JP4227276B2 - 樹脂被覆キャリア、二成分系現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

樹脂被覆キャリア、二成分系現像剤及び画像形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法あるいは静電印刷法などにおいて電気的潜像または磁気的潜像を現像するのに用いられる現像剤中のキャリアに関し、とりわけ耐久性と画質及び環境特性を著しく改良した樹脂被覆キャリア,該樹脂被覆キャリアを用いた二成分系現像剤および画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
二成分系現像剤を構成するキャリアは、導電性キャリアと絶縁性キャリアに大別され、導電性キャリアとしては通常酸化又は未酸化の鉄粉が用いられる。この鉄粉キャリアを用いた二成分系現像剤においては、トナーに対する摩擦帯電性が不安定であり、且つ二成分系現像剤により形成される可視像にカブリが発生する欠点がある。即ち、二成分系現像剤の使用に伴ない、鉄粉キャリア粒子の表面にトナー粒子が付着,蓄積(スペント・トナー)するため、キャリア粒子の電気抵抗が増大して、バイアス電流が低下し、しかも摩擦帯電性が不安定となり、この結果形成される可視像の画像濃度が低下しカブリが増大する。従って、鉄粉キャリアを含有する現像剤を用いて電子複写装置により連続的に複写を行なうと、少数回で現像剤が劣化するため、現像剤を早期に交換することが必要となり、結局コストが高いものとなる。
【0003】
絶縁性キャリアとしては一般に鉄、ニッケル及びフェライトの如き強磁性体より成るキャリア芯材の表面を、絶縁性樹脂により均一に被覆したキャリアが代表的なものである。この絶縁性キャリアを用いた二成分系現像剤においては、キャリア表面にトナー粒子が融着することが導電性キャリアの場合に比べて著しく少なく、同時にトナーとキャリアとの摩擦帯電性を制御することが容易であり耐久性に優れ使用寿命が長い点で、特に高速の電子複写機に好適であるという利点がある。
【0004】
絶縁性キャリアに対して要求される特性は種々あるが、特に重要な特性として適当な帯電性、耐衝撃性、耐摩耗性、芯材(コア)と被覆材料との良好な密着性及び電荷分布の均一性を挙げることができる。
【0005】
上記諸要求特性を考慮すると、従来使用されてきた絶縁性キャリアは依然として改善すべき問題を残しており、完全なものは今のところ知られていない。例えば、アクリル系樹脂をキャリアの被覆材として用いる例は、特開昭47−13954号公報、特開昭60−208765号公報で開示されている。特に分子量について述べられているものとしては、特開昭60−208767号公報などで開示されており、分子量を一定管理することにより被覆されたキャリアの帯電性が安定化することが知られている。ところが、被覆樹脂をキャリア芯材に付着させるには、装置の条件や被覆を行う環境、特に湿度の影響を受けやすく、たとえそれらを厳しく管理しても樹脂を安定的に芯材に付着させ、十分な帯電性、耐久性を持たせる為には、未だ満足がゆくものがないのが現状である。
【0006】
トナー融着などのキャリアのスペント化を防ぐために表面エネルギーの小さい樹脂を被覆層として用いることにより耐久性を向上させる提案がなされており、例えば表面エネルギーの小さい樹脂としてシリコーン樹脂が挙げられる。
【0007】
シリコーン樹脂は、表面張力が低いこと以外に撥水性が高いという利点を持つ反面、シリコーン樹脂は接着性が悪いため被覆層に使用した場合に剥離し易いという問題点を持つ。
【0008】
この問題点を改善する為に、例えば樹脂変成シリコーン樹脂を用いる方法(特開昭55−127569号公報)、ビニルシランを含有せしめ他の樹脂と反応させる方法(特開昭56−32149号公報)、トリアルコキシシランとエチルセルロースとの混合物を用いる方法(USP3,840,464)、オルガノシリコーンターポリマーとポリフェニレン樹脂との混合物を用いる方法(USP3,849,127)が提案されている。しかしながら、その被覆膜の形成のため300℃以上の高温が必要であったり、シリコーン樹脂と他の樹脂との相溶性が悪く被覆膜が不均一になり、期待される特性が得られないという問題があった。さらに、比較的低い硬化温度にて被覆膜を作ることも提案されている(特開昭55−127569号公報)が、接着性が不充分であり且つ被覆膜の強靭性が不充分であるため摩耗し易く、例えば高速複写機のような現像部内での強い長時間の撹拌により、キャリア粒子が現像部内壁や感光体表面に衝突したり、又は粒子間同士が衝突すると、シリコーン樹脂被覆層が時間とともに摩損・剥離して、摩擦帯電がトナーとシリコーン樹脂間の帯電から、トナーとキャリア芯材の帯電へと変化するため、現像剤の帯電量が一定に保たれず、画像品質の劣化をきたすものであった。
【0009】
さらに、近年、複写機の高精細,高画質化の要求が市場では高まっており、当該技術分野では、トナーの粒径を細かくして高画質カラー化を達成しようという試みがなされているが、粒径が細かくなると単位質量当りの表面積が増え、トナーの帯電気量が大きくなる傾向にあり、画像濃度薄や耐久劣化が懸念されるところである。
【0010】
さらに、有彩色トナーを用いるカラー複写においては、連続階調性は画質に影響を及ぼす重要な因子であり、多数枚複写後に画像の周辺部のみが強調されるエッジ効果が生じることは画像の階調性を大きく損なう。実際の輪郭の近傍にエッジ効果による擬似輪郭を形成することがあり、カラー複写における色再現性を含めた、複写再現性を貶めるものとなる。従来の白黒コピーで使用される画像面積は10%以下であり、画像として手紙,文献,報告書など、ほとんどライン画像部分であるのに対して、カラー複写の場合、画像面積が最低でも20%以上であり、画像も写真,カタログ,地図,絵画など階調性を有するベタ画像がかなりの頻度または領域を占めている。
【0011】
このような、画像面積が大きい原稿を用いて連続複写を行うと、通常、初期は高画像濃度の複写物が得られるが、しだいに二成分現像剤へのトナー補給が間に合わなくなり、トナー濃度の低下が生じたり、補給トナーが帯電不十分の状態で現像領域に供給され、カブリの原因となったり、現像スリーブ上で部分的なトナー濃度(トナーとキャリアの混合比を示す)の増減が生じ画像のカスレや画像濃度の一様性が得られなくなる傾向がある。この傾向は、トナーを小径化した場合に一層顕著である。
【0012】
これは、現像剤中のトナー内包量(すなわち、トナー濃度)が低すぎること、または補給トナーと二成分現像剤中のキャリア間のすみやかな摩擦帯電の立ち上がりが悪く、非制御性で不十分な帯電量のトナーが現像に関与することによるものであり、これらの現像不足やカブリが発生すると思われる。
【0013】
カラー現像剤としては、大画像面積の原稿の連続的な複写で良画質の画像を常に出力できる能力は必須である。従来画像面積が大きくトナー消費量が非常に多い原稿に対処するため、現像剤自身の改良よりも現像装置の改良により多くは対応していた。すなわち、現像スリーブの静電潜像への接触機会を高めるために、現像スリーブの周速を早めたり、又は現像スリーブの大きさを大口径のものにすることなどが行われている。
【0014】
これらの対策は現像能力はアップするものの、現像装置からのトナー飛散による機内への汚染や、現像装置駆動への過負荷により装置寿命が著しく制限を受けることなどが生ずる。さらには、現像剤の現像能力不足を補うために多量の現像剤を現像装置内に投入することで対応する場合もあるが、これらも、複写機の質量の増加、装置の大型化によるコストアップ、上述と同様に現像装置駆動への過負荷などを招く結果となり、あまり好ましいものではない。
【0015】
さらに、二成分系現像剤の速やかな帯電の立ち上がりのため、特開平8−6302号公報や特開平8−69185号公報に、キャリア芯材表面性をコントロールしてキャリアの流動性向上、トナー搬送能力向上で改善する試みがなされているが、まだ十分に達成できたとは言い難い。
【0016】
特開平8−22150号公報では、キャリア粒子間の磁化のばらつきを低減し、磁気的な力によるキャリアの流動性の均一化による帯電性向上を試みているが、キャリア芯材表面性のコントロールは不十分であり、磁気的な作用だけでは二成分系現像剤の速やかな帯電の立ち上がりを達成するには至っていない。
【0017】
二成分系現像剤はトナーとキャリアの比率を一定範囲でコントロールする必要がある。これをコントロールすることは、現像性の安定化の一端をになっている。この方法の一つとしては、トナーとキャリアの比率(以下「トナー濃度」と呼ぶ)を現像器内で、光の反射光量で検知しこれを制御する、光トナー濃度検知方法がある。この光トナー濃度検知においても、トナーの帯電状態がキャリアの流動性の問題からこの検知部(「検知窓」とも呼ぶ)を汚すことがある。この汚染により、画像濃度の変動が著しいことがみられる。これは、画像面積の大きい画像を出力し続けた場合や、特に低湿環境下で画像面積の小さい画像を出力し続けた場合は、この光トナー検知の汚染による誤動作という点では未だ十分解決できてはいない。
【0018】
