JP4785877B2 - バラの風味を有するアルコール飲料及び該アルコール飲料の製造方法 - Google Patents

バラの風味を有するアルコール飲料及び該アルコール飲料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、バラの風味を有するアルコール飲料及び該アルコール飲料の製造方法に関する。
近年、草花の持つ華やかな芳香をアルコール飲料に付与し、アルコール飲料商品等の付加価値を高めたものが種々提案されている。例えば、特開2001−46049号公報には、酒類にチューリップの花弁を漬け込むことで該チューリップの花弁の有する色及び香味を付与されたアルコール飲料を製造することができる旨が開示されている(特許文献1)。
チューリップの他に、芳香を付加して商品の付加価値を高める花としてバラがある。バラは香りに癖がなく商品の付加する芳香として好適である。また、バラは一般的に高級、高価、高貴などのイメージがある。そのようなバラの芳香の特性を活かして、主に化粧品関連商品の芳香成分に使用されている。
一方、アルコール飲料にバラの芳香を付与し、付加価値を向上させる試みもなされている。すなわち、アルコール飲料の製造工程中に、原料の一つとしてバラを用い、バラの有する芳香をアルコール溶液中に溶出させるものである。アルコール飲料の原料の一部にバラを使用する醸造酒の例としては、特開昭61−289874号公報に、薔薇の花びらの成分を抽出した抽出液と、グルコースと、ワイン酵母を添加して醗酵させることを特徴とする薔薇酒の製造法が開示されている(特許文献2)。また、アルコール飲料の原料の一部にバラを使用する蒸留酒の例としては、例えば、バラのツボミと芋を一緒に仕込み発酵させたのち、蒸留してアルコール濃度を高め、一定期間熟成させて焼酎とするものがある。
特開2001−46049号公報 特開昭61−289874号公報
先述のように、アルコール飲料の原料の一部にバラを使用して製造された醸造酒や蒸留酒は存在する。しかしながら、醸造酒を製造する場合、バラを原料と一緒に仕込んで発酵させると、バラの香気成分よりも苦味や渋味が強調される傾向にある。また、発酵途中にバラの花びらのみを選択して除去することは困難乃至不可能であるため、発酵期間が長い醸造酒はさらにその傾向が強く出る。一方、蒸留酒の場合、蒸留工程などの高温処理によってバラの香気成分の多くが失われてしまい、製品中にはバラの芳香がほとんど残っていないのが実情である。
従って、本発明の目的は、原料の一部にバラを用いたアルコール飲料であって、そのアルコール飲料にバラの芳香が付与されたバラ風味のアルコール飲料を製造する技術を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々の検討を行ったところ、特定の条件でバラの花弁からバラの香気成分を抽出することにより、バラの風味が付与されたアルコール飲料を製造することができるとの知見を得た。
本発明はかかる知見に基づきなされたものであり、(1)バラの花弁から抽出した芳香成分と、醸造用アルコールと、糖と、クエン酸及び/又はリンゴ酸と、を含み、バラの芳香を有するアルコール飲料であって、前記芳香成分が、前記醸造用アルコールと、前記糖と、前記クエン酸及び/又はリンゴ酸との混合溶液中で1〜9時間抽出されたものであることを特徴とする、アルコール飲料を提供するものである。
このような構成により、製造工程中でバラの芳香が損なわれることなく、製品中にバラの風味が十分感じられる程度の芳香が付与されたアルコール飲料とすることができる。
上記発明の好ましい態様は、次の通りである。(2)前記バラが、ダマスク・クラッシック系のバラである、前記(1)に記載のアルコール飲料;(3)前記バラが、ロサ・ダマッセナである、前記(1)又は(2)に記載のアルコール飲料;(4)前記アルコールが、10〜45%(V/V)アルコールである、前記(1)〜(3)のいずれか1に記載のアルコール飲料;(5)前記(1)〜(4)のいずれか1に記載のアルコール飲料を含む、梅酒。
