JP4809324B2 - 水性ポリマー分散物およびそれらの分散物による製品 - Google Patents

水性ポリマー分散物およびそれらの分散物による製品 Download PDF

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Description

本特許出願は、2003年8月25日に提出された米国仮出願シリアル番号60/497527号および2004年2月27日提出された米国仮出願シリアル番号60/548493号に対する優先権を主張する米国特許第10/925,693号の一部継続出願として、35U.S.C.120に従って利益を請求し、その全てを参照として本明細書に組み込む。
各種の種類の熱可塑性樹脂の水性分散物が当業界で既知である。その分散媒として水を使用して調製された水性分散物は、分散媒に有機溶媒を使用して調製された分散物よりも、可燃性、作業環境、取扱上の便利さなどの点ではるかに有利であるために、水性分散物は広範囲の様々な分野で使用されてきた。たとえば水性分散物を基材、たとえば紙、繊維、木材、金属、またはプラスチック成形品などの表面上へコーティングおよび乾燥させるときに、形成される樹脂コーティングは基材に耐水性、耐油性、耐化学薬品性、耐食性およびヒートシール特性を与えるであろう。
熱可塑性樹脂の従来の水性分散物は、樹脂原材料である重合性モノマーが分散剤の存在下での水性溶媒中でのエマルジョン重合によって重合される工程によって、または溶融熱可塑性樹脂および水性溶媒、場合により分散剤が剪断力の印加によって混合される工程によってのどちらかで作製されてきた。前者の工程は、使用できる重合性モノマーの数の制限という欠点に関連しており、それゆえ作製できる熱可塑性樹脂の水性分散物の多様性が限定されている。前者の工程は、重合反応の複雑な制御並びに複雑な機器にも苦しんでいる。一方、後者の工程は、比較的簡単な機器において多種多様な樹脂に利用できる。
分散物から作製されたコーティングの1つの特別な用途は、包装および保存容器としての用途である。有用とするために、性能特性、たとえば低いヒートシール開始温度、高いホットタック強度、広いホットシール領域、良好な中間層接着、および高い軟化点のバランスが望まれる。
バランスの取れたシーラント特性の商業的重要性は十分に理解されている。すなわち、シール速度の改善およびエネルギー利用の低下には、低いヒートシール開始温度が重要である。広いシール領域は、パッケージ完全性、シール機器の柔軟性および低いパッケージ漏れ速度を保証するために重要である。
良好な中間層接着も、良好なパッケージ完全性にとって並びに良好なパッケージまたは容器の美観にとっても重要である。高い軟化点または温度は、商品が高温で包装される、たとえば高温充填用途において所望である。従来、バランスの取れたシーラント特性を達成しようと試みるときに、1つの特定の樹脂特性の向上は、別の重要な特性に関する多少の犠牲を必要としてきた。
たとえばエチレンαオレフィンポリマーを用いると、低いヒートシール開始温度は典型的には、樹脂のコモノマー含有量を増加することによって達成される。反対に、高いビカー軟化点および低レベルのn−ヘキサン抽出は典型的には、樹脂のコモノマー含有量を減少させることによって達成される。したがってヒートシール開始温度を低下させることは典型的には、比例的に低下したビカー軟化温度および比例的に上昇した抽出可能レベルをもたらす。本発明の譲受人に譲渡され、参考としてその全てが明示的に本明細書に組み込まれる米国特許第5,874,139号は、包装用途におけるポリオレフィンの一般的な論考を提供する。
複数の重要な多層包装および保存構造物は、ポリプロピレン層、特に2軸配向ポリプロピレンホモポリマー(BOPP)ベースまたはコア層より成る。BOPP構造物は、BOPPベース層への良好な中間層接着を確実にするために、ポリプロピレンコポリマーおよびターポリマーをシーラント材料(および/または接着層)として使用することが多い。ポリプロピレンコポリマーおよびターポリマーは確かに、BOPPベース層への良好な中間層接着並びに良好なヒートシール強度性能を提供するが、これらのコポリマーおよびターポリマーは時々、望ましくい高いヒートシール開始温度を示す。
他の材料も、多層包装および保存構造物のシーラント材料として使用されている。しかしながら一般に、既知のシーラント材料は、コンバータまたは包装装置によって望まれる所望の全体的な特性バランスおよび/または工程柔軟性を提供しない。
1つの態様において、本発明は、(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂と;(B)少なくとも1つの分散剤と;(C)水とを含む水性分散物であって、該分散物のpHは12未満である。別の態様において、本発明は、(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂と;(B)少なくとも1つの分散剤と;(C)水とを含む水性分散物であって、該分散物は約5μm未満の体積平均粒径を有する。どちらかの態様によるいくつかの分散物において、分散剤は熱可塑性樹脂の重量に基づいて約4重量パーセント未満を構成する。12又はそれ以下のpHを有する分散物の中には、約5μmの体積平均粒径を有するものもある。約5μm未満の粒径を有する分散物の中には、12未満のpHを有するものもある。なお他の実施形態において、分散物は12未満のpH、および約5μm未満の平均粒径を有し、分散剤は熱可塑性樹脂の重量に基づいて約4重量パーセント未満を構成する。
いくつかの分散物において、熱可塑性樹脂は、エチレンと、C4−C20直鎖、分岐または環状ジエン、またはエチレンビニル化合物、たとえばビニルアセテート、および式H2C=CHR(式中、RはC1−C20直鎖、分岐または環状アルキル基またはC6−C20アリール基である)によって表される化合物から成る群より選択される少なくとも1つのコモノマーとのαオレフィンインターポリマーである。好ましいコモノマーは、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、および1−ドデセンを含む。いくつかの実施形態において、エチレンのインターポリマーは、約0.92g/cc未満の密度を有する。
他の実施形態において、熱可塑性樹脂は、プロピレンと、エチレン、C4−C20直鎖、分岐または環状ジエン、またはエチレンビニル化合物、たとえばビニルアセテート、および式H2C=CHR(式中、RはC1−C20直鎖、分岐または環状アルキル基またはC6−C20アリール基である)によって表される化合物から成る群より選択される少なくとも1つのコモノマーとのαオレフィンインターポリマーを含む。好ましいコモノマーは、エチレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチ−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、および1−ドデセンを含む。いくつかの実施形態において、コモノマーはインターポリマーの約5重量%〜約25重量%で存在する。いくつかの実施形態において、プロピレン−エチレンインターポリマーが好ましい。
特別な実施形態で有用であるプロピレンのいくつかのインターポリマーは、5〜25重量%のエチレン由来単位および95〜75重量%のプロピレン由来単位を含む、プロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーである。いくつかの実施形態において、(a)90℃未満の融点と;弾性が0.935M+12(ここで弾性はパーセントであり、MはMPaでの500%引張係数である)又はそれ以下であるような、500%引張係数に対する弾性の関係と;曲げ弾性率が4.2e0.27M+50(ここで曲げ弾性率はMPaであり、MはMPaでの500%引張係数である)又はそれ以下であるような、500%引張係数に対する曲げ弾性率の関係とを有する、プロピレンが豊富なインターポリマーが好ましい。いくつかの実施形態において、プロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーは、6〜20重量%のエチレン由来単位および94〜80重量%のプロピレン由来単位を含む。他の実施形態において、8〜20重量%のエチレン由来単位および92〜80重量%のプロピレン由来単位を含むポリマーが好ましい。なお他の実施形態において、10〜20重量%のエチレン由来単位および90〜80重量%のプロピレン由来単位を含むポリマーが好ましい。
他の実施形態において、プロピレンと、エチレンおよびC4−C20αオレフィンから成る群より選択される少なくとも1つのコモノマーとのコポリマーを含み、このコポリマーが65モルパーセントを超えるプロピレン含有率と、約15,000〜約200,000の重量平均分子量(Mw)と、約1.5〜約4の重量平均分子量/数平均分子量比(Mw/Mw)とを有する、プロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーが好ましい。
いくつかのプロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーは、DSCによって決定されるように、約80J/g未満、好ましくは約8〜約80J/g、または約8〜約30J/gの融解熱を有する。
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの熱可塑性樹脂は、約50%未満の結晶性を有する。他の実施形態において、結晶性は約5%〜約45%の、または約5%〜約40%の範囲である。
任意の好適な分散剤も使用できる。しかしながら、特定の実施形態において、分散剤は、少なくとも1つのカルボン酸、少なくとも1つのカルボン酸の塩、あるいはカルボン酸エステルまたはカルボン酸エステルの塩を含む。分散剤として使用されるカルボン酸の1つの例は、モンタン酸のような脂肪酸である。ある好ましい実施形態において、カルボン酸、カルボン酸の塩、あるいはカルボン酸エステルの少なくとも1つのカルボン酸断片またはカルボン酸エステルの塩の少なくとも1つのカルボン酸断片は、25個未満の炭素原子を有する。他の実施形態において、カルボン酸、カルボン酸の塩、あるいはカルボン酸エステルの少なくとも1つのカルボン酸断片またはカルボン酸エステルの塩の少なくとも1つのカルボン酸断片は、12〜25個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、15〜25個の炭素原子を有するカルボン酸、カルボン酸の塩、カルボン酸エステルまたはその塩の少なくとも1つのカルボン酸断片が好ましい。他の実施形態において、炭素原子の数は25〜60である。ある好ましい塩は、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、またはアンモニウムまたはアルキルアンモニウムカチオンから成る群より選択されるカチオンを含む。
なお他の実施形態において、分散剤は、エチレンカルボン酸ポリマー、およびその塩、たとえばエチレンアクリル酸コポリマーまたはエチレンメタクリル酸コポリマーから成る群より選択される。
他の実施形態において、分散剤は、アルキルエーテルカルボキシラート、石油スルホナート、スルホン化ポリオキシエチレン化アルコール、硫酸またはリン酸ポリオキシエチレン化アルコール、ポリマー性エチレンオキシド/プロピレンオキシド/エチレンオキシド分散剤、第1級および第2級アルコールエトキシラート、アルキルグリコシドおよびアルキルグリセリドから選択される。
上に挙げた分散剤のいずれの組合せを使用しても、いくつかの水性分散物を調製できる。
本明細書で述べるいくつかの分散物は、好ましい粒径分布を有する。特定の実施形態において、分散物は、約2.0又はそれ以下の、数平均粒径(Dn)によって割られた体積平均粒径(Dv)として定義される粒径分布を有する。他の実施形態において、分散物は、約2.0又はそれ以下の粒径分布を有する。
本明細書で述べるいくつかの分散物は、約1.5μm未満の平均粒径を有する粒子を含む。他の実施形態において、平均粒径は約0.05μm〜約1.5μmの範囲である。なお他の実施形態において、分散物の平均粒径は約0.5μm〜約1.5μmの範囲である。
12未満のpHを有する分散物では、いくつかの分散物は約5〜約11.5、好ましくは約7〜約11、さらに好ましくは約9〜約11のpHを有する。pHは、塩基(分散剤)の種類および強度、塩基の塩形への変換度、分散される熱可塑性ポリマーの種類、および溶融混練(たとえば押出機)処理条件を含む多くの因子によって制御できる。pHは、インサイチューで、またはカルボン酸分散剤を、熱可塑性樹脂に添加する前に塩形に変換して、分散物を作製することによってのどちらかで調整できる。これらのうちインサイチューで塩を形成することが好ましい。
好ましくは、分散物は、約74体積%未満の固体含有パーセントによって特徴付けられる。いくつかの分散物は、約5〜約74体積%の固体パーセントを有する。なお他の分散物は、約70体積%未満、約65体積%未満、または約5〜約50体積%の固体パーセントを有する。
別の態様において、本発明の実施形態は、水性分散物を作製する方法であって:(1)(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂および(B)少なくとも1つの分散剤を溶融混練して、溶融混練生成物を調製するステップと;(2)この溶融混練生成物を希釈して、生じた混合物を溶融混練して、水性分散物を調製するステップとを含み、この分散物が約5μm未満の平均粒径を有する、方法を提供する。他の実施形態は、水性分散物を作製する方法であって:(1)(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂および(B)少なくとも1つの分散剤を溶融混練して、溶融混練生成物を調製するステップと;(2)この溶融混練生成物を希釈して、生じた混合物を溶融混練して、12未満のpHを有する水性分散物を作製するステップとを含む方法を提供する。どちらかの態様によりある方法において、分散剤は熱可塑性樹脂の重量に基づいて約4重量パーセント未満を構成する。12又はそれ以下のpHを有する分散物を提供するいくつかの方法において、分散物は約5μm未満の体積平均粒径も有する。約5μm未満の粒径を有する分散物の中には、12未満のpHを有するものもある。本発明の実施形態は、上述の熱可塑性樹脂および分散剤を使用する。そしていくつかの実施形態において、この方法は、上述の特性の1つ又はそれ以上を有する分散物を提供する。
別の態様において、本発明の実施形態は、(A)少なくとも1つのプロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーと;(B)少なくとも1つの分散剤と;(C)水とを含む水性分散物を提供する。好ましいαオレフィンはエチレンであり、好ましくは約5重量%〜約25重量%で存在する。本態様による本発明のいくつかの実施形態において、プロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーは、13C NMRによって測定された、約0.85を超えるアイソタクチックトライアド(mm)を有することで特徴付けられる。一部のそのようなプロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーは、5〜25重量%のエチレン由来単位および95〜75重量%のプロピレン由来単位を含む。さらにいくつかのプロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーは、(a)90℃未満の融点と;(b)弾性が0.935M+12(ここで弾性はパーセントであり、MはMPaでの500%引張係数である)又はそれ以下であるような、500%引張係数に対する弾性の関係と;(c)曲げ弾性率が4.2e0.27M+50(ここで曲げ弾性率はMPaであり、MはMPaでの500%引張係数である)又はそれ以下であるような、500%引張係数に対する曲げ弾性率の関係とを有する。いくつかの実施形態において、プロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーは、6〜20重量%のエチレン由来単位および94〜80重量%のプロピレン由来単位を含む。他の実施形態において、8〜20重量%のエチレン由来単位および92〜80重量%のプロピレン由来単位を含むポリマーが好ましい。なお他の実施形態において、10〜20重量%のエチレン由来単位および90〜80重量%のプロピレン由来単位を含むポリマーである。
