JP5473065B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents
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Description
車両の左車輪(例えば、後述の実施形態の左後輪LWr)を駆動する第1電動機(例えば、後述の実施形態の電動機2A)と、
車両の右車輪(例えば、後述の実施形態の右後輪RWr)を駆動する第2電動機(例えば、後述の実施形態の電動機2B)と、
前記左車輪と前記第1電動機との間の第1動力伝達経路上に設けられ、動力伝達状態と動力遮断状態とを切り替え可能な第1断接機構(例えば、後述の実施形態のシンクロメッシュ機構60A)と、
前記右車輪と前記第2電動機との間の第2動力伝達経路上に設けられ、動力伝達状態と遮断状態とを切り替え可能な第2断接機構(例えば、後述の実施形態のシンクロメッシュ機構60B)と、
前記第1断接機構と前記第2断接機構を駆動する断接機構駆動装置(例えば、後述の実施形態のシンクロメッシュ機構駆動装置70)と、を備える車両用駆動装置(例えば、後述の実施形態の車両用駆動装置1)であって、
前記断接機構駆動装置は、回転運動をする回動部材(例えば、後述の実施形態の回動部材73)と、該回動部材の回転軸線に対し対称に配設され直線運動をする第1及び第2並進部材(例えば、後述の実施形態の並進部材74A、74B)と、前記回動部材に接続され前記回動部材を駆動する駆動源(例えば、後述の実施形態の電動モータ72)と、前記回動部材の回転運動を前記第1及び第2並進部材の直線運動に変換させる運動変換機構(例えば、後述の実施形態の運動変換機構75)と、を備え、
前記駆動源によって前記回動部材を順方向に回転させることで、前記第1並進部材を一方側(例えば、後述の実施形態の車幅方向内側(左側又は右側))に移動させ、且つ前記第2並進部材を他方側(例えば、後述の実施形態の車幅方向内側(右側又は左側))に移動させて、前記第1及び第2断接機構を動力遮断状態とし、
前記駆動源によって前記回動部材を逆方向に回転させることで、前記第1並進部材を他方側(例えば、後述の実施形態の車幅方向外側(右側又は左側))に移動させ、且つ前記第2並進部材を一方側(例えば、後述の実施形態の車幅方向外側(左側又は右側))に移動させて、前記第1及び第2断接機構を動力伝達状態とすることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記第1断接機構は、前記車両の車幅方向において前記第1電動機よりも前記第2電動機側に配設され、
前記第2断接機構は、前記車両の車幅方向において前記第2電動機よりも前記第1電動機側に配設され、
前記駆動源は、前記車幅方向で第1電動機と第2電動機との間に配設されることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加えて、
前記第1断接機構は、互いの回転軸線が平行に配置された第1電動機出力軸(例えば、後述の実施形態の電動機出力軸16A)と左車軸(例えば、後述の実施形態の車軸10A)とに連結され、
前記第2断接機構は、互いの回転軸線が平行に配置された第2電動機出力軸(例えば、後述の実施形態の電動機出力軸16B)と右車軸(例えば、後述の実施形態の車軸10B)とに連結され、
前記第1電動機出力軸は中空状に形成されて、その内部を前記左車軸が挿通し、
前記第2電動機出力軸は中空状に形成されて、その内部を前記右車軸が挿通し、
前記第1電動機出力軸と前記左車軸と前記第1電動機が同心状に配設され、
前記第2電動機出力軸と前記右車軸と前記第2電動機が同心状に配設されたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加えて、
前記左車輪と前記第1電動機との間の前記第1動力伝達経路上には、前記左車輪及び前記第1電動機の回転を変速する第1変速機構(例えば、後述の実施形態の遊星歯車式減速機12A)が設けられ、
前記右車輪と前記第2電動機との間の前記第2動力伝達経路上には、前記右車輪及び前記第2電動機の回転を変速する第2変速機構(例えば、後述の実施形態の遊星歯車式減速機12B)が設けられ、
前記第1変速機構は、前記第1動力伝達経路上において前記第1断接機構よりも前記第1電動機側で、且つ、車幅方向で前記第1断接機構と前記第1電動機との間に配設され、
