JP4771446B2 - 薬剤の拡散方法およびこれに用いる薬剤拡散装置 - Google Patents

薬剤の拡散方法およびこれに用いる薬剤拡散装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風圧で生じる気流を利用して気中に薬剤を拡散させる揮散性の薬剤の拡散方法およびこれを利用した薬剤の拡散装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定の場所に速やかに揮散性の薬剤を拡散させる方法として、例えば、図13に示すように、揮散性の薬剤を保有した通気性の薬剤保有体40に向けてファン41で送風し、その薬剤保有体40を通過した気流42に薬剤を乗せて拡散する方法が知られている。
【0003】
前述の拡散方法を利用した薬剤拡散装置が種々提案されている。
例えば、吸込口と吐出口とを結ぶ空気通路を有する容器と、この容器内の空気通路に設けた通気性の薬剤保有体と、送風ファンを備え、その薬剤保有体をファンの前方側、または後方側に配設した薬剤拡散装置が知られている。
この薬剤拡散装置は、送風機を駆動することで、空気通路に沿った吸込口から吐出口に向う気流が発生し、その気流が薬剤保有体を通過し、その薬剤保有体からの薬剤を乗せて吐出口から容器外に拡散させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の薬剤の拡散方法は、送風された気流が薬剤保有体を通過する際に抵抗を受けるので、その送風された気流の全てを薬剤の拡散に有効利用できない。
したがって、薬剤の拡散効率が悪い。
【0005】
前述の薬剤拡散装置は、薬剤保有体の通気度や送風機の風量などと規制条件を有する。また、そのための薬剤保有体の材質規格、形状の成形精度などの厳しい品質管理が要求されるなど商品開発の負担が大きい。また、薬剤の保有量が制限されるなどから業務用タイプ或いは大型化(薬剤を多量に保持)に不向きと言える。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであり、送風した気流を無駄なく利用して効率良く薬剤を拡散できる薬剤拡散方法、及び設計の自由度があって容易に小型化、大型化ができる薬剤拡散装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、
(1)揮散性の薬剤を保有し、表面がほぼ平坦面となった非通気性の薬剤保有体の表面に、送風機によって空気を、その送風方向が前記薬剤保有体の表面と直角に対して斜めで、前記表面の一端部から他端部に向けて流れるように送風し、
前記非通気性の薬剤保有体の表面に加わる風圧により、当該非通気性の薬剤保有体の表面に沿った空気層流を生じさせ、その空気層流の方向に前記薬剤保有体から揮散した薬剤を拡散することを特徴とする薬剤の拡散方法である。
(2)容器10内に、揮散性の薬剤を保有し、表面がほぼ平坦面となった非通気性の薬剤保有体と、送風機を対向して設け、
前記薬剤保有体の表面を、当該表面の一端部が送風機に近く、かつ他端部が送風機と遠くなるように、前記送風機の送風方向と直角に対して斜めとし、
前記送風機と前記薬剤保有体との間に、当該送風機が送風した気流を、前記非通気性の薬剤保有体の表面の一端部に送風ガイドする送風ガイドを備えたことを特徴とする薬剤拡散装置である。
(3)前記薬剤保有体を容器10に着脱自在に設けた前記(2)記載の薬剤拡散装置である。
【0008】
【作 用】
(1)前述の(1)記載の薬剤拡散方法によれば、送風した気流を薬剤の拡散に無駄なく利用でき、効率よく薬剤を拡散することができる。
(2)前述の(2)記載の薬剤拡散装置によれば、送風原理が単純且つ簡単であり、拡散装置の小型化および大型化などと設計が容易である。
(3)前述の(3)記載の薬剤拡散装置によれば、薬剤保持体を交替できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明するが、本発明はかかる図面のみに限定されるものではない。
