JP3170026B2 - 直動式電動アクチュエータ - Google Patents

直動式電動アクチュエータ

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JP3170026B2
JP3170026B2 JP05752592A JP5752592A JP3170026B2 JP 3170026 B2 JP3170026 B2 JP 3170026B2 JP 05752592 A JP05752592 A JP 05752592A JP 5752592 A JP5752592 A JP 5752592A JP 3170026 B2 JP3170026 B2 JP 3170026B2
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    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/08Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
    • F16D2025/081Hydraulic devices that initiate movement of pistons in slave cylinders for actuating clutches, i.e. master cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D25/088Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member the line of action of the fluid-actuated members being distinctly separate from the axis of rotation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D29/00Clutches and systems of clutches involving both fluid and magnetic actuation
    • F16D29/005Clutches and systems of clutches involving both fluid and magnetic actuation with a fluid pressure piston driven by an electric motor

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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動モータ、ソレノイ
ド等の電気式駆動手段によりアクチュエータロッドを直
線運動させる直動式電動アクチュエータに関する。特
に、本発明は、変速機用の摩擦クラッチの作動を行わせ
るアクチュエータとして用いるのに適した直動式電動ア
クチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】変速機の入力軸に配設され、エンジンか
ら変速機への動力伝達をオン・オフ制御する摩擦クラッ
チ(以下、これをメインクラッチと称する)は、従来に
おいては主として、マニュアル操作式変速機に用いられ
ている。このメインクラッチはクラッチペダルにより作
動され、クラッチペダルが踏み込まれたときにこれがオ
フ(動力伝達を遮断する状態)になり、クラッチペダル
が解放されたときにこれがオン(動力伝達が可能な状
態)になる。
【0003】ここで、メインクラッチは内蔵のダイヤフ
ラムスプリングによりクラッチプレートを押圧して通常
はオン状態となるように構成されており、クラッチペダ
ルが踏み込まれると、この踏み込み力が油圧力等を介し
てレリーズベアリングに伝達され、レリーズベアリング
が軸方向に移動されてこれに当接するダイヤフラムスプ
リングを押圧し、クラッチプレートの押圧力が解放され
るようになっている。なお、このクラッチプレートの押
圧力を解放するに必要なレリーズベアリングの押圧力を
クラッチレリーズ力FRと称する。このクラッチレリー
ズ力は、ダイヤフラムスプリング力に対応しており、図
25において、レリーズベアリングのストロークSに対
して線Aで示すような変化となる。
【0004】ところで、最近においては、このメインク
ラッチの作動を自動的に行わせる形式の自動変速機が提
案されており、この自動変速機においては、メインクラ
ッチの作動を電気モータ等の電気式駆動手段により行わ
せるようになっている。この場合には、電気式駆動手段
によりレリーズベアリングにクラッチレリーズ力を付与
してクラッチをオフにするのであるが、図25に示すよ
うに、クラッチレリーズ力FRはレリーズベアリングの
ストロークSに対応して急激に増加し、且つその絶対値
も大きい。このため、このままでは電気式駆動手段はか
なり大きなものが必要であり、これが大型化するととも
にその消費電力が大きくなるという問題がある。
【0005】このようなことから、特開昭60−256
671号公報に開示されているように、内部にスプリン
グ力を利用したコンペンセート機構を有した駆動手段を
用いることが知られている。この駆動手段の一例を図2
6に示しており、この駆動手段は、ハウジング500に