他の実施形態において、プロピレンと、エチレンおよびC4−C20αオレフィンから成る群より選択される少なくとも1つのコモノマーとのコポリマーを含み、このコポリマーは65モルパーセントを超えるプロピレン含有率と、約15,000〜約200,000の重量平均分子量(Mw)と、約1.5〜約4の重量平均分子量/数平均分子量比(Mw/Mn)とを有する、プロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーである。
本態様で使用したある熱可塑性樹脂またはプロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーは、DSCによって決定されるように、約80J/g未満、好ましくは約8〜約80J/g、またはより好ましくは約8〜約30J/gの融解熱を有する。
いくつかの実施形態において、プロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーは、約50%未満の結晶性を有する。他の実施形態において、結晶性は約5%〜約45%、または約5%〜約40%の範囲である。
なお他の実施形態において、プロピレンが豊富なインターポリマーは、ASTM D−790−97に従って測定した約50kpsi未満、好ましくは約40kpsi未満、さらに好ましくは約30kpsi未満の曲げ弾性率を有する。いくつかの分散物において、曲げ弾性率についてより低い値を有するポリマーが好ましい。たとえばあるポリマーは、約2〜約15kpsi、特に約4〜約10kpsiの曲げ弾性率を有する。
約140℃未満、好ましくは約130℃未満、さらに好ましくは約120℃未満の融点を持つプロピレンが豊富なインターポリマーまたは熱可塑性樹脂が使用される。ある好ましい実施形態において、プロピレンが豊富なインターポリマーまたは熱可塑性樹脂は、約90℃未満の融点を有する。
本発明の本態様の実施形態において、任意の好適な分散剤も使用できる。しかしながら特定の実施形態において、分散剤は少なくとも1つのカルボン酸、少なくとも1つのカルボン酸の塩、カルボン酸エステルまたはカルボン酸エステル塩を含む。ある好ましい実施形態において、カルボン酸、カルボン酸の塩、カルボン酸エステルまたはその塩の少なくとも1つのカルボン酸断片は、25個未満の炭素原子を有する。他の実施形態において、そのような部分は12〜25個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、15〜25個の炭素原子が好ましい。他の実施形態において、分散剤は、25〜60個の炭素原子を有する少なくとも1つのカルボン酸、少なくとも1つのカルボン酸の塩、カルボン酸エステルまたはその塩の少なくとも1つのカルボン酸断片を有する。ある好ましい塩は、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、あるいはアンモニウムまたはアルキルアンモニウムカチオンから成る群より選択されるカチオンを含む。
なお他の実施形態において、分散剤はエチレン酸ポリマー、たとえばエチレンアクリル酸コポリマーまたはエチレンメタクリル酸コポリマーから成る群より選択される。
他の実施形態において、分散剤は、アルキルエーテルカルボキシラート、石油スルホナート、スルホン化ポリオキシエチレン化アルコール、硫酸またはリン酸ポリオキシエチレン化アルコール、ポリマー性エチレンオキシド/プロピレンオキシド/エチレンオキシド分散剤、第1級および第2級アルコールエトキシラート、アルキルグリコシドおよびアルキルグリセリドから選択される。
上に挙げた分散剤のいずれの組合せを使用しても、ある水性分散物を調製できる。
本明細書で述べるいくつかの分散物は、好ましい粒径分布を有する。特定の実施形態において、分散物は、約2.0又はそれ以下の、数平均粒径(Dn)によって割られた体積平均粒径(Dv)として定義される粒径分布を有する。他の実施形態において、分散物は、約2.0又はそれ以下の粒径分布を有する。
本明細書で述べるいくつかの分散物は、約1.5μm未満の平均粒径を有する粒子を含む。他の実施形態において、平均粒径は約0.05μm〜約1.5μmの範囲である。なお他の実施形態において、分散物の平均粒径は約0.5μm〜約1.5μmの範囲である。
12未満のpHを有する分散物では、いくつかの分散物は約5〜約11.5、好ましくは約7〜約11、さらに好ましくは約9〜約11のpHを有する。
好ましくは、分散物は、約74体積%未満の固体含有パーセントを特徴とする。いくつかの分散物は、約5〜約74体積%の固体パーセントを有する。なお他の分散物は、約70体積%未満の、約65体積%未満の、または約5〜約50体積%の固体パーセントを有する。
別の態様において、本発明の実施形態は、水性分散物を作製する方法であって:(1)(A)少なくとも1つのプロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーと、(B)少なくとも1つの分散剤とを溶融混練して、溶融混練生成物を作製するステップと;(2)この溶融混練生成物を希釈して、生じた混合物を溶融混練して、水性分散物を調製するステップとを含む方法を提供する。特定の実施形態において、この方法は、12未満のpHを有する分散物を提供するために、溶融混練生成物を希釈するステップを含む。いくつかの方法は、約5μm未満の平均粒径を有する分散物を提供する。なお他の実施形態において、この方法は熱可塑性樹脂の重量に基づいて約4重量パーセント未満の分散剤を含有する分散物を提供する。方法の実施形態は、上述の熱可塑性樹脂および分散剤を使用する。そしていくつかの実施形態において、方法は上述の1つ又はそれ以上の特性を有する分散物を提供する。
なお別の態様において、本発明の実施形態は、(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂と;(B)少なくとも1つの分散剤と;(C)水とを含む水性分散物を提供し;熱可塑性樹脂は、5〜25重量%のエチレン由来単位および95〜75重量%のプロピレン由来単位を含むプロピレンが豊富なαオレフィンインターポリマーを含み、このコポリマーは:(A)90℃未満の融点と;(B)弾性が0.935M+12(ここで弾性はパーセントであり、MはMPaでの500%引張係数である)又はそれ以下であるような、500%引張係数に対する弾性の関係と;(C)曲げ弾性率が4.2e0.27M+50(ここで曲げ弾性率はMPaであり、MはMPaでの500%引張係数である)又はそれ以下であるような、500%引張係数に対する曲げ弾性率の関係とを有する。
本発明の別の態様において、いくつかの分散物は各種の物品を作製するのに好適である。いくつかのそのような物品は、コーティング、発泡体およびフロス並びに装飾品を含む。
1つの態様において、本発明は、少なくとも1つの配向性ポリマーから形成される基材上に、ヒートシールが可能なコーティングを形成する方法に関する。選択した実施形態において、この方法は、(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂と;(B)少なくとも1つの分散剤と;(C)水と;を含み、12未満のpHを有する水性分散物を基材に被着させるステップと;前記分散物を乾燥して第1の層を形成するステップとを含む。
1つの態様において、本発明は、配向性ポリマーを含み、コーティングを有する基材を含むフィルム層に関し、このコーティングは、(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂と;(B)少なくとも1つの分散剤と;(C)水と;を含み、12未満のpHを有する水性分散物から得られる。
1つの態様において、本発明は、配向性ポリマーを含み、コーティングを有する基材を含むフィルム層に関し、このコーティングは、(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂と;(B)少なくとも1つの分散剤と;(C)水と;を含み、約5μm未満の平均体積粒径を有する水性分散物から得られる。
1つの態様において、本発明は、配向性ポリマーを含み、コーティングを有する基材を含む物品に関し、このコーティングは、(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂と;(B)少なくとも1つの分散剤と;(C)水と;を含み、約5μm未満の平均体積粒径を有する水性分散物から得られる。
1つの態様において、本発明は、配向性ポリマーを含み、コーティングを有する基材を含む物品に関し、このコーティングは、(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂と;(B)少なくとも1つの分散剤と;(C)水と;を含み、12未満のpHを有する水性分散物から得られる。
1つの態様において、本発明は、基材上にヒートシールが可能なコーティングを形成する方法であって、基材に(A)少なくとも1つの熱可塑性樹脂;(B)少なくとも1つの分散剤と;(C)水と;を含み、12未満のpHを有する水性分散物をコーティングするステップと;前記基材を配向して配向熱可塑性ポリマーを作製するステップとを含む方法に関する。
1つの態様において、本発明は、コーティングを有する基材を含むフィルム層に関し、このフィルム層は80℃未満のヒートシール開始温度を有することを特徴とし、このコーティングの厚みは2ミクロン又はそれ以下である。
本発明の他の態様および利点は、以下の説明および添付請求項から明らかになるであろう。
以下の説明において、本明細書で開示するすべての数は、「約」または「おおよそ」という語がそれに関連して使用されているかどうかにかかわらず、おおよその値である。それらは1%、2%、5%、そして場合により10〜20%変動する。下限RLおよび上限RUを持つ数値範囲が開示されるときは必ず、範囲に含まれるすべての数が特に開示される。特に範囲内の以下の数が特に開示される:R=RL+k*(RU−RL)、式中、kは1%刻みで1%〜100%の範囲の変数であり、たとえばkは1%、2%、3%、4%、5%、...、50%、51%、52%,...、95%、96%、97%、98%、99%、または100%である。その上、上で定義したように2つのR数によって定義されたいずれの範囲も、特に開示される。
本発明の実施形態は、上で概説し、以下で詳細に議論する分散物に関する。加えて本発明は、そのような分散物から形成されたフィルムおよび他の製品にも関する。本発明の特定の実施形態において、本明細書で議論する方法によって作製した分散物は、ヒートシール可能層を形成する(ポリマーフィルムである)基材に塗布される。特定の実施形態において、分散物は、いくつかの実施形態においては二軸配向ポリプロピレンであるポリプロピレン基材に塗布される。
本発明の方法は、水性分散物を配向基材に、基材を配向させる前または後のどちらかに塗布するステップを含む。言い換えれば、本発明の1つの好ましい実施形態による方法は、水性分散物を配向基材に被着させるステップと、該分散物を乾燥してヒートシール可能層を形成するステップとを含む。
別の実施形態において、方法は、コーティングを非配向基材に被着させるステップと、次に前記基材を配向させるステップとを含む。この場合、コーティングは、基材の配向の前か後のどちらかに乾燥させる。
加えて、本発明者らは、(単成分ポリマー、またはポリマー混合物である)特定のポリオレフィンポリマーを用いて作製した分散物を使用することによって、80℃又はそれ以下のヒートシール開始温度を有するヒートシール可能層が形成されることを発見した。他の実施形態において、ヒートシール開始温度は75℃又はそれ以下である。他の実施形態において、ヒートシール開始温度は70℃又はそれ以下である。他の実施形態において、ヒートシール開始温度は65℃又はそれ以下である。
本発明の水性分散物の実施形態に含まれる熱可塑性樹脂(A)は、それ自体ではただちに水中に分散しない樹脂である。いくつかの実施形態において、それは0重量パーセントを超えて約96重量パーセント未満の量で分散物中に存在する。いくつかの実施形態において、樹脂は分散物の約35〜約65重量パーセントの量で存在する。「樹脂」という用語は本明細書で使用されるように、合成ポリマーまたは化学修飾された天然樹脂は、たとえばこれに限定されるわけではないが、プラスチックを形成する充填剤、安定剤、顔料、および他の成分と共に使用される、熱可塑性材料、たとえばポリビニルクロライド、ポリスチレン、およびポリエチレンならびに熱硬化性材料、たとえばポリエステル、エポキシ、およびシリコーンを含むものとして解釈すべきである。樹脂という用語は本明細書で使用するようにエラストマーを含み、オレフィンポリマーの混合物を含むとして理解される。いくつかの実施形態において、熱可塑性樹脂は半結晶性樹脂を含む。「半結晶性」という用語は、標準示差走査熱量測定(DSC)評価を受けさせたときに、少なくとも1つの吸熱を有する樹脂を識別するためである。ある半結晶性ポリマーは、走査温度が最終吸熱極大を超えて上昇するときに比較的緩やかな傾斜を示す、DSC吸熱を示す。このことは、厳密な融点を持つと一般に見なされるものを持つポリマーよりもむしろ幅広い溶融範囲のポリマーを示している。本発明の分散物で有用なあるポリマーは単一の融点を有するが、他のポリマーは1個を超える融点を有する。あるポリマーにおいて、融点の1つ又はそれ以上は、ポリマーの全部または一部がかなり狭い温度範囲、たとえば数℃に渡って溶融するように、厳密である。他の実施形態において、ポリマーは、約20℃の範囲に渡る幅広い溶融特徴を示す。なお他の実施形態において、ポリマーは、50℃を超える範囲に渡る幅広い溶融特徴を示す。
本発明で使用される熱可塑性樹脂(A)の例としては、典型的には、αオレフィンのホモポリマーおよびコポリマー(エラストマーを含む)が挙げられ、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−3−メチル−1−ブテン、ポリ−3−メチル−1−ペンテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−1−ブテンコポリマー、およびプロピレン−1−ブテンコポリマーに代表されるような、エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、および1−ドデセン;典型的には、エチレン−ブタジエンコポリマーおよびエチレン−エチリデンノルボルネンコポリマーに代表されるようなαオレフィンと共役または非共役ジエンとのコポリマー(エラストマーを含む);およびポリオレフィン(エラストマーを含む)、たとえば典型的には、エチレン−プロピレン−ブタジエンコポリマー、エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジエンコポリマー、エチレン−プロピレン−1,5−ヘキサジエンコポリマー、およびエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネンコポリマーに代表されるような、2つ又はそれ以上のαオレフィンと共役または非共役ジエンとのコポリマー;エチレン−ビニル化合物コポリマー、たとえばエチレン−ビニルアセテートコポリマー、エチレン−ビニルアルコールコポリマー、エチレン−ビニルクロライドコポリマー、エチレンアクリル酸またはエチレン−(メタ)アクリル酸コポリマー、およびエチレン−(メタ)アクリレートコポリマー;スチレン性コポリマー(エラストマーを含む)、たとえばポリスチレン、ABS、アクリロニトリル−スチレンコポリマー、メチルスチレン−スチレンコポリマー;およびスチレンブロックコポリマー(エラストマーを含む)、たとえばスチレン−ブタジエンコポリマーおよびその水和物、およびスチレン−イソプレン−スチレントリブロックコポリマー;ポリビニル化合物、たとえばポリビニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ビニルクロライド−ビニリデンクロライドコポリマー、ポリメチルアクリレート、およびポリメチルメタクリレート;ポリアミド、たとえばナイロン6、ナイロン6,6、およびナイロン12;熱可塑性ポリエステル、たとえばポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレート;ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシドなどを含む。これらの樹脂は単独で、あるいは2つ又はそれ以上の組合せのどちらかで使用できる。
