JP4797290B2 - 粉砕ロール装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、小麦などの穀物を粉砕する粉砕ロール装置に関し、特に、ロール交換作業を簡略化することができるものである。
【0002】
【従来の技術】
製粉工場で用いられる粉砕ロール装置100は(図5参照)、本体フレーム101内に一対のロール102,103を2組有した、いわゆる複式ロール装置がよく知られており、該複式ロール装置100はそれぞれ一対のロール102,103が中仕切104によって独立の働きをするように区分されている。例えば、図5では、原料のストックの挽割り、展開などに使われる目立ロール側107と、ストックの摩砕に用いられる滑面ロール側108とに区分されている。そして、粉砕ロール装置100には、一対のロール102,103を、互いに内方向で異なる周速度に回転させるため、差動伝達機構109が備えられ(目立ロール側107参照)、さらに、一対のロール102,103の間隙を調節するロール間隙調節機構110が備えられている。
【0003】
このような粉砕ロール装置100において、目立ロールの目は使用するにつれて損耗し、滑面ロールにあっても表面が荒れてきたり、丸みを失ったり、梨地面が摩耗して過度に滑面化したりする。したがって、ロール102,103は新たに目立をしたり、研磨する必要があるが、メンテナンスに際しては、スペアロールを順次計画的に取り替えていくのが効率的である。交換の時期はロールの使用箇所、ロールの材質、原料の種類、ロールの締め方や、負荷などにより異なるが、目立ロールで4ヵ月から1年、滑面ロールでは6ヵ月から2年くらいである。
【0004】
次に、ロールの交換作業の手順を説明する。ロール102,103を本体フレーム101から取り外すには、まず、ベルト等の駆動伝達手段を主駆動装置から取り外す必要がある。例えば、駆動源である駆動モータ(図示せず)とロール(102又は103)との間を連絡するVベルト(図示せず)が挙げられる。しかし、このようなVベルト用プーリは、一般的にモータ軸端部又はロール軸端部に軸着していることが多く、また、Vベルトは幅が狭いために突起物などと干渉することは少なく、テンションなどを緩めると、簡単に外すことができるものである。
【0005】
一方、図5に示す差動伝達機構109のタイミングベルト111は幅が広い形状であるから、その取り外しが困難である。該差動伝達機構109は、ロール102,103のそれぞれに軸着したタイミングベルト用プーリ112,113と、アイドラプーリ114と、該プーリ112,113及びアイドラプーリ114に巻回される幅広形状のタイミングベルト111と、前記アイドラプーリ114の回転軸を軸受するテンションアーム115と、該テンションアーム115を回動させてタイミングベルト111にテンションを与えるテンション機構116とから構成される。前記プーリ112,113及びアイドラプーリ114に巻回されたタイミングベルト111を取り外す場合、テンション機構116を操作してロッド116aを収縮させ、テンションアーム115を図面左方向に回動させ、タイミングベルト111を緩ませる。次に、テンションアーム115の回動支点115aが中仕切下端部104aに螺着しているから、これらのねじを螺脱してテンションアーム115ごと本体フレーム101から外して、前記プーリ112,113及びアイドラプーリ114から幅広形状のタイミングベルト111を取り外すのである。
【0006】
以上のように、Vベルト、タイミングベルト等の駆動伝達手段を主駆動装置から取り外した後、ロール102,103を本体フレーム101から取り外すのであるが、ロール102,103と本体フレーム101との間には、さらに、ロール間隙調節機構110が繋(つな)がっている。そこで、特開平8-206522号公報では(図6参照)、ロール102,103のそれぞれを、可動軸受体117及び固定軸受体118に装着し、完成モジュールとして構成されるロールパック119に形成し、ロール間隙調節機構110の腕部120とエアシリンダ121間の旋回結合を分離し、その後、締結ボルト122,123,124を螺脱すると、完成モジュールロールパック119を本体フレーム101から短時間で取り外し、挿着することができると開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ロールパック119と本体フレーム101とをボルト結合する締結ボルトには、エアシリンダ121の背面に位置している締結ボルト124があり(図6参照)、スパナやボックスレンチ等の工具がエアシリンダ121と干渉してボルト124の頭部まで入り込むことができず、該締結ボルト124を螺脱するために、エアシリンダ121を左右に傾けたり(図6の二点鎖線)、エアシリンダ121ごと本体フレーム101から取り外す必要があった。
