JP4776796B2 - ズームレンズ及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ズームレンズ及びそれを用いた光学機器に関し、特に超広角域を含みかつ大口径でありながらも良好なる光学性能を有するフィルム用カメラ、ビデオカメラ、デジタルカメラ、SVカメラ等に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より負の屈折力のレンズ群が先行する所謂ネガティブリード型のズームレンズは近接撮影距離が比較的短くなり、また広画角化が比較的容易であるため、広角用のズームレンズに多く用いられている。
【0003】
一眼レフカメラ用のネガティブリード型のズームレンズとして、物体側から順に負・正・負・正の屈折力のレンズ群を配置したズームレンズが知られている。
【0004】
このズームタイプは広角端を広画角にするのに適している一方で、望遠端では第1レンズ群と第2レンズ群が全体として正の屈折力のグループ、第3レンズ群と第4レンズ群が全体として負の屈折力のグループを構成し、光学系全体として所謂テレフォトタイプとできることから望遠端においても明るいFNo(Fナンバー)とし易いといったメリットを有している。
【0005】
ネガティブリード型のズームレンズとして、特開平4−235515号公報、特開平10−325923号公報では広角端の画角が100°以上で変倍比1.7倍程度のズームレンズを開示している。
【0006】
また、特開平10−82954号公報では、広角端の画角が100°をこえ、変倍比2.0倍程度、FNo3.5程度のズームレンズを開示している。
【0007】
本出願人は特開平7−261084号公報で広角端の画角が100°以上で、変倍比2.0倍程度、FNo2.8程度のズームレンズを開示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年一眼レフカメラやビデオカメラやデジタルカメラ等に用いる標準用のズームレンズとしては、所定の変倍比を有し、広画角を含み、かつ明るいレンズ系のものが要望されている。
【0009】
前記した、物体側から順に負・正・負・正の屈折力のレンズ群配置のズームレンズは、広画角用のズームレンズに好適であるが、広角側の画角が100°をこえるような超広角ズームレンズとし、光学性能や変倍比を十分確保するには、レンズ構成を適切に設定することが必要となってくる。
【0010】
一般にズームレンズにおいて各レンズ群を屈折力を強めれば所定の変倍比を得るための各レンズ群の移動量が少なくなる為、レンズ全長の短縮化を図りつつ、広画角化が可能となる。
【0011】
しかしながら単に各レンズ群の屈折力を強めると、変倍に伴う収差変動が大きくなり、特に広画角化を図る際には全変倍範囲にわたり良好なる光学性能を得るのが難しくなってくるという問題点がある。
【0012】
本発明は、全体として4つのレンズ群より構成し、各レンズ群の屈折力やレンズ構成そして変倍に伴う各レンズ群の移動条件等を適切に設定することにより、広画角で、しかも全変倍範囲にわたり高い光学性能を有したズームレンズ及びそれを用いた光学機器の提供を目的とする。
【0013】
この他本発明は、広角端の画角が約105°、変倍比2.0倍以上、FNoが約2.8程度を達成し、かつ良好なる光学性能を有したズームレンズ及びそれを用いた光学機器の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1のズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、変倍に際して、前記第1レンズ群は像側へ凸状の軌跡の一部を有して移動し、広角端から望遠端への変倍に際して前記第2レンズ群は前記第1レンズ群との間隔が小さくなるように物体側へ移動し、前記第4レンズ群は前記第3レンズ群との間隔が小さくなるように物体側へ移動し、広角端に比べて望遠端において前記第2レンズ群と前記第3レンズの間隔が大きくなり前記第4レンズ群は正レンズと負レンズで構成された接合レンズを2以上有し、第iレンズ群の焦点距離をfi,広角端における光学系全体の焦点距離をfw,望遠端における光学系全体の焦点距離をft、前記2以上の接合レンズの正レンズの材質のアッベ数のうち最も小さいアッベ数をν4ppとするとき、
0.9<|f1/fw|<1.7
0.6<f2/ft<1.2
1.9<|f3/fw|<4.5
1.4<f4/√(fw×ft)<2.5
80<ν4pp
の条件を満足することを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明は請求項1の発明において前記第1レンズ群は、2以上の非球面を有することを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明は請求項2の発明において前記第1レンズ群は、光軸からレンズ周辺に向かって正の屈折力が強くなる非球面と、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面とを有することを特徴としている。