詳しくは、特に、画像面積の大きい画像を出力した場合は、高湿下での検知部の汚れは現像剤、とりわけキャリアの流動性の悪化に起因し、トナーが十分にキャリアと混合・帯電できずに検知窓部に付着する。低湿下での窓汚れは、被覆樹脂のコート平滑性が悪いため、画像面積の小さい出力の場合に、トナーの入れ替りが少ないことから、トナーを過剰に帯電させ、この過剰に帯電したトナーがキャリアに強く付着することで、反対極性に帯電するトナーが生じ、このトナーが窓汚れの原因となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述の如き問題点を解決した樹脂被覆キャリア、該樹脂被覆キャリアを用いた二成分系現像剤及び画像形成方法を提供することにある。
【0020】
すなわち本発明の目的は、大画像面積のカラー原稿の連続複写を行っても画像濃度の低下およびカスレの生じない樹脂被覆キャリア、該樹脂被覆キャリアを用いた二成分系現像剤及び画像形成方法を提供することにある。
【0021】
本発明のさらなる目的は、カブリのない鮮明な画像特性を有し、かつ耐久安定性にすぐれた樹脂被覆キャリア、該樹脂被覆キャリアを用いた二成分系現像剤及び画像形成方法を提供することにある。
【0022】
本発明の別の目的は、画像濃度の環境依存性の少ない樹脂被覆キャリア、該樹脂被覆キャリアを用いた二成分系現像剤及び画像形成方法を提供することにある。
【0023】
本発明の目的は、大画像面積のカラー原稿の連続複写を様々な環境下で行なっても、トナー濃度を制御する検知部位を汚染することのない樹脂被覆キャリア、該樹脂被覆キャリアを用いた二成分系現像剤及び画像形成方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記式(I)
(Fe23a(MnO)b(MgO)c(A)d 式(I)
(式中、Aは、SrO、CaO及びAl23の混合物を示し、a,b,c及びdは、モル分率を示し、且つ下記条件
0.4<a<0.6,0.35<b<0.45,0.07<c<0.12,0.005<d<0.015,a+b+c+d≦1
を満足する。)
で示される組成のフェライト成分によって形成されるキャリアコア、及び該キャリアコア表面に該キャリアコアの質量に対して0.08〜0.125質量%の樹脂被覆層を有する樹脂被覆キャリアであり、
該樹脂被覆キャリアは、25〜55μmの平均粒径を有していることを特徴とする樹脂被覆キャリアに関する。
【0025】
また、本発明は、トナー及び上記構成の樹脂被覆キャリアを有する二成分系現像剤に関する。
【0026】
さらに、本発明は、現像剤担持体に担持されているトナー及びキャリアを有する二成分系現像剤を、静電潜像担持体と該現像剤担持体との対向領域である現像領域に搬送し、該現像領域で該静電潜像担持体に担持されている静電潜像を該現像剤担持体に担持されている二成分系現像剤のトナーによって現像する現像工程を有する画像形成方法において、
該キャリアとして、上記構成の樹脂被覆キャリアを用いることを特徴とする画像形成方法に関する。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、従来の問題点について鋭意検討を行った結果、樹脂コートキャリアコアを特定のフェライト成分によって形成することにより、キャリアコアの抵抗及び磁気特性を適正にコントロールすることが可能となり、且つ、キャリアコアの粒子表面が凹凸やしわの少ない平滑な表面性を有するようになるので、このキャリアコア粒子の表面を特定量の樹脂被覆層で被覆して、キャリアコアの粒子表面の特異的な表面性を樹脂被覆層の表面にも現出させることができることに着目した。
【0028】
そして、このような樹脂被覆キャリアによれば、
(a)樹脂被覆層の表面が従来にない平滑性を有することになり、トナーに対する摩擦帯電付与性が均一であり、キャリア表面のトナーに対する融着や汚染が生じ難く、キャリアの耐久性が向上し;
(b)樹脂被覆キャリアの表面は、樹脂被覆層の層厚が部分的に均一で、トナーに対する摩擦帯電付与性が均一であり、上記(a)の効果との組み合わせにより、トナーの摩擦帯電量分布をシャープにすることができ、且つ、樹脂被覆層の耐衝撃性が部分的に均一であり、樹脂被覆層のハガレが生じ難く、上記(a)の効果との組み合わせにより、キャリアの耐久性が向上し;
(c)樹脂被覆キャリアの抵抗及び磁気特性が適正となるので、現像剤担持体上に形成される平均粒径の小さい樹脂被覆キャリアによる磁気ブラシにより、トナーの摩擦の立上がりを高めて高温高湿下において良好な画像形成が可能となる;ことを見出したものである。
【0029】
本発明のキャリアにおけるキャリアコアは、下記式(I)
(Fe23a(MnO)b(MgO)c(A)d 式(I)
(式中、Aは、SrO、CaO及びAl23の混合物を示し、a,b,c及びdは、モル分率を示し、且つ下記条件
0.4<a<0.6,0.35<b<0.45,0.07<c<0.12,0.005<d<0.015,a+b+c+d≦1
を満足する。)
で示される組成のフェライト成分によって形成され、好ましくは、該フェライト成分は、下記式(II)
(Fe23a(MnO)b(MgO)c(A)d(SiO2e 式(II)
(式中、Aは、SrO、CaO及びAl23の混合物を示し、a,b,c,d及びeは、モル分率を示し、且つ下記条件
0.4<a<0.6,0.35<b<0.45,0.07<c<0.12,0.005<d<0.015,0.0005<e<0.002,a+b+c+d+e≦1
を満足する。)
で示されるものである。
【0030】
上記式(I)及び式(II)において、aが0.4以下の場合は、キャリアコアの抵抗が高くなるため、現像電界のエッジ効果が強い画像になるとともに、現像実効電界強度も下がることで画像濃度が低くなる。aが0.6以上の場合は、抵抗が低くなるとともに磁気力が低下して、キャリアの穂立ちが低く画像濃度が低くなる。
【0031】
bが0.35以下の場合は、キャリアコアの抵抗が低くなり、キャリアから電界リーク跡が生じる。bが0.45以上の場合は、磁気特性が低下し、キャリア付着が発生する。
【0032】
cが0.07以下の場合は、キャリアコアの抵抗が低下しキャリアから電界リーク跡が生じる。cが0.12以上の場合は、抵抗が高くなりエッジ効果が強くなる。
【0033】
dが0.005未満では、キャリアの表面性が「しわの寄った」状態になり、dが0.015を超える場合は、キャリアコア粒子が焼成で塊合しやすく、解砕で平滑な表面性になりにくい。
【0034】
さらに、上記式(II)は、式(I)のものにSiO2を更に組成成分として含んだものであり、eが0.0005以下では、シリコーン樹脂との被覆性の点で平滑な表面が達成しにくく、eが0.002以上の場合は、キャリアの抵抗値が高くなる傾向にある。
【0035】
上記式(I)及び(II)において、AのSrO,CaO及びAl23の好ましいモル比率は、下記条件
SrO≧CaO≧Al23≧0.0005
を満足することが好ましい。
【0036】
SrO<CaOの場合、又は、CaO<Al23の場合には、キャリアコア粒子が製造時に合一し易い傾向にあり、本発明に係るキャリアコア粒子が有する特定の表面性を安定して得られ難くなる。
【0037】
上記のキャリアコアの組成は金属酸化物換算のmol%であり、組成比を分析する場合は、樹脂被覆キャリアの場合では、600℃以上で樹脂を分解除去したのち、塩酸と塩化ヒドロキシアンモニウム溶液で溶解後、ICP−AESで原子質量%を測定しこれを金属酸化物のmol%に換算して算出する。
【0038】
本発明の樹脂被覆キャリアは、以下の粒度分布を有することも特徴である。
【0039】
本発明の樹脂被覆キャリアは、平均粒径が25〜55μm、好ましくは30〜55μm、より好ましくは30〜50μm、さらに好ましくは35〜45μmである。樹脂被覆キャリアの平均粒径が25μm未満の場合には、現像剤の現像担持体上での磁気力による穂立ちが不均一で、ベタ画像の均質性がなくなる。樹脂被覆キャリアの平均粒径が55μmを超える場合には、磁性による現像剤立ちが高く、この穂による現像剤の掃きむらが生じる。粒径21μm以下の粒子含有量が好ましくは6.0体積%以下で、より好ましくは4.0体積%以下である。粒径21μm以下の粒子含有量が6.0体積%を超える場合は、キャリアの流動性を損ね、画像の均質性が劣る。
【0040】
粒径72μm以上の粒子含有量が好ましくは6.0体積%以下で、より好ましくは4.0体積%以下である。粒径72μm以上の粒子含有量が6.0体積%を超える場合は、現像の穂立ちが乱れ、画像の鮮鋭さが損なわれる。
【0041】
本発明の上記特定組成のキャリア芯材は特異的な表面性をもち、樹脂を被覆した後もその表面性が従来にみられない平滑性が達成できる。この平滑性は、樹脂被覆キャリアの窒素吸着によるBET比表面積(S1:cm2/g)と該樹脂被覆キャリアの平均粒径(D:cm)と真比重(ρ:g/cm3)との比(ρ/D)を指標とし、下記関係
0.5≦S1/(ρ/D)≦1.2
を満たすことでキャリアの良好な流動性が達成でき、二成分系現像剤の高画像濃度、ハイライト再現性及び細線再現性を達成できる。
【0042】
