JP4793176B2 - クラッチ用アクチュエータ - Google Patents

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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D28/00Electrically-actuated clutches

Description

本発明は、クラッチの断接、半接を行うクラッチ用アクチュエータに関する。
既存のマニュアルトランスミッションにアクチュエータを取り付け、運転者の意志若しくは車両状態により一連の変速操作(クラッチの断接、ギヤシフト、セレクト)を自動的に行うシステムが知られている。
こうしたシステムにおいて、クラッチの断接、半接を行うクラッチ用アクチュエータは、ダイヤフラムスプリング等の姿勢を変化させるため、電動モータなどの駆動力源と出力ロッドを備えている。出力ロッドのストロークには駆動源の大型化に繋がる大きな力が必要となるが、必要とされる駆動力を抑えるため、さらに、モータ非通電状態でもストローク位置を自己保持するため、ウォーム歯車を用いて減速を行っている。また、アシストスプリングと呼ばれる出力ロッドのストロークを助勢する機構を備えている。
このようなクラッチ用アクチュエータの従来技術として、動力源32と、該動力源32により回転駆動される回転体35と、該回転体35と連結され一体的に回転する従動回転体50と、該従動回転体50と相対回転可能に連結される出力ロッド31と、を備え、該出力ロッド31の移動により、クラッチの断接、半接合操作を行うクラッチ用アクチュエータ30において、前記回転体35と前記従動回転体50との間に連結部材35bを配置し、前記回転体35と前記従動回転体50が同一平面に配設されないように構成され、前記従動回転体50は、一端がハウジング33に支持されるアシストスプリング36にて、該従動回転体50の回転が助勢され、前記アシストスプリング36は、前記回転体35と前記従動回転体50の間に軸支された支持部材35bに凸設された支持部35eおよび、ハウジング33に凸設された支持部38dに、前記従動回転体50の回転に応じて回転可能に支持されたものが開示されている(特許文献1参照、図10参照)。これによれば、動力源32に要求される能力が低減されることで、当該動力源32やアクチュエータ30自体の小型化が図られ、さらに、搭載性、汎用性の向上を図ることができるというものである。
特開2004−301238号公報
しかしながら、従来のクラッチ用アクチュエータ30では、アシストスプリング36が自由状態において螺旋間隔が等ピッチのコイルスプリングが用いられているため(図10(B)参照)、撓み初期ないし後期においてバネ定数が一定であった。そのため、出力ロッド31がストロークしたときの出力ロッド31にかかる荷重(クラッチカバー荷重)である出力ロッド31が出さなければならない荷重の値の波形と、アシストスプリング36が助勢することができるアシスト荷重の値の波形とが大きく乖離する領域が多く(図11参照)、動力源32の仕事量(動力源が発生しなければならない荷重である、動力源にかかる荷重にストローク量を乗じたもの)の負担が増大し、動力源32の消費電力を低減することができないおそれがあった。また、動力源32の仕事量の負担が大きいと、動力源32が大きいものを用いる必要があり、小型化を図ることができないおそれがある。また、動力源32の仕事量の負担が大きいと、出力ロッド31のストローク動作速度が減少するおそれがある。特に、従来のクラッチ用アクチュエータ30を大型車に用いる場合には、上記のような問題が顕著となる。
本発明の主な課題は、動力源の仕事量を低減し小型化、低電力化等を図ることである。
本発明の第1の視点においては、動力源と、前記動力源により回転駆動される回転体と、前記回転体に連結される出力ロッドと、一端がハウジングに支持されるとともに他端が前記回転体の回転を助勢するように支持されるアシストスプリングと、を備え、前記出力ロッドのストロークにより、クラッチの断接、半接合操作を行うクラッチ用アクチュエータにおいて、前記アシストスプリングは、自由状態において、両端部にピッチが密である密部と、中央部に前記密部よりもバネ定数が大きくピッチが粗である粗部と、を有する不等ピッチのコイルスプリングであり、前記出力ロッドのストロークによる前記回転体の回転に伴い圧縮する際に、圧縮前半には前記密部が変形し、かつ、圧縮後半には前記密部が密着状態となり前記粗部が変形するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