JP4806898B2 - 乾燥装置、乾燥方法、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法 - Google Patents

乾燥装置、乾燥方法、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、乾燥装置、乾燥方法、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法に関する。
近年、携帯電話機、携帯型コンピュータなどといった電子機器の表示部に有機エレクトロルミネッセンス装置(以下、有機EL装置という)や、液晶装置等といった電気光学装置からなる表示装置が広く用いられている。有機EL装置の画素は、基板上の画素領域に液状体の高分子有機材料を塗布して有機膜を形成し、次いで、その基板を乾燥処理(熱処理を含む)することで有機膜を硬化させる工程を有して形成される。また、液晶装置のカラーフィルタは、RGBの異なる着色層毎に材料が塗布形成されている。従来、このような有機膜や着色層の硬化乾燥方法としては、減圧乾燥装置(オーブン)が用いられている。
従来の減圧乾燥装置は、炉をなすオーブンの内部空間が、気密に構成されていると共に、例えば複数枚のウェハが搭載された複数のウェハカセットが収容され得るようになっている。各ウェハは、それぞれ前以て表面にポリイミド或いはポリイミド前駆体等の有機膜が塗布されている。この有機膜は被乾燥物である。オーブンの内部は、負圧に設定され、その内部にガスが供給され、熱線等により温度をあげると共に、そのオーブン内で発生した熱気流を排気口から排気され得るようになっている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特開平7−183206号公報 特開平5−315236号公報 特開2002−246305号公報
ところで、このような乾燥装置を用いた場合においては、基板の周囲から乾燥が進むため、基板の中央部、周辺部での乾燥速度の違いによる膜厚バラツキが生じるという問題があった。また、基板上に乾燥速度が異なる材料を塗布した場合には、基板の中央部や周辺部に関係なく、乾燥速度が小さい材料よりも乾燥速度が大きい材料が先に乾燥してしまい、膜厚バラツキが生じてしまうという問題があった。更に、このような膜厚バラツキは、基板サイズが大きい程、面内の膜厚均一性を得ることが困難になるという問題があった。
また、膜厚バラツキを改善するためには、自然乾燥処理、プレベーク処理、最終ベーク処理等の工程を経て行う方法があるが、これは工程数の増加により、スループットが低下してしまうという問題があった。また、基板サイズが大きくなる程、製造コストが大きくなるため、乾燥工程を簡素化する必要があった。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、基板サイズが大きい場合でも、パネル面内で均一な乾燥を実現し、均一な膜厚で薄膜が形成可能となり、スループットの向上を達成できる乾燥装置、乾燥方法を提供することを目的とする。また、当該乾燥方法を利用した有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法を提供すると共に、当該方法によって製造された有機エレクトロルミネッセンス装置及び液晶装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の乾燥装置は、基板上の被乾燥対象を乾燥させる乾燥装置であって、前記基板に対向配置された乾燥手段を具備し、当該基板と当該乾燥手段の対向方向の距離が、前記基板上の平面方向の第1部分と第2部分の間において連続的に異なっていることを特徴としている。
ここで、乾燥手段は、熱や気体流動等によって、被乾燥対象を乾燥させる機能を有している。
本発明によれば、乾燥手段が基板に対向配置されているので、基板上の被乾燥対象が乾燥手段によって乾燥する。ここで、基板と乾燥手段の対向方向の距離が、基板の平面方向の第1部分と第2部分の間において連続的に異なっているので、第1部分と第2部分の間において被乾燥対象の乾燥の程度を連続的に異ならせることができる。従って、基板と乾燥手段の対向方向の距離を、第1部分と第2部分の間において異ならせて、被乾燥対象の乾燥速度を連続的に異ならせることができる。
ここで、基板上の第1部分と第2部分において予め被乾燥対象の乾燥速度に差がある場合には、第1部分と第2部分における基板と乾燥手段の対向方向の距離を異ならせることによって、乾燥速度の差を相殺することができ、基板上の被乾燥対象を均一に乾燥させることができる。
例えば、予め第1部分の乾燥速度が小さい場合には、上記対向方向の距離を短くし、また、第2部分の乾燥速度が大きい場合には、上記対向方向の距離を長くし、更に、第1部分と第2部分の間では上記対向方向の距離を連続的に異ならせることで、第1部分と第2部分における乾燥速度の差を相殺することができ、基板上の被乾燥対象を均一に乾燥させることができる。
従って、従来のように乾燥速度の差異に起因して被乾燥対象の膜厚が不均一になるという問題を解決でき、即ち、被乾燥対象の膜厚バラツキを抑制できる。また、基板サイズが大きい場合であっても基板面内の被乾燥対象の膜厚均一性を得ることができる。
また、本発明においては、基板に対向配置された乾燥手段を具備し、基板と乾燥手段の対向方向の距離を異ならせた乾燥装置を用いることで、被乾燥対象の膜厚均一化を図ることができる。また、従来のように膜厚バラツキを均一にするための複数の工程が不要になるので、工程数の削減に伴う高スループット化を実現できる。また、基板サイズが大きくなったとしても、乾燥装置が簡素であるので、製造コストを削減できる。
また、前記乾燥装置においては、前記第1部分は基板中央部であり、前記第2部分は基板周辺部であり、前記基板中央部における前記基板と前記乾燥手段の対向方向の距離は、前記基板周辺部における前記基板と前記乾燥手段の対向方向の距離よりも短いことを特徴としている。
ここで、従来においては、被乾燥対象の乾燥速度が、基板中央部で小さく、かつ、基板周辺部で大きいため、基板中央部及び基板周辺部で膜厚バラツキが生じるという問題があったが、本発明では、基板中央部における基板と乾燥手段の対向方向の距離が、基板周辺部における基板と乾燥手段の対向方向の距離よりも短いので、基板周辺部と基板中央部における乾燥速度の差を相殺することができ、基板上の被乾燥対象を均一に乾燥させることができる。
また、前記乾燥装置においては、前記基板上において第1部分には第1被乾燥対象が形成され、第2部分には当該第1乾燥対象よりも乾燥速度が大きい第2乾燥対象が形成されており、前記第1部分における前記基板と前記乾燥手段の対向方向の距離は、前記第2部分における前記基板と前記乾燥手段の対向方向の距離よりも短いことを特徴としている。
ここで、従来においては、基板上に乾燥速度が異なる被乾燥対象を塗布した場合には、乾燥速度が小さい被乾燥対象よりも乾燥速度が大きい被乾燥対象が先に乾燥してしまい、膜厚バラツキが生じてしまうという問題があったが、本発明では、第1被乾燥対象の形成部における基板と乾燥手段の対向方向の距離が、第2被乾燥対象の形成部における基板と乾燥手段の対向方向の距離よりも短いので、第1被乾燥対象と第2被乾燥対象の乾燥速度の差を相殺することができ、基板上の被乾燥対象を均一に乾燥させることができる。
また、前記乾燥装置においては、前記基板上には、当該基板の平面方向に所定間隔で隔たれた複数の領域と、当該領域毎に配置された前記被乾燥対象が形成されており、一の前記領域における前記基板と前記乾燥手段の対向方向の距離が、一の前記領域上の第3部分と第4部分との間において連続的に異なっていることを特徴としている。
本発明によれば、一の領域における基板と乾燥手段の対向方向の距離が、一の領域上の第3部分と第4部分の間において連続的に異なっているので、第3部分と第4部分の間において被乾燥対象の乾燥の程度を連続的に異ならせることができる。従って、一の領域における基板と乾燥手段の対向方向の距離を、第3部分と第4部分の間において所望に異ならせて、一の領域における被乾燥対象の乾燥速度を連続的に任意に異ならせることができる。
ここで、一の領域における第3部分と第4部分において予め被乾燥対象の乾燥速度に差がある場合には、第3部分と第4部分における基板と乾燥手段の対向方向の距離を異ならせることによって、乾燥速度の差を相殺することができ、基板上の被乾燥対象を均一に乾燥させることができる。
例えば、予め第3部分の乾燥速度が小さい場合には、上記対向方向の距離を短くし、また、第4部分の乾燥速度が大きい場合には、上記対向方向の距離を長くし、更に、第3部分と第4部分の間では上記対向方向の距離を連続的に異ならせることで、第3部分と第4部分における乾燥速度の差を相殺することができ、一の領域における被乾燥対象を均一に乾燥させることができる。
