JPH10246984A - カラートナー - Google Patents

カラートナー

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JPH10246984A
JPH10246984A JP4889097A JP4889097A JPH10246984A JP H10246984 A JPH10246984 A JP H10246984A JP 4889097 A JP4889097 A JP 4889097A JP 4889097 A JP4889097 A JP 4889097A JP H10246984 A JPH10246984 A JP H10246984A
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JP
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average molecular
color toner
weight
image
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JP4889097A
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Inventor
Toshihiko Aihara
利彦 相原
Takayuki Kanai
孝之 金井
Tomoko Ishikawa
智子 石川
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光沢、透明性、ブロッキング性等の諸特性に
優れたカラートナーを提供する。 【解決手段】 少なくともスチレン系樹脂、着色剤及び
帯電制御剤を含有しており、180℃における粘度が3
000ポイズ以下、トナー中のスチレン系樹脂の数平均
分子量が2000〜10000であり、数平均分子量に
対する重量平均分子量の比が3.5未満であることを特
徴とするカラートナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機及びプリンターに用いられる静電荷像現像用カラー
トナーに関する。詳しくは、光沢、透明性、ブロッキン
グ性が良好で、シリコンオイル等のオフセット防止液を
供給しない加熱ローラー定着法でトナーを定着した際
に、オフセット現象やシートの巻き付き現象が発生しな
い定着温度幅が広く、定着性が良好で、画像濃度が高
く、カブリ等の画像汚れが少ない、静電荷像現像用カラ
ートナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は米国特許第2297691
号、特公昭42−23910号公報及び特公昭43−2
4748号公報などに開示されているとおり、一般には
光導電物質を含む感光体上に種々の手段により静電荷の
電気的潜像を形成し、次いでこの潜像をトナーで粉像と
して現像し、必要に応じて紙などに転写した後、加熱、
加圧又は溶剤蒸気などにより定着するものである。加熱
定着法としては、オーブン定着法、フラッシュ定着法、
加圧定着法、加熱ローラー定着法などがあるが、電子写
真複写機等では一般的に加熱ローラー定着法が用いられ
ている。この方法は紙やオーバーヘッドプロジェクタ用
シートなどの被定着シート上に像を融着する際の熱効率
が極めて良好で、迅速に定着することができるので、特
に高速度の複写時における定着方法として極めて有効で
ある。しかしながら、この方法では、トナー像と定着ロ
ーラー表面が加熱溶融状態で圧接触するために、トナー
像の一部が定着ローラー表面に付着し、次の被定着シー
ト上にこれを再移転して被定着シートに汚れを発生させ
る所謂オフセット現象が生じたり、シートの巻き付き現
象が生じたりする。従来、オフセット現象やシートの巻
き付き現象を防止する方法として、ローラー表面をシリ
コンゴムやフッ素系樹脂などのトナーに対して離型性に
優れた材料で形成し、かつその表面にシリコンオイル等
の離型性の良い液体を供給して、その薄膜でローラー表
面を被覆することが行われている。しかし、この方法
は、オフセット現象やシートの巻き付き現象を防止する
のにきわめて有効である反面、液体の供給装置を要する
ため定着装置が複雑になったり、両面印字する際にシリ
コンオイル等によりシート送りがスムーズにいかなくな
ったり、オーバーヘッドプロジェクタ用シートではシー
ト表面がベタついたりする等の問題を有している。そこ
で、シリコンオイル等のオフセット防止液を定着ローラ
ー表面に供給せずにオフセット現象を発生させない方法
として、例えばローラー表面をフッ素系樹脂などのトナ