特定の実施形態において、ポリオレフィン、たとえばポリプロピレン、ポリエチレン、ならびにそのコポリマーおよびその混合物並びにエチレン−プロピレン−ジエンターポリマー。いくつかの実施形態において、好ましいオレフィン性ポリマーは、米国特許第3645992号でElstonによって記載されている均質ポリマー;米国特許第4076698号で記載されている高密度ポリエチレン(HDPE);不均質分岐直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE);不均質分岐直鎖状超超低密度(ULDPE);均質分岐直鎖状エチレン/αオレフィンコポリマー;たとえば米国特許出願第5272236号および5278272号で開示された工程によって調製可能であり、その工程の開示が参照として本明細書に組み込まれている、均質分岐で実質的に直鎖状のエチレン/αオレフィンポリマー;および高圧フリーラジカル重合エチレンポリマーおよびコポリマー、たとえば低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン−アクリル酸(EAA)およびエチレン−メタクリル酸コポリマー、たとえば商標名PRIMACOR(商標)、Nucrel(商標)、およびEscor(商標)で入手可能であり、参照によりその全体が本明細書にそれぞれ組み入れられている、米国特許出願第4599392号、4988781号、および59384373号に記載されているもの、およびエチレン−ビニルアセテート(EVA)コポリマーを含む。参照により本明細書にそれぞれ組み入れられている、米国特許出願第6538070号、6566446号、5869575号、6448341号、5677383号、6,316,549号、6111023号、または5844045号で記載されているポリマー組成物も、いくつかの実施形態において好適である。もちろんポリマーの混合物も同様に使用できる。いくつかの実施形態において、混合物は2つの異なるZiegler−Nattaポリマーを含む。他の実施形態において、混合物はZiegler−Nattaおよびメタロセンポリマーの混合物を含むことができる。なお他の実施形態において、本明細書で使用される熱可塑性樹脂は、2つの異なるメタロセンポリマーの混合物である。
いくつかの特定の実施形態において、熱可塑性樹脂はプロピレンベースコポリマーまたはインターポリマーである。いくつかの実施形態において、プロピレン/エチレンコポリマーまたはインターポリマーは、実質的アイソタクチックプロピレン配列を有することを特徴とする。「実質的アイソタクチックプロピレン配列」という用語および同様の用語は、配列が13C NMRによって測定された約0.85、好ましくは約0.90を超える、さらに好ましくは約0.92を超える、最も好ましくは約0.93を超えるアイソタクチックトライアド(mm)を有することを意味する。アイソタクチックトライアドは、当業界で周知であり、たとえば13C NMRスペクトルによって決定したコポリマー分子鎖中のトライアド単位に関してアイソタクチック配列に言及する、米国特許第5504172号およびWO 00/01745号で記載されている。NMRスペクトルは、以下で述べたように決定される。好ましくは水性分散物がプロピレン/エチレンインターポリマーを含むとき、エチレンは約5%〜約25%(重量による)の量で存在する。
13C NMR分光法は、当業界で既知の、ポリマー中へのコモノマー包含を測定する、そしてプロピレンベースコポリマーのアイソタクチックトライアドのレベルを測定する多くの技法のうちの1つである。この技法の例は、Randall(Journal of Macromolecular Science, Reviews in Macromolecular Chemistry and Physics, C29(2&3),201-317(1989))でエチレン/α−オレフィンコポリマーのコモノマー含有率の決定について記載されている。オレフィンインターポリマーのコモノマー含有率を決定する基本的手順は、サンプル中の各種炭素に相当するピーク強度がサンプル中の寄与核の総数に正比例する条件下での13C NMRスペクトルを得ることを含む。この比例を確保する方法は当業界で既知である、パルス後の緩和のための十分な時間の余裕、ゲート付きデカップリング技法の使用、緩和因子などを含む。ピークまたはピークの群の相対強度は実際には、そのコンピュータ生成積分から得られる。スペクトルを得て、ピークを積分した後、コモノマーと関連付けられたこれらのピークが割当てられる。この割当ては、既知のスペクトルまたは文献への参照によって、あるいはモデル化合物の合成または解析によって、あるいは等方的に標識されたコモノマーの使用によって行える。コモノマーのモル%は、たとえばRandallで記載されているように、コモノマーのモル数に相当する積分の、インターポリマー中のモノマーすべてのモル数に相当する積分に対する比によって決定できる。
100.4MHzの13C共鳴周波数に相当するデータは、Varian UNITY Plus 400MHz NMR分光計を使用して収集される。取込パラメータは、緩和因子の存在下での定量的13Cデータ取込を確実にするように選択される。データは、ゲート付き1Hデカップリング、データファイル当たりトランジエント4000回、7秒パルス反復遅延、スペクトル幅24,200Hzおよび32Kデータポイントのファイルサイズを使用して、130℃に加熱したプローブヘッドによって取込まれる。サンプルは、クロムアセチルアセトナート(緩和因子)中0.025Mであるテトラクロロエタン−d2/オルトジクロロベンゼンの50/50混合物おおよそ3mLを、10mm NMR管内のサンプル0.4gに添加することによって調製する。管の上部空き高は、純窒素との置換により酸素をパージする。ヒートガンによって開始した周期的還流により管およびその内容を150℃に加熱することによって、サンプルを溶解および均質化させる。
好ましくは、プロピレン/エチレンインターポリマーは、約50%未満の結晶性と、ASTM D−790−97に従って測定した約50kpsi未満の、好ましくは約40kpsi未満の、特に約30kpsi未満の曲げ弾性率を有する。好ましくはプロピレン/エチレンインターポリマーは、約140℃、好ましくは約130℃未満、さらに好ましくは約120℃未満、特に約90℃未満の融点を有する。分散物で使用されるプロピレン/エチレンインターポリマーも好ましくは80J/gm未満の、さらに好ましくは約75J/gm未満の、さらに好ましくは約50J/gm未満の融解熱を有し、約8J/gmの低さ、または4J/gmの低さでもよい。
ある好ましい分散物において、プロピレンベースコポリマーは、そのような触媒に関する教示のために参照としてその全体が本明細書に組み込まれている、2002年5月5日に提出された米国特許公開公報第20030204017号で記載されているように、非メタロセン、金属中心、ヘテロアリールリガンド触媒を使用して作製したプロピレン−エチレンコポリマーを含む。そのような非メタロセン、金属中心、ヘテロアリールリガンド触媒を使用して作製したプロピレン−エチレンコポリマーは、独自のレジオエラー(regio-error)を示す。レジオエラー(regio-error)は、約14.6および約15.7ppmに相当する13C NMRピークによって同定され、成長ポリマー鎖へのプロピレン単位の立体選択性2,1−挿入エラーと考えられる。この特に好ましい態様において、これらのピークはほぼ等しい強度であり、それらは典型的には、ホモポリマーまたはコポリマー鎖への約0.02〜約7モルパーセントのプロピレン挿入を示す。
本発明のいくつかの態様において、プロピレンベースコポリマーは数平均分子量で割った重量平均分子量(Mw/Mn)として定義される、約4又はそれ以下の分子量分布(MWD)を有し、約1.5の低さもありうる。
ポリマーの分子量分布は、リニア混合床カラム4個(Polymer Laboratories(粒径20ミクロン))を装備したPolymer Laboratories PL−GPC−220高温クロマトグラフィー装置でゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて決定する。オーブン温度は160℃であり、オートサンプラー高温域は160℃、温域は145℃である。溶媒は、200ppm 2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを含有する1,2,4−トリクロロベンゼンである。流速は1.0ミリリットル/分であり、注入サイズは100マイクロリットルである。2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール 200ppmを含有する窒素パージした1,2,4−トリクロロベンゼン中にサンプルを2.5時間に渡って160℃にて静かに混合しながら溶解させることにより、注入用サンプルの約0.2重量%溶液を調製する。
分子量決定は、10個の狭い分子量分布のポリスチレン標準(Polymer Laboratoriesより、580〜7,500,000g/モルの範囲のEasiCal PS1)をその溶出体積と併せて使用することによって推論する。同等のプロピレン−エチレンコポリマー分子量は、ポリプロピレン(Th. G. Scholte, N. L. J. Meijerink, H. M. Schoffeleers、およびA. M. G. Brands, J. Appl. Polym. Sci.,29, 3763-3782(1984)で記載されているように)およびポリスチレン(E. P. Otocka, R. J. Roe, N. Y. Hellman, P. M. Muglia, Macromolecules, 4,507 (1971)で記載されているように)の好適なMark−Houwink係数を、Mark−Houwink式で使用して得る:
{N}=KMa
式中、Kpp=1.90×10-4、app=0.725およびKps=1.26×10-4、aps=0.702。
本発明の1つの実施形態において、本発明で利用される熱可塑性樹脂は、本質的に同じままであるTmeおよびコポリマー中の不飽和コモノマーの量が増加するにつれて低下するTmaxを持つDSC曲線を特徴とする。どちらも当業者によってDSC解析から最終加熱ステップのデータを使用して決定されるように、Tmeは溶融が終わる温度を意味する。そのようなポリマーでは、DSC解析は、インジウムおよび脱イオン水を使用するTA Instruments,Inc.製のモデルQ1000 DSCを使用して決定できる。
ある他の実施形態において、米国特許第6525157号で開示された熱可塑性ポリマー組成物は、参照としてその全てが取り込まれる。そこで述べられたポリマーは、大部分のプロピレンをわずかな量のエチレンと共に含む。これらのポリマー組成物は、直鎖で単一の均質巨大分子コポリマー構造を含む。これらのポリマーは、隣接するアイソタクチックプロピレン単位のために限定された結晶性を有し、以下で述べる融点を有する。それらは一般に、立体規則性およびコモノマー組成におけるいずれの実質的な分子間不均質性も欠いており、実質的にジエンを含まない。それらは、分子内組成分布におけるいずれの実質的な不均質性も欠いている。
本明細書で述べる分散物のいくつかの実施形態において、コポリマーは5%または6%または8%または10重量%のエチレン由来単位の下限から、20%または25重量%のエチレン由来単位の上限までを含む。これらの実施形態は、コポリマー中に存在するプロピレン由来単位も75%または80重量%の下限から、95%または94%または92%または90重量%の上限までの範囲で含むであろう。これらの重量パーセンテージは、プロピレンおよびエチレン由来単位の総重量に基づく;すなわち100%である、プロピレン由来単位の重量パーセントとエチレン由来単位の重量パーセントの和に基づいている。これらの範囲内で、これらのコポリマーは、示差走査熱量測定(DSC)によって測定されるようにやや結晶性であり、弾性を示す。弾性は、以下で詳細に定義するように、これらのコポリマーの伸長からの寸法回復である。
本発明者らの発明の実施形態において、15,000〜5,000,000、または20,000〜1,000,000の重量平均分子量(Mw)および1.01、1.5または1.8の下限から40または20または10または5または3の上限までの分子量分布Mw/Mn(場合により、「多分散性指数」(PDI)と呼ぶ)を有する熱可塑性樹脂が含まれる。他の実施形態において、Mwは、10,000〜300,000、または100,000〜250,000の範囲である。
ポリエチレンポリマーに典型的には使用される分子量の別の尺度は、I2とも呼ばれる、ポリマーのメルトインデックスである。メルトインデックスは、分子量に間接的に比例するが、関係は線形ではない。ポリエチレンの場合、メルトインデックスはASTM D−1238に従って、190℃/2.16kg)の条件で測定する。本発明の実施形態で有用な代表的熱可塑性樹脂は、0.001〜1000g/10分の範囲のI2を有する。いくつかの実施形態において、熱可塑性樹脂(A)は、0.5〜500g/10分のI2を有する。他の実施形態は、1〜300g/10分のI2を持つ熱可塑性樹脂を含む。熱可塑性樹脂の好適なI2の選択は、溶融混練性の容易さおよび形成されたコーティングの物理的特性の観点から選択される。
メルト流速(MFR)は、ポリプロピレンポリマーの分子量を測定する別の方法である。メルトインデックスと同様に、MFRは分子量に間接的に比例するが、関係は線形ではない。MFRは典型的には、ASTM D−1238に従って、230℃/2.16kg)の条件で測定する。本発明の実施形態で有用な代表的熱可塑性樹脂は、約250g/10分未満のMFRを有する。いくつかの実施形態において、熱可塑性樹脂(A)は、約1〜約200g/10分のMFRを有する。他の実施形態は、5〜100g/10分のMFRを持つ熱可塑性樹脂を含む。
(融点および結晶性)
示差走査熱量測定(DSC)は、半結晶性ポリマーの溶融および結晶化を検査するために使用できる一般的な技法である。DSC測定の一般原則および半結晶性ポリマーの研究へのDSCの利用は標準テキストに記載されている(たとえばE. A. Turi, ed., Thermal Characterization of Polymeric Materials, Academic Press, 1981)。たとえばDSC解析は、インジウムおよび脱イオン水を使用して測定する、TA Instruments,IncからのモデルQ1000 DSCを使用して決定する。サンプルを230℃まで迅速に加熱した後、3分間維持した後、10℃/分で−40℃まで冷却することによって冷却曲線を得る。−40℃で3分間維持した後、10℃/分で加熱しながらDSC溶融吸熱を記録する。融点は、標準TA DSCソフトウェアを使用して決定する。
これらのプロピレンが豊富なポリマーは、多数の工程によって、たとえば十分に混合された連続供給重合リアクター内で実施される1段、定常状態の重合によって作製できる。溶液重合に加えて、他の重合手順、たとえば気相またはスラリー重合が使用できる。そのようなポリマーを調製する工程に好適な他の詳細事項は、その全体が参照により組み入れられている米国特許第6525157号で記載されている。
代表的なアイソタクチック重合工程は、ビス(シクロペンタジエニル)金属化合物および(1)非配位適合性アニオンアクチベータ、または(2)アルモキサンアクチベータのどちらかを含む触媒の存在下での重合で構成される。本発明の1つの実施形態において、本工程は、好適な重合希釈剤中でエチレンおよびプロピレンに触媒を接触させるステップを含み、この触媒は1つの実施形態において、キラルメタロセン化合物、たとえば米国特許第5198401号に記載されているビス(シクロペンタジエニル)金属化合物およびアクチベータを含む。米国特許第5391629号は、本明細書で述べた分散物中で好適なあるコポリマーを生成するのに有用な触媒についても述べている。気相重合工程はたとえば米国特許出願第4543399号、第4588790号、第5028670号に記載されている。本発明の実施形態で使用されたあるコポリマーを作製するのに有用なメタロセン触媒を支持する方法は、米国特許出願第4808561号、第4897455号、第4937301号、第4937217号、第4912075号、第5008228号、第5086025号、第5147949号、および第5238892号に記載されている。本発明について上述したビスシクロペンタジエニルメタロセンの多数の例は、米国特許出願第5324800号;第5198401号;第5278119号;第5387568号;第5120867号;第5017714号;第4871705号;第4542199号;第4752597号;第5132262号;第5391629号;第5243001号;第5278264号;第5296434号;および第5304614号に開示されている。非配位アニオンによって活性化されたメタロセンカチオンを含む、配位重合のためのイオン性触媒の説明は、初期の研究において、EP−A−0 277 003号、EP−A−0 277 004号、米国特許出願第5,198,401号および第5,278,119号、およびWO 92/00333号で現れている。活性プロトンを含有しないが、活性メタロセンカチオンおよび非配位アニオンの両方を生成できるイオン化イオン性化合物の使用も既知である。EP−A−0 426 637号、EP−A−0 573 403号および米国特許第5387568号、EP−A−0 427 697号およびEP−A−0 520 732号を参照。付加重合のためのイオン性触媒も、アニオン基と共に金属酸化性基を含有するアニオン性前駆物質によって、遷移金属化合物の金属中心の酸化によって調製できる;EP−A−0 495 375号を参照。
