JP4800213B2 - 光学活性フェニルプロピルアミン誘導体の製法 - Google Patents

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Description

本発明は医薬として有用な光学活性フェニルプロピルアミン誘導体の新規製法に関する。
光学活性フェニルプロピルアミン誘導体の1つである(R)−(−)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミドの塩酸塩(一般名:塩酸タムスロシン)は、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬として広く使用されている。
タムスロシンの製造方法として、従来、5−アセトニル−2−メトキシベンゼンスルホンアミドと(R)−(+)−α―メチルベンジルアミンとを還元的に縮合反応させて2R,1R−2−メトキシ−5−[2−(1−メチルベンジルアミノ)プロピル]ベンゼンスルホンアミドとし、これを接触還元して(R)−(−)−5−(2−アミノプロピル)−2−メトキシベンゼンスルホンアミドとし(特許文献1)、次いでこれを2−(2−エトキシフェノキシ)エチルブロマイドと反応させた後、塩酸で処理するか(特許文献2)、或いは前記(R)−(−)−5−(2−アミノプロピル)−2−メトキシベンゼンスルホンアミドを(2−エトキシフェノキシ)アセトアルデヒドと還元条件下に反応させた後、塩酸で処理して(特許文献3)、タムスロシンの塩酸塩とすることが知られている。
Figure 0004800213
しかしながら、上記の方法は工程数が長く、かつ中間体アミンを光学的に純粋になるまで精製しなければ、目的化合物であるタムスロシン塩酸塩の光学純度が低くなるなどの難点があった。
一方、光学活性アミンを得る簡便な方法として光学分割法があるが、ラセミ型タムスロシンの段階で光学分割することは極めて困難であるとされていたが(非特許文献1)、最近、ラセミ型のタムスロシンを光学活性なカンファー−10−スルホン酸により光学分割する方法が報告された(特許文献4)。
しかしながら、特許文献4に記載の方法は、ラセミ型タムスロシンを(−)−カンファー−10−スルホン酸を用いて光学分割すると(R)−タムスロシン・(−)−カンファー−10−スルホン酸塩が37.4%eeという低い光学純度でしか得られないため、(+)と(−)のカンファー−10−スルホン酸を交互に用いて2段階で光学分割を行うという面倒な方法が採用されている。すなわち、第1段階として、ラセミ型タムスロン溶液に(+)−カンファー−10−スルホン酸を加え、得られた粗結晶を更に50%水−メタノールで加熱後放冷し、沈殿した(S)−タムスロシン・(+)−カンファー−10−スルホン酸塩を過剰に含む結晶をろ取し、次いで第2段階として、第1段階で得られた結晶の母液を合わせ苛性ソーダで中和し、(R)−体が過剰に含まれる遊離塩基を集め、次いでこれを(−)−カンファー−10−スルホン酸を用いて塩を形成させた後、50%含水メタノールから再結晶を4回繰り返して(R)−タムスロシン・(−)−カンファー−10−スルホン酸塩とし、これを遊離塩基にした後に塩酸で(R)−タムスロシン・塩酸塩としている。したがって、この方法は工程数が長くて非効率であり、しかも高価な(−)−カンファー−10−スルホン酸を分割剤として使用するため、工業的な製法としては必ずしも満足しうるとはいい難い。
特公平6−006565号公報 特公昭62−52742号公報 特公平1−037391公報 米国特許公開2003/0109752号公報 薬学雑誌、115(1995)、773−789頁
本発明の目的は、工程数の少ない工業的に優れた簡便なタムスロンまたはその薬理的に許容し得る塩の製造方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく種々研究を重ねた結果、下記に示すイミン誘導体(III)の不斉還元により(R)−体が過剰な対掌体混合物としてフェニルプロピルアミン誘導体を製造し、これを(R)−マンデル酸と反応させてジアステレオマー塩とし、再結晶法により一方のジアステレオマー塩を優先的に得、これを分解することにより高い光学純度でタムスロンが得られることを見出し、さらに検討を重ねて、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次のとおりである。
[1] 式(III):
Figure 0004800213
で示されるイミン誘導体を不斉還元に付して式(IV):
Figure 0004800213
で示される(R)−体が過剰な対掌体混合物としてフェニルプロピルアミン誘導体を得、ついで該フェニルプロピルアミン誘導体(IV)を(R)−マンデル酸と反応させてジアステレオマー塩とし、これを再結晶法により精製して式(V):
Figure 0004800213
で示されるジアステレオマー塩を得、ついで該ジアステレオマー塩(V)を分解して式(VI):
Figure 0004800213
で示される光学活性フェニルプロピルアミン誘導体とし、所望により、生成物をその薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とする光学活性フェニルプロピルアミン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩の製造方法、
[2] 式(I):
Figure 0004800213
で示されるフェニルアセトン誘導体と式(II):
Figure 0004800213
で示されるフェノキシエチルアミン誘導体とを反応させて式(III):