ーに対して離型性に優れた材料で形成するとともに、ト
ナー中に低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレ
ン等のオレフィン系ワックス類を含有する方法が特公昭
52−3304、特公昭60−17109、特公昭57
−52574、特公昭58−58664号各公報等で、
バインダーとして分子量分布の広い樹脂を用いる方法が
特公昭55−6895号公報で提案されている。しかし
ながら、これらの方法は、オフセット現象やシートの巻
き付き現象の抑制に効果があるものの、フルカラートナ
ーに応用した場合には、光沢や混色時の透明性の点で満
足すべき性能を発揮しない。
【0003】周知の如く、トナーは、バインダー、着色
剤及び帯電制御剤並びに必要に応じてワックス等を混合
し、混練して均一組成としたのち、1〜30μm程度に
微粉砕した粉体であって、バインダーとしてはポリスチ
レン系樹脂、ポリエステル系樹脂などが主に用いられて
いる。トナーは一成分現像剤として用いられるか、キャ
リアと称される粉径10〜200μm程度の鉄粉、フェ
ライト粉、マグネタイト粉等と混合して2成分現像剤と
して用いられる。トナーの製造法としては、まずバイン
ダー、着色剤、帯電制御剤、更に必要に応じてワックス
等を混合機で均一に分散混合し、次いで混合物を密閉式
ニーダー、又は1軸若しくは2軸の押出機等で溶融混練
し、冷却後、クラッシャー、ハンマーミル等で粗砕し、
ジェットミル、高速ローター回転式ミル等で細粉砕し、
風力分級機(例えば、慣性分級方式のエルボジェット、
遠心力分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター
など)等で分級する方法が一般的である。トナーとキャ
リアの混合装置としては、ダブルコンミキサー、V型ミ
キサー、ドラム型ミキサー、スーパーミキサー、ヘンシ
ェルミキサー、ナウターミキサーなどが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光沢、透明
性、ブロッキング性が良好で、シリコンオイル等のオフ
セット防止液を供給しない加熱ローラー定着法でトナー
を定着した際に、オフセット現象やシートの巻き付き現
象を発生しない定着温度幅が広く、定着性の良好な静電
荷像現像用カラートナーを提供せんとするものである。
また、本発明は、画像濃度が高く、カブリ等の汚れが少
ない静電荷像現像用カラートナーを提供せんとするもの
である。さらに、本発明は、光沢や混色時の透明性が良
好で、紙やオーバーヘッドプロジェクター用シートに転
写した際の色再現性が良好なフルカラートナーを提供せ
んとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の要旨
は、少なくともスチレン系樹脂、着色剤及び帯電制御剤
を含有しており、180℃における粘度(η180 )が3
000ポイズ以下であり、テトラヒドロフラン可溶分の
分子量が下記式の範囲にあることを特徴とするカラート
ナー 2000<数平均分子量(Mn)<10000 重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)<3.
5 に存する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明について更に詳細に説明す
ると、本発明は少なくともバインダー、着色剤及び帯電
制御剤を含有する公知のカラートナーの改良に関するも
のである。本発明においてはバインダーとしてスチレン
系樹脂を用いる。スチレン系樹脂としては種々のスチレ
ン系単量体の単独重合体又は共重合体が用いられる。ス
チレン系単量体とはスチレン及びその誘導体であり、例
えばスチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレ
ン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エ
チルスチレン、p−メトキシスチレン、o,m,p−ク
ロロスチレンなどが用いられる。また、これらのスチレ
ン系単量体と、これと共重合し得る他の単量体との共重
合体も用いられる。このような単量体としては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸β−ヒドロ
キシエチル、アクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アク
リル酸σ−ヒドロキシブチル、メタクリル酸β−ヒドロ
キシエチル、エチレングリコールジメタクリル酸エステ
