JPH11332019A - 動力伝達装置およびこれを用いた四輪駆動車輌 - Google Patents

動力伝達装置およびこれを用いた四輪駆動車輌

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JPH11332019A
JPH11332019A JP15058098A JP15058098A JPH11332019A JP H11332019 A JPH11332019 A JP H11332019A JP 15058098 A JP15058098 A JP 15058098A JP 15058098 A JP15058098 A JP 15058098A JP H11332019 A JPH11332019 A JP H11332019A
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rotor
power
drive shaft
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JP15058098A
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Shigetaka Nagamatsu
茂隆 永松
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つの異なる軸の一方に対ロータ電動機を介
して原動機を接続し、他方に電動機を設けた動力伝達装
置では、原動機を運転している限り、原動機のトルクが
出力されてしまい、両軸のトルク比を自由に制御する事
が難しかった。 【解決手段】 対ロータ電動機であるクラッチモータ3
0と駆動軸22Aとの間に切換クラッチ機構10を設
け、クラッチモータ30のアウタロータ32を固定する
固定状態と、駆動軸22Aと結合する出力状態とに切り
換えられるようにした。この結果、固定状態では、アウ
タロータ32と駆動軸22Aの係合を解除することがで
き、クラッチモータ30を発電にのみ用いることができ
る。したがって、エンジン50を運転したままアシスト
モータ40のみで走行することも可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力伝達装置及び
これを用いた四輪駆動車輌に関し、詳しくは原動機より
得られる動力を効率的に伝達または利用する動力伝達装
置及びこれを用いた四輪駆動車輌に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関などの原動機の出力トルクを変
換して動力を伝達する装置として、近年、流体を利用し
たトルクコンバータに代えて、遊星歯車機構による動力
分配と電動機を組み合わせた構成や相対的に回転可能な
2つのロータを有する対ロータ電動機を用いロータ間の
滑りを利用して動力を分配する構成などが提案されてい
る。かかる動力伝達装置を用いて、複数の駆動軸に動力
を伝達するものとしては、例えば特開平9−17520
3号公報に示した構成が知られている。かかる動力伝達
装置は、動力を流体などに変換することがないので、効
率が高いという利点が得られる優れたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
動力伝達装置では、原動機が運転している場合には、電
動機から電力を回生しようとすると、駆動軸にこれを回
転する力が作用してしまうという問題があった。対ロー
タ電動機を用いた場合、原動機により一方のロータを回
転し、このロータと他方のロータの間の電磁気的な結合
の度合いを制御することになるが、両ロータ間に電磁気
的な結合が存在すれば、必ず駆動軸側に動力が伝達され
てしまう。したがって、例えば駆動軸の回転を止めたま
ま原動機により対ロータ電動機を運転して発電するとい
った使い方ができないという問題があった。
【0004】かかる問題は、この動力伝達装置を車輌に
適用した場合も同様であり、原動機の回転軸を対ロータ
電動機の一方のロータに結合し、他方のロータを前輪ま
たは後輪用の駆動軸に結合した場合、原動機が運転され
ていれば、対ロータ電動機の両ロータ間に電磁気的な結
合がある限り、必ず動力がその駆動軸に出力されてしま
うという問題があった。したがって、車輌を停止した状
態で対ロータ電動機により発電を行なうことはできなか
った。また、他方の駆動軸にいわゆるアシストモータを
取り付けて四輪駆動を行なう構成を取った場合、原動機
が運転されている限り、アシストモータのみでの走行は
できないなど、前後輪のトルクバランスを所望の状態に
できないことがあった。
【0005】本発明の動力伝達装置及びこれを用いた四
輪駆動車輌は、こうした問題を解決し、駆動軸に回転を
伝達することなく原動機の運転を可能とし、あるいは二
つの駆動軸のトルクバランスの範囲を拡大することなど
を目的としてなされ、次の構成を採った。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題の少なくとも一部を解決する本発明の動力伝達装
置は、原動機の動力が伝達される回転軸に結合され、該
原動機からの出力を駆動軸に出力可能な動力伝達装置に
おいて、相対的に回転可能な2つのロータを備え、一方
のロータが前記回転軸に結合された対ロータ型電動機
と、前記回転軸に結合されたロータとは異なる他方のロ
ータを、前記駆動軸に結合した状態または固定した状態
のいずれか一つの状態に切り換える状態切換手段と、少
なくとも、前記状態切換手段により前記ロータを固定状
態としたとき、前記原動機から出力される動力により前
記対ロータ電動機により発電を行なう制御を行なう発電
制御手段とを備えたことを要旨としている。
【0007】かかる構成を採用したことにより、この動
力伝達装置は、状態切換手段により、前記他方のロータ
を固定状態とすることができる。したがって、この状態
では、他方のロータは、駆動軸との結合が解かれた状態
となり、しかも対ロータ電動機の両ロータの電磁的な結
合の度合いを変化させても、ロータ間に生じる力は他方
のロータにより受け止めることができる。この結果、駆
動軸に影響を与えることなく、対ロータ電動機により、
発電を行なうことができる。また、逆に原動機が停止し
た状態では、駆動軸に影響を与えることなく、対ロータ
電動機により原動機を回転することができ、原動機が例
えば内燃機関の場合には、そのクランキングなどを行な
うことも可能となる。
【0008】さらに、この動力伝達装置において、前記
駆動軸として、互いに結合されていない第1,第2の駆
動軸を備え、前記状態切換手段は、前記他方のロータを
前記第1の駆動軸に結合した状態または固定した状態の
いずれか一つの状態に切り換える手段であり、前記第2
の駆動軸には、該第2の駆動軸との間で動力のやり取り
が可能な第2軸用電動機を設けた構成をとることも可能
である。
【0009】この動力伝達装置は、駆動軸として第1,
