JP2003102362A - 揮散性薬剤の送風放散装置 - Google Patents
揮散性薬剤の送風放散装置Info
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Abstract
共に、流通空気量に比較して薬剤の揮散量を多くできる
ようにする。 【解決手段】 吸込口5と吹出口6との間にファン2を
内装した装置本体1の吸込口あるいは吹出口のいずれか
一方の開口部に、この開口部の空気の流れ方向に対して
屈曲する空気流路を連通し、この空気流路内に、揮散性
薬剤を保持した薬剤保持体16を、この薬剤保持体の長
手方向に空気が流れるようにして設置した。
Description
香、消臭、除菌、殺虫、害虫忌避等の目的に供する揮散
性薬剤を気中に放散して快適な生活空間をつくることが
できるようにした揮散性薬剤の送風放散装置に関するも
のである。
の揮散性薬剤を放散するようにした送風放散装置は、装
置本体内にファン、モータ、電池の収納のほかに、揮散
性薬剤を収納するようになっている。そしてこの種の装
置としては更なる普及に向けて小型化される傾向にあ
り、この小型タイプとして、カセット式にした着脱型の
薬剤保持体を備えた送風放散装置が市販されている。
持体を用いた従来の送風放散装置の一例を示すもので、
図中1は装置本体で、これにファン2、モータ3、電池
4が内装してある。そしてこれのファン2はシロッコ型
(軸流型もある)で、軸方向から空気を吸引して軸直角
方向に空気を放出する構成となっており、装置本体1の
ファン2の軸方向に向けて吸込口5が、またファン2の
円周方向に向けて吹出口6が設けてある。
れた薬剤保持体7を、ファン2の軸方向に対して直角方
向から搬入可能にした薬剤収納室8が装置本体1と一体
状に設けてある。そしてこの薬剤収納室8の外壁で上記
吸込口5と対向する部分に外気流入口9が開口されてい
る。
側壁に通気孔10を有する扁平箱状に形成されており、
これの内部に揮散性薬剤を含浸した薬剤担持体11が収
納されている。
ては、ファン2の回転による風の流れは、装置本体1の
外気流入口9から流入された外気が薬剤保持体7をこれ
の短手方向に貫通して揮散薬剤と共に吸込口5より装置
本体1内に吸い込まれ、吹出口6より外方へ放散される
ようになっている。
れる薬剤保持体の他例を示すもので、この薬剤保持体7
aは多数の孔10aを有する樹脂製ネットに揮散性薬剤
を塗布した構成になっていて、これも略全面にわたって
厚さ方向に空気が貫流し、この空気と共に揮散薬剤が放
散するようになっている。
置では上記したように、薬剤収納室8内に収納した薬剤
保持体7,7aの厚さ方向に、すなわち短手方向の経路
に風が通るようになっていることにより、この薬剤保持
体7,7aに収納あるいは塗布された揮散性薬剤が、こ
れの全量にわたって効率よく揮散させるために、この薬
剤保持体7,7aの厚さ方向の両面のそれぞれの略全面
にわたって通気孔10,10aが設けられていると共
に、装置本体1の吸込口5及び外気吸込口9の双方も、
上記薬剤保持体7の各面になるべく広く対向するように
大きくとられている。
剤保持体7,7aは殆ど開放形態となり、ファン2が停
止している不使用時にあっても、内部の揮散性薬剤は多
量に自然に揮散される状態になっている。
使用時にあっても揮散性薬剤の揮散が行われるため不経
済であり、特に香料などの揮散性の高い薬剤を使用する
場合、不使用時の自然下で多くの薬剤が揮散してしま
い、不使用状態が長い場合には、使用可能時間が短くな
ってしまうという問題があった。
あっては、上記した問題のほかに、薬剤保持体7の大き
さが、ファン2の大きさ、例えばファン2の回転直径に
よって制限されて、これを大きくして多量の薬剤を保持