ル、テトラエチレングリコールジメタクリル酸エステル
等のアクリル系単量体や、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル等のビニルエステル、ビニル−n−ブ
チルエーテル、ビニルフェニルエーテル、ビニルシクロ
ヘキシルエーテル等のビニルエーテル、ブタジエン、イ
ソプレン、クロロプレン等のジオレフィン類、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、ブテン−1、ペンテン
−1、4−メチルペンテン−1等のモノオレフィン類等
が挙げられる。本発明においてはバインダーとしてスチ
レン系単量体と他のものとの共重合体、特にスチレンと
アクリル酸エステルとの共重合体を用いるのが好まし
い。
【0007】バインダーとして用いるトナー中のスチレ
ン系樹脂は、数平均分子量(Mn)が2000ないし1
0000であることが必要である。数平均分子量が20
00以下であると定着性とブロッキング性が悪化する。
逆に数平均分子量が10000以上であると光沢と透明
性が悪化する。数平均分子量は4000〜8000であ
るのが好ましい。また、トナー中のスチレン系樹脂の数
平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)との比、
Mw/Mnは、3.5未満であることが必要である。こ
の比が3.5以上の分子量分布の広いものをバインダー
として用いると、光沢、透明性及び定着性が悪化する。
Mw/Mnの好ましい範囲は2.0〜2.5である。更
にトナー中のスチレン系樹脂のテトラヒドロフラン不溶
分の含有率は5重量%以下であることが好ましい。テト
ラヒドロフラン不溶分が5重量%を越えると、光沢と透
明性が低下する傾向にある。テトラヒドロフラン不溶分
の含有率は2重量%以下であるのが更に好ましい。
【0008】なお、本発明のカラートナーにおいては、
通常のバインダーとして上記のスチレン系樹脂を単独で
用いてもよいが、所望ならばこれに加えて他の樹脂を併
用することもできる。他の樹脂を併用する場合には、そ
の使用量は上述のスチレン系樹脂の特性を損なわない範
囲に止めなければならない。通常は、上述のスチレン系
樹脂がバインダー全体の50重量%以上、好ましくは6
0重量%以上を占めるようにする。
【0009】着色剤としては、カーボンブラック、ラン
プブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブ
ルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリー
ン、ハンザイエローG、ローダミン系染顔料、クロムイ
エロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベ
ンガル、トリアリルメタン系染料、モノアゾ系、ジスア
ゾ系、縮合アゾ系染顔料など、公知の任意の染顔料を単
独ないしは混合して用いることができる。フルカラート
ナーの場合には、イエローはベンジジンイエロー、モノ
アゾ系染顔料、縮合アゾ系染顔料、アゼンタはキナクリ
ドン、ローダミン系染顔料、モノアゾ系染顔料、シアン
はフタロシアニンブルー、ブラックはカーボンブラック
をそれぞれ用いるのが好ましい。着色剤はバインダー1
00重量部に対し通常3〜20重量部となるように用い
られる。
【0010】帯電制御剤としては公知の種々の正荷電性
又は負荷電性のものを用いることができる。好ましくは
特公昭55−42752号公報や特公平7−62766
号公報に記載されているサリチル酸又はアルキルサリチ
ル酸の金属塩又は金属錯体が用いられる。例えば3,5
−ジターシャリーブチルサリチル酸と金属との塩や錯
体、特に3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸とク
ロム、アルミニウム又は亜鉛との金属塩や金属錯体など
が好適に用いられる。また、特公平7−13765号公
報に記載されている式(1)で表わされる化合物を用い
るのも好ましい。
【0011】
【化2】
【0012】(式(1)中、R1 ないしR4 は水素原
子、アルキル基、又は置換若しくは非置換の芳香環を示
し、Mは金属を示し、Xはカチオンを示し、m、nは自
然数を示す。) 式(1)において、R1 ないしR4 のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、n−ブチル基、iso−アミ
ル基、n−ドデシル基、n−オクタデシル基、シクロヘ
キシル基等があげられる。R1 ないしR4 の芳香環(縮
合環を含む)としては、ベンゼン環や、ナフタリン環が
