JP2000029248A - 電子写真用フルカラートナー及び電子写真画像形成方法 - Google Patents
電子写真用フルカラートナー及び電子写真画像形成方法Info
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- JP2000029248A JP2000029248A JP19828298A JP19828298A JP2000029248A JP 2000029248 A JP2000029248 A JP 2000029248A JP 19828298 A JP19828298 A JP 19828298A JP 19828298 A JP19828298 A JP 19828298A JP 2000029248 A JP2000029248 A JP 2000029248A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光沢、透明性、ブロッキング性が良好で、且
つオフセット現象やシートの巻き付き現象が発生せず、
定着性が良好な静電荷現像用フルカラートナーの提供 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂、特定の添加
剤、着色剤及び帯電制御剤を含有してなる電子写真用フ
ルカラートナーにおいて、該バインダー樹脂として、樹
脂の主成分が (イ)ビスフェノールAのエチレンオキシド又はプロピ
レンオキシド付加物からなるアルコール成分と (ロ)(a)テレフタル酸またはその酸無水物またはその
低級アルキルエステル (b)トリメリット酸またはその酸無水物またはその低
級アルキルエステル で表されるポリカルボン酸またはその酸無水物からなる
カルボン酸成分とを共縮重合した軟化点90〜120℃
のポリエステル樹脂、該添加剤として、シリコーンオイ
ルを含有することを特徴とする電子写真用フルカラート
ナー。
つオフセット現象やシートの巻き付き現象が発生せず、
定着性が良好な静電荷現像用フルカラートナーの提供 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂、特定の添加
剤、着色剤及び帯電制御剤を含有してなる電子写真用フ
ルカラートナーにおいて、該バインダー樹脂として、樹
脂の主成分が (イ)ビスフェノールAのエチレンオキシド又はプロピ
レンオキシド付加物からなるアルコール成分と (ロ)(a)テレフタル酸またはその酸無水物またはその
低級アルキルエステル (b)トリメリット酸またはその酸無水物またはその低
級アルキルエステル で表されるポリカルボン酸またはその酸無水物からなる
カルボン酸成分とを共縮重合した軟化点90〜120℃
のポリエステル樹脂、該添加剤として、シリコーンオイ
ルを含有することを特徴とする電子写真用フルカラート
ナー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用フルカ
ラートナー及び電子写真画像形成方法に関する。詳しく
は、少なくとも特定のバインダー樹脂、特定の添加剤、
着色剤及び帯電制御剤を含有してなる電子写真用フルカ
ラートナーに関する。本発明のトナーは、光沢、透明
性、ブロッキング性が良好で、シリコーンオイル等のオ
フセット防止液を供給しない加熱ローラー定着法でトナ
ーを定着した際に、オフセット現象やシートの巻き付き
現象が発生しない、定着温度幅が広く、定着性が良好
で、画像濃度が高く、カブリ等の画像汚れが少なく、静
電荷像現像用フルカラートナーとして、電子写真方式の
複写機及びプリンターに用いられる。
ラートナー及び電子写真画像形成方法に関する。詳しく
は、少なくとも特定のバインダー樹脂、特定の添加剤、
着色剤及び帯電制御剤を含有してなる電子写真用フルカ
ラートナーに関する。本発明のトナーは、光沢、透明
性、ブロッキング性が良好で、シリコーンオイル等のオ
フセット防止液を供給しない加熱ローラー定着法でトナ
ーを定着した際に、オフセット現象やシートの巻き付き
現象が発生しない、定着温度幅が広く、定着性が良好
で、画像濃度が高く、カブリ等の画像汚れが少なく、静
電荷像現像用フルカラートナーとして、電子写真方式の
複写機及びプリンターに用いられる。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は米国特許第2297691
号明細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭4
3−24748号公報等に開示されている通り、一般に
は光導電物質を含む感光体上に種々の手段により静電荷
の電気的潜像を形成し、次いでこの潜像をトナーで粉像
として現像し、必要に応じて紙等に転写した後、加熱、
加圧又は溶剤蒸気等により定着するものである。加熱定
着法としては、オーブン定着法、フラッシュ定着法、加
圧定着法、加熱ローラー定着法等があるが、電子写真複
写機等では一般的に加熱ローラー定着法が用いられてい
る。
号明細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭4
3−24748号公報等に開示されている通り、一般に
は光導電物質を含む感光体上に種々の手段により静電荷
の電気的潜像を形成し、次いでこの潜像をトナーで粉像
として現像し、必要に応じて紙等に転写した後、加熱、
加圧又は溶剤蒸気等により定着するものである。加熱定
着法としては、オーブン定着法、フラッシュ定着法、加
圧定着法、加熱ローラー定着法等があるが、電子写真複
写機等では一般的に加熱ローラー定着法が用いられてい
る。
【0003】この方法は紙やオーバーヘッドプロジェク
タ用シート等の被定着シート上に像を融着する際の熱効
率が極めて良好で、迅速に定着することができるので、
特に高速度の複写時における定着方法として極めて有効
である。しかしながら、この方法では、トナー像と定着
