JPH0838152A - 果実酒の製造方法 - Google Patents

果実酒の製造方法

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JPH0838152A
JPH0838152A JP19901094A JP19901094A JPH0838152A JP H0838152 A JPH0838152 A JP H0838152A JP 19901094 A JP19901094 A JP 19901094A JP 19901094 A JP19901094 A JP 19901094A JP H0838152 A JPH0838152 A JP H0838152A
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cherries
fruit wine
fruit
sugar
cherry
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JP19901094A
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Minoru Shimizu
稔 清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】さくらんぼの成分を含有する果実酒の製造方法
に関する。 【構成】1)さくらんぼおよび桃、すももを砂糖を添加
した上、飲用アルコールに所定の期間浸漬することを特
徴とする果実酒の製造方法。 2)それぞれさくらんぼおよび桃、すももの等量に砂糖
の等量を添加した上、飲用アルコールに所定の期間浸漬
することを特徴とする果実酒の製造方法。 3)先ずさくらんぼを砂糖を添加した上、飲用アルコー
ルに所定の期間浸漬しておき、次に桃、すももを、飲用
アルコールに添加して所定の期間浸漬することを特徴と
する果実酒の製造方法。 【効果】さくらんぼの成分による滋養・強壮効果に富ん
だ果実酒が得られる。また、さくらんぼの香気により、
風味や香味をより強く表わした特徴のある果実酒が得ら
れるという効果をも有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はさくらんぼの成分を含
有する果実酒の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】さくらんぼはオウトウ(桜桃)ともい
う。バラ科の主要な果樹である。さくらんぼには東アジ
ア系の中国のオウトウと欧州系のオウトウ(甘果種と酸
果種)とがある。日本で栽培されているのは、明治の始
めに輸入された欧州系の甘果オウトウで、その原産地は
アジア西部、黒海沿岸地方とされている。甘果オウトウ
は次の3群に分類される。 1)ハート群 枝は比較的横に伸び、果実は心臓形、果
皮は薄く、果肉は柔らかく多汁で、品種に黄玉、大紫、
日の出などがある。 2)ビガロー群 枝は直立性で、果実は円形または心臓
形、果皮は厚く、果肉がしまっている。品種にナポレオ
ン、若紫、養老などがある。 3)デューク群 甘果オウトウと酸果オウトウとの雑種
の品種群で、日本へは輸入されはしたが発展せずに終わ
った。
【0003】オウトウの葉はサクラの葉に似て大形、縁
にきょ歯がある。一つの芽から2〜3花が現われ、花柄
は長く、花は白色5弁である。果実は子房の発達したも
ので、6月に成熟する。産地は梅雨季に雨の少ない地方
で山形、福島、山梨県が主産地である。成熟期ごろに雨
にあうと果実が割れるので、梅雨季に雨の多いところで
は栽培がなりたたない。苗木はつぎ木によって作り、台
木には青はだザクラ(サトザクラ系のサクラで真ザクラ
ともいう)が使用される。新しい品種に山形でできた、
佐藤錦、蔵王錦の二つがある。
【0004】なお、日本のさくらんぼなど甘果種のもの
は、生食用にされるが、酸果種のものはかん詰、ジャ
ム、果実酒などの製造に利用される。
【0005】この果実酒は、果実の汁を発光醸造して作
るアルコール性の飲料である。ブドウ酒をはじめ、リン
ゴ酒、ナシ酒、ビワ酒、イチゴ酒、桜桃酒、マルメロ
酒、桜酒、ミカン酒などがあり、日本古来の果実酒にカ
キ酒、桑酒がある。果汁のうちなるべく糖分(11〜1
4%)の多いものを選び、この糖分を酵母によりアルコ
ール発酵を行なって果実酒とする。単なるアルコール性
飲料でなく、それぞれの果実の香味が加わって特有の風
味の酒となる。製法は果実をこまかくくだき圧搾して果
汁をしぼりとり、不足する糖分は砂糖を補い、天然に付
着している酵母か、あるいは培養した酵母を加えて発酵
醸造する。また梅酒のように果実を焼酎または飲料アル
コールに浸して、その香味をだしたものも一般に果実酒
とよんでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、さくらん
ぼは上述のように発酵醸造して果実酒とすることが知ら
れているが、あまり、梅酒のように果実を焼酎または飲
料アルコールに浸して、その香味をだしたものとしては
ほとんど提供されていない。これはさくらんぼを焼酎ま
たは飲料アルコールに浸して得たいわゆる果実酒が、風
味や香味等において飲用に供するだけのものが得られな
かったということを意味している。
【0007】そこで本発明者は、さくらんぼを原料とし
ながら風味がよく、しかも特有の香味有する果実酒を得
ようとしたものであり、さくらんぼに桃およびすももを
配合することによって、上記風味や香味を飲用に充分供
することができるようにした上、従来の果実酒にない特
有の風味や香味を有する果実酒を得ることが可能な果実
酒の製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本願は次の(1)〜
(3)の請求項により構成されている。 (1)さくらんぼおよび桃、すももを砂糖を添加した
上、飲用アルコールに所定の期間浸漬することを特徴と
する果実酒の製造方法。 (2)それぞれさくらんぼおよび桃、すももの等量に砂
糖の等量を添加した上、飲用アルコールに所定の期間浸
漬することを特徴とする果実酒の製造方法。 (3)先ずさくらんぼを砂糖を添加した上、飲用アルコ
ールに所定の期間浸漬しておき、次に桃、すももを、飲
用アルコールに添加して所定の期間浸漬することを特徴