取り付けられた電気モータ501と、外方に突出すると
ともに先端がレリーズベアリング(図示せず)に当接し
た駆動アーム508を有する。モータ501にはウォー
ム502が連結され、このウォーム502はギヤ503
と噛合する。さらに、このギヤ503は揺動アーム50
7の先端に形成されたギヤ507aと噛合する。揺動ア
ーム507は駆動アーム508に一体に結合され、これ
ら両アーム507,508は軸509を中心に揺動自在
となっている。電気モータ501によりウォーム502
を回転させると、ギヤ503が軸503aを中心に回転
され、両アーム507,508が軸509を中心として
揺動され、駆動アーム508の先端がレリーズベアリン
グを押してメインクラッチの作動が制御される。
【0006】ここで、図示のように、一端505aがギ
ヤ503に枢支され、他端505bが引っ張りバネ50
6の一端に繋がれた連結アーム505が配設されてい
る。引っ張りバネ506の他端はハウジング500に固
定のピン500aに繋がれている。これら連結アーム5
05と引っ張りバネ506によりコンペンセート機構が
構成されている。
【0007】図示のように、連結アーム505の一端5
05aの枢支点と、ギヤ503の軸503aと、引っ張
りバネ506の他端が繋がれる固定ピン500aとが同
一直線上にあるときには、バネ力は全て軸503に加わ
りギヤ503に作用するトルクは発生しない。しかし、
電気モータ501の駆動によりギヤ503が回転される
と、連結アーム505の一端505aの枢支点が移動
し、この枢支点はギヤ503の軸心と固定ピン500a
の中心とを結ぶ線から外れる。これにより、引っ張りバ
ネ506のバネ力がギヤ503を回転させるモーメント
として作用し、これが電気モータ501の駆動力をアシ
ストする。
【0008】このコンペンセート機構におけるアシスト
力FAは、図25において線Bで示すように、サインカ
ーブ状の力となり、これがクラッチレリーズ力FRと相
殺する方向に作用する。このため、電気モータ501に
必要な駆動力は、線Aのクラッチレリーズ力FRと線B
のアシスト力FAとを合計した線Cで示すような合力FC
となる。図25から分かるように線Cで示す合力FCは
クラッチレリーズ力FRおよびアシスト力FAに較べて非
常に小さい。このため、上記コンペンセート機構を用い
れば、電気モータ501の駆動力は非常に小さくなり、
電気モータ(電気駆動手段)を小型化するとともにその
消費電力を小さくすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ンペンセート機構の場合には、アシスト力FAはサイン
カーブ状にしか設定できず、図25に示すクラッチレリ
ーズ力FR(すなわち、ダイヤフラムスプリング力)と
一致させることができない。このため、合力FCを零に
することはできず、図25において線Cで示すように、
従来のコンペンセート機構の場合にはある程度の駆動力
が必ず必要になるという問題がある。しかも、この合力
FCを最小にしようとすると、図25に示すように合力
FCがストローク変化に対して正負に変化することが多
く、このように正負に変化すると、電気モータの駆動力
も正負に変化する。この場合に、電気モータからクラッ
チレリーズベアリングまでの伝達系にガタがあると、正
から負への変化点においてこのガタ分だけクラッチの係
合位置が変化し、クラッチの係合制御が不安定となると
いう問題が発生する。
【0010】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
アシスト力の変化特性を任意に設定可能なコンペンセー
ト機構を有した電動アクチュエータを提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明においては、支持ハウジングにより軸方向に
移動自在に支持されたロッド部材と、このロッド部材を
軸方向に移動させる電気式駆動手段と、この電気式駆動
手段によりロッド部材を軸方向に移動させるときにロッ
ド部材の位置に対応して軸方向の力を付与するコンペン
セータ機構とを有して直動式電動アクチュエータが構成
される。そして、コンペンセータ機構は、支持ハウジン
グおよびロッド部材の一方に固定されるとともに軸方向
に沿ったカム面を有したカム部材と、基端が支持ハウジ
ングおよびロッド部材の他方に枢支され、先端にカム面
に当接するカムフォロアを有してなるアーム部材と、こ
のアーム部材をその枢支点を中心として揺動させ、カム
フォロアをカム面に押圧させるように付勢力を付与する
スプリング手段とから構成され、スプリング手段の付勢
によりカム面に作用するカムフォロアの押圧力を受け
て、カムフォロアが当接する位置でのカム面の傾斜角に
対応する軸方向の力がロッド部材に付与されるようにな
っている。
【0012】この場合に、電気式駆動手段を、電動モー
タと、この電動モータの回転運動を直線運動に変換する
運動変換手段とから構成し、この運動変換手段により変
換された直線運動によりロッド部材を軸方向に移動させ
るようにしても良い。また、電気式駆動手段を、ロッド
部材に軸方向の付勢力を与えるソレノイドから構成して
も良い。
【0013】本発明においては、カム部材を、ロッド部
材を挟んで位置するとともに各カム面が内方を向いて対
向して支持ハウジングに固設された一対の左右カムから