また、前記乾燥装置においては、前記基板における前記被乾燥対象の形成面に、前記乾燥手段が対向配置されていることを特徴としている。
このようにすれば、被乾燥対象と乾燥手段が対向配置されているので、被乾燥対象と乾燥手段の間の空間を介して、乾燥手段が被乾燥対象を乾燥する。具体的には、乾燥手段が熱作用によって被乾燥対象を乾燥させる場合には、乾燥手段と被乾燥対象の間の空間に熱が伝熱することによって被乾燥対象が乾燥する。また、乾燥手段が気体流動作用によって被乾燥対象を乾燥させる場合には、乾燥手段と被乾燥対象の間の空間において、気体が流動することによって被乾燥対象が乾燥する。このように、本発明においては、乾燥手段と被乾燥対象の間の空間において、被乾燥対象を直接的に乾燥させることができる。
また、基板の第1部分と第2部分において基板と乾燥手段の対向方向の距離、即ち、第1部分と第2部分において乾燥手段と被乾燥対象の間の高さを異ならせると、当該高さの差異に応じて被乾燥対象の乾燥速度を異ならせることができる。
また、前記乾燥装置においては、前記基板における前記被乾燥対象の形成面とは反対の面に、前記乾燥手段が対向配置されていることを特徴としている。
このようにすれば、被乾燥対象の形成面とは反対の面に乾燥手段が対向配置されているので、被乾燥対象が形成された基板と、当該基板と乾燥手段の間の空間とを介して、乾燥手段が被乾燥対象を乾燥する。具体的には、乾燥手段が熱作用によって被乾燥対象を乾燥させる場合には、乾燥手段と基板の間の空間に熱が伝熱し、更に当該熱が基板に伝熱することによって被乾燥対象が乾燥する。このように、本発明においては、乾燥手段と被乾燥対象の間の基板と空間を介して、被乾燥対象を乾燥させることができる。
また、基板の第1部分と第2部分において基板と乾燥手段の対向方向の距離、即ち、第1部分と第2部分において乾燥手段と基板の間の高さを異ならせると、当該高さの差異に応じて被乾燥対象の乾燥速度を異ならせることができる。
また、前記乾燥装置においては、前記基板の両面に、前記乾燥手段が各々対向配置されていることを特徴としている。
このようにすれば、乾燥手段が基板両面に対向配置されているので、被乾燥対象と乾燥手段の間の空間を介して乾燥手段が被乾燥対象を乾燥すると共に、被乾燥対象が形成された基板と、当該基板と乾燥手段の間の空間とを介して、乾燥手段が被乾燥対象を乾燥する。
具体的に説明すると、被乾燥対象が形成された基板面において、乾燥手段が熱作用によって被乾燥対象を乾燥させる場合には、乾燥手段と被乾燥対象の間の空間に熱が伝熱することによって被乾燥対象が乾燥する。また、乾燥手段が気体流動作用によって被乾燥対象を乾燥させる場合には、乾燥手段と被乾燥対象の間の空間において、気体が流動することによって被乾燥対象が乾燥する。
また、被乾燥対象の形成面とは反対の基板面において、乾燥手段が熱作用によって被乾燥対象を乾燥させる場合には、乾燥手段と基板の間の空間に熱が伝熱し、更に当該熱が基板に伝熱することによって被乾燥対象が乾燥する。
このように、本発明は、被乾燥対象が形成された基板面における、乾燥手段と被乾燥対象の間の空間において、被乾燥対象を直接的に乾燥させることができる。
また、本発明は、被乾燥対象の形成面とは反対の基板面における、乾燥手段と被乾燥対象の間の基板と空間を介して、被乾燥対象を乾燥させることができる。
また、基板上の第1部分と第2部分において基板と乾燥手段の対向方向の距離、即ち、第1部分と第2部分において乾燥手段と被乾燥対象の間の高さを異ならせると、当該高さの差異に応じて被乾燥対象の乾燥速度を異ならせることができる。
また、前記乾燥装置においては、前記基板における前記被乾燥対象の形成面に、第1の前記乾燥手段及び第2の前記乾燥手段が対向配置されていることを特徴としている。
このようにすれば、被乾燥対象に対して、第1及び第2の乾燥手段が対向配置されているので、被乾燥対象と第1及び第2の乾燥手段の間の空間を介して、第1及び第2の乾燥手段が被乾燥対象を直接的に乾燥させることができる。
このようにすれば、第1及び第2の被乾燥対象と乾燥手段が対向配置されているので、第1及び第2の被乾燥対象と乾燥手段の間の空間を介して、第1及び第2の乾燥手段が被乾燥対象を乾燥する。具体的には、第1の乾燥手段が熱作用によって被乾燥対象を乾燥させる場合には、第1の乾燥手段と被乾燥対象の間の空間に熱が伝熱することによって被乾燥対象が乾燥する。また、第2の乾燥手段が気体流動作用によって被乾燥対象を乾燥させる場合には、第2の乾燥手段と被乾燥対象の間の空間において、気体が流動することによって被乾燥対象が乾燥する。このように、本発明においては、第1及び第2の乾燥手段と被乾燥対象の間の空間において、被乾燥対象を直接的に乾燥させることができる。
また、基板の第1部分と第2部分において基板と第1及び第2の乾燥手段の対向方向の距離、即ち、第1部分と第2部分において第1及び第2の乾燥手段と被乾燥対象の間の高さを異ならせると、当該高さの差異に応じて被乾燥対象の乾燥速度を異ならせることができる。
また、前記乾燥装置においては、前記乾燥手段は、前記被乾燥対象に熱を与えて、当該被乾燥対象を乾燥させることを特徴としている。
このようにすれば、乾燥手段が被乾燥対象に熱を与えることによって、当該被乾燥対象を乾燥させることができる。具体的には、乾燥手段としてヒータ等の加熱装置を有する構成が採用される。ここで、基板と乾燥手段の対向方向の距離を長くすると、乾燥手段の発熱が基板上に伝熱し難くなり、当該距離が長い部分での乾燥速度を小さくすることができる。これに対して、基板と乾燥手段の対向方向の距離を短くすると、乾燥手段の発熱が基板上に伝熱しやすくなり、当該距離が短い部分での乾燥速度を大きくすることができる。
従って、上記のように、基板と乾燥手段の対向方向の距離が、基板の平面方向の第1部分と第2部分の間において連続的に異なっている場合には、第1部分と第2部分の間において基板に対する伝熱作用を連続的に異ならせることができる。従って、基板と乾燥手段の対向方向の距離を、第1部分と第2部分の間において所望に異ならせることによって、被乾燥対象の乾燥速度を連続的に任意に異ならせることができる。
また、前記乾燥装置においては、前記乾燥手段は、前記被乾燥対象上の気体を流動させて、当該被乾燥対象を乾燥させることを特徴としている。
このようにすれば、乾燥手段が被乾燥対象上の気体を流動させることによって、当該被乾燥対象を乾燥させることができる。具体的には、乾燥手段として減圧ポンプ等の減圧装置が採用される。ここで、基板と乾燥手段の対向方向の距離を長くすると、被乾燥対象上の気体の流速が小さくなり、当該距離が長い部分での乾燥速度を大きくすることができる。これに対して、基板と乾燥手段の対向方向の距離を短くすると、被乾燥対象上の気体の流速が大きくなり、当該距離が短い部分での乾燥速度を大きくすることができる。
従って、上記のように、基板と乾燥手段の対向方向の距離が、基板の平面方向の第1部分と第2部分の間において連続的に異なっている場合には、第1部分と第2部分の間において基板上の気体の流速を連続的に異ならせることができる。従って、基板と乾燥手段の対向方向の距離を、第1部分と第2部分の間において所望に異ならせることによって、被乾燥対象の乾燥速度を連続的に任意に異ならせることができる。
また、本発明の乾燥方法は、基板上に形成された被乾燥対象を乾燥させる乾燥方法であって、先に記載の乾燥装置を用いることにより、前記基板上の被乾燥対象を乾燥させることを特徴としている。
このようにすれば、先に記載の乾燥装置と同様の効果を得ることができる。従って、従来のように乾燥速度の差異に起因して被乾燥対象の膜厚が不均一になるという問題を解決でき、即ち、被乾燥対象の膜厚バラツキを抑制し、膜厚均一化を図ることができる。また、基板サイズが大きい場合であっても基板面内の被乾燥対象の膜厚均一性を得ることができる。
また、従来のように膜厚バラツキを均一にするための複数の工程が不要になるので、工程数の削減に伴う高スループット化を実現できる。また、基板サイズが大きくなったとしても、乾燥装置が簡素であるので、製造コストを削減できる。
また、本発明の乾燥方法は、湿式成膜法を利用することにより、前記被乾燥対象が形成されていることを特徴としている。また、当該湿式成膜法としては、液滴吐出方式であることが好ましい。
このようにすれば、湿式成膜法によって形成された被乾燥対象や、液滴吐出方式によって形成された被乾燥対象を乾燥させることができる。また、このような方法で成膜された被乾燥対象は、その周辺部で乾燥しやすく、中央部で乾燥しにくいという特性を有している。従って、上記の乾燥方法を採用することにより、湿式成膜法や液滴吐出方式で成膜された被乾燥対象を均一に乾燥させることができる。これにより、被乾燥対象の膜厚の均一化を実現できる。
