれるシリカもしくはカーボンブラックは、キャリア芯材を被覆する樹脂中に7〜35質量%含まれる。樹脂に対する分散性と満足なフィラー効果の観点から、好ましくは10〜20%である。
シリカもしくはカーボンブラック含有量の測定方法としては、現像剤よりトナーと分離したキャリア2gを20mlのガラス瓶に投入し、質量を計測する。次に、ガラス瓶にメチルエチルケトン15ml投入し、ウェーブロータで10分間攪拌し、溶媒にて樹脂被覆層を溶解させる。磁石を用いて溶媒を除去し、さらにメチルエチケトン10mlにてキャリア芯材を3回洗浄する。洗浄したキャリア芯材を乾燥後精秤し、キャリア2gとの差分をキャリア被覆樹脂層の質量とする。また、除去した溶媒を乾燥して残った残渣が、シリカもしくはカーボンブラックの質量である。前述した被覆樹脂層の質量と、シリカもしくはカーボンブラックの質量より、キャリアの被覆樹脂層に含まれるシリカもしくはカーボンブラックの質量%を算出する。
本発明に用いられるシリカとしては、例えば日本アエロジル社製の市販品R−805、R−976、R−974、R−972、R−812、R−809、ヘキスト社製のHVK−2150、H−200、キャボット社製の市販品TS−720、TS−530、TS−610、H−5、MS−5等が挙げられる。中でもシリカ粒子の一次平均粒子径が10〜80nmのものが好ましい。
本発明に用いられるカーボンブラックとしては、特に制限されるものではなく公知のものが使用でき、特に好ましくは製造安定性のよいDBP(ジブチルフタレート)吸油量が50〜300ml/gの範囲のカーボンブラックが好ましい。なお、平均粒径は、0.1μm以下が好ましく、分散のためには一次粒子径が50nm以下が好ましい。
(被覆樹脂層の作製)
被覆樹脂層の具体的作製法としては、湿式コート法、乾式コート法等が挙げられる。以下に各方法について詳細に述べる。
湿式コート法としては、
(1)流動層式スプレーコート法
被覆用樹脂を溶剤に溶解した溶液にシリカもしくはカーボンブラックを分散し、流動層を用いて磁性体粒子の表面にスプレー塗布し、次いで乾燥して被膜を作製する方法
(2)浸漬式コート法
被覆用樹脂を溶剤に溶解した溶液にシリカもしくはカーボンブラックを分散し、分散液中に磁性体粒子を浸漬して塗布処理し、次いで乾燥して被膜を作製する方法
(3)重合法
反応性化合物を溶剤に溶解し、シリカもしくはカーボンブラックを分散し、分散液中に、磁性体粒子を浸漬して塗布処理し、次いで熱等を加えて重合反応を行い被膜を作製する方法
等を挙げることができる。
乾式コート法としては、
キャリア芯材、被覆樹脂、シリカもしくはカーボンブラックを非加熱下、もしくは加熱下で機械的衝撃力が付与できる高速攪拌混合機を用い、高速攪拌して当該混合物に衝撃力を繰り返して付与し、キャリア芯材の表面にシリカもしくはカーボンブラックを含む被覆樹脂を付着させ樹脂被覆キャリアを作製する方法である。加熱する場合には、60〜125℃が好ましい。加熱温度が過大になるとキャリア粒子同士の凝集が発生しやすくなるためである。
(キャリアの被覆樹脂量について)
形成されたキャリアの全体の質量をAとし、樹脂被覆層の質量をXとするとき、その質量比の範囲として、耐久性と帯電性の観点より、1.4<(X/A)×100<4.5が好ましい。
即ち、被覆樹脂としてシリカもしくはカーボンブラックを7〜35質量%含有する樹脂を用いて形成された被覆キャリアにおいて、そのキャリアの全質量をA、樹脂被覆層の質量をX、その質量比の範囲を上記特定範囲とするとき、耐久性と帯電性の両立が発現しやすいからである。
被覆キャリアの体積平均粒径としては10〜100μmであることが好ましく、更に好ましくは20〜80μmである。被覆キャリアの体積平均粒径は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
被覆樹脂層の平均層厚は、キャリアの耐久性と摩耗性の両立の観点より50〜4000nmが好ましく、更には200〜3000nmが好ましい。
樹脂層の平均層厚は、以下の方法により算出される値である。