第2の視点においては、動力源と、前記動力源により回転駆動される回転体と、前記回転体に連結される出力ロッドと、一端がハウジングに支持されるとともに他端が前記回転体の回転を助勢するように支持されるアシストスプリングと、を備え、前記出力ロッドのストロークにより、クラッチの断接、半接合操作を行うクラッチ用アクチュエータにおいて、前記アシストスプリングは、等ピッチの第1コイルスプリングと、前記第1コイルスプリングの長さより短く、かつ、前記第1コイルスプリングの径より小さい等ピッチの第2コイルスプリングと、から構成され、前記第1コイルスプリングは、一端が前記ハウジングに支持されるとともに他端が前記回転体に相対回転可能に支持され、前記第2コイルスプリングは、前記第1コイルスプリングの内周側に配置され、前記アシストスプリングは、前記出力ロッドのストロークによる前記回転体の回転に伴い圧縮する際に、圧縮前半には前記第1コイルスプリングが変形し、かつ、圧縮後半には前記第1コイルスプリング及び前記第2コイルスプリングが変形することを特徴とする
本発明によれば、クラッチ荷重のカーブに合わせてアシスト領域を拡大することができ、動力源の仕事量を低減させることができ、動力源の消費電力を低減させることができる。また、動力源の仕事量が低減されることで、動力源の小型化を図ることができる。さらに、動力源の仕事量が低減されることで、出力ロッドのストローク動作速度が向上し、特にクラッチをきる際の迅速性(反応性)を向上させることができる。特に、大型車に用いる場合には、上記のような効果が顕著となる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータについて図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータが適用されるクラッチ装置の構成を模式的に示した概略断面図である。図2は、本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータが適用されるクラッチ装置におけるクラッチの一部を切り欠いた状態の構成を模式的に示した正面図である。図3は、本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータの構成を模式的に示した(A)正面図、及び、(B)アシストスプリングの自由状態の断面図である。図4は、本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータを模式的に示した図3のX−X´間の断面図である。図5は、本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータを模式的に示した図4のY−Y´間の断面図である。
このクラッチ装置は、エンジン(図示せず)と変速機(図示せず)との間に配設される摩擦クラッチ20と、摩擦クラッチ20を操作するアクチュエータ30とを含んで構成されている。そして、制御装置(図示せず)によりこのアクチュエータ30が駆動制御されることで、摩擦クラッチ20の係合状態が変化するようになっている。
摩擦クラッチ20は、主な構成要素として、フライホイール21と、クラッチカバー22と、クラッチディスク23と、プレッシャプレート24と、ダイヤフラムスプリング25と、レリーズベアリング26と、レリーズフォーク27と、変速機ケース11aに固定されたピボット支持部材28とを備えている。なお、プレッシャプレート24及びダイヤフラムスプリング25等はクラッチカバー22に一体的に組み付けられるため、これらをクラッチカバーアッセンブリと称することがある。
フライホイール21は、鋳鉄製の円板であり、エンジンのクランクシャフト10aにボルト固定されており、クランクシャフト10aと一体的に回転するようになっている。
クラッチカバー22は、略円筒形状であって、円筒部22aと、円筒部22aの内周側に形成されたフランジ部22bと、円筒部22aの内周縁に周方向に等間隔で形成された複数の支点形成部22cとを有する。クラッチカバー22は、円筒部22aの外周部にてフライホイール21にボルト固定されており、フライホイール21と一体的に回転するようになっている。
クラッチディスク23は、エンジン(図示せず)の動力を変速機(図示せず)に伝達する摩擦板である。クラッチディスク23は、フライホイール21とプレッシャプレート24との間に配設され、中央部にて変速機の入力軸とスプライン連結され、変速機の入力軸に対して軸方向に移動できるようになっている。また、クラッチディスク23の外周部の両面には、摩擦材からなるクラッチフェーシング23a、23bがリベットにより張り付け固定されている。クラッチディスク23は、エンジンのトルク変動を緩衝する機能を有する。