【0008】
また、図5のように、幅広形状のタイミングベルト111を、プーリ112,113及びアイドラプーリ114から取り外す場合、テンションアーム115ごと本体フレーム101から取り外さなければならず、螺脱するねじ点数が多くなり、作業が煩わしく、また、作業が長時間要するという問題点があった。
【0009】
本発明は上記問題点にかんがみ、差動伝達機構のタイミングベルトを容易に取り外すことができ、完成モジュールロールパックを本体フレームから短時間で取り外し、挿着することができる粉砕ロール装置を提供することを技術的課題とする。
【0010】
【発明が解決しょうとする手段】
上記課題を解決するため本発明は、一対の粉砕ロール(2),(3)のそれぞれを、可動軸受体(6)及び固定軸受体(7)に装着し、完成モジュールとして本体フレームから取り外し可能に構成されるロールパック(8)に形成し、前記固定軸受体(7)は本体フレームに固定されるとともに、前記可動軸受体(6)は前記固定軸受体(7)に対して遠近移動可能に装着され、両軸受体(6),(7)間に設けて一対の粉砕ロール間隙を調節するロール間隙調節機構(11)と、一対の粉砕ロール(2),(3)を互いに内方向で異なる周速度に回転させる差動伝達機構(12)とを備えた粉砕ロール装置であって、前記差動伝達機構(12)は、前記一対の粉砕ロール(2),(3)それぞれの回転軸に軸着したタイミングベルト用プーリ(13)と、該タイミングベルト用プーリ(13)に巻回するタイミングベルト(15)と、該タイミングベルト(15)に適度なテンションを与えるアイドラプーリ(16)と、該アイドラプーリ(16)を挟んで回転軸(45)を軸受する一対のテンションアーム(17),(17)と、該テンションアーム(17),(17)の一端側を支点(46)とし他端側を前記アイドラプーリ(16)とともに回動させる作動杆(18)と、該作動杆(18)を左右方向に移動させて前記アイドラプーリ(16)の位置を変更させるテンション調節機構(20)とが備えられ、前記一対のテンションアーム(17),(17)のうち片側のテンションアーム(17)には、前記支点(46)を中心にテンションアーム(17)のみを回動させるように、前記作動杆(18)上端部と該テンションアーム(17)上端側とを固定しているねじ(27)が螺脱可能に設けられており、前記テンションアーム(17)の他端側には、前記アイドラプーリ(17)の片側の軸受を開放するための軸受切欠部(25)を設ける、という技術的手段を講じた。
【0011】
これにより、テンションアーム(17)を固定しているねじ(27),(47)を螺脱すると、アイドラプーリ(16)の片側の軸受が開放されて、テンションアーム(17)一端側の支点(46)を中心にテンションアーム(17)のみが回動可能になる。つまり、テンションアーム(17)全体を本体フレームから取り外す必要はなく、必要最小限のねじを螺脱するだけで、幅広形状のタイミングベルト(15)を容易に取り外すことができるのである。
【0012】
また、前記ロール間隙調節機構(11)は、前記粉砕ロール(2),(3)の上部で両軸受体(6),(7)間に連結される連結ロッド(10)と、該連結ロッド(10)の一端部に回動可能に偏心して装着されるレバー(30)と、該レバー(30)の外側端部に備えたエアシリンダ(31)とからなり、該エアシリンダ(31)のピストン(32)と前記レバー(30)との連結に、アールピン(33)とブッシュ(34)とを用いているので、アールピン(33)の頭部を手で引き抜くと、ブッシュ(34)が簡単にピストン(32)から抜けて、レバーとピストンとを容易に抜脱することができる。
【0013】
そして、前記エアシリンダ(31)の下端部を、前後方向に回動させる第1リンク部材(35)と、左右方向に回動させる第2リンク部材(36)を介在させて本体フレームに取り付けているので、エアシリンダ(31)が前後方向及び左右方向に自由に回動可能となり、例えば、エアシリンダ(31)を前後方向に倒すと、エアシリンダ(31)の背面に位置している締結ボルトが手前側から露出することになる。このとき、スパナやボックスレンチ等の工具が手前側から挿入可能となり、これらの工具がエアシリンダと干渉することはなく、ボルトの頭部に入り込むことができる。したがって、該締結ボルトを螺脱するために、エアシリンダ(31)を本体フレームから取り外す必要はなくなり、完成モジュールロールパックを本体フレームから短時間で取り外し、挿着することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