集束イオンビーム試料作製装置(SMI2050 エスエスアイナノテクノロジー(株)製)にてキャリア薄片を作製し、その後、その薄片の断面を透過型電子顕微鏡(JEM−2010F 日本電子(株)製)にて5000倍の視野で観察し、その視野における最大膜厚となる部分と最小膜厚となる部分の平均値を樹脂層の平均厚さhとした。
(トナー)
本発明に係る現像剤に使用されるトナーは、公知のトナーで有れば特に限定されるものではないが、高画質、高耐久性のトナーが好ましく、例えば、特開2002−116574号公報等に記載のケミカルトナーが好ましく用いられる。
〔外添剤〕
本発明に係るトナーには、流動性や帯電性を目的に、外添剤微粒子を含有する。
本発明においては、トナー中に含有される外添剤微粒子のうち、個数平均粒径が70〜300nmである外添剤を含むことを要件とする。70〜300nmの大径外添剤を添加することにより、流動性や帯電性に加えて、キャリアの被覆樹脂層を減耗させ、トナー成分のキャリアへの汚染(スペント)を防止する効果が得られるためである。
70〜300nmの大径外添剤に加えて、流動性や帯電性を高めるために、小径外添剤を添加してもよい。
外添剤微粒子の個数平均粒径の測定法としては、走査型電子顕微鏡にてトナーの3万倍写真を撮影し、この写真画像をスキャナーにより取り込む。画像処理解析装置「LUZEX AP」(ニレコ製)にて、該写真画像のトナー表面に存在する外添剤について2値化処理し、外添剤1種につき100個についての水平方向フェレ径を算出、その平均値を個数平均粒径とする。尚、外添剤の個数平均粒径が小径であり凝集体としてトナー表面に存在する場合は、該凝集体を形成する一次粒子の粒子径を測定するものとする。
上記の外添剤の材料としては特に限定されるものでは無く、種々の無機微粒子、有機微粒子を使用することができる。
無機微粒子としては、従来公知のものを使用することができる。具体的には、シリカ、チタニア、アルミナ、チタン酸ストロンチウム微粒子等が好ましく用いることができる。具体的なシリカ微粒子としては、例えば日本アエロジル社製の市販品R−805、R−976、R−974、R−972、R−812、R−809、ヘキスト社製のHVK−2150、H−200、キャボット社製の市販品TS−720、TS−530、TS−610、H−5、MS−5等が挙げられる。
チタニア微粒子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品T−805、T−604、テイカ社製の市販品MT−100S、MT−100B、MT−500BS、MT−600、MT−600SS、JA−1、富士チタン社製の市販品TA−300SI、TA−500、TAF−130、TAF−510、TAF−510T、出光興産社製の市販品IT−S、IT−OA、IT−OB、IT−OC等が挙げられる。
アルミナ微粒子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品RFY−C、C−604、石原産業社製の市販品TTO−55等が挙げられる。
又、有機微粒子としては具体的には、スチレンやメチルメタクリレートなどの単独重合体やこれらの共重合体を使用することができる。ただし、70〜300nmの大径外添剤として有機微粒子を採用するときは、キャリアの減耗を目的の一つとしているため、硬度が高いものが好ましいため、高架橋タイプの有機微粒子が好ましい。
トナーへの外添剤の添加方法としては、タービュラーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー、V型混合機などの種々の公知の混合装置を使用することができる。
70〜300nmの外添剤微粒子の添加量は、外添剤を処理する前のトナー母体粒子100部に対して0.6〜4.0部となることが好ましい。
キャリア表面を適度に減耗しトナースペントを抑制し、かつ、トナー表面からの遊離を抑制し画像汚染の発生が防止できる効果が、より顕著に得られるからである。
〔静電荷像現像用現像剤〕
以上のようにして形成された被覆キャリア及び外添剤が添加されたトナーを混合することにより本発明の静電荷像現像用現像剤が形成される。
トナー濃度としては、4〜10%が好ましい。
〔画像形成装置〕
図1は本発明に用いられる画像形成装置の一例を示す概略図である。