とする果実酒の製造方法。
【0009】この発明で使用されるさくらんぼとしては
ナポレオンが望ましく、風味や香味に優れており、しか
も生食用としての価値の低下とともに安価で使用するこ
とができるためである。もちろん、佐藤錦その他のさく
らんぼも利用可能である。
【0010】この発明を適用してさくらんぼ等から果実
酒を製造するには、まず原料のさくらんぼを水洗いして
よく水切りをした後、そのままもしくは適宜裁断したも
のを使用し、次の(A)ないし(C)のいずれかの処理
を行なう。 (A)浸漬法 さくらんぼの抽出溶媒としては、甲類、乙類の焼酎、ワ
インのほか、ブランデー、キルシュワッサー、ウイスキ
ーなどのウイスキー類、ラム酒、原料アルコール、アル
コール等のスピリッツ類その他の飲用アルコールを使用
することができる。浸漬条件は、10℃以下で1〜3週
間程度でよい。 (B)抽出法 さくらんぼからさくらんぼエキスの抽出液を得るために
使用する抽出溶媒には、エタノールまたはエタノールの
水稀釈液(焼酎等の酒類を含む)が適している。抽出条
件は、10℃以下で1〜3週間程度でよい。
【0011】また、得られた抽出液をさらに蒸留したも
のを使用することもできる。 (C)蒸留法 抽出法に使用する原料よりも、細かく裁断したものを使
用する。
【0012】蒸留法としては、高温度に加熱されること
による香気成分の分解を防ぐために減圧蒸留、または減
圧水蒸気蒸留が適している。低沸点成分を捕集するため
に、冷却装置にドライアイス等の冷媒を使用すると良好
な風味を有する香味液が得られる。
【0013】
【作用】この発明に係る果実酒の製造方法は、以上のよ
うに構成したので、さくらんぼの成分による滋養・強壮
効果に富んだ果実酒が得られる。
【0014】また、さくらんぼの香気により、風味や香
味をより強く表わした特徴のある果実酒が得られるとい
う効果をも有している。
【0015】
【実施例1】ナポレオン種のさくらんぼ500gを、そ
のままの状態でアルコール分35°の焼酎1lに砂糖5
00gとともに浸漬して、10℃で10日保持した。得
られたさくらんぼ液は風味がなく、ほとんど飲用に供す
ることができなかった。その後桃500gを添加して1
0℃で10日保持し、最後にソルダム系のすもも500
gを添加し、10℃で3〜6か月保持した。
【0016】得られた果実酒は独特の風味や香味を有す
るものであり、滋養・強壮効果に富んでいた。なお上記
果実酒中の果実は、ほとんど核だけとなっていて、果肉
はほとんど残っていなかった。
【0017】上記において桃はいずれの種類のものであ
ってもよい。またすももとしては、他のものも使用でき
るがソルダム系のものが着色効果等から見て好適であ
る。すなわち、上記3者の結合により、赤黄色の透明に
近い色および香味に優れた果実酒を得ることができた。
【0018】
【実施例2】それぞれナポレオン種のさくらんぼ500
g、桃250g、ソルダム系のすもも250gを、細か
く裁断した後、75%エタノール溶液1lに浸漬して、
10℃で10日保持した後、濾過して抽出液を得た。
【0019】前記抽出液に必要に応じて有機酸、糖類、
色素とともに、エタノール、または焼酎、清酒、ワイン
等の酒類に3〜10%の範囲で添加して3〜6か月間熟
成すると、独特の香味を有し、さっぱりした風味の果実
酒が得られた。
【0020】
【発明の効果】この発明に係る果実酒の製造方法は、以
上のように構成したので、さくらんぼの成分による滋養
・強壮効果に富んだ果実酒が得られる。
【0021】また、さくらんぼの香気により、風味や香
味をより強く表わした特徴のある果実酒が得られるとい
う効果をも有している。
【0022】下記表1に本発明の比較データを示す。
【0023】
【表1】 表1において使用した焼酎はアルコール分35°の焼酎
であり、焼酎1lに対して上記重量の果実を添加した。
なお砂糖はグラニュー糖であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 さくらんぼおよび桃、すももを砂糖を添
    加した上、飲用アルコールに所定の期間浸漬することを
    特徴とする果実酒の製造方法。
  2. 【請求項2】 それぞれさくらんぼおよび桃、すももの
    等量に砂糖の等量を添加した上、飲用アルコールに所定
    の期間浸漬することを特徴とする果実酒の製造方法。
  3. 【請求項3】 先ずさくらんぼを砂糖を添加した上、飲
    用アルコールに所定の期間浸漬しておき、次に桃、すも
    もを、飲用アルコールに添加して所定の期間浸漬するこ
    とを特徴とする果実酒の製造方法。
JP19901094A 1994-07-29 1994-07-29 果実酒の製造方法 Pending JPH0838152A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306975A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 National Research Inst Of Brewing 酒類の製造方法
CN103173329A (zh) * 2012-11-14 2013-06-26 潘海燕 家庭酿制樱桃酒工艺
US8941266B2 (en) 2006-05-30 2015-01-27 Auckland Uniservices Limited Inductive power transfer system pick-up circuit
JP2016002003A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 サントリーホールディングス株式会社 複数種の酵母を利用した果実酒とその製造方法
CN108865561A (zh) * 2018-05-28 2018-11-23 安徽金古堆绿色农业有限责任公司 一种养生冬枣酒的制作方法
CN110540914A (zh) * 2019-09-30 2019-12-06 山东农业大学 一种降低樱桃酒中氨基甲酸乙酯的方法
CN114369511A (zh) * 2022-01-17 2022-04-19 贵州省生物研究所 九阡李无硫桃红果酒酿造方法

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