また、本発明は(6)醸造用アルコールと、糖と、クエン酸及び/又はリンゴ酸とを含む混合溶液を調製する工程と、前記混合溶液にバラの花弁を1〜9時間浸漬し、バラの芳香成分を混合溶液中に溶出させる工程と、前記バラの花弁を前記混合溶液から除去する工程と、を有するアルコール飲料の製造方法を提供するものである。
このような構成により、製造工程中でバラの芳香が損なわれることなく、製品中にバラの風味が十分感じられる程度の芳香が付与されたアルコール飲料を製造することができる。
上記発明の好ましい態様は、次の通りである。(7)前記バラが、ダマスク・クラッシック系のバラである、前記(6)に記載のアルコール飲料の製造方法;(8)前記バラが、ロサ・ダマッセナである、前記(6)又は(7)に記載のアルコール飲料の製造方法;(9)前記アルコールが、10〜45%(V/V)アルコールである、前記(6)〜(8)のいずれか1に記載のアルコール飲料の製造方法;(10)さらに、前記アルコール飲料に梅酒を混合する工程を有する、前記(6)〜(9)のいずれか1に記載のアルコール飲料の製造方法;(11)前記梅酒は、活性炭を用いて精製されたものである、前記(10)に記載のアルコール飲料の製造方法。
本発明に係るアルコール飲料及び該アルコール飲料の製造方法によれば、原料の一部にバラを用いた場合であっても、バラの芳香を楽しむことができ、味も良好なアルコール飲料が得られる。
本発明の実施形態のアルコール飲料について説明する。本実施形態に係るアルコール飲料は、既述の通り、バラの花弁から抽出した芳香成分と、醸造用アルコールと、糖と、クエン酸及び/又はリンゴ酸と、を含み、バラの芳香を有するアルコール飲料であって、前記芳香成分が、前記醸造用アルコールと、前記糖と、前記クエン酸及び/又は前記リンゴ酸との混合溶液中で抽出されたものである。
前記バラは、芳香を有する品種であれば特に限定はないが、芳香を有するバラとして、例えば、ロサ・ダマッセナ、オータム・ダマスク、セシル・ブルンネ、芳純、ロサ・ケンティフォリアなどのダマスク・クラッシック系のバラ;ラ・フランス、パパ・メイアン、ネージュ・パルファン、トラディスカントなどのダマスク・モダン系のバラ;レディ・ヒリンドン、スウィート・ジュリエット、グラハム・トーマス、ガーデン・パーティー、デュシュス・ドゥ・ブラバンなどのティー系のバラ;ア・シュロップシャー・ラド、ホワイト・クリスマス、ヘリテージなどのフルーツ系のバラ;ロサ・ルゴサ、粉粧楼、デンティ・ベス、ダブル・ディライト、ロサ・ガリカ・ヴェルシコロールなどのスパイス系のバラ;ブルー・ムーン、ブルー・バユー、ブルー・パルファンなどのブルー系のバラ;コンスタンス・スプライ、セント・セシリア、ジュード・ジ・アブルキュアなどのミルラ系のバラ;等を挙げることができる。前記バラは、1種類でも、2種類以上を併用してもよい。
また、前記バラは花弁のみを使用することが好ましいが、花冠、顎及び顎頭からなる全花を用いることもできる。
前記バラの代わりにバラエキス粉末やバラの香料を用いても雑味が強調されるため好ましくない。
前記バラの添加量は、バラの種類、アルコール飲料に付与するバラの芳香の程度等によって適宜設定することができるが、前記混合溶液に対し1.0〜5.0重量%であることが好ましい。
また、本実施形態に用いるアルコールとしては、醸造用アルコールを用いることが好ましい。アルコールとして醸造用アルコールを用いることにより、バラ由来の苦味や渋味を極力抑制することができる。
前記アルコールは、10〜45%(V/V)アルコールであることが好ましい。アルコール濃度をかかる範囲にすることで、バラの芳香成分を十分に抽出することができ、バラ由来の苦味や渋味を極力抑制することができる。