ローラー表面が加熱溶融状態で圧接触するために、トナ
ー像の一部が定着ローラーに付着し、次の被定着シート
上にこれを再移転して被定着シートに汚れを発生させる
所謂オフセット現象が生じたり、シートの巻き付き現象
が生じたりする。
タ用シート等の被定着シート上に像を融着する際の熱効
率が極めて良好で、迅速に定着することができるので、
特に高速度の複写時における定着方法として極めて有効
である。しかしながら、この方法では、トナー像と定着
ローラー表面が加熱溶融状態で圧接触するために、トナ
ー像の一部が定着ローラーに付着し、次の被定着シート
上にこれを再移転して被定着シートに汚れを発生させる
所謂オフセット現象が生じたり、シートの巻き付き現象
が生じたりする。
【0004】従来、オフセット現象やシートの巻き付き
現象を防止する方法として、ローラー表面をシリコーン
ゴムやフッ素系樹脂等のトナーに対して離型性に優れた
材料で形成し、且つその表面にシリコーンオイル等の離
型性の良い液体を供給して、その薄膜でローラー表面を
被覆することが行われている。しかし、この方法は、オ
フセット現象やシートの巻き付き現象を防止するのに極
めて有効である反面、液体の供給装置を要するため定着
装置が複雑になったり、両面印字する際にシリコーンオ
イル等によりシート送りがスムーズにいかなくなった
り、オーバーヘッドプロジェクタ用シートではシート表
面がベタついたりする等の問題を有している。
現象を防止する方法として、ローラー表面をシリコーン
ゴムやフッ素系樹脂等のトナーに対して離型性に優れた
材料で形成し、且つその表面にシリコーンオイル等の離
型性の良い液体を供給して、その薄膜でローラー表面を
被覆することが行われている。しかし、この方法は、オ
フセット現象やシートの巻き付き現象を防止するのに極
めて有効である反面、液体の供給装置を要するため定着
装置が複雑になったり、両面印字する際にシリコーンオ
イル等によりシート送りがスムーズにいかなくなった
り、オーバーヘッドプロジェクタ用シートではシート表
面がベタついたりする等の問題を有している。
【0005】そこで、シリコーンオイル等のオフセット
防止液を定着ローラー表面に供給せずにオフセット現象
を発生させない方法として、例えばローラー表面をフッ
素系樹脂等のトナーに対して離型性に優れた材料で形成
すると共に、トナー中に低分子量ポリプロピレン、低分
子量ポリエチレン等のオレフィン系ワックス類を含有す
る方法が特開昭49−65231、特開昭58−162
50、特開昭50−27546、特開昭55−1539
44号各公報等で、バインダーとして分子量分布の広い
樹脂を用いる方法が特開昭50−134652号公報で
提案されている。しかしながら、これらの方法は、オフ
セット現象やシートの巻き付き現象の抑制効果が不十分
で、フルカラートナーに応用した場合には、光沢や混色
時の透明性の点でも満足すべき性能を発揮しない。
防止液を定着ローラー表面に供給せずにオフセット現象
を発生させない方法として、例えばローラー表面をフッ
素系樹脂等のトナーに対して離型性に優れた材料で形成
すると共に、トナー中に低分子量ポリプロピレン、低分
子量ポリエチレン等のオレフィン系ワックス類を含有す
る方法が特開昭49−65231、特開昭58−162
50、特開昭50−27546、特開昭55−1539
44号各公報等で、バインダーとして分子量分布の広い
樹脂を用いる方法が特開昭50−134652号公報で
提案されている。しかしながら、これらの方法は、オフ
セット現象やシートの巻き付き現象の抑制効果が不十分
で、フルカラートナーに応用した場合には、光沢や混色
時の透明性の点でも満足すべき性能を発揮しない。
【0006】周知の如く、トナーは、バインダー樹脂、
着色剤及び帯電制御剤並びに必要に応じてその他の成分
等を混合し、混練した後、1〜30μm程度に微粉砕し
た粉体であって、バインダー樹脂としてはポリスチレン
系樹脂、ポリエステル樹脂等が主に用いられている。ト
ナーは一成分現像剤として用いられるか、キャリアと称
される粉径10〜200μm程度の鉄粉、フェライト
粉、マグネタイト粉等と混合して二成分現像剤として用
いられる。トナーの製造法としては、まずバインダー、
着色剤、帯電制御剤、更に必要に応じてその他の成分を
混合機で均一に分散混合し、次いで混合物を密閉式ニー
ダー、又は一軸若しくは二軸の押出機等で溶融混練し、
冷却後、クラッシャー、ハンマーミル等で粗砕し、ジェ
ットミル、高速ローター回転式ミル等で細粉砕し、風力
分級機(例えば、慣性分級方式のエルボジェット、遠心
力分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター等)
等で分級する方法が一般的である。トナーとキャリアの
混合装置としては、ダブルコンミキサー、V型ミキサ
ー、ドラム型ミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェル
ミキサー、ナウターミキサー等が一般的である。
着色剤及び帯電制御剤並びに必要に応じてその他の成分
等を混合し、混練した後、1〜30μm程度に微粉砕し
た粉体であって、バインダー樹脂としてはポリスチレン
系樹脂、ポリエステル樹脂等が主に用いられている。ト
ナーは一成分現像剤として用いられるか、キャリアと称
される粉径10〜200μm程度の鉄粉、フェライト
粉、マグネタイト粉等と混合して二成分現像剤として用
いられる。トナーの製造法としては、まずバインダー、
着色剤、帯電制御剤、更に必要に応じてその他の成分を
混合機で均一に分散混合し、次いで混合物を密閉式ニー
ダー、又は一軸若しくは二軸の押出機等で溶融混練し、
冷却後、クラッシャー、ハンマーミル等で粗砕し、ジェ
ットミル、高速ローター回転式ミル等で細粉砕し、風力
分級機(例えば、慣性分級方式のエルボジェット、遠心