S1/(ρ/D)が0.5未満の場合は、キャリア表面の樹脂被覆が薄く、被覆樹脂の耐久による剥がれが生じ易い。S1/(ρ/D)が1.2を超える場合は、被覆樹脂が微視的にうねった状態、もしくは多孔質な状態で被覆されており、キャリアの流動性は悪く、十分な高画像濃度、ハイライト再現性及び細線再現性を達成できるには至らない。
【0043】
さらに樹脂の被覆量は、キャリア平均粒径(D:μm)と樹脂被覆量(W:キャリアコア材に対する質量%)との関係が、好ましくは下記関係
D/500≦W≦D/300
より好ましくは下記関係
D/450≦W≦D/350
を満たすときキャリアの良好な表面性が形成され、耐久性やトナーに付与する帯電性も良好になる。
【0044】
本発明のキャリアの被覆用に用いられる樹脂としては、シリコーン系樹脂、アクリル変性シリコーン樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレン・アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、フッ素・アクリル系樹脂等、およびこれらの樹脂の混合物が挙げられるが、特に好ましくは、シリコーン系樹脂、アクリル変性シリコーン樹脂が挙げられる。
【0045】
アクリル変性シリコーン樹脂としては、メタクリル酸エステル変性シリコーン樹脂、アクリル酸エステル変性シリコーン樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル変性シリコーン樹脂及びスチレン−アクリル酸エステル変性シリコーン樹脂が挙げられる。これらは単独で又は複数を混合して用いることができる。
【0046】
より具体的には、
【0047】
【化1】
Figure 0004227276
を使用して、下記式(I)及び(II)の構成単位を有するシリコーンオリゴマー又はシリコーン樹脂を生成する。
【0048】
【化2】
Figure 0004227276
(式中、R1〜R5はそれぞれメチル基、エチル基又はフェニル基から選ばれる炭化水素基を表わす。)
【0049】
シリコーンオリゴマー又はシリコーン樹脂を生成する際に下記式(III),(IV),(Va)及び(Vb)を使用しても良い。
【0050】
【化3】
Figure 0004227276
【0051】
さらに、メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルと、下記式(VI)
【0052】
【化4】
Figure 0004227276
(式中、R8,R9及びR10は、同一又は異なる基であり、CH3、CH2CH3、OCH3又はOCH2CH3を表す。但し、R8,R9及びR10の少なくとも1つはOCH3又はOCH2CH3である。)
で示される化合物とを反応させたオリゴマー又は樹脂を、上記シリコーンオリゴマー又はシリコーン樹脂と組み合わせて使用してもよい。
【0053】
さらに、必要に応じてシランカップリング剤やチタンカップリング剤を添加しても良い。
【0054】
樹脂コーティング方法としては、樹脂を溶剤に希釈し、キャリアコアの表面に被覆するのが一般的である。ここに用いられる溶剤は、各樹脂に可溶なものであればよく、有機溶剤に可溶性樹脂である場合は、有機溶剤として、トルエン、キシレン、セルソルブブチルアセテート、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メタノールが挙げられ、水溶性樹脂またはエマルジョンタイプである場合には、水を用いればよい。キャリア芯材表面に、溶剤で希釈された樹脂を被覆させる方法は、浸漬法、スプレー法、ハケ塗り法及び混練法の如き塗布方法により塗布され、その後、溶剤を揮発させる。なお、このような溶剤を用いた湿式法ではなく、乾式法によってキャリア芯材表面に樹脂粉を被覆することも可能である。
【0055】
樹脂をキャリア芯材表面に被覆後、焼き付けする場合は、外部加熱方式または内部加熱方式のいずれでもよく、例えば固定式または流動式電気炉、ロータリー式電気炉、バーナー炉でもよく、もしくはマイクロウェーブによる焼き付けでもよい。焼き付けの温度は使用する樹脂により異なるが、融点またはガラス転移点以上の温度は必要であり、また熱硬化性樹脂または縮合型樹脂では、十分硬化が進む温度まで上げる必要がある。
【0056】
このようにして、キャリア芯材表面に樹脂が被覆・焼き付けされた後、冷却され、解砕、粒度調整を経て樹脂コーティングキャリアが得られる。
【0057】
本発明の上記樹脂被覆キャリアは、トナーと混合して二成分系現像剤として用いられる。本発明に用いられるトナーは、重量平均粒径が好ましくは4.0〜10.5μm、より好ましくは4.5〜9.0μmであることが良い。
【0058】
トナーの重量平均粒径が4.0μm未満の場合には、低湿下で過剰な帯電量の上昇傾向が生じ、現像性が低下する。10.5μmを超える場合には、細線再現性やハーフトーン画質のなめらかさで劣る。
【0059】
本発明に用いられるトナーとしては、4μm以下の粒径のトナー粒子が全粒子数の5〜40個数%、好ましくは10〜30個数%が良い。4μm以下の粒径のトナー粒子の含有量が5個数%未満であると、高画質に有効な非磁性トナー粒子が少なく、特に、コピー又はプリントアウトを続けることによってトナーが使われるに従い、有効な非磁性トナー粒子成分が減少して、非磁性トナーの粒度分布のバランスが悪化し、画質がしだいに低下する恐れがある。特に本発明に係るキャリアと組合せたときその傾向は顕著である。4μm以下の粒径のトナー粒子の含有量が40個数%を超えると、トナー粒子相互の凝集状態が生じ易く、本来の粒径以上のトナー塊となり易いため、荒れた画質となったり、解像性を低下させたり、又は潜像のエッジ部と内部との濃度差が大きくなり、中抜け気味の画像となり易い。
【0060】
8μm以上の粒径のトナー粒子の含有量が2.0〜20.0体積%であることが良く、好ましくは3.0〜18.0体積%が良い。8μm以上の粒径のトナー粒子の含有量が20.0体積%より多いと画質が悪化するとともに、必要以上の現像、すなわちトナーの乗り過ぎが起こり、トナー消費量の増大を招く。8μm以上の粒径のトナー粒子の含有量が2.0体積%未満であると、トナー処方をどんなに工夫しても流動性の低下により、画像性が低下する恐れがある。
【0061】
本発明のトナーの製造にあたっては、熱ロール、ニーダー、エクストルーダー等の熱混練機によって構成材料を良く混練した後、機械的な粉砕,分級によって得る方法、或は結着樹脂溶液中に着色剤等の材料を分散した後、噴霧乾燥することにより得る方法、又は、結着樹脂を構成すべき単量体に所定材料を混合した後、この乳化懸濁液を重合させることによりトナーを得る重合トナー製造法等それぞれの方法が応用できる。
【0062】
本発明のトナーに使用する結着物質としては、従来電子写真用トナー結着樹脂として知られる各種の材料樹脂が用いられる。
【0063】
例えば、ポリスチレン、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・アクリル共重合体等のスチレン系共重合体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体のようなエチレン系共重合体、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリルフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂及びマレイン酸系樹脂が挙げられる。いずれの樹脂もその製造方法等は特に制約されるものではない。
【0064】
これらの樹脂の中で、特に負帯電能の高いポリエステル系樹脂を用いた場合に本発明の効果は絶大である。すなわち、ポリエステル系樹脂は、定着性にすぐれ、カラートナーに適している反面、負帯電能が強く帯電が過大になりやすいが、本発明の上記の樹脂被覆キャリアと組み合わせるトナーの結着樹脂としてポリエステル樹脂を用いると弊害は改善され、優れた負帯電性トナーが得られる。
【0065】
特に、次式
【0066】
【化5】
Figure 0004227276
(式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,yはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は2〜10である。)
で代表されるビスフェノール誘導体もしくは置換体をジオール成分とし、2価以上のカルボン酸またはその酸無水物またはその低級アルキルエステルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸など)とを共縮重合したポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を有するので、より好ましい。
【0067】