(薬剤拡散方法の実施の形態)
図1に示すように、揮散性の薬剤を保有した非通気性の薬剤保有体1の表面1aに向けて送風機2で強制的に送風する。
前記薬剤保有体1の表面1aに風圧が加わり、その風圧によって薬剤保有体1の表面1aに沿った空気層流3を発生する。
この空気層流3に揮散した薬剤が乗り、空気層流3の方向に薬剤が拡散する。
【0010】
前述のように、送風機2から送風された空気(気流)は、ほとんど全てが薬剤保有体1の表面1aに沿って流れるので、その空気(気流)が薬剤の拡散に無駄なく利用される。
したがって、効率良く薬剤を拡散できる。
【0011】
また、空気層流3は薬剤保有体1の表面1a全域に沿って流れるので、薬剤保有体1の全表面から揮散した薬剤を、空気層流3の方向に拡散できる。
したがって、送風能力の小さな送風機2を用いて、表面積の大きな薬剤保有体1から薬剤を効率良く拡散することができ、長期間に亘って薬剤を拡散し続けることが可能である。
【0012】
前述のように、薬剤保有体1の全表面に沿って空気層流3が流れるようにするには、図2(a),(b)に示すように、送風方向(矢印a)に対して薬剤保有体1の表面1aが直角に対して斜めとすれば良いが、本発明は、図2(b)に示すように表面1aの一端部から他端部に向けて流れるようにした。前記送風方向(矢印a)と薬剤保有体1の表面1aとの角度θは、10度〜170度の範囲が最も好ましい。
【0013】
(薬剤拡散装置の実施の形態)
図3に示すように、容器体10内に薬剤保有体11と送風機12が対向して設けてある。
前記容器体10は、半球形状の上面板13、周面板14、下面板15を有する筒形状である。
前記下面板15に吸込口16が形成してある。
前記上面板13に吐出口17が形成してある。
前記薬剤保有体11は、非通気性で、揮散性の薬剤を保有している。
この薬剤保有体11は容器体10の上面板13に設けてある。
【0014】
前記送風機12は、電池収容部18と電動モータ19と送風ファン20と送風ガイド21を備えている。
前記電池収容部18に電池22が収容され、この電池22で電動モータ19を駆動する。
送風ガイド21は送風ファン20の外周に位置する筒形状で、その出口21aは薬剤保有体11と対向している。この送風ガイド21の送風ファン20よりも下部寄りに空気取入口23が形成してある。
【0015】
送風ファン20を回転することで、吸込口16、空気取入口23を通して空気が吸い込みされ、薬剤保有体11の表面11aに吹きつけられる。
これによって、薬剤保有体11の表面11aに沿った空気層流24が発生し、その空気層流24に揮散した薬剤が乗り、吐出口17から容器体10の外部に拡散する。
【0016】
前記送風ファン20で送風される空気(気流)は送風ガイド21によって拡散が防止され、整流として全量が薬剤保有体11に吹きつけられる。
よって、送風機12の送風した気流をより一層無駄なく薬剤の拡散に利用できる。
【0017】
前記非通気性の薬剤保有体11とは、表面から裏面に空気気流を通過しないと共に、薬剤を保有した部材を意味する。具体的には、▲1▼非通気性部材からなる容器体10の風圧箇所(上面板内面)に薬剤を塗着、接着させる。つまり、容器体10と薬剤で薬剤保有体とする。
▲2▼前述の▲1▼の風圧箇所に、薬剤を含浸させた薬剤保持体を貼ったり、風圧箇所(上面板内面)に装着部を形成しておき、そこに薬剤保持体を装着する、つまり、容器体10と薬剤保持体で薬剤保有体とする。
▲3▼前述の▲1▼の容器体10の風圧箇所(上面板)に挿入用の開口部を設け、その開口部から薬剤保有体11を挿入して取付ける。
▲4▼前述の▲3▼の開口部に、薬剤保持体をケースに収容した薬剤保有体を挿入する。
▲5▼容器10の風圧箇所(上面板)に開口部が形成され、その開口部に薬剤保有体を嵌合する。
▲6▼薬剤を吸収する非通気性部材からなる容器体10の風圧箇所(上面板内面)に薬剤を含浸する、などが挙げられる。
【0018】
前述の図3に示す容器体10は非通気性部材からなる。その上面板13の内面に薬剤を含浸したシート25を貼着して薬剤保有体11としてある。