プレッシャプレート24は、クラッチディスク23をフライホイール21側に押圧してフライホイール21との間に挟み込み、クラッチディスク23をフライホイール21と摩擦係合させて一体的に回転させるものである。プレッシャプレート24は、クラッチカバー22の回転に伴って回転するように、ストラップ24aによりクラッチカバー22と連結されている。プレッシャプレート24には、ダイヤフラムスプリング25とプレッシャプレート24の軸方向の距離を変更し得る調整機構80が組み付けられている。調整機構80は、プレッシャプレート24とダイヤフラムスプリング25の間の力の伝達経路を形成する機構部材であり、クラッチフェーシング23a、23bの摩耗に伴うクラッチの荷重特性の変化を補償する。また、調整機構80の代わりに、ダイヤフラムスプリング25とプレッシャプレート24の軸方向の距離を一定にするリング状の部材を使用してもよく、このようなリング状の部材がプレッシャプレート24と一体になっていてもよい。
ストラップ24aは、積層された複数枚の薄い板ばね材から構成されていて、図2にも示したように、その一端がリベットR1によりクラッチカバー22の外周部に固定されるとともに、その他端がリベットR2によりプレッシャプレート24の外周部に設けられた突起部に固定されている。これにより、ストラップ24aは、プレッシャプレート24がフライホイール21から離間し得るように、同プレッシャプレート24に対して軸方向の付勢力を付与している。
ダイヤフラムスプリング25は、図1、2にも示すように、クラッチカバー22の円筒部22aの内周に沿って放射状に配置された複数(12本)の弾発性の板材(以下、「レバー部材25a」と称する。)から構成されている。各レバー部材25aは、図1に示すように、クラッチカバー22の支点形成部22cに、各レバー部材25aの軸方向両側に配置された一対のリング状の支点部材25b、25cを介して挟持されている。レバー部材25aは、外端部が調整機構80をプレッシャプレート24側に押圧するように作用するとともに、内端部がレリーズベアリング26をレリーズフォーク27側に押圧するように作用する。レバー部材25aは、内端部がレリーズベアリング26によってフライホイール21側に押付けられることで、クラッチカバー22に対し支点部材25b、25cを支点としたピボット運動を行い、外端部が調整機構80から離れるように動作する。このような動作により、クラッチディスク23とフライホイール21との摩擦係合及びその解除の操作を行うことができる。
レリーズベアリング26は、変速機の入力軸の外周を包囲するように変速機ケース11aに支持された支持スリーブ11bに対し摺動可能に支持されている。レリーズベアリング26は、レバー部材25aの内端部(ダイヤフラムスプリング25の中央部)をフライホイール21側に押動するための力点部26aを構成している。
レリーズフォーク27は、アクチュエータ30の作動に応じてレリーズベアリング26を軸方向に摺動させるためのものである。レリーズフォーク27は、一端がレリーズベアリング26と当接し、他端がアクチュエータ30の出力ロッド31の先端の押当部と当接部27aにて当接している。レリーズフォーク27は、変速機ケース11aに固定されたスプリング27cによりピボット支持部材28に組みつけられていて、レリーズフォーク27の略中央部27bにて同ピボット支持部材28を支点として揺動するようになっている。
アクチュエータ30は、出力ロッド31を進退移動させてクラッチディスク23の係合状態を変化させるための力をダイヤフラムスプリング25に付与する。アクチュエータ30は、直流駆動の動力源としての電動モータ32と、支持部38dを形成するハウジング33と、電動モータ32により回転駆動される回転軸34と、回転軸34に噛合連結された回転体としてのウォームホイール35と、従動回転体としてのサブホイール50と、コイルばね状のアシストスプリング90と、ハウジングカバー37と、を備えている。
電動モータ32は、制御装置(図示せず)からの給電により回転軸34を正逆両方向に回転駆動する。ハウジング33は車両の適宜箇所に固定されており、電動モータ32を支持する。ハウジング33は、有底の収容部38を有しており、この収容部38を形成する側壁38aの一側からは、回転軸34が図3(A)において左方向に突出している。回転軸34の基端側(図5の左側)及び先端側(図5の右側)は、それぞれハウジング33に軸支されている。回転軸34の軸線方向略中間部には、ウォーム部34aが形成されている。
