JP4779212B2 - 部品姿勢選別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は部品姿勢選別装置、特に発光ダイオ−ドの姿勢選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は本発明に適用される部品としての発光ダイオ−ドを示すが図1Aに示す発光ダイオ−ドL1は逆T字形形状を呈し、白又は銀色の直方形状の不透明部P1とレンズの働きをする透明部Q1とからなっており不透明部P1に発光ダイオ−ド本体が埋設されており透明部Q1を透して外方に赤色光を発射するようにしている。なお図示せずとも不透明部P1の両端に電極を備えている。不透明部P1の長さl’(エル・ダッシュ)は3.2mm、巾a’は1.6mm、厚さd’は0.5mmであり、透明部Q1の長さl(エル)は図示するように不透明部の長さl’(エル・ダッシュ)よりは小さくその巾aは不透明部の巾a’と等しい。またその厚みdは1.0mmである。このような部品L1を矢印方向に図示する姿勢で移送する場合、図25で示すような移送姿勢選別装置が考えられる。図25において振動トラックTは移送面2と側壁部3とからなっており、この側壁部3に当接しながら発光ダイオ−ドL1が振動により移送される。
側壁部3には図26で示すようなT字型の開口3aが形成されており、この両側に図25において発光体1aと受光体1bが設けられており、開口3aを均一に透光している。ここに発光ダイオ−ドL1が至ると図26(A)で示すようにその透明部Q1を上方にして移送されてくる。この場合には開口3aの図示したような関係で移送されてくる。この場合には開口3aの水平部を完全に遮光することはないので図示しない空気噴出手段から空気を噴出せずそのまま図において振動により右方へと移送される。
次に図26(C)に示されるように天地逆にして移送されてきた部品L1はその不透明部P1が開口3aの水平部を完全に遮光し、また透明部Q1は開口3aの垂直部を覆う形と成るがここは透明部であるので光を完全に遮断することはない。
しかしながら上述したように不透明部P1を上方にした部品は異姿勢であるのにもかかわらず透明部Q1が開口3aの垂直部を覆っても、光を透すので排除されるべき姿勢であるのに排除されないことになる。従ってこのような部品姿勢選別装置は用いることは出来ない。もし透明部Q1 が図26(B)に示すように不透明なら開口3aを全体を完全に遮光するので異姿勢と判断し噴出空気により排除される。
次に図27で示すような反射型の部品姿勢選別装置5がある。この場合には受光用の光フィバ−と投光用の光ファイバ−を備えており、投光用の光ファイバ−からの光をその先端部に設けたレンズ5aにより部品L1上に焦点を結ぶようにしている。例えばこのレンズ5aから発光ダイオ−ドL1までの距離は7〜8mmである。この検出装置としての部品姿勢選別装置で図示するような姿勢の部品L1とこれと異なる異姿勢のダイオ−ドL1’とを区別する。しかし、不透明部P1にはこの範囲内で何らかの小さいマ−クMが施されていることが多く、また、この部品の切断加工の際には透明部Q1あるいは不透明部P1にバリがつくことがあり、あるいは透明部Q1を不透明部P1に接着するのに接着剤を用いているがこの接着剤がはみ出ている場合もある。従って選別装置5は厳密に発光ダイオ−ドL1の表面から反射する反射光を検出して、その姿勢を判別する際、マ−クMやばりのために受光レベルが変動し正姿勢を判断しがたくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、例えば発光ダイオ−ドの正姿勢を確実に検出することの出来る部品姿勢選別装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題は、
透明部及び不透明部を有する部品を移送する移送路と、
第1の位置に設けられ、前記移送路からの排除の対象となる異姿勢で移送される前記部品のうち、第1の異姿勢で移送される前記部品を排除する第1の部品姿勢検出部と、
前記移送路での前記部品の移送方向で前記第1の位置より下流側である第2の位置に設けられ、第1の異姿勢で移送される前記部品、及び、前記第1の異姿勢とは異なる第2の異姿勢で移送される前記部品を排除する第2の部品姿勢検出部と、
前記移送路での前記部品の移送方向で前記第2の位置より下流側である第3の位置に設けられ、前記第2の異姿勢で移送される前記部品、及び、前記第1及び第2の異姿勢の両方とは異なる第3の異姿勢で移送される前記部品を排除する第3の部品姿勢検出部とを具備し、
前記第1の部品姿勢検出部は、前記移送路を挟んで前記移送路の両側にそれぞれ配置された発光体及び受光体を含む第1の透過型光センサを有し、前記第1の透過型光センサにより前記発光体から前記受光体に向かって前記移送路の路面上を横切るように投光することで、前記第1の透過型光センサからの光が前記不透明部で遮断されるような前記部品の姿勢を、前記第1の異姿勢として該部品を排除し、
前記第2の部品姿勢検出部は、前記移送路を挟んで前記移送路の両側にそれぞれ配置された発光体及び受光体を含む、該発光体から受光体に向かって移送路の路面上を横切るように投光する第2の透過型光センサと、前記移送路の真上に設けられ、前記移送路に向かうように投光し、該投射した光の焦点を前記移送路の路面上で結ぶためのレンズ系を有する第1の反射型光センサとを有し、前記第2の透過型光センサの発光体により投光された光が、前記第1の異姿勢で移送される前記部品の不透明部で遮断された場合、該部品を排除し、かつ、前記第1の反射型光センサにより前記移送路に向かって投射された光が前記不透明部で直接反射されるような前記部品の姿勢を、前記第2の異姿勢として該部品を排除し、
前記第3の部品姿勢検出部は、前記移送路で移送される前記部品に対して斜め上方から前記移送路の路面上を横切るように投光する第2の反射型光センサを有し、前記第2の反射型光センサが前記第2の異姿勢で移送される前記不透明部で反射された光を受光した場合、該部品を排除し、かつ、前記第2の反射型光センサが受光した、前記透明部で反射された光の反射レベルに応じて、前記第3の異姿勢で移送される前記部品を排除する