あげられる。芳香環の置換基としてはアルキル基、アル
コキシル基、ハロゲン原子、アリール基、アラルキル
基、ニトロ基、シアノ基等があげられる。R2 及びR3
は置換又は非置換の芳香環であることが好ましい。R1
ないしR4 は互いに同一の基でも、異なった基でもよ
い。また、MとしてはCr、Fe、Co、Ti、B等の
金属があげられる。カチオンとしては種々の無機カチオ
ン、有機カチオンを用いることができる。無機カチオン
としては、水素イオン、金属イオンがあげられ、金属イ
オンとしては、通常Li + 、Na+ 、K+ 、Mg2+、C
2+、Zn2+等の1価又は2価のものがあげられる。ま
た、有機カチオンとしては、アンモニウムイオン、イミ
ニウムイオン、ホスホニウムイオン等があげられる。
【0013】式(1)で表される化合物としては、例え
ば、特公平7−13765号公報の第3項〜第5項に構
造式が記載されている化合物No.1〜9のものが用い
られる。帯電制御剤は1種類でも数種類を併用してもよ
く、その使用量はトナーに所望の帯電量により決定すれ
ばよい。通常はバインダー100重量部に対し0.1〜
10重量部用いるのが好ましい。
【0014】本発明に係るカラートナーは、本質的に上
述のバインダー、着色剤及び帯電制御剤よりなるが、所
望ならばこれに更にワックスその他の成分を含有させる
ことができる。ワックスとしては通常は、オレフィン系
ワックス、特に低分子量ポリプロピレンが用いられる。
その使用量はバインダー、着色剤により異なるが、バイ
ンダー100重量部に対して10重量部以下が好適であ
る。なお、所望によりオレフィン系ワックスの他に、パ
ラフィンワックス、高級脂肪酸、脂肪酸アミド、金属石
鹸等を少量添加してもよい。
【0015】また、ワックス以外の成分としては、微粉
末のシリカ、アルミナ、チタニア等の流動性向上剤、マ
グネタイト、フェライト、酸化セリウム、チタン酸スト
ロンチウム、導電性チタニア等の無機微粉末やスチレン
樹脂、アクリル樹脂等の抵抗調整剤や滑剤などが、内添
剤又は外添剤として用いられる。これらの添加剤は、通
常はバインダー100重量部に対し0.05〜10重量
%となるように用いられる。
【0016】上述した各成分から本発明に係るカラート
ナーを製造するのは、常法に従って行うことができる。
通常は、まず樹脂、着色剤、帯電制御剤、更に必要に応
じて添加されるワックス等を混合機で均一に分散混合
し、次いで混合物を密閉式ニーダー、又は1軸若しくは
2軸の押出機等で溶融混練し、冷却後、クラッシャー、
ハンマーミル等で粗砕し、ジェットミル、高速ローター
回転式ミル等で細粉砕し、風力分級機(例えば、慣性分
級方式のエルボジェット、遠心力分級方式のミクロプレ
ックス、DSセパレーターなど)等で分級する方法が採
用される。
【0017】本発明に係るカラートナーは、180℃に
おける粘度(η180 )が3000ポイズ以下でなければ
ならない。180℃における粘度(η180 )が3000
ポイズを越えるような高粘度になると光沢と透明性が低
下する。180℃における粘度(η180 )は500ポイ
ズ以下であるのが好ましい。本発明に係るカラートナー
を2成分系現像剤として用いる場合、キャリアとしては
鉄粉、マグネタイト粉、フェライト粉など、公知のもの
を用いることができる。さらにはこれらをシリコーン樹
脂、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂等でコーティングし
たキャリアを用いてもよい。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。なお以下の実施例においてトナーのテトラヒドロ
フラン可溶分の分子量{数平均分子量(Mn)、重量平
均分子量(Mw)}、180℃における粘度
(η180)、スチレン系樹脂のテトラヒドロフラン不溶
分、光沢、透明性、ブロッキング性、濃度及びカブリ
は、それぞれ下記により測定した。トナーのテトラヒド
ロフラン可溶分の分子量{数平均分子量(Mn)、重量
平均分子量(Mw)};ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)により測定した。
【0019】装置;TOSO GPC装置HCL−81
20 システムコントローラー SC−8020 カラム;Polymer Laboratory社 P
L−gel Mixed 10μ、7.5mmID、3
00mmL×2本 リファレンスカラム;TOSO TSKgel SUP
ERR H−RC 6.0mmID、150mmL 検出器;屈折率(RI)検出器 検量線;Pressure Chemical Co.