また、図4に示すように、収容部38の底壁38bには、略有底円筒状の軸受部38cが形成されており、ウォームホイール35が軸支されている。詳述すると、ウォームホイール35は、略扇状のホイール部35aと、ホイール部35aの中心部を貫通する連結部材となる軸部35bと、を有する。ウォームホイール35は、軸部35bの一側(図4の左側)がブッシュを介して軸受部38cに挿通されることで収容部38(底壁38b)に軸支されている。なお、ホイール部35aの外周面には、回転軸34のウォーム部34aと噛合するギヤ部35cが形成されている。したがって、回転軸34が回転駆動されると、ウォームホイール35はこれに連動して回転する。
一方、ハウジングカバー37も、ハウジング33と同様に有底の収容部51を有し、収容部51を形成する側壁51aの一側からは、出力ロッド31が図3において左方向に突出している。さらに、この収容部51の底壁51bには、軸受部51cが形成されており、ウォームホイール35の軸部35bの他側(図4の右側)がブッシュを介して軸受部51cに挿通されることで収容部51(底壁51b)に軸支されている。なお、ウォームホイール35の軸部35bは、サブホイール50の中心部を貫通しており、ウォームホイール35とサブホイール50は一体に構成されている。
図3において、サブホイール50の回動中心に対し上側となる外周部には、その軸方向と略平行に一側(図4の右側)に伸びる略円柱状のロッド支持ピン50dが固着されている。一方、収容部51の側壁51aの一側からは、ロッド支持ピン50dに対応して出力ロッド31が図3において左方向に突出している。ロッド支持ピン50dは、出力ロッド31の基端部(レリーズフォーク)27と当接している先端部と反対側の端部が挿通されることでこれを回動可能に支持する。したがって、出力ロッド31は、サブホイール50と収容部51の底壁51bとの間に形成される空間を利用して、サブホイール50を介し、ウォームホイール35に連結されている。そして、ウォームホイール35が回転すると、出力ロッド31がハウジング33に対して進退移動をする。例えば、ウォームホイール35が図3において時計回転方向に回転すると、出力ロッド31はそのストロークを低減させる(クラッチストロークSTは増加)ように右方向に移動する。一方、ウォームホイール35が図3において反時計回転方向に回転すると、出力ロッド31はそのストロークを増大させるように左方向に移動する。なお、ウォームホイール35の回動範囲は、その回転方向に対応してクラッチストロークSTの増減が一義的に決まるように設定されている。
また、図3中、ウォームホイール35の回動中心に対し上側となる外周部において、ウォームホイール35とサブホイール50の間に、その軸方向と略平行に伸びる略円柱状の支持部材としての支持ピン35eが固着され、支持ピン35eの両端が支持されている。一方、収容部38の側壁38aの一側(図3の上側)には、支持ピン35eに対応して内側に突出する支持部38dが、ハウジング33に設けられた凹部に形成されている。そして、基本的にこれら支持ピン35e及び支持部38dに係止される態様でアシストスプリング90が支持されている。
詳述すると、支持ピン35e側には支持台41が設けられている。支持台41は、支持ピン35eに対応して中央部が凹設された台座部41aを有し、台座部41aにおいて支持ピン35eに対し揺動可能に係止されている。支持台41は、台座部41aから支持ピン35eと反対側に突設された位置決め部としての位置決めピン41bを有する。位置決めピン41bは、アシストスプリング90の内径と略同等の外径を有し、アシストスプリング90の一端の位置決めを行う。
一方、支持部38d側にも同様の支持台42が設けられている。支持台42は、支持部38dに対応して中央部が凹設された台座部42aを有し、台座部42aにおいて支持部38dに対し揺動可能に係止されている。また、支持台42は、台座部42aから支持部38dと反対側に突設された位置決め部としての位置決めピン42bを有する。位置決めピン42bも、アシストスプリング90の内径と略同等の外径を有し、アシストスプリング90の他端の位置決めを行う。