力分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター等)
等で分級する方法が一般的である。トナーとキャリアの
混合装置としては、ダブルコンミキサー、V型ミキサ
ー、ドラム型ミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェル
ミキサー、ナウターミキサー等が一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のトナーはオフセット現象やシートの巻き付き現象を十
分に抑制できず、特にフルカラートナーに適用した場合
には光沢等の性能面で問題がある。本発明の目的は、光
沢、透明性、ブロッキング性が良好でシリコーンオイル
等のオフセット防止液を供給しない加熱ローラー定着法
でトナーを定着した際に、オフセット現象やシートの巻
き付き現象を発生しない、定着温度幅が広く、定着性の
良好な静電荷像現像用フルカラートナーを提供すること
にある。また、本発明の別の目的は、画像濃度が高く、
カブリ等の汚れが少ない静電荷像現像用フルカラートナ
ーを提供することにある。更に、本発明の他の目的は、
光沢や混色時の透明性が良好で、紙やオーバーヘッドプ
ロジェクター用シートに転写した際の色再現性が良好な
フルカラートナーを提供することにある。
のトナーはオフセット現象やシートの巻き付き現象を十
分に抑制できず、特にフルカラートナーに適用した場合
には光沢等の性能面で問題がある。本発明の目的は、光
沢、透明性、ブロッキング性が良好でシリコーンオイル
等のオフセット防止液を供給しない加熱ローラー定着法
でトナーを定着した際に、オフセット現象やシートの巻
き付き現象を発生しない、定着温度幅が広く、定着性の
良好な静電荷像現像用フルカラートナーを提供すること
にある。また、本発明の別の目的は、画像濃度が高く、
カブリ等の汚れが少ない静電荷像現像用フルカラートナ
ーを提供することにある。更に、本発明の他の目的は、
光沢や混色時の透明性が良好で、紙やオーバーヘッドプ
ロジェクター用シートに転写した際の色再現性が良好な
フルカラートナーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記事情
に鑑み鋭意検討した結果、特定のバインダー樹脂、特定
の添加剤、着色剤及び帯電制御剤を含有してなるトナー
が従来のトナーの問題点を解決し、しかも優れた特性を
示すことを見い出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明の要旨は、バインダー樹脂と添加剤と着色剤
と帯電制御剤とを含有する電子写真用フルカラートナー
において、前記バインダー樹脂の主成分は軟化点が90
〜120℃のポリエステル樹脂であるとともに、前記添
加剤はシリコーンオイルであり、前記ポリエステル樹脂
は、アルコール成分とカルボン酸成分とを共縮重合した
ものであり、前記アルコール成分は、エチレンオキシド
またはプロピレンオキシドをビスフェノールAに付加し
た付加物からなり、前記カルボン酸成分は、テレフタル
酸またはテレフタル酸の酸無水物またはテレフタル酸の
低級アルキルエステルで表されるかもしくはトリメリッ
ト酸またはトリメリット酸の酸無水物またはトリメリッ
ト酸の低級アルキルエステルで表されるポリカルボン酸
もしくはそのポリカルボン酸の酸無水物であることを特
徴とする電子写真用フルカラートナーにある。以下、本
発明を詳細に説明する。
に鑑み鋭意検討した結果、特定のバインダー樹脂、特定
の添加剤、着色剤及び帯電制御剤を含有してなるトナー
が従来のトナーの問題点を解決し、しかも優れた特性を
示すことを見い出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明の要旨は、バインダー樹脂と添加剤と着色剤
と帯電制御剤とを含有する電子写真用フルカラートナー
において、前記バインダー樹脂の主成分は軟化点が90
〜120℃のポリエステル樹脂であるとともに、前記添
加剤はシリコーンオイルであり、前記ポリエステル樹脂
は、アルコール成分とカルボン酸成分とを共縮重合した
ものであり、前記アルコール成分は、エチレンオキシド
またはプロピレンオキシドをビスフェノールAに付加し
た付加物からなり、前記カルボン酸成分は、テレフタル
酸またはテレフタル酸の酸無水物またはテレフタル酸の
低級アルキルエステルで表されるかもしくはトリメリッ
ト酸またはトリメリット酸の酸無水物またはトリメリッ
ト酸の低級アルキルエステルで表されるポリカルボン酸
もしくはそのポリカルボン酸の酸無水物であることを特
徴とする電子写真用フルカラートナーにある。以下、本
発明を詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のカラートナーは、トナー
中に少なくともバインダー樹脂、添加剤、着色剤及び帯
電制御剤を含有するものである。バインダー樹脂として
は、樹脂の主成分が、 (イ)ビスフェノールAのエチレンオキシド又はプロピ
レンオキシド付加物からなるアルコール成分と (ロ)(a)テレフタル酸またはその酸無水物またはその
低級アルキルエステル (b)トリメリット酸またはその酸無水物またはその低
級アルキルエステル で表されるポリカルボン酸またはその酸無水物からなる
カルボン酸成分とを共縮重合した軟化点90〜120℃
のポリエステル樹脂が用いられる。このポリエステル樹
脂は、カルボン酸成分とアルコール成分とを触媒の存在
下で共縮重合させて得られるものである。
中に少なくともバインダー樹脂、添加剤、着色剤及び帯
電制御剤を含有するものである。バインダー樹脂として
は、樹脂の主成分が、 (イ)ビスフェノールAのエチレンオキシド又はプロピ
レンオキシド付加物からなるアルコール成分と (ロ)(a)テレフタル酸またはその酸無水物またはその
低級アルキルエステル (b)トリメリット酸またはその酸無水物またはその低