図1に示すように、この画像形成装置1はタンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成ユニット9Y、9M、9C、9Kと、ベルト状の中間転写体6と給紙手段と搬送手段とトナーカートリッジ5Y、5M、5C、5K、定着装置10、及び操作部91等から構成されている。
各トナーカートリッジ5Y、5M、5C、5Kには、本発明の静電荷像現像用現像剤として、本発明の被覆キャリアと各色トナーが充填されている。
イエロー色の画像を形成する画像形成ユニット9Yは、像担持体(以下、感光体と称す)1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y、転写手段7Y、クリーニング手段8Yを有する。
マゼンタ色の画像を形成する画像形成ユニット9Mは、感光体1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M、転写手段7M、クリーニング手段8Mを有する。
シアン色の画像を形成する画像形成ユニット9Cは、感光体1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C、転写手段7C、クリーニング手段8Cを有する。
黒色画像を形成する画像形成ユニット9Kは、感光体1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K、転写手段7K、クリーニング手段8Kを有する。
中間転写体6は、複数のローラ6A、6B、6Cに巻回され、回動可能に支持されている。
画像形成ユニット9Y、9M、9C、9Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y、7M、7C、7Kにより逐次1次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
給紙手段である給紙カセット20内に収容された用紙Pは、給紙ローラ21により一枚ずつ給紙され、レジストローラ22を経て、転写手段7Aに搬送され、用紙P上に前記カラー画像が2次転写される。
カラー画像が転写された前記用紙Pは、本発明の定着装置である定着装置10により定着処理され、搬送手段である搬送ローラ23、24を経て、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
以下、本発明を下記の実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔被覆キャリアの作製〕
〈フェライトコア粒子の準備〉
体積平均径が60μm、飽和磁化が10.7×10-5Wb・m/kgのMn−Mgフェライト粒子を準備した。
〈シリカもしくはカーボンブラック〉
下記の粒子を準備した。
平均粒径30nmのカーボンブラック、平均粒径20nmのシリカ
(キャリア1の作製)
前記Mn−Mgフェライトコア粒子100質量部とスチレン/メチルメタクリレート(共重合比2/8)の共重合体樹脂(Mw=45万)を1.9質量部、個数平均粒径30nmのカーボンブラックを0.1質量部を、撹拌羽根付き高速混合機に投入し、120℃で60分間撹拌混合して機械的衝撃力の作用で、フェライトコア粒子の表面にカーボンブラックを含んだ樹脂層を形成し、樹脂層により被覆されたキャリア1を得た。
(キャリア2〜18の作製)
キャリア1の作製において、スチレン/メチルメタクリレート(共重合比2/8)の共重合体樹脂の分子量と添加量、添加粒子(シリカまたはカーボンブラック)の種類と添加量を表1に示すものに変更する他は同様にしてキャリア2〜18を作製した。
(トナー1〜7の作製)
特開2002−116574号公報の実施例1に記載の現像剤1Bkに用いているトナー粒子1Bkの外添剤粒子を、チタニア粒子に限定し、表1に示すチタニア粒子の粒子径(nm)、添加量に変更するほかは同様にしてトナー粒子1〜7を作製した。
〔静電荷像現像用現像剤1〜18の作製〕
上記で得られた各キャリア100質量部と、表1に記載した各トナー6質量部をV型混合機で混合し、現像剤1〜18を作製した。
Figure 2008304745