また、本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法は、基板上に発光機能層を具備する有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法であって、湿式成膜法を利用することにより前記基板上に前記発光機能層を塗布した後に、先に記載の乾燥方法を用いて当該発光機能層を乾燥させることを特徴としている。
このようにすれば、発光機能層の膜厚バラツキを抑制し、膜厚均一化を図ることができる。また、基板サイズが大きい場合であっても基板面内の発光機能層の膜厚均一性を得ることができる。また、従来のように膜厚バラツキを均一にするための複数の工程が不要になるので、工程数の削減に伴う高スループット化を実現できる。また、基板サイズが大きくなったとしても、乾燥装置が簡素であるので、製造コストを削減できる。
また、本発明のカラーフィルタの製造方法は、基板上に複数の異なる着色層を具備するカラーフィルタの製造方法であって、湿式成膜法を利用することにより前記基板上に前記着色層を塗布した後に、先に記載の乾燥方法を用いて当該着色層を乾燥させることを特徴としている。
このようにすれば、着色層の膜厚バラツキを抑制し、膜厚均一化を図ることができる。また、基板サイズが大きい場合であっても基板面内の着色層の膜厚均一性を得ることができる。また、従来のように膜厚バラツキを均一にするための複数の工程が不要になるので、工程数の削減に伴う高スループット化を実現できる。また、基板サイズが大きくなったとしても、乾燥装置が簡素であるので、製造コストを削減できる。
また、本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置は、基板上に発光機能層を具備する有機エレクトロルミネッセンス装置であって、先に記載の製造方法を利用して製造されたことを特徴としている。
このようにすれば、先に記載の製造方法と同様の効果が得られるので、膜厚均一化が施された発光機能層を備え、発光特性が優れ、安価な有機エレクトロルミネッセンス装置となる。
また、本発明の液晶装置は、液晶層を挟持する対向基板と、複数の異なる着色層からなるカラーフィルタとを具備する液晶装置であって、前記カラーフィルタは先に記載の製造方法を利用して製造されたことを特徴としている。
このようにすれば、先に記載の製造方法と同様の効果が得られるので、膜厚均一化が施された着色層を備えたカラーフィルタを有し、安価な液晶装置となる。
以下、本発明を詳しく説明する。
なお、本実施形態は、本発明の一部の態様を示すものであり、本発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下に示す各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材ごとに縮尺を異ならせてある。
(第1実施形態)
まず、本発明の乾燥装置の第1実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の乾燥装置の構造を説明するための断面図である。
図1に示すように、乾燥装置1aは、加熱装置(乾燥手段)4上に塗布材料(被乾燥対象)3が塗布された基板2を備えた構成となっている。また、当該乾燥装置1aは、N2ガス等が充填されたチャンバ内に配置されており、不活性ガス雰囲気下において塗布材料3の乾燥を行うようになっている。
このような乾燥装置1aにおいて、加熱装置4は、伝熱部材5及び加熱源6から構成されている。また、伝熱部材5は、基板2に対向する位置に基板対向面5bを備え、当該基板対向面5bと基板2の間には空隙5aが形成されている。基板対向面5bは所定の曲率の曲面であり、基板2の中央部(第1部分)2cと周辺部(第2部分)2sにおいて、空隙5aの大きさを異ならせている。また、中央部2cから周辺部2sに向けて、空隙5aの大きさが連続的に異なっている。
具体的には、基板サイズが500mm□の場合には、基板中央部2cにおける空隙5aは約1mm程度の隙間(対向方向の距離)tcとなっており、基板周辺部2sにおける空隙5aは約40mm程度の隙間(対向方向の距離)tsとなっている。そして、中央部2cから周辺部2sに向けて隙間が連続的に異なっている。
なお、空隙5a内の伝熱部材5と基板2との間には、不図示のギャップ部材が設けられており、当該ギャップ部材は基板2の撓みが生じないように空隙5a上に基板2を保持するようになっている。従って、基板2は伝熱部材5の上面において平坦な状態で保持されている。
また、加熱源6は、ホットプレート、赤外線照射部等の公知の加熱装置である。また、加熱源6には温度制御装置が接続されており、所望の温度に設定可能となっている。本実施形態においては、加熱源6の温度は30℃〜60℃に設定されている。
塗布材料3は、乾燥装置1aに基板2が搬入される前に、公知の湿式成膜法によって塗布された材料であり、機能性材料と溶媒が均一に混合された材料である。当該塗布材料3は基板2の上面に均一な膜で塗布形成されている。
なお、本実施形態においては、被乾燥対象として塗布材料を代表に上げて説明するが、当該塗布材料を限定するものではない。例えば、固化している材料や粉末でもよい。
次に、乾燥装置1aの動作について説明する。
図1に示すように、加熱源6によって伝熱部材5が加熱されると、当該伝熱部材5の熱は空隙5aを介して基板2に伝達する。ここで、空隙5aにおいては、tc<tsであるので、中央部2cと周辺部2sを比較して、加熱源6の発熱は基板周辺部2sに伝達し難くなる。また、中央部2cから周辺部2sに向けて隙間が連続的に異なっているので、中央部2cから周辺部2sに向けて基板2への伝熱量が勾配を有することとなる。従って、中央部2cにおいては熱量が高く、周辺部2sにおいては熱量が低くなり、中央部2cが高温、周辺部2sが低温となる。これによって、塗布材料3に含まれる溶媒は中央部2cにおいて乾燥しやすく、周辺部2sにおいて乾燥し難くなる。また、中央部2cと周辺部2sの間において連続的に乾燥速度が異なることとなる。
ここで、自然放置状態、或いは本実施例とは異なり通常のtc=tsの場合における基板2上の塗布材料3は、中央部2cよりも周辺部2sにおいて乾燥しやすい性質を有している。従って、上記のように加熱装置4が中央部2cと周辺部2sにおける塗布材料3の乾燥速度を異ならせることによって、基板2上において、塗布材料3を均一に乾燥させることが可能となる。
上述したように、本実施形態においては、伝熱部材5の空隙5aの隙間は、tc<tsとなっており、また、中央部2cから周辺部2sに向けて隙間が連続的に異なっているので、中央部2cと周辺部2sの間において塗布材料3の乾燥速度を連続的に異ならせることができる。
ここで、自然放置状態、或いは本実施例とは異なり通常のtc=tsの場合における塗布材料3の乾燥速度は、中央部2cにおいて小さく、周辺部2sにおいて大きいので、上記伝熱部材5の伝熱を利用することによって、乾燥速度の差を相殺することができ、塗布材料3を均一に乾燥させることができる。
従って、従来のように乾燥速度の差異に起因して塗布材料3の膜厚が不均一になるという問題を解決でき、即ち、塗布材料3の膜厚バラツキを抑制できる。また、基板サイズが大きい場合であっても基板2面内の塗布材料3の膜厚均一性を得ることができる。
また、加熱源6が伝熱部材5を介して塗布材料3に熱を与えるので、当該塗布材料3を乾燥させることができる。また、伝熱部材5の空隙5aがtc<tsであるので、隙間tsにおいては塗布材料3に伝熱し難くなり、乾燥速度を小さくすることができる。これに対して、隙間tcにおいては塗布材料3に伝熱しやすくなり、乾燥速度を大きくすることができる。
また、基板2の裏面側、即ち、塗布材料3の形成面とは反対の面に、伝熱部材5が配置されているので、基板2を介して乾燥装置4が塗布材料3を乾燥させることができる。
また、従来のように膜厚バラツキを均一にするための複数の工程が不要になるので、工程数の削減に伴う高スループット化を実現できる。また、基板サイズが大きくなったとしても、乾燥装置4が簡素であるので、製造コストを削減できる。
なお、本実施形態においては、中央部2cと周辺部2sの塗布材料3の乾燥速度が異なる場合に、上記の乾燥装置4を用いて中央部2cと周辺部2sの乾燥速度及び膜厚バラツキを均一化しているが、これを限定するものではない。
例えば、乾燥速度が小さい塗布材料(第1被乾燥対象)とそれが大きい塗布材料(第2被乾燥対象)が同一の基板2上に塗布形成されている場合に、乾燥速度が小さい塗布材料が塗布された部分(第1部分)における隙間tcと、乾燥速度が大きい塗布材料が塗布された部分(第2部分)における隙間tsを異ならせ、tc<tsとなるように上記のように塗布材料3を乾燥させてもよい。このようにすれば、乾燥速度が大きい塗布材料と乾燥速度が小さい塗布材料の乾燥速度の差を相殺することができ、基板2上の塗布材料を均一に乾燥させることができ、均一な膜厚を実現できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の乾燥装置の第2実施形態を説明する。