ことを特徴とする部品姿勢選別装置、によって解決される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
図2および図3は本発明に係る部品姿勢選別装置を設けたボウル12と楕円振動駆動部11を備えた振動パ−ツフィ−ダ10を示す。楕円振動駆動部11は図2においてボウル12はだ円振動駆動部11と結合されており、これはボウル12と基台部14とを結合する等角度間隔で配設された垂直板バネと一対の水平振動駆動部15と垂直振動駆動部16とからなり、これらに相互に位相のずれた電流を流すことによりボウル12は楕円振動を行なう。また防振ゴムrは基台部14を床S上に防振支持している。
【0010】
図3で示すようにボウル12はほぼ円形であるが、スパイラル状のトラックTは本実施の形態では反時計方向に形成されており、その上流側から順次半円弧状の切欠きで成る単列にする単列部21及び層調整部22、早出し・流量調整部23、断面がU字状の円弧状のトラック24、25から成っており円弧状のトラック25から一列でダイオ−ドL1は本発明に係るの部品整列部26に導入される。この部品整列部26には第1部品姿勢検出部30、第2部品姿勢検出部31及び第3部品姿勢検出部32が設けられており所定の姿勢の発光ダイオ−ドL1が部品姿勢保持トラック部33から一個ずつ外方に供給されるように成っている。
【0011】
最上流側の振動トラック部Tから発光ダイオ−ドL1が大量に下流側に振動によって移送されるのであるが半円弧状切欠き21に至った発光ダイオ−ドL1が減列されて第1の層調整部22に至る。ここでは図5で示すようにそのボ−ル内方側の端部に発光ダイオ−ドL1の高さよりはやや小さい厚さの分離板22aが設けられておりここで多層及び多列で到来した発光ダイオ−ドLlは図4で示すようにこの縁部に沿って最下層部の発光ダイオ−ドL1が移送され、その上層部が分離板22aに乗って運ばれる。従ってこの下流側では単層の発光ダイオ−ドL1及びボ−ルの側壁部に沿って重なっているか単層の発光ダイオ−ドL1が下流側に導かれ第2の円弧状切欠き21では再び減列され第2の層調整部22の分離板22aでは上流側の層調整部22の分離板22aと同様な作用を受けて単層の部品と多層の部品とで列をなして早出し流量調整部23に至る。ここでも半円弧状の切欠き21との共同作用で流量調整を行い円弧状のトラック24では横向きの部品は長手方向に矯正され下流側の円弧状トラック25には更にこれを流量調整されて確実に長手方向にしてこの下流側からは上述したように長手方向を移送方向に向けて単列で一個ずづ部品整列部26内に導かれる。
【0012】
図6に明示されるように第1の部品姿勢検出部30は振動トラックTの両側に配設された発光体30aと受光体30bとから成っている。発光体30aからの光線は受光体30bに投光される。またこの振動トラックとの関係では横向きの異姿勢である発光ダイオ−ドL1の不透明部P1を遮光するように位置調整されており部品がここを通過しない時には受光体30bにより最大のレベルで光を受光しているが不透明部P1より遮光されるとこの部品は異姿勢であると判断し空気噴出手段により振動トラックの外方に排除するようにしている。しかしながら天地逆の発光ダイオ−ドは、すなわち不透明部P1を上方にしている部品は透明部Q1の高さ範囲内で光を通過させるので遮光することなく横向きではないと判断して下流側へと導かれる。このためにこの下流側に第2の部品姿勢検出部31を設けている。
【0013】
図7は第2部品姿勢検出部31の断面図であるが図に於いてボウル12にアッタチメントとして振動トラック形成ブロック40が固定されており、この移送面には黒色の詰め物41が面一に設けられている。ボウル12の側壁部及び振動トラック形成ブロック40に空気噴出口43が形成され、これは水平通孔44と連通しており振動トラック部S1の側壁に開口している。振動トラック部S1を挟んで両側に発光体45a及び受光体45bが設けられており、これらにより公知の透過型センサ−が構成される。
【0014】
振動トラックTのトラック部S1に埋没された黒色スポット41に投光するように反射型センサ−47が設けられており、この端部のレンズ部47aにより振動トラックTのトラック部S1の黒色スポット41に焦点を結ぶ様にしている。この反射型センサ−47は公知の構成をし、リ−ド端子48には受光用ファイバ及び発光用ファイバが接続され受光用ファイバ−で受けた光を図示しない受光装置に供給している。この場合も従来技術で述べた光学系を有する反射型センサ−と同様にレンズ47aから黒点部41までの距離は7mm前後である。なお第1の部品姿勢検出部30と第2の部品姿勢検出部31との間には図24に明示されるワイパーブレードWが配設されている。この下縁部8Oと移送面Sとの間の距離Hは発光ダイオードL1の2倍の高さよりは小さいが一個の発光ダイオードL1の高さl(エル)よりは大きい。従って図示するように重なっている発光ダイオードL1’はワイパーブレ−ドWの下方を通過する時に上に重なっている発光ダイオードL1’は下縁部80によりボ−ルの内方へと導かれ落下する。より多層で重なって到来する発光ダイオードも全て下方に落下する。後述するような重なり方で移送される部品を除いては単層で第2の部品姿勢検出部30に導かれ後述するような正姿勢の判定を行うものである。
【0015】
図8は下流側の第3部品姿勢検出部32の詳細を示すがボウル12には振動トラック形成ブロック40がアタッチメントとして取り付られており、この一部に後述する様に垂直な溝Nが形成され、ここに本発明に係るレンズを有しない反射型センサ−52が挿入して設けられている。これはボウル12に対し取付ブロック53により固定されており、また振動トラック形成ブロック40には空気噴出弁50に接続されたねじブロックに連設した通孔51を形成させており制御部からの信号を受けて空気を噴出させて異姿勢の部品L1を振動トラックの外方に排除するようにしている。
【0016】