アシストスプリング90は、図3(B)のように自由状態においてコイルの両端部のピッチが密で中央のピッチが粗となるように構成された不等ピッチのコイルスプリングである。アシストスプリング90は、撓み前半にはバネ定数が小さい両端部(密部)が主に変形し、両端部が密着後、撓み後半にはバネ定数が大きい中央部(粗部)が主に変形する(図6参照)。アシストスプリング90は、位置決めピン41b、42bが挿通された状態で支持台41、42間に支持されている。アシストスプリング90は、ウォームホイール35のホイール部35aとサブホイール50の間に形成される空間を利用して収容・支持されている。アシストスプリング90は、ウォームホイール35が回転すると、ウォームホイール35に連動して撓み量や傾きが変動する。
ここで、底壁38bには、ウォームホイール35の回転に連動したアシストスプリング90の移動を規制する停止部材を構成する規制部としての規制壁38eが形成されている(図3(A)参照)。規制壁38eは、ウォームホイール35が時計方向に所定位置まで回転すると、支持台41(台座部41a)両側の対向する端面41cが当接することで支持台41に支持されたアシストスプリング90のそれ以上の移動を規制する。また、この規制壁38eの支持ピン35eに対向する位置には、支持ピン35eの回転軌跡に沿って凹設された停止部材を構成する許容部としてのガイド溝38fが形成されている。従って、規制壁38eによりアシストスプリング90の移動が規制された状態においても、支持ピン35eはガイド溝38fに沿って所定の範囲で移動可能である。そして、アシストスプリング90を支持する支持台41を規制壁38eの位置に残置した状態でウォームホイール35のみが更に回転する。なお、アシストスプリング90は、規制壁38eにより規制されるまでの移動範囲において、支持ピン35eに対応してウォームホイール35の回動中心に対し図3(A)の右上側に配置される。アシストスプリング90は、支持台41、42間に圧縮されて支持されており、ウォームホイール35を図3(A)において時計回転方向に回転させる方向の付勢力を有している。したがって、アシストスプリング90は、ウォームホイール35を図3(A)において時計回転方向に回転させるように、すなわち出力ロッド31を右方向に移動させるように(クラッチストロークSTを増大するように)助勢する。
次に、本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータのアシストスプリング90、出力ロッド31の相対動作について図面を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータのアシストスプリングの移動を説明するための模式図である。
図7(A)を参照すると、アシストスプリング90は密部及び粗部が圧縮された状態となっている。この状態からサブホイール50が時計回りに回転すると、図7(B)のように、アシストスプリング90の粗部が伸び、アシストスプリング90が図の右側に振れた状態となり、出力ロッド31が図の右側に移動する。この状態からさらにサブホイール50が時計回りに回転すると、図7(C)のように、アシストスプリング90の密部が伸び、アシストスプリング90が図の右側に振れた状態となり、出力ロッド31が図の右側に移動する。
次に、本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータの荷重特性について図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータの荷重特性を模式的に示した図である。
不等ピッチのアシストスプリング(図3(B)の90)の密部と粗部の長さを調節することにより、クラッチ荷重のカーブに合わせてアシスト領域を拡大させることができる(図8のアシスト領域拡大部分参照)。なお、アシスト荷重カーブは、電動モータ(図3の32)による制御を行うために、クラッチ荷重カーブよりも若干低くなるように設定される。また、図8では新品時クラッチ荷重カーブと摩耗時クラッチ荷重カーブにズレがあるが、図8での摩耗時クラッチ荷重カーブはクラッチフェーシング23a、23bの摩耗に伴うクラッチの荷重特性の変化を調整機構(図1の80)で補償しない場合のものであり、調整機構(図1の80)で補償する場合は新品時クラッチ荷重カーブのままである。
実施形態1によれば、以下に示す効果を奏する。
第1に、クラッチ荷重のカーブに合わせてアシスト領域を拡大することができ、電動モータ32の仕事量を低減させることができ、電動モータ32の消費電力を低減させることができる。
第2に、電動モータ32の仕事量が低減されることで、電動モータ32の小型化を図ることができる。
第3に、電動モータ32の仕事量が低減されることで、出力ロッド31のストローク動作速度が向上し、特にクラッチをきる際の迅速性(反応性)を向上させることができる。