これに限ることはなく、例えば、容器体10を薬剤を吸収する非通気性の陶器やパルプ・プラスチック複合物などで成型したものとし、その容器体10の風圧部分に薬剤を含浸した非通気性の薬剤保有体11として使用することもできる。含浸手段としては、薬剤液を垂らし浸透させたり、薬剤液保有物を載置し浸透させるなどが例示できる。また、この薬剤浸透域を区画することも可能である。
更に、薬剤を容器体10の風圧箇所に塗布したり、装着部を形成しておき、保持体を装着することもできる。
【0019】
前述の薬剤保有体11の風圧を受ける面、つまり表面の形状は、図3に示す半球凹形状に限ることはなく、その表面の形状を変化させる事で、気流の流れを変えたり、風圧面に強弱を与えたり、流速に落差を発生させたり、気流の流路を作ったり、乱気流を発生させるなどができ、使用する薬剤に応じて選択し拡散量の安定化を図ったり、またはいろいろな商品形状にも寄与できる。
【0020】
前述の図3は、本発明を理解し易くする第1の参考実施の形態であり、本発明は、図4に示す実施の形態のように、薬剤保有体11の表面11aを斜め上向きに傾斜した平坦面形状とし、1つの吐出口17から突出させるようにした。
これによって、薬剤の拡散方向を斜め上方の1ヶ所とすることができる。
【0021】
図5は第2の参考実施の形態で、薬剤保有体11の表面11aを上向きに湾曲した形状とする。
これにより、薬剤の拡散方向を湾曲した上向きとすることができる。
【0022】
図6に示すように、薬剤保有体11の表面11aを波形状とする。
これによって、空気層流の流れに強弱が生じ、薬剤の平均的拡散を計ることができる。
【0023】
図7に示すように、薬剤保有体11の表面に流れガイド26を設ける。
これによって、空気層流の流れ方向がはっきりとし、薬剤を定めた方向に正確に拡散できる。
【0024】
前述の図4〜図7は、薬剤保有体11自体の形状を示しているが、容器体10の風圧箇所(例えば上面板13)を、前述した図4〜図7に示す薬剤保有体11の表面形状と同一とし、その部分に薬剤を含浸、接着などすることで薬剤保有体11としても良い。
【0025】
薬剤保有体11を容器体10に着脱自在に取付けても良い。
このようにすれば、容器体10を共通として種々の薬剤を保有した薬剤保有体11を用いることができるし、薬剤が揮散終了したら新らしい薬剤保有体11と交換できる。
【0026】
例えば、図8と図9に示すように容器体10に挿入開口部30を形成する。
薬剤保有体11を挿入開口部30に挿入、抜き出し自在とする。
具体的には、容器体10を矩形状とし、その周面板14に挿入開口部30を形成する。薬剤保有体11を矩形薄板のカード形状とする。
前記挿入開口部30を長方形状とし、カード形状の薬剤保有体11が挿入、抜き出し自在とする。
この場合には、吐出口17を挿入開口部30と反対側に形成し、その吐出口17よりも上方に薬剤保有体11が挿入されるようにする。
また、送風ガイド21の出口21a寄り部分を湾曲させると共に、出口21aを矩形状とし、カード形状の薬剤保有体11の幅方向略全面に送風できるようにしてある。
【0027】
図10と図11に示すように、ケース31に薬剤を含浸したシート状の薬剤保持体32を設けて薬剤保有体11とする。ケース31の下面に気流入口31aが形成され、ケース31の下内面と薬剤保持体32の下面との間に空気流通路31bを有する。
矩形状の容器体10の対向した2面にケース31が挿入・抜き出し自在な挿入開口部30を対向して形成する。
前記ケース31の気流入口31aと反対側に気流出口31cを形成し、前記空気流通路31bに流通する気流で薬剤保持体32から揮散した薬剤がケース31の気流出口31c、挿入開口部30(吐出口17)から拡散するようにする。
【0028】
このようにすれば、ケース31とともに薬剤保持体32を容器体10に挿入・抜き出しできる。
なお、ケース31を容器体10に固定し、シート状の薬剤保持体32を挿入・抜き出しするようにすることも可能である。
【0029】