上流側の第2部品姿勢検出部31における部品との関連構成を更に詳細に説明すれば図9ないし図12の如くなる。すなわち図9において反射型部品姿勢センサー47の光軸は上述したようにトラックT1の移送面S1に埋設された黒色詰物41(合成樹脂で成る)の中心に向かって投射されているのであるが発光ダイオードL1の透光部Q1を通り不透明の基板P1に投射される。これによりこの時の反射レベルは直接、黒点41を投射しているときより受光レベルが上がるが、所定レベル以下である。所定レベル以下の場合、正姿勢と判別され、部品は排除されない。また図10の天地逆にした姿勢ではこの基板P1が上方にあるので反射センサー47の光軸はこれに反射されて受光レベルは所定値より大となる。従って空気噴出孔51からは空気を噴出して側方に排除される。
【0017】
次に図11においては不透明部P1を側壁W1に当接させて移送されているがこの場合には不透明部P1が図7で示すように発光体45bの投光の光線を遮断することにより異姿勢と判断されて空気を噴出させて側方に排除される。また図12に示すように透明部Q1を側壁部W1に当接しながら移動されてきたときもやはり投光は遮断され側方に排除されるように構成されている。
【0018】
次に下流側の第3部品姿勢検出部32においてはトラック部T2に近接して配設されるが図13で示すように反射型センサー52の管の径が0.82mmに対しこれには中央に径が0.5mmの光ファイバの素線gが埋設されておりこれを中心として周囲に径が0.25mmの光ファイバ素線hが等角度間隔に8本埋設されている。またこれは図8でも明示されるようにその端面と発光ダイオードL1との距離が1.5ないし1.0mmと非常に近接している。よって図示した発光ダイオードL1との位置関係をとる。図14は天地を逆にした発光ダイオードL1との位置関係を示す。図15ないし図17は他種の発光ダイオードL2(図1B)との位置関係を示しこの装置が共用できることを示している。図18は上流側の第2の部品姿勢検出部31とこの部品L2との位置関係を示している。
【0019】
以上、本発明の実施の形態の構成について説明したが次にこの作用について説明する。
【0020】
ボウル12内には図示せずとも多量の発光ダイオードL1が貯蔵されている。垂直及び水平電磁石加振部15、16を励磁すると公知のようにボウル12はだ円振動を行いボウル12内の部品L1は図3において反時計方向に高速で移送される。上流側から円弧状の切欠き21によりその流量が調整されてまた層厚規整部22及び23によりその列数はより多くなるが、重なりがとられ円弧状のトラック部24、25に導入されそこから1列でアタッチメントとしての部品整送部26に供給される。
【0021】
下流側の部品姿勢検出部32に至ると図13で示すように正姿勢の部品L1はその透明部Q1をセンサー52の光ファイバー素線gからの投光を受ける。これにより反射された光は周囲に配設された光ファイバー素線hで受けられることにより従来のレンズを使った反射型センサーにくらべていわばぼやけた状態でこの透明部Q1を検出するために文字や傷などの微細な変化はあってもこれにより正姿勢なのに受光レベルを不安定とすることなく正しく正姿勢と検出してそのまま下流側に導く。
【0022】
次に図14で示すように天地逆にした異姿勢の部品L1はセンサー52の投光用ファイバセンサーgからの光をこの不透明な基板P1で受けることにより反射レベルが大きく高くなる。よってこの異姿勢の部品は空気を噴出されてこの振動トラックからボウル内へと排除される。
また、図27で示すようにマークMがあっても、これをぼやけて見るので、所定レベルより反射レベルが大となり空気を噴出させる。
【0023】
以上のようにして正姿勢は確実に下流側へと導かれるのであるが図11及び図12で示すような異姿勢のワークは下流側の部品姿勢検出部32では誤判定される場合がある。すなわちこのような小さな部品は切断加工の際にはそのバリが小さく残っておりまた透明部Q1と不透明部P1とは接着されるがこの接着剤がこれらの境界からはみ出ている場合がある。図示ではこれを示していないがこのような異姿勢の部品L1は下流側の部品姿勢検出部32では誤判定される場合があるので上流側の部品姿勢検出部30でこのような姿勢を確実に異姿勢であるとして排除している。
【0024】
次に本発明の実施の形態によれば他種のダイオードL2についても姿勢を選別することができる。寸法比は図示する通りである。
【0025】
図15〜図17で示すように部品L2は透明部Q2 が上述のダイオードL1に比べて薄い。しかしながら全体として直方形状でありセンサー52の光軸とトラックPの移送面S2とのなす角は15度である。これは部品L1と共通である。
【0026】
本発明の実施の形態によれば上述のように部品としてのダイオードL1、L2の正姿勢を判定できるのみならず図19、図20で示すように前後で部品が重なった場合にもこの重なり部品を排除することができる。すなわち図19において前方の部品L1の後端部に後の部品L1’の不透明な基板P1の前端部が重なっている。また図20では前後の部品L1の後端部及び前端部に部品L1’がブリッジのような形で重なっている。このような重なり部品に対しても実施の形態による構成により重なり部品を排除することができる。この作用については図22及び図23で明らかであるが図22で示すように前方の部品L1の基板Pに後ろの部品L1’の前端が乗っているような場合にはセンサーとは図示した関係にあり図22Aでは透明部Q1の内部を通る領域を明らかにしているが図22Bでは表面の投光部を明らかにしている。図21と図22を比べると透明部Q1の投光部の面積は明らかに図22で示すように部分的に重なった部品の方が大きい。従ってセンサーの受光レベルはより高くこの差を検出して空気を噴出させる。よってこの重なり部品は除去される。前後の部品L1にブリッジ状に重なった部品L1’に対しても図23A同23Bに示すよう投射され表面部はやはり図21と比べてより大きい。従って反射レベルは高くなってこの差を利用してこの重なり部品L1’を排除することができる。上述の重なりは上流側のワイパーブレードWで除去できなかったのであるが、この第3の部品姿勢検出部32によれば、ワイパーブレードWの作用によらず、確実にこのような重なりを除去できる。