図2は、本実施形態の乾燥装置の構造を説明するための断面図である。
なお、本実施形態においては、先に記載の実施形態と異なる部分について説明し、同一構成には同一符号を付して説明を簡略化する。
本実施形態においては、基板2上に複数の領域2aが設けられており、当該領域毎に塗布材料3を形成した場合について説明する。
図2に示すように、乾燥装置1bは、伝熱部材5’を備えており、当該伝熱部材5’は領域2aに応じた複数の空隙5aを備えている。ここで、空隙5aにおいては領域2a毎に基板2と伝熱部材5’の間の隙間が異なっている。具体的には、領域2aの中央部(第3部分)2acと周辺部(第4部分)2asおいて、空隙5aの大きさを異ならせ、かつ、領域中央部2acから領域周辺部2asに向けて、空隙5aの大きさが連続的に異なっている。また、領域中央部2acにおける空隙5aは約1mm程度の隙間(対向方向の距離)tcとなっており、領域周辺部2asにおける空隙5aは約2mm程度の隙間(対向方向の距離)tsとなっている。
上述したように、本実施形態においては、領域2aにおける基板2と伝熱部材5’の間隙5aの隙間が、tc<tsとなるように設定され、かつ、その隙間が領域中央部2acと領域周辺部2asの間において連続的に異なっているので、領域中央部2acと領域周辺部2asの間において塗布材料3の乾燥速度を連続的に異ならせることができる。
ここで、自然放置状態、或いは本実施例とは異なり通常のtc=tsの場合における塗布材料3の乾燥速度は、領域中央部2acにおいて小さく、領域周辺部2asにおいて大きいので、上記伝熱部材5’の伝熱による乾燥速度の差を相殺することができ、領域2a毎に塗布材料3を均一に乾燥させることができる。
従って、乾燥速度の差異に起因して領域2a毎の塗布材料3の膜厚が不均一になるという問題を解決でき、即ち、領域2a毎の塗布材料3の膜厚バラツキを抑制できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の乾燥装置の第3実施形態を説明する。
図3は、本実施形態の乾燥装置の構造を説明するための断面図である。
なお、本実施形態においては、先に記載の実施形態と異なる部分について説明し、同一構成には同一符号を付して説明を簡略化する。
図3に示すように、乾燥装置1cは、基板2がステージ9上に載置されており、当該基板2に対向するように加熱装置4が配置されている。そして、基板2上に塗布材料(被乾燥対象)3が塗布されており、加熱装置4と塗布材料3が直接的に対向している。
ここで、加熱装置4は、加熱源6と温度調整ユニット7と高さ調整機構8とを備えており、高さ調整機構8は加熱源6と基板2の間隔を所望に設定するようになっている。そして、本実施形態においては、高さ調整機構8は隙間tc及び隙間tsをtc<tsとなるようにしている。
上述したように、本実施形態においては、先に記載の実施形態と同様の効果を奏すると共に、加熱源6と塗布材料3が対向配置されているので、塗布材料3と加熱源6の間の空間を介して、塗布材料3を直接的に乾燥させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の乾燥装置の第4実施形態を説明する。
図4は、本実施形態の乾燥装置の構造を説明するための断面図である。
なお、本実施形態においては、先に記載の実施形態と異なる部分について説明し、同一構成には同一符号を付して説明を簡略化する。
図4に示すように、乾燥装置1dは、基板2がステージ9上に載置されており、当該基板2に対向するように減圧装置(乾燥手段)10が配置されている。そして、基板2上に塗布材料(被乾燥対象)3が塗布されており、減圧装置10と塗布材料3が直接的に対向している。
ここで、減圧装置10は、吸引部11と減圧ポンプ12とを備えている。減圧ポンプ12と吸引部11は配管によって接続されており、減圧ポンプによって気体が吸引されることによって、吸引部11の複数の吸引孔11aから基板2上の気体を吸引するようになっている。吸引孔11aは、吸引部11の吸引面11b上に疎密が生じないように等ピッチで形成されており、その孔径は同一になっている。そして、本実施形態においては、吸引面11bと基板2の間の間隔が、基板中央部2cと基板周辺部2sにおいて異なっており、基板中央部2cにおける隙間tcが基板周辺部2sにおける隙間tsよりも小さくなっている。
次に、乾燥装置1dの動作について説明する。
図4に示すように、減圧ポンプ12が作動すると、吸引部11内が減圧され、塗布材料3上の気体が吸引孔11aを介して吸引部11内に均一に吸引される。ここで、吸引面11bと基板2の間隔は、tc<tsであるので、中央部2cと周辺部2sを比較して、中央部2c上の気体の流速は周辺部2sよりも大きくなる。また、中央部2cから周辺部2sに向けて隙間が連続的に異なっているので、中央部2cから周辺部2sに向けて基板2上での気体の流速が勾配を有することとなる。従って、中央部2cにおいては流速が大きく、周辺部2sにおいては流速が小さくなる。これによって、塗布材料3に含まれる溶媒は中央部2cにおいて乾燥しやすく、周辺部2sにおいて乾燥し難くなる。また、中央部2cと周辺部2sの間において連続的に乾燥速度が異なることとなる。
ここで、自然放置状態、或いは本実施例とは異なり通常のtc=tsの場合おける基板2上の塗布材料3は、中央部2cよりも周辺部2sにおいて乾燥しやすい性質を有している。従って、上記のように中央部2cと周辺部2sにおける塗布材料3の乾燥速度を異ならせることによって、基板2上において、塗布材料3を均一に乾燥させることが可能となる。
上述したように、本実施形態においては、吸引面11bと基板2の隙間は、tc<tsとなっており、また、中央部2cから周辺部2sに向けて隙間が連続的に異なっているので、中央部2cと周辺部2sの間において塗布材料3の乾燥速度を連続的に異ならせることができる。
ここで、自然放置状態、或いは本実施例とは異なり通常のtc=tsの場合における塗布材料3の乾燥速度は、中央部2cにおいて小さく、周辺部2sにおいて大きいので、吸引部11が吸引することによって生じる流速の差を利用することによって、乾燥速度の差を相殺することができ、塗布材料3を均一に乾燥させることができる。
従って、従来のように乾燥速度の差異に起因して塗布材料3の膜厚が不均一になるという問題を解決でき、即ち、塗布材料3の膜厚バラツキを抑制できる。また、基板サイズが大きい場合であっても基板2面内の塗布材料3の膜厚均一性を得ることができる。
また、塗布材料3上の気体を流動させて、当該塗布材料3を乾燥させることができる。ここで、基板2と吸引面11bの隙間を長くすると、塗布材料3上の気体の流速が小さくなり、乾燥速度を大きくすることができる。これに対して、基板2と吸引面11bの隙間を短くすると、塗布材料3上の気体の流速が大きくなり、乾燥速度を大きくすることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の乾燥装置の第5実施形態を説明する。
図5は、本実施形態の乾燥装置の構造を説明するための断面図である。
なお、本実施形態においては、先に記載の実施形態と異なる部分について説明し、同一構成には同一符号を付して説明を簡略化する。
図5に示すように、乾燥装置1eは、第1実施形態に示した加熱装置4と、第4実施形態に示した減圧装置10を共に備えた構成となっており、基板2の両面に各々加熱装置4と減圧装置10が対向して配置されている。
このような構成された乾燥装置1eにおいては、塗布材料3と減圧装置10の間の空間を介して塗布材料3を直接的に乾燥させることができ、また、基板2を介して加熱装置4が塗布材料3を乾燥させることができる。
従って、上記実施形態の効果を共に得ることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の乾燥装置の第6実施形態を説明する。
図6は、本実施形態の乾燥装置の構造を説明するための断面図である。
なお、本実施形態においては、先に記載の実施形態と異なる部分について説明し、同一構成には同一符号を付して説明を簡略化する。
図6に示すように、乾燥装置1fは、第3実施形態に示した加熱装置(第1の乾燥手段)4と、第4実施形態に示した減圧装置(第2の乾燥手段)10を塗布材料3に対向するように配置された構成となっている。
具体的には、吸引部11の吸引面11bに加熱源6が設けられており、また、加熱源6は吸引孔11aを被覆しないようになっている。このような構成によって、基板2の塗布材料3に対し、第4実施形態に記載したような気体の流動をさせる場合と、第3実施形態に記載したような加熱源6を用いる場合と、を共に利用して乾燥させることができる。