本発明に係るトナーには、荷電特性を安定化するために荷電制御剤を配合しても良い。カラートナーにおいては、トナーの色調に影響を与えない無色又は淡色の荷電制御剤が好ましい。このようなカラートナーに適した負荷電制御剤としては、例えばアルキル置換サリチル酸の金属錯体(例えばジ−tert−ブチルサリチル酸のアルミニウム錯体又は亜鉛錯体)の如き有機金属錯体が挙げられる。負荷電制御剤をトナーに配合する場合には結着樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部、好ましくは0.5〜8質量部添加するのが良い。
【0068】
負荷電制御剤の含有量が0.1質量部未満の場合には、添加による負荷電制御効果が少なく、10質量部を超える場合には、高湿環境下で帯電の緩和が著しくなり放置で帯電が減少し、トナー飛散が生じる。
【0069】
本発明のトナーには必要に応じてトナーの特性を損ねない範囲で添加剤を混合しても良いが、そのような添加剤としては、例えばテフロン、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビニリデンの如き滑剤、あるいは定着助剤(例えば低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなど)、有機樹脂粒子等がある。
【0070】
本発明に使用される着色剤としては、公知の染顔料、例えばフタロシアニンブルー、インダスレンブルー、ピーコックブルー、パーマネントレッド、レーキレッド、ローダミンレーキ、ハンザイエロー、パーマネントイエロー、ベンジジンイエロー等広く使用することができる。その含有量としては、OHPフィルムの透過性に対し敏感に反映するよう結着樹脂100質量部に対して12質量部以下であり、好ましくは0.5〜9質量部である。
【0071】
着色剤の含有量が12質量部を超える場合には、トナーから遊離した着色剤が多くなり、キャリアや現像剤担持体の表面に汚染を生じさせ易くなる。
【0072】
本発明に係るキャリアとトナーと混合して二成分を調製する場合、その混合比率は現像剤中のトナー濃度として、2〜12質量%、好ましくは3〜9質量%にすると通常良好な結果が得られる。トナー濃度が2質量%未満では画像濃度が低く実用不可となり、12質量%を超えるとカブリや機内飛散を増加せしめ、現像剤の耐用寿命を短める。
【0073】
本発明においては、重量平均粒径0.001〜0.2μmの無機微粒子を外添剤として外添した重量平均粒径1〜9μmであるトナーを有する現像剤であることが好ましい。特に、無機微粒子としては、表面処理された酸化チタン又はアルミナ微粒子は好適である。すなわち、アルミナ又は酸化チタン微粒子は、それ自身はほぼ中性の帯電を有しており、それらを外添したトナーは概して帯電の立ち上がりは遅くなる。しかるに、本発明のキャリアと組み合せることで、酸化チタン又はアルミナ微粒子を外添したトナーにおいても、非常に良好な帯電の立ち上がりが達成され、フルカラー原稿の如き画像面積の大きいオリジナルを連続してコピーあるいはプリントアウトしてもカブリや画像濃度低下の如き画質劣化を生じない。
【0074】
本発明に好ましく使用される酸化チタン又はアルミナ微粒子としては、水存在下でカップリング剤を加水分解しながら表面処理を行った、アナターゼ型酸化チタン、アモルファス酸化チタンあるいはアルミナ微粒子が帯電の安定化や流動性付与の点で極めて有効である。
【0075】
本発明に係るトナーへの無機微粒子の好適な含有量は、外添するトナー粒子の質量を基準として、0.5〜5質量%、好ましくは0.7〜3質量%、より好ましくは1.0〜2.5質量%である。
【0076】
無機微粒子の外添量が0.5質量%未満の場合には、トナーの流動性が充分に高まらず、5質量%を超える場合には、トナー粒子から遊離した無機微粒子による感光体へのフィルミングが生じ易くなる。
【0077】
本発明においては、前述の二成分系現像剤を使用して、潜像保持体と現像担持体との間に直流/交流の重畳電界を少なくとも印加することにより、潜像をトナーで現像する現像方法を有する画像形成方法も好ましい形態の一つである。
【0078】
すなわち、従来より直流バイアス電圧に交流バイアス電圧を重畳した現像バイアス電圧を用いた二成分現像方法は知られているが、直流/交流重畳時のピーク電界強度は非常に大きいため、バイアスリークあるいは潜像電荷のキャリアヘの電荷注入による潜像の乱れを防止するために、低抵抗のキャリア芯材に多量の樹脂を被覆して、高抵抗タイプのキャリアとして使用してきた。しかしながら、多量の樹脂を被覆することによるキャリア流動性の低下で、逆に長期における安定性が損われてしまっていた。
【0079】
しかるに本発明においては、高抵抗のキャリアコアに表面エネルギーの小さい樹脂を薄層コートした場合には、キャリア流動性の良好な高抵抗キャリアが達成され、結果としてバイアスリーク,キャリア付着,電荷注入等の画像劣化のない高画質化が長期にわたって達成できる。
【0080】
以下に、本発明における測定方法について述べる。
【0081】
1.キャリアの平均粒径及び粒度分布の測定
樹脂被覆キャリアの平均粒径及び粒度分布は、レーザー回折式粒度分布測定装置HELOS(日本電子製)に乾式分散ユニットRODOS(日本電子製)を組み合わせて用い、レンズ焦点距離200mm,分散圧3.0bar,測定時間1〜2秒の測定条件で粒径0.5μm〜350.0μmの範囲を下記表に示す通り31チャンネルに分割して測定し、体積分布の50%粒径(メジアン径)を平均粒径として求めると共に、体積基準の頻度分布から各粒径範囲の粒子の体積%を求めた。
【0082】
【表1】
Figure 0004227276
【0083】
粒度分布の測定に用いるレーザー回折式粒度分布測定装置HELOSは、フランホーファ回折原理を用いて測定を行う装置である。この測定原理を簡単に説明すれば、レーザー光源から測定粒子にレーザービームを照射すると、回折像がレーザー光源の反対側のレンズの焦点面にでき、その回折像を検出器によって検出して演算処理することにより、測定粒子の粒度分布を算出するものである。
【0084】
2.キャリアのBET値測定
島津製作所(株)マイクロメリティックジェミニ2375を用いて測定した。
【0085】
3.真比重の測定
島津製作所(株)アキュピック(乾式自動密度計)1330で測定した。
【0086】
4.トナーの粒度分布
測定装置としては、コールターカウンターTA−II型(コールター社製)を用い、個数平均分布・体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−1パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。
【0087】
測定法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さらに測定試料を0.5〜50mg加える。
【0088】
試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンターTA−II型により、アパチャーとして100μmアパチャーを用いて2.00〜50.80μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布・個数平均分布を求める。
【0089】
5.無機微粒子の平均粒径
無機微粒子単体の平均粒径を測定する場合には、無機微粒子を透過型電子顕微鏡(TEM)で10万倍に拡大して写真撮影を行って得られた、長径1〜10mmの粒子が300以上確認できる拡大写真を用いて、実測粒径0.5mm以上の粒子をランダムに300個サンプリングし、サンプリングされた300個の粒子の長径をそれぞれ測定して平均することにより、無機微粒子単体の個数平均粒径を求めた。
【0090】
10万倍の拡大写真では、長径1〜10mmの粒子が300以上確認できない場合には、10万倍の拡大写真を複写機により、長径1〜10mmの粒子が300以上確認できるような倍率に拡大複写して得られた拡大複写像を用いて上記の測定を行う。
【0091】
次に、上記の二成分系現像剤を用いる画像形成方法について説明する。
【0092】
本発明においては、現像スリーブ(現像剤担持体)とこれに内蔵されたマグネットローラーのうち、例えばマグネットローラーを固定して現像スリーブを単体で回転し、磁性粒子であるキャリアと絶縁性カラートナーからなる二成分系現像剤を現像スリーブ上で循環搬送し、該二成分系現像剤にて静電潜像担持体表面に形成された静電潜像を現像する現像工程を有する。
【0093】
本発明の画像形成方法を実施するための画像形成装置の好ましい一具体例を図1を参照しなから、以下に説明する。
【0094】
図1に示す画像形成装置は、下部のデジタルカラー画像プリンタ部(以下単に「プリンタ部」という。)Iと、上記のデジタルカラー画像リーダ部(以下単に「リーダ部」という。)IIとを備えており、例えば、リーダ部IIで読み取った原稿Dの画像に基づき、プリンタ部Iによって記録材Pに画像を形成する。
【0095】
以下、プリンタ部Iの構成、つづいてリーダ部IIの構成を説明する。
【0096】
