JP2004295074A - 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低温定着性が良好であるため、表面温度が150℃以下の熱ロールを用いた低温加熱定着方式の画像形成装置に用いることができ、しかもブレードやトナー搬送ローラーなどに融着することがなく、かつ連続実写での画質変化がきわめて少ない、耐久性に優れる静電荷像現像用トナーを提供する。
【解決手段】 バインダー樹脂及び着色剤を少なくとも含有するトナー母粒子を有する静電荷像現像用トナーにおいて、該トナー母粒子中に25℃における表面張力が30mN/m以下であるオイルを含有し、トナーの軟化点が100℃以下であることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真法、特に一成分方式の現像方法を有するプリンタなどに好適に使用しうる静電荷像現像用トナーに関する。さらに詳しくは、本発明は、低温定着性に必要な低い軟化点をもち、かつ耐久性が求められる現像方式に適用しても現像ブレードその他の現像槽部材への融着や、それによって引き起こされる画質変化が少ない静電荷像現像用トナー及びその製造方法に関する。
電子写真法に用いられる乾式現像方式としては、一般に、キャリアとトナーとを混合して用いる二成分現像方式と、キャリアを用いない一成分現像方式とがある。このうち二成分現像方式は、鉄粉、フェライト粉末等のキャリアを用いるため、トナーの消費に伴ってその必要量を補給する、いわゆるトナー濃度コントロール機構が必要となる。このため、二成分現像方式は装置の大型化及びコスト高の面で問題があった。一方、一成分現像方式は、磁性一成分方式と非磁性一成分方式があるが、何れも装置の小型化が可能であるため、近年増加しているパーソナル型、フルカラー型の複写機やプリンターを中心にこの方式を採用するものが多くなってきている。
近年、複写機やプリンター等が具備すべき性能として高性能化がある。このうち現像剤としてのトナーが要求される性能は、例えば、画像を形成した場合に画像濃度が十分でかつ画像欠陥がないこと、長期間安定に使用できること、紙に十分に定着すること、トナー生産工程や貯蔵、輸送中にブロッキングを引き起こさないこと等が挙げられ、トナーの生産工程から画像形成に至るまで多岐に亘る。これらの要求性能の中には、例えば、長期間安定に使用できることと、紙に十分に定着することのように相反する傾向を示して、その両立が困難なものもある。かかる要求に対応するため、トナーを構成する各成分の性状、配合処方、製造方法、製造条件等に関して多くの提案がなされている。
しかしながら、画像形成装置に採用されている種々の現像、転写方式などによっては、従来のトナーでは要求性能に対して十分に効果を奏することが出来ない場合があった。特に消費電力低減や高速印刷のために定着装置の低エネルギー化(低温下)を図る場合、トナーが低い温度で十分に溶融しないと定着不良が発生する。このため、一般にバインダー樹脂の軟化点やガラス転移点等を下げることが行われている。しかし、このような方法は、トナーに大きな負荷のかかる一成分現像方式においては、連続実写時に現像ロール上のトナー層を規制するブレードやトナー搬送ローラー、定着ローラーなどへのトナー融着を引き起こすため、画質均一性の悪化やスジ発生などの原因となっていた。さらに、バインダー樹脂の軟化点やガラス転移点等の低いトナーを製造する場合、製造装置への融着等が発生するため、製品トナーの歩留まり低下や、装置洗浄工程が必要になる等の問題も生じていた。
これらの問題は、特に高速印刷や大判印刷などを行う複写機やプリンター等において顕在化している。例えば、表面温度が150℃以下の熱ロールを用いた低温加熱定着方式の画像形成装置に用いることができ、しかもブレードやトナー搬送ローラーなどに融着しないという性能を十分に満足するトナーを得ることは従来困難であり、どのようにすればこれを達成出来るかは明らかでなかった。
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、その目的は、比較的低い定着エネル
ギー(低温化)でも十分に紙に定着し、かつ一成分方式等の現像方法での連続実写においても現像槽部材などへの融着を起こすことなく安定した画質が得られるトナーを提供することにある。
本発明者はかかる課題を解決するため鋭意検討した結果、低温定着に十分な低いガラス転移点および軟化点をもち、かつ母粒子中に特定の表面張力と特定の粘度を有するオイルを含有するトナーが、従来のものより格段に、低い定着温度での十分な定着性と連続実写での画像安定性を両立できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は、バインダー樹脂及び着色剤を少なくとも含有するトナー母粒子を有する静電荷像現像用トナーにおいて、該トナー母粒子中に25℃における表面張力が30mN/m以下であるオイルを含有し、トナーの軟化点が100℃以下であることを特徴とする静電荷像現像用トナー、に存する。
また、本発明の他の要旨は、バインダー樹脂、着色剤及び25℃における表面張力が30mN/m以下であるオイルを少なくとも含有するトナー母粒子を有し、軟化点が100℃以下である静電荷像現像用トナーの製造方法であって、トナー母粒子に外添微粒子を固着することを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法、に存する。
本発明によって、低温定着性が良好であり、しかもブレードやトナー搬送ローラーなどに融着することがなく、かつ連続実写での画質変化がきわめて少ない、耐久性に優れる静電荷像現像用トナーが提供される。
本発明の静電荷像現像用トナーは、トナー母粒子中に、バインダー樹脂、着色剤およびオイルを少なくとも含み、必要に応じて、磁性粉、ワックス、帯電制御剤、その他の添加剤等を含む。
本発明におけるバインダー樹脂としては、静電荷像現像用トナーに適した公知の種々のものが使用できる。例えば、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、シリコーン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂並びにポリビニルブチラール樹脂等があるが、本発明に用いるのに好ましい樹脂としては、スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂を挙げることができ、ポリエステル樹脂が特に好ましい。