図12は第3の参考実施の形態で、容器体10の風圧箇所、例えば上面板13に開口部33を形成する。
この開口部33に薬剤保有体11を着脱自在とする。例えば嵌め込み、ねじ止め、回し止めで取付ける。
例えば、開口部33にねじ止めされる筒状ケース34内に下向き漏斗形状の薬剤保持体35を取付け、その筒状ケース34の薬剤保持体35よりも下部に吐出口17を形成する。
【0030】
前記非通気性の薬剤保有体11としては、空気気流を通過しない材料、例えば、金属、プラスチック、木材、陶器、紙、合成紙、ガラスなどの成形物、或いは、前記成形物と薬剤を含有、保持する担体との組み合わせ、または前記担体とその収容容器などが挙げられる。
【0031】
前記担体としては、紙、合成紙、木材、樹脂、陶器、天然繊維、合成繊維などの加工物、成形物が例示できる。また、収容容器として、プラスチックなど非通気性材料から成る。
【0032】
前記送風ガイド21の形状は、送風機12からの送風を非通気性の薬剤保有体11の所定表面に集中する役割を果たす形であればよく、筒形状が円形の他に三角形、正方形、多角形などの中空形状が例示される。また、非通気性の薬剤保有体11の形態や送風機12の大きさによっては、その先端部を、細くしたり、広げたりすることも有効である。
【0033】
本発明に用いる薬剤としては、従来より用いられている殺虫、忌避、殺ダニなどの害虫防除剤、或いは消臭、芳香、除菌、防菌防黴などに用いられている各種薬剤が挙げられる。その具体例としては、次の物が例示できる。
【0034】
(害虫防除剤)
ピレスロイド系殺虫剤:アレスリン、dl・d−T80−アレスリン、dl・d−T−アレスリン、d・d−T−アレスリン、d・d−T80−プラレトリン、レスメトリン、dl・d−T80−レスメトリン、エンペントリン、テラレスリン、トランスフルスリン、フタルスリン、dl・d−T80−フタルスリン、フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、イミプロスリン、シペルメトリン、エトフェンプロテックス、テフルスリン、フェンフルスリン等
害虫成長制御剤:ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイドロプレン、フェノキシカルプ等
害虫忌避剤:ディート、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、2−エチル−1、3−ヘキサンジオール、p−ジクロルベンゼン、カプリン酸ジエチルアミド、カンファー等
機能性天然精油:アニス油、オレンジ油、カシア油、グレープフルーツ油、シソ油、クローブ油、シトロネラ油、シナモン油、ハッカ油、ヒバ油、ヒノキ油、ペパーミント油、ユーカリ油、レモングラス油、ゼラニウム油、フェンネル油等
【0035】
(消臭剤)
シトロネラ油、レモングラス油、ボルニルアセテート、安息香酸メチル、安息香酸エチル、フェニル酢酸エチル等
【0036】
(芳香剤)
動物性、植物性の天然香料、或いは炭化水素、アルコール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エステル類等の人工香料
【0037】
(防菌防黴剤)
エチルアルコール、プロピルアルコール、フェノール、チモール、o−フェニルフェノール、ヒノキチアゾール等
【0038】
(有害動物忌避剤)
【0039】
送風機12としては、複数枚の傾斜羽根を駆動軸に放射状に設けたプロペラファンで送風を行う軸流式送風機,駆動軸に平行な方向に多数の羽根を円筒状に設け、駆動軸と直交する方向へ送風を行う多翼式送風機なとが例示でき、音が少ない、電池で駆動が可能である事から一般家庭用としては好ましい。ただし、広い場所での使用、作業を早めるなどを要求される業務用の場合は前記送風機に限定せず、商用電源、又は充電式を想定した送風機を採用することができる。
【0040】