【0017】
請求項4の発明は請求項1乃至3のいずれか1項の発明において前記第4レンズ群は、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面を有することを特徴としている。
【0018】
請求項5の発明は請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、前記第4レンズ群の最も像側のレンズは、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面を有することを特徴としている。
【0019】
請求項6の発明の光学機器は、請求項1乃至5のいずれか1項のズームレンズを有することを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は数値実施例1のズームレンズの広角端のレンズ断面図、図2は数値実施例1のズームレンズの広角端の収差図、図3は数値実施例1のズームレンズの中間のズーム位置での収差図、図4は数値実施例1のズームレンズの望遠端の収差図である。
【0024】
図5は数値実施例2のズームレンズの広角端のレンズ断面図、図6は数値実施例2のズームレンズの広角端の収差図、図7は数値実施例2のズームレンズの中間のズーム位置での収差図、図8は数値実施例2のズームレンズの望遠端の収差図である。
【0025】
図9は数値実施例3のズームレンズの広角端のレンズ断面図、図10は数値実施例3のズームレンズの広角端の収差図、図11は数値実施例3のズームレンズの中間のズーム位置での収差図、図12は数値実施例3のズームレンズの望遠端の収差図である。
【0026】
図13は数値実施例4のズームレンズの広角端のレンズ断面図、図14は数値実施例4のズームレンズの広角端の収差図、図15は数値実施例4のズームレンズの中間のズーム位置での収差図、図16は数値実施例4のズームレンズの望遠端の収差図である。
【0027】
図1において(A)は広角端、(B)は中間のズーム位置、(C)は望遠端を示す。各レンズ断面図において、L1は負の屈折力の第1群(第1レンズ群)、L2は正の屈折力の第2群(第2レンズ群)、L3は負の屈折力の第3群(第3レンズ群)、L4は正の屈折力の第4群(第4レンズ群)である。SPは開口絞り、FCは固定のフレアーカット絞り、IPは像面である。SSPは開放Fナンバーを規制する開放FNo絞りである。
【0028】
矢印は広角端から望遠端への変倍を行う際の各レンズ群の移動軌跡を示している。尚、広角端と望遠端では変倍用レンズ群が機構上光軸上移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
【0029】
本実施形態では広角端から望遠端への変倍に際しては、第1群L1を像面側に凸状の軌跡の一部を有しつつ移動させて変倍に伴う像面変動を補正し、第2,第3,第4群をいずれも物体側へ移動させて変倍を行っている。
【0030】
このとき第2群L2を第2群と第1群との間隔が小さくなるように移動させ、第3群L3を、第3群と第2群との間隔が大きくなるように移動させ、第4群L4を第4群と第3群との間隔が小さくなるように移動させている。
【0031】
本実施形態のズームレンズは
第iレンズ群の焦点距離をfi,
広角端における光学系全体の焦点距離をfw,
望遠端における光学系全体の焦点距離をft
とするとき
0.9 < |f1/fw| < 1.7 ・・・(1)
0.6 < f2/ft < 1.2 ・・・(2)
1.9 < |f3/fw| < 4.5 ・・・(3)
1.4 < f4/(fw×ft)0.5 < 2.5 ・・・(4)
を満足するようにしている。
【0032】
超広角のズームレンズを設計する際、良好なる光学性能や仕様を満足することのほかに、光学系の大きさ、特に前玉径の大型化を抑制することが重要になってくる。
【0033】
本発明のズームレンズは、負の屈折力のレンズ群が先行するズームタイプ、所謂ネガティブリードタイプを用いている。このズームレンズは、負の屈折力の第1レンズ群の屈折力を強めると前玉径を小さくするのに有利となる。しかしながら、負の屈折力の第1レンズ群の屈折力を強めすぎると、特に広角端における歪曲収差、コマ収差、そして像面湾曲の良好なる補正が困難となるうえ、望遠端でテレフォトタイプの屈折力配置をとりづらくなるため、望遠端で明るいFナンバーを確保することが困難となる。
【0034】
条件式(1)は上記理由を鑑みて設定されたものであり、第1レンズ群の焦点距離を適切に設定する為のものである。