Figure 0004800213
で示されるイミン誘導体とし、次いで該イミン誘導体(III)を請求の範囲第1項に記載の方法に従って光学活性フェニルプロピルアミン誘導体(VI)またはその薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とする前記[1]に記載の製造方法、
[3] 不斉還元が水素移動型還元である前記[1]または[2]に記載の製造方法。
[4] 水素移動型還元を不斉ルテニウム錯体触媒の存在下に行う前記[3]に記載の製造方法、
[5] 不斉ルテニウム錯体触媒がL−アミノ酸アミド誘導体とルテニウム錯体とから形成される触媒である前記[4]に記載の製造方法、
[6] L−アミノ酸アミド誘導体がL−プロリンアミド誘導体である前記[5]に記載の製造方法、
[7] L−プロリンアミド誘導体がL−プロリン−N−フェニルアミドである前記[6]に記載の製造方法、
[8] L−プロリンアミド誘導体がL−プロリン−N−(6−キノリニル)アミドである前記[6]に記載の製造方法、
[9] ルテニウム錯体がテトラクロロビス(p−シメン)ジルテニウムである前記[5]に記載の製造方法、
[10] 不斉ルテニウム錯体触媒が((S)−N−6−キノリニル−2−ピロリジンカルボキサミド)クロロ(η−p−シメン)ルテニウムである前記[4]に記載の製造方法、
[11] (R)−(−)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミド・(R)−マンデル酸塩、および
[12] ((S)−N−6−キノリニル−2−ピロリジンカルボキサミド)クロロ(η−p−シメン)ルテニウム。
本発明の製造方法によれば、タムスロシンまたはその薬理的に許容し得る塩を工業的有利に製造することができる。
本発明の製造方法を反応式で示せば、次の通りである。なお、下記反応式においては、原料化合物(III)の製造方法も含めるとともに、目的物の塩は便宜上塩酸塩を例として記載した。
Figure 0004800213
以下、各工程について説明する。
原料化合物(I)の製造
原料のアセトフェノン誘導体(I)は既知化合物であり、例えば、Chem.Pharm.Bull.,40(1992)、1443−1451に記載の方法により製造することができる。
原料化合物(II)の製造
他方の原料であるフェノキシエチルアミン誘導体(II)も既知化合物であり、例えば、2−[2−(2−エトキシフェノキシ)エチル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンのヒドラジンによる脱フタリル化反応(Zhongguo Yaowu Huaxue Zazhi,3(1993),54−57)、(2−エトキシフェノキシ)アセトニトリルの還元反応(米国特許公開2003/0109752号公報)、或いは2−エトキシフェノールと2−メチル−2−オキサゾリンとを反応させて生成するN−[2−(2−エトキシフェノキシ)エチル]アセタミドの酸加水分解(WO03/095416)によって製造することができる。
さらに、本発明者等の検討によれば、フェノキシエチルアミン誘導体(II)は次の反応式に従って製造することもできる。
Figure 0004800213
(但し、式中Rはフェニル基または炭素数1〜4の低級アルキル基を表す)
すなわち、2−エトキシフェノールと2−フェニル(または低級アルキル)−2−オキサゾリンとを塩基触媒(例えば、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなど)の存在下に縮合反応させ、生成する1−(2−アシルアミノエトキシ)−2−エトキシベンゼンをアルカリ加水分解することによっても製造することができる。上記縮合反応は溶媒(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)中または溶媒の不存在下に、約90℃〜約140℃といった温和な条件の下で実施できる。加水分解反応は、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの水溶液中で加熱攪拌することにより実施できるが、反応をより円滑に進行させるために、水混和性の有機溶媒(例えば、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテルなど)の共存下に実施するのが好ましい。反応温度は約80℃〜約130℃が好ましい。
化合物(I)+化合物(II)→化合物(III)
アセトフェノン誘導体(I)とフェノキシエチルアミン誘導体(II)との反応は、溶媒の存在下または非存在下に実施することができる。溶媒としては、反応に関与しない溶媒であれば特に制限されないが、例えば、アセトニトリル、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどが好んで用いられる。また、必要により、酢酸アルカリ金属(例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなど)を反応促進のために少量添加してもよい。反応を円滑に進行させるために、加熱(通常は用いる溶媒の還流温度付近)攪拌を行ってもよく、この場合には反応後に溶媒を留去することにより容易に目的のイミン誘導体(III)を得ることができる。
得られたイミン誘導体(III)は単離精製しても、精製せずにそのまま次の反応に用いてもよい。
また、イミン誘導体(III)は通常シンおよびアンチ体の混合物として得られるが、これをそれぞれに単離してもよいが、分離することなく混合物のまま次の反応に用いることができる。