【0027】
図28は従来広く用いられている重なり除去手段としてのワイパー50を示すがこのワイパー50の下縁部と移送面S0との間には図示するような間隔、もしくは距離があり部品L1が図示するように重なってきた場合には確かに重なり部品は除去することができる。しかしながらこの部分での振動によってはまたこの部品L1は上述したように切断加工によるバリや接着剤がはみ出していたりするので詰まることがある。しかしながら本発明の実施の形態の第3の部品姿勢検出部32によれば上方で規整する部材がないのでこのような詰まりを未然に防止することができる。
【0028】
また図29にはこれに代えてマイクロゲージGを用いるものであるがつまみ90の回動によりロッド91を上下動することができる。これにより部品L1の重なりを除去することができるがこのようなゲージGは高価であり、ロッド91の断面形状も円形であればこれらの間の隙間に部品L1が閉塞することも考えられる。しかしながら本発明の実施の形態によればこのような高価な追加構成を加えることなくまた詰まりを未然に防いで重なりを除去することができる。
【0029】
図30及び図31は本発明の第2の実施の形態による振動部品姿勢選別供給装置の全体を示す。これは図1において、不透明部P1の厚さd’が0.18mmと特に小さい発光ダイオードL1に好適な実施の形態である。
天地逆の姿勢の部品をその不透明部P1で図26で示されるスリット3a(T字形状であるが、今、水平部のみで成るとする)で検出することが考えられるが、d’が0.18mmと小さい場合には、これより小さいスリットを形成することが困難であり、場合によっては光を透過させることができない。このような部品に対し本実施の形態は好適である。
架台Kには垂直な板ばねY1、Y2を介して共通の防振ブロックRが取り付けられており、この上にリニア振動フィーダ65が配設されている。振動パーツフィーダ60は公知のように構成され図示せずともベースブロックに電磁石が固定されており、ベースブロックと可動ブロックとは等角度間隔で配設される複数の重ね板ばねにより結合されており可動ブロックの底面には可動コアが取り付けられこれが電磁石と空隙を置いて対向している。可動ブロックの上面にはボウル61が固定されておりこれにはスパイラル状のトラック62が形成されている。第1の実施の形態では図2に示すように楕円振動駆動部が用いられたが、本実施の形態では通常の直線的なねじりの振動駆動部が用いられ、これは最も一般的なねじり振動駆動部である。
【0030】
リニア振動フィーダ65においては、直線的なトラフとしてのその共通の取り付けブロック66の上に種々のブロックを緊密に取り付けておりその前方部で下方に板ばね取り付けブロック67を介して下方のケースブロック68と板ばね69a、69bにより結合されており、ケースブロック68内には電磁石が固定されている。
【0031】
共通の取り付けブロック66の左端部には、上述と同様な構成のリニア振動駆動部が結合されている。すなわち、板ばね取り付けブロック67’、ケースブロック68’、これらを結合する板ばね69a’、69b’より成るものである。共通の取り付けブロック66はこれら一対のリニア振動駆動部により板ばね69a、69b、69a’、69b’の斜め方向に対しほぼ垂直方向に直線振動を行うのであるが、取り付けブロッ66にはそれぞれ緊密なブロックを介して上流側から部品導入部70、重ね排除部72、横向き姿勢排除部74、表裏選別部76、不良部品排除部78、シュート部80、オーバーフロー部82が取り付けられている。これらの詳細につき、以下、図を参照して詳細に説明する。
【0032】
図30、図31に明示されるように共通の取り付けブロック66の左端部上面には、部品導入通路形成用ブロック84が取り付けられており、この中に部品導入用の断面がほぼU字状の導入溝84bが形成されており、この外方は平面部84aとされている。図30に示すように、導入溝84bには、途中から合流するように合流溝84c、84dが連接されている。振動パーツフィーダ60のボウル61のスパイラルトラック62の下流側端部に連接して断面がほぼU字形状の部品整列用トラック64が形成されているが、この下端部は、やはり図44に明示されるように、部品導入通路形成用ブロック84の端部にオーバーラップして直上方にあり、図示するように部品L1は部品整列用トラック64から排出されると、リニア振動フィーダ65の上流側端部に図示するような状態で供給される。
次に部品重なり排除部72は、図35に明示されるように、直線的なトラックTの側壁部SにトラックTの移送面から部品L1の2倍の巾a’より低いが1個の部品L1の巾a’よりは低い位置に、丸穴Bが形成されている。この部分では、すでに図37で示すように、トラックTは直線的で外方に向かって(振動パーツフィーダ60側に向って)15度上向き傾斜とされている。
次に重なり排除部72に連接する横向き姿勢排除部74について図34を参照して説明すると、共通の取り付けブロック66の上面には、直線的な通路形成ブロック100が取り付けられており、これと開口形成用ブロック101との間に図35で明示されるようなスリット状の開口102(この巾は0.2mmと充分に大きい)が形成されており、この両側に発光体30a’と、受光体30b’が配設されている。また共通の取り付けブロック66には、空気噴出用の通路103が形成されており、これは上述の開口102と連接している。