することが難しいという問題があった。
た位置に配置されていると共に、このファン2による気
流が薬剤保持体7の厚さ方向(短手方向)に通過するこ
とにより、薬剤保持体7からの、安定かつ均一な薬剤量
の放散が難しく、放散薬剤量をコントロールすることが
難しく、特に芳香剤等の揮散しやすい薬剤は短時間に放
散され、持続効果が期待できなかった。
で、装置本体に装着した状態での不使用時における薬剤
の揮散を抑制することができ、不使用時における薬剤の
無駄な揮散が防止され、薬剤保持体の実使用時間を長く
とることができるようにすると共に、ファンの大きさに
関係なく多量の薬剤を保持することができ、さらに薬剤
保持体内の薬剤の放散をバラツキがなく、かつ均一な薬
剤量の放散を行うことができるようにした揮散性薬剤の
送風放散装置を提供することを目的とするものである。
に、本発明の請求項1に係る揮散性薬剤の送風放散装置
は、吸込口と吹出口との間にファンを内装した装置本体
の吸込口あるいは吹出口のいずれか一方の開口部に、こ
の開口部の空気の流れ方向に対して屈曲する空気流路を
連通し、この空気流路内に、揮散性薬剤を保持した薬剤
保持体を、この薬剤保持体の長手方向に空気が流れるよ
うにして設置した構成になっている。
散装置は、吸込口と吹出口との間にファンを内装した装
置本体の吸込口あるいは吹出口のいずれかの一方に対向
する位置に、揮散性薬剤を保持すると共に、長手方向と
短手方向に対向する2つの壁面のそれぞれに通気孔を設
けた扁平箱状の薬剤保持体を、これの一方の通気孔を対
向させて係脱可能に係合した構成になっている。
放散装置は、上記請求項2に係る装置において、薬剤保
持体の装置本体側に対向する方の通気孔を有する部分を
筒状に形成し、この筒状部を装置本体に係脱可能に嵌合
した構成になっている。
散装置は、吸込口と吹出口との間にファンを内装した装
置本体の吸込口あるいは吹出口のいずれかの一方に対向
する位置に、揮散性薬剤を保持すると共に、長手方向に
対向する2つの壁面のそれぞれに通気孔を設けた扁平箱
状の薬剤保持体を、通気孔を有する一方の壁面が上記吸
込口あるいは吹出口のいずれか一方に直交方向に対向す
るようにして係脱可能に係合した構成になっている。
放散装置は、上記請求項4に係る装置において、薬剤保
持体を、装置本体の吸込口あるいは吹出口のいずれか一
方の開口面に対して摺動可能に係合し、これの一端にて
吸込口あるいは吹出口のいずれか一方の開口面積を変え
るようにした構成になっている。
の送風放散装置は、吸込口と吹出口との間にファンを内
装した装置本体の吸込口あるいは吹出口のいずれかの一
方に対向する位置に、この一方の開口部に一端側が直交
方向に屈曲状に連通し、他端側を開放した薬剤収納室を
設け、この薬剤収納室内に揮散性薬剤を保持すると共に
収納方向両端に通気孔を有する薬剤保持体を係脱可能に
収納した構成になっている。
剤の送風放散装置は、吸込口と吹出口との間にファンを
内装した装置本体の吸込口あるいは吹出口のいずれかの
一方に対向する位置に、この一方の開口部に一端側が空
間を介して直交方向に屈曲状に連通し、他端側を開放し
た薬剤収納室を設け、この薬剤収納室内に、揮散性薬剤
を保持すると共に、略板状に形成された薬剤保持体を、
これの厚さ方向の少なくとも一面側に空気流入空間を有
して挿入した構成になっている。
3,4,5,6に係る揮散性薬剤の送風放散装置は、薬
剤保持体の2つの壁面にそれぞれ設けた両通気孔の開口
面積比を、薬剤保持体内へ空気が流入する方の通気孔の
開口面積を、空気が流出する方の通気孔の開口面積より
小さくした構成になっている。
剤の送風放散装置は、吸込口と吹出口との間にファンを
内装した装置本体の吸込口側に、これの空気の流れ方向