化合物(III)→化合物(IV)
ついで、イミン誘導体(III)を不斉還元して(R)−体を過剰に含むフェニルプロピルアミン対掌体混合物(IV)を得る。
イミン誘導体(III)の不斉還元は、不斉ルテニウム触媒の存在下に実施する水素移動型還元反応により行うのが最も簡便であり、この方法により工業的スケールでの製造が容易に実施しえる。
水素移動型還元反応の水素源としては、例えば、蟻酸、蟻酸ナトリウム、2−プロパノールなどが使用できるが、とりわけ蟻酸をトリエチルアミンの共存下で用いる方法が最も好ましい結果を与える。この場合、反応は、例えば、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジクロロメタン等の不活性溶媒中で容易に実施できるが、蟻酸−トリエチルアミン混合物をそのまま溶媒をかねて実施することもできる。蟻酸の使用量は通常イミン誘導体(III)1モルに対し約1モル〜約20モル、好ましくは約4モル〜約10モルである。トリエチルアミンの使用量は蟻酸1モルに対し約0.1モル〜約1モル、好ましくは約0.2モル〜約0.7モルである。
不斉ルテニウム触媒としては、例えば市販試薬として入手容易な〔(1R,2R)―N−(p−トルエンスルホニル)−1,2−ジフェニル−1,2−エタンジアミン〕(p−シメン)ルテニウムをそのまま使用することができる。該触媒を使用することにより(R)−体を過剰に含むフェニルプロピルアミン対掌体混合物(IV)を得ることが可能である。本発明者らは、上記以外の不斉ルテニウム触媒を鋭意検討した結果、リガンドとしてアミノ酸アミド誘導体を用いれば、より高い不斉収率で対掌体混合物(IV)を得られることを見出すに至った。
リガンドとして用いるアミノ酸アミド誘導体としては、通常L−アミノ酸のアミド誘導体が好適であるが、L−プロリンアミド誘導体がとりわけ好ましく、高い光学収率を与える。アミドとしては無置換のアミドの他、N−置換アミド、例えばN−アルキルアミド、N−シクロアルキルアミド、N−アリールアミド、N−ヘテロアリールアミド、N−アラルキルアミド、N−ヘテロアリールアルキルアミドなどが用いられる。
N−アルキルアミドにおけるアルキルとしては,炭素数1〜20のアルキル基で不斉炭素を含まないものが好ましく、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、オクタデシルなどがあげられる。
N−シクロアルキルアミドにおけるシクロアルキルとしては、炭素数3〜7のシクロアルキルが好ましく、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどがあげられる。
N−アリールアミドにおけるアリールとしては、例えば置換基を有していてもよい炭素数6〜14の芳香族炭化水素基があげられ、ここで芳香族炭化水素基としては、例えばフェニル、ナフチル、アントラニルなどが、該置換基としてはハロゲン(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子など)、炭素数1〜6の低級アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)、炭素数1〜6の低級アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなど)、ニトロ、ニトリル、アルコキシカルボニルなどがあげられる。これら置換基は芳香族炭化水素基の適宜な位置に1〜3個置換していてもよく、隣接するアルキルあるいはアルコキシ基が連結して、5〜7員環を形成していてもよい。
N−ヘテロアリールアミドにおけるヘテロアリールとしては、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、フタラジニル、トリアジニル、インドリル、イソインドリル、キノリニル、イソキノリニルなど、及びこれらにさらに芳香環、ヘテロ芳香環が縮合したものなどがあげられ、その結合手は可能ないずれの位置であってもよい。また、これらへテロ芳香環あるいはその縮合環上には、上記フェニル基上の置換基として例示した置換基が1〜3個、いずれの位置に置換していてもよく、さらに隣接するアルキルあるいはアルコキシ基が連結して5〜7員環の環を形成していてもよい。
N−アラルキルアミドおよびN−ヘテロアリールアルキルアミドにおけるアラルキル及びヘテロアリールアルキルとしては、上記に例示した置換基あるいは縮合環を有していてもよいアリール基及びヘテロアリール基とアルキレン基とがそれぞれ結合したものなどがあげられ、かかるアルキレン基の例としては、例えばメチレン、エチレン、プロピレンなどがあげられる。
これらリガンドの中では、環の構造や置換基の種類にもよるが、L−プロリン−N−アリールアミド、L−プロリン−N−ヘテロアリールアミドおよびL−プロリン−N−アルキルアミドが好ましく、特に前二者、すなわちL−プロリン−N−アリールアミドおよびL−プロリン−N−ヘテロアリールアミドが高い不斉収率(35〜50%ee)を与えるという点でより好ましい。
触媒の調製は、アミノ酸アミド誘導体の遊離塩基を溶媒に溶解し、これにルテニウム錯体および塩基(例えばトリエチルアミンなど)を遊離塩基に対して当量乃至少過剰添加し、不活性気体(例えば、アルゴンなど)雰囲気下、室温で数分から数時間攪拌することにより容易に行うことができる。
リガンドとともに用いるルテニウム錯体としては、例えばテトラクロロビス(p−シメン)ジルテニウムなどがあげられる。