前記糖は、アルコール飲料の甘味として寄与し、アルコール飲料の風味を向上させるために添加される。前記糖としては特に限定はないが、例えば、三炭糖(トリオース)、四炭糖(テトラオース)、五炭糖(ペントース)、六炭糖(ヘキソース)、七炭糖(ヘプトース)などの単糖類;マルトース(麦芽糖)、ラクトース(乳糖)、スクロース(ショ糖)、セロビオース、ニゲロース、ソホロース(ソフォロース)、トレハロースなどの二糖類;マルトトリオース、シクロデキストリン、ラフィノース、パノース、メレジトース、ゲンチアノースなどの三糖類;フルクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖などのオリゴ糖類;果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖、砂糖混合異性化液糖などの異性化糖等を挙げることができる。糖は、1種類でもよく、2種類以上を併用してもよい。
前記糖の含有量は適宜設定することができるが、本実施形態のアルコール飲料の全量に対し、4.5〜28.0重量%であることが好ましい。
前記クエン酸、前記リンゴ酸は、アルコール飲料の酸味として寄与し、アルコール飲料の風味を向上させるために添加される。その他の有機酸、例えば、乳酸、酒石酸、酢酸などは、バラの芳香やアルコール飲料の風味に悪影響を及ぼすため、本実施形態に用いる有機酸としては不適切である。
クエン酸及びリンゴ酸はそれぞれ単独で用いることができるが、クエン酸及びリンゴ酸を併用することがアルコール飲料の風味の観点から好ましい。クエン酸及びリンゴ酸を併用する場合の含有割合は、25:75〜75:25であることが好ましく、35:65〜65:35であることがより好ましく、45:55〜55:45であることがさらに好ましい。
前記クエン酸及び/又は前記リンゴ酸の含有量は、本実施形態のアルコール飲料の全量に対し、0.1〜1.2重量%であることが好ましい。
本実施形態のアルコール飲料は、前記芳香成分が、前記アルコールと、前記糖と、前記クエン酸及び/又は前記リンゴ酸との混合溶液中で抽出されたものである。前記アルコールと、前記糖と、前記クエン酸及び/又は前記リンゴ酸との混合溶液中でバラの芳香成分を抽出することにより、優れたバラの芳香を有し、かつ、まろやかな味のアルコール飲料を得ることができる。
これに対して、アルコールのみからなる溶液中でバラの芳香成分を抽出したもの、アルコールと糖のみからなる溶液中でバラの芳香成分を抽出したもの、アルコールと有機酸(クエン酸及び/又はリンゴ酸)のみからなる溶液中でバラの芳香成分を抽出したものは、生臭く、不快な香りを呈する及び/又は雑味を呈するため飲料としては不適である。
本実施形態のアルコール飲料は、さらに、日本酒、ビール、ワインなどの醸造酒;焼酎、泡盛、ウィスキー、ブランデーなどの蒸留酒;梅酒などのリキュール;等、他のアルコール飲料を添加するか、これら他のアルコール飲料に添加することができる。本実施形態のアルコール飲料はバラの芳香を有しているため、他のアルコール飲料と混合することにより、バラの芳香が付加されたアルコール飲料を提供することができる。
次に、本実施形態のアルコール飲料の製造方法について説明する。図1は、本実施形態のアルコール飲料の製造方法を説明するためのフローチャートである。
まず始めに、醸造用アルコール2と、糖4と、クエン酸及び/又はリンゴ酸(以下クエン酸及び/又はリンゴ酸を「有機酸6」という場合がある)とを混合し(S1)、混合溶液8を調製する。
本実施形態に用いる醸造用アルコール2としては、10〜45%(V/V)アルコールを用いることが好ましい。アルコール濃度をかかる範囲にすることで、バラの芳香成分を十分に抽出することができ、バラ由来の苦味や渋味を極力抑制することができる。