従って、減圧装置10と加熱装置4を用いて塗布材料3を直接的に乾燥させることができる。
(有機EL装置)
次に、図7から図11を参照し、本発明の有機EL装置について説明する。
図7、図8は有機EL装置の一例の概略構成を説明するための図であり、これらの図において符号70は有機EL装置である。
この有機EL装置70は、図7の回路図に示すように透明基板上に、複数の走査線131と、これら走査線131に対して交差する方向に延びる複数の信号線132と、これら信号線132に並列に延びる複数の共通給電線133とがそれぞれ配線されたもので、走査線131及び信号線132の交点毎に、画素71が設けられて構成されたものである。
信号線132に対しては、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン、アナログスイッチを備えるデータ側駆動回路72が設けられている。
一方、走査線131に対しては、シフトレジスタ及びレベルシフタを備える走査側駆動回路73が設けられている。また、画素領域71の各々には、走査線131を介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング薄膜トランジスタ142と、このスイッチング薄膜トランジスタ142を介して信号線132から供給される画像信号を保持する保持容量capと、保持容量capによって保持された画像信号がゲート電極に供給されるカレント薄膜トランジスタ143と、このカレント薄膜トランジスタ143を介して共通給電線133に電気的に接続したときに共通給電線133から駆動電流が流れ込む画素電極(一方の電極)141と、この画素電極141と陰極154との間に挟み込まれる発光部140と、が設けられている。
このような構成のもとに、走査線131が駆動されてスイッチング薄膜トランジスタ142がオンとなると、そのときの信号線132の電位が保持容量capに保持され、該保持容量capの状態に応じて、カレント薄膜トランジスタ143のオン・オフ状態が決まる。そして、カレント薄膜トランジスタ143のチャネルを介して共通給電線133から画素電極141に電流が流れ、更に、発光部140を通じて陰極154に電流が流れることにより、発光部140は、これを流れる電流量に応じて発光するようになる。
ここで、各画素71の平面構造は、陰極154や発光部140を取り除いた状態での拡大平面図である図8に示すように、平面形状が長方形の画素電極141の四辺が、信号線132、共通給電線133、走査線131及び図示しない他の画素電極用の走査線によって囲まれた配置となっている。
次に、このような有機EL装置70の製造方法について、図9〜図11を用いて説明する。なお、図9〜図11では、説明を簡略化するべく、単一の画素71についてのみ図示する。
ここで、有機EL装置70では後述する発光層による発光光を基板側から取り出すことも可能であり、また基板と反対側から取り出す構成とすることも可能である。発光光を基板側から取り出す構成とする場合、基板材料としてはガラスや石英、樹脂等の透明ないし半透明なものが用いられるが、特に安価なガラスが好適に用いられる。
また、基板に色フィルター膜や蛍光性物質を含む色変換膜、あるいは誘電体反射膜を配置して、発光色を制御するようにしてもよい。
また、基板と反対側から発光光を取り出す構成の場合、基板は不透明であってもよく、その場合、アルミナ等のセラミックス、ステンレス等の金属シートに表面酸化などの絶縁処理を施したもの、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。
本例では、基板として図9(a)に示すようにガラス等からなる透明基板(基板)121を用意する。そして、これに対し、必要に応じてTEOS(テトラエトキシシラン)や酸素ガスなどを原料としてプラズマCVD法により厚さ約200〜500nmのシリコン酸化膜からなる下地保護膜(図示せず)を形成する。
次に、透明基板121の温度を約350℃に設定して、下地保護膜の表面にプラズマCVD法により厚さ約30〜70nmのアモルファスシリコン膜からなる半導体膜200を形成する。次いで、この半導体膜200に対してレーザアニールまたは固相成長法などの結晶化工程を行い、半導体膜200をポリシリコン膜に結晶化する。レーザアニール法では、例えばエキシマレーザでビームの長寸が400mmのラインビームを用い、その出力強度は例えば200mJ/cm2とする。ラインビームについては、その短寸方向におけるレーザ強度のピーク値の90%に相当する部分が領域毎に重なるようにラインビームを走査する。
次いで、図9(b)に示すように、半導体膜(ポリシリコン膜)200をパターニングして島状の半導体膜210とし、その表面に対して、TEOSや酸素ガスなどを原料としてプラズマCVD法により厚さ約60〜150nmのシリコン酸化膜または窒化膜からなるゲート絶縁膜220を形成する。なお、半導体膜210は、図8に示したカレント薄膜トランジスタ143のチャネル領域及びソース・ドレイン領域となるものであるが、異なる断面位置においてはスイッチング薄膜トランジスタ142のチャネル領域及びソース・ドレイン領域となる半導体膜も形成されている。つまり、図9〜図11に示す製造工程では二種類のトランジスタ142、143が同時に作られるのであるが、同じ手順で作られるため、以下の説明ではトランジスタに関しては、カレント薄膜トランジスタ143についてのみ説明し、スイッチング薄膜トランジスタ142についてはその説明を省略する。
次いで、図9(c)に示すように、アルミニウム、タンタル、モリブデン、チタン、タングステンなどの金属膜からなる導電膜をスパッタ法により形成した後、これをパターニングし、ゲート電極143Aを形成する。
次いで、この状態で高濃度のリンイオンを打ち込み、半導体膜210に、ゲート電極143Aに対して自己整合的にソース・ドレイン領域143a、143bを形成する。なお、不純物が導入されなかった部分がチャネル領域143cとなる。
次いで、図9(d)に示すように、層間絶縁膜230を形成した後、コンタクトホール232、234を形成し、これらコンタクトホール232、234内に中継電極236、238を埋め込む。
次いで、図9(e)に示すように、層間絶縁膜230上に、信号線132、共通給電線133及び走査線(図9に示さず)を形成する。ここで、中継電極238と各配線とは、同一工程で形成されていてもよい。このとき、中継電極236は、後述するITO膜により形成されることになる。
そして、各配線の上面をも覆うように層間絶縁膜240を形成し、中継電極236に対応する位置にコンタクトホール(図示せず)を形成し、そのコンタクトホール内にも埋め込まれるようにITO膜を形成し、更に、そのITO膜をパターニングして、信号線132、共通給電線133及び走査線(図示せず)に囲まれた所定位置に、ソース・ドレイン領域143aに電気的に接続する画素電極141を形成する。ここで、信号線132及び共通給電線133、更に、は走査線(図示せず)に挟まれた部分が、後述するように正孔注入層(発光機能層、被乾燥対象)や発光層(発光機能層、被乾燥対象)の形成場所となっている。
次いで、図10(a)に示すように、前記の形成場所を囲むように隔壁150を形成する。この隔壁150は仕切り部材として機能するものであり、例えばポリイミド等の絶縁性有機材料で形成するのが好ましい。隔壁150の膜厚については、例えば1〜2μmの高さとなるように形成する。また、隔壁150は、液滴吐出ヘッド部34から吐出される液状体に対して非親和性(撥液性)を示すものが好ましい。隔壁150に非親和性を発現させるためには、例えば隔壁150の表面をフッ素系化合物などで表面処理するといった方法が採用される。フッ素化合物としては、例えばCF4 、SF5 、CHF3 などがあり、表面処理としては、例えばプラズマ処理、UV照射処理などが挙げられる。
そして、このような構成のもとに、正孔注入層や発光層の形成場所、すなわちこれらの形成材料の塗布位置とその周囲の隔壁150との間には、十分な高さの段差111が形成されているのである。
次いで、図10(b)に示すように、インクジェット法(液滴吐出方式)を利用して正孔注入層を形成する。具体的には、透明基板121の上面を上に向けた状態で、正孔注入層(被乾燥対象)の形成材料(塗布材料)を液滴吐出ヘッド部34より、隔壁150に囲まれた塗布位置、即ち、隔壁150内に選択的に塗布する。
なお、正孔注入層の形成材料としては、ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルフォン酸の混合物、ポリチオフェン誘導体、ポリアニリン、ポリアニリン誘導体、トリフェニルアミン誘導体等が挙げられる。
このとき、液状の形成材料114Aは、塗布された位置を囲んで隔壁150が形成されているので、形成材料114Aは隔壁150を越えてその外側に広がることが防止されている。