前記送風機12の送風として、風速が0.1〜15m/秒、風量が0.5〜30,000リットル/分の範囲である。具体的には、家庭用規模で、風速0.1〜3m/秒、風量0.5〜900リットル/分が好ましい。業務用規模で、風速2〜15m/秒、風量120〜30,000リットル/分が好ましい。
前記風速が0.1m/秒以下の場合、非通気性の薬剤保有体にぶち当てることにより生じる風圧気流が弱く、薬剤を遠方まで拡散することが難しくなり、且つ、希望する風量を得ることが難しくなる。また、該風量が0.5リットル/分以下の場合、充分な薬剤量を拡散することが難しくなってくる。ここで言う風速と風量の関係式は次式で表せる。
風量(リットル/分)=風速(m/秒)×6000×吐出口面積(cm)/1000
【0041】
更に、薬剤の揮散量を大きくしたり、比較的揮散しにくい薬剤を揮散させる場合、加熱手段により、送風空気、又は導入空気を予熱することにより行うことができる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、送風機から送風された気流のほとんどは薬剤保有体の表面の一端部に吹きつけられて他端部に向けて流れ、その表面に沿った空気層流となる。
薬剤保有体から揮散した薬剤は、前記空気層流に乗り、その方向に拡散される。
したがって、送風した気流を薬剤の拡散に無駄なく利用でき、効率より薬剤を拡散することができる。
【0043】
請求項2に係る発明によれば、送風機から送風した気流を薬剤保有体の表面の一端部に吹きつけ、その表面に沿った空気層流とするだけであるから、送風原理が単純且つ簡単で、送風機の風量などに規制条件がないし、薬剤保有体の材質、形状精度に厳しい制約を受けなく、薬剤の保有量に制限がない。
したがって、設計の自由度があり、薬剤拡散装置を小型化および大型化できる。
【0044】
請求項3に係る発明によれば、薬剤保有体を交替できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薬剤拡散方法の参考実施の形態を示す説明図である。
【図2】 (a)薬剤保有体と送風方向を斜めとした参考説明図である。
(b)本発明の薬剤拡散方法の説明図である。
【図3】 本発明の薬剤拡散装置の第1の参考実施の形態を示す断面図である。
【図4】 本発明の薬剤拡散装置の第の実施の形態を示す断面図である。
【図5】 本発明の薬剤拡散装置の第参考実施の形態を示す断面図である。
【図6】 薬剤保有体の他の形状を示す斜視図である。
【図7】 薬剤保有体の他の形状を示す斜視図である。
【図8】 本発明の薬剤拡散装置の第の実施の形態を示す平面図である。
【図9】 断面図である。
【図10】 本発明の薬剤拡散装置の第の実施の形態を示す断面図である。
【図11】 薬剤保有体の斜視図である。
【図12】 本発明の薬剤拡散装置の第3の参考実施の形態を示す断面図である。
【図13】 従来の薬剤拡散方法の説明図である。

Claims (3)

  1. 揮散性の薬剤を保有し、表面がほぼ平坦面となった非通気性の薬剤保有体の表面に、送風機によって空気を、その送風方向が前記薬剤保有体の表面と直角に対して斜めで、前記表面の一端部から他端部に向けて流れるように送風し、
    前記非通気性の薬剤保有体の表面に加わる風圧により、当該非通気性の薬剤保有体の表面に沿った空気層流を生じさせ、その空気層流の方向に前記薬剤保有体から揮散した薬剤を拡散することを特徴とする薬剤の拡散方法。
  2. 容器10内に、揮散性の薬剤を保有し、表面がほぼ平坦面となった非通気性の薬剤保有体と、送風機を対向して設け、
    前記薬剤保有体の表面を、当該表面の一端部が送風機に近く、かつ他端部が送風機と遠くなるように、前記送風機の送風方向と直角に対して斜めとし、
    前記送風機と前記薬剤保有体との間に、当該送風機が送風した気流を、前記非通気性の薬剤保有体の表面の一端部に送風ガイドする送風ガイドを備えたことを特徴とする薬剤拡散装置。
  3. 前記薬剤保有体を容器10に着脱自在に設けた請求項2記載の薬剤拡散装置。
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