に対して屈曲する空気流路を連通し、この空気流路内
に、揮散性薬剤を保持した薬剤保持体を、これの長手方
向に空気が流れるようにして設置すると共に、この薬剤
設置個所とファンとの間に気流緩衝用の空間を設けた構
成になっている。
薬剤保持体の側面に沿って空気流が生じ、この空気流に
薬剤保持体内の揮散性薬剤が揮散して放散される。この
とき、空気流は、この薬剤保持体の長手方向に流れ、薬
剤保持体の厚さ寸法より長い経路にわたって流れる。そ
して各薬剤保持体は装置本体に対して任意に係脱するこ
とができる。また、対向する両側方に通気孔を有する薬
剤保持体を用いるものにおいては、薬剤保持体へ空気が
流入する通気口の方が流出する方の通気口より開口面積
が小さいことにより、流入側の通気口から流入される外
気が薬剤保持体内を充満傾向で流れて、薬剤保持体内の
全域に気流が行きわたり、薬剤は均一に、かつ効率的に
放散される。
を設けた装置にあっては、薬剤設置個所を経由した流入
する空気流は気流緩衝用の空間内において流れが緩和さ
れ、薬剤設置個所に設置された薬剤保持体から揮散され
た薬剤はバラツキが生じることなく均一になって吹出口
より放散される。
11に基づいて説明する。なお、この実施の形態におい
て、図12にて示した従来の装置のものと同一構成部材
は同一符号を付して説明する。
もので、この図1において、15は装置本体であり、こ
の中にファン2、モータ3、電池4が内装してある。そ
してファン2の軸方向に対向する位置に大きな開口面積
の吸込口5が、またファン2の円周面に対向する位置に
吹出口6が設けてある。吸込口5には格子等のファン防
御部材を設けてもよい。そして吸込口5の外側に薬剤保
持体16を挿入する薬剤収納室17が一体状に設けてあ
る。
箱状に形成された空間となっており、この薬剤収納室1
7の開放部18から吸込口5に至る空間はL字状に屈曲
されている。
これの開放部18より出し入れ可能に挿入されるように
なっている。そしてこの薬剤保持体16は中空の扁平箱
状に形成されていてその内部に薬剤担持体11が収納し
てある。この薬剤保持体16の上端面には流入側の通気
孔19が、また一側面で、かつ装置本体15の吸込口5
に対向する位置には流出側の通気孔20が設けてある。
そして、この両通気孔19,20の開口面積比は、流入
側の通気孔19の方が小さくなっている。
状態下で揮散する薬剤の流出を抑制するために、薬剤の
放出量に支障がでない範囲で、孔幅を狭くしたり、また
は、全通気孔面積を小さくすることが望ましい。
通気孔19より大きいことにより、流入気流が薬剤保持
体16内を充満傾向で流れて、薬剤保持体16の全域に
気流が行きわたり、薬剤を均一に、かつ効率的に放出す
ることができる。
ては、極端に狭く、または小さくすると薬剤を吹出す風
量が得られない。また、この実施例では、この吹出側の
通気口20は装置内部に位置し、空気移動が殆どなく、
薬剤の吹出しへの影響が少ないことから、これを極端に
狭くしたり、小さくする必要がない。
mmの範囲、好ましくは2〜10mmの範囲である。こ
の通気孔19の孔幅が1mm未満の場合、薬剤の流出量
が少なく、効果が発揮されない。逆に孔幅が大きいと、
薬剤の吹出しには支障がないが、自然状態下で揮散する
薬剤の流出が20mm以上になると激しくなる。
は、薬剤保持体16の大きさによって多少異なるが、通
気孔幅が1〜20mmの範囲内で、薬剤保持体16の体
積50cm3当たり、1.25〜10.0cm2の範囲
が好ましい。この範囲内であれば、薬剤の放出が効率的
に行われ、また、揮散した薬剤の流出を抑制することが
できる。
9,20の形状は特に限定されず、円形、長方形等の部
分開口形、全面開口形と自由である。
吸込口5より空気を吸い込むことにより、薬剤保持体1