次いで、図10(c)に示すように加熱あるいは気体流動により液状の形成材料114Aの溶媒を蒸発させて、画素電極141上に、固形の正孔注入層(発光機能層、被乾燥対象)140Aを形成する。
当該図10(c)においては、上記の第1〜第6実施形態の記載したいずれかの乾燥装置を用いることにより乾燥処理が行われる。
即ち、透明基板121における正孔注入層140Aが形成される側(形成面)に加熱装置4や減圧装置10を対向配置させる。更に、自然乾燥や通常乾燥では、乾燥速度が大きい透明基板121の周辺部では、加熱装置4又は減圧装置10と透明基板121の距離を大きくする。また、乾燥速度が小さい透明基板121の中央部では、加熱装置4又は減圧装置10と透明基板121の距離を小さくする。
このような乾燥装置を用いることにより、乾燥速度の差異に起因して正孔注入層140Aの膜厚バラツキが生じるという問題を解決し、透明基板121の中央部及び周辺部における正孔注入層140Aの膜厚を均一にすることができる。
特に、インクジェット法を利用して正孔注入層140Aを形成する場合には、透明基板121の周辺部における乾燥速度が中央部よりも大きいために乾燥ムラが生じやすいが、上記の乾燥方法を利用することにより、乾燥ムラの発生を抑制できるので、均一な膜厚、均一な膜質で正孔注入層140Aを形成することができる。また、正孔注入層140Aの膜厚、膜質が均一になることで、発光特性や発光寿命のバラツキを抑制することができる。
次いで、図11(a)に示すように、インクジェット法(液滴吐出方式)を利用して発光層(発光機能層)を形成する。具体的には、透明基板121の上面を上に向けた状態で、隔壁150に囲まれた正孔注入層140Aの上に、液滴吐出ヘッド部34よりインクとして発光層の形成材料114Bを選択的に塗布する。
発光材料114Bとしては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の発光材料が用いられる。特に、本実施形態では、フルカラー表示を行うべく、前述したようにその発光波長帯域が光の三原色にそれぞれ対応したものが用いられる。即ち、発光波長帯域が赤色に対応した発光層、緑色に対応した発光層、青色に対応した発光層の三つの発光層(ドット)により、1画素が構成され、これらが階調して発光することにより、有機EL装置1が全体としてフルカラー表示をなすようになっている。
この発光材料114Bとして具体的には、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などの高分子系材料が好適に用いられる。
また、これらの高分子系材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いることもできる。
また、赤色発光材料114Bとしては(化1)に示す材料を採用することが好ましく、緑色発光材料114Bとしては、(化2)、(化3)に示す材料の混合系を採用することが好ましい。また、当該赤色及び緑色発光材料の溶媒としては、1,24−トリメチルベンゼン、ジハイドロベンゾフラン、シクロヘキシルベンゼン等を採用することが好ましい。
また、青色発光材料114Bとしては(化4)に示す材料を採用することが好ましい。また、当該青色発光材料の溶媒としては、ジハイドロベンゾフラン、シクロヘキシルベンゼン等を採用することが好ましい。
Figure 0004806898
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このような発光層の形成材料114Bを液滴吐出ヘッド部34のノズル孔から吐出すると、形成材料114Bは隔壁150内の正孔注入層140A上に塗布される。
ここで、形成材料114Bの吐出による発光層の形成は、赤色の発色光を発光する発光層の形成材料、緑色の発色光を発光する発光層の形成材料、青色の発色光を発光する発光層の形成材料を、それぞれ対応する画素71に吐出し塗布することによって行う。なお、各色に対応する画素71は、これらが規則的な配置となるように予め決められている。
このようにして各色の発光層形成材料を吐出し塗布した後に、発光層形成材料114B中の溶媒を蒸発させることにより、図11(b)に示すように正孔注入層140A上に固形の発光層140Bを形成し、これにより正孔注入層140Aと発光層140Bとからなる発光部140を得る。
ここで、発光層形成材料114B中の溶媒を乾燥させるには、上記の第1〜第6実施形態の記載したいずれかの乾燥装置を用いることにより乾燥処理が行われる。
即ち、透明基板121における各色の発光層140Bが形成される側(形成面)に加熱装置4や減圧装置10を対向配置させる。更に、自然乾燥の場合や、前述のtc=tsとなるような通常の乾燥において、乾燥速度が大きい透明基板121の周辺部では、加熱装置4又は減圧装置10と透明基板121の距離を大きくする。また、乾燥速度が小さい透明基板121の中央部では、加熱装置4又は減圧装置10と透明基板121の距離を小さくする。
このような乾燥装置を用いることにより、乾燥速度の差異に起因して各色の発光層140Bの膜厚バラツキが生じるという問題を解決し、透明基板121の中央部及び周辺部における各色の発光層140Bの膜厚を均一にすることができる。
特に、インクジェット法を利用して発光層140Bを形成する場合には、透明基板121の周辺部における乾燥速度が中央部よりも大きいために乾燥ムラが生じやすいが、上記の乾燥方法を利用することにより、乾燥ムラの発生を抑制できるので、均一な膜厚、均一な膜質で発光層140Bを形成することができる。また、発光層140Bの膜厚、膜質が均一になることで、発光特性や発光寿命のバラツキを抑制することができる。
その後、図11(c)に示すように、透明基板121の表面全体に、陰極154を形成し、有機EL装置70を得る。
上述したように、有機EL装置の製造方法によれば、先に記載した乾燥装置を用いることにより、正孔注入層140Aや各色の発光層140Bを乾燥させるので、透明基板121上の中央部や周辺部において、当該正孔注入層140Aや各色の発光層140Bの膜厚バラツキを抑制し、膜厚均一化を図ることができる。
また、有機EL装置の製造方法において、正孔注入層140A及び発光層140Bを形成する工程において、先の実施形態の乾燥方法を適用したので、正孔注入層140A及び発光層140Bが積層された合計膜厚の均一化を図ることができる。
また、透明基板121のサイズが大きい場合であっても、透明基板121の面内の正孔注入層140Aや各色の発光層140Bの膜厚均一性を得ることができる。また、従来のように膜厚バラツキを均一にするための複数の工程が不要になるので、工程数の削減に伴う高スループット化を実現できる。また、透明基板121のサイズが大きくなったとしても、乾燥装置が簡素であるので、製造コストを削減できる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態においては、透明基板121上に正孔注入層140Aや各色の発光層140Bからなる発光機能層を形成する場合について説明したが、本変形例においては透明基板121上に複数のチップを形成する場合について説明する。
ここで、チップとは、先の第2実施形態に記載した領域に相当するものである。また、チップ毎に、正孔注入層140A、各色の発光層140Bを始めとする各種層膜を形成した後に、透明基板121をチップ毎に分割切断することで、複数の有機EL装置が製造される。
従って、本変形例においては、1枚のマザーガラス(透明基板)上のチップ(領域)毎に加熱装置4と透明基板121の間の距離を異ならせて、正孔注入層140Aや各色の発光層140Bからなる発光機能層を形成する。このようにすれば、チップ中央部(領域中央部)とチップ周辺部(領域周辺部)の間において塗布材料の乾燥速度を連続的に異ならせることができ、正孔注入層140Aや各色の発光層140Bを均一な膜厚で形成することができる。
なお、ここで、加熱装置4に代えて減圧装置10を採用し、減圧装置10を正孔注入層140Aや各色の発光層140Bが形成される側の基板面に対向配置し、当該正孔注入層140Aや各色の発光層140Bを乾燥させてもよい。この場合、減圧装置10と透明基板121の間の距離を異ならせて、正孔注入層140Aや各色の発光層140Bが形成されることとなり、チップ毎に均一な膜厚で正孔注入層140Aや各色の発光層140Bを形成することができる。
(カラーフィルタ)
次に、カラーフィルタの製造方法及びカラーフィルタについて、図12から図15を参照して説明する。図12はカラーフィルタの一例を示す断面図である。図13は、カラーフィルタの一例を示す平面図である。
図13に示すように、本実施形態のカラーフィルタ300は、基板302と、基板の一面302a上に形成された遮光膜338と、着色層306…と、遮光膜308と、着色層(着色部)306…を覆うオーバーコート層307とを主体として構成されたものである。