【0035】
条件式(1)の上限値をこえると、前玉径を小型化することが困難となり、又下限値をこえると広角端における歪曲収差、コマ収差、像面湾曲の補正が困難となったり、望遠端でテレフォトタイプの屈折力配置をとりづらくなることなることから、望遠端で明るいFナンバーを確保することが困難となる。
【0036】
本発明のズームレンズでは、望遠端において、負の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群が全体として正の屈折力を有している。
【0037】
即ち本発明のズームタイプは望遠端では第1レンズ群と第2レンズ群が全体として正の屈折力のグループ、第3レンズ群と第4レンズ群が全体として負の屈折力のグループを構成し、光学系全体として所謂テレフォトタイプとなっている。このとき、全体として正の屈折力のグループである第1レンズ群と第2レンズ群では、負の屈折力の第1レンズ群によって入射光束が発散するため第2レンズ群には径の大きなFNo光束が入射することになる。特に本発明のような大口径ズームレンズでは大きなFNo光束が入射するので、第2レンズ群では望遠端において球面収差が多く発生しやすい。
【0038】
条件式(2)は上記に基づき、第2レンズ群の焦点距離を適切に設定する為の条件である。
【0039】
条件式(2)の上限値を越えると、大きな変倍比を確保するのが困難となったり、望遠端でテレフォトタイプの屈折力配置をとりずらくなることなることから、望遠端で明るいFナンバーを確保することが困難となる。又下限値を越えると、特に望遠端における球面収差を良好に補正するのが困難となる。
【0040】
条件式(3)は第3レンズ群の焦点距離を適切に設定し望遠端で明るいFナンバーを確保しつつ、収差を良好に補正するためのものである。
【0041】
条件式(3)の上限値を越えると、望遠端で第3レンズ群と第4レンズ群の合成屈折力を十分な負の屈折力にすることが困難となり、テレフォトタイプの屈折力配置をとりずらくなることなることから、望遠端で明るいFナンバーを確保することが困難となる。又下限値を越えると、焦点距離全域にわたって特にコマ収差と歪曲収差の良好なる補正が困難となる。
【0042】
条件式(4)は第4レンズ群の焦点距離を適切に設定し、主にバックフォーカスを長く確保しつつ、望遠端の球面収差を良好に補正するためのものである。
【0043】
条件式(4)の上限値を越えると、望遠端で特に球面収差の補正や広角端におけるバックフォーカスの確保及び十分な変倍比を達成することが困難となり、又下限値をこえると、広角端で負の歪曲収差の補正が困難となる。
【0044】
本実施形態において、更に望ましくは条件式(1)、(2)、(3)、(4)の数値範囲を以下の如くにすると良い。
【0045】
1.1 < |f1/fw| < 1.4 ・・・(1a)
0.75 < f2/ft < 1.0 ・・・(2a)
2.3 < |f3/fw| < 3.7 ・・・(3a)
1.6 < f4/(fw×ft)0.5 < 2.3 ・・・(4a)
本発明の初期の目的とするズームレンズは、以上の構成により達成されるが、更に高い光学性能を得るためには次の条件のうち少なくとも1つを満足することが好ましい。
【0046】
◎前記第1レンズ群は、2以上の非球面を有することである。
【0047】
第1レンズ群に、少なくとも2面の非球面を配置すれば、超広角ズームレンズを構成するときに問題となる、広角端における負の歪曲収差を良好に補正するのが容易となる。
【0048】
◎前記第1レンズ群は、光軸からレンズ周辺に向かって正の屈折力が強くなる非球面と、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面とを有することである。
【0049】
超広角ズームレンズで発生する負の歪曲収差は、一般的に画面周辺における歪曲収差が中間画角における歪曲収差よりも小さくなる、所謂陣笠形状の歪曲収差となりやすい。そこで第1レンズ群に光軸からレンズ周辺に向かって正の屈折力が強くなる非球面と、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面を配置すれば、画面周辺における歪曲収差が中間画角における歪曲収差よりも小さくなり過ぎないようにし易くなるので好ましい。
【0050】
◎前記第4レンズ群は、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面を有することことである。
【0051】
第4レンズ群に、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面を配置すれば広角端における負の歪曲収差を良好に補正しやすくなるので好ましい。
【0052】