ルテニウム触媒の使用量は、イミン誘導体(III)に対して通常約0.2〜10モル%、好ましくは約1〜5モル%である。またルテニウム錯体とリガンドを併用して不斉ルテニウム触媒を調製する場合、リガンドの使用量はルテニウム触媒1モルに対して通常約2〜3モル、好ましくは約2〜2.2モルである。
得られた不斉ルテニウム触媒は、これを単離して使用してもよいが、触媒調製液そのものを不斉還元反応溶液に添加して反応を行ってもよい。
不斉還元反応は、不活性気体雰囲気下のイミン誘導体(III)溶液に不斉ルテニウム触媒を添加、溶解させた後に、水素源(例えば、蟻酸/トリエチルアミンなど)を滴下して反応させることにより好適に実施できる。本反応は−70℃〜溶媒の還流温度、好ましくは約−10℃〜約30℃で好適に行われる。
化合物(IV)→化合物(V)
上記で得られた(R)−体を過剰に含むフェニルプロピルアミン対掌体混合物(IV)を(R)−マンデル酸と反応させてジアステレオマー塩とし、これを再結晶により精製してジアステレオマー塩(V)を得る。
ジアステレオマー塩の形成は、(R)−体を過剰に含むフェニルプロピルアミン対掌体混合物(IV)と(R)−マンデル酸とを適当な溶媒中で反応させることにより実施できる。溶媒としては、対掌体混合物(IV)及び(R)−マンデル酸がそれぞれ溶解する有機溶媒(例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、アセトニトリル、プロピオニトリル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、あるいはこれらの混合物など)、あるいはこれら有機溶媒と水との混合溶媒などが用いられる。
ジアステレオマー塩形成に必要な(R)−マンデル酸の使用量は対掌体混合物(IV)1モルに対し約0.5〜2.0モル、好ましくは約0.7〜1.5モルである。
また、ジアステレオマー塩形成は室温または加熱して行うことができ、温度は用いる溶媒によっても異なるが通常約20〜100℃である。この溶液中には(R)−タムスロシン・(R)−マンデル酸塩と(S)−タムスロシン・(R)−マンデル酸塩の2種のジアステレオマー塩が存在するが、この溶液からのジアステレオマー塩(V)、すなわち、(R)−タムスロシン・(R)−マンデル酸塩の析出は、反応液を適宜濃縮するかあるいは冷却することにより行うことができる。通常、得られるジアステレオマー塩(V)の結晶は、さらに再結晶により精製し、より光学純度の高いものとすることができる。
ジアステレオマー塩形成反応およびその再結晶において使用する溶媒としては、特に限定されないが、高い精製効率を得るという観点から、含水アセトン、とりわけ約5〜20(V/V)%含水アセトンが最適である。
化合物(V)→化合物(VI)
ジアステレオマー塩(V)をいったん遊離塩基(VI)に変換し、所望によりさらに生成物をその薬理的に許容し得る塩(例えば塩酸塩)に変換する。ジアステレオマー塩(V)から遊離塩基(VI)への変換は、それ自体公知の中和法によって実施できる。中和に用いる塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、トリブチルアミンなどがあげられる。中和反応は、通常約0〜50℃、好ましくは室温付近で行われる。得られた遊離の光学活性フェニルプロピルアミン誘導体(VI)は、必要により再結晶することにより精製し、光学純度をより高めることができる。
再結晶に用いる溶媒としては、特に限定されないが、不活性有機溶媒(例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、アセトニトリル、プロピオニトリル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、あるいはこれらの混合物など)、あるいはこれらと水との混合溶媒などが用いられる。最も好ましいのはアセトニトリルである。
かくして得られる光学活性フェニルプロピルアミン誘導体は、それ自体公知技術を用いてその薬理的に許容し得る塩(例えば、塩酸塩)に変換することができる。
以下に参考例及び実施例をあげ、本発明をより詳細に説明する。
(参考例1)
2−(2−エトキシフェノキシ)−1−エタナミン(化合物(II))の合成(A法)
2−エトキシフェノール276.3g、2−エチル−2−オキサゾリン495.7g、2−メチル−2−イミダゾール164,2gを混合し、窒素気流下、125〜135℃で約48時間加熱攪拌を続ける。反応後、未反応の2−エチル−2−オキサゾリンを減圧留去し、得られる残留物をトルエンに溶解し、水酸化ナトリウム水溶液、希塩酸、水で順次洗浄後、減圧濃縮することによりN−(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)プロピオンアミドを淡褐色固形物として得る。
次いで、このものにエチレングリコール896ml、水896ml、水酸化ナトリウム300.0gを加えて110〜120℃で15時間加熱攪拌を続ける。冷後、飽和食塩水で希釈し、トルエンで抽出する。有機層を分取し飽和食塩水で洗浄した後に無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮することにより、淡褐色油状物として2−(2−エトキシフェノキシ)−1−エタナミン289.1gを得る。収率79.7%
NMR:H−NMR(200MHz,CDCl):δ 1.43(3H,t,J=7.0Hz,OCH ),1.70(2H,br s,NH),3.06(2H,t,J=5.3Hz,NC CHO),4.02(2H,t,J=5.3Hz,NCH O),4.06(2H,q,J=7.0 Hz,OC CH),6.86−6.93(4H,m,ArH).