級アルキルエステル で表されるポリカルボン酸またはその酸無水物からなる
カルボン酸成分とを共縮重合した軟化点90〜120℃
のポリエステル樹脂が用いられる。このポリエステル樹
脂は、カルボン酸成分とアルコール成分とを触媒の存在
下で共縮重合させて得られるものである。
【0010】カルボン酸としてトリメリット酸を用いる
場合、樹脂の主成分100重量部に対して、トリメリッ
ト酸は0.5〜3重量部であるのが望ましい。トリメリ
ット酸が0.5重量部未満であると定着性が低下し、3
重量部を越えると光沢と透明性が低下する。そして、ポ
リエステル樹脂の具体例としては、例えば2,2−ビス
(4−ヒドロキシプロポキシ)フェニルプロパンと2,
2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ)フェニルプロパン
とテレフタル酸とトリメリット酸との重縮合物等があ
る。
場合、樹脂の主成分100重量部に対して、トリメリッ
ト酸は0.5〜3重量部であるのが望ましい。トリメリ
ット酸が0.5重量部未満であると定着性が低下し、3
重量部を越えると光沢と透明性が低下する。そして、ポ
リエステル樹脂の具体例としては、例えば2,2−ビス
(4−ヒドロキシプロポキシ)フェニルプロパンと2,
2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ)フェニルプロパン
とテレフタル酸とトリメリット酸との重縮合物等があ
る。
【0011】バインダーとして用いるポリエステル樹脂
は、軟化点が90ないし120℃であることが必要であ
る。軟化点が90℃以下であると定着性とブロッキング
性が悪化する。逆に軟化点が120℃を越えると光沢と
透明性が悪化する。なお、本発明のカラートナーにおい
ては、通常のバインダー樹脂として上記のポリエステル
樹脂を単独で用いるが、所望ならばこれに加えて他の樹
脂を併用することもできる。他の樹脂を併用する場合に
は、その使用量は上述のポリエステル樹脂の特性を損な
わない範囲に止めなければならない。通常は、上述のポ
リエステル樹脂がバインダー樹脂全体の70重量%以
上、好ましくは80重量%以上を占めるようにする。
は、軟化点が90ないし120℃であることが必要であ
る。軟化点が90℃以下であると定着性とブロッキング
性が悪化する。逆に軟化点が120℃を越えると光沢と
透明性が悪化する。なお、本発明のカラートナーにおい
ては、通常のバインダー樹脂として上記のポリエステル
樹脂を単独で用いるが、所望ならばこれに加えて他の樹
脂を併用することもできる。他の樹脂を併用する場合に
は、その使用量は上述のポリエステル樹脂の特性を損な
わない範囲に止めなければならない。通常は、上述のポ
リエステル樹脂がバインダー樹脂全体の70重量%以
上、好ましくは80重量%以上を占めるようにする。
【0012】添加剤としては、シリコーンオイルが用い
られる。本発明においては、シリコーンオイルを添加剤
に用いて初めて良好な特性が得られる。シリコーンオイ
ルとしては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニ
ルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーン
オイル等のストレートシリコーンやポリエーテル変性シ
リコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、メタ
クリル変性シリコーンオイル等の各種シリコーンオイル
が挙げられる。本発明においては、ストレートシリコー
ンであるのが好ましく、特にジメチルシリコーンオイル
が好ましい。
られる。本発明においては、シリコーンオイルを添加剤
に用いて初めて良好な特性が得られる。シリコーンオイ
ルとしては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニ
ルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーン
オイル等のストレートシリコーンやポリエーテル変性シ
リコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、メタ
クリル変性シリコーンオイル等の各種シリコーンオイル
が挙げられる。本発明においては、ストレートシリコー
ンであるのが好ましく、特にジメチルシリコーンオイル
が好ましい。
【0013】シリコーンオイルの粘度は1〜10000
センチストークスであるのが好ましい。更には10〜1
000センチストークスであるのが特に好ましい。シリ
コーンオイルの粘度が1センチストークス未満或いは1
0000センチストークスを越えると定着性が悪化す
る。その使用量はバインダー樹脂100重量部に対し、
シリコーンオイルを0.05〜1重量部含有することが
好ましい。シリコーンオイルが0.05重量部未満であ
ると定着性が悪化する。シリコーンオイルが1重量部を
越えると濃度が低下する。
センチストークスであるのが好ましい。更には10〜1
000センチストークスであるのが特に好ましい。シリ
コーンオイルの粘度が1センチストークス未満或いは1
0000センチストークスを越えると定着性が悪化す
る。その使用量はバインダー樹脂100重量部に対し、
シリコーンオイルを0.05〜1重量部含有することが
好ましい。シリコーンオイルが0.05重量部未満であ
ると定着性が悪化する。シリコーンオイルが1重量部を
越えると濃度が低下する。
【0014】なお、所望によりシリコーンオイルの他
に、パラフィンワックス、高級脂肪酸、脂肪酸アミド、
金属石鹸等を少量添加してもよい。着色剤としては、カ
ーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロ
シン染料、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フ
タロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン
系染顔料、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジン
イエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料、
モノアゾ系、ジスアゾ系、縮合アゾ系染顔料等、公知の
任意の染顔料を単独ないしは混合して用いることができ
る。フルカラートナーの場合には、イエローはベンジジ
ンイエロー、モノアゾ系染顔料、縮合アゾ系染顔料、マ
ゼンタはキナクリドン、ローダミン系染顔料、モノアゾ
系染顔料、シアンはフタロシアニンブルー、ブラックは
カーボンブラックをそれぞれ用いるのが好ましい。着色
剤はバインダー100重量部に対し通常3〜20重量部
となるように用いられる。
に、パラフィンワックス、高級脂肪酸、脂肪酸アミド、
金属石鹸等を少量添加してもよい。着色剤としては、カ
ーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロ
シン染料、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フ
タロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン
系染顔料、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジン
イエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料、
モノアゾ系、ジスアゾ系、縮合アゾ系染顔料等、公知の
任意の染顔料を単独ないしは混合して用いることができ
る。フルカラートナーの場合には、イエローはベンジジ
ンイエロー、モノアゾ系染顔料、縮合アゾ系染顔料、マ
ゼンタはキナクリドン、ローダミン系染顔料、モノアゾ
系染顔料、シアンはフタロシアニンブルー、ブラックは
カーボンブラックをそれぞれ用いるのが好ましい。着色
剤はバインダー100重量部に対し通常3〜20重量部
となるように用いられる。
【0015】帯電制御剤としては公知の種々の正荷電性
又は負荷電性のものを用いることができる。好ましくは
特開昭53−127726号公報や特開昭62−145
255号公報に記載されているサリチル酸又はアルキル
サリチル酸の金属塩ないしは金属錯体が用いられる。例
えば3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸と金属と
の塩や錯体、特に3,5−ジターシャリーブチルサリチ
ル酸とクロム、アルミニウム又は亜鉛との金属塩や金属
錯体等が好適に用いられる。また、特開平2−2219
67号公報に記載されている式(1)で表される化合物
を用いるものも好ましい。
又は負荷電性のものを用いることができる。好ましくは
特開昭53−127726号公報や特開昭62−145
255号公報に記載されているサリチル酸又はアルキル
サリチル酸の金属塩ないしは金属錯体が用いられる。例
えば3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸と金属と
の塩や錯体、特に3,5−ジターシャリーブチルサリチ
ル酸とクロム、アルミニウム又は亜鉛との金属塩や金属
錯体等が好適に用いられる。また、特開平2−2219
67号公報に記載されている式(1)で表される化合物
を用いるものも好ましい。
【0016】
【化2】
【0017】〔式中、R1 及びR4 は水素原子、アルキ
ル基、又は置換若しくは非置換の芳香環(縮合環も含
む)を示し、R2 及びR3 は置換又は非置換の芳香環
(縮合環も含む)を示し、Mは金属を示し、Xはカチオ
ンを示し、またm及びnは自然数を示す〕
ル基、又は置換若しくは非置換の芳香環(縮合環も含
む)を示し、R2 及びR3 は置換又は非置換の芳香環
(縮合環も含む)を示し、Mは金属を示し、Xはカチオ
ンを示し、またm及びnは自然数を示す〕
【0018】式(1)において、R1 、R4 がアルキル
基である場合には、R1 、R4 はメチル基、エチル基、
n−ブチル基、iso−アミル基、n−ドデシル基、n
−オクタデシル基、シクロヘキシル基等を示す。R1 、
R2 、R3 、R4 が芳香環である場合には、これらはベ
ンゼン環や、ナフタリン環を示す。芳香環の置換基とし
てはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アリー
ル基、アラルキル基、ニトロ基、シアン基等が挙げられ
る。また、MとしてはCr、Fe、Co、Ti、B等の
金属が挙げられる。カチオンとしては種々の無機カチオ
ン、有機カチオンを用いることができる。無機カチオン
としては、水素イオン、金属イオンが挙げられ、金属イ
オンとしては、通常Li+ 、Na+ 、K+ 、Mg2+、C
a2+、Zn2+等の一価又は二価のものが挙げられる。ま
た、有機カチオンとしては、アンモニウムイオン、イミ
ニウムイオン、ホスホニウムイオン等が挙げられる。
基である場合には、R1 、R4 はメチル基、エチル基、
n−ブチル基、iso−アミル基、n−ドデシル基、n
−オクタデシル基、シクロヘキシル基等を示す。R1 、
R2 、R3 、R4 が芳香環である場合には、これらはベ
ンゼン環や、ナフタリン環を示す。芳香環の置換基とし
てはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アリー
ル基、アラルキル基、ニトロ基、シアン基等が挙げられ
る。また、MとしてはCr、Fe、Co、Ti、B等の
金属が挙げられる。カチオンとしては種々の無機カチオ
ン、有機カチオンを用いることができる。無機カチオン