前記第2変速機構は、前記第2動力伝達経路上において前記第2断接機構よりも前記第2電動機側で、且つ、車幅方向で前記第2断接機構と前記第2電動機との間に配設されることを特徴とする。
前記第1断接機構は、互いの回転軸線が平行に配置された第1電動機出力軸(例えば、後述の実施形態の電動機出力軸16A)と左車軸(例えば、後述の実施形態の車軸10A)に連結され、
前記第2断接機構は、互いの回転軸線が平行に配置された第2電動機出力軸(例えば、後述の実施形態の電動機出力軸16B)と右車軸(例えば、後述の実施形態の車軸10B)とに連結され、
前記第1並進部材の直線運動方向は、前記第1電動機出力軸と前記左車軸の回転軸線と平行であり、
前記第2並進部材の直線運動方向は、前記第2電動機出力軸と前記右車軸の回転軸線と平行であり、
前記回動部材の回転軸線方向は、前記第1及び第2並進部材の直線運動方向と交差することを特徴とする。
前記回動部材は、車両搭載時に前記回転軸線方向が地面に対し鉛直方向とならないように配設されることを特徴とする。
前記第1及び第2電動機は、前記車両の前後方向の中間位置よりも前方側若しくは後方側に偏倚して配設され、
前記回動部材と前記駆動源は、前記第1及び第2電動機に対し前記偏倚方向とは反対側に配設されることを特徴とする。
前記駆動源は、鉛直方向において前記駆動源の最下部(例えば、後述の実施形態の最下部T1)が、前記第1及び第2電動機及び前記第1及び第2断接機構を収容するケース部材(例えば、後述の実施形態の減速機ケース40)の最下部(例えば、後述の実施形態の最下部T2)よりも高い位置となるように配設されることを特徴とする。
前記第1及び第2並進部材は、前記運動変換機構に接続され前記直線運動方向に延びる棒状部(例えば、後述の実施形態の棒状部76)と、一端側が前記棒状部に接続され他端側が前記第1及び第2断接機構に接続される腕部(例えば、後述の実施形態のシフトフォーク77)と、を有し、
前記棒状部と前記腕部との接続部近傍に、前記棒状部を軸支する第1軸受部(例えば、後述の実施形態の第1軸受部44)が設けられ、
前記腕部が前記第1軸受部に当接することにより、前記第1並進部材の一方側(例えば、後述の実施形態の車幅方向内側(左側又は右側))及び前記第2並進部材の他方側(例えば、後述の実施形態の車幅方向内側(右側又は左側))への直線運動が規制されることを特徴とする。
前記棒状部と前記腕部とは金属材料で形成されるとともに溶接によって接続され、前記溶接は、前記腕部の前記第1軸受部とは反対側にのみ行なわれることを特徴とする。
前記運動変換機構は、前記第1及び第2並進部材の前記棒状部(例えば、後述の実施形態の内側端部76a)に接続され、
前記運動変換機構と前記棒状部との接続部は、前記第1軸受部に対し前記腕部の反対側に設けられ、
前記運動変換機構が前記第1軸受部に当接することにより、前記第1並進部材の他方側(例えば、後述の実施形態の車幅方向外側(右側又は左側))及び前記第2並進部材の一方側(例えば、後述の実施形態の車幅方向外側(左側又は右側))への直線運動が規制されることを特徴とする。
前記腕部に対し前記第1軸受部と反対側に前記棒状部の端部(例えば、後述の実施形態の外側端部76b)を軸支する第2軸受部(例えば、後述の実施形態の第2軸受部45)が設けられ、
前記第2軸受部は、前記棒状部の端部が挿入可能に凹状に形成され、
前記第2軸受部の深さは、前記運動変換機構が前記第1軸受部に当接したときに前記棒状部の端部が前記第2軸受部の底部(例えば、後述の実施形態の底部45a)に当接しないように構成されることを特徴とする。
前記第1及び第2変速機構は、サンギヤ(例えば、後述の実施形態のサンギヤ21)、プラネタリギヤ(例えば、後述の実施形態のプラネタリギヤ22)、及びリングギヤ(例えば、後述の実施形態のリングギヤ24)を有するプラネタリ機構を有し、
前記第1及び第2並進部材の少なくとも一部は、前記プラネタリギヤの公転軸線を通る断面視で前記プラネタリギヤとオーバーラップする位置で、且つ前記プラネタリギヤの公転軌道の最外部(例えば、後述の実施形態の最外部M)よりも外側となる位置に配設されることを特徴とする。
前記プラネタリギヤは、2連ピニオンギヤから構成され、
前記リングギヤは、前記2連ピニオンギヤの小径側ピニオンギヤ(例えば、後述の実施形態の第2ピニオンギヤ27)と噛合し、大径側ピニオンギヤ(例えば、後述の実施形態の第1ピニオンギヤ26)の公転軌道の最外部よりも内側に配設されたことを特徴とする。
また、単一の駆動源で左右の第1及び第2断接機構を切替可能であるので部品点数を少なくして重量を低減することができる。