6の流入側の通気孔19から流入された空気が薬剤保持
体16内を通ってこれの流出側の通気孔20より流出し
て吸込口5、吹出口6に至るU字状の流路を経て外部へ
吹き出され、この間に薬剤保持体16内の揮散薬剤が混
入され、これが外部に放散される。
入側の通気孔19より流入して薬剤保持体16の長手方
向を通ってからL字状に屈曲して流出側の通気孔20よ
り流出するため、これの経路は薬剤保持体16の厚さ寸
法より長くなり、従って薬剤保持体16内を通る空気は
その分長い時間にわたって揮散性薬剤に接触することに
より、流通空気量に比較して薬剤の揮散量が多くなる。
で、装置本体15aの吸込口5は上端を開放すると共に
下端に通気孔を設けた薬剤収納室17aの下端部に対向
する位置に設けてあり、薬剤保持体16aはこれの下端
が吸込口5の上辺部より上側位置になるまで挿入される
ようになっている。そして薬剤保持体16aの下端面に
流出側の通気孔20が設けてある。
よる空気流は薬剤保持体16aの上端に設けられた流入
側の通気孔19から薬剤保持体16aの全長を通って流
出側の通気孔20より薬剤収納室17aの下部の空間に
至り、ここから吸込口5を通るU字状の経路を経て吹出
口6より外部に吹き出される。そしてこの間に薬剤保持
体16a内の揮散薬剤が混入され、これが外部に放散さ
れる。
例を示すもので、装置本体15bの吸込口5の外側に設
けられた薬剤収納室17bに薬剤保持体16bが摺動可
能に、かつ挿入途中の任意の位置にて摩擦力等により停
止可能に、かつ装置本体15bの吸込口5を横切る方向
に挿入されている。そして薬剤保持体16bはこれの上
端に流入側の通気孔19が、また下端に流出側の通気孔
20が開口してある。この実施例における薬剤保持体1
6bは中空になっていて、これに揮散性薬剤を含浸、あ
るいは内面塗布したものを用いた。
より、薬剤保持体16bに含浸あるいは内面に付着した
揮散性薬剤より揮散された薬剤が装置本体15bの吹出
口6より放散される。このとき、薬剤保持体16bの薬
剤収納体17b内への挿入深さにより吸込口5の開口面
積が変えられて上記揮散薬剤の放散量が調節される。最
も深く挿入した状態では吸込口5は完全に閉じられて、
薬剤の放散が停止される。
6bは、これの中に薬剤担持体を充填したものを用いて
もよい。
例を示すもので、装置本体15cの吸込口5aに、薬剤
保持体16cの側面の一部に設けた筒状部21が嵌合す
ることにより薬剤保持体16cが装置本体15cに係脱
可能に係合保持されるようになっている。そしてこの薬
剤保持体16cの上端に流入側の通気孔19が、また筒
状部21の先端に流出側の通気孔20が設けてある。
り、薬剤保持体16cの流入側の通気孔19より流入さ
れた空気は薬剤保持体16cにて揮散された薬剤と共に
筒状部21の流出側の通気孔20を通って装置本体15
c内に吸い込まれ、ついで吹出口6より吹き出される。
が不要となるため、装置の構造を簡素化でき、装置本体
のコストダウンが可能となる。なお、その反面、薬剤保
持体16cの取り扱いに注意を要することから専門業者
向けに有利である。
例を示すもので、図2に示した実施例と同様に、装置本
体15dの吸込口5は上端を開放すると共に下端に通気
孔22を設けた薬剤収納室17cの下端部に対向する位
置に設けてあり、揮散性薬剤を含浸し、板状に形成され
た薬剤保持体16dはこれの下端が吸込口5の上辺部よ
り上側位置になるまで挿入されるようになっている。薬
剤収納室17cの下側には吸込口5に連通する流路とな
る空間22aが設けてあり、薬剤収納室17cから流入
した空気がこの空間22aを経由してから吹出口6より
外部へ放出されるようになっている。
剤収納室17cの短い方の幅より薄い板状になっている