従来技術(図5及び図6)と重複する全体構造部分については説明を省略し、本発明の特徴部分である粉砕ロール装置の差動伝達機構及びロール間隙調節機構について説明する。図1は粉砕ロール2,3のそれぞれの回転軸4,5を、可動軸受体6及び固定軸受体7に装着し、完成モジュールとして構成されるロールパック8に形成した粉砕ロール装置1の差動伝達機構を示すものである。可動軸受体6は、固定軸受体7の底部7aに設けたピボット9によって回動自在に連結されている。
【0016】
固定軸受体7と可動軸受体6との間には、それぞれを連結ロッド10によって連結したロール間隙調節機構11を備え、該ロール間隙調節機構11によって粉砕ロール2と粉砕ロール3とのロール間隙が所定間隔に調整可能となっている。
【0017】
また、粉砕ロール2,3を互いに内方向で異なる周速度に回転させるための差動伝達機構12は、以下の構成となっている。粉砕ロール2の回転軸4には、歯車形状であり、かつ、小径のタイミングベルト用プーリ13を軸着し、他方の粉砕ロール3の回転軸5には、歯車形状であり、大径のタイミングベルト用プーリ14を軸着する。そして、両タイミングベルト用プーリ13,14には、両面に凹凸を等距離に刻みつけた幅広形状のタイミングベルト15を巻回する。そして、両タイミングベルト用プーリ13,14の下方に、前記タイミングベルト15を引っ張って適度なテンションを与えるアイドラプーリ16が設けられる。該アイドラプーリ16には、アイドラプーリ16を挟んでその回転軸45両端を軸受する板状の一対のテンションアーム17(図1上では片側しか表われていない。)と、該テンションアーム17上端側の軸挿入部26に嵌入する支点軸46に取り付けられた作動杆18と、該作動杆18の下端部18aに嵌入した支点軸19により、作動杆18を左右方向に移動させて、前記アイドラプーリ16の位置を変更させるテンション調節機構20とが備えられている。該テンション調節機構20は、支点軸19を起点として固定板21に遊嵌した軸22と、該軸22に螺合したコイル収納筒23と、コイル収納筒23と固定板21との間で軸22に遊嵌して圧縮状態にしたコイルばね24とにより構成される。これにより、コイルばね24の反発力により回動杆18の支点軸19を押して、図1の矢印F1方向に付勢している。軸22に螺合したコイル収納筒23を回転させて、軸22に沿って図1の矢印F2方向に移動させると、付勢力が強まり、矢印F1方向に移動させると、付勢力が弱まる構造となっている。
【0018】
また、前記一対のテンションアーム17のうち、一方のテンションアーム(図1上に表われているもの)は、前記支点軸46を中心にテンションアーム17のみを回動するように、前記アイドラプーリ16の片側の軸受を開放させるための軸受切欠部25と、支点軸46を挿入可能とする軸挿入部26と、作動杆上端部18bとテンションアーム上端側とを固定するねじ挿入孔27aとが設けられている(図2参照)。
【0019】
以上の構成をもとに、タイミングベルト15を取り外す手順を説明する。まず、コイル収納筒23を回転させて、軸22に沿って図1の矢印F1方向に移動して付勢力を弱める。すると、作動杆下端部18a及びテンションアーム17下端側がともに支点軸46を中心に図面左方向(F2方向)に回動され、タイミングベルト15を緩ませることができる。次に、テンションアーム17とアイドラプーリ16の回転軸45とを固定しているねじ47を螺脱するとともに、テンションアーム17上端側と作動杆上端部18bとを固定しているねじ27,27を螺脱し、さらに、ワッシャー28を取り外すと、軸受切欠部25によりアイドラプーリ16の片側の軸受が開放されて、テンションアーム17が支点軸46を中心に回動可能になり、図1上の想像線(二点鎖線)の位置に回避させることができる。つまり、テンションアーム17全体を本体フレームから取り外す必要はなく、必要最小限のねじ(ねじ47及びねじ27,27の3本)を螺脱するのみで、幅広形状のタイミングベルト15の取り外しができるのである。
【0020】