次に天地逆の姿勢の部品を排除する部品表裏選別部76について説明すると、図37に明示されるように、光センサ110が取り付け部材300に図示するように固定されており、その先端の小径部111内には、1本の投光用光ファイバ素線及びこれと並列して受光用の光ファイバ素線が内挿されており、その端部は小径部111の端部と面一とされている。また、この小径部111の先端部と天地逆さまとなった部品L1の上面との間の距離は、本実施の形態によれば0.1mmとされている。このように非常に近接している。光口センサの小径部111の下方の側壁部Sには空気噴出口B’が形成されている。図27に示されるように、レンズ5a付きの反射型センサ5では、レンズ5aの焦点を部品L1’のマークMに結ぶようにセンサ位置設定をすることが考えられるが、マークMは、図示するT字形状や三角形状があり、また濃淡も不均一であり、正確に反射光レベルで異姿勢を判定することができない場合がある。また不透明部P1の両端に形成される電極eに焦点を結ぶべくセンサ位置設定をすることも考えられるが、これでは正姿勢の部品L1と異姿勢の部品L1’との区別ができなくなる恐れがある。すなわちレンズ5aには収差があり、この範囲内では反射光のレベル差が小さくなるからである。従って、本実施例では、投光用光ファイバとしてレンジ無しの細型光ファイバ素線を用いている。
また、本実施の形態では図38から明らかなように、光センサの小径部111から移送路Tまでの距離は異姿勢の部品L1’の電極eまでの距離に比べ相対的に充分に大きいので、移送路Tが多少の光反射性の材質でなるとしてもこれに非光反射性にするために黒く塗ったり、黒い樹脂を埋め込んだりする必要はない。次に不良部品排除部78について図39及び図40を参照して説明すると、取り付けブロック121には貫通ねじ孔が形成され、この内壁部に細目ねじ121aが形成されている。これにほぼ円筒形状の細目ねじロッド125が螺合しており、その中間部において、取り付けブロック121の図において左方には貫通孔121bが形成されて、これにばね124が圧縮状態で挿入されており、押さえ板aによりボルトbで圧縮状態で保持されて、細目ねじロッド125の側壁部を押圧している。
【0033】
リニア振動フィーダ65の下流側にはシュート部80が形成されているが、これには図41で明示されるようなひねり通路131が形成されている。これは図41でも示されているように、エンドミルMを一点鎖線に示すように、順次、先端部を水平に対して15度から水平に向かって傾斜させながらブロックBを切削していく。すなわち、垂直な線をその軸芯Cに対しdからd’へと傾倒させながら、回転して移送方向へと移動させる。よって、図42で示すような入り口は、水平Hに対して15度傾斜下向きのトラックとして形成されているが、出口においては図43に明示されるように水平の移送路131とされており、これに押さえ板135がその正姿勢を保持するようにブロック体Bに対して固定されている。なお、図30においてオーバーフロー排除部82は透過型のセンサで発光体と受光体とで成り、この間の直線的なトラックで部品Lがオーバーフローすると振動パーツフィーダ60の駆動を停止させるようにしている。
以上、本発明の実施の形態の構成を説明をしたが、次にこの作用及び効果について説明する。
【0034】
本実施の形態では、部品姿勢選別用にリニア振動フィーダ65が用いられているが、まず、この効果について説明する。
図45で示すように、一般的に振動パーツフィーダHは円弧状のトラックJを有し、これは側壁部Jaに対し下向きに(本実施の形態では15度)傾斜している。図45Bで示すように、部品L1は、側壁部Jaに沿ってねじり振動により移送されるのであるが、部品L1の側縁部は直線であるので、円弧状の側壁部Jaとは前後端で線接触する。従って、ねじり振動の振巾や、このボールの径Rによっては部品L1は不安定な移送状態となり、せっかく整列されたとしても再び不整列の状態となる恐れがある。然るに、本実施の形態では、図46で示されるようにリニア振動フィーダKには直線的なトラックNが形成されており、これもやはり側壁部Naに向かって下向きに(やはり15度)傾斜している。従って、図46Bで示すように部品L1は側壁部Naに沿って移送されるのであるが、この場合には側壁部Naも部品L1の側縁部も直線であるので、全面的に面接触して移送される。従って、部品の走行は安定しており、既に整列されておれば、その姿勢を確実に保持して下流側へと移送される。あるいは、この下流側で何らかの整列手段に至るとしても安定した姿勢で走行して導入されるので、確実に所望の整列状態とされることができる。
更に図45で示すように、ボウルの円弧状の移送路Jは、径Rの大きさにもよるが、加工精度を出しにくく、それだけ部品加工費が上昇する。然るに、リニア振動フィーダKのトラックNでは、これを形成する部材を直線的に加工することができるので、加工精度の向上を図り、部品加工費を大幅に低下させることができる。本実施の形態はこのような効果を奏するものである。
【0035】
振動パーツフィーダ60から供給される部品L1はリニア振動フィーダ65の上流側端部で図44で示すように長手方向を向けて移送方向に供給されるのであるが、段差を持って供給されるので、第1の実施の形態のように、整列した部品をその姿勢を保持して姿勢保持部33からリニア振動フィーダに供給するためにリニア振動フィーダにも姿勢保持トラック部を形成して、いわばトンネル内にわずかな移送トラック間の隙間をおいて供給されねばならないので、閉塞をおこしやすく、トラブルが多かったが、本実施の形態では、このようなトンネルを形成させる必要が無いので、トラブルが全く無い。本実施の形態では振動フィーダパーツフィーダ60は単に多量の部品Lを貯蔵するだけの働きをし、必要に応じて早出機構63を介して早出しもするものである。なお、図30において、Xは部品空検知手段である。これによってボウル61内の部品が空、若しくは空に近くなると、図示しない振動フィーダから部品を供給する。