いくつかのポリマーは、少なくとも65モル%のプロピレンを有する第1のコポリマーであって、好ましくはプロピレン配列の少なくとも40%がアイソタクチックまたはシンジオタクチック配向にあり;コポリマーが約7dg/分〜約3000dg/分のメルトインデックス(MI)を有するコポリマーを生成するために、重合条件下で、プロピレン配列をアイソタクチックまたはシンジオタクチック配向に包含させることができるメタロセン触媒の存在下で、少なくとも1つのリアクター内でプロピレンおよびエチレンおよび少なくとも1つのC4−C20αオレフィンから成る群より選択される少なくとも1つのコモノマーを反応させるステップを含む重合工程によって調製できる。
好ましくは、プロピレンが豊富なポリマーまたはポリマー混合物の実質的な部分が40〜120℃内で溶融する。当業者は、溶融の開始がより低温にて開始することを認識するであろう。また、ポリマーまたはポリマー混合物は好ましくは、エチレン(またはたとえば4〜20個の炭素原子を有するαオレフィン)を最大30モル%、好ましくは3モル%〜20モル%、およびさらに好ましくは7モル%〜15モル重量%の量で含む。この状況で、エチレンまたはαオレフィンは、たとえば(混合物でなく)1つのコポリマーが使用されるときにプロピレン単位およびエチレン単位の両方を含むランダム半結晶性コポリマーの一部を形成する単位でありうる。代わりにアイソタクチックポリプロピレンがポリエチレンと混合された混合物が使用可能である、そのような場合、ポリエチレン中のエチレン単位は、ポリマー混合物全体の最大30モル%である。
他の具体的な実施形態において、分散物は、組成が好ましくはプロピレンおよび20個又はそれ以下の炭素原子、好ましくは8個又はそれ以下の炭素原子を有するエチレンまたはαオレフィンの少なくとも1つを共重合することによって生成されたランダムコポリマーを含み、このランダムコポリマーが立体規則性ポリプロピレン配列に由来する少なくとも約2%で約65%を超えない結晶性および約25℃〜約105℃の融点を有する、プロピレンが豊富なポリマーまたはポリマー混合物を含む。
なお他の具体的な実施形態において、プロピレンが豊富なコポリマーは、プロピレンおよび8個又はそれ以下の炭素原子を有するエチレンまたはαオレフィンの少なくとも1つを共重合することによって生成された、フリーラジカル開始剤およびランダムコポリマーの反応生成物であり、このランダムコポリマーは立体規則性ポリプロピレン配列に由来する少なくとも約2%で約65%を超えない結晶性および約25℃〜約105℃の融点を有する。
本発明のなお別の具体的な実施形態において、分散物は、約40℃〜140℃の融点を持つランダムポリマーを含む。230℃にてメルト流速によって測定された粘度は、2〜5600、さらに好ましくは70〜370、最も好ましくは300〜1800の間である。したがって190℃で測定したメルトインデックスは、20〜1500、さらに好ましくは40〜1000、最も好ましくは100〜500の間である。さらに室温でのポリマーの引張伸びは50%超、さらに好ましくは100%超、最も好ましくは300%超である。好ましくは、ランダムコポリマーは13C NMRによって測定されるように、80%またはそれを超える、好ましくは90%超の量のプロピレン単位を、好ましくは主にアイソタクチック配列であるプロピレン単位(単位の80%超がアイソタクチックペンタドである)と共に含有する低分子量コポリマーである。ランダムコポリマーは、長鎖分岐を有することが可能であり、所望のレオロジー特性のためにより大きな柔軟性を与える。
なお他の分散物は、エチレン−プロピレンコポリマーがアイソタクチックポリプロピレンと共に混合されている物理混合物を含有する、ポリオレフィン組成物を含むことができる。これらのエチレン−プロピレンコポリマーは好ましくは、キラルメタロセン触媒を使用する溶液重合によって誘導される。これらのエチレン−プロピレンコポリマーは好ましくは、アイソタクチックプロピレン配列に由来する結晶性を有する。これらの混合物組成物において、コポリマーの組成は最大30重量%および好ましくは最大20重量%のエチレンを含む。これらのコポリマーは、直鎖または分岐でもよい。これらの混合物は好ましくは、少なくとも約5〜10重量%のアイソタクチックポリプロピレンの実質的な量を含有する。具体的な実施形態において、混合物は、アイソタクチックポリプロピレンを最大約50重量%、または代わりに最大約80重量%の量で含むことができる。混合物は、他のオレフィンベースポリマー、たとえばリアクターコポリマーおよびインパクトコポリマーも含むことができる。望ましくは、上述した混合物の使用は、アイソタクチックポリプロピレンの存在により好ましい溶融温度をもたらし、同時にコポリマーに独立した分子構造を与えて、それゆえ接着性組成物のレオロジー、弾性および柔軟性を改良する。
なお他の実施形態において、いくつかの分散物は、エチレンおよび/またはプロピレンおよびC4−C10オレフィンから、好ましくはαオレフィン、さらに好ましくはC4−C8αオレフィンから選択される、さらに好ましくはn−ブテン、n−ヘキセンおよびn−オクテンから選択される他のモノマーのコポリマーおよびインターポリマーから選択される熱可塑性樹脂を含む。熱可塑性樹脂のエチレンまたはプロピレン含有率は、樹脂の約2〜98重量パーセントである。
いくつかの実施形態において、エチレンがポリマーの約98〜65パーセントを構成する、主にエチレンベースのポリオレフィンが選択される。他の実施形態において、主にプロピレンベースのポリオレフィンが選択され、プロピレンがポリマーの98〜65パーセントを構成する。選択したコモノマーは、ポリマーの残りを補う。
いくつかのかかる実施形態において、エチレンポリマーは以下の特徴および特性を有する:1)標準示差走査熱量測定(DSC)評価を受けさせたときに、少なくとも1つの吸熱の観測によって決定された結晶性;2)約30〜約0.1g/10分、好ましくは25〜0.25g/10分、さらに好ましくは22〜0.5g/10分、最も好ましくは18〜0.75g/10分のメルトインデックス;および3)ASTM D−792によって決定した、約0.845〜約0.925g/cc、好ましくは0.8510〜0.91g/cc、さらに好ましくは0.855〜0.905g/cc、最も好ましくは0.86〜0.90g/ccの密度。
本発明の実施形態での使用に特に適した樹脂の1つのクラスは、エチレンがコポリマーの約90〜約50重量パーセント、さらに好ましくは85〜55重量パーセント、1−オクテンまたは1−ブテンが約10〜約50重量パーセント、さらに好ましくは約15〜45重量パーセントを構成し、約0.25〜約30g/10分、さらに好ましくは0.5〜20g/10分のメルトインデックスを有する、エチレンおよび1−オクテンまたは1−ブテンのコポリマーである。あるいは単一のポリマーの代わりに、上述の物理的特徴を有するポリマーの混合物が利用される。たとえば、混合物の合せたMIおよび平均密度が上記の範囲に含まれるようにするために、上述の範囲外の比較的高いMIを持つ第1のポリマーに比較的低いMIの別のポリマーを混合することが望ましい。
熱可塑性樹脂に加えて、本明細書で述べる分散物は、分散剤を含む。本発明の実施形態ではいずれの分散剤も使用できる。本明細書で使用するように、「分散剤」という用語は、分散物の形成および/または安定化を補助する薬剤を意味する。ある分散剤は、エマルジョンを形成するのにも使用可能であり、参照としてその全体が本明細書に組み込まれているPaul Becher(Emulsions:Theory and Practice, 3rd edition, Oxford University Press, New York, 2001)によって記載されている。分散剤は一般に、3つのクラス、1)表面活性物質、2)天然型物質、3)微粉化固体に分類される。表面活性剤は、界面活性剤とも呼ばれ、2つの不混和性液相間の界面張力を低下させる物質である。それらは分子中の親水性基に従って:アニオン性、カチオン性、非イオン性、または両性(ampholytic)(両性(amphoteric))に分類される。市販の分散剤の例は、McCutcheon(McCutcheon's Emulsifiers and Detergents, グレンロック、ニュージャージー州、毎年発行)に見出される。天然型物質の例は、リン脂質、ステロール、ラノリン、水溶性ガム、アルギナート、カラギナン、およびセルロース誘導体を含む。微粉化固体の例は、金属の塩基性塩、カーボンブラック、粉末シリカ、および各種の粘土(主にベントナイト)を含む。
いくつかの実施形態において、カルボン酸またはカルボン酸塩は分散剤として使用される。代表的な塩は、脂肪酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩を含む。他の塩は、カルボン酸のアンモニウムまたはアルキルアンモニウム塩を含む。いくつかの実施形態において、12〜25個未満の炭素原子を有するカルボン酸またはその塩。分散剤が塩である場合、炭素の数は、カルボン酸断片に結合した炭素原子を指す。他の実施形態において、塩は、15〜25個未満の炭素原子を有する脂肪酸断片を用いて形成される。特定の実施形態は、エルカ酸のアルカリ金属塩を使用する。エルカ酸は、22個の炭素原子を有するカルボン酸である。いくつかの実施形態は、おおよそ40〜約50%のエルカ酸を含有し、残りは主に18個の炭素原子を有する鎖で構成される天然油である菜種油の形の、エルカ酸を使用する。いくつかの実施形態において、エルカ酸のアルカリ金属塩も有用である。
本発明のいくつかの実施形態は脂肪酸のエステルに由来する脂肪酸またはその塩を使用する。そのようなエステルを構成するアルコール残基は、好ましくは2〜30個の炭素原子、最も好ましくは6〜20個の炭素原子を含有する。そのような残基は、直鎖または分岐残基のどちらかであり、それぞれ異なる数の炭素原子を含有する2つ又はそれ以上の残基の混合物でもある。そのようなアルコール残基の例は、10〜20個の炭素原子を含有する高級アルコール、たとえばセチルアルコール、ステアリルアルコール、およびオレイルアルコールの残基を含む。いくつかの実施形態は、エルカ酸のエステルワックスを使用する。
特定の実施形態において、25個未満の炭素原子を含有する脂肪酸の塩は、25個未満の炭素原子を含有する脂肪酸を中和することによって、または25個未満の炭素原子を含有する脂肪酸のエステルの鹸化によって生成される。
他の実施形態において、分散剤はエチレンアクリル酸コポリマーでありうる。なお他の実施形態は、アルキルエーテルカルボキシラートを分散剤として使用する。いくつかの実施形態において、石油スルホナートが有用である。他の実施形態において、分散剤はスルホナートまたはポリオキシエチレン化アルコールである。なお他の実施形態において、スルホン化またはサルフェート化またはホスフェート化ポリオキシエチレン化アルコールが好適である。ポロキサマーとして既知であるポリマー性エチレンオキシド/プロピレンオキシド/エチレンオキシド分散剤は、分散剤として使用される。第1級および第2級アルコールエトキシラートも、いくつかの分散物において好適である。アルキルグリコシドおよびアルキルグリセライドはいくつかの分散物で使用される。もちろんそのような分散剤の組合せも好適である。
本明細書で述べる水性分散物の実施形態は、上述の成分に加えて水も含有する。脱イオン水が典型的には好ましい。いくつかの実施形態において、過剰な硬度の水は好適な分散物の形成に望ましくない影響を及ぼすことがある。特に、高レベルのアルカリ土類金属、たとえばCa2+を含有する水は、避けるべきである。「分散物」という用語は本明細書で使用するように、連続液体媒体中の微粉化固体または液体を指す。水性分散物は、連続液体媒体が水でいくつかの分散物である。「分散物」という用語は本明細書で使用するように、本発明の組成物と関連して、その範囲内に、熱可塑性樹脂および分散剤を利用して調製した、本質的に液体物質であるエマルジョンと、固体粒子の分散物との両方を含むものとする。そのような固体分散物は、たとえば前に述べたようにエマルジョンを調製して、次に各種の手段でエマルジョン粒子を固化させることによって得られる。それゆえ成分が化合されるとき、いくつかの実施形態は、分散剤の含有率が0.5〜30重量部の範囲に存在し、(C)水の含有率が熱可塑性ポリマー100重量部当たり1〜35重量%の範囲にあり;(A)および(B)の総含有率が65〜99重量%の範囲にある、水性分散物を提供する。特定の実施形態において、分散剤はポリマー100重量部に基づいて2〜20重量部の範囲である。いくつかの実施形態において、分散剤の量は、熱可塑性ポリマーの重量に基づいて約4重量パーセント未満である。いくつかの実施形態において、分散剤は、使用した熱可塑性ポリマーの量に基づいて約0.5重量パーセント〜約3重量パーセントを構成する。他の実施形態において、約1.0〜約3.0重量パーセントの分散剤が使用される。分散剤がカルボン酸である場合、約4重量パーセント未満の分散剤を有する実施形態が好ましい。
本発明のいくつかの実施形態の1つの特徴は、分散物が小さい粒径を有することである。典型的には平均粒径は約5μm未満である。ある好ましい分散物は、約1.5μm未満の平均粒径を有する。いくつかの実施形態において、平均粒径の上限は、約4.5μm、4.0μm、3.5μm、3.75μm、3.5μm、3.0μm、2.5μm、2.0μm、1.5μm、1.0μm、0.5μm、または0.1μmである。いくつかの実施形態は、約0.05、0.7μm、0.1μm、0.5μm、1.0μm、1.5μm、2.0μm、または2.5μmの平均粒径の下限を有する。それゆえ、いくつかの特定の実施形態はたとえば、約0.05μm〜約1.5μmの平均粒径を有する。これに対して他の実施形態においては、分散物中の粒子は約0.5μm〜約1.5μmの平均粒径を有する。球形でない粒子では、粒子の直径は、粒子の長軸および短軸の平均である。粒径は、Coulter LS230光散乱粒径アナライザまたは他の好適な装置で測定できる。
分散物中の粒子を特徴付ける別のパラメータは、本明細書では数平均粒子直径(Dn)で割った体積平均粒子直径(Dv)として定義される粒径分布である。いくつかの実施形態は、約2.0に等しい又はそれ以下の粒径分布によって特徴付けられる。他の実施形態において、分散物は約1.9、1.7、または1.5未満又はそれ以下の粒径分布を有する。
なお別の特定の実施形態において、水性分散物は、10〜70%の範囲の、(A)熱可塑性樹脂を含む固体含有率の濃度を有する。固体含有率の別の尺度は、体積による。いくつかの実施形態において、分散物は、約74体積%未満の固体パーセントを有する。他の分散物は、約5%〜約74体積%の固体含有率を有する。いくつかの実施形態において、分散物は約70体積%未満の、約65体積%未満の、または約5%〜約50体積%の範囲の固体パーセントを有する。
本明細書で述べる分散物の一部の1つの特徴はpHであり、分散物が好適である用途に影響を及ぼすことがある。典型的には、分散物は12未満のpHを有する。好ましくは、pHは約5〜約11.5、好ましくは約7〜約11、さらに好ましくは約9〜約11の範囲である。しかしながら約5、約6、約7、約8、約9、約10、または約11のpHの下限を有する分散物が考慮される。約6、約7、約8、約9、約10、約11、または約12のpHの上限を有する分散物が考慮される。