また、単一の駆動源と回動部材からの駆動力を機械的に且つ対称に第1及び第2断接機構に伝える構造であるので、左右の第1及び第2断接機構を容易に同期させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1及び第2断接機構を近接して配設可能となり、第1及び第2並進部材を小型化することができる。また、その近傍に駆動源も位置するので回動部材も小型化することができ、断接機構駆動装置の小型化が可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、中空軸による2重構造を用いることで、第1及び第2断接機構を第1及び第2電動機の内側に配置した場合にも径方向の拡大を抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、動力遮断時に車輪と一体に回転する部材を減らすことで走行抵抗を低減することができる。
本発明にかかる車両用駆動装置1(以下、駆動装置と呼ぶ。)は、電動機2A、2Bを車軸駆動用の駆動源とするものであり、例えば、図1に示すような駆動システムの車両3に用いられる。
シンクロメッシュ機構駆動装置70は、図2に示すように、駆動源としての電動モータ72と、電動モータ72の出力軸に連結されて回転運動をする回動部材73と、回動部材73の回転軸線に対し略直交する方向に沿って直線運動を行なう並進部材74A、74Bと、回動部材73の回転運動を並進部材74A、74Bの直線運動に変換させる運動変換機構75と、を備えて構成される。
電動モータ72を逆方向に回転させて並進部材74Aの棒状部76を回動部材73から離れる方向に移動させシンクロメッシュ機構60Aを接続したとき、図4(a)に示すように、棒状部76の内側端部76aと連結したシンクロメッシュ機構駆動装置70の接続部78は、第1軸受部44の内側端面44aに当接することで位置決めされる。
このとき、シンクロメッシュ機構60A、60Bは開放され、電動機2A、2Bも車軸10A、10Bも停止しているため、いずれの要素にもトルクは作用していない。なお、車両3の停車中は、発進に備えてシンクロメッシュ機構60A、60Bを接続しておいてもよいが、その場合であっても電動機2A、2Bも車軸10A、10Bも停止しているため、いずれの要素にもトルクは作用しない。
停車中の状態からシンクロメッシュ機構駆動装置70でシンクロメッシュ機構60A、60Bを接続して電動機2A、2Bを正転方向に駆動することにより、減速機ケース40に固定されたリングギヤ24には正転方向のロックトルクが作用して、プラネタリキャリア23は正転方向に回転し車両3の前進加速走行がなされる。このとき、プラネタリキャリア23には、車軸10A、10Bからの走行抵抗が車両3の進行方向とは反対方向、即ち後進方向に作用している。これにより、油温に関わらずシンクロメッシュ機構60A、60Bを接続することができ、車両発進時の応答性を向上させることができる。
図8の状態からシンクロメッシュ機構駆動装置70でシンクロメッシュ機構60A、60Bを開放するとともに電動機2A、2Bを停止することにより、車両3の前進走行に伴って後輪Wrは駆動ユニット6等の動力で空転することになる。このとき、シンクロメッシュ機構60A、60Bは開放しているので、後輪Wrの回転で電動機2A、2Bが連れまわることはない。
図8の状態からシンクロメッシュ機構60A、60Bは接続したまま電動機2A、2Bを回生すると、プラネタリキャリア23には車軸10A、10Bから前進走行を続けようとする正転方向のトルクが作用し、リングギヤ24には逆転方向のロックトルクが作用する。これにより、電動機2A、2Bで回生充電することができる。
停車中の状態からシンクロメッシュ機構駆動装置70でシンクロメッシュ機構60A、60Bを接続して電動機2A、2Bを逆転方向に駆動することにより、減速機ケース40に固定されたリングギヤ24には逆転方向のロックトルクが作用して、プラネタリキャリア23は逆転方向に回転し車両3の後進加速走行がなされる。このとき、プラネタリキャリア23には、車軸10A、10Bからの走行抵抗が車両3の進行方向とは反対方向、即ち前進方向に作用している。
シンクロメッシュ機構駆動装置70でシンクロメッシュ機構60A、60Bを開放するとともに電動機2A、2Bを停止することにより、車両3の後進走行に伴って後輪Wrは駆動ユニット6等の動力で空転することになる。このとき、シンクロメッシュ機構60A、60Bは開放しているので、後輪Wrの回転で電動機2A、2Bが連れまわることはない。