構成し、アーム部材を、それぞれ基端がロッド部材に同
一枢支点において枢支された一対の左右アームから構成
することができる。そして、これら左右アームの先端が
スプリング手段により外方に拡張する方向に付勢され
て、これら左右アームの先端に取り付けられた左右カム
フォロアが左右カムのカム面に押圧される。この結果、
スプリング手段の付勢によりカム面に作用するカムフォ
ロアの押圧力を受けて、カムフォロアが当接する位置で
のカム面の傾斜角に対応する軸方向の力がロッド部材に
付与される。なおこの場合には、スプリング手段を左右
アームの先端間に配設された圧縮コイルバネから構成し
たり、左右アームの先端間に配設されたねじりコイルバ
ネから構成したりされる。
【0014】カム部材を、ロッド部材に沿って位置して
支持ハウジングに固設され、且つロッド部材の軸を中心
に背中合わせに位置する左右側面に左右一対のカム面を
有した部材から構成し、アーム部材を、それぞれ基端が
ロッド部材に同一枢支点において枢支された一対の左右
アームから構成することもできる。そして、これら左右
アームの先端がスプリング手段により内方に近づく方向
に付勢されて、これら左右アームの先端に取り付けられ
た左右カムフォロアが左右カム面に押圧される。この結
果、スプリング手段の付勢によりカム面に作用するカム
フォロアの押圧力を受けて、カムフォロアが当接する位
置でのカム面の傾斜角に対応する軸方向の力がロッド部
材に付与される。なおこの場合には、スプリング手段を
左右アームの先端間に配設された引張コイルバネから構
成したり、左右アームの先端間に配設されたねじりコイ
ルバネから構成したりされる。
【0015】カム部材をロッド部材に固設し、且つこの
カム部材においてロッド部材の軸を中心に背中合わせに
位置する左右側面に左右一対のカム面を設け、アーム部
材を、それぞれ基端が支持ハウジングに枢支された一対
の左右アームから構成することもできる。この場合に
は、これら左右アームの先端がスプリング手段により内
方に近づく方向に付勢されて、これら左右アームの先端
に取り付けられた左右カムフォロアが左右カム面に押圧
される。この結果、スプリング手段の付勢によりカム面
に作用するカムフォロアの押圧力を受けて、カムフォロ
アが当接する位置でのカム面の傾斜角に対応する軸方向
の力がロッド部材に付与される。
【0016】
【作用】上記構成の直動式アクチュエータを用いた場合
には、コンペンセータ機構において、スプリング手段に
よりカム面に押圧されたカムフォロアによりカム面の傾
きに応じて軸方向の押力が発生し、この軸方向の押力が
電動モータによりロッド部材を軸方向に移動させるとき
のアシスト力として作用する。この軸方向の力は、カム
面の形状を変更すれば任意に設定することができるた
め、アクチュエータが作動しようとする対象物に要求さ
れる作動力に応じて、例えば、これと相殺するように任
意に設定可能である。
【0017】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の好ましい実施例
について説明する。なお、以下の図において、矢印Uが
上方を、矢印Rが右方をそれぞれ示す。図1には、本発
明に係る直動式電動アクチュエータ30によりメインク
ラッチMCの係合作動制御を行う油圧作動システムが示
されている。
【0018】メインクラッチMCは、エンジンフライホ
イール1に取り付けられたカバー2と、このカバー2内
にプレッシャープレート4とフライホイール1とに挟ま
れて位置するフリクションディスク3と、カバー2に支
持されてプレッシャープレート4をフリクションディス
ク3の方に押圧するダイヤフラムスプリング5とを有す
る。ダイヤフラムスプリング5の内周端部にはレリーズ
ベアリング6が側方から当接しており、このレリーズベ
アリング6にはレリーズフォーク7の先端7aが当接し
ている。レリーズフォーク7は中央部において固定支持
部材8により揺動自在に支持され、基端7bには、スレ
ーブシリンダ10のピストンロッド11の先端11aが
当接している。
【0019】ここでピストンロッド11が伸長されてレ
リーズフォーク7の基端7bが左方に押されると、レリ
ーズフォーク7は固定支持部材8による支持部を中心に
図において時計周りに揺動され、先端7aはレリーズベ
アリング6を右方に押す。これによりダイヤフラムスプ
リング5の内周端部が右方におされ、その外周端部にお
けるプレッシャープレート4の押圧力が解除され、メイ
ンクラッチMCの係合が解除される。なお、ピストンロ
ッド11によるレリーズフォーク7の基端7bの押圧を
解放すれば、ダイヤフラムスプリング5がプレッシャー
プレート4を押圧し、フリクションディスク3がプレッ
シャープレート4とフライホイール1との間に挟持さ
れ、メインクラッチMCは係合状態となる。
【0020】上記スレーブシリンダ10のピストンロッ
ド11は、ハウジング12内に油路13を介してマスタ
ーシリンダ15から供給される作動油圧により伸長され
る。マスターシリンダ15はハウジング16内に摺動自
在にピストンロッド17を有して構成されており、この
ピストンロッド17は、本発明に係る直動式電動アクチ
ュエータ31の直動ロッド32と連結される。
【0021】直動ロッド32は、後述するように電気モ
ータ40の駆動により軸方向に移動されるようになって
いる。直動ロッド32が軸方向に押し出される(図にお