リニア振動フィーダ65の上流側端部に一団となって供給される部品L1は平面84aまたは溝84b内に導かれ、溝84b内では長手方向を移送方向に向けて下流側に導かれる。平面部84aに落下した部品L1は、図30で示すように、下流側の溝84c、84dに落下すると、メインの溝84b内へと合流される。この下流側端部には、ブロック部材が嵌挿され、これに図35で示すように重ね排除部72ではトラックTは既に図32からも明らかに示すように直線的な移送路Tとされているので、側壁Sに沿って移送され、丸穴Bに巾方向で重なった部品L1が到来すると、丸穴Bからは常に空気が噴出されているので、この重なった部品は図30で明らかなように、振動パーツフィーダ60のボウル61内へと排除される。図34、図35で明らかな横向き部品排除部74に至るが、ここでは横向きの部品はスリット102を全体的に閉塞する瞬間があるので、発光体30a’からの光線は完全に遮断され、これを図示しない制御器が検知して空気噴出通路103を通ってスリット102へと噴出する。なお、図34から明らかなように、空気噴出通路103とスリット102とは相連通している。なお、このスリット101は、図35において移送路T面から0.2mm上方で0.2mmの幅で形成されている。他方、部品L1の巾a’は0.8mmである。これにより確実に上述の横向き排除の作用を受けるのであるが、もしこの代わりに丸穴B’を側壁部Sに形成される場合には図36で示すように、丸穴B’は径は0.4〜0.5mm以上でなければ正確に加工することができず、従って上下逆さまの部品がこの穴B’に至ると、今、不透明部P1の厚みは0.18mmと非常に薄く、この穴B’の一部に引っかかって円滑な移送を妨害する。然しながら、図35で示すようなスリット102では、上下逆さまの部品の不透明部Pの上縁部はこのスリット102より上方にあるので、何ら移送を阻害されることは無い。
次に部品表裏選別装置76について説明するが、まず部品L1が取り得る姿勢について図47を参照して説明する。透明部Q1を上方にし、透明部P1を移送面Tに接触した状態で移送される部品が正姿勢であり(1)、次いで上下逆さまになった姿勢(2)は異姿勢であり、更に異姿勢として横向きすなわち不透明部P1を側壁部Sに当接させた状態(3)又は同じく横向きであるが(4)で示すように透明部Q1を側壁部5に当接させた状態を取り得る。(2)(3)(4)の異姿勢については上述したようにスリット102を通過する時に、振動パーツフィーダ60側に排除されるが、(2)の姿勢の部品は、この表裏選別部76で排除される。なお、部品L1の詳細は図1では不透明部には電極eを図示しなかったが、図35、図48で示すように前後端部に金色の電極eを取り付けている。従って、図38で示すように、光センサー110の小径管部111の先端部に近接するように到来すると、これと電極eとの距離がh1(例えば0.5mm)と最も近づくことにより、これからの光反射レベルは非常に大きくなる。これによって、上下逆さまの異姿勢であると判別して丸孔Dからの噴出空気により振動パーツ側へと排除される。なお、図ではh1は部品との寸法(h’)比では正確には図示されていない。図38で示すように、正姿勢の部品L1’がこの光センサ110の小径部111の下方に至った時には、その電極eと光センサの小径部111の先端との距離h’は図示するように大きくなるので、同じくこの電極eに光線が投射されたとしても、これから反射する光の強度は大幅に小さくなって、反射光レベルは上下逆さまの姿勢の場合よりは遥かに低下する。従って、空気を噴出させることなくそのまま下流側へと送られる。なお、図38において小径部111内の投光用光ファイバZ及び受光用光ファイバZ’(いずれも0.5mm巾と非常に細い)は点線で示され、それらの端部は細管としての小径部111の端部と面一である。
次に不良品選別部78では、図40で示すように良品の部品L1はその全高が許容範囲H(小径部111の下端から移送路Tまでの距離)内にあるので、ねじブロック125の下端部125bの下方を通過するが、不良品L1’は全高が(h+Δh)(例えば接着剤tのため)でHより大となっているので、ねじブロック125の下端部125bに当接して下流側への移送が妨げられ、周面に沿って側方へと排除される。なお、このΔhの許容値はねじブロック125の上端部に形成した溝125aにドライバを使って微調整することができる。細目ねじであるのでそのピッチは非常に小さく、厳密に規制することができる。
なお、JIS工業用語大辞典によると、『細目ねじとは並目ねじに比べて直径に対するピッチの割合が細かいねじ「B0101」』と提示され、また並目ねじとは同辞典によれば、『直径とピッチとの組み合わせが一般的で最も普通に用いられている三角ねじ「B0101」』と定義されている。
【0036】
次にシュート部80の下流側に図41で示すようなねじり溝131が形成されているのであるが、その入り口では図42で示すように水平線に対し15度傾斜しているが、この溝131を振動により移送される途上、漸次、水平姿勢へとひねられ、図43で示すように出口では水平となって次工程に供給することができる。図49で示すように、従来は水平線に対して傾斜した姿勢から水平にするためには、図49Aで示すように断面がV字形状の溝Vが下流側に向けて幅を漸次小さくし、その途上で水平姿勢になるべく水平面部Sに横倒させる。このような方法では、部品の走行状態を不安定とし、特にLED(発光ダイオード)のような部品L1では、その不透明部P1が前又は後で重なることがあり、次工程に正姿勢で1個ずつ供給することができなくなる。また図49Bで示すように、15度傾斜の移送面V’から段差を持って水平面部S’へとパタンと横倒させて水平状態にする場合には、やはりこの段差で不透明部Pが前後で重なる場合が多い。これでは次工程に正姿勢で1個ずつ供給することができなくなるのであるが、本発明の実施の形態では図41〜図43で示すように漸次15度傾斜の姿勢から水平状態にその両側を支持された状態で姿勢変換するので、何ら不透明部P1を前後で重ならせることなく次工程には所定の姿勢で1個ずつ分離して供給することができる。
【0037】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0038】
例えば以上の実施の形態では、適用される部品としては発光ダイオードL1、L2を説明したが図1に示すような形状に限定することなく図1Cに示すように正確に直方形状の発光ダイオードにも適用可能である。この場合にはやはり直方形状の厚みの大きい不透明な基板P3と薄膜状の透明部L3とからなりやはりこれらは接着剤で貼られ切断加工が行われるのでバリや接着剤のはみ出しが多少あっても上述の発光ダイオードとL1 、L2 同様に確実にその姿勢を判定することができる。
【0039】
また以上の発明では、部品として発光ダイオードを説明したがこれに限ることなく透明部が上方を占め非透明部が下方を占めるような部品すべてに本発明は適用可能である。