醸造用アルコール2の添加量は適宜設定することができるが、例えば、70〜95重量%であることが好ましい。
本実施形態に用いる糖4は、アルコール飲料の甘味として寄与し、アルコール飲料の風味を向上させるために添加される。糖4としては特に限定はないが、例えば、三炭糖(トリオース)、四炭糖(テトラオース)、五炭糖(ペントース)、六炭糖(ヘキソース)、七炭糖(ヘプトース)などの単糖類;マルトース(麦芽糖)、ラクトース(乳糖)、スクロース(ショ糖)、セロビオース、ニゲロース、ソホロース(ソフォロース)、トレハロースなどの二糖類;マルトトリオース、シクロデキストリン、ラフィノース、パノース、メレジトース、ゲンチアノースなどの三糖類;フルクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖などのオリゴ糖類;果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖、砂糖混合異性化液糖などの異性化糖等を挙げることができる。糖4は、1種類でもよく、2種類以上を併用してもよい。
糖4の添加量は適宜設定することができるが、本実施形態のアルコール飲料の全量に対し、4.5〜28.0重量%であることが好ましい。
本実施形態に用いるクエン酸、前記リンゴ酸(有機酸6)は、アルコール飲料の酸味として寄与し、アルコール飲料の風味を向上させるために添加される。その他の有機酸、例えば、乳酸、酒石酸、酢酸などは、バラの芳香やアルコール飲料の風味に悪影響を及ぼすため、本実施形態に用いる有機酸としては不適切である。
クエン酸及びリンゴ酸はそれぞれ単独で用いることができるが、クエン酸及びリンゴ酸を併用することがアルコール飲料の風味の観点から好ましい。クエン酸及びリンゴ酸を併用する場合の添加割合は、25:75〜75:25であることが好ましく、35:65〜65:35であることがより好ましく、45:55〜55:45であることがさらに好ましい。
有機酸6の含有量は、本実施形態のアルコール飲料の全量に対し、0.1〜1.2重量%であることが好ましい。
次に、混合溶液8にバラ10を浸漬し、バラ10の芳香成分を混合溶液8中に溶出させる(S2)。
本実施形態に用いるバラ10は、芳香を有する品種であれば特に限定はないが、芳香を有するバラとして、例えば、ロサ・ダマッセナ、オータム・ダマスク、セシル・ブルンネ、芳純、ロサ・ケンティフォリアなどのダマスク・クラッシック系のバラ;ラ・フランス、パパ・メイアン、ネージュ・パルファン、トラディスカントなどのダマスク・モダン系のバラ;レディ・ヒリンドン、スウィート・ジュリエット、グラハム・トーマス、ガーデン・パーティー、デュシュス・ドゥ・ブラバンなどのティー系のバラ;ア・シュロップシャー・ラド、ホワイト・クリスマス、ヘリテージなどのフルーツ系のバラ;ロサ・ルゴサ、粉粧楼、デンティ・ベス、ダブル・ディライト、ロサ・ガリカ・ヴェルシコロールなどのスパイス系のバラ;ブルー・ムーン、ブルー・バユー、ブルー・パルファンなどのブルー系のバラ;コンスタンス・スプライ、セント・セシリア、ジュード・ジ・アブルキュアなどのミルラ系のバラ;等を挙げることができる。バラ10は、1種類でも、2種類以上を併用してもよい。
また、バラ10は花弁のみを使用することが好ましいが、花冠、顎及び顎頭からなる全花を用いることもできる。なお、バラ10の代わりにバラエキス粉末やバラの香料を用いても雑味が強調されるため好ましくない。
バラ10の添加量は、バラの種類、アルコール飲料に付与するバラの芳香の程度等によって適宜設定することができるが、混合溶液8に対し1.0〜5.0重量%であることが好ましい。
混合溶液8にバラ10を浸漬する時間は、1〜9時間であることが好ましい。1時間未満であってもバラの芳香成分を抽出することはできるが、香りが弱いものとなる恐れがある。一方、9時間を超えてバラ10を浸漬すればより強い香りが得られるが、苦味や渋味が増加するためアルコール飲料の風味をかえって損なう可能性がある。