(参考例2)
2−(2−エトキシフェノキシ)−1−エタナミン(化合物(II))の合成(B法)
2−エトキシフェノール138.2g、2−フェニル−2−オキサゾリン368.0g、炭酸カリウム414.6gをN,N−ジメチルホルムアミド200mlに加えて窒素気流下、135〜140℃で約72時間加熱攪拌を続ける。反応後、トルエンおよび水を加えて有機層を分取し、水酸化ナトリウム水溶液、希塩酸、水で順次洗浄し、減圧濃縮することによりN−(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)ベンズアミド310.0gを淡褐色固形物として得る。
次いで、このものにエチレングリコール500ml、水500ml、水酸化ナトリウム220.0gを加えて110〜120℃で24時間加熱攪拌を続ける。冷後、飽和食塩水で希釈しトルエンで抽出する。有機層を分取し飽和食塩水で洗浄した後に無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮することにより、淡褐色油状物として2−(2−エトキシフェノキシ)−1−エタナミン152.7gを得る。収率85.0%
(参考例3)
L−プロリン−N−(6−キノリニル)アミドの合成
N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−プロリン40.31gをテトラヒドロフラン170mlに溶解し、これにトリエチルアミン18.95g、ついでクロロ炭酸エチル20.32gを加えて−5〜5℃で約40分間攪拌を続ける。この溶液に6−アミノキノリン27.00gのテトラヒドロフラン(90ml)溶液を同温で約30分間を要して滴下し、その後15〜25℃で一晩攪拌を続ける。反応後、白色沈殿物を濾別し、濾過液を減圧濃縮し酢酸エチルで抽出する。抽出液を重曹水、水で順次洗浄した後、減圧濃縮し、得られる残留物を酢酸エチルとn−へキサンの混合溶媒から結晶化することにより、(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(6−キノリニル)ピロリジンカルボキサミド55.23gを白色結晶として得る。収率86.4%
融点:166.0〜167.5℃
NMR:H−NMR(200MHz,CDCl):δ 1.53(9H,br s,Bu),1.80−2.20(3H,br),2.38−2.58(1H,br),3.33−3.61(2H,br,NCH),4.58(1H,br s,NCHCO),7.20−7.34(1H,br),7.42−7.54(1H,br d−like),7.85−8.04(1H,br),8.29(1H,br s),8.73(1H,br s),9.95(1H,br s).
次に、上記(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(6−キノリニル)ピロリジンカルボキサミド55.23gをフラスコに入れ、0℃に冷却下に4N−塩酸162mlを滴下しその後一晩15〜25℃で攪拌を続ける。反応液を再び0℃に冷却下し水酸化ナトリウム水溶液で弱アルカリ性に調整した後に酢酸エチルで抽出する。有機層を水洗、乾燥(硫酸マグネシウム)した後に溶媒を減圧濃縮し残留物を酢酸エチルとn−へキサンの混合溶媒から結晶化すると31.86gのL−プロリン−N−(6−キノリニル)アミド、すなわち(S)−N−(6−キノリニル)−2−ピロリジンカルボキサミドが白色結晶として得られる。収率81.6%
融点:109.0〜110.5℃
旋光度:[α]20 −60.87°(C=1、MeOH)
NMR:H−NMR(200MHz,CDCl):δ 1.65−1.92(2H,m),2.00−2.36(2H,m),2.21(1H,brs,NH),3.02および3.12(各1H、ABX型、JAB=10.3Hz,JAX=6.2Hz,JBX=6.8Hz,NCH),3.92(1H,dd,J=9.2および5.1Hz,NCHCO),7.37(1H,dd,J=8.2および4.2Hz,3−H),7.64(1H,dd,J=9.0および2.5Hz,7−H),8.04(1H,d,J=9.0Hz,8−H),8.12(1H,ddd,J=8.2,1.7および0.6Hz,4−H),8.45(1H,br d,J=2.5Hz,5−H),8.82(1H,dd,J=4.2および1.7Hz,2−H),10.03(1H,br s,CONH).