これら樹脂は単独で使用するに限らず、2種以上を併用することもできる。また、本発明におけるバインダー樹脂は、画像形成装置の定着方式に応じて、非架橋樹脂としても架橋樹脂としても或いはその混合物としても用いることができる。バインダー樹脂の製造方法としては、バルク重合、溶液重合、界面重合、懸濁重合、乳化重合等があるが、重合方法の如何によらず使用可能である。
スチレン系樹脂としては、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル
共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体及びスチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等、スチレンまたはスチレン置換体を含む単独重合体または共重合体が挙げられる。これらスチレン系樹脂は必要に応じて架橋性モノマーを共重合することにより架橋樹脂として使用することが出来る。
ポリエステル系樹脂としては、多価アルコール成分と多価カルボン酸成分を重縮合させることにより得られるものが好ましい。
多価アルコール成分のうち2価アルコール成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のジオール類、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のエーテル化ビスフェノール類、その他アルコール単量体が挙げられ、中でも、ビスフェノールAを含むものが好適に使用される。
また、多価カルボン酸成分のうち2価のカルボン酸成分としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、イソドデシルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、イソオクテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、イソオクチルコハク酸、およびこれらの酸の無水物あるいは低級アルキルエステルが挙げられ、中でも、イソフタル酸を含むものが好適に使用される。
また、本発明におけるバインダー樹脂には、3価以上のアルコール成分および/または3価以上のカルボン酸成分を含んでいることが好ましい。
3価以上のアルコール成分としては、例えば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられる。
3価以上のカルボン酸成分としては、例えば、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、ナフタレントリカルボン酸、ブタントリカルボン酸、ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、エンボール二量体酸、およびこれらの酸の無水物、低級アルキルエステル等が挙げられる。
これら3価以上のアルコール成分および/または3価以上のカルボン酸成分は、ポリエステル樹脂を構成する全モノマー中、0.01〜30モル%含んでいることが好ましい。3価以上のアルコール成分および/または3価以上のカルボン酸成分を含むことにより、低エネルギー定着に必要な低温定着性と連続実写時の画像安定性に必要な耐久性が両立されるため好ましい。
さらには、安息香酸、サリチル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の単官能アルコールや単官能カルボン酸を含むこともできる。
また、本発明の静電荷像現像用トナーは、バインダー樹脂の構造中にウレタン結合を有することが好ましい。本発明におけるウレタン結合は、ジイソシアネート化合物などを原料とすることによって得られるものであり、ジイソシアネート化合物としては、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等を挙げることができる。ジイソシアネート化合物を原料とする場合、バインダー樹脂中に0.01〜30重量%含んでいることが好ましい。バインダー樹脂の構造中にウレタン結合を有することにより、トナーの耐久性が向上するため好ましい。
バインダー樹脂がポリエステル樹脂である場合、その酸価は、2〜50KOHmg/gが好ましく、3〜30KOHmg/gのものがより好ましい。酸価が前記範囲未満の場合は、オイルや着色剤、帯電制御剤等の分散性が低下する場合がある。また酸価が前記範囲超過の場合はトナー帯電量の安定性が損なわれる場合がある。なお、ポリエステル樹脂の酸価は、樹脂試料をトルエン等の溶媒に溶解し、指示薬を用いて滴定した値から算出することができる。
本発明で使用されるバインダー樹脂は、トナーの低エネルギー定着性向上のため、出来るだけ低い軟化点(以下Spと記載)、ガラス転移点(以下Tgと記載)を持つことが望ましい。
バインダー樹脂のSpは、通常100℃以下、好ましくは95℃以下であることが低エネルギー定着のためには好ましい。また、該Spは、50℃以上であることが耐ブロッキング性の点で好ましい。ここでバインダー樹脂のSpは、フローテスター(島津製作所社製CFT−500)において、試料1.0gをノズル1mm×10mm、荷重30kg、予熱時間50℃で5分、昇温速度3℃/分の条件下で測定を行ったときの、フロー開始から終了までのストランドの中間点での温度として求めることができる。
また、バインダー樹脂のTgは、通常55℃以下、好ましくは53℃以下であることが低エネルギー定着のためには好ましい。また、該Tgは、35℃以上であることが耐ブロッキング性の点で好ましい。ここでバインダー樹脂のTgは、示差走査熱量計(島津製作所社製DTA−40)において、昇温速度10℃/分の条件で測定した曲線の転移(変曲)開始部に接線を引き、2つの接線の交点の温度として求めることができる。