本実施形態のアルコール飲料の製造方法は、アルコール2と、糖4と、有機酸6(クエン酸及び/又はリンゴ酸)との混合溶液8中で抽出されたものである。アルコール4と、糖4と、有機酸6(クエン酸及び/又はリンゴ酸)との混合溶液8中でバラの芳香成分を抽出することにより、優れたバラの芳香を有し、かつ、まろやかな味のアルコール飲料を得ることができる。
これに対して、アルコール2のみからなる溶液中でバラ10の芳香成分を抽出したもの、アルコールと糖のみからなる溶液中でバラの芳香成分を抽出したもの、アルコールと有機酸(クエン酸及び/又はリンゴ酸)のみからなる溶液中でバラの芳香成分を抽出したものは、生臭く、不快な香りを呈する及び/又は雑味を呈するため飲料としては不適である。
バラ10を上記の時間浸漬したのち、バラ10を混合溶液8から除去(S3)することで、所望のバラ酒14(アルコール飲料)を得ることができる。バラ10の除去の方法は特に限定されないが、例えば、フィルターによるろ過、遠心分離などにより実施できる。得られたバラ酒14は、華やかなバラの芳香が付与されたアルコール飲料となる。
本実施形態のアルコール飲料は、さらに、日本酒、ビール、ワインなどの醸造酒;焼酎、泡盛、ウィスキー、ブランデーなどの蒸留酒;梅酒などのリキュール;等、他のアルコール飲料を添加するか、これら他のアルコール飲料に添加することができる。本実施形態のアルコール飲料はバラの芳香を有しているため、他のアルコール飲料と混合することにより、バラの芳香が付加されたアルコール飲料を提供することができる。
例として、梅酒を添加してバラ梅酒を製造する方法を説明する。図2は、バラ梅酒の製造方法を説明するためのフローチャートである。
まず、梅酒20を活性炭で精製し(S4)、処理梅酒22を調製する。梅酒20を活性炭で精製する理由は、梅酒20を直接バラ酒14に添加する場合よりも苦味や渋味が少なく、まろやかな味のバラ梅酒を製造することができるからである。
活性炭の使用量は、梅酒1000mlに対し0.5〜1.5gであることがバラ梅酒の風味の観点から好ましい。
次に、処理梅酒22とバラ酒14を混合する(S6)。処理梅酒22とバラ酒14の混合割合は適宜設定することができるが、バラの香りと梅酒の味とのバランスを考慮して、処理梅酒22とバラ酒14の割合を10:90〜40:60とすることが好ましい。
このような工程を経て、華やかなバラの香りが付与されたバラ梅酒24を得ることができる。
1.バラ酒の製造
20%濃度の醸造用アルコール950L、上白糖178kg、クエン酸3kg、リンゴ酸3kgを混合し、混合溶液を調製した。
芳香成分の抽出に用いたバラとして、ロサ・ダマッセナを用いた。ロサ・ダマッセナのうち、花冠、顎及び顎頭からなる全花を使用した。このロサ・ダマッセナ25kgを先述のようにして調製した混合溶液に投入し、室温で、3.5時間浸漬することにより、混合溶液にロサ・ダマッセナの芳香成分を溶出させた。
浸漬開始から3.5時間を経過したのち、バグフィルターを用いてバラ残渣を分離することで、ロサ・ダマッセナの芳香を有する所望のバラ酒940Lを得た。このバラ酒を分析したところ、Brix21.3、pH2.93、酸度0.57、アルコール濃度18.4%であった。
2.バラ梅酒の製造
前記1で得られたバラ酒と市販の梅酒を用い、以下の要領でバラ梅酒を製造した。梅酒(木の国酒造社製、商品名:完熟梅酒)1000mlに対し1.5gの割合で活性炭(キリンフードテック社製「タケコール」:登録商標)を添加し撹拌することにより、梅酒を活性炭処理した。滓下げした後、0.5μmカートリッジフィルターでろ過し、精製された処理梅酒195Lを得た。