(実施例1)
〔A〕 5−〔2−〔(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)イミノ〕プロピル〕−2−メトキシベンゼンスルホンアミド(化合物(III))の合成
2−メトキシ−5−(2−オキソプロピル)ベンゼンスルホンアミド321.1g、2−(2−エトキシフェノキシ)−1−エタナミン358.9gおよび酢酸ナトリウム1.0gをアセトニトリル1600mlに加えて約1時間還流下に加熱攪拌を行う。その後、溶媒を減圧留去することにより、イミン誘導体(III)650.3gを粉体として得る。
〔B〕 ((S)−N−6−キノリニル−2−ピロリジンカルボキサミド)クロロ(η−p−シメン)ルテニウムの調製
フラスコにアセトニトリル160mlを入れてアルゴン雰囲気とし、これにテトラクロロビス(p−シメン)ジルテニウム8.08g、L−プロリン−N−(6−キノリニル)アミド6.69g、トリエチルアミン2.81gを順次添加して15〜25℃で約1時間攪拌を続けることにより、橙色懸濁溶液を得る。このものは更に精製することなしに不斉ルテニウム錯体触媒として使用することができる。
なお、この触媒を単離精製することにより、下記のNMRスペクトルを示す褐色結晶を得る。
NMR:H−NMR(200MHz,CDCl):δ 1.19および1.24(各3H,d,J=7.0Hz,MeCH),1.72−2.14(2H,m),2.12(3H,s,ArMe),2.28−2.45(1H,m),2.69(1H,septet,J=7.0Hz,CHAr),3.00−3.22(1H,m),3.70−3.85(2H,m),4.40−4.59(1H,m,NCH),4.82(2H,d,J=6.0Hz,シメンの2xArH),4.99(1H,d,J=6.0Hz,シメンのArH),5.06(1H,d,J=6.0Hz,シメンのArH),7.35(1H,dd,J=8.2および4.2Hz,キノリンの3−H),7.91−8.11(3H,m,ArH),8.12(1H,br dd,J=8.2および1.6Hz,キノリンの4−H),8.82(1H,dd,J=4.2および1.6Hz,キノリンの2−H).
〔C〕 (R)−体が過剰な5−〔2−〔(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)アミノ〕プロピル〕−2−メトキシベンゼンスルホンアミド(化合物(IV))の合成(不斉還元反応)
上記イミン誘導体(III)の粉体をアセトニトリル2570mlに溶解させ、アルゴン雰囲気下に10〜15℃に冷却し、前記[B]で得られた触媒調製液の全量を添加する。同温で約30分間攪拌を続けた後に蟻酸/トリエチルアミン(モル比5/2)混合溶液803mlを滴下する。滴下後、20〜30℃で一晩攪拌を続ける。
反応後、溶媒を減圧留去し、残留物をメチルイソブチルケトンに溶解し、メタンスルホン酸水溶液で抽出する。この水層を分取し、水酸化ナトリウム水溶液で弱アリカリ性とした後、遊離する油状物をメチルエチルケトンで抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、濃縮することにより、(R)−体が過剰な5−〔2−〔(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)アミノ〕プロピル〕−2−メトキシベンゼンスルホンアミド(粗結晶)500.5gを淡褐色粉体として得る。収率92.8%
このものを光学活性カラム(ダイセル化学工業(株)製;CHIRALPAC AD−H)を用い、n−へキサン/2−プロパノール/ジエチルアミン(800/200/1)を溶媒として分析したところ、R−体の光学純度は42.1%eeであった。
〔D〕 (R)−タムスロシン・(R)−マンデル酸塩(化合物(V))の合成
上記で得られた粗結晶498.7gおよび(R)−マンデル酸278.6gを10%含水アセトン2490mlに加えて40〜45℃に加熱溶解させ、その後15〜25℃で一晩放置する。析出結晶を濾過し、アセトンで洗浄した後に乾燥することにより、(R)−タムスロシン・(R)−マンデル酸塩、すなわち(R)−(−)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミド・(R)−マンデル酸塩237.4gを無色結晶として得る。このもののR体の光学純度は94.5%deであった。
ついで、この無色結晶237.4gを10%含水アセトン1780mlに加え、40〜45℃に加熱して溶解させ、その後15〜25℃で一晩放置する。析出結晶を濾過し、5%含水アセトンで洗浄した後に乾燥することにより、無色結晶166.2gを得る。粗結晶からの収率24.3%
このもののR体の光学純度は99.4%deであった。
旋光度:〔α〕 20 −31.88°(C=0.5,MeOH)
NMR:H−NMR(200MHz,DMSO−d):δ 1.01(3H,d,J=6.2Hz,CMe),1.26(3H,t,J=7.0Hz,OCH ),2.53(1H,dd,J=13.0および9.2Hz,ArCHの1つ),3.01(1H,dd,J=13.0および4.1Hz,ArCHの1つ),3.10−3.30(1H,m,NCH),3.17(2H,t,J=5.5Hz,NC CHO),3.88(3H,s,OMe),3.99(2H,q,J=7.0Hz,OC CH),4.12(2H,t,J=5.5Hz,NCH O),4.43(2H,br),4.75[1H,s,ArC(OH)],6.82−7.43(9H,m,ArH),7.04(2H,br s),7.59(1H,d,J=2.2Hz,ArH).