本発明におけるバインダー樹脂のSp、Tgは、樹脂の種類および組成比、分子量等を調整することによって前記範囲とすることができ、また、市販の樹脂の中から前記範囲のものを適宜選択して使用することが出来る。
本発明ではこうした低Sp、低Tgのバインダー樹脂を使用しても連続実写での画質劣化を引き起こさないために、25℃における表面張力が30mN/m以下、粘度が10〜1000mm2/sであるオイルをトナー母粒子中に添加する。
通常、低Sp、低Tgのバインダー樹脂を使用したトナーは、連続実写中に現像槽内の各部、例えばトナーを保持するスリーブ、トナー層厚を規制するブレード、トナーを帯電させる帯電ローラー等に融着しやすく、その結果、層厚不均一によるスジの発生や、帯電不良によるカブリ他の画像欠陥が発生しやすい。本発明によると、前記のオイルをトナー母粒子中に添加することにより、こうした低Sp、低Tgのバインダー樹脂を使用する場合であっても、現像槽内各部材に対する付着を抑えることができ、その結果として連続実写時でも上記の画像欠陥の発生を抑制することができる。これは、表面張力が低いオイルをトナー母粒子中に含有させることにより、低温で軟化、溶融するバインダー樹脂であってもオイルが定着時に均一に拡がりやすく、少量で離型効果を発現できることによるもの
である。
本発明におけるオイルは、20℃における表面張力が30mN/m以下であり、好ましくは25mN/m以下、より好ましくは22mN/m以下、特に好ましくは21mN/m以下である。表面張力が前記範囲超過では定着時の離型効果が十分でなくなるため好ましくない。前記表面張力は、低い方が本発明の効果を奏する上で好ましいが、10mN/m未満では、トナーからのブリードアウト(漏出)による画像形成装置の汚染等が生じて画像劣化の原因になる場合がある。なお、表面張力は、ウィルヘルミ法(プレート法)、ペンダントドロップ法、バブルプレッシャー法、接触角法等の一般的な測定法の中から、粘度特性およびオイルの性状により適宜選択して測定することが出来る。
本発明に用いるオイルは、25℃において流動性を有するものであれば限定されないが、25℃における粘度が、好ましくは10mm2/s以上、より好ましくは50mm2/s以上、さらに好ましくは70mm2/s以上であり、好ましくは1000mm2/s以下、より好ましくは800mm2/s以下、さらに好ましくは600mm2/s以下である。粘度が前記範囲未満では十分な離形効果が得られず、連続実写での融着等を引き起こすため好ましくない場合がある。前記範囲超過ではトナー流動性の極端な低下による黒ベタ均一性の劣化や画像濃度低下等を引き起こすため好ましくない場合がある。なお、前記粘度の測定はJIS Z8803に記載されているような液体の粘度測定方法で測定することが出来る。
前記オイルは、その揮発分が少ないものであるのが好ましく、150℃、24時間での揮発分が、好ましくは2重量%以下、さらに好ましくは1重量%以下であるのが望ましい。オイルの揮発分が前記範囲超過の場合は、特に定着温度が高温になった場合に、オイル揮発成分による画像形成装置の汚染等が生じて画像劣化の原因になる場合がある。なお、150℃、24時間での揮発分の測定は、該条件下に置いた前後でのオイルの質量変化を求めることによる。
また、前記オイルの添加量は、トナー母粒子100重量部に対して、通常0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部の範囲にあるのが良い。オイルの添加量が前記範囲超過の場合はトナー流動性不良による画質悪化の原因となる場合があり、前記範囲未満では十分な耐久性の効果が得られない場合がある。
本発明におけるオイルは、トナー母粒子中、すなわちバインダー樹脂中に分散された状態で存在する。分散状態は限定されないが、トナー母粒子中で独立した相として存在していないことが好ましく、具体的には、1万倍程度の透過型電子顕微鏡観察においてオイル相として観察されない程度に分散されていることが好ましい。オイルがトナー母粒子中に独立相として存在している場合は、トナーからのブリードアウト(漏出)による画像形成装置の汚染等が生じて画像劣化の原因になる場合がある。
本発明におけるオイルは、前記の表面張力および粘度を有する化合物である限り、その化学構造は限定されないが、例えば、シリコンオイル、フッ素系オイル、低分子量ポリオレフィンやパラフィン類等のフッ化物、低分子量ポリエステルや長鎖エステル系可塑剤のフッ化物等が挙げられ、これらを複数組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、シリコンオイルおよびフッ素系オイルが特に好ましい。
前記シリコンオイルとは、ケイ素原子を分子の主鎖骨格に含み、25℃において流動性を示す液状オイルであれば限定されないが、例えば、メチル基、エチル基、プロピル、ブチル基等のアルキル基、フェニル基、フェノール基、スチリル基、ベンジル基等のアリール基などを側鎖に有する、オルガノポリシロキサンやオルガノポリメタロシロキサン、オルガノポリシラザン、オルガノポリシルメチレン、オルガノポリシルフェニレン等が挙げ
られる。また、これら化合物は、側鎖或いは分子末端が、たとえばアミノ基、エポキシ基、メルカプト基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルコキシシリル基、カルビノール基、アルコキシ基、アルキル基、アラルキル基、ポリエーテルなどで変性されたものであってもよく、フッ素化、塩素化などハロゲン化変性されていてもよい。さらには、ケイ素原子を分子の主鎖骨格に含む連鎖と、ケイ素原子を分子の主鎖骨格に含まない連鎖とで構成されたブロック共重合体やグラフト共重合体であってもよい。これらの中でも、ジメチルポリシロキサンまたは変性ジメチルポリシロキサンが好ましい。また、本発明におけるシリコンオイルは、直鎖構造のもののほか、環状や、網目状すなわち部分的に架橋構造のものであってもよい。
