JP3498858B2 - 揮散性薬剤の拡散装置 - Google Patents

揮散性薬剤の拡散装置

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JP3498858B2
JP3498858B2 JP03152794A JP3152794A JP3498858B2 JP 3498858 B2 JP3498858 B2 JP 3498858B2 JP 03152794 A JP03152794 A JP 03152794A JP 3152794 A JP3152794 A JP 3152794A JP 3498858 B2 JP3498858 B2 JP 3498858B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揮散性薬剤の拡散装置
に関し、詳しくは効率よく揮散性薬剤を拡散させるため
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、殺虫剤、殺菌剤、忌避剤、防虫
剤、芳香剤又は医薬品等の揮散性薬剤を拡散させる装置
として、本体に吸気口及び排気口を連通させる空気流路
が設けられるとともに、空気流路において吸気口から排
気口に向かう空気流を生じさせるファンが設けられるも
のがある。揮散性薬剤は、通気性のある担体に含浸さ
れ、空気流路における空気流と交差する方向のほぼ全域
に渡って担持される。このような拡散装置においては、
ファンが電動モータなどによって回転すると、回転に伴
う渦流によって、空気流路内に吸気口から排気口に向か
う空気流が発生する。これによって、吸気口から吸入さ
れる空気は、担体に当たって通過した後、排気口から外
部に排出され、担体に含浸された揮散性薬剤を外部に拡
散させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した従来の
拡散装置では、空気流路内の空気流が、ファンの回転に
伴う渦流によって発生するため、その流速はファンの中
心部付近ほど遅く、外縁部に近づくに従って速くなると
いう特性がある。したがって、担体に当たる空気量は、
担体の中心部付近では少なく、外縁部に近づくに従って
多くなるため、揮散性薬剤の拡散量は、担体の各部にお
いて不均一となる、すなわち担体の中心部付近では少な
く、外縁部に近づくに従って多くなるという問題があっ
た。さらに、薬剤の拡散量が担体の各部において不均一
となることによって、担体及びファンの大きさの割に薬
剤の拡散量が少ないため、薬剤の拡散量を十分に確保す
るには、担体及びファンを大型化するとともに、ファン
を駆動する電動モータ等も大型化する必要があり、装置
の小型化が極めて困難であった。特に、乾電池等の限ら
れた電源を用いて電動モータを駆動する場合には、電源
による制約を受けるため、電動モータ及びファンを大型
化して送風量を増大させることが困難であり、薬剤の拡
散量を十分に確保することができないという問題があっ
た。
【0004】本発明は、揮散性薬剤を短時間で効率良く
拡散させることができ、これにより装置の小型化を図る
ことができる揮散性薬剤の拡散装置を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、空
気流路を介して連通する吸気口及び排気口が設けられた
本体と、本体の空気流路にて、吸気口から排気口に向か
う空気流を発生させる送風手段と、本体の空気流路に
て、空気流と交差する方向のほぼ全域に渡って揮散性薬
剤を担持させる担体と、送風手段のファンと対向する担
体の面と交わる面を有する整流板と、を備え、送風手段
の作動に伴って本体の空気流路に発生する空気流によっ
て、担体に担持される揮散性薬剤を外部に拡散させる装
であって、上記本体の空気流路には、上記整流板が設
けられており、送風手段の作動に伴って発生する空気流
が、空気流と交差する方向のほぼ全域に渡って担持され
る揮散性薬剤に均一に当たるように、整流板によって整
流されることにより達成される。
【0006】整流板は、担体と送風手段の間に配置され
ることが好ましい。
【0007】本発明の揮散性薬剤の拡散装置は、送風手
段の作動を制御するタイマー制御回路を備えることが好
ましい。
【0008】本発明の揮散性薬剤の拡散装置は、送風手
段の作動を制御する電圧制御回路を備えることが好まし
い。
【0009】
【作用】本発明に係る揮散性薬剤の拡散装置において
は、送風手段の作動に伴って本体の空気流路に発生する