【0040】
また以上の第1の実施の形態では、振動トラックは振動パーツフィーダに設けられたがこれに限ることなく直線的なトラフを有しこれを直線振動させる振動リニアフィーダにも本発明は適用可能である。あるいは他の部品供給機であってもよい。
【0041】
また以上の第1の実施の形態では最上流側の第1の部品姿勢検出部30により部品の不透明部Pが発光体30aからの光線を遮断することにより異姿勢であると判断したが第2部品姿勢検出部31によっても同様に検出することが出来るのでこの第1の部品姿勢検出部を省略することが出来る。しかしながら本実施の形態に適用される発光ダイオードL1、L2、L3のようにその透明部と不透明部との間を接着剤で接着させてその接着剤がはみ出しているような場合や小さなマークMが施されていて第2部品姿勢検出部31以下で誤判定される場合があるので設けることが好ましい。第2の部品姿勢検出部31では異姿勢のワ−ク部品を全て排除出来るのであるがやはり上述のように接着剤やバリの影響でこの方式の選別装置では誤判定する場合がある。従ってこれを設けた方がより正確に異姿勢、正姿勢を判定することが出来る。接着剤の影響が皆無であれば第3の部品姿勢検出部32又は上流側の部品姿勢検出部31により確実に正姿勢を判定することが出来る。
【0042】
また以上の第1の実施の形態では第3の部品姿勢検出部32で用いられる反射型センサ−は中央部の投光ファイバーはファイバー素線1本でなるとしたらこれを複数本重ねて更に大きな径の投光用ファイバーでなる投光部としても良くまたその周囲に配設される受光用ファイバーも1本の素線で形成されることなく更に大きな受光部とするためにそれぞれ複数本を重ねて1本の受光部としても良く更にこの数も図示のごとく8本でなく更に10本又これ以上として実質的に受光面を更に大きくするようにしても良い。
【0043】
以上の第2の実施の形態では、リニア振動フィーダの共通のブロック上に上述の選別又は検出装置を取り付けたが、これらは第1の実施の形態のように振動パーツフィーダのボウルに取り付けてもほぼ同様な効果を奏することができる。直線的なトラックの効果をそのまま得ることはできないが、径Rの大きさやねじり振動の大きさによっては円滑に整列作用を受けることができる。
また、部品も発光ダイオードに限ることなく、他の部品にも本発明は適用可能である。例えば図50に示すような形状の部品Mが端部に光反射性の表面Maを持つ場合、図37、図38に示す表裏選別部が適用可能である。光反射部Maからの小径部111内の受光用光ファイバに達する反射光の強さは、(B)の方が充分に識別できる強さとなることにより、異姿勢又は正姿勢と判定できる。更に、上述の発光ダイオードL1の不透明部P1に電極eが取り付けられていなくとも、不透明部P1の材質によっては図38でL1と、L1’の姿勢の部品を判別することができる。
更に本発明の表裏選別部76によれば、図22で示すように、部分的に異なった部品L1’の電極e(図示せず)を検知することも可能で、これを排除することができる。勿論、この下流側の不良部品選別部78で排除することができるが、その負荷を小とすることができる。また不良部品選別部78は通常のワイパーとして用いることもできる。なお、本願明細書の実施の形態では、正姿勢とは図47の(1)の姿勢としたが、場合によっては(2)の姿勢を正姿勢としてもよい。
また、第1の実施の形態では特に説明しなかったが、部品姿勢保持部33では部品は水平状態とされているが、この上流側の水平線に対する15度の傾斜からこの水平状態にするのに、第2の実施の形態による図41に示す方法でねじり溝を形成するようにしてもよい。勿論、この場合にはエンドミルMにより上記した方法で形成される。このような場合には、15度傾斜から水平状態にする時に部品の姿勢がくずされることがない。
【0044】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の部品姿勢選別装置によれば、部品、特に発光ダイオードのような微小部品を確実に所定の姿勢で次工程に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用可能な部品としての発光ダイオードの斜視図で1Aは第一種の発光ダイオード、Bは第二種の発光ダイオード、Cは第3種の発光ダイオードの斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に適用される振動パーツフィーダの全体を示す側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】層調節部の拡大平面図である。
【図5】図4における[5]−[5]線方向断面図である。
【図6】図3における[6]−[6]線方向拡大断面図である。
【図7】図3における[7]−[7]線方向拡大断面図である。
【図8】図3における[8]−[8]線方向拡大断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の作用を示すための要部の拡大斜視図である。
【図10】同作用を示す拡大斜視図である。
【図11】同作用を示す拡大斜視図である。
【図12】同作用を示す拡大斜視図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に適用される反射型センサーと部品との関係を示す拡大斜視図である。
【図14】同拡大斜視図である。
【図15】図1Bの部品に対するセンサーとの関係を示す拡大断面図である。
【図16】作用を示す拡大斜視図である。
【図17】他作用を示す拡大斜視図である。
【図18】図1Bの発光ダイオードの拡大斜視図で上流側の第2部品姿勢選別装置との関係を示す図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態により部品の重なり除去にも適用されることを示し重なった部品と共に示す拡大斜視図である。
【図20】重なりの変形を示す同拡大斜視図である。