の10種類の標準ポリスチレン(分子量5.8×102
〜8.5×106 )を用いて作成 測定;温度40℃において、テトラヒドロフランを0.
5ml/分で流し、これに下述のスチレン系樹脂のテト
ラヒドロフラン不溶分の手順(3)で作成した濾液(試
料のテトラヒドロフラン溶液、濃度0.1重量%)を1
00μl注入した。
【0020】180℃における粘度(η180 );トナー
を40℃、30kg/cm2 の熱プレスで、直径18m
mφ、厚さ約4mmの円柱状に成形し、50℃の真空乾
燥機で24時間乾燥した。この試料につき、(株)レオ
ロジー社の溶融粘弾性測定装置MR−500を用いて、
直径19.88mmφのパラレルプレートを用い、動的
(正弦波)測定、温度分散モード、測定周波数1Hzで
測定し、180℃における粘度(η180 )を求めた。
【0021】スチレン系樹脂のテトラヒドロフラン不溶
分(g);下記の手順によりトナーをテトラヒドロフラ
ンに投入し、撹拌して溶解量を測定した。 (1)溶解;ビーカーに粉末状の試料5gを正確に秤量
し(W1 )。次いで、テトラヒドロフラン500mlを
加え、マグネチックスターラーを用いて室温で6時間撹
拌した。
【0022】(2)セライト濾過層の作成;ビーカーに
セライト50gとテトラヒドロフラン1000ml入れ
てよく撹拌し、形成されるセライト層が均一になるよう
にブフナー漏斗に流し入れた。このときベルジャーを用
いてアスピレーターで吸引したが、漏斗のセライト表面
は濡れた状態に保持した。さらに、セライト層を洗浄す
るためテトラヒドロフラン1000mlを加え、アスピ
レーターで吸引した。このときもセライト表面は濡れた
状態に保持した。
【0023】(3)濾過;上記(1)で作成した溶液を
(2)で作成したセライト濾過層を用いて濾過した。ナ
ス型フラスコを正確に秤量し(W2 )、これに濾液を受
入れた。 (4)乾燥;60℃のウォーターバスとアスピレーター
を用い、ナス型フラスコ中のテトラヒドロフランを除去
した。次いで残さに、ヘキサン約1000mlを加え2
4時間放置したのちヘキサンを蒸発させて除去した。6
0℃の真空乾燥機で2時間乾燥したのち室温に冷却し、
ナス型フラスコを正確に秤量した(W3 )。
【0024】(5)スチレン系樹脂のテトラヒドロフラ
ン不溶分の計算;スチレン系樹脂のテトラヒドロフラン
不溶分(g)は下記により計算した。ここでトナー中に
含まれるスチレン系樹脂の含有量をR重量%とする。
尚、Rはトナー製造時の樹脂の配合量から求められる。 g=100−(W3 −W2 )×100/(W1 ×R/100) (%)
【0025】光沢;市販の普通紙に180℃で定着した
画像を評価した。 ○ 実用上良好、適当な光沢あり。 △ 実用上使用可、やや光沢不足。 × 実用不可、光沢なし。
【0026】透明性;市販のオーバーヘッドプロジェク
ターシートに180℃で定着した画像をオーバーヘッド
プロジェクターで投影して評価した。 ○ 実用上良好、色再現性が良好で鮮明。 △ 実用上使用可、色再現性がやや劣る。 × 実用不可、黒く濁っている。
【0027】定着性;市販の普通紙を用い、定着温度を
変えてオフセット現象と紙の巻き付き現象を調べた。定
着性はオフセット現象が発生せず紙が巻き付かない定着
温度幅で評価した。 ○ 実用上良好、定着温度幅が広い。 △ 実用上使用可、定着温度幅が少し狭い。 × 実用不可、定着温度幅が狭い。
【0028】ブロッキング性;内径28mmの円筒にト
ナー10gを入れ、トナーの上から3.3g/cm2
荷重を加え、50℃の環境下に5時間放置した後のブロ
ッキング性の良否を判定した。 ○ 実用上良好 △ 実用上使用可 × 実用不可
【0029】濃度、カブリ;市販の普通紙に画像を18
0℃で定着し、濃度はベタ部の画像濃度をマクベス反射
濃度計で評価した。カブリは白地画像上のトナーカブリ
を評価した。 ○ 実用上良好、充分な画像濃度がありカブリ等の画像
汚れが少ない。 △ 実用上使用可、画像濃度がやや不足しているかカブ
リ等の画像汚れがやや多い。 × 実用不可、画像濃度が不足しているかカブリ等の画
像汚れが多い。
【0030】実施例1〜5及び比較例1、2 トナーの製造 スチレン系樹脂(スチレン−アクリル共重合体) 100重量部 帯電制御剤 5重量部 マゼンタ顔料(カラーインデックス;ピグメントレッド122) 6重量部 上記の3成分をヘンシェルミキサーで混合し、混練、粉