空気流によって、担体に担持される揮散性薬剤を外部に
拡散させる。この際、空気流は、空気流と交差する方向
のほぼ全域に渡って担持される揮散性薬剤に均一に当た
るように、整流板によって整流される。すなわち、送風
手段により送られた渦流の如き空気流はその流れが偏る
ことが阻止され均一な流れが形成されて、揮散性薬剤の
均一な揮散を促すことができる。
【0010】本発明において用いられる揮散性薬剤とし
ては、例えば、従来より害虫駆除剤(殺虫剤、殺ダニ
剤)、殺菌剤、忌避剤、芳香剤(香水、ハーブ等)、医
薬品(メントール、ユーカリオイル等、気管、カゼ等吸
入用薬剤)の目的で使用される各種の薬剤がある。代表
的な薬剤としては次のものが挙げられる。 (I)殺虫剤・殺ダニ剤 (1)ピレスロイド系薬剤 ・アレスリン、d−アレスリン、フタルスリン、レスメ
トリン、d−レスメトリン、フラメトリン ・バイオアレスリン、フェンバレレート、フェンプロパ
トリン、テフルスリン、ペルメトリン、フェノトリン、
サイペルメトリン、サイフェノトリン、クリスロン、d
−クリスロン ・フェンフルスリン、ベンフルスリン、エトック、エム
ペンスリン及びこれらの誘導体、異性体、類縁体 (2)有機リン系薬剤 ・フェニトロチオン、ダイアジノン、マラソン、DDV
P (3)カーバメート系薬剤 ・カーバーリール、メソミル、プロポクサー (4)その他 ・IBTA ・S−421 ・ディート (II)殺菌剤 ・スミレックス(住友化学工業商標名)、デンマート、
ペリルアルデヒド、アリルイソチオシアネート、パラク
ロロメタキシレノール(以下PCMXという) (III ) 忌避剤 ・N,N−ジエチル m−トルアミド(以下「ディー
ト」という) ・ジ−n−ブチル サクシネート(以下「DNBS」と
いう) ・ジ−n−プロピル イソシンコメロネート(以下「D
PIC」という)
【0011】なお上述した各薬剤は、それらの主たる薬
効に基づいて分類したが、例えば殺虫剤を殺ダニ剤とし
て使用する場合があり、また後述する効力増強剤の成分
を殺ダニ剤として使用する場合もある。つまり各薬剤の
主たる薬効は、使用目的によって変わるため、上記分類
は便宜上のものである。
【0012】また上記殺虫剤等には、通常用いられる酸
化防止剤、効力増強剤、揮散率向上剤、消臭剤、香料等
の各種添加剤を任意に添加することができる。効力増強
剤としては、ピペロニルブトキサイド、N−プロピルイ
ゾーム、サイネピリン222、サイネピリン500、リ
ーセン384、IBTA、S−421等が挙げられ、揮
散率向上剤としては、フェネチルイソチオシアネート、
ハイミックス酸ジメチル等が挙げられる。また消臭剤と
しては、ラウリル酸メタクリレート(LMA)等が挙げ
られ、香料としては、シトラール、シトロネラール、ア
ネトール等が挙げられる。
【0013】担体としては、例えば揮散性薬剤を含有す
ることによって担持させるものであり、板状、シート
状、ハニカム状等の吸油性材料が好適に用いられる。具
体例として、パルプ、布、天然繊維(例えば脱脂綿)、
スポンジ、無機質粉、磁器、陶器、活性炭、活性炭繊
維、ガラスウール、石綿、アクリル系親油性重合体(協
和ガス化学(株)製)、アクリル系高吸油性樹脂KX−
OA 100〜600(日本触媒(株)製)、ポリプロ
ピレン繊維(登録商標テイジンオルソープ、ユニセル
(株)製)、ポリプロピレン繊維不織布(登録商標タフ
ネスオイルブロッター、三井石油化学工業(株)製)、
特殊線状ポリマー(登録商標ウオセップ、東レ(株)
製)等を一種若しくは二種以上組合せたものを挙げるこ
とができる。なお、揮散性薬剤を上記吸油性材料に含有
させる場合には、吸油性材料1g中の揮散性薬剤の量
が、100〜500mgの範囲であることが好ましい。
【0014】送風手段としては、電動モータ等によって
回転駆動されるファンが好適に用いられる。ファンの大
きさとしては、家屋の居室程度の空間での使用を前提と
すると、乾電池又は太陽電池等を電源とする小型の電動
モータ、又はゼンマイ等で駆動可能な大きさであること
が好ましい。ファンの回転数は、好ましくは300rp
m以上、より好ましくは500〜10,000rpmで
ある。
【0015】
【実施例】以下図示実施例により、本発明を説明する。
図1は、本発明の第1実施例である揮散性薬剤の拡散装
置を示す断面図である。この図において、本体10の空
気流路13には、ファン20の回転に伴って吸気口12
から排気口14に向かう空気流が発生し、この空気流が