〔E〕 (R)−(−)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミド(タムスロシン遊離塩基:化合物(VI))の合成
上記無色結晶166.2gを水1100mlに加えて15〜25℃で攪拌しつつ水酸化ナトリウム12.4gを添加する。その後、食塩175gおよびメチルエチルケトン5300mlを順次加えて約30分間攪拌を続ける。有機層を分取し飽和食塩水で洗浄後、乾燥(無水硫酸ナトリウム)、濃縮することにより、(R)−(−)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミド(化合物(VI)112.9gを無色結晶として得る。収率93.2%
このもののR体の光学純度は100%eeであった。
旋光度:〔α〕 20 −13.22°(C=0.5,MeOH)
NMR:H−NMR(200MHz,CDCl):δ 1.05(3H,d,J=6.2Hz,CMe),1.40(3H,t,J=7.0Hz,OCH ),1.74(1H,br,NH),2.58[1H,(ABX型),JAB=13.5Hz,JAX=7.1Hz,ArCHの1つ],2.77[1H,(ABX型),JAB=13.5Hz,JBX=6.0Hz,ArCHの1つ],2.87−3.13(3H,m,NCHおよびNC CHO),3.97(3H,s,OMe),4.03(2H,q,J=7.0Hz,OC CH),4.04−4.10(2H,m,NCH O),5.14(2H,br,SONH),6.83−6.94(4H,m,ArH),6.94(1H,d,J=8.4Hz,ArH),7.37(1H,dd,J=8.4および2.2Hz,ArH),7.74(1H,d,J=2.2Hz,ArH).
〔F〕 (R)−(−)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミド塩酸塩(塩酸タムスロシン:化合物(VII))の合成
上記無色結晶112.9gをエタノール1355mlに加え、還流攪拌下に加熱溶解させる。活性炭1.2gを加え、約30分間加熱攪拌を行った後、熱時濾過し、エタノール(約70℃)225mlで洗浄する。濾過液を再び60〜70℃に加温し、攪拌下に濃塩酸27.7mlを添加し、その後徐々に室温まで冷却する。析出結晶を濾過し、エタノールで洗浄した後に乾燥することにより、(R)−(−)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミド塩酸塩(塩酸タムスロシン)119.3gを無色結晶として得る。収率97.0%
このもののR体の光学純度は100%eeであった。
融点:234.6℃
旋光度:〔α〕 20 −19.40°(C=0.5,HO)
NMR:H−NMR(200MHz,DMSO−d):δ 1.17(3H,d,J=6.2Hz,CMe),1.26(3H,t,J=7.0Hz,OCH ),2.71(1H,dd,J=13.0および11.1 Hz,ArCHの1つ),3.28−3.64(4H,m,ArCHの1つ、NCHおよびNC CHO),3.89(3H,s,OMe),4.02(2H,q,J=7.0Hz,OC CH),4.35(2H,t,J=5.2Hz,NCH O),6.85−7.12(4H,m,ArH),7.09(2H,br s),7.18(1H,d,J=8.6Hz,ArH),7.46(1H,dd,J=8.6および2.2Hz,ArH),7.64(1H,d,J=2.2Hz,ArH),9.53(2H,br s).