砕及び分級して、体積平均粒子径9μmのマゼンタトナ
ーを得た。
【0031】画像形成及び定着;有機光導電体を感光体
とした電子写真方式の複写機を用いて未定着画像を作成
した。トナーの付着量は0.7mg/cm2 とした。こ
の未定着画像を市販の普通紙及びオーバーヘッドプロジ
ェクターシートに転写して定着させた。定着は、表面が
シリコンゴムからなる直径58mmの加熱ローラー定着
機を用い、ニップ幅4mm、定着速度100mm/秒で
定着した。なお、定着に際し、ローラーにシリコンオイ
ル等のオフセット防止液は供給しなかった。結果を表−
1に示す。
【0032】
【表1】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともスチレン系樹脂、着色剤及び
    帯電制御剤を含有しており、180℃における粘度(η
    180 )が3000ポイズ以下であり、テトラヒドロフラ
    ン可溶分の分子量が下記式の範囲にあることを特徴とす
    るカラートナー。 2000<数平均分子量(Mn)<10000 重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)<3.
  2. 【請求項2】 スチレン系樹脂のテトラヒドロフラン不
    溶分の含有率が5重量%以下であることを特徴とする請
    求項1に記載のカラートナー。
  3. 【請求項3】 スチレン系樹脂の数平均分子量(Mn)
    が、 4000<数平均分子量(Mn)<8000 であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー
    トナー。
  4. 【請求項4】 スチレン系樹脂の数平均分子量(Mn)
    に対する重量平均分子量(Mw)の比が、 2.0<重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(M
    n)<2.5 であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のカラートナー。
  5. 【請求項5】 180℃における粘度(η180 )が50
    0ポイズ以下であることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれかに記載のカラートナー。
  6. 【請求項6】 帯電制御剤としてサリチル酸又はアルキ
    ルサリチル酸の金属錯体又は金属塩を含有することを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカラート
    ナー。
  7. 【請求項7】 帯電制御剤として式(1)で表される化
    合物を含有することを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれかに記載のカラートナー。 【化1】 (式(1)中、R1 ないしR4 は水素原子、アルキル
    基、又は置換若しくは非置換の芳香環を示し、Mは金属
    を示し、Xはカチオンを示し、m、nは自然数を示
    す。)
  8. 【請求項8】 静電荷の電気的潜像をトナーで現像し、
    このトナー像を被定着シート上に加熱ローラーを用いて
    定着する像形成方法において、トナーとして請求項1な
    いし7のいずれかに記載のカラートナーを用い、かつ加
    熱ローラーにオフセット防止液を供給せずに定着を行う
    ことを特徴とする像形成方法。
JP4889097A 1997-03-04 1997-03-04 カラートナー Pending JPH10246984A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000267359A (ja) * 1999-03-19 2000-09-29 Canon Inc トナー及び画像形成方法

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JP2000267359A (ja) * 1999-03-19 2000-09-29 Canon Inc トナー及び画像形成方法

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