図3は粉砕ロール装置のロール間隙調節機構の一部を示す図であり、図4は図3の矢視A方向から見た側面図である。図3及び図4を参照して、本発明のロール間隙調節機構の特徴点を説明する。固定軸受体7と可動軸受体6との間を、連結ロッド10によって連結するロール間隙調節機構11は、連結ロッド10の一端部29に、旋回可能で偏心して装着されるレバー30が設けられる。レバー30の外側端部には、エアシリンダ31のピストン32が旋回可能にアールピン33及びブッシュ34によって連結される。エアシリンダ31の下端部は、図3において前後方向(図4では左右方向)に回動させる第1リンク部材35を固設する一方、該第1リンク部材35の下端部に、図3において左右方向(図4では前後方向)に回動させる第2リンク部材36を介在させてブッシュ37を嵌挿し、第1リンク部材35と第2リンク部材36とを連結する。また、第2リンク部材36下端部は、ピン39によってレバー38に回動可能に装着され、レバー38自体は本体フレームと固定するため係止片40によりボルト止めされている。さらに、レバー38の下端は、手動によるハンドル44(図4参照)を1回転するごとに0.04mm程度のわずかなロール間隙を微調整することが可能なロッド41が、回り止め42により連結されている。
【0021】
以上の構成をもとに、ロールパックを取り外す手順を説明する。まず、アールピン33の頭部を手で引き抜くと、ブッシュ34が簡単にピストン32から抜けて、レバー30とピストン32とが容易に外れる。次に、エアシリンダ31は第1リンク部材35及び第2リンク部材36により前後方向及び左右方向に自由に回動可能となり、例えば、図4の2点鎖線のように、エアシリンダ31を前後方向に倒すと、エアシリンダ31の背面に位置している締結ボルト43が手前側から露出することになる。このとき、スパナやボックスレンチ等の工具が手前側から挿入可能となり、これらの工具がエアシリンダ31と干渉することはなく、ボルト43の頭部に入り込むことができる。したがって、締結ボルト43を螺脱するために、エアシリンダ31を本体フレーム101から取り外す必要はなくなり、完成モジュールロールパックを本体フレームから短時間で取り外し、挿着することができる。
【0022】
【発明の効果】
前記差動伝達機構(12)は、前記一対の粉砕ロール(2),(3)それぞれの回転軸に軸着したタイミングベルト用プーリ(13)と、該タイミングベルト用プーリ(13)に巻回するタイミングベルト(15)と、該タイミングベルト(15)に適度なテンションを与えるアイドラプーリ(16)と、該アイドラプーリ(16)を挟んで回転軸(45)を軸受する一対のテンションアーム(17),(17)と、該テンションアーム(17),(17)の一端側を支点(46)とし他端側を前記アイドラプーリ(16)とともに回動させる作動杆(18)と、該作動杆(18)を左右方向に移動させて前記アイドラプーリ(16)の位置を変更させるテンション調節機構(20)とが備えられ、前記一対のテンションアーム(17),(17)のうち片側のテンションアーム(17)には、前記支点(46)を中心にテンションアーム(17)のみを回動させるように、前記作動杆(18)上端部と該テンションアーム(17)上端側とを固定しているねじ(27)が螺脱可能に設けられており、前記テンションアーム(17)の他端側には、前記アイドラプーリ(17)の片側の軸受を開放するための軸受切欠部(25)を設けているので、テンションアーム(17)を固定しているねじ(27),(47)を螺脱すると、アイドラプーリ(17)の片側の軸受が開放されて、テンションアーム(17)一端側の支点(46)を中心にテンションアーム(17)のみが回動可能となる。つまり、テンションアーム(17)全体を本体フレームから取り外す必要はなく、必要最小限のねじを螺脱するだけで、幅広形状のタイミングベルトを容易に取り外すことができるのである。
【0023】
また、前記ロール間隙調節機構(11)は、前記粉砕ロール(2),(3)の上部で両軸受体(6),(7)間に連結される連結ロッド(10)と、該連結ロッド(10)の一端部に回動可能に偏心して装着されるレバー(30)と、該レバー(30)の外側端部に備えたエアシリンダ(31)とからなり、該エアシリンダ(31)のピストン(32)と前記レバー(30)との連結に、アールピン(33)とブッシュ(34)とを用いているので、アールピン(33)の頭部を手で引き抜くと、ブッシュ(34)が簡単にピストンから抜けて、レバー(30)とピストン(32)とを容易に抜脱することができる。
【0024】