第2の駆動軸を備え、第2の駆動軸には、第2軸用電動
機を備える。したがって、状態切換手段より、対ロータ
電動機の他方のロータを固定状態に切り換えた場合に
は、第1の駆動軸と対ロータ電動機との固定は解かれ、
第1の駆動軸に原動機からの出力が伝達されることはな
い。この結果、第1の駆動軸と第2の駆動軸間の動力の
やりとりの自由度を高めることができる。例えば、原動
機により対ロータ電動機で発電を行ない、その電力で第
2軸用電動機を駆動するといった使い方が可能となる。
また、逆に、第2軸用電動機で発電を行ないながら、そ
の電力で対ロータ電動機を駆動し、原動機を回転すると
いう使い方も可能となる。この場合、原動機が例えば内
燃機関の場合には、そのクランキングを行なうことがで
きる。
【0010】なお、こうした動力伝達装置において、状
態切換手段と第1の駆動軸とを、変速機を介して結合し
た構成とすることも好適である。この場合、状態切換手
段により、対ロータ電動機の他方のロータを駆動軸に結
合した状態とすれば、変速機により、第1の駆動軸に出
力するトルクを自由に制御でき、第1の駆動軸と第2の
駆動軸との間のトルク配分の自由度を高くすることが可
能となる。
【0011】上記動力伝達装置において、対ロータ電動
機を、一方のロータに永久磁石を備えた同期電動機とす
ることも好適である。永久磁石を用いた同期電動機は、
無駄な電力使用がなく、効率に優れ、小型化が可能だか
らである。
【0012】本発明の四輪駆動車輌は、回転軸を有する
原動機と、前輪および後輪をそれぞれ駆動する第1およ
び第2の駆動軸と、前記原動機と前記第1,第2の駆動
軸との間で動力のやり取りを行なう動力伝達装置とを備
えた四輪駆動車輌であって、相対的に回転可能な2つの
ロータを備え、一方のロータが前記回転軸に結合された
対ロータ型電動機と、前記回転軸に結合されたロータと
は異なる他方のロータを、前記第1の駆動軸に結合した
状態または固定した状態のいずれか一つの状態に切り換
える状態切換手段と、前記第2の駆動軸に結合され、該
第2の駆動軸との間で動力のやり取りを行なう第2軸用
電動機と、前記対ロータ電動機および第2軸用電動機と
を制御して、前記第1および第2の駆動軸に入出力され
る動力を制御する動力制御手段とを備えたことを要旨と
する。
【0013】かかる四輪駆動車輌は、前輪および後輪を
それぞれ駆動する第1,第2の駆動軸を備え、これら第
1,第2の駆動軸にのうち、第1の駆動軸と対ロータ電
動機の他方のロータとの結合の状態を状態切換手段によ
り切り換えることができる。状態切換手段により、他方
のロータを固定状態とすると、他方のロータと第1の駆
動軸との結合は解かれた状態となり、しかも対ロータ電
動機の両ロータの電磁的な結合の度合いを変化させ場合
にロータ間に生じる力は他方のロータにより受け止める
ことができる。この結果、第1の駆動軸に影響を与える
ことなく、対ロータ電動機により、発電を行なうことが
できる。また、逆に原動機が停止した状態では、第1の
駆動軸に影響を与えることなく、対ロータ電動機により
原動機を回転することができ、原動機が例えば内燃機関
の場合には、そのクランキングなどを行なうことも可能
となる。この結果、四輪駆動車輌における前輪側の駆動
力と後輪側の駆動力の配分の自由度を高くすることがで
きる。もとより、状態切換手段と第1の駆動軸とを、変
速機を介して結合すれば、両駆動軸間の駆動力の配分の
自由度は更に高くすることができる。
【0014】更に、この四輪駆動車輌において、少なく
とも、前記状態切換手段により前記ロータを固定状態と
したとき、前記原動機から出力される動力により前記対
ロータ電動機により発電を行なう制御を行なう発電制御
手段を備えるものとすることも可能である。この四輪駆
動車輌では、第1の駆動軸に原動機からの動力を伝達す
ることなく対ロータ電動機で発電を行なうことができる
ので、この発電した電力を、二次電池などに蓄えたり、
第2の駆動軸に設けられた第2軸用電動機を力行するの
に用いたりすることができる。この結果、例えば対ロー
タ電動機により発電した電力により第2の駆動軸に動力
を出力するといった使い方ができ、状態切換手段の動作
により、両駆動軸から動力を出力する四輪駆動車輌とし
ての動作モードと、一つの電動機により原動機の出力を
すべて電力に変換し、これをもう一つの電動機(第2軸
用電動機)により出力するいわゆるシリーズハイブリッ
ドの動作モードとを、使い分けることも可能となる。前
記第1および第2の動力制御手段は、
【0015】
【発明の他の態様】本発明の四輪駆動車輌は、「前輪」
および「後輪」にそれぞれ結合された第1および第2の
駆動軸を有するものとしたが、ここで「前輪」および
「後輪」は、相対的なものであって、例えば大型車両の
ように6輪以上の車輪を有する場合には、車輌後部に設
けられた二組の車輪であっても差し支えない。もとよ
り、前後輪独立懸架の二輪車に適用することも可能であ
る。また、状態切換手段は、対ロータ電動機の他方のロ
ータが、固定状態か駆動軸と結合された状態かのいずれ
かに切り換えるものとしたが、これ以外に他の電動機と
結合された状態に切り換えることができる構成としてい
も差し支えない。この電動機を例えば駆動軸に結合すれ
ば、対ロータ電動機と協働して、駆動軸への出力を自由
に制御することが可能となる。かかる構成を四輪駆動車
輌に応用すると、第1の駆動軸にもう一つの電動機を備
えた構成となるが、この場合、第2軸用電動機とこの電
動機とで、インバータなどの電力制御機器を共用するこ
とが可能となり、全体構成をコンパクトなものとするこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例と
しての動力伝達装置20を組み込んだ四輪駆動車輌1の
概略構成を示す構成図、図2はこの四輪駆動車輌1につ
いてエンジン50を含む概略構成を示す構成図、図3は
図1の構成を電気的に詳しく描いた構成図、である。説
明の都合上、まず図2を用いて、車輌全体の構成から説
明する。
【0017】図2に示すように、この車輌には、エンジ
ン50としてガソリンにより運転されるガソリンエンジ
ンが備えられている。このエンジン50は、吸気系から
スロットルバルブ66を介して吸入した空気と燃料噴射
弁51から噴射されたガソリンとの混合気を燃焼室52
に吸入し、この混合気の爆発により押し下げられるピス
トン54の運動をクランクシャフト56の回転運動に変
換する。ここで、スロットルバルブ66はモータ66a
により開閉駆動される。点火プラグ62は、イグナイタ
58からディストリビュータ60を介して導かれた高電
圧によって電気火花を形成し、混合気はその電気火花に
よって点火されて爆発燃焼する。この爆発燃焼により取
り出されるエネルギが、この車輌を駆動する動力源とな
る。
【0018】このエンジン50の運転は、電子制御ユニ
ット(以下、EFIECUと呼ぶ)70により制御され
ている。EFIECU70には、エンジン50の運転状
態を示す種々のセンサが接続されている。例えば、スロ