前記フッ素系オイルとは、フロロカーボンまたは、ハイドロカーボンの水素の一部がフッ素置換されたものであり、側鎖或いは分子末端が、たとえばアミノ基、エポキシ基、メルカプト基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルコキシシリル基、カルビノール基、アルコキシ基、アルキル基、アラルキル基、ポリエーテルなどで変性されたものであってもよく、フッ素化、塩素化などハロゲン化変性されていてもよい。さらには、フッ素原子を含む連鎖と、フッ素原子を含まない連鎖とで構成されたブロック共重合体やグラフト共重合体であってもよい。これらの中でも、パーフロロカーボンが好ましい。また、本発明におけるフッ素系オイルは、直鎖構造のもののほか、環状や、網目状すなわち部分的に架橋構造のものであってもよい。
なお、このようなシリコンオイルやフッ素系オイルは、市販のオイルの中から、前記の表面張力および粘度を有するものを適宜選択することにより使用することが出来る。
本発明で用いる着色剤としては、従来から静電荷像現像用トナーに用いられるものであれば、特に制限されるものではなく、例えば、酸化チタン、亜鉛華、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、紺青、各種カーボンブラック、ランプブラック、フタロシアニンブルー、アニリンブルー、カルコイルブルー、ウルトラマリンブルー、メチレンブルークロリド、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン系染顔料、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、キノリンイエロー、ローズベンガル、デュポンオイルレツド、トリアリルメタン系染料、アントラキノン染料、モノアゾ及びジスアゾ系染顔料などを単独または適宜混合して用いることができる。着色剤の含有量は、得られる静電荷像現像用トナーが現像により可視像を形成するのに十分な量であればよく、例えばバインダー樹脂100重量部に対して3〜20重量部とするのが好ましい。また、前記着色剤は、揮発性不純物を極力含まないものを使用することが好ましい。
本発明の静電荷像現像用トナーに導電性を加える場合は、前記着色剤成分としての導電性カーボンブラックや、その他の導電性物質を添加すればよい。導電性物質の添加量は、トナーの低エネルギー定着性を損なわないように、バインダー樹脂100重量部に対して0.05〜5部程度が好ましく、所望のトナー導電性にあわせて添加量を調節すればよい。
本発明は、公知の磁性粉を着色剤として用いた磁性トナーであってもよい。本発明で用いられる磁性粒子としては、複写機等の使用環境温度(0℃〜60℃付近)において、フェリ磁性あるいはフェロ磁性等を示す強磁性物質であって、例えばマグネタイト(Fe3
4)、マグヘマタイト(γ−Fe23)、マグネタイトとマグヘマタイトの中間体、MXFe3-X4;式中MはMn、Fe、Co、Ni、Cu、Mg、Zn、Cd等或いはその混晶系等のスピネルフェライトやBaO・6Fe23、SrO・6Fe23等の6方晶フェライト、Y3Fe512、Sm3Fe512等のガーネット型酸化物、CrO2等のルチル型
酸化物、Fe、Mn、Ni、Co、Cr等の金属やその他の強磁性合金等のうち0℃〜60℃付近でフェロ磁性、フェリ磁性を示すもの等が挙げられ、中でもマグネタイト、マグへマタイト、マグネタイトとマグヘマタイトの中間体等の平均粒径3μm以下、より好ま
しくは0.05〜1μm程度の微粒子が性能的にも価格的にも好ましい。また、上記磁性微粒子は単独で使用するに限らず、2種以上併用することもできる。
本発明の静電荷像現像用トナーを、キャリアを用いない磁性一成分現像剤として用いる場合は、トナー中の前記磁性粉の含有量は、通常15重量%以上、好ましくは20重量%以上であり、通常70重量%以下、好ましくは60重量%以下であることが望ましい。磁性粉の含有量が前記範囲未満であると、磁性トナーとして必要な磁力が得られない場合があり、前記範囲超過では、定着性不良の原因となる場合がある。
本発明の静電荷像現像用トナーを、キャリアを用いる二成分現像剤におけるトナーとして用いる場合は、トナー中の前記磁性粉の含有量は、通常15重量%以上、好ましくは20重量%以上であり、通常40重量%以下、好ましくは30重量%以下であることが望ましい。磁性粉の含有量が前記範囲未満であると、必要な磁力が得られない場合があり、前記範囲超過では、磁力が強すぎて現像性低下の原因となる場合がある。
また、本発明の静電荷像現像用トナーを非磁性トナーとして用いる場合に、非磁性トナーの特性を持たせつつ、飛散防止や帯電制御等の観点で磁性粉を添加する場合は、トナー中の前記磁性粉の含有量は、通常0.5〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部、より好ましくは1〜5重量部である。添加量が前記範囲を超えるとトナーに対する現像ロールの磁気的拘束力が強くなって現像性が低下する場合がある。
さらに所望ならばその他の成分を含有させることができる。例えば、静電荷像現像用トナーに帯電性を賦与したい場合は公知の正荷電性または負荷電性の帯電制御剤を単独または併用して使用してもよい。該帯電制御剤は限定されないが、正荷電性帯電制御剤としては、例えばニグロシン系染料、第4アンモニウム塩、トリアミノトリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂など、負荷電性帯電制御剤としては、Cr,Co,Al,Fe等の金属含有アゾ染料、サリチル酸金属化合物、カーリックスアレン化合物、アルキルサリチル酸金属化合物などが挙げられる。帯電制御剤の選択においても、揮発性不純物を極力含まないものを使用することが好ましい。
該帯電制御剤の使用量は目的とする帯電量により異なるが、バインダー樹脂100重量部に対し、通常0.05〜10重量部、好ましくは1〜5重量部である。帯電制御剤の含有率が前記範囲未満では帯電性の向上効果が期待できず、前記範囲超過であると、遊離の帯電制御剤が発生して逆にトナーの帯電性が低下し、かぶり等の原因となる場合があるので好ましくない。
本発明の静電荷像現像用トナーには、耐オフセット性等の特性を向上させるためにワックスを含有させてもよい。このようなワックスとしてはポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、パラフィンワックス、カルナバワックス、ライスワックス、サゾールワックス、モンタン系エステルワックス、フィッシャートロプシュワックス、高級脂肪酸、脂肪酸アミド、金属石鹸等を挙げることができる。ワックスの含有量は、バインダー樹脂100重量部に対して0.1〜30重量部添加することが、フィルミング等の問題を生じることなく耐オフセット性を向上させることができるので好ましい。