◎前記第4レンズ群は正レンズと負レンズで構成された接合レンズを2以上有することである。
【0053】
第4レンズ群に正レンズと負レンズで構成された接合レンズを2つ以上配置すれば広角端における負の倍率色収差と望遠端における軸上色収差を良好に補正しやすくなる。
◎前記第4レンズ群の接合レンズのうち、少なくとも一つの接合レンズの正レンズの材質のアッベ数をν4pとするとき
80 < ν4p ・・・(5)
の条件を満足することである。
【0054】
条件式(5)は4レンズ群の接合レンズの正レンズの材質のアッベ数を規定する条件であり、前記第4レンズ群の2以上の接合レンズのうち、少なくとも一方の接合レンズの正レンズが条件式(5)を満足すれば、広角端における負の倍率色収差と望遠端における軸上色収差を良好に補正しやすくなる。
◎前記第4レンズ群の少なくとも2つの接合レンズの正レンズの材質のアッベ数のうち小さい方のアッベ数をν4ppとするとき
80 < ν4pp ・・・(6)
の条件を満足することである。
【0055】
条件式(6)は前記第4レンズ群の少なくとも2つの接合レンズの正レンズの材質のアッベ数を規定するものであり、条件式(6)を満足すれば、さらに広角端における負の倍率色収差と望遠端における軸上色収差を良好に補正しやすくなる。
【0056】
◎前記第4レンズ群の最も像側のレンズは、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面を有することである。
【0057】
本発明のズームレンズにおいて第4レンズ群の最も像側のレンズは、広角端において比較的軸外光束が光軸から離れた位置を通過している。このレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面を配置すれば、広角端における負の歪曲収差の補正がさらに容易となる。
【0058】
◎本実施形態で用いる非球面のうち、最も物体側の面と最も像側の面以外に配置された非球面であれば、球面レンズの表面に樹脂等による非球面層を形成しても良い。
【0059】
◎無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングは第1レンズ群を物体側へ移動させて行っているが、第1レンズ群を2つの負レンズ群に分割し、像側のレンズ群を物体側に移動させて行っても良い。これによれば、前玉径が小型化しやすくなる。
【0060】
数値実施例1〜4において、物体側から順に第1レンズ群L1は物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、両レンズ面が凹面の負レンズそして物体側に凸面を向けた正レンズより成っている。
【0061】
第2レンズ群L2は負レンズと正レンズの正接合レンズ、両レンズ面が凸面の正レンズとの接合レンズより成っている。
【0062】
第3レンズ群L3は負レンズ、両レンズ面が凹面の負レンズと両レンズ面が凸面の正レンズとの接合レンズより成っている。
【0063】
第4レンズ群L4は正レンズと負レンズの正接合レンズ、負レンズと正レンズの正接合レンズ、そして正レンズより成っている。
【0064】
次に、本発明のズームレンズを用いた一眼レフカメラシステムの実施形態を、図17を用いて説明する。図17において、10は一眼レフカメラ本体、11は本発明によるズームレンズを搭載した交換レンズ、12は交換レンズ11を通して得られる被写体像を記録するフィルムや撮像素子などの記録手段、13は交換レンズ11からの被写体像を観察するファインダー光学系、14は交換レンズ11からの被写体像を記録手段12とファインダー光学系13に切り替えて伝送するための回動するクイックリターンミラーである。ファインダーで被写体像を観察する場合は、クイックリターンミラー14を介してピント板15に結像した被写体像をペンタプリズム16で正立像としたのち、接眼光学系17で拡大して観察する。撮影時にはクイックリターンミラー14が矢印方向に回動して被写体像は記録手段12に結像して記録される。
【0065】
このように本発明のズームレンズを一眼レフカメラ交換レンズ等の光学機器に適用することにより、高い光学性能を有した光学機器が実現できる。
【0066】
尚、本発明はクイックリターンミラーのないSLR(Single lens Reflex)カメラにも同様に適用することができる。
【0067】
次に本発明の数値実施例を示す。数値実施例においてiは物体側からの面の順番を示し、Riは各面の曲率半径、Diは第i番目と第i+1番目の光学部材厚又は空気間隔、Niとνiは第i番目の光学部材のd線に対する屈折率とアッベ数である。
【0068】
又、非球面形状は面の中心部の曲率半径をR、光軸からの高さYの位置での光軸方向(光の進行方向)の変位を面頂点を基準にしてXとし、A,B,C,D,Eをそれぞれ非球面係数としたとき