としては、水素イオン、金属イオンが挙げられ、金属イ
オンとしては、通常Li+ 、Na+ 、K+ 、Mg2+、C
a2+、Zn2+等の一価又は二価のものが挙げられる。ま
た、有機カチオンとしては、アンモニウムイオン、イミ
ニウムイオン、ホスホニウムイオン等が挙げられる。
【0019】式(1)で表される化合物としては、例え
ば、特開平2−221967号公報の第3〜4項に構造
式が記載されている化合物No.1〜9のものが用いら
れる。帯電制御剤は一種類でも数種類を併用してもよ
く、その使用量はトナーに所望の帯電量により決定すれ
ばよい。通常はバインダー100重量部に対し0.1〜
10重量部用いるのが好ましい。
ば、特開平2−221967号公報の第3〜4項に構造
式が記載されている化合物No.1〜9のものが用いら
れる。帯電制御剤は一種類でも数種類を併用してもよ
く、その使用量はトナーに所望の帯電量により決定すれ
ばよい。通常はバインダー100重量部に対し0.1〜
10重量部用いるのが好ましい。
【0020】本発明に係るカラートナーは、本質的に上
述のバインダー樹脂、添加剤、着色剤及び帯電制御剤よ
りなるが、所望ならば更にその他の成分を含有させるこ
とができる。その他の成分としては、微粉末のシリカ、
アルミナ、チタニア等の流動性向上剤、マグネタイト、
フェライト、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、
導電性チタニア等の無機微粉末やスチレン樹脂、アクリ
ル樹脂等の抵抗調整剤や滑剤等が、内添剤又は外添剤と
して用いられる。これらの添加剤は、通常はバインダー
樹脂100重量部に対し0.05〜10重量部となるよ
うに用いられる。
述のバインダー樹脂、添加剤、着色剤及び帯電制御剤よ
りなるが、所望ならば更にその他の成分を含有させるこ
とができる。その他の成分としては、微粉末のシリカ、
アルミナ、チタニア等の流動性向上剤、マグネタイト、
フェライト、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、
導電性チタニア等の無機微粉末やスチレン樹脂、アクリ
ル樹脂等の抵抗調整剤や滑剤等が、内添剤又は外添剤と
して用いられる。これらの添加剤は、通常はバインダー
樹脂100重量部に対し0.05〜10重量部となるよ
うに用いられる。
【0021】上述した各成分から本発明に係るカラート
ナーを製造するのは、常法に従って行うことができる。
通常は、先ずバインダー樹脂、添加剤、着色剤、帯電制
御剤、更に必要に応じて添加されるその他の成分を混合
機で均一に分散混合し、次いで混合物を密閉式ニーダ
ー、又は一軸若しくは二軸の押出機等で溶融混練し、冷
却後、クラッシャー、ハンマーミル等で粗砕し、ジェッ
トミル、高速ローター回転式ミル等で細粉砕し、風力分
級機(例えば、慣性分級方式のエルボジェット、遠心力
分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター等)等
で分級する方法が採用される。本発明に係るカラートナ
ーを二成分系現像剤として用いる場合、キャリアとして
は鉄粉、マグネタイト粉、フェライト粉等、公知のもの
を用いることができる。
ナーを製造するのは、常法に従って行うことができる。
通常は、先ずバインダー樹脂、添加剤、着色剤、帯電制
御剤、更に必要に応じて添加されるその他の成分を混合
機で均一に分散混合し、次いで混合物を密閉式ニーダ
ー、又は一軸若しくは二軸の押出機等で溶融混練し、冷
却後、クラッシャー、ハンマーミル等で粗砕し、ジェッ
トミル、高速ローター回転式ミル等で細粉砕し、風力分
級機(例えば、慣性分級方式のエルボジェット、遠心力
分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター等)等
で分級する方法が採用される。本発明に係るカラートナ
ーを二成分系現像剤として用いる場合、キャリアとして
は鉄粉、マグネタイト粉、フェライト粉等、公知のもの
を用いることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれからの
実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例
及び比較例において軟化点、光沢、透明性、ブロッキン
グ性、濃度及びカブリは、それぞれ下記により測定し
た。
明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれからの
実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例
及び比較例において軟化点、光沢、透明性、ブロッキン
グ性、濃度及びカブリは、それぞれ下記により測定し
た。
【0023】軟化点;フローテスター(島津製作所社製
CFT−500)において、試料1gをノズル1mm×
10mm、荷重30kg、予熱時間50℃で5分、昇温
速度3℃/分の条件下で測定を行い、フロー開始から終
了までの距離の中間点の温度を軟化温度とする。
CFT−500)において、試料1gをノズル1mm×
10mm、荷重30kg、予熱時間50℃で5分、昇温
速度3℃/分の条件下で測定を行い、フロー開始から終
了までの距離の中間点の温度を軟化温度とする。
【0024】光沢;市販の普通紙に160℃で定着した
画像を評価した。 ○ 実用上良好、適当な光沢あり。 △ 実用上使用可、やや光沢不足。 × 実用不可、光沢なし。
画像を評価した。 ○ 実用上良好、適当な光沢あり。 △ 実用上使用可、やや光沢不足。 × 実用不可、光沢なし。
【0025】透明性;市販のオーバーヘッドでプロジェ
クターシートに160℃で定着した画像をオーバーヘッ
ドプロジェクターで投影して評価した。 ○ 実用上良好、色再現性が良好で鮮明。 △ 実用上使用可、色再現性がやや劣る。 × 実用不可、黒く濁っている。