ットルバルブ66の開度を検出するスロットルポジショ
ンセンサ67や、原動機の50の負荷を検出する吸気管
負圧センサ72、エンジン50の水温を検出する水温セ
ンサ74、ディストリビュータ60に設けられクランク
シャフト56の回転数と回転角度を検出する回転数セン
サ76及び回転角度センサ78などである。なお、EF
IECU70には、この他、例えばイグニッションキー
の状態STを検出するスタータスイッチ79なども接続
されているが、その他のセンサ,スイッチなどの図示は
省略した。
【0019】エンジン50のクランクシャフト56は、
クラッチモータ30を介して駆動軸22Aに結合されて
いる。このクラッチモータ30は、切換クラッチ付きの
ものであるが、その構成は、後で詳しく説明する。駆動
軸22Aは、減速ギヤ23を介して前輪駆動用のディフ
ァレンシャルギヤ24に結合されており、駆動軸22A
から出力されるトルクは最終的に左右の前輪26,28
に伝達される。他方、後輪27,29には、後輪用のデ
ィファレンシャルギヤ25を介して、アシストモータ4
0が結合されている。即ち、この車輌1では、前輪2
6,28は、エンジン50およびクラッチモータ30に
より、他方後輪27,29は、アシストモータ40によ
り、各々駆動される四輪駆動車輌として構成されてい
る。
【0020】これらのクラッチモータ30及びアシスト
モータ40は、制御装置80により制御されている。制
御装置80の構成は後で詳述するが、図3に示したよう
に、内部には制御CPUが備えられており、シフトレバ
ー82に設けられたシフトポジションセンサ84やアク
セルペダル64に設けられその操作量を検出するアクセ
ルペダルポジションセンサ65、更にはブレーキペダル
68の操作量を検出するブレーキペダルポジションセン
サ69なども接続されている。また、制御装置80は、
上述したEFIECU70と通信により、種々の情報を
やり取りしている。これらの情報のやり取りを含む制御
については、後述する。
【0021】動力伝達装置20の構成について説明す
る。図3に示すように、動力伝達装置20は、大きく
は、動力を発生するエンジン50、このエンジン50の
クランクシャフト56の一端にダンパ31を介して結合
されたクラッチモータ30、このクラッチモータ30と
は別体に設けられ後輪用の駆動軸22Bに結合されたロ
ータ42を有するアシストモータ40、及びクラッチモ
ータ30とアシストモータ40を駆動・制御する制御装
置80から構成されている。
【0022】クラッチモータ30の概略構成について、
図1により説明する。クラッチモータ30は、図1に示
すように、アウタロータ32に回転磁界を形成する三相
コイル36を備え、インナロータ34の外周面に永久磁
石を貼付した永久磁石型の同期電動機として構成されて
いる。アウタロータ32において三相コイル36用のス
ロット及びティースを形成する部分は、無方向性電磁鋼
板の薄板を積層することで構成されている。このクラッ
チモータ30のインナロータ34は、ダンパ31を介し
てエンジン50のクランクシャフト56に結合されてお
り、アウタロータ32は、切換クラッチ機構10に結合
されている。なお、アウタロータ32のこの三相コイル
36との電力のやり取りは、本実施例ではスリップリン
グ38を介して行なっている。クラッチモータ30は、
このスリップリング38を介して、三相コイル36に電
力を供給して力行させる場合と、三相コイル36から電
力を取り出して回生させる場合とが存在する。
【0023】切換クラッチ機構10は、アウタロータ3
2に機械的に固定されたセンタギヤ12,車体に固定さ
れた固定ギヤ11,減速ギヤに結合された出力ギヤ13
と、これら3つのギヤの係合状態を切り換える摺動子1
5、この摺動子15を作動桿16を介して図1矢印方向
に摺動させるアクチュエータ18とから構成されてい
る。アクチュエータ18は、摺動子15を駆動すること
により、センタギヤ12を、固定ギヤ11と係合した状
態(以下、固定状態と呼ぶ)もしくは出力ギヤ13と係
合した状態(以下、出力状態と呼ぶ)のいずれかの状態
に切り換える。
【0024】切換クラッチ機構10により、アウタロー
タ32の回転が出力ギヤ13を介して出力される状態に
なると、アウタロータ32の回転は、駆動軸22Aへと
出力される。このとき、アウタロータ32のトルクは、
減速ギヤ23により、その減速比(実施例では約1:
4)により増幅されて前輪26,28に伝達され、前輪
26,28を駆動する力となる。なお、クランクシャフ
ト56には、その回転角度θeを検出するレゾルバ39
Aが、他方、駆動軸22Aには、その回転角度θfを検
出するレゾルバ39Bが設けられている。両レゾルバ3
9A,39Bが検出したクランクシャフト56の回転角
度θeと駆動軸22Aの回転角度θfとに基づいて、制
御装置80は、クラッチモータ30のアウタロータ32
に対するインナロータ34の相対的な回転角度(電気
角)を知ることができる。
【0025】他方、クラッチモータ30とは別体に設け
られたアシストモータ40も、クラッチモータ30同
様、同期電動機として構成されているが、回転磁界を形
成する三相コイル44は、ケース45に固定されたステ
ータ43に巻回されている。このステータ43も、無方
向性電磁鋼板の薄板を積層することで形成されている。
ロータ42の外周面には、複数個の永久磁石46が設け
られている。アシストモータ40では、力行時には、こ
の永久磁石46により磁界と三相コイル44が形成する
磁界との相互作用により、ロータ42が回転する。回生
時には、このロータ42の回転により三相コイル44か
ら電力が取り出される。このロータ42がせ結合された
駆動軸22Bは、減速機23Bを介して、後輪27,2
9用のディファレンシャルギヤ25に結合されている。
駆動軸22Bの回転は、このディファレンシャルギヤ2
5を介して、後輪27,29に分配される。駆動軸22
Bには、その回転角度θrを検出するレゾルバ48が設
けられている。また、駆動軸22Bは、ケース45に設
けられたベアリング49により軸支されている(図3参
照)。
【0026】次に、クラッチモータ30及びアシストモ
ータ40を駆動・制御する制御装置80について説明す
る。制御装置80は、図3に示すように、クラッチモー
タ30との間で電力を双方向にやり取り可能な第1の駆
動回路91、アシストモータ40との間で電力を双方向
にやり取り可能な第2の駆動回路92、両駆動回路9
1,92を制御する制御CPU90、二次電池であるバ
ッテリ94から構成されている。制御CPU90は、1
チップマイクロプロセッサであり、内部に、ワーク用の
RAM90a、処理プログラムを記憶したROM90
b、入出力ポート(図示せず)及びEFIECU70と
通信を行なうシリアル通信ポート(図示せず)を備え
る。この制御CPU90には、レゾルバ39Aからのエ
ンジン回転角度θe、レゾルバ39Bからの駆動軸22
Aの回転角度θf、レゾルバ48からの駆動軸22Bの