基板302は、ガラス又はプラスチックフィルム等からなる光透過性基板である。
遮光膜338としては、例えば、金属クロム膜や、金属クロム膜と酸化クロム膜との積層膜などを用いることができる。遮光膜338は、着色層306…に対応する複数の開口部(孔)338c…が所定のパターンで設けられ、各開口部338cの形成位置は着色層306と対応する位置、即ち平面視重なるように対応させて形成されている。各孔338c内には基板302面が露出している。遮光膜338は、コントラストの向上、色材の混合防止などの機能を有しており、いわゆるブラックマトリクスとしての機能を有している。また、遮光膜338の開口部(孔)338cと、遮光膜338の内壁339bと、基板302面とにより区画されて着色層形成領域(親液部)345…が形成されている。
遮光膜338の一部は図13に示すように各着色層306の一部を覆うようにはみ出してアクティブ素子のチャネル領域用遮光部338bが設けられてもよい。このようなチャネル領域用遮光部338bが設けられていると、カラーフィルタ300をアクティブマトリクス式の液晶装置に備えた場合に、素子基板のアクティブ素子に光が入射して光リーク電流が生じるのを防止する機能がある。
遮光膜338の膜厚は0.3μm以下とされており、好ましくは0.1μm〜0.3μmの範囲が好ましい。
着色層形成領域345…には、着色層306…が形成されている。この着色層306…は、着色層形成領域305…内に着色インクを吐出させて乾燥させることにより形成したものである。
着色層306…は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色にそれぞれ対応する赤色の着色層306R…、緑色の着色層306G…、青色の着色層306B…を具備してなるものである。着色層306…は、例えば、無機顔料により着色したアクリル樹脂やポリウレタン樹脂等からなる。
オーバーコート層307は、着色層306…を保護するとともにカラーフィルタ300の表面を平坦化するものであり、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂からなるものである。オーバーコート層307の厚さは、例えば1.0μm〜4.0μmの範囲にすることができる。なお、カラーフィルタ300のオーバーコート層307の上に、ITO膜(インジウム-酸化スズ膜)からなる透明電極膜や、配向膜を設けてもよい。
(カラーフィルタの製造方法)
次に、本実施形態のカラーフィルタの製造方法を、図12に示すカラーフィルタ300を例にして、図13から図15を参照して説明する。
本実施形態のカラーフィルタの製造方法は、遮光膜338を形成した後に、上記第1実施形態の成膜方法によって着色層306…を形成するものである。
まず、図14(a)に示すように、光透過性基板(基板)302を用意し、次に図14(b)に示すように、基板302の一面302aの全面に遮光層338dを層厚が0.3μm以下になるように形成する。この遮光層338dは金属クロム膜、または金属クロム膜と酸化クロム膜との積層膜などからなり、例えばスパッタリング法等により形成される。
次に図14(c)に示すように、遮光層338d上に透明感光性樹脂膜からなるフォトレジスト層340を形成し、このフォトレジスト層340上にフォトマスクフィルムM1を配置して露光を行い、フォトレジスト層340の露光部分を硬化させる。
次に、基板302をアルカリ性の現像液に浸漬してフォトレジスト層340の未露光部分を除去することによりフォトレジスト層340に複数の孔を形成し、各孔内に遮光層338dが露出するようにする。
次に、基板302を塩酸等のエッチング液に浸漬し遮光層338dの露出部分を除去することにより、遮光層338dに図14(d)に示すような開口部(孔)338c…を形成し、遮光膜338及び着色層形成領域345…を得る。遮光膜338の各孔338c内には基板302の面302aが露出している。ここで遮光膜338を形成する際には、上記遮光層338dのうち各着色層形成領域345を覆う部分の一部を残存させて、図13に示すようなアクティブ素子のチャネル領域用遮光部338bを設けてもよい。遮光層338dのエッチング液には塩酸の他、遮光層338dを選択的に溶解できるものであればいずれのものも使用可能である。
続いて、遮光層338d及び着色層形成領域345…に対して、撥液膜形成工程を施し、撥液膜11を形成する。
次に、撥液膜11をパターニングすることにより、撥液膜11が部分的に残留し、また、着色層形成領域345…が形成される。
更に、図15(a)に示すように、インクジェット法(液体吐出方式)を用いて膜形成工程が施され、着色層形成領域345…に着色層306…が形成される。ここで、インクジェットヘッド360に、赤色の顔料をアクリル樹脂と共に有機溶剤に溶解して調製した赤色の着色インクを充填し、インクジェットヘッド360の吐出ノズル361を着色層形成領域345…対向させて、インクジェットヘッド360と基板302とを相対移動させながら、吐出ノズル361から赤色の着色インクを、1滴当たりの液量が制御された着色インク滴として吐出し、この着色インク滴を着色層形成領域345に吐出する。
ここで用いる着色インクとしては、例えば、ポリウレタンオリゴマーあるいはポリメチルメタクリレートオリゴマーに赤色の無機顔料を分散させた後、低沸点溶剤としてシクロヘキサノン及び酢酸ブチルを、高沸点溶剤としてブチルカルビトールアセテートを加え、更に非イオン系界面活性剤を分散剤として添加し、粘度を所定の範囲に調整したものを用いる。吐出後の着色インクを熱処理等により乾燥させて、図15(b)に示す赤色の着色層306Rが形成される。
次に、図15(a)及び図15(b)と同様に、緑色及び青色の着色インクを着色層形成領域345に吐出し、熱処理等により乾燥させて、図15(c)に示す緑色の着色層306G、青色の着色層306Bが形成される。
15(a)、(b)において、着色層306R、306G、306B中の溶媒を乾燥させるには、上記の第1〜第6実施形態の記載したいずれかの乾燥装置を用いることにより乾燥処理が行われる。即ち、光透過性基板302における着色層306R、306G、306Bが形成される側(形成面)に加熱装置4や減圧装置10を対向配置させる。更に、自然乾燥による乾燥速度が大きい光透過性基板302の周辺部では、加熱装置4又は減圧装置10と光透過性基板302の距離を大きくする。また、自然乾燥による乾燥速度が小さい光透過性基板302の中央部では、加熱装置4又は減圧装置10と光透過性基板302の距離を小さくする。
このような乾燥装置を用いることにより、乾燥速度の差異に起因して着色層306R、306G、306Bの膜厚バラツキが生じるという問題を解決し、光透過性基板302の中央部及び周辺部における着色層306R、306G、306Bの膜厚を均一にすることができる。
特に、インクジェット法を利用して着色層306R、306G、306Bを形成する場合には、光透過性基板302の周辺部における乾燥速度が中央部よりも大きいために乾燥ムラが生じやすいが、上記の乾燥方法を利用することにより、乾燥ムラの発生を抑制できるので、均一な膜厚、均一な膜質で着色層306R、306G、306Bを形成することができる。また、着色層306R、306G、306Bの膜厚、膜質が均一になることで、色斑を抑制し、R、G、Bの色バランスを均一にすることができる。
最後に、図12に示すように、着色層306…を覆う樹脂製のオーバーコート層307がスピンコート法等により形成される。
上述したように、カラーフィルタの製造方法によれば、先に記載した乾燥装置を用いることにより、着色層306R、306G、306Bを乾燥させるので、光透過性基板302上の中央部や周辺部において、当該着色層306R、306G、306Bの膜厚バラツキを抑制し、膜厚均一化を図ることができる。
また、光透過性基板302のサイズが大きい場合であっても、光透過性基板302の面内の着色層306R、306G、306Bの膜厚均一性を得ることができる。また、従来のように膜厚バラツキを均一にするための複数の工程が不要になるので、工程数の削減に伴う高スループット化を実現できる。また、光透過性基板302のサイズが大きくなったとしても、乾燥装置が簡素であるので、製造コストを削減できる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態においては、光透過性基板302上に着色層306R、306G、306Bを形成する場合について説明したが、本変形例においては光透過性基板302上に複数のチップを形成する場合について説明する。
ここで、チップとは、先の第2実施形態に記載した領域に相当するものである。また、チップ毎に、着色層306R、306G、306Bを始めとする各種層膜を形成した後に、光透過性基板302をチップ毎に分割切断することで、複数のカラーフィルタが製造される。