得られた現像剤をトナーカートリッジに充填し、モノクロ複写機(bizhub PRO 1050:コニカミノルタ社製)を用いて50万枚の実写テストを行った。
〈帯電量〉
実写テスト前後のサンプルにおける帯電量を、帯電量測定装置「ブローオフ式TB−200」(東芝社製)により測定した。
トナーの帯電量が、20〜60(−μC/g)であれば問題ないレベルである。
〔減耗率(%):被覆樹脂層耐久性評価〕
(前準備)ビーカーに、現像剤、少量の中性洗剤、純水を添加してよくなじませ、ビーカー底に磁石を当てながら上澄み液を捨てる。さらに、純水を添加し上澄み液を捨てることで、トナーおよび中性洗剤を除き、キャリアのみを分離する。40℃にて乾燥し、キャリア単体を得る。
実写テスト後の前準備終了後のキャリア2gを測定し、次に樹脂層は溶解するがキャリアコアは溶解しないメチルエチルケトンにて樹脂層のみ溶解させ、コア粒子を分離乾燥し、コア粒子の質量を測定する。その差から樹脂層のキャリアコアに対する質量を算出した。
被覆キャリア全質量をA、コア粒子質量をMとすると、被覆樹脂質量XはA−Mで求められ、((A−M)/M)×100により(%)で評価する。樹脂層の減少を減耗率(%)として表す。初期被覆量をX1%、50万枚印刷後の被覆量をX2%とすると、樹脂の減耗率(%)は(X1−X2)/X1で表わされる。
減耗量として50%以下であれば合格レベルである。
〈スペント量(表面チタン量)〉
実写試験終了後、前記前準備済みのサンプルを、X線分析装置ESCA−1000(島津製作所)を用いて、表面に存在するTi元素の面積比率を測定した。
・ESCA測定条件
X線強度;30mA、10kV
分析深度;Normalモード
定量元素;Fe,Tiの元素を同時に定量分析し、面積率トータル100%に対する、外添剤に該当する元素(Ti)の比率を求め、移行量(面積%)とした。
移行量として3%以下であれば合格レベルである。
〈画質評価〉
画質評価は、50万枚実写テスト終了時の30%ハーフトーン印刷サンプル画像において、その画質を目視にて評価した。
判断基準は以下の通りである。
◎:粒状性が良くムラが見られない、
○:粒状性がやや悪くムラもやや見られるが画質は問題ないレベル、
×:粒状性が悪くムラが見られ、画質に問題あり。
評価結果を表2に示す。
Figure 2008304745
表2から明らかなように、本発明の被覆キャリアを使用した静電荷像現像用現像剤では、長期間使用してもキャリアの帯電性が安定し、高画質の画像を長期間連続して得ることができることが分かる。
画像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の概要断面構成図。
符号の説明
1、1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム
4、4Y、4M、4C、4K 現像器
41 現像ローラ
44 供給手段
45、46 撹拌スクリュー
47 剥ぎ取りローラ
49 回収手段
TD トナー濃度検出センサ

Claims (3)

  1. キャリア芯材上に樹脂被覆層を有するキャリアとトナーを含有する静電荷像現像用現像剤において、該キャリアは、樹脂被覆層中にシリカもしくはカーボンブラックを7〜35質量%含有し、被覆する樹脂の重量平均分子量(Mw)が30〜60万であり、かつ、該トナーは、個数平均粒径が70〜300nmの外添剤微粒子を含有してなることを特徴とする静電荷像現像用現像剤。
  2. 前記キャリアの全体の質量をAとし、樹脂被覆層の質量をXとするとき、その質量比が、1.4<(X/A)×100<4.5であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用現像剤。
  3. 前記外添剤微粒子は、トナー母体粒子100部に対して0.6〜4.0部添加されることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電荷像現像用現像剤。
JP2007152443A 2007-06-08 2007-06-08 静電荷像現像用現像剤 Pending JP2008304745A (ja)

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