【0069】
【数1】
Figure 0004776796
【0070】
で表されるものとする。尚、「e−x」は「×10-x」を表す。また前述の各条件式の一部と数値実施例における諸数値との関係を表−1に示す。
【0071】
【外1】
Figure 0004776796
【0072】
【外2】
Figure 0004776796
【0073】
【外3】
Figure 0004776796
【0074】
【外4】
Figure 0004776796
【0075】
【表1】
Figure 0004776796
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、以上のように全体として4つのレンズ群より構成し、各レンズ群の屈折力やレンズ構成そして変倍に伴う各レンズ群の移動条件等を適切に設定することにより、広画角で、しかも全変倍範囲にわたり高い光学性能を有したズームレンズ及びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【0077】
又、本発明によれば広角端の画角が約105°、変倍比2.0倍以上、FNoが約2.8程度を達成し、かつ良好なる光学性能を有したズームレンズ及びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の数値実施例1の広角端の収差図
【図3】 本発明の数値実施例1の中間のズーム位置の収差図
【図4】 本発明の数値実施例1の望遠端の収差図
【図5】 本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図6】 本発明の数値実施例2の広角端の収差図
【図7】 本発明の数値実施例2の中間のズーム位置の収差図
【図8】 本発明の数値実施例2の望遠端の収差図
【図9】 本発明の数値実施例3のレンズ断面図
【図10】 本発明の数値実施例3の広角端の収差図
【図11】 本発明の数値実施例3の中間のズーム位置の収差図
【図12】 本発明の数値実施例3の望遠端の収差図
【図13】 本発明の数値実施例4のレンズ断面図
【図14】 本発明の数値実施例4の広角端の収差図
【図15】 本発明の数値実施例4の中間のズーム位置の収差図
【図16】 本発明の数値実施例4の望遠端の収差図
【図17】 本発明の光学機器の要部概略図
【符号の説明】
L1 第1群
L2 第2群
L3 第3群
L4 第4群
SP 絞り
FC フレアーカット絞り
SSP 開放FNo絞り
IP 像面
d d線
g g線
ΔS サジタル像面
ΔM メリディオナル像面

Claims (6)

  1. 物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、変倍に際して、前記第1レンズ群は像側へ凸状の軌跡の一部を有して移動し、広角端から望遠端への変倍に際して前記第2レンズ群は前記第1レンズ群との間隔が小さくなるように物体側へ移動し、前記第4レンズ群は前記第3レンズ群との間隔が小さくなるように物体側へ移動し、広角端に比べて望遠端において前記第2レンズ群と前記第3レンズの間隔が大きくなり前記第4レンズ群は正レンズと負レンズで構成された接合レンズを2以上有し、第iレンズ群の焦点距離をfi,広角端における光学系全体の焦点距離をfw,望遠端における光学系全体の焦点距離をft、前記2以上の接合レンズの正レンズの材質のアッベ数のうち最も小さいアッベ数をν4ppとするとき、
    0.9<|f1/fw|<1.7
    0.6<f2/ft<1.2
    1.9<|f3/fw|<4.5
    1.4<f4/√(fw×ft)<2.5
    80<ν4pp
    の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第1レンズ群は、2以上の非球面を有することを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
  3. 前記第1レンズ群は、光軸からレンズ周辺に向かって正の屈折力が強くなる非球面と、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面とを有することを特徴とする請求項2記載のズームレンズ。
  4. 前記第4レンズ群は、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第4レンズ群の最も像側のレンズは、光軸からレンズ周辺に向かって負の屈折力が強くなる非球面を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項のズームレンズを有することを特徴とする光学機器。
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