クターシートに160℃で定着した画像をオーバーヘッ
ドプロジェクターで投影して評価した。 ○ 実用上良好、色再現性が良好で鮮明。 △ 実用上使用可、色再現性がやや劣る。 × 実用不可、黒く濁っている。
【0026】定着性;市販の普通紙を用い、定着温度を
変えてオフセット現象と紙の巻き付き現象を調べた。定
着性はオフセット現象が発生せず紙が巻き付かない定着
温度幅で評価した。 ○ 実用上良好、定着温度幅が広い。 △ 実用上使用可、定着温度幅が少し狭い。 × 実用不可、定着温度幅が狭い。
変えてオフセット現象と紙の巻き付き現象を調べた。定
着性はオフセット現象が発生せず紙が巻き付かない定着
温度幅で評価した。 ○ 実用上良好、定着温度幅が広い。 △ 実用上使用可、定着温度幅が少し狭い。 × 実用不可、定着温度幅が狭い。
【0027】ブロッキング性;内径28mmの円筒にト
ナー10gを入れ、トナーの上から3.3g/cm2の
荷重を加え、50℃の環境下に5時間放置した後のブロ
ッキング性の良否を判定した。 ○ 実用上良好 △ 実用上使用可 × 実用不可
ナー10gを入れ、トナーの上から3.3g/cm2の
荷重を加え、50℃の環境下に5時間放置した後のブロ
ッキング性の良否を判定した。 ○ 実用上良好 △ 実用上使用可 × 実用不可
【0028】濃度、カブリ;市販の普通紙に画像を16
0℃で定着し、濃度はベタ部の画像濃度をマクベス反射
濃度計で評価した。カブリは白地画像上のトナーかぶり
を評価した。 ○ 実用上良好、充分な画像濃度がありカブリ等の画像
汚れが少ない。 △ 実用上使用可、画像濃度がやや不足しているかカブ
リ等の画像汚れがやや多い。 × 実用不可、画像濃度が不足しているかカブリ等の画
像汚れが多い。
0℃で定着し、濃度はベタ部の画像濃度をマクベス反射
濃度計で評価した。カブリは白地画像上のトナーかぶり
を評価した。 ○ 実用上良好、充分な画像濃度がありカブリ等の画像
汚れが少ない。 △ 実用上使用可、画像濃度がやや不足しているかカブ
リ等の画像汚れがやや多い。 × 実用不可、画像濃度が不足しているかカブリ等の画
像汚れが多い。
【0029】 実施例1〜7及び比較例1〜4 トナーの製造 ポリエステル樹脂 100重量部 主成分 2,2−ビス(4−ヒドロキシプロポキシ)フェニルプロパン 2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ)フェニルプロパン テレフタル酸 トリメリット酸 ジメチルシリコーンオイル 帯電制御剤 2重量部 マゼンタ顔料(カラーインデックス;ピグメントレッド122) 6重量部 上記の成分をヘンシェルミキサーで混合し、混練、粉砕
及び分級して、体積平均粒子径9μmのマゼンタトナー
を得た。
及び分級して、体積平均粒子径9μmのマゼンタトナー
を得た。
【0030】画像形成及び定着;有機光導電体を感光体
とした電子写真方式の複写機を用いて未定着画像を作成
した。トナーの付着量は0.5mg/cm2 とした。こ
の未定着画像を市販の普通紙及びオーバーヘッドプロジ
ェクターシートに転写して定着させた。定着は、表面が
シリコーンゴムからなる直径20mmの加熱ローラー定
着機を用い、ニップ幅4mm、定着速度60mm/秒で
定着した。なお、定着に際し、ローラーにシリコーンオ
イル等のオフセット防止液は供給しなかった。結果を表
−1に示す。
とした電子写真方式の複写機を用いて未定着画像を作成
した。トナーの付着量は0.5mg/cm2 とした。こ
の未定着画像を市販の普通紙及びオーバーヘッドプロジ
ェクターシートに転写して定着させた。定着は、表面が
シリコーンゴムからなる直径20mmの加熱ローラー定
着機を用い、ニップ幅4mm、定着速度60mm/秒で
定着した。なお、定着に際し、ローラーにシリコーンオ
イル等のオフセット防止液は供給しなかった。結果を表
−1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、光沢、透明性、ブロッ
キング性が良好で、シリコーンオイル等のオフセット防
止液を供給しない加熱ローラー定着法でトナーを定着し
た際に、オフセット現象やシートの巻き付き現象が発生
しない、定着温度幅が広く、定着性が良好で、画像濃度
が高く、カブリ等の画像汚れが少ない電子写真用フルカ
ラートナーが得られる。
キング性が良好で、シリコーンオイル等のオフセット防
止液を供給しない加熱ローラー定着法でトナーを定着し
た際に、オフセット現象やシートの巻き付き現象が発生
しない、定着温度幅が広く、定着性が良好で、画像濃度
が高く、カブリ等の画像汚れが少ない電子写真用フルカ
ラートナーが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三ツ橋 和夫 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 斉喜 晋一 新潟県上越市福田町1番地 三菱化学株式 会社直江津事業所内 (72)発明者 平松 義信 新潟県上越市福田町1番地 三菱化学株式 会社直江津事業所内 (72)発明者 錦織 卓哉 新潟県上越市福田町1番地 三菱化学株式 会社直江津事業所内 (72)発明者 佐藤 幸弘 新潟県上越市福田町1番地 三菱化学株式 会社直江津事業所内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 AA21 CA08 CA12 CA14 CA17 CA26 DA01 DA04 DA06 EA03 EA07 2H033 BA58 BB01
Claims (8)
- 【請求項1】 バインダー樹脂と添加剤と着色剤と帯電
制御剤とを含有する電子写真用フルカラートナーにおい
て、 前記バインダー樹脂の主成分は軟化点が90〜120℃
のポリエステル樹脂であるとともに、前記添加剤はシリ
コーンオイルであり、 前記ポリエステル樹脂は、アルコール成分とカルボン酸