また、単一の駆動源である電動モータ72で左右のシンクロメッシュ機構60A、60Bを切替可能であるので部品点数を少なくして重量を低減することができる。
また、単一の駆動源である電動モータ72でと回動部材73からの駆動力を機械的に且つ対称にシンクロメッシュ機構60A、60Bに伝える構造であるので、左右のシンクロメッシュ機構60A、60Bを容易に同期させることができる。
なお、本実施形態の駆動装置1は、電動機2A、2Bと車軸10A、10Bの動力伝達上にそれぞれシンクロメッシュ機構60A、60Bを設け、左後輪LWrと右後輪RWrをそれぞれ独立して駆動可能としたが、これに限定されず、図14に示すように1つの電動機2Cと1つのシンクロメッシュ機構60Cを不図示の差動装置に接続して1つの電動機2Cで車軸10A、10Bを介して車輪Wrを駆動する構成にしてもよい。なお、電動機2Cは電動機2A又は電動機2Bと、シンクロメッシュ機構60Cはシンクロメッシュ機構60A又はシンクロメッシュ機構60Bと実質的に同一の構成を有する。その他、図14中、上記実施形態と同一又は同等の構成部分には同一又は同等符号を付して説明を省略した。
2A、2B、2C 電動機
3 車両
10A、10B 車軸
12A、12B 遊星歯車式減速機
16A、16B 電動機出力軸
21 サンギヤ
22 プラネタリギヤ
23 プラネタリキャリア
24 リングギヤ
26 第1ピニオンギヤ(大径側ピニオンギヤ)
27 第2ピニオンギヤ(小径側ピニオンギヤ)
31 車輪側係合部材
40 減速機ケース(ケース部材)
44 第1軸受部
44a 内側端面
44b 外側端面
45 第2軸受部
45a 底部
50 電動機側係合部材
60A、60B、60C シンクロメッシュ機構
70 シンクロメッシュ機構駆動装置
71 シンクロスリーブ
72 電動モータ
73 回動部材
74A、74B 並進部材
75 運動変換機構
76 棒状部
76a 内側端部
76b 外側端部
77 シフトフォーク(腕部)
77a 内側端面
Wr 後輪
LWr 左後輪
RWr 右後輪
Claims (14)
- 車両の左車輪を駆動する第1電動機と、
車両の右車輪を駆動する第2電動機と、
前記左車輪と前記第1電動機との間の第1動力伝達経路上に設けられ、動力伝達状態と動力遮断状態とを切り替え可能な第1断接機構と、
前記右車輪と前記第2電動機との間の第2動力伝達経路上に設けられ、動力伝達状態と動力遮断状態とを切り替え可能な第2断接機構と、
前記第1断接機構と前記第2断接機構を駆動する断接機構駆動装置と、を備える車両用駆動装置であって、
前記断接機構駆動装置は、回転運動をする回動部材と、該回動部材の回転軸線に対し対称に配設され直線運動をする第1及び第2並進部材と、前記回動部材に接続され前記回動部材を駆動する駆動源と、前記回動部材の回転運動を前記第1及び第2並進部材の直線運動に変換させる運動変換機構と、を備え、
前記駆動源によって前記回動部材を順方向に回転させることで、前記第1並進部材を一方側に移動させ、且つ前記第2並進部材を他方側に移動させて、前記第1及び第2断接機構を動力遮断状態とし、
前記駆動源によって前記回動部材を逆方向に回転させることで、前記第1並進部材を他方側に移動させ、且つ前記第2並進部材を一方側に移動させて、前記第1及び第2断接機構を動力伝達状態とすることを特徴とする車両用駆動装置。 - 前記第1断接機構は、前記車両の車幅方向において前記第1電動機よりも前記第2電動機側に配設され、
前記第2断接機構は、前記車両の車幅方向において前記第2電動機よりも前記第1電動機側に配設され、
前記駆動源は、前記車幅方向で第1電動機と第2電動機との間に配設されることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。 - 前記第1断接機構は、互いの回転軸線が平行に配置された第1電動機出力軸と左車軸とに連結され、
前記第2断接機構は、互いの回転軸線が平行に配置された第2電動機出力軸と右車軸とに連結され、
前記第1電動機出力軸は中空状に形成されて、その内部を前記左車軸が挿通し、
前記第2電動機出力軸は中空状に形成されて、その内部を前記右車軸が挿通し、
前記第1電動機出力軸と前記左車軸と前記第1電動機が同心状に配設され、