と共に、これの横幅より広くなっていて、図6(a)に
示すように、薬剤収納室17cの横幅方向の対向面に設
けた溝23,23に嵌合し、厚さ方向両側に通気用の空
間を有して係合するようになっている。薬剤収納室17
cの下側には吸込口5を有する空間22aが設けてあ
り、薬剤収納室17cから流入した空気がこの空間22
aを経由してから吹出口6より外部へ放出されるように
なっている。
16dは溝23,23に嵌合することにより、この薬剤
保持体16dががたつくことなく薬剤収納室17c内に
収納されるようにしたが、この薬剤保持体16dががた
つくことなく薬剤収納室17d内に収納するための手段
としては、図6(b)に示すように、薬剤収納室17d
の少なくとも一方の内面に突条24を空気の流れ方向に
設けてもよく、また、図6(c)に示すように、薬剤保
持体16eの少なくとも一側面に突条25を空気の流れ
方向に設け、これを薬剤収納室17e内に収納するよう
にしてもよい。
d,16eの全周面から薬剤が揮散し、自然状態下でも
多量に揮散してしまう。このため、この自然状態下での
薬剤の揮散量を抑制するために、薬剤収納室17c,1
7d,17eの内面との間の空間を小さくして用いる。
また、これの揮散面が全周面であることにより、単位面
積当たりの揮散量は少なくてもよく、実質的に長時間に
わたる揮散が可能となる。
吸い込み、円周方向外側へ吹き出すようにした構成にな
っている例を示したが、例えば軸流ファンを用いて、軸
方向一方から吸い込み、軸方向他方へ吹き出すように
し、吸込口と吹出口の双方を軸方向両側に設けるように
してもよい。
6,16a,16b,16c,16d,16eのそれぞ
れにおいて、ファン2による吸込側の空気流にさらされ
るようにした例を示したが、ファン2の構造を変えて、
これの風の向きを逆にして吸込口5,5aへ向けて送風
し、上記薬剤保持体16〜16eが、ファン2による吹
き出し側の空気流にさらされるようにしてもよい。なお
この場合、薬剤担持体11を収納した薬剤保持体16,
16a,16b,16cの通気孔19,20の開口面積
比はファン2に対向する方の通気孔20の方を小さくす
る。
例において薬剤保持体16,16a,16c内に収納す
る薬剤担持体11、及び図3、図5で示した実施例にお
ける薬剤保持体16b,16dは、揮散性薬剤をよく保
持し、また保持した薬剤を放散する材料、成形物であ
り、空気の流通がスムーズに行われる形状であればよ
く、特に限定されない。
体としては、紙、木材、樹脂、天然繊維、合成繊維、セ
ラミックス、昇華物質、ワックス物質に揮散性薬剤を含
浸、塗布、または混合したもので、粒条、球状、綿状、
繊維状、スポンジ状、小片状、シート状、フィルム状、
等の形状がある。
体16b,16d,16eは上記した材料にて板状に成
形し、これに揮散性薬剤を含浸させたものが用いられ
る。
示す。図7(a)に示したものは図5で示した第5の実
施例の変形例であり、ファン2の回転軸方向側に装置本
体15eに連通するための開口26を有する仕切り板2
7にて仕切られた空間28が設けてある。そしてこの空
間28に、装置本体15eの一側部に扁平箱状に設けた
薬剤収納室17fの下端が連通されている。
多数設けてあり、ファン2の回転により、空間28から
空気が吸引され、通気孔29から外部へ放出されるよう
になっている。
例の場合と略同様の扁平板状の薬剤保持体16fを挿入
した状態でファン2を回転することにより、薬剤収納室
17fの入口から流入した空気中に薬剤収納室17f内
の薬剤保持体16fから揮散した薬剤が混入し、これが
空気と共に空間28、装置本体15e、通気孔29を経
て外部へ放散される。
ことにより、この空間28内で空気流が緩衝される。
これ自体に通気孔がない場合には、図7(a)に示すよ