本発明の静電荷像現像用トナーを製造する方法は限定されず、粉砕法、懸濁重合法や乳化重合凝集法等の重合法などの製造方法の何れをも用いることができる。中でも、本発明のオイル添加の効果は、トナーが粉砕法で製造された場合により顕著に現れる。
本発明の静電荷像現像用トナーを粉砕法で製造する場合、従来公知の方法に従って行うことができる。すなわち、通常は、先ずバインダー樹脂、オイル、着色剤および、必要に応じて添加される磁性粉、帯電制御剤やワックス等のその他の成分を混合機で均一に分散
混合し、次いで混合物を密閉式ニーダー又は一軸若しくは二軸の押出機等で溶融混練し、冷却後、クラッシャー、ハンマーミル等で粗粗砕し、ジェットミル、高速ローター回転式ミル等で細粉砕し、風力分級機(例えば、慣性分級方式のエルボジェット、遠心力分級方式のミクロプレックス、DSセパレーターなど)等で分級する方法によりトナー母粒子を得る。なお、オイルの添加方法は、前記の溶融混練前に分散配合する方法の他に、溶融混練時に途中フィードによって添加することもできる。
本発明の静電荷像現像用トナーを懸濁重合法で製造する場合、従来公知の方法に従って行うことができる。すなわち、通常は、水系媒体中に前記のバインダー樹脂を構成する重合性単量体、重合開始剤、オイル、着色剤および、必要に応じて添加される磁性粉、帯電制御剤やワックス等のその他の成分をディスパーザー等の分散機を用いて適当な粒径に懸濁分散させた後、該重合性単量体を重合させてトナー母粒子を得る。
なお、オイルの添加方法は、重合の初期から重合性単量体等とともに含有させておく方法の他に、重合反応の途中で添加することによってもよい。
また、本発明の静電荷像現像用トナーを乳化重合凝集法で製造する場合、従来公知の方法に従って行うことができる。すなわち、通常は、重合開始剤、乳化剤およびオイルを含有する水性媒体中に前記のバインダー樹脂を構成する重合性単量体を乳化させ、攪拌下に重合性単量体を重合させて、先ず、重合体一次粒子エマルジョンを製造し、次いで、得られた重合体一次粒子エマルジョンに、着色剤および、必要に応じて添加される磁性粉、帯電制御剤やワックス等のその他の成分を添加して重合体一次粒子を凝集させて一次粒子の凝集体となし、更に一次粒子凝集体を加熱により熟成させてトナー母粒子を製造する。なお、オイルの添加方法としては、予め重合開始剤、乳化剤とともに添加しておく方法の他に、凝集の工程で添加することもできる。
また、オイルを含有する重合体一次粒子と、オイルを含有しない重合体一次粒子とを混合して凝集を行ってもよい。
さらには、懸濁重合法や乳化重合凝集法によって得られたトナー母粒子をカプセルトナーとするために被覆樹脂を添加する際に、該被覆樹脂とともにオイルを添加することによってトナー中にオイルを含有させることもでき、また、該被覆樹脂中にオイルを含有させておくことによってトナー中にオイルを含有させることもできる。
こうして得られたトナー母粒子の粒径は、好ましくは4〜15μm、より好ましくは5〜9μmである。ここで、粒径はマルチサイザー(コールター社製)等を用いて測定することが出来る。
こうした工程のあと、トナー母粒子には、流動性や帯電安定性、高温下での耐ブロッキング性などを向上するために外添微粒子を添加することが好ましい。外添微粒子を添加することにより、本発明のオイル添加による効果に加えて、低いガラス転移点および軟化点をもつトナー母粒子であっても、連続実写において現像槽部材などへの融着を起こすことなく安定した画質を得る効果が更に顕著となるため好ましい。
トナー母粒子の表面に外添する外添微粒子は、各種無機または有機微粒子の中から適宜選択して使用することができる。無機微粒子としては、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化ハフニウム、炭化バナジウム、炭化タンタル、炭化ニオブ、炭化タングステン、炭化クロム、炭化モリブデン、炭化カルシウム等の各種炭化物、窒化ホウ素、窒化チタン、窒化ジルコニウム等の各種窒化物、ホウ化ジルコニウム等の各種ホウ化物、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化銅、酸化アルミニウム、酸化セリウム、シリカ、コロイダルシリカ等の各種酸化物、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸ストロンチウム等の各種チタン酸化合物、リン酸
カルシウム等のリン酸化合物、二硫化モリブデン等の硫化物、フッ化マグネシウム、フッ化炭素等のフッ化物、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の各種金属石鹸、滑石、ベントナイト、各種カーボンブラックや導電性カーボンブラック、マグネタイト、フェライト等を用いることができる。有機微粒子としては、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂等の微粒子を用いることができる。
これら外添微粒子の中では、特にシリカ、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛、各種カーボンブラックや導電性カーボンブラック等が好適に使用される。また、外添微粒子は、前記の無機または有機微粒子の表面を、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイル、シリコーンワニス、フッ素系シランカップリング剤、フッ素系シリコーンオイル、アミノ基や第4級アンモニウム塩基を有するカップリング剤等の処理剤によって疎水化などの表面処理が施されているものを使用することもできる。該処理剤は2種以上を併用することもできる。
前記外添微粒子は、平均粒径が通常0.001〜3μm、好ましくは0.005〜1μmであり、異なる粒径のものを複数配合することもできる。外添微粒子の平均粒径は電子顕微鏡観察により求めることができる。