前記第2電動機出力軸と前記右車軸と前記第2電動機が同心状に配設されたことを特徴とする請求項2に記載の車両用駆動装置。 - 前記左車輪と前記第1電動機との間の前記第1動力伝達経路上には、前記左車輪及び前記第1電動機の回転を変速する第1変速機構が設けられ、
前記右車輪と前記第2電動機との間の前記第2動力伝達経路上には、前記右車輪及び前記第2電動機の回転を変速する第2変速機構が設けられ、
前記第1変速機構は、前記第1動力伝達経路上において前記第1断接機構よりも前記第1電動機側で、且つ、車幅方向で前記第1断接機構と前記第1電動機との間に配設され、
前記第2変速機構は、前記第2動力伝達経路上において前記第2断接機構よりも前記第2電動機側で、且つ、車幅方向で前記第2断接機構と前記第2電動機との間に配設されることを特徴とする請求項3に記載の車両用駆動装置。 - 前記第1断接機構は、互いの回転軸線が平行に配置された第1電動機出力軸と左車軸とに連結され、
前記第2断接機構は、互いの回転軸線が平行に配置された第2電動機出力軸と右車軸とに連結され、
前記第1並進部材の直線運動方向は、前記第1電動機出力軸と前記左車軸の回転軸線と平行であり、
前記第2並進部材の直線運動方向は、前記第2電動機出力軸と前記右車軸の回転軸線と平行であり、
前記回動部材の回転軸線方向は、前記第1及び第2並進部材の直線運動方向と交差することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用駆動装置。 - 前記回動部材は、車両搭載時に前記回転軸線方向が地面に対し鉛直方向とならないように配設されることを特徴とする請求項5に記載の車両用駆動装置。
- 前記第1及び第2電動機は、前記車両の前後方向の中間位置よりも前方側若しくは後方側に偏倚して配設され、
前記回動部材と前記駆動源は、前記第1及び第2電動機に対し前記偏倚方向とは反対側に配設されることを特徴とする請求項6に記載の車両用駆動装置。 - 前記駆動源は、鉛直方向において前記駆動源の最下部が、前記第1及び第2電動機並びに前記第1及び第2断接機構を収容するケース部材の最下部よりも高い位置となるように配設されることを特徴とする請求項7に記載の車両用駆動装置。
- 前記第1及び第2並進部材は、前記運動変換機構に接続され前記直線運動方向に延びる棒状部と、一端側が前記棒状部に接続され他端側が前記第1及び第2断接機構に接続される腕部と、を有し、
前記棒状部と前記腕部との接続部近傍に、前記棒状部を軸支する第1軸受部が設けられ、
前記腕部が前記第1軸受部に当接することにより、前記第1並進部材の一方側及び前記第2並進部材の他方側への直線運動が規制されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両用駆動装置。 - 前記棒状部と前記腕部とは金属材料で形成されるとともに溶接によって接続され、前記溶接は、前記腕部の前記第1軸受部とは反対側にのみ行なわれることを特徴とする請求項9に記載の車両用駆動装置。
- 前記運動変換機構は、前記第1及び第2並進部材の前記棒状部に接続され、
前記運動変換機構と前記棒状部との接続部は、前記第1軸受部に対し前記腕部の反対側に設けられ、
前記運動変換機構が前記第1軸受部に当接することにより、前記第1並進部材の他方側及び前記第2並進部材の一方側への直線運動が規制されることを特徴とする請求項9又は10に記載の車両用駆動装置。 - 前記腕部に対し前記第1軸受部と反対側に前記棒状部の端部を軸支する第2軸受部が設けられ、
前記第2軸受部は、前記棒状部の端部が挿入可能に凹状に形成され、
前記第2軸受部の深さは、前記運動変換機構が前記第1軸受部に当接したときに前記棒状部の端部が前記第2軸受部の底部に当接しないように構成されることを特徴とする請求項11に記載の車両用駆動装置。 - 前記第1及び第2変速機構は、サンギヤ、プラネタリギヤ、及びリングギヤを有するプラネタリ機構を有し、
前記第1及び第2並進部材の少なくとも一部は、前記プラネタリギヤの公転軸線を通る断面視で前記プラネタリギヤとオーバーラップする位置で、且つ前記プラネタリギヤの公転軌道の最外部よりも外側となる位置に配設されることを特徴とする請求項4に記載の車両用駆動装置。 - 前記プラネタリギヤは、2連ピニオンギヤから構成され、
前記リングギヤは、前記2連ピニオンギヤの小径側ピニオンギヤと噛合し、大径側ピニオンギヤの公転軌道の最外部よりも内側に配設されたことを特徴とする請求項13に記載の車両用駆動装置。
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