JP5064043B2 - 車両の駆動装置 - Google Patents
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Description
これにより、一方の車輪と差動装置の間が断接手段によって接続されると、左右の車輪が差動装置と減速機を介して電動機に接続される。したがって、この状態で電動機が駆動されると、電動機の動力が減速機で設定減速比に減速され、差動装置を介して左右の車輪に分配される。また、一方の車輪と差動装置の間が断接装置によって遮断されると、差動装置の一方の車輪側がほぼ無負荷状態とされるため、差動装置に接続された他方の車輪はディファレンシャルケースに殆ど動力を伝達せずに回転する。したがって、この状態では車輪側から差動装置や減速機を介して電動機側に回転力が伝達されなくなる。
また、この発明の場合、噛み合い式の断接手段が噛合されて動力接続状態にされると、その後は大きなエネルギーを付与し続けなくても接続状態が維持される。また、多板クラッチのような摩擦係合式の断接手段と異なり、動力遮断状態での回転抵抗が生じにくくなる。
また、この発明においては、円周方向でほぼ均一な力がピストンから噛み合い式の断接手段に作用し、安定した動力の断接操作が行われるようになる。
これにより、電動機は車軸回りにコンパクトに配置されるようなる。
これにより、電動機の動力は、遊星歯車式減速機のサンギヤとプラネタリキャリアのうちの一方に入力され、他方に出力されることになるが、このときリングギヤは車体固定のハウジングに結合されているため、電動機の動力は充分に大きく減速されて確実に差動装置に伝達されるようになる。また、遊星歯車式減速機は車軸回りにコンパクトに配置されるようになる。
この場合、リングギヤは、プラネタリギヤの小径の第2ギヤの外周側に配置されるため、サンギヤに直接噛合される第1ギヤの外周側に配置するときに比較して外径を小さくすることができる。したがって、リングギヤを収容するハウジングの外径を小さくすることができる。
これにより、電動機によって駆動されるオイルポンプが断接手段に近接して配置され、そのオイルポンプから供給される作動液によって断接手段が操作されるようになる。したがって、車輪と差動装置の間の動力接続と遮断を迅速に行うことが可能になる。
これにより、電動機による車輪駆動や回生発電の際にのみ左右の車輪が差動装置を介して相互に接続されて左右の車輪と電動機が動力伝達可能な状態となり、電動機を作動させない他の状況では、差動装置を介した左右の車輪の接続が遮断され、左右の車輪と電動機の間が動力伝達不可の状態となる。したがって、車両運転時におけるエネルギー損失を有効に低減することができる。
特に、請求項1に係る発明は、噛み合い式の断接手段を、車軸と同軸上に配置したピストンに油圧を作用させることによって断接を切換える油圧式断接手段によって構成し、ピストンの設定変位時に同ピストンと当接して断接手段の断接状態を検出する状態検出スイッチを設けるとともに、この状態検出スイッチをハウジングの周壁に斜めに傾斜させて設置するようにしたため、状態検出スイッチがハウジング内を軸方向で大きく占有することがなくなるため、ハウジングの軸長の短縮が可能になる。
この発明にかかる駆動装置1は、電動機2を車輪駆動用の駆動源とするものであり、例えば、図1に示すような駆動システムの車両3に用いられる。
図1に示す車両3は、内燃機関4と電動機5が直列に接続された駆動ユニット6を有するハイブリッド車両であり、この駆動ユニット6の動力がトランスミッション7を介して前輪Wf側に伝達される一方で、この駆動ユニット6と別に設けられたこの発明にかかる駆動装置1の動力が後輪Wr側に伝達されるようになっている。駆動ユニット6の電動機5と後輪Wr側駆動装置1の電動機2は、PDU8(パワードライブユニット)を介してバッテリ9に接続され、バッテリ9からの電力供給と、各電動機5,2からバッテリ9へのエネルギー回生がPDU8を介して行われるようになっている。
車輪側の第2軸36は、一端に右車輪側の図示しない接続ロッドがスプライン嵌合される軸部42と、この軸部42の接続ハブ35側の端部に一体に形成されたフランジ部43とを備え、フランジ部43の外周に接続ハブ35方向に突出する円筒壁44が設けられるとともに、この円筒壁44の外周面に、接続ハブ35のスプラインギヤ40と同径のスプラインギヤ45が形成されている。