いずれの方法も使用できるが、本明細書で述べる分散物を調製する1つの好都合な方法は、溶融混練によるものである。当業界で既知のいずれの溶融混練手段も使用される。いくつかの実施形態において、混練機、バンバリーミキサー、単軸スクリュー押出機、または多軸スクリュー押出機が使用される。溶融混練は、熱可塑性樹脂(A)を溶融混練するのに典型的には使用される条件下で実施される。本発明による分散物を生成する工程は、特に制限されない。たとえば1つの好ましい工程は、米国特許第5756659号および米国特許出願第20010011118号に従って上述の成分を溶融混練するステップを含む。好ましい溶融混練装置はたとえば、2つ又はそれ以上のスクリューを有する多軸スクリュー押出機であり、それにはスクリューのいずれの位置にも混練ブロックを追加することができる。所望ならば、押出機に第1の材料供給入口および第2の材料供給入口、そしてさらに第3および第4の材料供給入口が、混練される材料のフロー方向に沿ってより上流から下流にこの順序で装備することが可能である。さらに所望ならば、押出機の任意の位置に真空通気孔を追加できる。いくつかの実施形態において、分散物は最初に希釈されて約1〜約3重量%の水を含有し、次に続いてさらに希釈されて25重量%を超える水を含む。いくつかの実施形態において、さらなる希釈は分散物に少なくとも約30重量%の水を提供する。溶融混練によって得られた水性分散物は、エチレン−ビニル化合物コポリマーの水性分散物、または分散剤をさらに添加することができる。
図1は、本発明のそのような押出装置実施形態を図で示す。押出機は、いくつかの実施形態において、2軸スクリュー押出機20は、背圧レギュレータ、溶融ポンプ、またはギヤポンプ30に連結される。実施形態は塩基リザーバー40および初期水リザーバー50も提供し、それぞれポンプ(図示せず)を含む。塩基および初期水の所望の量は、塩基リザーバー40および初期水リザーバー50からそれぞれ供給される。任意の好適なポンプも使用できるが、いくつかの実施形態において240バールの圧力にて約150cc/分の流れを供給するポンプを使用して、塩基および初期水を押出機20に供給する。他の実施形態において、液体注入ポンプは、200バールにて300cc/分または133バールにて600cc/分のフローを供給する。いくつかの実施形態において、塩基および初期水はプレヒーター内で予熱される。
ペレット、粉末またはフレークの形の樹脂がフィーダー80から押出機20の入口90に供給され、そこで樹脂は溶融または化合される。いくつかの実施形態において、分散剤が樹脂と共に開口を通じて樹脂に添加され、他の実施形態において、分散剤は2軸スクリュー押出機20に独立して供給される。次に樹脂溶融物が押出機の混合および運搬ゾーンから乳化ゾーンまで送達されて、リザーバー40および50からの水および塩基の初期量が入口55を通じて添加される。いくつかの実施形態において、分散剤は追加的に、または単独で水流に添加できる。いくつかの実施形態において、乳化混合物は、押出機20の希釈および冷却ゾーン内のリザーバー60から入口95を介して追加の水でさらに希釈される。典型的には、分散物は冷却ゾーンにおいて、水が少なくとも30重量パーセントまで希釈される。加えて、希釈混合物は、所望の希釈レベルが達成されるまで何回でも希釈できる。いくつかの実施形態において、水は2軸スクリュー押出機20内に添加されるのではなく、むしろ溶融物が押出機を出た後に樹脂溶融物を含有する流れに添加される。この方法で、押出機20内の流圧の蓄積が消滅する。
いくつかの実施形態において、工程のいずれの時点にでも、好ましくは押出機に、塩基性物質またはその水溶液、分散物またはスラリーが分散物に添加される。典型的には、塩基性物質は水溶液として添加される。しかしいくつかの実施形態において、他の好都合な形で、たとえばペレットまたは顆粒として添加される。いくつかの実施形態において、塩基性物質および水は押出機の別個の入口を通じて添加される。溶融混練工程で中和または鹸化に使用される塩基性物質の例は、アルカリ金属およびアルカリ土類金属、たとえばナトリウム、カリウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム;無機アミン、たとえばヒドロキシルアミンまたはヒドラジン;有機アミン、たとえばメチルアミン、エチルアミン、エタノールアミン、シクロヘキシルアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド;アルカリ金属およびアルカリ土類金属のオキシド、ヒドロキシド、およびヒドリド、たとえばナトリウムオキシド、ナトリウムペルオキシド、カリウムオキシド、カリウムペルオキシド、カルシウムオキシド、ストロンチウムオキシド、バリウムオキシド、ナトリウムヒドロキシド、カリウムヒドロキシド、カルシウムヒドロキシド、ストロンチウムヒドリド、バリウムヒドロキシド、ナトリウムヒドリド、カリウムヒドリド、カルシウムヒドリド;ならびにアルカリ金属およびアルカリ土類金属の弱酸塩、たとえばナトリウムカーボネート、カリウムカーボネート、ナトリウムヒドロゲンカーボネート、カリウムヒドロゲンカーボネート、カルシウムヒドロゲンカーボネート、ナトリウムアセテート、カリウムアセテート、カルシウムアセテート;またはアンモニウムヒドロキシドを含む。特定の実施形態において、塩基性物質は、アルカリ(alkaline)金属のヒドロキシドまたはアルカリ(alkali)金属のヒドロキシドである。いくつかの実施形態において、塩基性物質は、カリウムヒドロキシド、ナトリウムヒドロキシドおよびその組合せから選択される。
水性分散物は、各種の手順によって、たとえばスプレーコーティング、カーテンフローコーティング、ロールコーターまたはグラビアコーターを用いたコーティング、ブラシコーティング、浸漬によって基材にコーティングされる。コーティングは好ましくは、コートされた基材を50〜150℃で1〜300秒に渡って加熱することによって乾燥されるが、乾燥は任意の好適な手段によっても実施できる。
コーティングの基材は、熱可塑性樹脂、たとえばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、他のポリオレフィン、配向ポリオレフィン、たとえば2軸配向ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、芳香族ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、およびポリエーテルイミドのフィルムを含む。好ましい基材は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリアミド、および/またはポリカーボネートを含むフィルムであり、最も好ましい基材は、ポリプロピレン、および特に2軸配向ポリプロピレンを含むフィルムである。典型的には、フィルムは0.5〜50ミクロンの範囲の厚さを有するが、一部は1〜30ミクロンの厚さを有する。
本明細書で述べる分散物のいくつかの実施形態は、優れた耐水性、耐油性、または耐化学薬品性を示すコーティングを形成することができる。いくつかの実施形態は、非極性材料への接着を示し、したがって本発明の水性分散物は、基材、たとえば紙、繊維、木材、金属、またはプラスチック成形品の表面上でコーティングおよび乾燥され、生じた樹脂コーティングは基材に耐水性、耐油性、耐化学薬品性、耐食性およびヒートシール特性を与えるであろう。本明細書で述べたいくつかの分散物から得たコーティングは、優れた耐湿性、撥水性、水および/またはグリースバリアおよびインク接着コーティング層のための、紙、金属、ガラス、木材、繊維(天然繊維および合成繊維)、および不織ファブリックへの熱接着、熱転写特性、耐摩耗性、耐衝撃性、耐候性、耐溶媒性、柔軟性、および高周波二次加工への適合性を示す。いくつかの分散物は、ファブリック含浸を含むテキスタイルコーティングの作製に特に適している。いくつかの分散物は、カーペット裏当て層としての使用にも適している。建築作業用のコーティングも、肥料ペレットの制御放出コーティングまたは表面特性、たとえば摩擦係数を制御するためのコーティングと同様に考慮される。加えて、いくつかの分散物は、2004年8月25日に提出された、"Froths and Durable Foams of Dispersed Olefin Polymers and Articles Prepared from Same" PCT Application Number 2004027593(Attorney's Docket Number63, 213C)に記載されているように、安定なフロスおよび発泡体を作製するために使用できる。
本明細書で述べるある水性分散物は、コーティング壁紙用のコーティング組成物中でのバインダー;繊維コーティング剤(繊維の強度、湿気吸収、または撥水性を改善するために);建設用ネット、ナイロン、ポリエステル、またはガラス繊維のサイズ剤;紙または不織ファブリックのサイズ剤/熱接着剤;および紙またはフィルムにヒートシール特性を付与する薬剤;滅菌紙の熱接着剤;インクまたはコーティング組成物中のバインダー;インクジェットプリンタでの使用に適した紙またはフィルムの表面コーティング剤;自動車用コーティング組成物の耐チップ性を改善するための薬剤などとして使用される。
いくつかの実施形態において、水性分散物は追加成分を、本発明の目的に悪影響を及ぼさない量で有する。そのような追加成分の例は、コーティング性能を改善するための水溶性アミノ樹脂、たとえば水溶性メラミン樹脂および水溶性ベンゾグアナミン樹脂および水溶性エポキシ樹脂;安定性を改善し、分散物の粘度を調整するための、有機増粘剤、たとえばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、およびヒドロキシエチルセルロースおよび無機増粘剤、たとえばシリコンジオキシド、活性粘土、およびベントナイト;分散物の安定性を改善するための分散剤、たとえば非イオン性分散剤およびアニオン性分散剤ならびに水溶性多価金属塩;他の添加剤、たとえば防錆剤、防カビ剤、UV吸収剤、熱安定剤、発泡剤、消泡剤など;顔料、たとえばチタンホワイト、レッドアイアンオキシド、フタロシアニン、カーボンブラック、パーマネントイエロー;および充填剤、たとえばカルシウムカーボネート、マグネシウムカーボネート、バリウムカーボネート、タルク、アルミニウムヒドロキシド、カルシウムサルフェート、カオリン、マイカ、アスベスト、マイカ、およびカルシウムシリケートを含む。
実施例
(製造例1)
約28重量%のビニルアセテート含有率、約0.95g/cm3の密度(ASTM D−792)および約6g/10分のメルトインデックス(190℃および2.16kgにてASTM D1238に従って決定したように)、ならびに約73℃の融点(ASTM D3417に従って決定したように)を有する、DuPontより市販されている熱可塑性エチレン−ビニルアセテート 100重量部と、C32カルボン酸(Baker−Petroliteによって製造されたUnicid 425、酸価97mg KOH/g)4.2重量部とを180℃にて2軸スクリュー押出機内で、8.3kg/時の速度にて溶融混練する。
溶融混練された樹脂/界面活性剤に対して、4.6重量% カリウムヒドロキシド水溶液を下流注入ポート内へ0.9kg/時の速度で(全混合物の10重量%の割合で)連続供給する。次にこの水性分散物を、5.7kg/時の速度にて水を追加して押出機を出る前に希釈する。pH10.7にて56重量%の固体含有率を有する水性分散物を得る。Coulter LS230粒子アナライザによって測定した分散ポリマー相は、0.56ミクロンの平均体積直径および1.45の粒径分布(dv/dn)から構成されていた。「分散ポリマー相」という用語は単に、分散物中の熱可塑性樹脂を指す。
(製造例2)
約38重量%のオクテン含有率、約0.87g/cm3の密度(ASTM D−792)および約5g/10分のメルトインデックス(190℃および2.16kgにてASTM D1238に従って決定したように)、約2.0のMw/Mn、および約63℃の融点(DSCによって約10℃/分の走査速度にて決定したように)を有する、DuPont Dow Elastomersから市販されている熱可塑性エチレン/1−オクテンコポリマー 100重量部と、C18/C16カルボン酸(CK Witcoによって製造されたIndustrene 106、酸価200mg KOH/g)3.1重量部とを125℃にて2軸スクリュー押出機内で、7.9kg/時の速度にて溶融混練する。
溶融混練された樹脂/界面活性剤に対して、23.9重量% カリウムヒドロキシド水溶液を下流注入ポート内へ0.2kg/時(全混合物の2.5重量%の割合で)連続供給する。次にこの水性分散物を、5.4kg/時の速度にて追加の水によって押出機を出る前に希釈する。生じた分散物をさらに希釈するために、混合物が押出機を出た後に、追加の水を0.7kg/時の速度で添加する。pH9.6にて56重量%の固体含有率を有する水性分散物を得る。Coulter LS230粒子アナライザによって測定した分散ポリマー相は、2.04ミクロンの平均体積直径および1.18の粒径分布(dv/dn)から構成されていた。
(製造例3)
約38重量%のオクテン含有率、約0.87g/cm3の密度(ASTM D−792)および約5g/10分のメルトインデックス(190℃および2.16kgにてASTM D1238に従って決定したように)、約2.0のMw/Mn、および約63℃の融点(DSCによって約10℃/分の走査速度にて決定したように)を有する、DuPont Dow Elastomersから市販されている熱可塑性エチレン/1−オクテンコポリマー 100重量部と、C22/C18カルボン酸(Montana Specialty Millsによって製造された高エルカ酸菜種油、酸価97mg KOH/g)3.6重量部とを150℃にて2軸スクリュー押出機内で、5.0kg/時の速度にて溶融混練する。
溶融混練された樹脂/界面活性剤に対して、16.3重量% カリウムヒドロキシド水溶液を下流注入ポート内へ0.1kg/時(全混合物の2.0重量%の割合で)連続供給する。次にこの水性分散物を、3.2kg/時の速度にて追加の水によって押出機を出る前に希釈する。生じた分散物をさらに希釈するために、混合物が押出機を出た後に、追加の水を0.8kg/時の速度で添加する。pH10.7にて55重量%の固体含有率を有する水性分散物を得る。Coulter LS230粒子アナライザによって測定した分散ポリマー相は、1.11ミクロンの平均体積直径および1.85の粒径分布(dv/dn)から構成されていた。
(製造例4)
約38重量%のオクテン含有率、約0.87g/cm3の密度(ASTM D−792)および約5g/10分のメルトインデックス(190℃および2.16kgにてASTM D1238に従って決定したように)、約2.0のMw/Mn、および約63℃の融点(DSCによって約10℃/分の走査速度にて決定したように)を有する、DuPont Dow Elastomersから市販されている熱可塑性エチレン/1−オクテンコポリマー 100重量部と、C26カルボン酸(Baker−Petroliteによって製造されたUnicid 350、酸価115mg KOH/g)3.1重量部とを150℃にて2軸スクリュー押出機内で、9.7kg/時の速度にて溶融混練する。
溶融混練された樹脂/界面活性剤に対して、12.5重量% カリウムヒドロキシド水溶液を下流注入ポート内へ0.2kg/時(全混合物の2.0重量%の割合で)連続供給する。次にこの水性分散物を、7.5kg/時の速度にて追加の水によって押出機を出る前に希釈する。pH10.8にて56重量%の固体含有率を有する水性分散物を得る。Coulter LS230粒子アナライザによって測定した分散ポリマー相は、0.79ミクロンの平均体積直径および1.95の粒径分布(dv/dn)から構成されていた。
(製造例5)
約12.7重量%のエチレン含有率、約0.864g/cm3の密度(ASTM D−792)および約23g/10分のメルト流速(230℃および2.16kgにてASTM D1238に従って決定したように)、60〜70℃の融点、約2.0のMw/Mn、ならびに約4kpsi曲げ弾性率を有する、熱可塑性プロピレン−エチレンコポリマー 100重量部と、C26カルボン酸(Baker−Petroliteによって製造されたUnicid 350、酸価115mg KOH/g)6.4重量部とを150℃にて2軸スクリュー押出機内で、1.6kg/時の速度にて溶融混練する。
溶融混練された樹脂/界面活性剤に対して、25重量% カリウムヒドロキシド水溶液を下流注入ポート内へ0.08kg/時(全混合物の4.8重量%の割合で)連続供給する。次にこの水性分散物を、1.5kg/時の速度にて追加の水によって押出機を出る前に希釈する。pH11.6にて51重量%の固体含有率を有する水性分散物を得る。Coulter LS230粒子アナライザによって測定した分散ポリマー相は、0.61ミクロンの平均体積直径および1.31の粒径分布(dv/dn)から構成されていた。
(製造例6)