次に、得られた処理梅酒と、前記1で得られたバラ酒を20:80で混合した。この混合液のアルコール濃度を13.5±0.5%に調整し、0.5μmカートリッジフィルターでろ過し、72〜75℃、5分間殺菌処理することにより、ロサ・ダマッセナの芳香を有する所望のバラ梅酒1420Lを得た。このバラ梅酒を分析したところ、Brix18.7、pH2.83、酸度0.51、アルコール濃度13.9%であった。
3.評価試験
(1)官能評価
先述の「1.バラ酒の製造」で製造したバラ酒(実施例1)をサンプルとして、官能評価を行った。比較対象として、アルコールのみからなる溶液中でバラの芳香成分を抽出したバラ酒(比較例1)、バラの抽出をアルコール溶液と糖からなる溶液で抽出した以外は実施例1と同様に製造したバラ酒(比較例2)、バラの抽出をアルコール溶液と有機酸(クエン酸:リンゴ酸=1:1)からなる溶液で抽出した以外は実施例1と同様に製造したバラ酒(比較例3)、市販の梅酒(木の国酒造社製)でバラの芳香成分を抽出したバラ酒(比較例4)についても評価した。
官能評価は、健常なボランティア被験者20名(成人男性10名、成人女性10名)の協力を得て、サンプルが何かを教えないで評価するいわゆるブラインド・テストを行い、バラの香りのバランス(強さや質)、苦味及び渋味の強度について優、良、可又は不可、あるいはプラス(+)又はマイナス(−)で評価を行った。バラの芳香成分の抽出に使用した溶液の組成及び結果を表1に示す。なお、表1中、アルコールの%は容量基準、その他は重量基準である。
Figure 0004785877
表1からわかるように、実施例1は最もバランスがとれたバラの香りを呈し、苦味・渋味は全く感じられなかった。一方、比較例1のように糖も有機酸も含まないアルコール溶液でバラの芳香成分を抽出すると、バラの香りや味に悪影響を及ぼすことが判明した。比較例2はバラの香りはおおむね良好であったが苦味・渋味が感じられ、品質に難点があり、比較例3は比較例1と同様にバラの香りや味に悪影響を及ぼすことが判明した。また、市販の梅酒でバラの芳香成分の抽出を行うと、バラの香りはバランスが崩れて不快臭を呈し、加えて、梅酒の苦味・渋味が強調されることが判明した。
(2)有機酸の検討
バラ酒の酸味に及ぼす有機酸の影響を検討するため、バラの芳香成分を抽出する抽出溶液の有機酸を適宜変更してバラ酒の風味を官能評価した。サンプルとしては、先述の「1.バラ酒の製造」で製造したバラ酒(実施例1)、有機酸をクエン酸とした以外は実施例1と同様にして製造したバラ酒(実施例2)、有機酸をリンゴ酸とした以外は実施例1と同様にして製造したバラ酒(実施例3)、有機酸を乳酸とした以外は実施例1と同様にして製造したバラ酒(比較例5)、有機酸を酒石酸とした以外は実施例1と同様にして製造したバラ酒(比較例6)を用いた。結果を表2に示す。
Figure 0004785877
表3に示すように、クエン酸及び/又はリンゴ酸を用いた場合は良好な品質を有するバラ酒を製造することができた。一方、乳酸、酒石酸を用いた場合はアルコール飲料としては適さないことが判明した。
(3)抽出時間の検討
抽出時間がバラ酒の風味に及ぼす影響を検討するため、異なる抽出時間でバラの芳香成分の抽出を行った。先述の「1.バラ酒の製造」で製造したバラ酒(実施例1)を基準として、抽出時間を0.5時間としたもの(比較例7)、抽出時間を10時間としたもの(比較例8)についても評価した。結果を表3に示す。
Figure 0004785877
表3に示すように、バラの芳香成分の抽出時間は、アルコール濃度が20%の場合、1〜9時間の範囲が好ましいと推察された。
(4)梅酒の処理条件の検討
先述の「2.バラ梅酒の製造」で製造したバラ梅酒(実施例4)をサンプルとして、梅酒の前処理の有無がバラ梅酒の風味に及ぼす影響を検討した。対照として、活性炭処理を行わない梅酒を用いて製造したバラ梅酒(比較例9)を用いた。結果を表4に示す。