プリンタ部Iは、矢印R1方向に回転駆動される静電潜像担持体としての感光ドラム1を有する。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、一次帯電器(帯電手段)2、露光手段3、現像装置(現像手段)4、転写装置5、クリーニング器6、前露光ランプ7が配置されている。転写装置5の下方(すなわちプリンタ部Iの下半部)には、記録材Pの給送搬送部8が配置され、さらに転写装置5の上部には分離手段9が設置され、また分離手段9の下流側(記録材Pの搬送方向についての下流側)には加熱加圧定着器10及び排紙部11が配置されている。
【0097】
感光ドラム1は、アルミニウム製のドラム状の基体1aと、その表面を覆うOPC(有機光半導体)の感光体1bとを有し、駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動されるように構成されている。
【0098】
一次帯電器2は、感光ドラム1に対向する部分が開口したシールド2aと、シールド2aの内側に感光ドラム1の母線と平行に配置された放電ワイヤ2bと、シールド2aの開口部に配置されて帯電電位を規制するグリッド2cとを有するコロナ帯電器である。一次帯電器2は、電源(不図示)によって帯電バイアスが印加され、これにより、感光ドラム1表面を所定の極性、所定の電位に均一に帯電するようになっている。
【0099】
露光手段3は、後述のリーダ部IIからの画像信号に基づいてレーザ光を発光するレーザ出力部(不図示)と、レーザ光を反射するポリゴンミラー3aと、レンズ3bと、ミラー3cとを有する。露光手段3は、このレーザ光が感光ドラム1表面を照射することによって感光ドラム1を露光し、露光部分の電荷を除去して静電潜像を形成するように構成されている。本実施例では、感光ドラム1表面に形成される静電潜像は、原稿の画像に基づいて、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色に色分解され、それぞれの色に対応した静電潜像が順次形成されるようになっている。
【0100】
現像装置4は、感光ドラム1の回転方向(矢印R1方向)に沿って上流側から順にイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、ブラックトナーの各色トナー(現像剤)を収納した現像器4Y、4C、4M、4Bkを備えている。各現像器4Y、4C、4M、4Bkは、それぞれ感光ドラム1表面に形成された静電荷像を現像するためのトナーを有する現像剤を担持している現像スリーブ4aを有し、静電荷像の現像に供せられる所定の色の現像器が偏心カム4bによって、択一的に感光ドラム1表面に近接する現像位置に配置されている。現像スリーブ4aに担持されている現像剤のトナーが静電荷像を現像し、顕像としてのトナー像(可視画像)を形成するように構成されている。現像に供せられる現像器以外の他の3色の現像器は、現像位置から退避するようになっている。
【0101】
現像装置4の構成について図2を用いて詳細に説明する。現像装置4は、現像容器46を有しており、現像容器46の内部は、隔壁47によって現像室(第1室)R1と撹拌室(第2室)R2とに区画され、撹拌室R2の上方には隔壁47を隔ててトナー貯蔵室R3が形成されている。現像室R1及び撹拌室R2内には二成分系現像剤49が収容されており、トナー貯蔵室R3内には補給用トナー(非磁性トナー)48が収容されている。トナー貯蔵室R3には補給口40が設けられ、補給口40を経て消費されたトナーに見合った量の補給用トナー48が撹拌室R2内に落下補給される。
【0102】
この補給用トナー48の撹拌室R2内への補給は、現像室R1内に設けられている光トナー濃度(ATR)検知部材50によって現像室R1内の二成分系現像剤49のトナー濃度が所定の濃度よりも低下したことを検知した場合に行なわれる。この光トナー濃度検知部材50は、現像室R1内の現像剤49と接触する位置に設けられており、接触する面には、透光性を有する材料による検知窓が設けられていて、この検知窓を通して照明し、現像剤49からの反射光量によって現像剤49のトナー濃度を検知するようになっている。
【0103】
現像室R1内には搬送スクリュー43が設けられており、この搬送スクリュー43の回転駆動によって現像室R1内の現像剤49は、現像スリーブ41の長手方向に向けて搬送される。同様に、貯蔵室R2内には搬送スクリュー44が設けられ、搬送スクリュー44の回転によって、補給口40から撹拌室R2内に落下した補給用トナー48を現像スリーブ41の長手方向に沿って搬送する。
【0104】
現像剤49は、非磁性トナーと磁性キャリアとを有した二成分系現像剤である。
【0105】
現像容器46の感光ドラム1に近接する部位には開口部が設けられ、該開口部から現像スリーブ41が外部に突出し、現像スリーブ41と感光ドラム1との間には間隙が設けられている。非磁性材にて形成される現像スリーブ41には、バイアスを印加するためのバイアス印加手段53が配置されている。
【0106】
現像スリーブ41内に固定された磁界発生手段としてのマグネットローラ、即ち磁石42は、上述したように、現像磁極S2とその下流に位置する磁極N2と、現像剤49を搬送するための磁極N3、S1、N1とを有する。磁石42は、現像磁極S2が感光ドラム1に対向するように現像スリーブ41内に配置されている。現像磁極S2は、現像スリーブ41と感光ドラム1との間の現像部の近傍に磁界を形成し、該磁界によって磁気ブラシが形成される。
【0107】
現像スリーブ41の上方に配置され、現像スリーブ41上の現像剤49の層厚を規制する規制ブレード45は、磁性材料で作製される磁性ブレード45の端部と現像スリーブ41面との距離は300〜1000μm、好ましくは400〜900μmである。この距離が300μmより小さいと、磁性キャリアがこの間に詰まり現像剤層にムラを生じやすいと共に、良好な現像を行うのに必要な現像剤を塗布することが出来ず、濃度の薄いムラの多い現像画像しか得られないという問題点がある。現像剤中に混在している不用粒子による不均一塗布(いわゆるブレードづまり)を防止するためには400μm以上が好ましい。1000μmより大きいと現像スリーブ41上へ塗布される現像剤量が増加し所定の現像剤層厚の規制が行えず、感光ドラム1への磁性キャリア粒子の付着が多くなると共に現像剤の循環,磁性ブレード45による現像規制が弱まりトナーのトリボが不足しカブリやすくなるという問題点がある。
【0108】
角度θ1は−5°〜35°、好ましくは0°〜25°である。θ1<−5°の場合、現像剤に働く磁気力,鏡映力,凝集力等により形成される現像剤薄層がまばらでムラの多いものとなり、θ>35°の場合は非磁性ブレードでは現像剤塗布量が増加し、所定の現像剤量を得ることが難しい。
【0109】
この磁性キャリア粒子層は、スリーブ41が矢印方向に回転駆動されても磁気力,重力に基づく拘束力とスリーブ41の移動方向への搬送力との釣合によってスリーブ表面から離れるに従って動きが遅くなる。もちろん重力の影響により落下するものもある。
【0110】
従って磁極N1とN2の配設位置と磁性キャリア粒子の流動性及び磁気特性を適宜選択する事により磁性キャリア粒子層はスリーブに近い程磁極N1方向に搬送し移動層を形成する。この磁性キャリア粒子の移動により現像スリーブ41の回転に伴なって現像領域へ現像剤は搬送され現像に供される。51は、上流側トナー飛散抑制部であり、52は下流側トナー飛散抑制部であり、この上流側トナー飛散抑制部51及び下流側トナー飛散抑制部52によってトナー飛散の発生を抑えている。
【0111】
図1において、転写装置5は、表面に転写材Pを担持する転写ドラム(転写材担持体)5a、感光ドラム1上のトナー像を転写材Pに転写する転写帯電器(転写帯電手段)5b、転写材Pを転写ドラム5aに吸着させるための吸着帯電器5cとこれに対向する吸着ローラ5d、内側帯電器5e、外側帯電器5fを有し、矢印R5方向に回転駆動されるように軸支された転写ドラム5aの周面開口域には誘電体からなる転写材担持シート5gが円筒状に一体的に張設されている。転写材担持シート5gは、ポリカーボネートフィルムの如き誘電体シートを使用している。転写装置5は転写ドラム5a表面に転写材Pを吸着して担持するように構成されている。
【0112】
クリーニング器6は、転写材Pに転写されずに感光ドラム1表面に残った残留トナーを掻き落とすクリーニングブレード6a、及び掻き落したトナーを回収するクリーニング容器6bを備えている。
【0113】
前露光ランプ7は、一次帯電器2の上流側に隣接して配置され、クリーニング器6によって清掃された感光ドラム1表面の不要な電荷を除去する。
【0114】
給紙搬送部8は、大きさの異なる転写材Pを積載収納する複数の給紙カセット8a、給紙カセット8a内の転写材Pを給紙する給紙ローラ8b、多数の搬送ローラ、そしてレジストローラ8c等を有し、所定の大きさの転写材Pを転写ドラム5aに供給する。
【0115】
分離手段9は、トナー像が転写された後の転写材Pを転写ドラム5aから分離するための分離帯電器9a、分離爪9b、そして分離押上げころ9cを有する。
【0116】
加熱加圧定着器10は、内側にヒータを有する定着ローラ10aと、定着ローラ10aの下方に配置され、転写材Pを定着ローラ10aに押し付ける加圧ローラ10bとを有する。
【0117】