約9重量%のコモノマー含有率、86℃の融点、約25g/10分のメルト流速(230℃および2.16kgにてASTM D1238に従って決定したように)、ならびに約2.0のMw/Mnを有する、熱可塑性プロピレン−エチレンコポリマー 100重量部と、ASTM D1238に従って125℃/2.16kgにて決定された約15g/10分のメルトインデックス(190℃/2.16kgにてASTM D1238に従って決定したときに、約300g/10分に等しい)、約20.5重量%のアクリル酸含有率、および約77℃のDSC融点を有する、Dow Chemical Companyから商標名PRIMACOR(商標) 5980iで市販されているエチレンアクリル酸コポリマー 42.9重量部とを170℃にて2軸スクリュー押出機内で、4.3kg/時の速度にて溶融混練する。
溶融混練された樹脂/界面活性剤に対して、11.7重量% カリウムヒドロキシド水溶液を下流注入ポート内へ1.6kg/時(全混合物の27.1重量%の割合で)連続供給する。次にこの水性分散物を、2.7kg/時の速度にて追加の水によって押出機を出る前に希釈する。生じた分散物をさらに希釈するために、混合物が押出機を出た後に、追加の水を2.3kg/時の速度で添加する。pH9.9にて41重量%の固体含有率を有する水性分散物を得る。LS230粒子アナライザによって測定した分散ポリマー相は、0.86ミクロンの平均体積直径および1.48の粒径分布(dv/dn)から構成されていた。
上で示したように、本発明の実施形態は、分散物を基材に塗布して乾燥させることによってコーティング基材を作製する新規の方法を提供し、これらのコーティング基材は、多くの用途に有用である。いくつかの例において、新規の方法は、以下の利点の1つ又はそれ以上を有する分散物を使用してコーティングを作製する。最初に、分散物から作製されたある新規のコーティングは、より高い耐久性を有する。分散物から作製されたあるコーティングは、改善された接着特性を示し、他は改善された接着並びに良好な靭性および耐久性を有する。分散物から作製された他のコーティングは、溶融押出工程でより加工しやすい。特に分散物から作製したあるコーティングは、分散物から沈殿したポリマーの低い融点のために、より加工しやすい。分散物から作製したあるコーティングは、わずかな黄変の特徴を有する。他の特徴および追加の利点は、当業者に明らかである。
上述したように、本明細書で述べた実施形態に従って作製した水性分散物は、各種の基材用のコーティングを作製するのに特に有用である。基材の例は、これに限定されるわけではないが、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、他のポリオレフィン、配向ポリオレフィン、たとえば2軸配向ポリプロピレン(BOPP)、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、芳香族ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、およびポリエーテルイミドを含む。
乾燥後、生じたフィルムは多数の用途で有用である。図2は、本発明の実施形態を説明するフローチャートである。図2に示すように、工程の第1のステップは、水性ポリマー分散物(ステップ200)を生成するステップである。次のステップ(ステップ202)は、基材に分散物をコーティングすることである。次にコーティング基材を乾燥させて、最終製品を作製する(ステップ204)。ステップはそれぞれ以下でさらに詳細に説明する。
(分散物の生成(ステップ200))
本ステップは、上の段落で詳細に説明されている。しかしながら明確にするために、いくつかの議論を以下で提供する。分散物の生成では、分散物にベースを与える樹脂が重要な要素であり、少なくとも以下の特徴を制御または改良することに注目することが重要である:
ヒートシール挙動−ヒートシール開始温度、シール強度、およびホットタック;
ベースフィルム基材への接着;
フィルム形成特性−分散物の乾燥中に、粒子は好ましくは凝集して、凝集性の透明層を形成する。
本発明の実施形態で使用されるポリマーは、AFFINITYTmeG 8200コポリマー(0.870g/cc、5MI)および/またはDE 4300.02プロピレンベースコポリマー(12%エチレン、25MFR)を含む、その両方はミシガン州、ミッドランドのDow Chemical Companyから市販されている。どちらのポリマーも低いヒートシール開始温度、基材への良好な接着を提供し、乾燥時にフィルムを形成できる。
他の実施形態において、プロピレン、エチレンおよび、場合により1つ又はそれ以上の不飽和コモノマー、たとえばC4-20α−オレフィン、C4-20ジエン、ビニル芳香族化合物(たとえばスチレン)などのコポリマーを使用できる。これらのコポリマーは、エチレン由来単位および不飽和コモノマーの合せた重量パーセントが約40を超えないという条件で、少なくとも約60重量パーセント(重量%)のプロピレン由来単位、約0.1〜35重量%のエチレン由来単位、0〜約35重量%の単位の1つ又はそれ以上の不飽和コモノマー由来単位を含むことを特徴とする。これらのコポリマーは、以下の特性の少なくとも1つを含むとして特徴付けられる:(i)ほぼ等しい強度のピークである、約14.6ppmおよび約15.7ppmにおけるレジオエラーに該当する13C NMRピーク、(ii)約−1.20を超えるひずみ指数、Six、(iii)本質的に同じままであるTmeおよびコモノマーの量、すなわちコポリマー中のエチレンおよび/または不飽和コモノマーに由来する単位が増加するにつれて低下するTmaxを持つDSC曲線。
他の実施形態において、プロピレンおよび1つ又はそれ以上の不飽和コモノマーのコポリマーを使用できる。これらのポリマーは、少なくとも約60重量%のプロピレン由来単位と、約0.1〜40重量%の不飽和コモノマー由来単位とを有することを特徴とする。これらのコポリマーも、以下の特性の少なくとも1つを有するとして特徴付けられる:(i)ほぼ等しい強度のピークである、約14.6ppmおよび約15.7ppmにおけるレジオエラーに該当する13C NMRピーク、(ii)約−1.20を超えるひずみ指数、Six、(iii)本質的に同じままであるTmeおよびコモノマーの量、すなわちコポリマー中のエチレンおよび/または不飽和コモノマーに由来する単位が増加するにつれて低下するTmaxを持つDSC曲線。
他の実施形態において、少なくとも1つのコポリマーが上記のプロピレン/エチレンおよびプロピレン/不飽和コモノマーコポリマー(個別に、そして集合的に「P/E*コポリマー」)少なくとも1つである、2つ又はそれ以上のコポリマーの混合物が使用できる。混合物中の各成分の量は、都合に従って変化させることができる。混合物は、混合物の総重量に基づいて、どちらの成分のいずれの重量パーセントも含み、混合物は均質相または不均質相のどちらでもよい。後者の場合、本発明の第1または第2の実施形態のコポリマーは、連続相または不連続(すなわち分散)相のどちらでも可能である。
他の実施形態において、本発明は(A)少なくとも1つのプロピレンホモポリマーと、(B)少なくとも1つの他のポリマー、たとえばEPまたはEPDMゴムとの混合物に関する。プロピレンホモポリマーは、ほぼ等しい強度のピークである、約14.6ppmおよび約15.7ppmにおけるレジオエラーに該当する13C NMRピークを有するとして特徴付けられる。好ましくは、プロピレンホモポリマーは、実質的にアイソタクチックプロピレン配列を有するとして特徴付けられ、すなわち配列は、13C NMRによって測定された、約0.85を超えるアイソタクチックトライアド(mm)を有する。
(B)の少なくとも1つの他のポリマーは、ポリオレフィン、たとえばポリエチレン、エチレン/α−オレフィン、ブチレン/α−オレフィン、エチレン/スチレンなどの1つ又はそれ以上である。混合物は、混合物の総重量に基づいて、どちらの成分のいずれの重量パーセントも含み、混合物は均質相または不均質相のどちらでもよい。後者の場合、プロピレンホモポリマーは、連続相または不連続相のどちらでも可能である。
これらの種類のポリマーを作製する方法は、参照としてその全体が本明細書に明示的に組み込まれている、米国特許公開公報第20030204017に開示されている。
さらに上の分散物の節で議論したように、界面活性剤(または界面活性剤の混合物)を使用して、分散物を安定化させる。1つまたは複数の界面活性剤を思慮深く選択することによって、以下の特徴の少なくとも一部を制御または改良することができる;
分散粒径;
フィルム形成特徴;
剪断および貯蔵安定性−分散物が分散物特性(たとえば粒径)の著しい変化なしに、高剪断(剪断安定性)および長時間(貯蔵安定性)に耐える能力;
湿潤性−基材上での「引込み」または「ビーズ化」なしに基材上へ流れる能力;
基材への接着。
上記のように、界面活性剤は、単一の界面活性剤または複数の界面活性剤の混合物である。選択された界面活性剤は、所望のポリマーまたはポリマー溶液を最初に分散できるべきである。このために有効である選択された界面活性剤は、塩基(典型的にはNaOH、KOH、およびNH4OH)によって中和された長鎖脂肪酸(C18〜C32)を含む。この種の1つの特定の例は、KOHによって中和されたオレイン酸である。他の界面活性剤は、塩基によって中和されたエチレン−アクリル酸コポリマーを含む。1つの例は、KOHによって中和されたPRIMACOR(商標) 5980Iコポリマー(ミシガン州ミッドランドのDow Chemical Companyから市販されている、20重量%アクリル酸、300MI)である。有用な界面活性剤の別の群は、スルホン酸塩を含む。1つの例は、Rhodocal DS−10界面活性剤(ニュージャージー州クランバリーのRhodia,Inc.から市販されている)である。
ポリマーを最初に分散させるのに使用する界面活性剤に加えて、追加の界面活性剤は、特徴、たとえば湿潤性および剪断安定性を改善するために添加できる。スルホン酸塩は、この能力において有効であることがわかっている。
ポリオレフィン分散物のための界面活性剤パッケージの1つの特定の例は、ポリマーに基づいて0〜10重量%の量のC12−C60の長鎖脂肪酸と、ポリマーに基づいて0〜50重量%の量のエチレン−アクリル酸(EAA)と、ポリマーに基づいて0〜10重量%の量のスルホン酸塩とを含み、ここで全界面活性剤の装填は、ポリマーに基づいて約50重量%未満である。他の実施形態において、全界面活性剤の装填は、ポリマーに基づいて約10重量%未満である。他の実施形態において、全界面活性剤の装填は、ポリマーに基づいて約5%未満である。特定の実施形態において、長鎖脂肪酸およびEAAの中和は、モルベースで25〜200%の範囲の量の塩基の追加による。
別の実施形態において、ポリオレフィン分散物のための界面活性剤パッケージは、ポリマーに基づいて0〜5重量%の量のC12−C40の長鎖脂肪酸と、ポリマーに基づいて0〜30重量%の量のエチレン−アクリル酸と、ポリマーに基づいて0〜5重量%の量のスルホン酸塩とを含み、ここで全界面活性剤の装填は、ポリマーに基づいて1.0重量%である。特定の実施形態において、長鎖脂肪酸およびEAAの中和は、モルベースで50〜150%の範囲の量の塩基の追加による。
別の実施形態において、ポリオレフィン分散物のための界面活性剤パッケージは、ポリマーに基づいて2〜4重量%の量のC18−C30の長鎖脂肪酸と、ポリマーに基づいて1〜3重量%の量のスルホン酸塩とを含む。選択された実施形態において、長鎖脂肪酸およびEAAの中和は、モルベースで75〜125%の範囲の量の塩基の追加による。
基材上に有用なコーティングを提供するために制御される本発明による分散物の別の特徴は、分散粒径を制御することを含む。選択された実施形態において、分散物の平均粒径(体積分率に基づいて)は、所望の薄いコーティング厚(1〜2ミクロンの乾燥コーティング厚)の透明フィルムを達成するために、1ミクロン未満である。
しかしながら、選択された特定の用途に応じて、他の粒径が有用である。いくつかの実施形態において、分散物の粒径は<5ミクロンである。選択された実施形態において、分散物の粒径は<2ミクロンであり、いくつかの実施形態において、分散物の粒径は<1ミクロンである。
制御される本発明による分散物の別の側面は、固体含有率である。分散物の固体含有率の適正な範囲は、より少ない水がポリマーに付随するため、分散したポリマー粒子の水からの分離を防止し、および/または輸送コストを低減させる。選択された実施形態において、分散物の固体含有率は、50重量%固体を超えるいくつかの実施形態において、分散物の固体含有率は、10〜70重量%固体である。他の実施形態において、分散物の固体含有率が20〜60重量%固体であり、他の実施形態において、分散物の固体含有率は40〜55重量%固体である。
制御される本発明による分散物の別の態様は、剪断安定性である。コーティングaフィルム基材上に分散物を薄い厚さでコーティングする工程は、分散物を非常に高い剪断率に暴露させることが多い。好ましい実施形態において、分散物は感知できる凝集なしに、暴露に耐えることができる。いくつかの実施形態において、高い剪断に暴露された分散物サンプル100gに基づいてポリマー凝固物0.5gを有することが望ましい。
また分散物の全体的なpHは、湿潤性および所望のフィルム基材への分散物の接着の制御において重要である。低い表面エネルギーの基材、たとえば2軸配向ポリプロピレン(BOPP)では、分散物のpHは好ましくは11未満である。いくつかの実施形態において、分散物のpHは7.5〜13である。他の実施形態において、分散物のpHは8〜12であり、他の実施形態において、分散物のpHは8〜11である。

(コーティング用途条件(ステップ202))
分散物が生成された後、それが基材にコーティングされる。コーティング厚に関して、塗布されたコーティングの厚さは、完成フィルムのホットタックおよびシール強度の制御において重要である。包装用途に好適な強度である>200g/インチのシール強度を生成するために、典型的には1〜2ミクロンのコーティング厚が必要である。乾燥コーティングの好ましい厚さは、0.5〜75ミクロンである。いくつかの実施形態において、乾燥コーティングのコーティング厚は、0.5〜25ミクロンである。他の実施形態において、乾燥コーティングのコーティング厚は、0.75〜5ミクロン、または0.75〜2ミクロンである。
使用できる代表的な樹脂は、単独で、または混合物で以下の樹脂:エチレンホモポリマー、たとえばLDPE、エチレン−ビニル化合物、たとえばエチレン−ビニルアセテート(EVA)およびエチレン−メチルアクリレート(EMA)、エチレン−αオレフィンコポリマー、たとえばエチレン−ブテン、エチレン−ヘキサン、およびエチレン−オクテンコポリマー、プロピレンホモポリマー、およびプロピレンコポリマーならびにインターポリマー、たとえばプロピレン−エチレンコポリマーおよびプロピレン−エチレン−ブテンインターポリマーを含む。
BOPPおよび他のポリオレフィン基材へのコーティングとしてのさらに好ましいポリマーは、0.85〜0.90g/ccの密度および0.1〜100g/10分のメルトインデックス(ASTM D−1238 2.16kg荷重で190℃)を有するエチレン−オクテンコポリマーを含む。5〜20重量%のエチレン含有率および0.5〜300g/10分のメルト流速(ASTM D−1238 2.16kg荷重で230℃)を有するプロピレン−エチレンコポリマー。さらに好ましくは、BOPPおよび他のポリオレフィン基材へのコーティングとしてのポリマーは、0.86〜0.88g/ccの密度および0.8〜35g/10分のメルトインデックス(ASTM D−1238 2.16kg荷重で190℃)を有するエチレン−オクテンコポリマーを含む。他の実施形態において、9〜15重量%のエチレン含有率および1〜30g/10分のメルト流速(ASTM D−1238 2.16kg荷重で230℃)を有するプロピレン−エチレンコポリマーが使用される。
本発明の実施形態は、配向基材との使用に特に適している。「固体状態配向」は本明細書で、構造の大部分を構成する樹脂の最高のTg(ガラス転位温度)より高く、フィルム樹脂の少なくとも一部の最も高い融点より低い温度にて、すなわち、構造を構成する樹脂の少なくとも一部が溶融状態にない温度にて実施される配向工程を指す。固体状態配向は、押出ダイからの溶融ポリマーフィルムの出現後に延伸がただちに行われる、ホットブローフィルムを含む「溶融状態配向」と対比できる。