そして、前記エアシリンダ(31)の下端部を、前後方向に回動させる第1リンク部材(35)と、左右方向に回動させる第2リンク部材(36)を介在させて本体フレームに取り付けているので、エアシリンダ(31)が前後方向及び左右方向に自由に回動可能となり、例えば、エアシリンダ(31)を前後方向に倒すと、エアシリンダ(31)の背面に位置している締結ボルトが手前側から露出することになる。このとき、スパナやボックスレンチ等の工具が手前側から挿入可能となり、これらの工具がエアシリンダと干渉することはなく、ボルトの頭部に入り込むことができる。したがって、該締結ボルトを螺脱するために、エアシリンダ(31)を本体フレームから取り外す必要はなくなり、完成モジュールロールパックを本体フレームから短時間で取り外し、挿着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉砕ロール装置の差動伝達機構を示す図である。
【図2】テンションアームの平面図である。
【図3】粉砕ロール装置のロール間隙調節機構の一部を示す図である。
【図4】図3の矢視A方向から見た側面図である。
【図5】従来の粉砕ロール装置の差動伝達機構及びロール間隙調節機構を示す図である。
【図6】従来の粉砕ロール装置のロール間隙調節機構を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 粉砕ロール装置
2 粉砕ロール
3 粉砕ロール
4 回転軸
5 回転軸
6 可動軸受体
7 固定軸受体
8 ロールパック
9 ピボット
10 連結ロッド
11 ロール間隙調節機構
12 差動伝達機構
13 タイミングベルト用プーリ
14 タイミングベルト用プーリ
15 タイミングベルト
16 アイドラプーリ
17 テンションアーム
18 回動杆
19 支点軸
20 テンション調節機構
21 固定板
22 軸
23 コイル収納筒
24 コイルばね
25 軸受切欠部
26 軸挿入部
27 ねじ
28 ワッシャー
29 一端部
30 レバー
31 エアシリンダ
32 ピストン
33 アールピン
34 ブッシュ
35 第1リンク部材
36 第2リンク部材
37 ブッシュ
38 レバー
39 ピン
40 係止片
41 ロッド
42 回り止め
43 締結ボルト
44 ハンドル
45 回転軸
46 支点軸
47 ねじ
Claims (3)
- 一対の粉砕ロール(2),(3)のそれぞれを、可動軸受体(6)及び固定軸受体(7)に装着し、完成モジュールとして本体フレームから取り外し可能に構成されるロールパック(8)に形成し、前記固定軸受体(7)は本体フレームに固定されるとともに、前記可動軸受体(6)は前記固定軸受体(7)に対して遠近移動可能に装着され、両軸受体(6),(7)間に設けて一対の粉砕ロール間隙を調節するロール間隙調節機構(11)と、一対の粉砕ロール(2),(3)を互いに内方向で異なる周速度に回転させる差動伝達機構(12)とを備えた粉砕ロール装置であって、
前記差動伝達機構(12)は、前記一対の粉砕ロール(2),(3)それぞれの回転軸に軸着したタイミングベルト用プーリ(13)と、該タイミングベルト用プーリ(13)に巻回するタイミングベルト(15)と、該タイミングベルト(15)に適度なテンションを与えるアイドラプーリ(16)と、該アイドラプーリ(16)を挟んで回転軸(45)を軸受する一対のテンションアーム(17),(17)と、該テンションアーム(17),(17)の一端側を支点(46)とし他端側を前記アイドラプーリ(16)とともに回動させる作動杆(18)と、該作動杆(18)を左右方向に移動させて前記アイドラプーリ(16)の位置を変更させるテンション調節機構(20)とが備えられ、
前記一対のテンションアーム(17),(17)のうち片側のテンションアーム(17)には、前記支点(46)を中心にテンションアーム(17)のみを回動させるように、前記作動杆(18)上端部と該テンションアーム(17)上端側とを固定しているねじ(27)が螺脱可能に設けられており、前記テンションアーム(17)の他端側には、前記アイドラプーリ(17)の片側の軸受を開放するための軸受切欠部(25)を設けたことを特徴とする粉砕ロール装置。 - 前記ロール間隙調節機構(12)は、前記粉砕ロール(2),(3)の上部で両軸受体(6),(7)間に連結される連結ロッド(10)と、該連結ロッド(10)の一端部に回動可能に偏心して装着されるレバー(30)と、該レバー(30)の外側端部に備えたエアシリンダ(31)とからなり、該エアシリンダ(31)のピストン(32)と前記レバー(30)との連結に、アールピン(33)とブッシュ(34)とを用いてなる請求項1記載の粉砕ロール装置。
- 前記エアシリンダ(31)の下端部を、前後方向に回動させる第1リンク部材(35)と、左右方向に回動させる第2リンク部材(36)を介在させて本体フレームに取り付けてなる請求項2記載の粉砕ロール装置。
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