回転角度θr、アクセルペダルポジションセンサ65か
らのアクセルペダルポジション(アクセルペダルの踏込
量)AP、シフトポジションセンサ84からのシフトポ
ジションSP、ブレーキペダルポジションセンサ69か
らのブレーキポジションBP、第1の駆動回路91に設
けられた2つの電流検出器95,96からのクラッチ電
流値Iuc,Ivc、第2の駆動回路に設けられた2つ
の電流検出器97,98からのアシスト電流値Iua,
Iva、バッテリ94の残容量を検出する残容量検出器
99からの残容量BRMなどが、入力ポートを介して入力
されている。なお、残容量検出器99は、バッテリ94
の電解液の比重またはバッテリ94の全体の重量を測定
して残容量を検出するものや、充電・放電の電流値と時
間を演算して残容量を検出するものや、バッテリの端子
間を瞬間的にショートさせて電流を流し内部抵抗を測る
ことにより残容量を検出するものなどが知られている。
【0027】また、制御CPU90からは、第1の駆動
回路91に設けられたスイッチング素子である6個のト
ランジスタTr1ないしTr6を駆動する制御信号SW
1と、第2の駆動回路92に設けられたスイッチング素
子としての6個のトランジスタTr11ないしTr16
を駆動する制御信号SW2と、切換クラッチ機構10の
アクチュエータ18への駆動信号SCCとが出力されて
いる。第1の駆動回路91内の6個のトランジスタTr
1ないしTr6は、トランジスタインバータを構成して
おり、それぞれ、一対の電源ラインP1,P2に対して
ソース側とシンク側となるよう2個ずつペアで配置さ
れ、その接続点に、クラッチモータ30の三相コイル
(UVW)36の各々が、スリップリング38を介して
接続されている。電源ラインP1,P2は、バッテリ9
4のプラス側とマイナス側に、それぞれ接続されている
から、制御CPU90により対をなすトランジスタTr
1ないしTr6のオン時間の割合を制御信号SW1によ
り順次制御し、各コイル36に流れる電流を、PWM制
御によって擬似的な正弦波にすると、三相コイル36に
より、回転磁界が形成される。
【0028】他方、第2の駆動回路92の6個のトラン
ジスタTr11ないしTr16も、トランジスタインバ
ータを構成しており、それぞれ、第1の駆動回路91と
同様に配置されていて、対をなすトランジスタの接続点
は、アシストモータ40の三相コイル44の各々に接続
されている。従って、制御CPU90により対をなすト
ランジスタTr11ないしTr16のオン時間を制御信
号SW2により順次制御し、各コイル44に流れる電流
を、PWM制御によって擬似的な正弦波にすると、三相
コイル44により、回転磁界が形成される。
【0029】切換クラッチ機構10のアクチュエータ1
8に出力される駆動信号SCCは、正負のパルス信号で
あり、正のパルス信号と負のパルス信号により、アクチ
ュエータ18を、短時間駆動し、摺動子15を2つの位
置に切り換える。即ち、アクチュエータ18は、正のパ
ルス信号を受けて、3つのギヤの状態を、センタギヤ1
2と固定ギヤ11とが係合した固定状態に切り換える。
また、アクチュエータ18は、負のパルス信号により、
センタギヤ12と出力ギヤ13とが係合した出力状態に
切り換える。切換クラッチ機構10が固定状態となる
と、クラッチモータ30のアウタロータ32は、固定さ
れ回転することはない。この状態では、駆動軸22Aと
クラッチモータ30とは、分離された状態となる。ま
た、切換クラッチ機構10が出力状態となると、クラッ
チモータ30のアウタロータ32は、駆動軸22Aと係
合された状態となり、アウタロータ32回転は、減速機
23を介してディファレンシャルギヤ24に出力され
る。
【0030】制御装置80と制御装置80により制御さ
れるこれらクラッチモータ30およびアシストモータ4
0とは、別体に配置されているが、四輪に動力を分配・
伝達することから、以下、動力伝達装置20と総称す
る。駆動力の分配・伝達を行なうための構成を模式的に
示したのが、図4である。このとき、切換クラッチ機構
10は、出力状態に切り換えられているものとする。エ
ンジン50から取り出されたエネルギ(トルクTe×回
転数Ne)は、クラッチモータ30を介して駆動軸22
Aに伝達されるが、クラッチモータ30に滑り回転を生
じさせた場合には、この回転数差(△N=Ne−Nd)
×伝達トルクTdに対応したエネルギが、クラッチモー
タ30の三相コイル36から回生される。ここで、Nd
は、駆動軸22Aの回転数、Tdは、駆動軸22Aに伝
達されるトルクである。このエネルギは、スリップリン
グ38から第1の駆動回路91を介して回収され、バッ
テリ94に蓄えられる。他方、アシストモータ40で
は、このクラッチモータ30を介して駆動軸22Aに出
力されたトルクを勘案し、所定のトルクを発生する。こ
のトルクは、バッテリ94に蓄えられたエネルギもしく
はクラッチモータ30により回生されたエネルギによ
り、アシストモータ40を力行することにより得られ
る。仮に、エネルギ変換に伴うロスがないものとし、ク
ラッチモータ30で回生されたエネルギだけがすべてア
シストモータ40により消費されるものとすれば、アシ
ストモータ40により出力されるエネルギPrは、クラ
ッチモータ30により回生されるエネルギ△Pに等しく
なり、前後の駆動軸22A,22Bの回転数Ndが等し
いとすれば、△P=Nd×Tdとなる。この場合、前輪
26,28と後輪27,29とには、それぞれTe,T
rのトルクが配分されることになる。なお、バッテリ9
4との間で電力のやり取りが可能であることを考えれ
ば、前輪26,28と後輪27,29とのトルクの分配
比は、所定の範囲で設定することができる。各車輪に分
配されるトルクがおよそ等しければ、いわゆるフルタイ
ム4WDとほぼ同様な駆動力の配分となる。
【0031】更に、本実施例の四輪駆動車輌では、切換
クラッチ機構10により、次の動作も可能である。切換
クラッチ機構10が固定状態に切り換えられると、クラ
ッチモータ30のアウタロータ32と駆動軸22Aとの
係合は切り離される。即ち、もし車輌が走行中であれ
ば、前輪26,28は遊動輪となり、車輌は、後輪2
7,29に出力されるアシストモータ40による駆動力
のみで走行することになる。運転者がアクセルペダル6
4から足を離している場合(減速中や下り坂の場合等)
には、アシストモータ40は、後輪27,29の回転に
より電力を回生することもあり得る。この場合には、ア
シストモータ40は、回生ブレーキとして作用する。い
ずれにせよ、切換クラッチ機構10が、固定状態に切り
換えられていれば、クラッチモータ30の運転は、駆動
軸22Aの回転とは無関係となるから、車輌が走行中で
あれ、停車中であれ、エンジン50の出力を用いて、ク
ラッチモータ30で発電を行ない、バッテリ94を充電
するといった使い方が可能となる。なお、エンジン50
が停止している場合、クラッチモータ30を始動用モー
タとして利用し、エンジン50を起動するという用い方
も可能となる。この場合、クラッチモータ30のトルク