Figure 0004785877
表4に示すように、活性炭処理を行った梅酒を用いてバラ梅酒を製造した場合(実施例4)はバラの香りと梅酒の風味がバランスよく感じられた。一方、活性炭処理を行わなかった梅酒を用いてバラ梅酒を製造した場合(比較例9)は、バラの香りが梅酒の香りによってバランスが崩れ不快な香りとなり、加えて、苦味・渋味を強く感じた。
(5)バラ酒と活性炭処理梅酒の混合割合の検討
バラ酒と混合する活性炭処理梅酒の混合割合を検討するため、バラ酒と活性炭処理梅酒の混合比を変えてバラ梅酒を製造した。バラ酒は実施例1のバラ酒を用い、活性炭処理梅酒は実施例5で用いた活性炭処理梅酒を使用した。結果を表5に示す。
Figure 0004785877
表5に示すように、実施例5のバラ梅酒はバラの芳香と梅酒の風味を併せ持ち、評価が高かった。一方、比較例10のバラ梅酒は、バラの香りは良いが、梅酒の風味が感じられなかった。また、比較例11のバラ梅酒は、梅酒の苦味・渋味が強調されたものであった。
本実施形態のアルコール飲料の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本実施形態の梅酒の製造方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
2…醸造用アルコール、4…糖、6…有機酸(クエン酸及び/又はリンゴ酸)、8…混合溶液、10…バラ、12…バラ酒、20…梅酒、22…処理梅酒、24…バラ梅酒

Claims (11)

  1. バラの花弁から抽出した芳香成分と、醸造用アルコールと、糖と、クエン酸及びリンゴ酸と、を含み、バラの芳香を有するアルコール飲料であって、
    前記芳香成分が、前記醸造用アルコール10〜45容量%と、前記糖4.5〜28.0重量%と、前記クエン酸及び前記リンゴ酸0.1〜1.2重量%との混合溶液中にバラ花弁を浸漬して1〜9時間香気成分を抽出する工程と、
    前記バラの花弁を前記混合溶液から除去する工程と、
    を含む方法によって得られうるアルコール飲料。
  2. 前記クエン酸及びリンゴ酸の含有割合が25:75〜75:25である、請求項1に記載のアルコール飲料。
  3. 前記バラが、ダマスク・クラッシック系のバラである、請求項1又は2に記載のアルコール飲料。
  4. 前記バラが、ロサ・ダマッセナである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアルコール飲料。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアルコール飲料を含む、梅酒。
  6. 醸造用アルコール10〜45容量%と、糖4.5〜28.0重量%と、クエン酸及びリンゴ酸0.1〜1.2重量%とを含む混合溶液を調製する工程と、
    前記混合溶液にバラの花弁を1〜9時間浸漬し、バラの芳香成分を混合溶液中に溶出させる工程と、
    前記バラの花弁を前記混合溶液から除去する工程と、
    を有するアルコール飲料の製造方法。
  7. 前記クエン酸及びリンゴ酸の含有割合が25:75〜75:25である、請求項6に記載のアルコール飲料の製造方法。
  8. 前記バラが、ダマスク・クラッシック系のバラである、請求項6又は7に記載のアルコール飲料の製造方法。
  9. 前記バラが、ロサ・ダマッセナである、請求項6〜8のいずれか1項に記載のアルコール飲料の製造方法。
  10. さらに、前記アルコール飲料に梅酒を混合する工程を有する、請求項6〜9のいずれか1項に記載のアルコール飲料の製造方法。
  11. 前記梅酒は、活性炭を用いて精製されたものである、請求項10に記載のアルコール飲料の製造方法。

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