排紙部11は、加熱加圧定着器10の下流側に配置された、搬送パス切替えガイド11a、排出ローラ11b、排紙トレイ11cを有する。搬送パス切替えガイド11aの下方には、1枚の転写材Pに対してその両面に画像形成を行うために搬送縦パス11d、反転パス11e、積載部材11f、中間トレイ11g、さらに搬送ローラ11h、11i、反転ローラ11j等が配置されている。
【0118】
感光ドラム1周囲における、一次帯電器2と現像装置4との間には、感光ドラム表面の帯電電位を検出する電位センサS1が、また現像装置4と転写ドラム5aとの間には、感光ドラム1上のトナー像の濃度を検知する濃度センサS2が、それぞれ配置されている。
【0119】
つづいて、リーダ部IIについて説明する。プリンタ部Iの上方に配置されたリーダ部IIは、原稿Dを載置する原稿台ガラス12a、移動しながら原稿Dの画像面を無光走査する露光ランプ12b、原稿Dからの反射光をさらに反射させる複数のミラー12c、反射光を集光するレンズ12d、そしてレンズ12dからの光に基づいてカラー色分解画像信号を形成するフルカラーセンサ12e等を有する。カラー色分解画像信号は、増幅回路(不図示)を経て、ビデオ処理ユニット(不図示)によって処理を施され、上述のプリンタ部Iに送出されるようになっている。
【0120】
次に、上述構成の画像形成装置の動作を説明する。以下の説明においては、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順に4色フルカラーの画像を形成するものとする。
【0121】
リーダ部IIの原稿台ガラス12aに載置された原稿Dの画像は、露光ランプ12bによって照射され、色分解されてまずイエローの画像がフルカラーセンサ12eによって読み取られ、所定の処理を施され画像信号としてプリンタ部Iに送られる。
【0122】
プリンタ部Iでは、感光ドラム1が矢印R1方向に回転駆動され、一次帯電器2によって表面が均一に帯電される(帯電工程)。上述のリーダ部IIから送られてきた画像信号に基づいて、露光手段3のレーザ出力部からレーザ光が照射され、ポリゴンミラー3a等を介して帯電済の感光ドラム1表面を光像Eによって露光する。感光ドラム1表面の霧光を受けた部分は、電荷が除去され、これによりイエローに対応した静電荷像が形成される(潜像形成工程)。現像装置4においては、イエローの現像器4Yが所定の現像位置に配置され、その他の現像器4C、4M、4Bkは現像位置から退避される。感光ドラム1上の静電荷像は、現像器4Yによってイエローのトナーが付着され、頭像化されてイエロートナー像となる(現像工程)。この感光ドラム1上のイエロートナー像は、転写ドラム5aに担持された転写材Pに転写される。転写材Pは、原稿画像に適した大きさの転写材Pが所定の給紙カセットを8aから給紙ローラ8b、搬送ローラ、そしてレジストローラ8cを介して所定のタイミングで転写ドラム5aに供給されたものである。このようにして供給された転写材Pは、転写ドラム5aの表面に巻き付くように吸着されて矢印R5方向に回転し、転写帯電器5bによって感光ドラム1上のイエロートナー像が転写される(転写工程)。
【0123】
一方、イエロートナー像が転写された後の感光ドラム1は、クリーニング器6によって表面の残留トナーが除去され、さらに前露光ランプ7によって不要な電荷が除去され、一次帯電から始まる次の画像形成に供される。
【0124】
以上のリーダ部IIによる原稿画像の読取りから、転写ドラム5a上の転写材Pに対するトナー像の転写、さらには感光ドラム1の清掃、除電に至る各プロセスが、イエロー以外の他の色、すなわちシアン、マゼンタ、ブラックについても同様に行われ、転写ドラム5a上の転写材Pには、イエロートナー,シアントナー,マゼンタトナー及びブラックトナーの4色のトナー像が重なるようにして転写される。
【0125】
4色のトナー像の転写を受けた転写材Pは、分離帯電器9a、分離爪9b等によって転写ドラム5aから分離され、未定着のトナー像を表面に担持した状態で定着器10に搬送される。転写材Pは、加熱加圧定着器10の定着ローラ10a及び加圧ローラ10bによって加熱加圧され、カラートナー像が溶融されて定着され、フルカラー画像が転写材の一方の面に形成される(定着工程)。定着後の記録材Pは、排出ローラ11bによって排紙トレイ11c上に排出される。
【0126】
以上、転写材の一方の面のみにフルカラー画像を形成するものについて説明したが、次にこのフルカラー画像を転写材の表面及び裏面の両方に形成する方法及び装置について図1を参照しながら説明する。
【0127】
転写材Pの両面にフルカラー画像を形成する場合は、加熱加圧定着器10は排出後の転写材Pを、すぐに搬送パス切替えガイド11aを駆動し、搬送パス11dを経て、反転パス11eに一旦導いた後、反転ローラ11jの逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、中間トレイ11gに収納する。その後、中間トレイ11gの一方の面にフルカラー画像を有する転写材Pは転写ドラム5aに送られ、他方の面に再度上述の画像形成プロセスによリイエロートナー,シアントナー及びマゼンタトナーのカラートナーが転写され、さらにブラックトナーが転写される。
【0128】
転写材の他方の面に未定着のカラートナー画像を有する転写材Pは、転写ドラム5aから分離され、加熱加圧定着器10へ送られ、未定着のカラートナー画像は、転写材の他方の面に加熱加圧定着され、転写材Pの両面にフルカラー画像が形成される。
【0129】
必要によりファーブラシ13aとバックアップブラシ13b及びオイル除去ローラ14aとバックアッププラシ14bによって清掃を行う。このような清掃は、必要により画像形成前もしくは画像形成後に行い、またジャム(紙づまり)が発生した場合には随時行う。
【0130】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示すが、本発明は何らこれに限定されるものではない。「部」は「質量部」を意味する。
【0131】
(キャリアコア製造例1〜14)
表2に示されているような組成になるよう、各酸化物を湿式ボールミルで6時間粉砕混合した後、乾燥させて、800℃で仮焼成する。このあと湿式ボールミルで8時間粉砕し、分散粒子径が2μm程度になったスラリーとして、分散剤、バインダーを添加し、スプレードライヤーで造粒、乾燥させる。次に酸素濃度を制御しながら電気炉中で1200℃以上で焼成した後、解砕し、気流分級で分級した。
【0132】
表2に示す組成比は、前述のICP分析より分析した。
【0133】
【表2】
Figure 0004227276
【0134】
(キャリア製造例1〜18)
キャリアコア製造例1〜14を芯材としてシリコーン系樹脂(商品名:SR2410,東レダウコーニング社製)をトルエンに溶解し、流動床を用いて表3に示す様にコーティングを施し、キャリア1〜18を得た。
【0135】
【表3】
Figure 0004227276
【0136】
(トナー製造例)
トナー1
・プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合して
得られたポリエステル樹脂 100部
・フタロシアニン顔料(C.I.Pigment Blue15:3) 4部
・ジ−tert−ブチルサリチル酸のアルミニウム錯体 4部
をヘンシェルミキサーにより十分予備混合を行い、二軸押出式混練機により溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて約1〜2mm程度に粗粉砕し、次いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。さらに得られた微粉砕物を分級して、重量平均粒径が6.8μm、4.0μm以下のトナー粒子の含有量が12個数%、8.0μm以上のトナー粒子の含有量が15体積%である負摩擦帯電性のシアン粉体(トナー粒子)を得た。
【0137】
上記着色粉体100部と、イソブチルトリメトキシシランで疎水化処理したアルミナ微粉体(平均粒径:20nm)1.0部とを混合して、表4に示す物性を有するトナー1とした。
【0138】
トナー2
上記着色粉体100部と、n−ブチルトリメトキシシランで疎水化処理した酸化チタン微粉体(平均粒径:30nm)1.0部とを混合して、表4に示す物性を有するトナー2とした。
【0139】
トナー3
トナー1製造時の分級条件を変更して、表4に示す着色粉体を得て、トナー1と同様にアルミナ微粉体を外添して、表4に示す物性を有するトナー3とした。
【0140】
トナー5、6及び7
トナー1の製造時に用いたフタロシアニン顔料に代えて、C.I.Pigment Red122,C.I.Pigment Yellow17及びカーボンブラックを用いることを除いては、同様にしてマゼンタ粉体、イエロー粉体及びブラック粉体をそれぞれ得て、トナー1と同様にアルミナ微粉体を外添して、表4に示す物性を有するトナー5、6及び7とした。
【0141】
【表4】
Figure 0004227276
【0142】
[実施例1]