が駆動軸22Aに伝達されることがなく、エンジン50
の起動が、車輌の走行に影響を与えないという利点が得
られる。
【0032】次に、制御装置80における制御について
説明する。図5は制御CPU90における車輌の駆動制
御の処理の概要を示すフローチャートである。図示する
ように、この処理ルーチンが起動されると、まずアクセ
ルペダルポジションセンサ65からの信号を読み取るこ
とにより、アクセルポジションAPを読み込み(ステッ
プS100)、このアクセルポジションAPに基づいて
車輌が必要とするトルクTd*を求める処理を行なう
(ステップS110)。次に、前輪26,28側と後輪
27,29側に配分するトルク比RTを運転状態に基づ
いて求める処理を行なう(ステップS120)。トルク
比RTを求める運転状態とは、例えば各輪のスリップの
状態、車速に対するアクセルペダルの踏み込み量、路面
の摩擦係数μなどを勘案して定めることができる。もと
より、運転者の指示により一律に定めるものとしても良
い。また、クラッチモータ30は、その構造上、駆動軸
22A側に出力可能なトルクTcが入力する側のトルク
(即ちエンジントルクTe)と等しくなることに鑑み、
エンジン50の効率的な運転を優先して、エンジン50
のトルクTeを与件とし、RT=Te/(Td*−T
e)となるようトルク比RTを定めるものとしても良
い。
【0033】前後輪のトルク比を定めたあと、クラッチ
モータ30を発電専用とすべきかの判断を行なう(ステ
ップS130)。クラッチモータ30を発電専用とすべ
きか否かの判断は、残容量検出器99により検出される
バッテリ94の残容量BRMに基づいて判断することがで
きるが、この判断は、車輌に対する走行上の要求を併せ
て行なうことが望ましい。例えば、図6に示すように、
残容量検出器99により検出された残容量BRMが、これ
以下では充電を行なうことが望ましいとして定められた
所定値B1以上か否かの判断(ステップS132)を行
なうものとし、BRM>B1であれば、クラッチモータ3
0を発電専用とする必要はないと判断する。一方、残容
量BRMが所定値B1より小さいと判断された場合には、
残容量が、これ以上放電を継続することを許さない値と
して設定された下限ガード値Bmin 以下か否かの判断
(ステップS134)を行なう。残容量BRMが所定値B
1以下でかつ下限ガード値Bmin 以上の場合、更に車輌
の走行に対する要求について判断し、四輪駆動要求があ
ると判断された場合には、四輪駆動による走行を優先す
るとして、クラッチモータ30を発電専用とするとは判
断しない。かかる判断における車輌の走行に対する要求
についての判断とは、例えば加速中であるかとか、車輌
が停止しているかなど、様々なケースを考えることがで
きる。バッテリ94の残容量の大小だけでなく、車輌に
対する走行上の要求を併せて判断しているのは、後述す
るように、クラッチモータ30を発電専用として用いる
場合、車輌のトルクは後輪27,29だけに付与される
ことになるからである。したがって、低ミュー路などの
ように車輪がスリップしやすい条件下では、できるだけ
四輪走行を継続するよう判断したり、低負荷走行時には
早めにクラッチモータ30を発電専用とすると判断した
りすることが考えられる。
【0034】かかる判断によりクラッチモータ30を発
電専用とはしないと判断された場合には、切換クラッチ
機構10を、出力状態に切り換える制御もしくは既に出
力状態に切り換えられていればその状態に維持する制御
を行なう(ステップS140)。即ち、バッテリ94の
残容量が十分にある場合には、特別な制御を行なうこと
なく、前後輪からトルクを出力するとして、切換クラッ
チ機構10の状態を出力状態とするのである。
【0035】その後、先に定めたトルク比RTから駆動
軸22A,22Bのそれぞれの目標トルクTc*および
Ta*を求める処理を行なう(ステップS150,16
0)。即ち、アクセルポジションAPに基づいて求めた
要求トルクTd*を、トルク比RTにより、前後輪に配
分するとして、前輪に出力すべきトルクTc*および後
輪に出力すべきトルクTa*を、 Tc*←Td*×RT、 Ta*←Td*×(1−RT)、 として、各々求めるのである。その後、こうして求めた
各モータの目標トルクTc*,Ta*に基づいて、クラ
ッチモータ制御(ステップS170)、アシストモータ
制御(ステップS180)およびでエンジン制御(ステ
ップS190)を行なう。
【0036】クラッチモータ30およびアシストモータ
40の制御は、基本的には同じものであり、次にように
行なわれる。まず、レゾルバ39A,39Bからの検出
信号を用いてクラッチモータ30の電気角を求め、レゾ
ルバ48からの信号を用いてアシストモータ40の電気
角を求める。次に、各モータの三相コイルに流れる電流
値を、電流検出器95ないし98により読み出し、これ
を三相−二相変換して、d軸およびq軸電流を求める。
このd軸,q軸電流から、目標トルクTc*,Ta*を
得るための電流値を求め、今度はこれを二相−三相変換
し、各モータの三相コイルに流すべき三相の電流値を求
める。三相コイルに流す電流は、実際には、電圧の印加
時間(パルス幅)により制御しているので、最終的に
は、第1,第2駆動回路91,92の各トランジスタT
r1ないしTr6,Tr11ないしTr16のスイッチ
ング時間を制御することになる。以上により、クラッチ
モータ30とアシストモータ40が制御される。
【0037】一方、エンジン制御(ステップS190)
は、次の目的で行なわれる。クラッチモータ30では、
その構造上、エンジン50のトルクTeがそのまま駆動
軸22AのトルクTcとなる。したがって、ステップS
190のエンジン制御では、前輪26,28に出力され
るトルクが、先に定めたトルク比RTに従う値となり、
かつエンジン50が最も効率よく運転される条件で行な
われることになる。
【0038】上述した制御(ステップS140ないしS
190)は、バッテリ94の残容量BRMが十分にある場
合など、クラッチモータ30を発電専用に制御する必要
がないと判断された場合に行なわれる。一方、ステップ
S130(詳細は図6参照)で、クラッチモータ30を
発電専用で制御すべきと判断された場合には、ステップ
S240以下の処理が行なわれる。即ち、まず切換クラ
ッチ機構10を固定状態に切り換えるかあるいは既に固
定状態に切り換えられていればその状態を維持するよう
に制御する(ステップS240)。この結果、クラッチ
モータ30と駆動軸22Aとの接続は切り離される。そ
こで、クラッチモータ30を、発電専用の制御により運
転し(ステップS270)、これに合わせて、アシスト
モータ40の制御(ステップS280)と、エンジン5
0の制御(ステップS290)とを行なう。これらの制
御は、次のように行なわれる。
【0039】車輌全体に必要なトルクTd*は、ステッ
プS110で求めているのが、現在の後輪の回転数Nd
から、アシストモータ40で出力すべきエネルギPd