(実施例2)
〔A〕 5−〔2−〔(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)イミノ〕プロピル〕−2−メトキシベンゼンスルホンアミド(化合物(III))の合成
2−メトキシ−5−(2−オキソプロピル)ベンゼンスルホンアミド(純度98.9%)24.60g、2−(2−エトキシフェノキシ)−1−エタナミン(純度90.5%)20.03gおよび酢酸ナトリウム0.08gをアセトニトリル140mlに加えて約1時間還流下に加熱攪拌を行う。その後、溶媒を減圧留去することにより、イミン誘導体(III)41.53gを粉体として得る。
〔B〕((S)−2−ピロリジンカルボキサミド)クロロ(η−p−シメン)ルテニウムの調製
アルゴン雰囲気下にテトラクロロビス(p−シメン)ジルテニウム337mg、L−プロリンアミド131mg、トリエチルアミン228mgをアセトニトリル20mlに加えて15〜25℃で約1時間攪拌を続けることにより、橙色澄明溶液を得る。
このものは更に精製することなしに不斉ルテニウム錯体触媒として使用することができる。
〔C〕 (R)−体が過剰な5−〔2−〔(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)アミノ〕プロピル〕−2−メトキシベンゼンスルホンアミド(化合物(IV))の合成(不斉還元反応)
上記イミン誘導体(III)の粉体41.53gをアセトニトリル800mlに加えて、アルゴン雰囲気下に−20〜−15℃に冷却し、前記〔B〕で得られた触媒調製液の全量を添加する。同温で約30分間攪拌を続けた後に蟻酸/トリエチルアミン(モル比5/2)混合溶液60mlを同温で滴下する。滴下後、一晩攪拌を続ける。
反応後、溶媒を減圧留去し、残留物をメチルイソブチルケトンに溶解し、メタンスルホン酸水溶液で抽出する。この水層を分取し、水酸化ナトリウム水溶液で弱アリカリ性とした後、遊離する油状物をメチルエチルケトンで抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、濃縮することにより、(R)−体が過剰な5−〔2−〔(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)アミノ〕プロピル〕−2−メトキシベンゼンスルホンアミド(粗結晶)39.10gを淡褐色粉体として得る。収率95.7%
このものを光学活性カラム(ダイセル化学工業(株)製;CHIRALPAC AD−H)を用い、n−へキサン/2−プロパノール/ジエチルアミン(800/200/1)を溶媒として分析したところ、R−体の光学純度は34.0%eeであった。
〔D〕 (R)−タムスロシン・(R)−マンデル酸塩(化合物(V))の合成
上記で得られた粗結晶38.00gおよび(R)−マンデル酸21.23gを10%含水アセトン209mlに加えて40〜45℃に加熱溶解させ、その後15〜25℃で一晩放置する。析出結晶を濾過し、アセトンで洗浄した後に乾燥することにより、(R)−タムスロシン・(R)−マンデル酸塩、すなわち(R)−(−)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミド・(R)−マンデル酸塩17.44gを無色結晶として得る。このもののR体の光学純度は96.8%deであった。
ついで、この無色結晶17.44gを10%含水アセトン96mlに加え、40〜45℃に加熱して溶解させ、その後15〜25℃で一晩放置する。析出結晶を濾過し、アセトンで洗浄した後に乾燥することにより、無色結晶13.70gを得る(粗結晶からの収率26.3%)。このもののR体の光学純度は99.9%deであった。
このものを実施例1の〔E〕および〔F〕の方法と全く同様な操作で処理することにより光学純度100%eeの(R)−(−)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミド塩酸塩(塩酸タムスロシン)に導くことができる。
本発明方法により、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療剤として有用なタムスロシンまたはその薬理的に許容し得る塩を工業的有利に製造することができる。

Claims (12)

  1. 式(III):
    Figure 0004800213
    で示されるイミン誘導体を不斉還元に付して式(IV):
    Figure 0004800213
    で示される(R)−体が過剰な対掌体混合物としてフェニルプロピルアミン誘導体を得、ついで該フェニルプロピルアミン誘導体(IV)を(R)−マンデル酸と反応させてジアステレオマー塩を生成させ、これを再結晶法により精製して式(V):
    Figure 0004800213
    で示されるジアステレオマー塩を得、ついで該ジアステレオマー塩(V)を分解して式(VI):
    Figure 0004800213
    で示される光学活性フェニルプロピルアミン誘導体とし、所望により、生成物をその薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とする光学活性フェニルプロピルアミン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩の製造方法。
  2. 式(I):
    Figure 0004800213
    で示されるフェニルアセトン誘導体と式(II):
    Figure 0004800213
    で示されるフェノキシエチルアミン誘導体とを反応させて式(III):
    Figure 0004800213
    で示されるイミン誘導体とし、次いで該イミン誘導体(III)を請求項1に記載の方法に従って光学活性フェニルプロピルアミン誘導体(VI)またはその薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 不斉還元が水素移動型還元である請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 水素移動型還元を不斉ルテニウム錯体触媒の存在下に行う請求項3に記載の製造方法。
  5. 不斉ルテニウム錯体触媒がL−アミノ酸アミド誘導体とルテニウム錯体とから形成される触媒である請求項4に記載の製造方法。
  6. L−アミノ酸アミド誘導体がL−プロリンアミド誘導体である請求項5に記載の製造方法。
  7. L−プロリンアミド誘導体がL−プロリン−N−フェニルアミドである請求項6に記載の製造方法。
  8. L−プロリンアミド誘導体がL−プロリン−N−(6−キノリニル)アミドである請求項6に記載の製造方法。
  9. ルテニウム錯体がテトラクロロビス(p−シメン)ジルテニウムである請求項5に記載の製造方法。
  10. 不斉ルテニウム錯体触媒がクロロ(η −p−シメン)((S)−N−6−キノリニル−2−ピロリジンカルボキサミド)ルテニウムである請求項4に記載の製造方法。
  11. (R)−(−)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミド・(R)−マンデル酸塩。
  12. クロロ(η −p−シメン)((S)−N−6−キノリニル−2−ピロリジンカルボキサミド)ルテニウム
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