整流板40によって整流された後、担体30を通過する
ことによって、担体30に含浸された揮散性薬剤を外部
に拡散させる。
【0016】本体10は、ほぼ円筒状に形成されてお
り、側面に形成された凹部11には、吸気口12が設け
られるとともに、上面には、垂直方向に延びる空気流路
13を介して吸気口12と連通する排気口14が設けら
れる。本体10の下部には、乾電池15が収容される。
【0017】ファン20は、空気流路13における吸気
口12と排気口14の間に配置されており、乾電池15
を電源とする電動モータ21によって駆動され、回転に
伴う渦流によって空気流路13内に吸気口12から排気
口14に向かう空気流を発生させる。電動モータ21
は、後述するタイマー制御回路及び電圧制御回路によっ
て制御される。
【0018】担体30は、図2に示すハニカム構造の吸
油性材料で構成されており、揮散性薬剤を含浸可能であ
るとともに、ファン20によって発生する空気流を通過
させる多数の通気孔31を有する。担体30は、空気流
路13におけるファン20の下流側である排気口14近
傍に、空気流が各通気孔31を通過可能となるように設
けられており、含浸された揮散性薬剤を空気流と交差す
る方向のほぼ全域に渡って担持させる。
【0019】整流板40は、空気流路13におけるファ
ン20と担体30の間に設けられており、図3及び図4
に示すように、平板41を直交させて平面視にて十字状
に形成される。再び図1を参照すると、整流板40は、
ファン20の回転に伴う渦流の発生を阻害し、空気流路
13内に発生する空気流が、担体30におけるファン2
0と対向する面(図1中下面)のほぼ全域に均一に当た
るように整流する。すなわち空気流路13内に発生する
空気流は、ファン20の回転に伴う渦流の影響によっ
て、空気流路13の壁面に近いほど流速が速く、中心側
ほど流速が遅いことから、整流板40は、空気流路13
の壁面付近の空気流を、空気流路13の中心付近に導く
ように整流し、担体30によって空気流と交差する方向
のほぼ全域に渡って担持される揮散性薬剤に、空気流を
均一に当てる。
【0020】本実施例の作用を説明する。ファン20の
回転に伴う渦流によって、吸気口12から吸入された空
気は、空気流路13内において図1中上方に向かって流
れ、担体30によって空気流と交差する方向のほぼ全域
に渡って担持される揮散性薬剤に均一に当たるように、
整流板40によって整流される。その後、空気流は、担
体30の各通気孔31を通過しつつ揮散性薬剤を含み、
排気口14から外部に排出される。これにより、揮散性
薬剤が外部に拡散される。
【0021】図5は、タイマー制御回路及び電圧制御回
路によるモータ制御のフローチャートである。ステップ
S1において、電動モータ21(図1)の電源(本実施
例では乾電池)が投入されると、ステップS2において
電源ランプが点灯され、ステップS3において電源電圧
vが検出されるとともに、ステップS4において電源電
圧vが所定値Vthよりも大きいか否かが判定される。
ステップS4において、電源電圧vが所定値Vthより
も大きい場合には、ステップS5に進む。電源電圧vが
所定値Vthよりも小さい場合には、ステップS11に
進んで電源が遮断され、ステップS12において電源ラ
ンプが消灯される。一方ステップS5においては、タイ
マーが設定されているか否かが判定される。ステップS
5において、タイマーが設定されていない場合には、ス
テップS3に戻る。タイマーが設定されている場合に
は、ステップS6に進んでタイマーランプが点灯され、
ステップS7においてタイマー所要時間nが初期値Nと
して設定される。次にステップS8において、初期値N
が順次減算され、ステップS9において初期値Nが0で
あるか否かが判定される。ステップS9において、初期
値Nが0である場合には、ステップS10に進んでタイ
マーランプが消灯された後、ステップS11において電
源が遮断され、ステップS12において電源ランプが消
灯される。一方ステップS9において、初期値Nが0で
ない場合には、ステップS13に進んで電源電圧vが検
出され、ステップS14において電源電圧vが所定値V
thよりも大きいか否かが判定される。ステップS14
において、電源電圧vが所定値Vthよりも大きい場合
には、ステップS8に戻る。電源電圧vが所定値Vth
よりも小さい場合には、ステップ11に進んで電源が遮
断され、ステップS12において電源ランプが消灯され
る。
【0022】次に、上述した拡散装置の揮散性薬剤の揮