前述のトナー1とキャリア1とをトナー濃度8%で混合して二成分系現像剤を作製し、図1に示す画像形成装置としてキヤノン社製フルカラー複写機CLC730を用い、画像面積比率20%の原稿を用いて、30℃/90%RH下で5000枚の連続画出しをした後、10日間放置、その後1000枚連続画出しを行い、23℃/5%RH下では、画像面積比率5%の原稿を10000枚連続画出しを行い画像濃度、カブリ、ハイライト再現性の他に、CLC730でのトナー濃度を検知する光ATRの検知部汚れを評価した。上記の画像形成においては、トナー濃度8%を保つように光トナー濃度検知部材でトナー濃度を検知してトナーを補給しつつ連続画像形成を行った。この結果を表5に示す。
【0143】
[実施例2〜11
実施例1と同様に表5に示すキャリアとトナーの組み合わせで二成分系現像剤を製造し、実施例1と同じ評価をしたところ、実施例1と同様な良好な結果が得られた(表5に結果を示す)。
【0144】
[比較例1]
表5に示すキャリア10とトナー1の組み合わせで二成分系現像剤を製造し、実施例1と同じ評価をしたところ、低湿下では耐久とともないカブリが生じ、高湿下においても、カブリやトナー飛散がみられ、また放置後は、画像濃度の低下がみられた。連続画出しをした後の現像装置を分解してトナー濃度光検知窓を確認したところ、汚れが生じており、画像濃度の低下は、トナー濃度光検知窓が汚れることに起因するトナー濃度誤検知によるものと見られる(表5に結果を示す)。
【0145】
[比較例2]
表5に示すキャリア11とトナー1の組み合わせで二成分系現像剤を製造し、実施例1と同じ評価をしたところ、低湿下では実施例1に比べカブリが目立ち、高湿下においてはハイライト再現性に劣っていた。また放置後は、画像濃度の低下が若干見られた。連続画出しをした後の現像装置を分解してトナー濃度光検知窓を確認したところ、汚れが生じており、画像濃度の低下は、トナー濃度光検知窓が汚れることに起因するトナー濃度誤検知によるものと見られる(表5に結果を示す)。
【0146】
[比較例3]
表5に示すキャリア12とトナー1の組み合わせで二成分系現像剤を製造し、実施例1と同じ評価をしたところ、低湿下では耐久とともないカブリが生じ、高湿下においても、カブリやトナー飛散がみられ、また放置後は、画像濃度の低下がみられた。連続画出しをした後の現像装置を分解してトナー濃度光検知窓を確認したところ、汚れが生じており、画像濃度の低下は、トナー濃度光検知窓が汚れることに起因するトナー濃度誤検知によるものと見られる(表5に結果を示す)。
【0147】
[比較例4]
表5に示すキャリア13とトナー1の組み合わせで二成分系現像剤を製造し、実施例1と同じ評価をしたところ、低湿下では耐久とともないカブリが生じ、高湿下においても、カブリやトナー飛散がみられ、また放置後は、画像濃度の低下がみられた。連続画出しをした後の現像装置を分解してトナー濃度光検知窓を確認したところ、汚れが生じており、画像濃度の低下は、トナー濃度光検知窓が汚れることに起因するトナー濃度誤検知によるものと見られる(表5に結果を示す)。
【0148】
[比較例5]
表5に示すキャリア14とトナー1の組み合わせで二成分系現像剤を製造し、実施例1と同じ評価をしたところ、キャリアのコート性不十分であるため、画像濃度が低くまたカブリも悪かった。連続画出しをした後の現像装置を分解してトナー濃度検知窓を確認したところ、汚れが生じていた(表5に結果を示す)。
【0149】
[比較例6]
表5に示すキャリア15とトナー1の組み合わせで二成分系現像剤を製造し、実施例1と同じ評価をしたところ、初期からカブリがひどく、耐久により増加する傾向にあった。キャリアのコート量が過剰であったためか、コート材料の凝集体がキャリア中にも見られ、これが帯電不良をもたらしたと思われる。連続画出しをした後の現像装置を分解してトナー濃度検知窓を確認したところ、汚れが生じていた(表5に結果を示す)。
【0150】
[比較例7]
表5に示すキャリア16とトナー1の組み合わせで二成分系現像剤を製造し、実施例1と同じ評価をしたところ、初期からカブリが悪く、耐久枚数とともカブリが増加し、ハイライトの再現性も著しく低下した。連続画出しをした後の現像装置を分解してトナー濃度検知窓を確認したところ、汚れが生じていた(表5に結果を示す)。
【0151】
[比較例8]
表5に示すキャリア17とトナー1の組み合わせで二成分系現像剤を製造し、実施例1と同じ評価をしたところ、画像濃度が低く、ハイライトの再現性が満足できるレベルではなかった。連続画出しをした後の現像装置を分解してトナー濃度光検知窓を確認したところ、特に高温高湿下に放置後、さらに連続画出しをした後に汚れが顕著であった(表5に結果を示す)。
【0152】
[比較例9]
表5に示すキャリア18とトナー1の組み合わせで二成分系現像剤を製造し、実施例1と同じ評価をしたところ、実施例1と比較して、複写枚数とともにカブリが悪化する傾向にあった。また、高湿下での連続画像形成後の放置後は、画像濃度の低下が見られ、連続画出しを行なった後の現像装置を分解してトナー濃度検知窓を確認したところ、汚れが生じており、画像濃度の低下は、トナー濃度光検知窓が汚れることでトナー濃度誤検知によるものと見られる(表5に結果を示す)。
【0153】
【表5】
Figure 0004227276
【0154】
(評価方法)
画像濃度
マクベス社製マクベス反射濃度計を用いて最大画像濃度部を測定した。
【0155】
カブリ
カブリの評価は、東京電色社製のREFLECTOMETER MODEL TC−8DSを使用して測定し、シアントナー画像ではamberフィルターを使用し、下記式より算出した。数値が小さい程、カブリが少ない。
【0156】
カブリ(反射率)(%)=標準紙の反射率(%)−サンプルの非画像部の反射率(%)
【0157】
ハイライト再現性
ハイライト再現性は、画像濃度が0.5であるオリジナル画像を複写し、複写画像を目視で観察した。以下に評価基準を示す。
【0158】
(評価基準)
A:画像濃度の均一性、細線再現性に優れた良好な画像であった。
B:画像濃度の均一性にやや欠ける複写画像であった。
C:画像濃度の濃淡ムラが見られ、細線の太さの違いが見られる画像であった。
D:画像濃度の濃淡ムラが顕著であり、細線の太さの違いも著しい画像であった。
E:画像濃度の濃淡ムラが最も顕著であり、細線の太さを評価できない画像であった。
【0159】
トナー濃度検知窓汚れ
トナー濃度検知窓汚れは、検知窓部を目視により下記の評価基準に基づいて評価した。
【0160】
(評価基準)
A:全くトナーの付着がない
B:ほとんどトナーの付着がない
C:ややトナーの付着がみられるが、実用上問題はない
D:トナーの付着がみられる。誤検知の可能性が大
E:顕著にトナーの付着がみられる
【0161】
[実施例13]
実施例1と同様にしてトナー5とキャリア1とをトナー濃度8%で、トナー6とキャリア1とをトナー濃度8%で、トナー7とキャリア1とをトナー濃度6%で、それぞれ混合して二成分系現像剤を製造した。
【0162】
図1に示す画像形成装置としてキヤノン社製フルカラー複写機CLC730のシアン現像器に実施例1で製造したシアン色の二成分系現像剤を用い、マゼンタ現像器に上記の製造したマゼンタ色の二成分系現像剤を用い、イエロー現像器に上記の製造したイエロー色の二成分系現像剤を用い、ブラック現像器に上記の製造したブラック色の二成分系現像剤を用い、フルカラー画像の形成を行なったところ、ハイライト再現性の良好な画像が得られた。特に2次色であるグリーン、赤のハーフトーンに優れ、人物画像のはだ色を再現性が非常に良好であった。また、実施例1と同様に低温、硬質環境下での通史試験に対しても良好な画像を維持できた。
【0163】
【発明の効果】
本発明の樹脂被覆キャリアは、特定組成のフェライトキャリアに極薄層の樹脂を均一かつ平滑に被覆することができ、その結果、現像剤の流動性がきわめて良好で、迅速、かつ均一なトナー帯電を付与することができる。
【0164】
また、本発明の樹脂被覆キャリアおよび現像剤は長期にわたり、様々な環境下においても高品位画像を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法を実施するための画像形成装置の一具体例を示す図である。
【図2】現像装置の構成の説明図である。
【符号の説明】
1 感光体
4 現像装置
41 現像スリーブ
42 磁石
46 現像容器
48 補給用トナー
49 現像剤
50 ATR検知部材

Claims (27)

  1. 下記式(I)
    (Fe23a(MnO)b(MgO)c(A)d 式(I)
    (式中、Aは、SrO、CaO及びAl23の混合物を示し、a,b,c及びdは、モル分率を示し、且つ下記条件
    0.4<a<0.6,0.35<b<0.45,0.07<c<0.12,0.005<d<0.015,a+b+c+d≦1
    を満足する。)
    で示される組成のフェライト成分によって形成されるキャリアコア、及び該キャリアコア表面に該キャリアコアの質量に対して0.08〜0.125質量%の樹脂被覆層を有する樹脂被覆キャリアであり、
    該樹脂被覆キャリアは、25〜55μmの平均粒径を有していることを特徴とする樹脂被覆キャリア。