いて左方向に移動される)と、マスターシリンダ15の
ピストンロッド17が押し込まれ、油路13を介して作
動油がスレーブシリンダ10に送られる。これにより、
スレーブシリンダ10のピストンロッド11が押し出さ
れ、上述のようにメインクラッチMCの係合が解除され
る。このことから分かるように、直動式電動アクチュエ
ータ31の直動ロッド32の軸方向の移動を制御するこ
とにより、メインクラッチMCの係合を制御することが
できる。この場合における直動ロッド32を押し出すた
めに必要な力は、ダイヤフラムスプリング5のスプリン
グ力すなわちクラッチレリーズ力FRに対応する。
【0022】このようにしてメインクラッチMCの係合
制御を行うための電気モータ40の駆動制御は、コント
ローラ20からの制御信号によりなされる。メインクラ
ッチMCの係合制御は、車両の走行状態に応じて変速を
行う場合等に適宜なされるものであり、このため、コン
トローラ20には、エンジン回転センサ21からのエン
ジン回転信号、エンジンスロットルセンサ22からのス
ロットル開度信号および車速センサ23からの車速信号
が入力されている。コントローラ20においては、これ
らの信号に基づいて変速の判断を行い、変速アクチュエ
ータ25および電気モータ40に適宜作動信号を出力し
て自動変速制御が行われる。
【0023】次に、直動式電動アクチュエータ30の詳
細構造を図2〜図4を参照して説明する。このアクチュ
エータ30は、3分割された部材31a,31b,31
cからなるハウジング31内に、直動ロッド32を軸方
向に移動自在に配設して構成される。なお、直動ロッド
32の回転方向運動は規制される。この規制のため、直
動ロッド32には側方に延びて規制アーム48が取り付
けられ、ハウジング31には規制ロッド49が固定され
ており、規制アーム48の係止孔48a内に規制ロッド
49が突入するようになっている。これにより、直動ロ
ッド32は軸方向に移動可能であるが回転方向の動きは
規制される。直動ロッド32の一端32aはハウジング
31から外方に突出し、この一端32aにマスターシリ
ンダ15のピストンロッド17が連結される。直動ロッ
ド32の他端32bには動力伝達ネジが形成されてお
り、運動変換スリーブ45がこの動力伝達ネジに螺合し
て直動ロッド32の他端32b上に取り付けられてい
る。この運動変換スリーブ45はベアリング46を介し
てハウジング31bにより回転自在に支持されている。
なお、運動変換スリーブ45の外周にはギヤ45aが形
成されている。
【0024】一方、ハウジング31の側面には電気モー
タ40が取り付けられており、その回転軸41はハウジ
ング31内に突出する。この回転軸41の外周にはギヤ
41aが形成されており、このギヤ41aは運動変換ス
リーブ45のギヤ45aと噛合している。このため、電
気モータ40を駆動して回転軸41を回転させると、運
動変換スリーブ45が回転され、このスリーブ45と動
力伝達ネジを介して螺合する直動ロッド32が軸方向に
移動される。このように動力伝達ネジは運動変換スリー
ブ45の回転運動を直動ロッド32の直動運動に変換し
て伝達するものであるため、この伝達がスムーズに行わ
れるように、ボールネジや多条ネジを用いるのが好まし
い。
【0025】上記のように、電気モータ40を駆動すれ
ば直動ロッド32を軸方向に移動させることができるの
で、これによりメインクラッチMCの係合制御を行うこ
とができるのである。但し、これだけでは、電気モータ
40はクラッチレリーズ力FRにそのまま対応した大き
な駆動力を必要とするため、このアクチュエータ30に
はコンペンセータ機構が設けられている。
【0026】このコンペンセータ機構は、基端が直動ロ
ッド32にピン36aにより枢支された左右一対のカム
アーム36と、カムアーム36と一体に形成された一対
の付勢アーム38の先端間に配設された圧縮スプリング
39とを備える。カムアーム36の先端にはそれぞれ回
転自在にカムフォロア37が取り付けられている。そし
て、このカムフォロア37と対向して左右一対のカム部
材35がハウジング31に結合されて設けられている。
このため、これらカム部材35は直動ロッド32を挟ん
で位置するとともに、各カム面35aは内方を向いてカ
ムフォロア37と対向している。
【0027】付勢アーム38の先端にはそれぞれスプリ
ング座39aが取り付けられ、これらスプリング座39
aの間に圧縮スプリング39が圧縮状態で配設されてい
る。このため、付勢アーム38はそれぞれ外方に広がる
ように圧縮スプリング39により付勢される。ここで付
勢アーム38はカムアーム36と一体に形成されている
ため、カムアーム36も、その基端を中心として先端が
外方に広がるように付勢される。これにより、カムフォ
ロア37はそれぞれ対向するカム面35aに押圧付勢さ
れる。
【0028】図4(A)に示す状態では、カムフォロア
37はカム面35aにおける直動ロッド32の軸と平行
な部分に当接しているため、圧縮スプリング39の付勢
力はカムフォロア37をカム面35aに押圧するのみ
で、直動ロッド32にアシスト力は作用しない。ところ
が、電気モータ40の軸41を回転駆動して、直動ロッ
ド32を押し出すと、カムフォロア37も直動ロッド3
2とともに移動し、図4(B)に示すように、カム面3
5aにおける傾斜した部分に当接する。
【0029】このため、圧縮スプリング39の付勢力に