うに扁平箱状に形成された薬剤収納室17fに、これの
厚さ方向の少なくとも一方に小さな隙間を有して挿入さ
れる。そしてこのときの薬剤収納室17fの内側形状と
しては図6(a),(b)に示した第5の実施例のもの
と同様に、薬剤保持体16fが嵌合する溝23を設け、
あるいは空気の流れ方向に突条25を設けたものが考え
られる。また、薬剤保持体16fの形状を図6(c)に
示したようにしてもよい。また図7(b)に示すよう
に、これの少なくとも一側に多数の扁平突起30を設け
てもよい。
た各実施例と同様に通気性を有する薬剤保持体を用いる
ことができる。この場合の薬剤担持体としてはビーズ状
等の粒状体、あるいは不織布等が用いられる。
を開放して内部に不織布を用いた薬剤担持体11を充填
した薬剤保持体16gや、図8(b)に示すように上下
の端面に通気孔31を設け、内部に粒状体あるいは不織
布を用いた薬剤担持体を充填した薬剤保持体16hが用
いられる。
し、これに不織布を用いた薬剤担持体を充填するように
した薬剤保持体16iを用いてもよい。
6fを複数個用いる構成にしてもよい。図9に示したも
のは、装置本体15fの両側に薬剤収納室17f,17
fを設け、これのそれぞれに薬剤保持体16fを挿入す
るようになっている。この場合の薬剤放散用の通気孔は
装置本体15fの図示してない側面に設ける。
収納室17gに2枚(複数枚)の薬剤保持体16fを挿
入する構成になっている。この場合、両薬剤保持体16
f,16fが接触しないようにするために、図10
(b)に示すように、それぞれが挿入される薬剤収納室
17f,17fを個々に設けてもよく、図10(c)に
示すようにそれぞれが嵌合する溝32,32を設けても
よい。
の形状及び薬剤収納室の形状の他例を示すもので、図1
1(a)は、装置本体15gの一側面を湾曲させ、これ
の形状に沿わせてU字状の形状に薬剤収納室17hを設
けた例を示し、図11(b)は、湾曲部に半月状の薬剤
収納室17iを設けた例を示し、さらに図11(c)は
対向する2辺部に扁平箱状の薬剤収納室17j,17j
を、そして湾曲部に半月状の薬剤収納室17iを設けた
例を示す。
これに合う形状の薬剤保持体を収納する。
の傾斜羽根を駆動軸に放射状に設けたプロペラファンで
送風を行う軸流式送風機、駆動軸に平行な方向に多数の
羽根を円筒状に設け、駆動軸と直行する方向へ送風を行
う多翼式送風機(シロッコファン)などが例示でき、音
が少ない、電池で駆動が可能であることから一般家庭用
としては好ましい。ただし、広い場所での使用、作業を
早めるなどを要求される業務用の場合は、前記送風機に
限定されず商用電源、または充填式を想定して送風機を
採用することができる。
〜500L/分の範囲である。使用用途、使用薬剤など
に応じて最適な風量を設定する。
は、図示した構成及び各部の大きさ、形状は特に限定さ
れるものではない。
用いられている殺虫、害虫忌避、成長制御などの害虫防
除剤、あるいは消臭、芳香、防菌、防黴等に用いられる
各種の薬剤が挙げられる。その具体例としては次のよう
なものが例示できる。
レスリン、dl・d−T80−アレスリン、dl・d−
T−アレスリン、d・d−T−アレスリン、d・d−T
80−プラレトリン、レスメトリン、dl・d−T80
−レスメトリン、エンペントリン、テラレスリン、トラ
ンスフルスリン、フラメトリン、フェノトリン、エトフ
ェンプロックス、テフルスリン、フェンフルスリン等
ロキシフェン、メトプレン、ハイドロプレン、フェノキ
シカルプ等が、また、害虫忌避剤としてディート、ジメ
チルフタレート、ジブチルフタレート、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール、p−ジクロルベンゼン、カ