第4に、大型車に用いる場合には、上記のような効果が顕著となる。
第5に、従来技術と同様に、電動モータ32と出力ロッド31を同一側に配置でき、アクチュエータ30全体の長手方向の寸法を格段に縮小できるため、搭載性、汎用性等に優れたクラッチ用アクチュエータを提供することができる。
なお、実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータは、上記構成に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
実施形態1においては、アシストスプリング90の一端及び他端にそれぞれ支持台41、42を設けてこれを介して支持ピン35e(若しくは規制壁38e)及び支持部38dに支持するようにした。これに対して、アシストスプリング90の一端及び他端を支持台41、42に準じた形状に加工するなどし、これにより直に支持ピン35e(若しくは規制壁38e)及び支持部38dに支持するようにしてもよい。
また、実施形態1においては、電動モータ32の回転軸34にウォーム部34aを形成してこれにウォームホイール35をギヤ連結して回転駆動するようにした。これに対して、例えば、回転軸34にギヤを設けてこれに回転体(ウォームホイール35)をギヤ連結して回転駆動するようにしてもよい。
また、実施形態1においては、不動部としてハウジング33(支持部38d、規制壁38e)を利用したが、こうした不動部はハウジングカバー37側に設けてもよい。あるいは、アクチュエータ30を車両に固定する適宜のブラケットなどを利用して設けてもよい。
なお、実施形態1において採用された構成は、一例であって、本発明を逸脱しない範囲で適宜の変更を加えてもよい。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係るクラッチ用アクチュエータについて図面を用いて説明する。図9は、本発明の実施形態2に係るクラッチ用アクチュエータを模式的に示した(A)正面図、及び、(B)アシストスプリングの自由状態の断面図である。
実施形態2に係るクラッチ用アクチュエータは、アシストスプリング(コイルスプリング91、92)の構成が実施形態1と異なる。その他の構成や動作は、実施形態1と同様である。
実施形態2に係るクラッチ用アクチュエータでは、長さが異なる等ピッチの2つのコイルスプリング91、92を用いている。コイルスプリング91は、図9(B)のように自由状態において等ピッチのコイルスプリングである。コイルスプリング92は、図9(B)のように自由状態において等ピッチのコイルスプリングである。コイルスプリング92の外周径は、コイルスプリング91の内周径より小さい。コイルスプリング92は、クラッチ用アクチュエータ30の組立体において、コイルスプリング91の内周であって支持台(図4の41、42に相当)間に配置される。コイルスプリング91、92を組合せたアシストスプリングでは、撓み初期にはバネ定数が小さくコイルスプリング91のみが変形し、支持台(図4の41、42に相当)がコイルスプリング92に密着した後、バネ定数が大きくなりコイルスプリング91、92の両方が変形する。コイルスプリング91は、位置決めピン(図4の41b、42bに相当)が挿通された状態で支持台(図4の41、42に相当)間に支持されている。コイルスプリング91、92は、ウォームホイール35のホイール部35aとサブホイール50の間に形成される空間を利用して収容・支持されている。コイルスプリング91、92は、ウォームホイール35が回転すると、ウォームホイール35に連動して撓み量や傾きが変動する。
実施形態2によれば、実施形態1と同様な効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータが適用されるクラッチ装置の構成を模式的に示した概略断面図である。 本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータが適用されるクラッチ装置におけるクラッチの一部を切り欠いた状態の構成を模式的に示した正面図である。 本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータの構成を模式的に示した(A)正面図、及び、(B)アシストスプリングの自由状態の断面図である。 本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータを模式的に示した図3のX−X´間の断面図である。 