「固体状態配向された」は本明細書で、一次厚手シートまたはチューブ(一次テープ)を得るために、異なる層の樹脂の同時押出または押出コーティングのどちらかによって得られたフィルムを指し、一次厚手シートまたはチューブ(一次テープ)は、ポリマーの結晶化を停止または遅延させるために固体状態まで迅速に冷却され、固体一次フィルムシートを供給して、次に固体一次フィルムシートをいわゆる配向温度まで再加熱して、その後、配向工程(たとえば気泡捕捉法)において、または同時または連続テンターフレーム工程を使用して、再加熱されたフィルムシートを2軸延伸し、そして最後に延伸されたフィルムを急速に冷却してヒートシュリンク性フィルムを提供する。捕捉気泡固体状態配向工程において、一次テープは、気泡を生成する空気圧を用いた膨張によって横方向(TD)に並びに気泡を含有する2組のニップロール間の速度差によって縦方向(LD)にも延伸される。テンターフレーム工程において、シートまたは一次テープは、シートを前方に加速させることによって縦方向に延伸され、これに対して分岐形状フレームに熱軟化シートを誘導することによって同時にまたは連続的に横方向にも延伸される
分散物中の熱可塑性樹脂の平均体積直径、または平均体積粒径を有する分散物に言及する場合、当業者は、他の材料、たとえば充填剤も分散した粒子中に存在して、直径サイズに含まれることを認識するであろう。平均体積直径を測定するとき、分散した固体すべてが含まれる。
基材、たとえばフィルムおよびフィルム構造物は特に、本明細書で述べる新規なコーティング方法およびコーティング組成物から恩恵を得て、これらの基材は、従来のホットブローフィルム製造技法または他の2軸配向工程、たとえばテンターフレームまたはダブル気泡工程を使用して作製できる。従来のホットブローフィルム工程はたとえば、たとえばThe Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk-Othmer, Third Edition, John Wiley & amp;Sons, New York, 1981, Vol. 16, pp.416-417およびVol.18, pp.191-192に記載されている。2軸配向フィルム製造工程、たとえば米国特許第3,456,044号(Pahlke)で記載されているような「ダブル気泡」工程、および米国特許第4,352,849号(Mueller)、米国特許第4,597,920号(Golilce)、米国特許第4,820,557号(Warren)、米国特許第4,837,084号(Warren)、米国特許第4,865,902号(Golike et al.)、米国特許第4,927,708号(Herran et al.)、米国特許第4,952,451号(Mueller)、米国特許第4,963,419号(Lustig et al.)、および米国特許第5,059,481号(Lustig et al.)で記載されている工程も、本明細書で述べた新規なコーティング方法およびコーティング組成物によるコーティングのための基材を作製するのに使用できる。基材フィルム構造物も、テンターフレーム技法、たとえば配向ポリプロピレンに使用される技法で記載されているように作製できる。
食品包装用途のための他の多層フィルム製造技法は、Wilmer A. JenkinsおよびJames P. HarringtonによるPackaging Foods With Plastics(1991), pp.19-27、およびThomas I Butlerによる"Coextrusion Basics", Film Extrusion Manual: Process, Materials, Properties pp.31-80(TAPPI Press(1992)によって発行)に記載されている。
基材フィルムは単層または多層フィルムである。コーティングされる基材フィルムは、他の層と共に同時押出できるか、またはフィルムは、コーティングされる基材を作製する二次操作、たとえばWilmer A. Jenkins and James P. HarringtonによるPackaging Foods With Plastics(1991)に記載されている操作、またはW. J. Schrenk and C. R. Finchによる"Coextrusion For Barrier Packaging", Society of Plastics Engineers RETEC Proceedings, Jun. 15-17(1981),pp.211-229によって記載されている操作において、別の層の上に積層できる。単層基材フィルムが、K. R.Osborn and W. A. Jenkinsによって"Plastic Films, Technology and Packaging Applications"(Technomic Publishing Co., Inc.(1992))で記載されているように、管状フィルム(すなわちブローフィルム技法)またはフラットダイ(すなわちキャストフィルム)によって生成される場合、基材として使用される多層構造を形成するのに、フィルムに他の包装材料層への接着または押出積層の追加の押出後ステップを受けさせる必要がある。基材フィルムが(またOsborn and Jenkinsによって記載されているように)2つ又はそれ以上の層の同時押出物である場合、フィルムは、最終フィルムの他の物理的要件に応じて、包装材料の追加層になお積層される。
D. Dumbletonによる"Laminations Vs. Coextrusion" (Converting Magazine(September 1992))も、同時押出に対する積層について述べている。単層および同時押出フィルムは、他の押出後技法、たとえば2軸配向工程を受けることができる。
押出コーティングは、本明細書で述べる新規なコーティング方法およびコーティング組成物を使用してコーティングされる基材として多層フィルム構造物を生成するなお別の技法である。新規なコーティング組成物は、コーティングフィルム構造の少なくとも1層を含む。キャストフィルムと同様に、押出コーティングはフラットダイ技法である。
本発明のフィルムおよびフィルム層は、垂直または水平形充填シール(HFFSまたはVFFS)用途で有用である。これらの用途について述べた関連特許は、米国特許第5,228,531号;米国特許第5,360,648号;米国特許第5,364,486号;米国特許第5,721,025号;米国特許第5,879,768号;米国特許第5,942,579号;米国特許第6,117,465号を含む。
多層フィルム構造では一般に、新規なコーティング方法は、多層フィルム構造全体のうちの少なくとも1つの層を形成するのに、コーティング組成物を基材に施す。多層構造の他の層は、これに限定されるわけではないが、バリア層、および/または接合層、および/または構造層を含む。
各種の材料がこれらの層に使用可能であり、その一部は同じフィルム構造において1を超える層として使用される。これらの材料の一部は:箔、ナイロン、エチレン/ビニルアルコール(EVOH)コポリマー、ポリビニリデンクロライド(PVDC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、配向ポリプロピレン(OPP)、エチレン/ビニルアセテート(EVA)コポリマー、エチレン/アクリル酸(EAA)コポリマー、エチレン/メタクリル酸(EMAA)コポリマー、LLDPE、HDPE、LDPE、ナイロン、グラフト接着ポリマー(たとえば、マレイン酸無水物グラフトポリエチレン)、および紙を含む。一般に、多層フィルム構造物は、2〜7層を含む。
基材フィルムは、当業界で周知の方法によって、キャスト押出(単層フィルム用)または同時押出(多層フィルム用)によって作製できる。フィルムを急冷し、20〜35キログレイの線量で電子ビーム照射を照射し、その配向温度まで再加熱し、次に1.5:1まで、または2:1まで、または3:1まで、または4:1まで、または5:1までの比で縦方向(機械方向とも呼ばれる)および横方向(クロス方向とも呼ばれる)のそれぞれに配向させることができる。1つの実施形態において、横方向に約5:1、縦方向に約10:1である。別の実施形態において、配向は縦方向および横方向それぞれに約7:1である。
基材フィルムは、同時押出、積層化、押出コーティング、またはコロナ結合を含む任意の好適な工程によっても作製でき、管状キャスト同時押出、たとえば米国特許第4,551,380号(Schoenberg)に示されている管状キャスト同時押出によって作製できる。フィルムから作製された袋は、任意の好適な工程、たとえば米国特許第3,741,253号(Brax et al.)に示されているような工程によって作製できる。側部または端部封着袋は、一重巻きまたは二重巻きフィルムから作製できる。
基材フィルムは、フィルムが使用される特定の包装操作のための所望特性をフィルムが提供する限り、捕捉気泡工程あるいは同時または連続テンターフレーム工程を含む、任意かの好適な工程によって配向できる。最終フィルム厚は、工程、最終使用用途などによって変化させることができる。代表的な厚さは0.1〜20ミルの範囲であり、好ましくは0.2〜15ミル、さらに好ましくは0.3〜10ミル、さらに好ましくは0.3〜5ミル、さらに好ましくは0.3〜2ミル、たとえば0.3〜1ミルである。
好適な熱可塑性ポリマー材料は、これに限定されるわけではないが、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリーレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミド−イミドポリエーテル−アミド、ポリエーテルイミド、ポリアリールエーテル、ポリアリールエーテルケトン、脂肪族ポリケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリスチレンおよびその誘導体、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、セルロース誘導体、ポリエチレン、ポリプロピレン(好ましくはホモポリマー)、他のポリオレフィン、主にオレフィンモノマーを有するコポリマー、フッ素化ポリマーおよびコポリマー、塩素化ポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリエーテル、アイオノマー樹脂、エラストマー、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、およびポリウレタンを含む。配向フィルムがそのような混合物またはコポリマーから作製される限り、上に挙げたポリマーのいずれかを含む混和性または非混和性ポリマー混合物、および上に挙げたポリマーのいずれかの構成要素モノマーのいずれかを含むコポリマーも好適である。
本明細書で使用するように、「コポリマー」および「インターポリマー」という用語は、2つ又はそれ以上のモノマーから形成されたポリマーを意味するために互換的に使用される。
特定の熱可塑性樹脂への言及がなされてきたが、本発明の実施形態は一般に、任意の好適な熱可塑性樹脂によっても使用できる。加えて、単層への言及がなされてきたが、多層が使用できることは、明示的に本発明の範囲内である。それゆえ層、たとえば本明細書で述べた層の組合せが使用できる。加えて、しかしながら、他の材料から作製できる他の層を本明細書で開示した分散物から作製した層に重ねたり、層間に挿入したりすることは、明示的に本発明の範囲内である。

(乾燥条件(ステップ204))
いったん分散物を所望の基材にコーティングしたら、コーティングを乾燥させて水を除去し、ポリマー粒子を実質的に連続的なフィルムに凝集させる。1つの実施形態において、乾燥工程を加速するためにオーブンを使用できる。ポリマー粒子を適性に凝集させるために、コーティングを好ましくは分散物が生成される、ポリマー融点よりもおおよそ20℃高い温度に達させることができる。一例として、AFFINITY(商標) EG 8200コポリマー(約10℃/分の走査速度でDSCによって決定されたように、60℃の融点)から作製した分散物の場合、コーティングフィルムは約80℃の温度に達するはずである。
選択された実施形態において、使用した温度範囲は、分散物のポリマーベースのピーク融点からベースフィルムの軟化点までの範囲である。いくつかの実施形態において、コーティング基材は、分散物のポリマーベースのピーク融点より10℃高い温度〜ベースフィルムの軟化点より10℃低い温度にて乾燥オーブンを出る。他の実施形態において、基材は、分散物のポリマーベースのピーク融点より20℃高い温度〜ベースフィルムの軟化点より20℃低い温度にて乾燥オーブンを出る。
1つの実施形態において、AFFINITY(商標) EG−8200コポリマーのサンプルを、参照としてその全体が本明細書に組み込まれている米国特許第5,539,021号(Pate)で記載されている方法を使用して、4重量% Rhodacal DS−10界面活性剤を乳化剤として、トルエンを溶媒として使用して分散させる。真空剥離の後、生じた分散物は、46.0% 固体装填にて0.80μmの平均体積直径を有する。
未処理(すなわちコロナ処理なし)のDOWLEX(商標) 2071ポリエチレン(ミシガン州、ミッドランドのDow Chemical Companyから入手)から作製した、厚さ2ミル(50.8ミクロン)のLLDPEフィルムを12インチx6インチのシートに切断する。シートそれぞれをガラスシートにテープ止めして、ワイヤ丸形ロッド(ロッド# 4、12、20、および28)を使用してコーティングする。以下の表1および図3は、各種サンプルのコート重量を示す。

各コーティング重量では、裏当てのない各細片(1インチ幅)をシール圧40psiおよび休止時間0.5秒に設定したPackforskホットタック試験機を使用して、それぞれ45、50、55、60、65、70、75、および80℃にてヒートシールする。シールしたサンプルは、70°F(21.1℃)および相対湿度50%に設定した部屋で少なくとも1日に渡って平衡にしてから、Instron model 4501引張試験装置で引っ張る。この実験では、シール力が、2mls(50.8ミクロン)厚LLDPEフィルム内の結晶構造を不可逆的に延伸および再配向させるのに必要な力(4ポンド(1.8kg))よりも大きい場合に、シールが「溶接された」と宣言される。実験結果を以下の表2および図4に示す。
本明細書で使用するように、0.5ポンド/インチのシール強度が達成される温度は、ヒートシール開始温度として既知である。本実施例で設定されたコーティングのヒートシール開始温度は、コーティング重量に応じて、45℃〜60℃である。

上の表のメートル法による同等値を以下に示す:

プロピレン−エチレンコポリマーのサンプル(2.16kgおもりで230℃でのASTMD1238に従って決定した、約25g/10分のメルト流速を持つ、12重量%のエチレン含有率)を、同時係属US Application No.10/925,693に記載されている技法を使用して水性分散物に変換する。プロピレン−エチレンコポリマー100重量部およびC26カルボン酸(Baker−Petroliteによって製造されたUnicid 350、酸価115mg KOH/g)3.1重量部を150℃にて、6.6kg/時の速度の2軸スクリュー押出機内で溶融混練する。
溶融混練された樹脂/界面活性剤混合物に対して、13.5重量% カリウムヒドロキシド水溶液を下流注入ポート内へ0.17kg/時の速度で(全混合物の2.5重量%に等しい)連続供給する。次にこの水性分散物を2ステップ工程において、3.7kg/時の速度にて5.0重量% ジオクチルナトリウムスルホスクシナート(Cytec Industriesによって製造されたAerosol OT−100)を含有する水で希釈して、第2に押出機を出る前に追加の水を1.1kg/時の添加する。生じた分散物をさらに希釈するために、追加の水を混合物が押出機を出た後に1.8kg/時の速度で添加する。pH10.2にて51重量%の固体含有率を有する水性分散物を得る。Coulter LS230粒子アナライザによって測定した分散ポリマー相は、0.64ミクロンの平均体積直径および1.33の粒径分布(dv/dn)から構成されていた。
本明細書で議論したポリマーは、良好な低温ヒートシール開始特性を提供するが、他の特性を改善するために分散物に他のポリマーを含めることもできる。他の特性を改善するために、たとえば超低密度または超超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレンを、分散物に含めることができる。配向基材がナイロンである場合、官能基化ポリマー、たとえばエチレンアクリル酸またはマレイン酸無水物グラフトポリプロピレンを含むことが好都合である。同様に、配向基材がポリエステルである場合、他の官能基化ポリマー、たとえばエチレンビニルアセテートコポリマーまたはエチレンエチルアクリレートコポリマーは、分散物中に含めるのに好都合である。