【図21】センサーの投光と受光面との関係を示しAは拡大正面図でBは同平面図である。
【図22】重なった部品に対する図21と同様な図でAは正面図及びBは同平面図である。
【図23】重なり部品とセンサとの関係を示しAは正面図であり、Bは同平面図である。
【図24】ワイパーブレードと部品L1との関係を示す正面図である。
【図25】従来例の部品姿勢選別装置の拡大側面図である。
【図26】図25の装置の正面図であり作用を示す図、Aは正姿勢の部品を示し、Bは天地逆の異姿勢の部品を示し、Cは透明部を有する部品との関係を示す図である。
【図27】他従来例の部品姿勢選別装置の斜視図である。
【図28】従来例のワイパーブレードの側面図である。
【図29】他従来例のワイパーブレードの作用を行うギャップゲージの側面図である。
【図30】本発明の第2の実施の形態による部品姿勢選別装置の平面図である。
【図31】同部品姿勢選別装置の側面図である。
【図32】同部品選別装置におけるリニア振動フィーダの上流側の拡大平面図である。
【図33】同下流側部分の拡大平面図である。
【図34】図32における[34]−[34]線方向拡大断面図である。
【図35】図32における[35]線方向から見た拡大側面図である。
【図36】図35においてスリット状の開口を形成した理由を説明するための側面図である。
【図37】図32における[37]−[37]線方向拡大断面図である。
【図38】図37における[38]線方向から見た拡大側面図である。
【図39】図32における[39]−[39]線方向拡大断面図である。
【図40】図39において[40]線方向から見た拡大側面図である。
【図41】リニア振動フィーダの下流部に形成されるひねりトラック及びこの下降方向を示すための拡大斜視図である。
【図42】図33における[42]−[42]線方向拡大断面図である。
【図43】図33における[43]−[43]線方向拡大断面図である。
【図44】図30における振動パーツフィーダとリニア振動フィーダとの接続部の拡大斜視図である。
【図45】従来の振動パーツフィーダのボウルの一部を示す図で、Aは斜視図、Bは平面図である。
【図46】従来のリニア振動フィーダの一部を示し、Aは斜視図、Bは平面図である。
【図47】本発明の実施の形態に適用される部品の側面図で、各々取り得る姿勢を示す。
【図48】同部品を示し、Aは側面図、Bは平面図、Cは背面図である。
【図49】従来の横倒し装置を示し、Aはその一例を、Bは更に他例を示す断面図である。
【図50】本発明に適用可能な他部品例を示し、Aは正姿勢、Bは異姿勢を示す。
【符号の説明】
10 部品姿勢選別装置
12 ボウル
30 第1部品姿勢選別装置
31 第2部品姿勢選別装置
32 第3部品姿勢選別装置
60 部品姿勢選別装置
61 ボウル
65 リニア振動フィーダ
72 部品重なり排除部
74 横向部品排除部
76 部品表裏選別部
78 不良部品排除部
80 シュート部
L1 第1発光ダイオード
L2 第2発光ダイオード
L3 第3発光ダイオード
T 振動トラック

Claims (2)

  1. 透明部及び不透明部を有する部品を移送する移送路と、
    第1の位置に設けられ、前記移送路からの排除の対象となる異姿勢で移送される前記部品のうち、第1の異姿勢で移送される前記部品を排除する第1の部品姿勢検出部と、
    前記移送路での前記部品の移送方向で前記第1の位置より下流側である第2の位置に設けられ、第1の異姿勢で移送される前記部品、及び、前記第1の異姿勢とは異なる第2の異姿勢で移送される前記部品を排除する第2の部品姿勢検出部と、
    前記移送路での前記部品の移送方向で前記第2の位置より下流側である第3の位置に設けられ、前記第2の異姿勢で移送される前記部品、及び、前記第1及び第2の異姿勢の両方とは異なる第3の異姿勢で移送される前記部品を排除する第3の部品姿勢検出部とを具備し、
    前記第1の部品姿勢検出部は、前記移送路を挟んで前記移送路の両側にそれぞれ配置された発光体及び受光体を含む第1の透過型光センサを有し、前記第1の透過型光センサにより前記発光体から前記受光体に向かって前記移送路の路面上を横切るように投光することで、前記第1の透過型光センサからの光が前記不透明部で遮断されるような前記部品の姿勢を、前記第1の異姿勢として該部品を排除し、
    前記第2の部品姿勢検出部は、前記移送路を挟んで前記移送路の両側にそれぞれ配置された発光体及び受光体を含む、該発光体から受光体に向かって移送路の路面上を横切るように投光する第2の透過型光センサと、前記移送路の真上に設けられ、前記移送路に向かうように投光し、該投射した光の焦点を前記移送路の路面上で結ぶためのレンズ系を有する第1の反射型光センサとを有し、前記第2の透過型光センサの発光体により投光された光が、前記第1の異姿勢で移送される前記部品の不透明部で遮断された場合、該部品を排除し、かつ、前記第1の反射型光センサにより前記移送路に向かって投射された光が前記不透明部で直接反射されるような前記部品の姿勢を、前記第2の異姿勢として該部品を排除し、
    前記第3の部品姿勢検出部は、前記移送路で移送される前記部品に対して斜め上方から前記移送路の路面上を横切るように投光する第2の反射型光センサを有し、前記第2の反射型光センサが前記第2の異姿勢で移送される前記不透明部で反射された光を受光した場合、該部品を排除し、かつ、前記第2の反射型光センサが受光した、前記透明部で反射された光の反射レベルに応じて、前記第3の異姿勢で移送される前記部品を排除する
    ことを特徴とする部品姿勢選別装置。
  2. 請求項に記載の部品姿勢選別装置であって、
    前記第3の部品姿勢検出部の前記第2の反射型光センサは、投光用光ファイバ及び受光用光ファイバを含み、前記投光用光ファイバによりレンズ系を介することなく投光し、レンズ系を介することなく前記部品からの反射光を前記受光用光ファイバにより受光し、その受光レベルにより前記部品の姿勢を検出する
    ことを特徴とする部品姿勢選別装置。
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