は、Pd=Td*×Ndとして、求めることができる。
一方、バッテリ94の充電に必要な電力エネルギをPE
*とすると、エンジン50から出力すべきエネルギ(同
時にクラッチモータ30により発電すべきエネルギ)
は、Pd+PE*として求めることができる。したがっ
て、クラッチモータ30とエンジン50とは、この条件
を満たしかつエンジン50が最も効率良く運転可能な運
転ポイントで制御すればよい。他方、アシストモータ4
0の制御は、必要なトルクTd*を後輪27,29から
出力するよう行なう。この結果、エンジン50から取り
出されるエネルギは、クラッチモータ30の発電により
電力に変換され、その電力でバッテリ94の充電とアシ
ストモータ40の駆動とが行なわれることになる。
【0040】かかる制御によれば、エンジン50から取
り出されるエネルギを用いて、前輪26,28と後輪2
7,29とのトルクを適正に制御して、四輪駆動を実現
することができる。しかも、本実施例によれば、車輌走
行中に、クラッチモータ30と駆動軸22Aとの結合を
解除して、クラッチモータ30をエンジン50により運
転することができる。この結果、駆動軸22Aにトルク
を付与することなく、発電を行なうことができ、例えば
バッテリ94の充電を優先した運転モードなどを簡単に
実現することができる。更に、本実施例では、バッテリ
94の残容量のみならず車輌に対する四輪駆動の要求も
勘案して運転状態を決めているので、四輪駆動が必要な
場合には、バッテリ94の状態が許す限り、四輪駆動を
継続することができ、他方バッテリ94の状態から充電
が必要となった場合には、四輪駆動は解除するが、車輌
全体のトルクは確保して、バッテリ94の充電を行なう
ことができる。
【0041】上記制御は、ハイブリッドによる四輪駆動
のモードと、いわゆるシリーズハイブリッドの構成とを
切り換えていると見ることができる。即ち、切換クラッ
チ機構10を出力状態に切り換えて前輪26,28にエ
ンジン50からの動力を出力しつつ、アシストモータ4
0から後輪27,29にも動力を出力している状態(四
輪駆動モード)に対して、切換クラッチ機構10を固定
状態に切り換え、エンジン50の動力によりクラッチモ
ータ30で発電を行ない、この電力でアシストモータ4
0を駆動する状態は、いわゆるシリーズハイブリッドの
構成となっている。こうした運転モードの切換を積極的
に行なった方が良い場合が存在する。この点について、
以下説明する。
【0042】車輌が高速走行している場合、駆動軸22
Aの回転数の方がエンジン50のクランクシャフト56
の回転数より高くなり、クラッチモータ30を力行制御
して、クラッチモータ30により回転を増速しないけれ
ばならない場合があり得る。この場合でも、クラッチモ
ータ30の構造上、エンジン50のトルクは駆動軸22
Aにそのまま出力される。したがって、要求トルクに対
して過大なトルクが駆動軸22Aに出力されてしまうこ
とがあり得る。かかる運転条件では、車輌全体の出力を
要求トルクに制御するために、アシストモータ40側で
電力を回生することになる。即ち、エネルギが前輪から
一旦路面に出力され、後輪側で回収されることになり、
エネルギの再循環が起きることになる。エネルギの再循
環が生じると、車輌全体のエネルギ効率は低下するか
ら、かかる運転モードは避けることが望ましい。そこ
で、エンジン50のクランクシャフト56の回転速度よ
り駆動軸22Aの回転速度の方が上回った場合には、エ
ネルギ再循環が生じていると判断して、切換クラッチ機
構10を固定状態に切り換え、いわゆるシリーズハイブ
リッドの構成として車輌を走行するという制御を採用す
ることが考えられるのである。かかる制御を実現するた
めには、図5に示したフローチャートにおいて、ステッ
プS130で、発電専用制御を行なうか否かの判断とし
て、上述した駆動軸22Aとクランクシャフト56の回
転数を比較する処理を行なえばよい。
【0043】以上の実施例では、エンジン50は常に運
転されているものとして説明したが、エンジン50とモ
ータ30,40を用いたハイブリッド車輌では、車輌の
走行中にもエンジン50を停止して、アシストモータ4
0のみで走行する運転モードを取ることができる。この
場合、走行のためのエネルギはバッテリ94から持ち出
されることになり、バッテリ94の残容量が低下すれ
ば、充電するためにエンジン50を起動することにな
る。エンジン50の起動は、切換クラッチ機構10を出
力状態とし、クラッチモータ30を回生モードにするこ
とにより、駆動軸22Aの回転によりエンジン50をク
ランキングして行なうことができる。この場合には、エ
ンジン50が完爆状態となると、エンジン50のクラン
クシャフト56に加わるトルクは、負の状態(外部から
の力で回転されている状態)から、正の状態(エンジン
50自身の力で回転する状態)へと急変する。したがっ
て、この変化は、駆動軸22Aに伝わり、トルクショッ
クとして感じられる場合がある。そこで、切換クラッチ
機構10を固定状態に切り換え、その後、クラッチモー
タ30によりエンジン50をクランキングして、エンジ
ン50の起動を行なうことも可能である。この場合に
は、エンジン50が起動することによるトルク変化が駆
動軸22Aに伝わることはなく、トルクショックの問題
を回避することができる。
【0044】更に、本実施例の応用例として、車輌が停
止した状態でエンジン50を起動する場合を挙げること
ができる。エンジン50と駆動軸22Aとがクラッチモ
ータ30を介して結合されている四輪駆動車の構成で
は、エンジン50をクランキングするためにクラッチモ
ータ30を回転するためには、駆動軸22Aをブレーキ
等で完全に固定しておく必要があった。これに対して、
上記実施例では、停車中の車輌においてエンジン50を
起動する場合には、切換クラッチ機構10を固定状態に
切り換えればよい。この状態では、エンジン50と駆動
軸22Aとは接続されていないから、クラッチモータ3
0によりエンジン50をクランキングする際、駆動軸2
2Aへの影響を考慮する必要がない。
【0045】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2実施例の四輪駆動車輌は、図7に示すよう
に、第1実施例とほぼ同様の構成を有するが、前輪2
6,28に動力を出力する駆動軸22Aに無段変速機3
00を備える点で相違する。この無段変速機300は、
二つの径可変プーリ301,302にベルト305を掛
け渡した構成を有するものであり、制御装置80からの
信号により、プーリ301,302の径を可変すること
により、クラッチモータ30のアウタロータ32の回転
数およびトルクを無段階に変更して、駆動軸22Aに出
力する。この結果、前輪26,28に出力するトルクの
可変範囲を、大幅に広げることができる。したがって、
エンジン50の出力トルクがクラッチモータ30の反力
トルクとして、そのままアウタロータ32側に出力され
てしまうと言う構成を採用しながら、前後輪のトルク比