また、前記外添微粒子は、異なる2種以上を併用することもでき、表面処理されたものと表面処理されていないものを併用することや、異なる表面処理がされたものを併用することもでき、正帯電性のものと負帯電性のものを適宜組み合わせて使用することもできる。
外添微粒子をトナー母粒子に外添する方法としては、ヘンシェルミキサー等の高速攪拌機を用いて添加配合する方法も知られているが、高温下での耐ブロッキング性を向上させるためには、外添微粒子をトナー母粒子表面に固着させることが好ましい。本発明における固着とは、圧縮剪断応力を加えることの出来る装置(以下、圧縮剪断処理装置という)やトナー母粒子表面を溶融または軟化することの出来る装置(以下、粒子表面溶融処理装置という)を用いた外添方法をいう。このような固着処理により、トナー母粒子の実質的な粉砕を伴うことなく、外添微粒子がトナー母粒子表面に強固に添着されるため、高温保存下での耐ブロッキング性が向上し、連続実写時にも複写機/プリンター部材への融着の起こりにくいトナーを製造することができるので好ましい。
前記圧縮剪断処理装置は、一般に、間隔を保持しながら相対的に運動するヘッド面とヘッド面、ヘッド面と壁面、あるいは壁面と壁面によって構成される狭い間隙部を有し、被処理粒子が該間隙部を強制的に通過させられることによって、実質的に粉砕されることなく、粒子表面に対して圧縮応力及び剪断応力が加えられるように構成されている。使用される圧縮剪断処理装置としては、例えばホソカワミクロン社製のメカノフュージョン装置等が挙げられる。
前記粒子表面溶融処理装置は、一般に、熱風気流等を利用し、母体微粒子と外添微粒子の混合物を母体微粒子の溶融開始温度以上に瞬時に加熱し外添微粒子を固着できるように構成される。使用される粒子表面溶融処理装置としては、例えば日本ニューマチック社製のサーフュージングシステム等が挙げられる。
本発明の静電荷像現像用トナーは、トナー母粒子に対する前記外添微粒子の被覆率が、下記の式(1)で求められる値として、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、特に好ましくは94%以上であることが望ましい。被覆率が前記範囲であると、トナーに十分な帯電性や流動性を与えることが出来、画像濃度の低下や、白地かぶりの悪化、ベタソリッド部の追従性等に好影響を及ぼすとともに、連続実写において現像槽部材などへの融着を起こすことなく安定した画質を得ることができるので好ましい。
また、前記被覆率は高い方が好ましいが、過剰な外添微粒子は定着性の低下、遊離外添剤の発生によるカブリ、スジ等の画質低下、現像槽部材の汚染等の問題を生じる場合があるので、通常は300%以下、好ましくは250%以下、より好ましくは200%以下であることが望ましい。外添微粒子の球形度が低い場合は、前記被覆率が100%を越える場合であっても、該外添微粒子はトナー母粒子表面を被覆することができる。
Figure 2004295074
Dt:トナー母粒子の平均粒径 (μm)
ρt:トナー母粒子の真密度(g/cm3
Dn:外添微粒子nの平均粒径 (μm)
ρn:外添微粒子nの真密度(g/cm3
Wn:外添微粒子nの添加部数(トナー母粒子100重量部に対する重量部)
a:外添微粒子の種類の数。
ここで、トナー母粒子の真密度(ρt)および外添微粒子nの真密度(ρn)は、たとえば、差圧式、浮沈式、浸漬式等の一般的な密度測定法より適宜選択して求めることができる。
こうして得られた本発明の静電荷像現像用トナーは、粒径が、好ましくは4〜15μm、より好ましくは5〜9μmである。
本発明の静電荷像現像用トナーのSpは、100℃以下、好ましくは98℃以下、更に好ましくは95℃以下である。前記トナーのSpが前記範囲である場合、低エネルギー定着が可能となり、例えば、表面温度が150℃以下、更には130℃以下、特には110℃以下の熱定着ロールを用いた場合においても良好に定着が可能となる。また、該Spは、50℃以上であることが耐ブロッキング性の点で好ましい。
また、本発明の静電荷像現像用トナーのTgは、好ましくは55℃以下、より好ましくは53℃以下であるである。前記トナーのTgが前記範囲である場合、低エネルギー定着が可能となり、例えば、表面温度が150℃以下、更には130℃以下、特には110℃以下の熱定着ロールを用いた場合においても良好に定着が可能となる。また、該Tgは、35℃以上であることが耐ブロッキング性の点で好ましい。
本発明の静電荷像現像用トナーのSp、Tgは、バインダー樹脂の種類および組成比に大きく影響を受けるため、これを適宜最適化することにより調整することができるが、更には、バインダー樹脂の分子量、ゲル分、ワックス等の低融点成分の種類および配合量によっても調整することが出来る。また、本発明の静電荷像現像用トナーのSp、Tgを前記範囲とするために使用するバインダー樹脂は、市販の樹脂の中から適宜選択して使用することが出来る。
本発明の静電荷像現像用トナーを用いる現像方式には限定はなく、トナーを磁力により静電潜像部に搬送するためのキャリアとしてのフェライト、マグネタイト等の磁性粉を共存させた磁性二成分現像剤用、または、それらの磁性粉をトナー中に含有させた磁性一成分現像剤用、或いは、現像剤に磁性粉を用いない非磁性一成分現像剤用の何れに用いてもよい。中でも、本発明の静電荷像現像用トナーは、特にトナーに耐久性が要求される一成
分用の現像剤として用いるとその効果が顕著に発揮される。
なお、磁性二成分現像剤に用いるキャリアとしての磁性粉は、例えばシリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂等で表面処理されたものが好ましい。
本発明の静電荷像現像用トナーは、表面温度が150℃以下、更には130℃以下、特には110℃以下の熱ロールを用いた加熱定着方式の画像形成装置においても好適に用いることができる。
前記のとおり、本発明の静電荷像現像用トナーは、低温定着性が良好であり、しかもブレードやトナー搬送ローラーなどに融着することがなく、かつ連続実写での画質変化がきわめて少ない、耐久性に優れるものである。また、本発明の静電荷像現像用トナーは、低温定着性のトナーで特に問題になりがちな、製造時の各種混合機への付着や粉砕機或いは分級機への融着等の問題がないため、製造面でも優れるものである。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。なお「部」は特記する場合以外は「重量部」を表す。