より発生する押圧力fに対して、カム面35aにおける
カムフォロア37が当接する点での傾斜角θに対応する
軸方向のアシスト力Fがカムフォロア37を介して直動
ロッド32に作用する。このアシスト力Fは F=f×tanθ と表すことかできる。ここで、カム面35aの形状は任
意に設定可能であるため、直動ロッド32の軸方向の移
動に対するアシスト力Fの変化は任意に設定可能であ
る。このため、例えば、図1に示した装置において、直
動ロッド32の軸方向の移動に対するアシスト力Fの変
化を、メインクラッチMCのクラッチレリーズ力FRの
変化特性に一致させ、電気モータ40の駆動力を非常に
小さく、且つ、一定の値となるようにカム面35aの形
状を設定することも可能である。
【0030】以上においては、本発明に係る直動式電動
アクチュエータの第1の例を示したが、このアクチュエ
ータは以下に示すように種々の構成とすることができ
る。なお、以下の例において、上記電動アクチュエータ
30と同一部品については同一番号を付し、その説明は
省略する。なお、以下の例においては直動ロッドの回転
を規制する手段は示していないが、上記例と同様に規制
される。この規制手段は上記のような規制アームおよび
規制ロッドに限られるものではなく、直動ロッドとケー
スとの嵌合部にキー、スプライン等を設けて規制しても
良い。
【0031】上記の電動アクチュエータ30において
は、図3に示すように直動ロッド32の上側に付勢アー
ム38を延ばし、圧縮スプリング39は直動ロッド32
の上側に1個だけ配設している。これを、図5に示すよ
うに、付勢アーム38を直動ロッド32の上側および下
側に延ばし、上下にそれぞれ圧縮スプリング39を配設
しても良い(第1の例の変形例)。このようにすれば、
スプリングの付勢力を倍にしたり、スプリングの付勢力
はそのままでスプリングを小さくしたりできる。さら
に、この構成の場合には、スプリング39からカムアー
ム36に加わる付勢力が上下対称となり、直動ロッド3
2にモーメントが作用することがない。
【0032】次に、第2の例について、図6から図8を
参照して説明する。この例のアクチュエータにおいて
も、ハウジング50内に軸方向に移動自在に直動ロッド
32が配設されている。この直動ロッド32の一端32
aは外方に突出し、他端32bには運動変換スリーブ4
5が螺合して取り付けられている。ハウジング50の側
面には電気モータ40(ここではその一部のみを示す)
が取り付けられ、その回転軸41は運動変換スリーブ4
5とギヤ41a,45aにより連結されている。
【0033】以上の構成は第1の例と同じであるが、こ
の例においては、基端が直動ロッド32にピン51aに
より枢支され、直動ロッド32と同一面上に位置する一
対のアーム51のみが配設され、この一対のアーム51
が第1の例のカムアームおよび付勢アームの役割を兼用
する。このため、アーム51の途中に回転自在にカムフ
ォロア52が取り付けられるとともに、アーム51の先
端に端部スプリング座55が取り付けられている。さら
に、挿入孔56a内に直動ロッド32を挿入させるよう
にして直動ロッド32上に取り付けられた中間スプリン
グ座56が配設されており、両端部スプリング座55と
中間スプリング座56との間にそれぞれ図示のように圧
縮スプリング59が圧縮状態で取り付けられている。ま
た、カムフォロア52と対向するカム面54aを有する
カム部材54がハウジング50と一体に設けられてい
る。
【0034】この例の場合にも、第1の例と同様に、圧
縮スプリング59の付勢力によりカムフォロア52がカ
ム面54aに押圧されてアシスト力が得られる。但し、
この例の場合には、圧縮スプリング59が直動ロッド3
2と同一平面上に配設されるため、直動ロッド32にモ
ーメントが作用することがない。
【0035】次に、第3の例について、図9から図11
を参照して説明する。この例において、ハウジング60
内に配設された直動ロッド32と、これに螺合する運動
変換スリーブ45と、これとギヤ連結される回転軸41
を有した電気モータ40とは、第1および第2の例と同
一なのでその説明は省略する。この例においても、基端
がピン61aにより直動ロッド32に枢支されて一対の
アーム61が取り付けられている。このアーム61はそ
れぞれ、途中から上下に分かれて延び、下側に位置する
カムアーム62と、上側に位置する付勢アーム65とが
形成されている。
【0036】付勢アーム65の先端65a,65a間に
は、引っ張りスプリング69が引っ張り状態で取り付け
られており、アーム61は基端を中心に内方に向かって
揺動するように付勢される。カムアーム62の先端には
回転自在にカムフォロア63が取り付けられており、こ
のカムフォロア63の間にカム部材66がハウジング6
0に固設されて配設されている。カム部材66の左右外
側面がカム面66aを形成し、引っ張りスプリング69
の付勢によりカムフォロア63がカム面66aに押圧さ
れる。このため、電気モータ40により駆動されて直動
ロッド32が軸方向に移動されると、カムフォロア63
が当接するカム面66aの傾きに応じてアシスト力が発
生する。
【0037】次に、第4の例について、図12から図1
4を参照して説明する。この例において、ハウジング7
0内に配設された直動ロッド32と、これに螺合する運
動変換スリーブ45と、これとギヤ連結される回転軸4