RTを、自由に制御することができる。この場合でも、
切換クラッチ機構10を切り換えることにより、第1実
施例と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
【0046】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。第3実施例の四輪駆動車輌は、図8に示すよう
に、第1実施例とほぼ同様の構成を備え、切換クラッチ
機構310の構成および前輪用にもう一つのモータ35
0を備える点で、第1実施例と相違する。この実施例で
は、前輪用の駆動軸22Aは、減速機23Aを介してク
ラッチモータ30のアウタロータ32と直接かつ常時接
続されている。また、切換クラッチ機構310は、この
アウタロータ32と結合された出力ギヤ313、クラッ
チモータ30のインナロータ34の回転軸と結合された
センタギヤ312、もう一つのモータ350の回転軸と
チェーン352により結合された動力ギヤ314、更に
これらのギヤ間の結合状態を切り換える摺動子315、
摺動子315を駆動するアクチュエータ318等から構
成されている。アクチュエータ318は、制御装置80
からの制御信号により、動力ギヤ314をセンタギヤ3
12と結合した状態(以下、オーバドライバ状態とい
う)と、動力ギヤ314を出力ギヤ313と結合した状
態(以下、アンダドライブ状態という)とに切り換え
る。
【0047】モータ350が追加されたことに伴い、制
御装置80内に、もう一つの駆動回路93が設けられて
いる。第1の駆動回路91はクラッチモータ30に、第
2の駆動回路92は350に、それぞれ接続されてお
り、第3の駆動回路93がアシストモータ40に接続さ
れている。なお、この実施例では、第3の駆動回路93
は、第1,第2の駆動回路91,92と同様の回路構成
としたが、後述するように、アシストモータ40の構成
によっては、簡略化した回路構成とすることも可能であ
る。
【0048】かかる構成によれば、切換クラッチ機構3
10を切り換えることにより、モータ350を駆動軸2
2A側に結合したアンダドライブ状態と、モータ350
をエンジン50の出力軸側に結合したオーバドライブ状
態とを簡単に実現することができるので、前輪26,2
8側のトルクを自由に制御することができる。したがっ
て、四輪駆動車輌として、前後輪への駆動力の配分を自
由に設定することができる。しかも、切換クラッチ機構
310をオーバドライブ状態に切り換えて、クラッチモ
ータ30のコイル36に電流を流さないよう制御すれ
ば、駆動軸22Aは、エンジン50やクラッチモータ3
0から切り離された状態とすることができる。従って、
この状態では、エンジン50の出力をすべてモータ35
0により電気エネルギとして回生したり、あるいはモー
タ350によりエンジン50をクランキングしてエンジ
ン50を起動するといった使い方が可能となる。
【0049】なお、かかる構成では、車輌全体で3つの
モータが搭載されることになり、各モータについて一つ
のインバータを用意するすると、全部で3組のインバー
タ(図3に示した3個1組のトランジスタが計6組)が
必要となる。しかし、この実施例では、切換クラッチ機
構310を設けているので、エンジン50による発電
と、駆動軸22A側からの動力による発電(発電制動
時)とを、同じモータ350により行なうことができ
る。したがって、後輪側に配置されたアシストモータ4
0による回生を行なわなくとも、エネルギのロスはほと
んど生じない。そこで、図9に示すように、後輪側のア
シストモータを、ブラシ405を有する直流ブラシモー
タ400として構成することも可能である。この場合、
直流ブラシモータ400と、後輪用駆動軸22Bに結合
された減速機23Bとの間には、クラッチ410を設け
ることが望ましい。このクラッチ410は、制御装置8
0によりオン・オフを制御するものとして差し支えない
が、直流ブラシモータ400側の回転数が高いときの
み、結合状態となるいわゆるワンウェイクラッチとして
も差し支えない。ワンウェイクラッチとした場合には、
切換制御は不要となる。
【0050】かかる構成によれば、直流ブラシモータ4
00を採用しているため、これを制御する回路が簡単に
なり、一方向にのみ動力を付加する構成で良ければ、図
10に示したように、駆動回路のトランジスタTr21
は1個で済ませることができる。双方向に動力を付加す
る場合でも、図11に示したように、4個のトランジス
タTr31〜Tr34で済ませることができる。従っ
て、サーボモータなどをインバータを用いて駆動する構
成(トランジスタは6個必要)と比べて、構成を簡略に
することができる。しかも、駆動力を出力する時以外
は、クラッチ410により、駆動軸22Bと結合は切り
離されているので、ブラシ405の耐久性という問題も
解消することができる。また、交流サーボモータを用い
た場合と比べて、サーボモータが必要とする弱め界磁領
域でのモータ電流が不要となり、システム全体の効率が
向上するという利点も得られる。こうした構成は、特に
通常は前輪駆動で走行し、必要に応じて四輪駆動とする
スタンバイ4Dといったモードで用いることが考えられ
る。こうしたモードでは、後輪に駆動力を付与する時間
は相対的に短いので、直流ブラシモータ400を用いた
構成でも十分対応可能である。
【0051】上述した各実施例においては、エンジン5
0としてガソリンにより運転されるガソリンエンジンを
用いていたが、その他にも、ディーゼルエンジン等のレ
シプロエンジンの他、タービンエンジンや、ジェットエ
ンジン、ロータリエンジンなど各種内燃或いは外燃機関
を用いることができる。
【0052】また、クラッチモータ30及びアシストモ
ータ40としては、PM形(永久磁石形;Permanent Ma
gnet type)同期電動機を用いたが、回生動作及び力行
動作を行なわせるのであれば、その他にも、VR形(可
変リラクタンス形;VariableReluctance type)同期電
動機や、バーニアモータや、直流電動機や、誘導電動機
や、超電導モータなどを用いることができる。また、力
行動作のみ行なわせるのであれば、直流モータやステッ
プモータなどを用いることもできる。
【0053】クラッチモータ30における、インナロー
タ34,アウタロータ32と外部の回転軸との関係は、
逆にすることも可能である。また、アウタロータ32と
インナロータ34の代わりに、互いに対向する円盤状の
ロータを用いるようにしても良い。
【0054】第1及び第2の駆動回路91,92として
は、トランジスタインバータを用いていたが、その他に
も、IGBT(絶縁ゲートバイポーラモードトランジス
タ;Insulated Gate Bipolar mode Transistor)インバ
ータや、サイリスタインバータや、電圧PWM(パルス
幅変調;Pulse Width Modulation)インバータや、方形
波インバータ(電圧形インバータ,電流形インバータ)
や、共振インバータなどが用いることができる。