<実施例1>
単量体としてイソフタル酸、ビスフェノールA、トリメチロールプロパンを含み、トルエンジイソシアネートによるウレタン結合を有するポリエステル樹脂、磁性粉としてのマグネタイトおよび、ウィルヘルミ法(プレート法)による表面張力が20.6mN/m、25℃での粘度が500mm2/sであるジメチルポリシロキサンオイルを、100:9
5:1(重量比)で混合した後、二軸混練機(池貝鉄工社製PCM−30)で混練し、ジェットミルで粉砕、分級して平均粒径14μmのトナー母粒子を得た。この粒子100部に外添微粒子として導電性カーボンブラック(ケッチェンブラック社製EC600JD、粒径約37nm)を1部添加し、メカノフュージョンシステム(ホソカワミクロン社製)で57℃、15分間の固着処理を行い、静電荷像現像用トナーを得た。式(1)に基づいて計算した外添微粒子の被覆率は94.8%、トナーのSpは90℃、Tgは53℃であった。
得られた静電荷像現像用トナーを、有機感光体を有する磁性一成分静電印刷記録方式のプリンターに挿入して未定着画像を現像し、表面温度100℃の熱ロール式定着機を用いて定着させることにより定着画像を得た。
以下の方法により画像評価を行い、表2の結果を得た。
(1)画像濃度
黒ベタソリッド部のある画像パターンを印字し、黒ベタ部をマクベス濃度計で測定し、以下の基準で判断した。
○:1.1以上: ソリッド部が十分に黒いことを意味する。
△:0.8〜1.1:若干ソリッド部が薄いことを意味する。
×:0.8以下: 薄すぎて使用に耐えないことを意味する。
(2)ベタ均一性
A3普通紙一面に黒ベタソリッドを印字し、黒さの均一性を以下の基準で判断した。
○:良好。
△:画像濃度の薄い部分も見られるが全体としては黒い。
×:カスレや白い部分が見られる。
(3)定着強度
黒ベタソリッド部のある画像パターンを印字した後、黒ベタソリッド部を指でこすり、定着トナーの剥がれ具合を以下の基準で判断した。
○:剥がれが無く良好。
△:僅かなトナー剥がれあり。
×:トナーの剥がれが顕著。
(4)ブレード融着性
10000枚の現像を行い、プリンター現像槽部の層厚規制ブレードへのトナーの融着度合いを目視観察し、以下の基準で判定した。
○:良好、
△:トナーの融着が少し見られるが画質には影響なし、
×:トナーの融着があり、スジ状画像欠陥が発生
<実施例2>
バインダー樹脂を構成する単量体として、イソフタル酸をテレフタル酸に変えた以外は実施例1と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。この結果、トナーのSp、Tgは表1の通りとなった。実施例1と同様にして評価した画像濃度、ベタ均一性、定着強度、ブレード融着性評価の結果を表2に示す。
<実施例3>
バインダー樹脂を構成する単量体としてテレフタル酸、トリメリット酸、ビスフェノールAを含みウレタン結合のないポリエステルを使用し、ジメチルポリシロキサン添加部数を5部とした以外は実施例1と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。この結果、トナーのSp、Tgは表1の通りとなった。実施例1と同様にして評価した画像濃度、ベタ均一性、定着強度、ブレード融着性評価の結果を表2に示す。
<実施例4>
ジメチルポリシロキサンオイルの添加部数を5部とした以外は実施例1と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。この結果、トナーのSp、Tgは表1の通りとなった。実施例1と同様にして評価した画像濃度、ベタ均一性、定着強度、ブレード融着性評価の結果を表2に示す。
<実施例5>
オイルとして、ウィルヘルミ法(プレート法)による表面張力が20.5mN/m、25℃での粘度が100mm2/sのジメチルポリシロキサンオイルを使用した以外は実施
例1と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。トナーのSp、Tgを表1に、実施例1と同様にして評価した画像濃度、ベタ均一性、定着強度、ブレード融着性評価の結果を表2に示す。
<実施例6>
オイルとして、ウィルヘルミ法(プレート法)による表面張力が20.4mN/m、25℃での粘度が500mm2/sのアミノ変性ジメチルポリキサンを使用した以外は実施
例1と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。トナーのSp、Tgを表1に、実施例1と同様にして評価した画像濃度、ベタ均一性、定着強度、ブレード融着性評価の結果を表2に示す。
<実施例7>
外添微粒子の添加量を0.8部(被覆率75.9%)にした以外は実施例1と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。トナーのSp、Tgを表1に、実施例1と同様にして評価した画像濃度、ベタ均一性、定着強度、ブレード融着性評価の結果を表2に示す。
<比較例1>
実施例3と同様の樹脂を使用し、ジメチルポリシロキサンオイルを添加しなかった以外は実施例1と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。この結果、トナーのSp、Tgは表1の通りとなった。
実施例1と同様にして評価した画像濃度、ベタ均一性、定着強度、ブレード融着性評価の結果を表2に示す。黒ベタソリッドの印字部に薄い部分が確認され、また、10000枚現像後において、トナー融着およびスジ状画像欠陥が発生した。
<比較例2>
ジメチルポリシロキサンオイルの代わりに接触角法(Zisman-plotによる)による表面
張力が32.7mN/m、融点100℃のポリプロピレンワックスを3部添加した以外は実施例1と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。この結果、トナーのSp、Tgは表1の通りとなった。