従って、本変形例においては、1枚のマザーガラス(光透過性基板)上のチップ(領域)毎に加熱装置4と透明基板121の間の距離を異ならせて、着色層306R、306G、306Bを形成する。このようにすれば、チップ中央部とチップ周辺部の間において塗布材料の乾燥速度を連続的に異ならせることができ、着色層306R、306G、306Bを均一な膜厚で形成することができる。
なお、ここで、加熱装置4に代えて減圧装置10を採用し、減圧装置10を着色層306R、306G、306Bが形成される側の基板面に対向配置し、当該着色層306R、306G、306Bを乾燥させてもよい。この場合、減圧装置10と光透過性基板302の間の距離を異ならせて、着色層306R、306G、306Bが形成されることとなり、チップ毎に均一な膜厚で着色層306R、306G、306Bを形成することができる。
なお、本実施形態に示したカラーフィルタの着色層306…の配置は、図16に示すように各種の配置のパターンを採用することができる。例えば図16(a)に示すようなストライプ配置や、図16(b)に示すようなモザイク配置や、図16(c)に示すようなデルタ配置とすることができる。
(液晶装置)
次に、本発明の液晶装置について説明する。
図17は、上記カラーフィルタを用いた半透過反射型のTFD型(Thin Film Diode 型)の液晶装置400の分解斜視図である。
この実施形態の液晶装置400に、液晶駆動用IC、電気信号を伝達するための配線類、支持体などの付帯要素を装着することによって、最終製品としての透過型の液晶装置が構成される。
この液晶装置400は、先に記載のカラーフィルタ300を備えており、カラーフィルタ300を下側(観測者側と反対側)に配置し、アクティブ素子基板438を上側(観測者側)に配置したものである。なお、本実施形態においてはカラーフィルタ300について簡略的に説明することとする。
図17に示すように、この液晶装置400は、アクティブマトリクス式のTFD(Thin Film Diode)型の液晶装置であり、カラーフィルタ300とアクティブ素子基板438が所定の間隔で対向配置され、その間には図示略の液晶が介在されている。
アクティブ素子基板438は、ガラス等からなる透明基板430の下面にマトリックス状に例えばITO等の透明電極からなる複数の画素電極432、及び画素電極432を制御するTFD素子436が設けられている。TFD素子436は画素電極432の一隅に配設されている。またTFD素子436は走査線434に接続され、操作信号と後述するデータ線(対向電極)422に印加された信号に基づき、液晶を表示、非表示状態または中間状態に切り替えることが可能になっている。
カラーフィルタ300は、図13に示したものが採用される。オーバーコート層307上には、ITO(Indium Tin Oxide)から成りデータ線をなす短冊状の電極(対向電極)422が形成されている。
また、カラーフィルタ300の他面(換言すると液晶層側の反対面)には金属膜から成る反射層409がほぼ全面にわたって形成されている。さらに、各着着色層306…の中心付近における反射層409には矩形状の小さな窓409aが形成され、カラーフィルタ300の外側に配設された光源(バックライト)470からの光がアクティブ素子基板438側へ透過するようになっている。つまり、この液晶装置400は、各着着色層306…の周縁部近傍では反射層409による反射表示を行い、その中心部では窓409aによる透過表示を行うようになっている。
各着色層306…は、アクティブ素子基板438の画素電極432に対向した位置にマトリクス状に形成され、青色の着色層(図示「B」)306B、緑色の着色層(図示「G」)306G、赤色の着色層(図示「R」)306Rから構成されている。
この液晶装置400によれば、上記実施形態のカラーフィルタを備えているので、製造コストが低い液晶装置を提供することが可能となる。
上述したように、液晶装置400においては、上記のカラーフィルタ300を備えるので、膜厚均一化が施された着色層を備えたカラーフィルタを有し、安価な液晶装置となる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
本発明の第1実施形態の乾燥装置を示す拡大図。 本発明の第2実施形態の乾燥装置を示す拡大図。 本発明の第3実施形態の乾燥装置を示す拡大図。 本発明の第4実施形態の乾燥装置を示す拡大図。 本発明の第5実施形態の乾燥装置を示す拡大図。 本発明の第6実施形態の乾燥装置を示す拡大図。 本発明の実施形態の有機EL装置を説明するための回路図。 本発明の有機EL装置の画素部の平面構造を示す拡大平面図。 本発明の有機EL装置の製造方法を説明するための要部側断面図。 本発明の有機EL装置の製造方法を説明するための要部側断面図。 本発明の有機EL装置の製造方法を説明するための要部側断面図。 本発明の実施形態のカラーフィルタを説明するための断面図。 本発明の実施形態のカラーフィルタを説明するための平面図。 本発明のカラーフィルタの製造方法を説明するための要部側断面図。 本発明のカラーフィルタの製造方法を説明するための要部側断面図。 本発明のカラーフィルタの着色部の配置を示す平面模式図。 本発明の液晶装置の斜視図。
符号の説明
1a、1b、1c、1d、1e、1f 乾燥装置、2 基板、2c 中央部(第1部分)、2s 周辺部(第2部分)、2a 領域、2ac 中央部(第3部分)、2as 周辺部(第4部分)、3 塗布材料(被乾燥対象)、4 加熱装置(乾燥手段、第1の乾燥手段)、10 減圧装置(第2の乾燥手段)、70 有機EL装置(有機エレクトロルミネッセンス装置)、121 透明基板(基板)、140A 正孔注入層(発光機能層、被乾燥対象)、140B 発光材料(発光機能層、被乾燥対象)、300 カラーフィルタ、302 光透過性基板(基板)、306 着色層、400 液晶装置


Claims (8)

  1. 基板上の所定領域に液滴吐出法によって所定のパターンで複数形成された被乾燥対象を乾燥させる乾燥装置であって、
    前記基板の前記所定領域における前記被乾燥対象の形成面に対向配置され、前記所定領域上を吸引することで前記気体を流動させて当該被乾燥対象を乾燥させる複数の吸引孔を有する第一乾燥手段と、
    前記基板に対向配置され、前記被乾燥対象に熱を与えることで当該被乾燥対象を乾燥させる加熱部を有する第二乾燥手段と
    を具備し、
    少なくとも複数の前記吸引孔は、前記基板との距離が前記所定領域の中央部から周辺部に向かうにつれて徐々に大きくなるように配置されている
    乾燥装置。
  2. 前記加熱部は、前記基板との距離が前記所定領域の中央部から周辺部に向かうにつれて徐々に大きくなるように配置されている
    請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記加熱部は、前記基板との距離が個々の前記被乾燥対象の形成領域における中央部から周辺部に向かうにつれて徐々に大きくなるように配置されている
    請求項1に記載の乾燥装置。
  4. 前記加熱部は、前記基板における前記被乾燥対象の形成面に対向される位置であって、複数の前記吸引孔の間の位置に配置されている
    請求項1又は請求項2に記載の乾燥装置。
  5. 前記加熱部は、前記基板における前記被乾燥対象の形成面とは反対の面に対向配置されている
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の乾燥装置。
  6. 基板上の所定領域に液滴吐出法によって所定のパターンで複数形成された被乾燥対象を乾燥させる乾燥方法であって、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の乾燥装置を用いることにより、前記基板上の被乾燥対象を乾燥させる
    乾燥方法。
  7. 基板上に発光機能層を具備する有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法であって、
    前記基板上の所定領域に液滴吐出法によって所定のパターンで複数の前記発光機能層を形成した後に、
    請求項6の乾燥方法を用いて当該発光機能層を乾燥させる
    有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  8. 基板上に複数の異なる着色層を具備するカラーフィルタの製造方法であって、
    前記基板上の所定領域に液滴吐出法によって所定のパターンで複数の前記着色層を形成した後に、
    請求項6の乾燥方法を用いて当該着色層を乾燥させる
    カラーフィルタの製造方法。
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