【0055】二次電池であるバッテリ94としてはPb
バッテリ,NiMHバッテリ,Liバッテリなどを用い
ることができるが、バッテリ94に代えてキャパシタを
用いることもできる。
【0056】以上の各実施例では、動力伝達装置を車輌
に搭載する場合について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、2つの出力軸を有するものであ
れば、船舶,航空機などの交通手段や、その他各種産業
機械などに搭載することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての四輪駆動車輌1
の概略構成を示す構成図である。
【図2】図1の車輌1の概略構成をエンジン50を中心
に示す構成図である。
【図3】図1の四輪駆動車輌1における動力伝達装置2
0を電気的な接続を含めて示す概略構成図である。
【図4】動力伝達装置20の動作原理を説明する説明図
である。
【図5】実施例における駆動制御ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図6】発電専用制御の可否を判定するルーチンを示す
フローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例の概略構成を示す構成図で
ある。
【図8】本発明の第3実施例の概略構成を示す構成図で
ある。
【図9】本発明の第4実施例の概略構成を示す構成図で
ある。
【図10】第4実施例における第3の駆動回路93の一
例を示す説明図である。
【図11】第3の駆動回路93の他の構成例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1…四輪駆動車輌 10…切換クラッチ機構 11…固定ギヤ 12…センタギヤ 13…出力ギヤ 15…摺動子 16…作動桿 18…アクチュエータ 20…動力伝達装置 22A,22B…駆動軸 23A,23B…減速機 24,25…ディファレンシャルギヤ 26,28…前輪 27,29…後輪 30…クラッチモータ 31…ダンパ 32…アウタロータ 34…インナロータ 36…三相コイル 38…スリップリング 39A,39B…レゾルバ 40…アシストモータ 42…ロータ 43…ステータ 44…三相コイル 45…ケース 46…永久磁石 48…レゾルバ 49…ベアリング 50…エンジン 51…燃料噴射弁 52…燃焼室 54…ピストン 56…クランクシャフト 58…イグナイタ 60…ディストリビュータ 62…点火プラグ 64…アクセルペダル 65…アクセルペダルポジションセンサ 66…スロットルバルブ 66a…モータ 67…スロットルポジションセンサ 68…ブレーキペダル 69…ブレーキペダルポジションセンサ 70…EFIECU 72…吸気管負圧センサ 74…水温センサ 76…回転数センサ 78…回転角度センサ 79…スタータスイッチ 80…制御装置 82…シフトレバー 84…シフトポジションセンサ 90…制御CPU 90a…RAM 90b…ROM 91…第1の駆動回路 92…第2の駆動回路 93…第3の駆動回路 94…バッテリ 95,96…電流検出器 97,98…電流検出器 99…残容量検出器 300…無段変速機 301,302…径可変プーリ 305…ベルト 310…切換クラッチ機構 312…センタギヤ 313…出力ギヤ 314…動力ギヤ 315…摺動子 318…アクチュエータ 350…モータ 352…チェーン 400…直流ブラシモータ 405…ブラシ 410…クラッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機の動力が伝達される回転軸に結合
    され、該原動機からの出力を駆動軸に出力可能な動力伝
    達装置において、 相対的に回転可能な2つのロータを備え、一方のロータ
    が前記回転軸に結合された対ロータ型電動機と、 前記回転軸に結合されたロータとは異なる他方のロータ
    を、前記駆動軸に結合した状態または固定した状態のい
    ずれか一つの状態に切り換える状態切換手段と、 少なくとも、前記状態切換手段により前記ロータを固定
    状態としたとき、前記原動機から出力される動力により
    前記対ロータ電動機により発電を行なう制御を行なう発
    電制御手段とを備えた動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動力伝達装置であって、 前記駆動軸として、互いに結合されていない第1,第2
    の駆動軸を備え、 前記状態切換手段は、前記他方のロータを前記第1の駆
    動軸に結合した状態または固定した状態のいずれか一つ
    の状態に切り換える手段であり、 前記第2の駆動軸には、該第2の駆動軸との間で動力の
    やり取りが可能な第2軸用電動機を設けた動力伝達装
    置。
  3. 【請求項3】 前記状態切換手段と前記第1の駆動軸と
    は、変速機を介して結合される請求項2記載の動力伝達
    装置。
  4. 【請求項4】 前記対ロータ電動機は、一方のロータに
    永久磁石を備えた同期電動機である請求項1記載の動力
    伝達装置。
  5. 【請求項5】 回転軸を有する原動機と、前輪および後
    輪をそれぞれ駆動する第1および第2の駆動軸と、前記
    原動機と前記第1,第2の駆動軸との間で動力のやり取
    りを行なう動力伝達装置とを備えた四輪駆動車輌であっ
    て、 相対的に回転可能な2つのロータを備え、一方のロータ
    が前記回転軸に結合された対ロータ型電動機と、 前記回転軸に結合されたロータとは異なる他方のロータ
    を、前記第1の駆動軸に結合した状態または固定した状
    態のいずれか一つの状態に切り換える状態切換手段と、 前記第2の駆動軸に結合され、該第2の駆動軸との間で
    動力のやり取りを行なう第2軸用電動機と、 前記対ロータ電動機および第2軸用電動機とを制御し
    て、前記第1および第2の駆動軸に入出力される動力を
    制御する動力制御手段とを備えた四輪駆動車輌。
  6. 【請求項6】 前記状態切換手段と前記第1の駆動軸と
    は、変速機介して結合される請求項5記載の四輪駆動車
    輌。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の四輪駆動車輌であって、 少なくとも、前記状態切換手段により前記ロータを固定
    状態としたとき、前記原動機から出力される動力により
    前記対ロータ電動機により発電を行なう制御を行なう発
    電制御手段を備えた四輪駆動車輌。
JP15058098A 1998-05-13 1998-05-13 動力伝達装置およびこれを用いた四輪駆動車輌 Pending JPH11332019A (ja)

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