1.2ミルのコロナ処理BOPP(Mobil Chemical Corporationによって作製されたBICORLBW)を12インチx14インチのシートに切断する。シートそれぞれを平らな発泡プラスチック板にテープ止めして、上記の分散物をワイヤ丸形ロッド(ロッド# 4、12、および18)を使用して、BOPP(スリップ剤なしの側面)にコーティングする。発泡プラスチック板の目的は、さらに一貫したコーティング厚を達成することである。
コーティングシートを135℃の対流式オーブンに5分間入れて、分散物コーティングを乾燥させる。生じたコーティング厚は重量測定法で決定する。コーティングフィルムサンプル10片(1インチx1インチ)を個別に秤量して、コーティング厚は、ベースBOPP基材の重量を引くことによって決定する。重量差に基づくコーティング厚を計算するために、0.864g/ccの密度を使用する。

各コーティング重量では、裏当てのない各細片(1インチ幅)をシール圧40psiおよび休止時間0.5秒に設定したPackforskホットタック試験機を使用して、10℃刻みで50〜140℃にてヒートシールする。シールしたサンプルは、70°F(21.1℃)および相対湿度50%に設定したASTM部屋で少なくとも1日に渡って平衡にしてから、10インチ/分の速度でInstron model 4501引張試験装置で引っ張る。実験結果を以下に示す。
本明細書で使用するように、0.5ポンド/インチのシール強度が達成される温度は、ヒートシール開始温度として定義される。本実施例で設定されたコーティングのヒートシール開始温度は、コーティング重量に応じて、おおよそ56℃〜76℃である。

上の表のメートル法による同等値を以下に示す:

それゆえ本発明の実施形態に従って、基材をコーティングするために分散物を使用できる。特に本発明の実施形態は、約45℃〜90℃のヒートシール開始温度を有するフィルム(コーティング基材から得た)を提供する。他の実施形態において、ヒートシール開始温度は、65℃〜80℃、70℃〜75℃、または70℃〜80℃の範囲である。当業者は、範囲内の他の値が含まれることを認識するであろう。
選択された実施形態において、所望の性能特性を与えるためにプロピレンコポリマーが選択される。たとえばヒートシール開始温度およびヒートシール範囲は、選択したプロピレンコポリマーの関数となるであろう。高いコモノマー含有率のコポリマーは一般に、より低いヒートシール開始温度を有するであろう。
当業者は、本発明の実施形態が用途に応じて不均一な、または局在化した方法で利用できることも認識するであろう。たとえば、コーティングは、シールする必要がある基材の部分(たとえば細片またはバンドの一端)のみに施すことができる。
本明細書で議論したポリマーは、良好な低温ヒートシール開始特性を提供するが、他の特性を改善するために分散物に他のポリマーを含めることもできる。たとえば、耐熱性を改善するために、またはホットタック強度をより高温にて拡張するために、少量のホモポリマーポリプロピレンまたはランダムコポリマーポリプロピレンを分散物に添加できる。配向基材がナイロンである場合、官能基化ポリマー、たとえばエチレンアクリル酸またはマレイン酸無水物グラフトポリプロピレンを含むことが好都合である。同様に、配向基材がポリエステルである場合、他の官能基化ポリマー、たとえばエチレンビニルアセテートコポリマーまたはエチレンエチルアクリレートコポリマーは、分散物中に含めるのに好都合である。
好都合には、1つ又はそれ以上の本発明の実施形態は、より高い包装ライン速度(より低いヒートシール開始温度による)を可能にして、幅広い動作領域に渡ってパッケージをシールする能力を提供し、良好なパッケージ完全性を提供するヒートシールが可能なフィルムを与える。
言い換えれば、1つ又はそれ以上の本発明の実施形態は、幅広い動作領域に渡ってパッケージをシールする能力を提供する。包装ラインのスタートアップおよびシャットダウンの間に、シール機器の温度は、場合によって設定点から大量にずれることが多い。低いヒートシール開始温度を有する包装フィルムでは、シール機器が所望よりもやや低い場合にもなお、十分なシールを生成することができる。
限定された数の実施形態に関して本発明を説明したが、1つの実施形態の特定の機能は、本発明の他の実施形態に帰するべきではない。1つの実施形態が、本発明のすべての態様を代表するわけではない。その上、それからの変形または改良が存在する。たとえば、本明細書で述べる分散物は、他の成分を含む。1つ又はそれ以上の特性をさらに向上させるために、各種の添加剤も使用できる。いくつかの実施形態において、分散物は本明細書に特に列挙しない添加剤を実質的に含まない。本明細書で述べる分散物のいくつかの実施形態は、列挙した成分より成る、または本質的に成る。加えて、本明細書で述べた方法のいくつかの実施形態は、列挙したステップより成る、または本質的に成る。添付請求項は、本発明の範囲内に含まれるそのような変形および改良すべてを対象とするものとする。
本発明の実施形態を作製するために使用する代表的な溶融押出装置の概略図である。 本発明の実施形態による方法を示すフローチャートである。 コーティング重量のグラフである。 ヒートシールデータのグラフを示す。

Claims (28)

  1. ヒートシールが可能なコーティングされた基材を形成する方法であって:
    2軸延伸された基材を選択するステップと;
    樹脂溶融物を形成するための(A)少なくとも1つの熱可塑性ポリマーおよび(B)少なくとも1つの分散剤の押出機における溶融混練と、(C)水とに由来、かつ8〜11のpHおよび5ミクロン未満の平均体積粒径を有する水性分散物を選択するステップであって、前記押出機において塩基および初期水を前記樹脂溶融物に供給して1〜3重量%の水を含有する乳化混合物を形成し、前記押出機において前記乳化混合物を最初に希釈して25重量%を超える水を含有させ、前記押出機から前記乳化混合物を押し出した後に追加の水を含むように前記乳化混合物をさらに希釈して前記水性分散物を形成し、前記(A)少なくとも1つの熱可塑性ポリマーが、エチレンと、C 4 −C 20 直鎖、分岐または環状ジエン、ビニルアセテート、および式H 2 C=CHR(式中、RはC 1 −C 20 直鎖、分岐または環状アルキル基またはC 6 −C 20 アリール基である)によって表される化合物から成る群より選択される少なくとも1つのコモノマーとのインターポリマー、または、プロピレンと、C あるいはC −C 20 直鎖、分岐または環状ジエン、ビニルアセテート、および式H 2 C=CHR(式中、RはC −C 20 直鎖、分岐または環状アルキル基またはC 6 −C 20 アリール基である)によって表される化合物から成る群より選択される少なくとも1つのコモノマーとのインターポリマーを含むステップと;
    前記水性分散物を前記2軸延伸された基材の少なくとも1つの面に塗布するステップと;
    前記水の少なくとも一部を除去するステップであって、コーティング層を形成するために、前記水性分散物の前記熱可塑性ポリマーのピーク融点より20℃高い温度〜前記延伸された基材の軟化点より20℃低い温度にて前記水性分散物を乾燥するステップと;
    それによって前記2軸延伸された基材を被覆するコーティング層を形成するステップと;
    それによって前記コーティングされた基材を形成するステップと;
    を含む方法。
  2. 前記2軸延伸された基材が、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリーレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミド−イミド、ポリエーテル−アミド、ポリエーテルイミド、ポリアリールエーテル、ポリアリールエーテルケトン、脂肪族ポリケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリスチレンおよびその誘導体、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、セルロース誘導体、ポリエチレン、ポリオレフィン、主にオレフィンモノマーを有するコポリマー、フッ素化ポリマーおよびコポリマー、塩素化ポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリエーテル、アイオノマー樹脂、エラストマー、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、混和性または非混和性ポリマー混合物、又は上述のポリマーのいずれかの構成モノマーのいずれかのコポリマーを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記2軸延伸された基材が2軸配向ポリプロピレン、2軸配向ポリアミド、2軸配向ポリエステル、2軸配向ポリエチレン、および2軸配向ポリスチレンから成る群より選択される少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つの熱可塑性ポリマーが、少なくとも60重量パーセントのプロピレン由来単位および少なくとも0.1重量パーセントのエチレン由来単位を含むプロピレン/エチレンコポリマーを含み、該コポリマーは、14.6ppmおよび15.7ppmにおけるレジオエラーに相当する13C NMRピークであって、等しい強度のピークを有し、前記ピークは、成長コポリマー鎖へのプロピレン単位の立体選択性2,1−挿入エラーの結果であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記熱可塑性ポリマーが0.85〜0.90g/ccの密度を有する、請求項に記載の方法。
  6. 前記コーティングされた基材が、他の層をさらに含む、請求項1からのいずれかに記載の方法。
  7. 前記分散物が2ミクロン未満の平均体積粒径を有する、請求項に記載の方法。
  8. 前記分散物が1ミクロン未満の平均体積粒径を有する、請求項に記載の方法。
  9. 前記コーティング層が乾燥後に0.5〜75ミクロンの範囲の厚さを有する、請求項1からのいずれかに記載の方法。
  10. 前記コーティング層が乾燥後に0.5〜25ミクロンの範囲の厚さを有する、請求項に記載の方法。
  11. 前記コーティング層が乾燥後に0.75〜2ミクロンの範囲の厚さを有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記コーティング層をヒートシール開始温度まで加熱するステップをさらに含む、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記ヒートシール開始温度が80℃未満である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ヒートシール開始温度が70℃未満である、請求項13に記載の方法。
  15. ヒートシールが可能なコーティングされた基材を形成する方法であって:
    熱可塑性の基材を選択するステップと;
    樹脂溶融物を形成するための(A)少なくとも1つの熱可塑性ポリマーおよび(B)少なくとも1つの分散剤の押出機における溶融混練と、(C)水とに由来、かつ8〜11のpHおよび5ミクロン未満の平均体積粒径を有する水性分散物を選択するステップであって、前記押出機において塩基および初期水を前記樹脂溶融物に供給して1〜3重量%の水を含有する乳化混合物を形成し、前記押出機において前記乳化混合物を最初に希釈して25重量%を超える水を含有させ、前記押出機から前記乳化混合物を押し出した後に追加の水を含むように前記乳化混合物をさらに希釈して前記水性分散物を形成し、前記(A)少なくとも1つの熱可塑性ポリマーが、エチレンと、C 4 −C 20 直鎖、分岐または環状ジエン、ビニルアセテート、および式H 2 C=CHR(式中、RはC 1 −C 20 直鎖、分岐または環状アルキル基またはC 6 −C 20 アリール基である)によって表される化合物から成る群より選択される少なくとも1つのコモノマーとのインターポリマー、または、プロピレンと、C あるいはC −C 20 直鎖、分岐または環状ジエン、ビニルアセテート、および式H 2 C=CHR(式中、RはC −C 20 直鎖、分岐または環状アルキル基またはC 6 −C 20 アリール基である)によって表される化合物から成る群より選択される少なくとも1つのコモノマーとのインターポリマーを含むステップと;
    前記水性分散物を前記熱可塑性の基材の少なくとも1つの面に塗布するステップと;
    前記水の少なくとも一部を除去するステップであって、コーティング層を形成するために、前記水性分散物の前記熱可塑性ポリマーのピーク融点より20℃高い温度〜前記熱可塑性の基材の軟化点より20℃低い温度にて前記水性分散物を乾燥するステップと;
    それによって前記熱可塑性の基材を被覆するコーティング層を形成するステップと;
    コーティングされた前記熱可塑性の基材を2軸延伸するステップと;
    それによって前記コーティングされた基材を形成するステップと;
    を含む方法。
  16. 前記2軸延伸された基材が、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリーレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミド−イミド、ポリエーテル−アミド、ポリエーテルイミド、ポリアリールエーテル、ポリアリールエーテルケトン、脂肪族ポリケトン、
    、ポリスルホン、ポリスチレンおよびその誘導体、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、セルロース誘導体、ポリエチレン、ポリオレフィン、主にオレフィンモノマーを有するコポリマー、フッ素化ポリマーおよびコポリマー、塩素化ポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリエーテル、アイオノマー樹脂、エラストマー、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、混和性または非混和性ポ
    リマー混合物、又は上述のポリマーのいずれかの構成モノマーのいずれかのコポリマーを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記2軸延伸された基材が2軸配向ポリプロピレン、2軸配向ポリアミド、2軸配向ポリエステル、2軸配向ポリエチレン、および2軸配向ポリスチレンから成る群より選択される少なくとも1つを含む、請求項15に記載の方法。
  18. 前記少なくとも1つの熱可塑性ポリマーが、少なくとも60重量パーセントのプロピレン由来単位および少なくとも0.1重量パーセントのエチレン由来単位を含むプロピレン/エチレンコポリマーを含み、該コポリマーは、14.6ppmおよび15.7ppmにおけるレジオエラーに相当する13C NMRピークであって、等しい強度のピークを有し、前記ピークは、成長コポリマー鎖へのプロピレン単位の立体選択性2,1−挿入エラーの結果であることを特徴とする、請求項15から17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記熱可塑性ポリマーが0.85〜0.90g/ccの密度を有する、請求項15に記載の方法。
  20. 前記コーティングされた基材が、他の層をさらに含む、請求項15から19のいずれかに記載の方法。
  21. 前記分散物が2ミクロン未満の平均体積粒径を有する、請求項15に記載の方法。
  22. 前記分散物が1ミクロン未満の平均体積粒径を有する、請求項21に記載の方法。
  23. 前記コーティング層が乾燥後に0.5〜75ミクロンの範囲の厚さを有する、請求項15から22のいずれかに記載の方法。
  24. 前記コーティング層が乾燥後に0.5〜25ミクロンの範囲の厚さを有する、請求項23に記載の方法。
  25. 前記コーティング層が乾燥後に0.75〜2ミクロンの範囲の厚さを有する、請求項24に記載の方法。
  26. 前記コーティング層をヒートシール開始温度まで加熱するステップをさらに含む、請求項15から25のいずれかに記載の方法。
  27. 前記ヒートシール開始温度が80℃未満である、請求項26に記載の方法。
  28. 前記ヒートシール開始温度が70℃未満である、請求項27に記載の方法。
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