散量を、整流板のない従来の拡散装置と比較した実験に
ついて説明する。なお、担体30における空気流と交差
する方向に沿う各部分の揮散量を測定するため、担体3
0として、全長2120mm、幅10mmの帯状の吸油性材
料を、直径72mmとなるように巻回させた図6に示す形
状の揮散量測定用担体32を用いた。
【0023】担体32に1021.26mgの揮散性薬剤
(エンペントリン)を含浸させた状態で、拡散装置を室
温25°Cにおいて1日15時間で2日間、計30時間
作動させた。その後、担体32を最も外周の端部Aから
順次42.4cmずつ切断し、各部分における揮散性薬剤
の残存量を求めたところ、表1に示す以下のような結果
を得た。
【0024】
【表1】
【0025】上述の実験結果から、整流板40を設けた
本実施例の拡散装置では、整流板のない従来の拡散装置
に比較して、担体32のいずれの部分においても、揮散
性薬剤の残存量が平均化されており、揮散量が担体32
の各部分においてほぼ均一であることを示している。し
かも、担体32に含浸させた揮散性薬剤の全量から、残
存量合計を差し引いた揮散量合計が、従来の拡散装置に
比較して、372.50−290.68=81.82mg
多い。つまり、本実施例の拡散装置では、空気流が、整
流板40に整流されることによって、担体32によって
空気流と交差する方向のほぼ全域に渡って担持される揮
散性薬剤に均一に当たり、揮散性薬剤を極めて効率良く
拡散させていることが理解される。
【0026】図7は、本発明の第2実施例である揮散性
薬剤の拡散装置を示す断面図である。この図において、
本体50は、直方体状に形成されており、また吸気口5
1及び排気口52は、本体50の図7中左右の側面に設
けられ、空気流路53によって水平方向(図7中左右方
向)に連通される。担体30には、ベーパースリン等の
液状防虫剤が含浸される。整流板54は、図8に示すよ
うに、平板55を直交させて側面視にて十字状に、か
つ、各平板55の幅が、図9に示すように、交差部分に
向けて徐々に小さくなるように形成される。その他の構
成については、第1実施例と同一である。
【0027】再び図7を参照すると、このような拡散装
置において、ファン20の回転に伴う渦流によって、吸
気口51から吸入された空気は、空気流路53内を図7
中において左方に向かって流れ、担体30によって空気
流と交差する方向のほぼ全域に渡って担持される揮散性
薬剤に均一に当たるように、整流板54によって整流さ
れる。整流された空気は、担体30の各通気孔31を通
過しつつ液状防虫剤を含み、排気口52から外部に排出
される。これにより、液状防虫剤が外部に拡散される。
【0028】図10は、本発明の第3実施例である揮散
性薬剤の拡散装置を示す断面図である。この図におい
て、本体60は、直方体状に形成されており、また吸気
口61及び排気口62は、本体60の図10中左右の側
面に設けられ、空気流路63によって水平方向(図10
中左右方向)に連通される。空気流路63における吸気
口61近傍には、脱臭剤を処理した上流側担体64が配
置され、かつ、空気流路63における排気口62近傍に
は、ベーパースリン等の液状防虫剤を含浸された下流側
担体65が配置される。整流板40は、空気流路63に
おけるファン20と下流側担体65の間に設けられる。
その他の構成については、第1実施例と同一である。
【0029】このような拡散装置において、ファン20
の回転に伴う渦流によって、吸気口61から吸入された
空気は、上流側担体64の各通気孔66を通過して脱臭
された後、空気流路63内を図10中左方に向かって流
れ、下流側担体65によって空気流と交差する方向のほ
ぼ全域に渡って担持される液状防虫剤に均一に当たるよ
うに、整流板40によって整流される。整流された空気
は、下流側担体65の各通気孔66を通過しつつ液状防
虫剤を含み、排気口62から外部に排出される。これに
より、液状防虫剤が外部に拡散される。
【0030】以上のように上記各実施例によれば、ファ
ン20の回転に伴って空気流路13,53,63内に発
生する空気流が、担体30,64によって空気流と交差
する方向のほぼ全域に渡って担持される揮散性薬剤に均
一に当たるように、整流板40,54によって整流され
るので、担体30,64及びファン20の大きさの割り
に揮散性薬剤の拡散量が多く、揮散性薬剤を短時間で効
率良く拡散させることができる。これにより、ファン2
0を駆動する電動モータ21の電源として乾電池15を