1を有した電気モータ40とは、前述の例と同一なので
その説明は省略する。この例においても、基端がピン7
1aにより直動ロッド32に枢支されて一対のアーム7
1が取り付けられている。このアーム71はそれぞれ、
中間部内側において回転自在にカムフォロア72を有
し、先端部73の間には、引っ張りスプリング79が引
っ張り状態で取り付けられている。このため、アーム7
1は基端を中心に内方に向かって揺動するように付勢さ
れる。なお、引っ張りスプリング79は中央部79aに
おいて伸ばされており、これにより直動ロッド32との
干渉を避けるようになっている。
【0038】上記一対のカムフォロア72の間にカム部
材75がハウジング70に固設されて設けられている。
なお、このカム部材75は直動ロッド32の位置まで延
びて形成されているため、カム部材75の上面には直動
ロッド32との干渉を避けるためのU字状溝75bが形
成されている。このカム部材75の左右外側面がカム面
75aを形成し、引っ張りスプリング79の付勢により
カムフォロア72がカム面66aに押圧される。このた
め、電気モータ40により駆動されて直動ロッド32が
軸方向に移動されると、カムフォロア72が当接するカ
ム面75aの傾きに応じてアシスト力が発生する。
【0039】次に、第5の例について、図15から図1
7を参照して説明する。この例において、ハウジング8
0内に配設された直動ロッド32と、これに螺合する運
動変換スリーブ45と、これとギヤ連結される回転軸4
1を有した電気モータ40とは、前述の例と同一なので
その説明は省略する。この例においても、基端がピン8
1aにより直動ロッド32に枢支されて一対のアーム8
1が取り付けられている。このアーム81にはそれぞ
れ、中間部内側において回転自在にカムフォロア82が
取り付けられている。さらに、各アーム81の先端は上
下に二股状に分岐しており、上下それぞれの先端部83
の間には、上下に位置して2個の引っ張りスプリング8
9が引っ張り状態で取り付けられている。このため、ア
ーム81は基端を中心に内方に向かって揺動するように
付勢される。
【0040】ハウジング80の下面から上方に延びてカ
ム部材85がハウジング80に固設されて設けられてお
り、その上端部86は上記一対のカムフォロア82の間
に位置する。なお、この上端部86は直動ロッド32の
位置まで延びて形成されているため、その上面には直動
ロッド32との干渉を避けるためのU字状溝86bが形
成されている。このカム部材85の上端部86の左右外
側面がカム面86aを形成し、引っ張りスプリング89
の付勢によりカムフォロア82がカム面86aに押圧さ
れる。このため、電気モータ40により駆動されて直動
ロッド32が軸方向に移動されると、カムフォロア82
が当接するカム面85aの傾きに応じてアシスト力が発
生する。
【0041】次に、第6の例について、図19および図
20を参照して説明する。こらの例において、ハウジン
グ90内に配設された直動ロッド32と、これに螺合す
る運動変換スリーブ45と、これとギヤ連結される回転
軸41を有した電気モータ40とは、前述の例と同一な
のでその説明は省略する。この例でも、基端がピン91
aにより直動ロッド32に枢支された一対のアーム91
を有する。各アーム91の先端には外向きにカムフォロ
ア92が取り付けられており、各カムフォロア92はカ
ム部材93のカム面93aと対向する。そして、捻りコ
イルスプリング94を用いてアームを外側に広げる方向
に付勢し、カムフォロア92をカム面93aに押圧して
いる。
【0042】この第6の例に類似する第7の例を図21
に示している。この例でも、基端がピン95aにより直
動ロッド32に枢支された一対のアーム95を有し、各
アーム95の先端には内向きにカムフォロア96が取り
付けられており、各カムフォロア96はカム部材98の
カム面98aと対向する。そして、捻りコイルスプリン
グ99を用いてアームを内側に閉じる方向に付勢し、カ
ムフォロア96をカム面98aに押圧している。
【0043】次に、第8の例を図21から図23を参照
して説明する。この例のアクチュエータにおいて、ハウ
ジング100内に軸方向に移動自在に配設される直動ロ
ッド132は、以上の例と同様に、一端132aがハウ
ジング100の外方に突出し、他端132bに動力伝達
ネジが形成されている。さらに、この直動ロッド132
の中間部には、カム部材133が一体に結合されてお
り、カム部材133の左右両外側面にカム面133aが
形成されている。なお、直動ロッド132の他端132
bに螺合する運動変換スリーブ45と、これとギヤ連結
される回転軸41を有した電気モータ40とは、前述の
例と同一なのでその説明は省略する。
【0044】一方、基端がピン101aによりハウジン
グ100に枢支されて左右一対のアーム101が配設さ
れている。各アーム101の中間部には内側を向いてカ
ムフォロア102が回転自在に取り付けられ、先端10
3の間には引っ張りスプリング109が引っ張り状態で
取り付けられている。カムフォロア102はそれぞれカ
ム面133aと対向し、引っ張りスプリング109の付
勢力を受けてカム面133aに押し付けられている。
【0045】このアクチュエータの場合には、電気モー
タ40が駆動されて直動ロッド132が軸方向に移動さ
れると、直動ロッド132とともにカム部材133も軸
方向に移動される。ところが、アーム101はハウジン