成分とを共縮重合したものであり、 前記アルコール成分は、エチレンオキシドまたはプロピ
レンオキシドをビスフェノールAに付加した付加物から
なり、 前記カルボン酸成分は、テレフタル酸またはテレフタル
酸の酸無水物またはテレフタル酸の低級アルキルエステ
ルで表されるかもしくはトリメリット酸またはトリメリ
ット酸の酸無水物またはトリメリット酸の低級アルキル
エステルで表されるポリカルボン酸もしくはそのポリカ
ルボン酸の酸無水物であることを特徴とする電子写真用
フルカラートナー。 - 【請求項2】 前記トリメリット酸が0.5〜3重量部
含まれていることを特徴とする請求項1に記載の電子写
真用フルカラートナー。 - 【請求項3】 前記バインダー樹脂100重量部に対し
て前記シリコーンオイルが0.05〜1重量部含まれて
いることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記
載の電子写真用フルカラートナー。 - 【請求項4】 前記シリコーンオイルの粘度が1〜10
000センチストークスであることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の電子写真用フルカラートナ
ー。 - 【請求項5】 前記シリコーンオイルはジメチルシリコ
ーンを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載の電子写真用フルカラートナー。 - 【請求項6】 前記帯電制御剤は、サリチル酸またはア
ルキルサリチル酸のうちのいずれかの金属錯体もしくは
サリチル酸またはアルキルサリチル酸のうちのいずれか
の塩であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
記載の電子写真用フルカラートナー。 - 【請求項7】 前記帯電制御剤は、下記一般式(1)で
表される化合物であることを特徴とする請求項1〜5の
いずれかに記載の電子写真用フルカラートナー。 【化1】 〔式中、R1 及びR4 は水素原子、アルキル基、又は置
換若しくは非置換の芳香環(縮合環も含む)を示し、R
2 及びR3 は置換又は非置換の芳香環(縮合環も含む)
を示し、Mは金属を示し、Xはカチオンを示し、またm
及びnは自然数を示す〕 - 【請求項8】 静電荷の電気的潜像をトナーで現像し、
このトナー像を被定着シートの表面に加熱ローラーを用
いて定着させる電子写真画像形成方法において、 前記トナーとして請求項1〜7のいずれかに記載された
電子写真用フルカラートナーを用い、前記加熱ローラー
にオフセット防止液を供給せずに前記トナーを前記被定
着シートへ定着させることを特徴とする電子写真画像形
成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19828298A JP2000029248A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 電子写真用フルカラートナー及び電子写真画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19828298A JP2000029248A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 電子写真用フルカラートナー及び電子写真画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000029248A true JP2000029248A (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=16388542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19828298A Pending JP2000029248A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 電子写真用フルカラートナー及び電子写真画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000029248A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004295074A (ja) * | 2003-03-10 | 2004-10-21 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 |
US7244537B2 (en) | 2003-03-10 | 2007-07-17 | Mitsubishi Chemical Corporation | Toner for developing an electrostatic charge image and method for its production |
-
1998
- 1998-07-14 JP JP19828298A patent/JP2000029248A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004295074A (ja) * | 2003-03-10 | 2004-10-21 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 |
US7244537B2 (en) | 2003-03-10 | 2007-07-17 | Mitsubishi Chemical Corporation | Toner for developing an electrostatic charge image and method for its production |
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