  2. 該樹脂被覆キャリアは、30〜55μmの平均粒径を有していることを特徴とする請求項1に記載の樹脂被覆キャリア。
  3. 該樹脂被覆キャリアは、30〜50μmの平均粒径を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂被覆キャリア。
  4. 該樹脂被覆キャリアは、35〜45μmの平均粒径を有していることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の樹脂被覆キャリア。
  5. 該フェライト成分は、下記式(II)
    (Fe23a(MnO)b(MgO)c(A)d(SiO2e 式(II)
    (式中、Aは、SrO、CaO及びAl23の混合物を示し、a,b,c,d及びeは、モル分率を示し、且つ下記条件
    0.4<a<0.6,0.35<b<0.45,0.07<c<0.12,0.005<d<0.015,0.0005<e<0.002,a+b+c+d+e≦1
    を満足する。)
    で示されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の樹脂被覆キャリア。
  6. 該樹脂被覆キャリアは、粒径21μm以下の粒子の含有量が6.0体積%以下、及び粒径72μm以上の粒子の含有量が6.0体積%以下である粒度分布を有していることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の樹脂被覆キャリア。
  7. 該樹脂被覆キャリアの窒素吸着によるBET比表面積(S1:cm2/g)と、該樹脂被覆キャリアの平均粒径(D:cm)と真比重(ρ:g/cm3)との比(ρ/D)との関係が、下記関係
    0.5≦S1/(ρ/D)≦1.2
    を満足していることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の樹脂被覆キャリア。
  8. 該樹脂被覆キャリアの平均粒径(D:μm)と、該樹脂被覆キャリアの樹脂被覆量(W:キャリアコア材に対する質量%)との関係が、下記式
    D/500≦W≦D/300
    を満足していることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の樹脂被覆キャリア。
  9. トナー及びキャリアを有する二成分系現像剤において、
    該キャリアは、下記式(I)
    (Fe23a(MnO)b(MgO)c(A)d 式(I)
    (式中、Aは、SrO、CaO及びAl23の混合物を示し、a,b,c及びdは、モル分率を示し、且つ下記条件
    0.4<a<0.6,0.35<b<0.45,0.07<c<0.12,0.005<d<0.015,a+b+c+d≦1
    を満足する。)
    で示される組成のフェライト成分によって形成されるキャリアコア、及び該キャリアコア表面に該キャリアコアの質量に対して0.08〜0.125質量%の樹脂被覆層を有する樹脂被覆キャリアであり、
    該樹脂被覆キャリアは、25〜55μmの平均粒径を有していることを特徴とする二成分系現像剤。
  10. 該樹脂被覆キャリアは、30〜55μmの平均粒径を有していることを特徴とする請求項に記載の二成分系現像剤。
  11. 該樹脂被覆キャリアは、30〜50μmの平均粒径を有していることを特徴とする請求項9又は10に記載の二成分系現像剤。
  12. 該樹脂被覆キャリアは、35〜45μmの平均粒径を有していることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  13. 該フェライト成分は、下記式(II)
    (Fe23a(MnO)b(MgO)c(A)d(SiO2e 式(II)
    (式中、Aは、SrO、CaO及びAl23の混合物を示し、a,b,c,d及びeは、モル分率を示し、且つ下記条件
    0.4<a<0.6,0.35<b<0.45,0.07<c<0.12,0.005<d<0.015,0.0005<e<0.002,a+b+c+d+e≦1
    を満足する。)
    で示されることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  14. 該樹脂被覆キャリアは、粒径21μm以下の粒子の含有量が6.0体積%以下、及び粒径72μm以上の粒子の含有量が6.0体積%以下である粒度分布を有していることを特徴とする請求項13乃至20のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  15. 該樹脂被覆キャリアの窒素吸着によるBET比表面積(S1:cm2/g)と、該樹脂被覆キャリアの平均粒径(D:cm)と比重(ρ:g/cm3)との比(ρ/D)との関係が、下記関係
    0.5≦S1/(ρ/D)≦1.2
    を満足していることを特徴とする請求項9乃至14のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  16. 該樹脂被覆キャリアの平均粒径(D:μm)と、該樹脂被覆キャリアの樹脂被覆量(W:キャリアコア材に対する質量%)との関係が、下記式
    D/500≦W≦D/300
    を満足していることを特徴とする請求項9乃至15のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  17. 該トナーは、4μm以下の粒径を有するトナー粒子の含有量が全トナー粒子の個数基準で5〜40個数%である粒度分布を有することを特徴とする請求項9乃至16のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  18. 該トナーは、8μm以上の粒径を有するトナー粒子の含有量が全トナー粒子の体積基準で2.0〜20.0体積%である粒度分布を有することを特徴とする請求項9乃至17のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  19. 該トナーは、4μm以下の粒径を有するトナー粒子の含有量が全トナー粒子の個数基準で5〜40個数%であり、8μm以上の粒径を有するトナー粒子の含有量が全トナー粒子の体積基準で2.0〜20.0体積%である粒度分布を有することを特徴とする請求項9乃至18のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  20. 該トナーは、4.0〜10.5μmの重量平均粒径を有することを特徴とする請求項19に記載の二成分系現像剤。
  21. 該二成分系現像剤は、現像剤の質量基準で2〜12質量%のトナー濃度を有することを特徴とする請求項9乃至20のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  22. 該二成分系現像剤は、現像剤の質量基準で3〜9質量%のトナー濃度を有することを特徴とする請求項9乃至20のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  23. 該トナーは、トナー粒子及び外添剤としての重量平均粒径0.001〜0.2μmの無機微粒子を有することを特徴とする請求項9乃至22のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  24. 該無機微粒子の外添量が、該トナー粒子の質量基準で0.5〜5.0質量%であることを特徴とする請求項23に記載の二成分系現像剤。
  25. 現像剤担持体に担持されているトナー及びキャリアを有する二成分系現像剤を、静電潜像担持体と該現像剤担持体との対向領域である現像領域に搬送し、該現像領域で該静電潜像担持体に担持されている静電潜像を該現像剤担持体に担持されている二成分系現像剤のトナーによって現像する現像工程を有する画像形成方法において、
    該キャリアは、下記式(I)
    (Fe23a(MnO)b(MgO)c(A)d 式(I)
    (式中、Aは、SrO、CaO及びAl23の混合物を示し、a,b,c及びdは、モル分率を示し、且つ下記条件
    0.4<a<0.6,0.35<b<0.45,0.07<c<0.12,0.005<d<0.015,a+b+c+d≦1
    を満足する。)
    で示される組成のフェライト成分によって形成されるキャリアコア、及び該キャリアコア表面に該キャリアコアの質量に対して0.08〜0.125質量%の樹脂被覆層を有する樹脂被覆キャリアであり、
    該樹脂被覆キャリアは、25〜55μmの平均粒径を有していることを特徴とする画像形成方法。
  26. 該現像剤担持体は、現像スリーブ及び該現像スリーブ内に内包されているマグネットを有することを特徴とする請求項25に記載の画像形成方法。
  27. 該トナーとして、イエロートナー,マゼンタトナー,シアントナー及びブラックトナーをそれぞれ用いてフルカラー画像を形成することを特徴とする請求項25又は26に記載の画像形成方法。
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