この油圧回路58は、ハウジング11内の底部の作動液を吸い上げて吐出するオイルポンプ75と、オイルポンプ75から吐出された作動液を高圧のライン通路82と低圧通路83に振り分けるレギュレータバルブ84と、シンクロメッシュ機構37の制御ピストン50を制御するための給排通路59,60に対してライン通路82を選択的に導通させる給排切換えバルブ85と、を備え、レギュレータバルブ84と給排切換えバルブ85が夫々電磁式の制御バルブ86,87によって操作されるようになっている。なお、以下では、説明の都合上レギュレータバルブ84を操作する制御バルブ86をH/Lソレノイド86と呼び、給排切換えバルブ85を操作する制御バルブ87をSYNソレノイド87と呼ぶものとする。
一方、この状態からスプール制御ポート114がSYNソレノイド87によって高圧(ライン圧)に制御されると、制御スプール108がスプリング113の付勢力に打ち勝って図4中右側に移動し、第1給排ポート109を接続側ポート111に導通させるとともに、解除側ポート112を第2ドレンポート106に導通させる。これにより、このとき接続側ポート112(接続側作動室57)がライン圧になる一方で解除側ポート112(解除側作動室56)がドレン圧になり、その結果、制御ピストン50がシンクロ接続方向に作動する。
なお、この発進直後には、H/Lソレノイド86とSYNソレノイド87はオフ状態とされている(図5中の下段参照)。したがって、電動機2の始動とともにオイルポンプ75の回転速度が上昇して、図4に示すライン通路82の圧力が上昇すると、レギュレータバルブ84のライン圧導入ポート93の圧力が高まり、レギュータバルブ84の制御スプール88が図中右側に移動する。これにより、供給ポート90と排出ポート91が接続され、オイルポンプ75から吐出された作動液は低圧通路83に供給される。
2…電動機
10B…車軸
11…ハウジング
11a…集壁
12…遊星歯車式減速機(減速機)
13…差動装置
21…サンギヤ
22…プラネタリギヤ
23…プラネタリキャリア
24…リングギヤ
26…第1ギヤ
27…第2ギヤ
37…シンクロメッシュ機構(断接手段,油圧式断接手段,噛み合い式断接手段)
50…制御ピストン(ピストン)
68…状態検出スイッチ
75…オイルポンプ
Claims (6)
- 車輪駆動用の電動機と、
この電動機の駆動回転を減速する減速機と、
この減速機の出力を車両左右の車輪に分配する差動装置と、
を備えた車両の駆動装置において、
車両左右のいずれか一方の車輪と前記差動装置の間に、動力接続と遮断を行う噛み合い式の断接手段を設け、
前記断接手段は、車軸と同軸上に配置したピストンに油圧を作用させることによって断接を切換える油圧式断接手段によって構成し、
前記ピストンの設定変位時に同ピストンと当接して前記断接手段の断接状態を検出する状態検出スイッチを設けるとともに、
この状態検出スイッチをハウジングの周壁に斜めに傾斜させて設置したことを特徴とする車両の駆動装置。 - 車両左右のいずれか一方の車輪と前記差動装置を接続する車軸の周囲に前記電動機を配置したことを特徴とする請求項1に記載の車両の駆動装置。
- 前記減速機を遊星歯車式減速機によって構成し、
この遊星歯車式減速機を、車両左右のいずれか一方の車輪と前記差動装置を接続する車軸の外周に配置し、
前記遊星歯車式減速機のリングギヤを、車体固定のハウジングの内側に結合したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の駆動装置。 - 前記遊星歯車式減速機のプラネタリギヤを、サンギヤに噛合される大径の第1ギヤの軸方向側部に小径の第2ギヤが一体に設けられた構成とし、
前記第2ギヤの外周側に同ギヤと噛合される前記リングギヤを配置したことを特徴とする請求項3に記載の車両の駆動装置。 - 前記電動機によって駆動されて前記断接手段に作動液を供給するオイルポンプを、前記電動機と前記断接手段の間に配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の駆動装置。
- 前記断接手段は、前記電動機が作動状態のときに接続状態となり、前記電動機が非作動状態のときに遮断状態となるように制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の駆動装置。
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