グ100に枢支されているため、カム部材133の移動
に応じてカムフォロア102はカム面133aに対して
相対移動し、カムフォロア82が当接するカム面85a
の傾きに応じたアシスト力が発生する。
【0046】以上の例においては、電気モータ40を電
気式駆動手段として、その回転を運動変換スリーブおよ
び動力伝達ネジを介して直動ロッドに伝達し、これを直
線運動させるようにしていた。しかしながら、図24に
示すように直動ロッド32′の端部32b′にソレノイ
ド120を取り付け、このソレノイド120の電磁力に
より直動ロッド32′を直線運動させるようにしても良
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
支持ハウジングにより軸方向に移動自在に支持されたロ
ッド部材と、このロッド部材を軸方向に移動させる電気
式駆動手段と、この電気式駆動手段によりロッド部材を
軸方向に移動させるときにロッド部材の位置に対応して
軸方向の力を付与するコンペンセータ機構とを有して直
動式電動アクチュエータが構成され、コンペンセータ機
構は、支持ハウジングおよびロッド部材の一方に固定さ
れるとともに軸方向に沿ったカム面を有したカム部材
と、基端が支持ハウジングおよびロッド部材の他方に枢
支され、先端にカム面に当接するカムフォロアを有して
なるアーム部材と、このアーム部材をその枢支点を中心
として揺動させ、カムフォロアをカム面に押圧させるよ
うに付勢力を付与するスプリング手段とから構成されて
いるので、スプリング手段によりカム面に押圧されたカ
ムフォロアによりカム面の傾きに応じて軸方向の押力が
発生し、この軸方向の押力がコンペンセータ機構により
ロッド部材に付与される軸方向の力となる。ここで、こ
の軸方向の力はカム面の形状を変更すれば任意に設定す
ることができるため、アクチュエータが作動しようとす
る対象物に要求される作動力に応じて、例えば、これと
相殺するように任意に設定可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る直動式電動アクチュエータにより
メインクラッチの係合作動制御を行う油圧作動システム
図である。
【図2】本発明の第1の例に係る直動式電動アクチュエ
ータの正面断面図である。
【図3】本発明の第1の例に係る直動式電動アクチュエ
ータの側面断面図である。
【図4】本発明の第1の例に係る直動式電動アクチュエ
ータの底面断面図である。
【図5】本発明の第1の例に係る直動式電動アクチュエ
ータの変形例を示す底面断面図である。
【図6】本発明の第2の例に係る直動式電動アクチュエ
ータの正面断面図である。
【図7】本発明の第2の例に係る直動式電動アクチュエ
ータの底面断面図である。
【図8】本発明の第2の例に係る直動式電動アクチュエ
ータの側面断面図である。
【図9】本発明の第3の例に係る直動式電動アクチュエ
ータの正面断面図である。
【図10】本発明の第3の例に係る直動式電動アクチュ
エータの底面断面図である。
【図11】本発明の第3の例に係る直動式電動アクチュ
エータの側面断面図である。
【図12】本発明の第4の例に係る直動式電動アクチュ
エータの正面断面図である。
【図13】本発明の第4の例に係る直動式電動アクチュ
エータの底面断面図である。
【図14】本発明の第4の例に係る直動式電動アクチュ
エータの側面断面図である。
【図15】本発明の第5の例に係る直動式電動アクチュ
エータの正面断面図である。
【図16】本発明の第5の例に係る直動式電動アクチュ
エータの底面断面図である。
【図17】本発明の第5の例に係る直動式電動アクチュ
エータの側面断面図である。
【図18】本発明の第6の例に係る直動式電動アクチュ
エータの正面断面図である。
【図19】本発明の第6の例に係る直動式電動アクチュ
エータの底面断面図である。
【図20】本発明の第7の例に係る直動式電動アクチュ
エータの底面断面図である。
【図21】本発明の第8の例に係る直動式電動アクチュ
エータの正面断面図である。
【図22】本発明の第8の例に係る直動式電動アクチュ
エータの底面断面図である。
【図23】本発明の第8の例に係る直動式電動アクチュ
エータの側面断面図である。
【図24】電気駆動手段の異なる例を示す概略図であ
る。
【図25】メインクラッチにおけるレリーズ力FRとア
シスト力FAとの関係を示すグラフである。
【図26】従来におけるコンペンセート機構を有した駆
動手段を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンフライホイール 3 フリクションディスク 4 プレッシャープレート 5 ダイヤフラムスプリング 6 レリーズベアリング 7 レリーズフォーク 10 スレーブシリンダ 15 マスターシリンダ 20 コントローラ 25 変速アクチュエータ 30 直動式電動アクチュエータ 32 直動ロッド 40 電気モータ 45 運動変換スリーブ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持ハウジングにより軸方向に移動自在
    に支持されたロッド部材と、 このロッド部材を前記軸方向に移動させる電気式駆動手
    段と、前記電気式駆動手段により前記ロッド部材を軸方向に移
    動させるときに前記ロッド部材の位置に対応して軸方向