本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータを模式的に示した図4のY−Y´間の断面図である。 本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータのアシストスプリングの撓みと荷重の関係を模式的に示した図である。 本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータのアシストスプリングの移動を説明するための模式図である。 本発明の実施形態1に係るクラッチ用アクチュエータの荷重特性を模式的に示した図である。 本発明の実施形態2に係るクラッチ用アクチュエータを模式的に示した(A)正面図、及び、(B)アシストスプリングの自由状態の断面図である。 従来例に係るクラッチ用アクチュエータの構成を模式的に示した(A)正面図、及び、(B)アシストスプリングの自由状態の断面図である。 従来例に係るクラッチ用アクチュエータの荷重特性を模式的に示した図である。
符号の説明
10a クランクシャフト
11a 変速機ケース
11b 支持スリーブ
20 摩擦クラッチ
21 フライホイール
22 クラッチカバー
22a 円筒部
22b フランジ部
22c 支点形成部
23 クラッチディスク
23a、23b クラッチフェーシング
24 プレッシャプレート
24a ストラップ
25 ダイヤフラムスプリング
25a レバー部材
25b、25c 支点部材
26 レリーズベアリング
26a 力点部
27 レリーズフォーク
27a 当接部
27b 略中央部
27c スプリング
28 ピボット支持部材
30 アクチュエータ
31 出力ロッド
32 電動モータ(動力源)
33 ハウジング
34 回転軸
34a ウォーム部
35 ウォームホイール(回転体)
35a ホイール部
35b 連結部材(軸部)
35c ギヤ部
35e 支持ピン(支持部)
36 アシストスプリング
37 ハウジングカバー
38 収容部
38a 側壁
38b 底壁
38c 軸受部
38d 支持部
38e 規制壁
38f ガイド溝
41、42 支持台
41a、42a 台座部
41b、42b 位置決めピン
41c 端面
50 サブホイール(回転体、従動回転体)
50d ロッド支持ピン
51 収容部
51a 側壁
51b 底壁
51c 軸受部
50d ロッド支持ピン
80 調整機構
90 アシストスプリング
91、92 コイルスプリング

Claims (2)

  1. 動力源と、前記動力源により回転駆動される回転体と、前記回転体に連結される出力ロッドと、一端がハウジングに支持されるとともに他端が前記回転体の回転を助勢するように支持されるアシストスプリングと、を備え、前記出力ロッドのストロークにより、クラッチの断接、半接合操作を行うクラッチ用アクチュエータにおいて、
    前記アシストスプリングは、自由状態において、両端部にピッチが密である密部と、中央部に前記密部よりもバネ定数が大きくピッチが粗である粗部と、を有する不等ピッチのコイルスプリングであり、前記出力ロッドのストロークによる前記回転体の回転に伴い圧縮する際に、圧縮前半には前記密部が変形し、かつ、圧縮後半には前記密部が密着状態となり前記粗部が変形するように構成されたことを特徴とするクラッチ用アクチュエータ。
  2. 動力源と、前記動力源により回転駆動される回転体と、前記回転体に連結される出力ロッドと、一端がハウジングに支持されるとともに他端が前記回転体の回転を助勢するように支持されるアシストスプリングと、を備え、前記出力ロッドのストロークにより、クラッチの断接、半接合操作を行うクラッチ用アクチュエータにおいて、
    前記アシストスプリングは、等ピッチの第1コイルスプリングと、前記第1コイルスプリングの長さより短く、かつ、前記第1コイルスプリングの径より小さい等ピッチの第2コイルスプリングと、から構成され、
    前記第1コイルスプリングは、一端が前記ハウジングに支持されるとともに他端が前記回転体に相対回転可能に支持され、
    前記第2コイルスプリングは、前記第1コイルスプリングの内周側に配置され
    前記アシストスプリングは、前記出力ロッドのストロークによる前記回転体の回転に伴い圧縮する際に、圧縮前半には前記第1コイルスプリングが変形し、かつ、圧縮後半には前記第1コイルスプリング及び前記第2コイルスプリングが変形することを特徴とするクラッチ用アクチュエータ。
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