用いて装置の小型化を図っているにもかかわらず、すな
わち使用可能な電動モータ及びファンの大きさを電源に
よって制約されるにもかかわらず、担体及びファンを大
型化することなく、揮散性薬剤の拡散量を十分に確保す
ることができる。
【0031】また第1実施例の拡散装置は、排気口14
を上面に設けるとともに、吸気口12は側面に形成され
た凹部11に設けたので、家具と家具の隙間等に設置し
て好適に用いられる。第2及び第3実施例の拡散装置は
それぞれ、吸気口51,61及び排気口52,62を本
体50,60の側面に設けたので、家具等と床面との隙
間に設置して好適に用いられる。
【0032】なお上記第3実施例において、空気流路6
3におけるファン20と上流側担体64の間にも整流板
40を設けると、空気流は、上流側担体64によって空
気流と交差する方向のほぼ全域に渡って担持される脱臭
剤に均一に当たるように、整流板40によって整流され
ることとなり、効率良く脱臭される。また上記各実施例
では、整流板40,54が、平板41,55を直交させ
て平面視にて十字状に形成されるが、図11に示すよう
に、曲線帯状に形成された整流板70であってもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、送風手段
の作動に伴って発生する空気流が、空気流と交差する方
向のほぼ全域に渡って担持される揮散性薬剤に均一に当
たるように、整流板によって整流されるので、揮散性薬
剤を短時間で効率良く拡散させることができ、これによ
り揮散性薬剤の担体を不必要に大きくしなくてもよく装
置の小型化を図ることができ、また、本発明によればム
ラのない安定した揮散を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である揮散性薬剤の拡散装
置を示す概略断面図である。
【図2】図1の拡散装置の担体を示す斜視図である。
【図3】図1の拡散装置の整流板を示す平面図である。
【図4】図3の整流板の斜視図である。
【図5】タイマー制御回路及び電圧制御回路によるモー
タ制御のフローチャートである。
【図6】揮散量測定用担体を示す側面図である。
【図7】本発明の第2実施例である揮散性薬剤の拡散装
置を示す概略断面図である。
【図8】図7の拡散装置の整流板を示す側面図である。
【図9】図8の整流板の斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例である揮散性薬剤の拡散
装置を示す概略断面図である。
【図11】整流板の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 本体 12 吸気口 13 空気流路 14 排気口 20 送風手段(ファン) 21 送風手段(電動モータ) 30 担体 40 整流板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流路を介して連通する吸気口及び排
    気口が設けられた本体と、 本体の空気流路にて、吸気口から排気口に向かう空気流
    を発生させる送風手段と、 本体の空気流路にて、空気流と交差する方向のほぼ全域
    に渡って揮散性薬剤を担持させる担体と 送風手段のファンと対向する担体の面と交わる面を有す
    る整流板と、 を備え、 送風手段の作動に伴って本体の空気流路に発生する空気
    流によって、担体に担持される揮散性薬剤を外部に拡散
    させる装置であって、 上記本体の空気流路には、上記整流板が設けられてお
    り、送風手段の作動に伴って発生する空気流が、空気流
    と交差する方向のほぼ全域に渡って担持される揮散性薬
    剤に均一に当たるように、整流板によって整流されるこ
    とを特徴とする揮散性薬剤の拡散装置。
  2. 【請求項2】 上記整流板が、担体と送風手段の間に配
    置されることを特徴とする請求項1記載の揮散性薬剤の
    拡散装置。
  3. 【請求項3】 上記送風手段の作動を制御するタイマー
    制御回路を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の揮散性薬剤の拡散装置。
  4. 【請求項4】 上記送風手段の作動を制御する電圧制御
    回路を備えたことを特徴とする請求項1,2又は3記載
    の揮散性薬剤の拡散装置。
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