    の力を付与するコンペンセータ機構とを有して構成さ
    れ、 前記コンペンセータ機構は、 前記支持ハウジングおよび前記ロッド部材の一方に固定
    され、前記軸方向に沿ったカム面を有したカム部材と、 基端が前記支持ハウジングおよび前記ロッド部材の他方
    に枢支され、先端に前記カム面に当接するカムフォロア
    を有してなるアーム部材と、 このアーム部材をその枢支点を中心として揺動させ、前
    記カムフォロアを前記カム面に押圧させるように付勢力
    を付与するスプリング手段とからなり、 前記スプリング手段の付勢により前記カム面に作用する
    前記カムフォロアの押圧力を受けて、前記カムフォロア
    が当接する位置での前記カム面の傾斜角に対応する軸方
    向の力が前記ロッド部材に付与されるように構成されて
    いる ことを特徴とする直動式電動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記電気式駆動手段が、電動モータと、
    この電動モータの回転運動を直線運動に変換する運動変
    換手段とからなり、この運動変換手段により変換された
    直線運動により前記ロッド部材を前記軸方向に移動させ
    るように構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の直動式電動アクュエータ。
  3. 【請求項3】 前記電気式駆動手段が、前記ロッド部材
    に前記軸方向の付勢力を与えるソレノイドから構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の直動式電動ア
    クチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記カム部材が、前記ロッド部材を挟ん
    で位置するとともに各カム面が内方を向いて対向して前
    記支持ハウジングに固設された一対の左右カムからな
    り、 前記アーム部材が、それぞれ基端が前記ロッド部材に同
    一枢支点において枢支された一対の左右アームからな
    り、 これら左右アームの先端が前記スプリング手段により外
    方に拡張する方向に付勢されて、これら左右アームの先
    端に取り付けられた左右カムフォロアが前記左右カムの
    カム面に押圧されるように構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の直動式電動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記スプリング手段が前記左右アームの
    先端間に配設された圧縮コイルバネから構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の直動式電動アクチュ
    エータ。
  6. 【請求項6】 前記スプリング手段が前記左右アームの
    先端間に配設されたねじりコイルバネから構成されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の直動式電動アクチ
    ュエータ。
  7. 【請求項7】 前記カム部材が、前記ロッド部材に沿っ
    て位置して前記支持ハウジングに固設され、且つ前記ロ
    ッド部材の軸を中心に背中合わせに位置する左右側面に
    左右一対のカム面を有しており、 前記アーム部材が、それぞれ基端が前記ロッド部材に同
    一枢支点において枢支された一対の左右アームからな
    り、 これら左右アームの先端が前記スプリング手段により内
    方に近づく方向に付勢されて、これら左右アームの先端
    に取り付けられた左右カムフォロアが前記左右カム面に
    押圧されるように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の直動式電動アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記スプリング手段が前記左右アームの
    先端間に配設された引張コイルバネから構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の直動式電動アクチュ
    エータ。
  9. 【請求項9】 前記スプリング手段が前記左右アームの
    先端間に配設されたねじりコイルバネから構成されてい
    ることを特徴とする請求項7に記載の直動式電動アクチ
    ュエータ。
  10. 【請求項10】 前記カム部材が前記ロッド部材に固設
    され、且つ前記ロッド部材の軸を中心に背中合わせに位
    置する左右側面に左右一対のカム面を有しており、 前記アーム部材が、それぞれ基端が前記支持ハウジング
    に枢支された一対の左右アームからなり、 これら左右アームの先端が前記スプリング手段により内
    方に近づく方向に付勢されて、これら左右アームの先端
    に取り付けられた左右カムフォロアが前記左右カム面に
    押圧されるように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の直動式電動アクチュエータ。
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