実施例1と同様にして評価した画像濃度、ベタ均一性、定着強度、ブレード融着性評価の結果を表2に示す。黒ベタソリッドの印字部で僅かなトナー剥がれが確認され、また、10000枚現像後において、トナー融着およびスジ状画像欠陥が発生した。なお、使用したポリプロピレンワックスは、25℃で流動性をもたなかった。
<比較例3、4>
バインダー樹脂を構成する単量体を表1に示す通りとした以外は実施例1と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。この結果、トナーのSp、Tgは表1の通りとなった。実施例1と同様にして評価した画像濃度、ベタ均一性、定着強度、ブレード融着性評価の結果を表2に示す。黒ベタソリッドの印字部において、トナー剥がれが顕著であった。
<実施例8>
磁性粉としてのマグネタイトを使用せずにトナー母粒子を製造し、外添微粒子としての導電性カーボンブラックの代わりに日本アエロジル社製シリカR974を0.5部および日本アエロジル社製シリカNAX50を1.0部使用した以外は実施例1と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。式(1)に基づいて計算した外添微粒子の被覆率は241%、トナーのSpは90℃、Tgは53℃であった。
得られた静電荷像現像用トナーを、ゴム製スリーブ/ステンレス(SUS)製ブレード/有機感光体を有する非磁性一成分静電印刷記録方式のプリンターに挿入して未定着画像を現像し、得られた未定着画像をローラー径30mmの熱ロール式定着機を用いて定着した。ローラーの表面温度を100〜160℃の範囲で10℃刻みで設定し、定着後のトナーが指こすりで剥がれない最低のローラー表面温度(以下、最低定着温度と記載する)を調べたところ、130℃と良好であった。
<比較例5>
ジメチルポリシロキサンオイルを使用しない以外は実施例8と同様にして静電荷像現像用トナーを製造したが、粉砕機への付着が激しく、静電荷像現像用トナーを得ることができなかった。
<比較例6>
バインダ樹脂としてスチレン/ブチルアクリレート共重合体を用いた以外は実施例8と同様にして静電荷像現像用トナーを得た。式(1)に基づいて計算した外添微粒子の被覆率は241%、トナーのSpは137℃、Tgは60℃であった。実施例8と同様にしてトナーの最低定着温度を調べたところ、150℃と実施例8に比べて低温定着性が劣っていた。
Figure 2004295074
Figure 2004295074
高速印刷や大判印刷などを行う複写機やプリンター等に対応可能な静電荷像現像用トナーとして利用可能である。

Claims (12)

  1. バインダー樹脂及び着色剤を少なくとも含有するトナー母粒子を有する静電荷像現像用トナーにおいて、該トナー母粒子中に25℃における表面張力が30mN/m以下であるオイルを含有し、トナーの軟化点が100℃以下であることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  2. オイルの25℃における粘度が10〜1000mm2/sであることを特徴とする請求
    項1に記載の静電荷像現像用トナー。
  3. オイルがシリコンオイルであることを特徴とする請求項1または2に記載の静電荷像現像用トナー。
  4. オイルがトナー母粒子に対し0.01〜10重量部含有されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の静電荷像現像用トナー。
  5. トナーのガラス転移点が55℃以下であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の静電荷像現像用トナー。
  6. バインダー樹脂が、ウレタン結合を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の静電荷像現像用トナー。
  7. 外添微粒子がトナー母粒子に固着されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の静電荷像現像用トナー。
  8. 下記(1)式で求められる外添微粒子の被覆率が80%以上であることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の静電荷像現像用トナー。
    Figure 2004295074
    Dt:トナー母粒子の平均粒径 (μm)
    ρt:トナー母粒子の真密度(g/cm3
    Dn:外添微粒子nの平均粒径 (μm)
    ρn:外添微粒子nの真密度(g/cm3
    Wn:外添微粒子nの添加部数(トナー母粒子100重量部に対する重量部)
    a:外添微粒子の種類の数。
  9. 一成分現像方式の現像剤に用いることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の静電荷像現像用トナー。
  10. 表面温度150℃以下の熱ロールを用いた加熱定着方式の画像形成装置に用いることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の静電荷像現像用トナー。
  11. バインダー樹脂、着色剤及び25℃における表面張力が30mN/m以下であるオイルを少なくとも含有するトナー母粒子を有し、軟化点が100℃以下である静電荷像現像用トナーの製造方法であって、トナー母粒子に外添微粒子を固着することを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
  12. 下記(1)式で求められる外添微粒子の被覆率が80%以上であることを特徴とする請求項11に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
    Figure 2004295074
    Dt:トナー母粒子の平均粒径 (μm)
    ρt:トナー母粒子の真密度(g/cm3
    Dn:外添微粒子nの平均粒径 (μm)
    ρn:外添微粒子nの真密度(g/cm3
    Wn:外添微粒子nの添加部数(トナー母粒子100重量部に対する重量部)
    a:外添微粒子の種類の数。
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