プリン酸ジエチルアミド、カンファー等が、さらに、機
能性天然精油に、アニス油、オレンジ油、カシア油、グ
レープフルーツ油、シソ油、クローブ油、シトロネラ
油、シナモン油、ハッカ油、ヒバ油、ヒノキ油、ペパー
ミント油、ユーカリ油、レモングラス油、ゼラニウム
油、フェンネル油等である。
油、ボルニルアセテート、安息香酸メチル、安息香酸エ
チル、フェニル酢酸エチル等。
は炭化水素、アルコール、アルデヒド、ケトン、ラクト
ン、オキシド、エステル類等の人工香料。
ロピルアルコール、フェノール、チモール、o−フェニ
ルフェノール、ヒノキチアゾール等。
剤の送風放散装置によれば、薬剤保持体を通る空気の流
通経路が長くなり、従って薬剤保持体内を通る空気はそ
の間にわたって揮散性薬剤に接触することになって流通
空気量に比較して薬剤の揮散量が多くなり、この薬剤保
持体に設ける流入側及び放出側のそれぞれの通気孔の開
口面積を小さくできる。
着した状態での不使用時における薬剤の無駄な揮散が防
止され、薬剤保持体の実施の使用可能時間を長くするこ
とができる。
散装置によれば、薬剤保持体を薬剤収納室を用いること
なく直接装置本体に装着できることにより、装置構造の
簡素化を装置のコンパクト化を図ることができる。
剤の送風放散装置では、薬剤保持体の全長にわたって空
気流が流通することができ、薬剤の揮散を効率よく行う
ことができる。
放散装置によれば、薬剤保持体の係合の度合により薬剤
保持体を通る流通空気量を変えることができ、薬剤の揮
散量を調節することができる。
放散装置によれば、薬剤保持体内の薬剤を効率よく放散
することができる。
の送風放散装置によれば、薬剤保持体から揮散された薬
剤を含む空気は吹出口より放散される前に空間内に流入
してここで緩衝されて緩和な流れになり、上記揮散薬剤
はバラツキが生じることなく均一に吹出口より放散する
ことができる。
断面図である。(b)は薬剤保持体を示す斜視図であ
る。
ある。
断面図である。(b)は薬剤保持体を示す斜視図であ
る。
断面図である。(b)は薬剤保持体を示す斜視図であ
る。
断面図である。(b)は薬剤保持体を示す斜視図であ
る。
(b)は図5のA−A線に沿う断面部分の他例を示す断
面図である。(c)は図5のA−A線に沿う断面部分の
他例を示す断面図である。
断面図である。(b)は薬剤保持体を示す斜視図であ
る。
施例を示す斜視図である。
面図である。
を示す説明図である。
形例を示す斜視図である。
る。(b)は薬剤担持体の他例を示す断面図である。
15f,15g…装置本体、2…ファン、3…モータ、
4…電池、5,5a…吸込口、6…吹出口、7,16,
16a,16b,16c,16d,16e,16f,1
6g,16h,16i…薬剤保持体、8,17,17
a,17b,17c,17d,17e,17f,17
g,17h,17i,17j…薬剤収納室、9…外気流
入口、10,10a,19,20…通気孔、11…薬剤
担持体、18…開放部、21…筒状部、22a,28…
空間。
Claims (9)
- 【請求項1】 吸込口と吹出口との間にファンを内装し
た装置本体の吸込口あるいは吹出口のいずれか一方の開
口部に、 この開口部の空気の流れ方向に対して屈曲する空気流路
を連通し、 この空気流路内に、揮散性薬剤を保持した薬剤保持体
を、この薬剤保持体の長手方向に空気が流れるようにし
て設置したことを特徴とする揮散性薬剤の送風放散装
置。 - 【請求項2】 吸込口と吹出口との間にファンを内装し
た装置本体の吸込口あるいは吹出口のいずれかの一方に
対向する位置に、揮散性薬剤を保持すると共に、長手方
向と短手方向に対向する2つの壁面のそれぞれに通気孔
を設けた扁平箱状の薬剤保持体を、これの一方の通気孔
を対向させて係脱可能に係合したことを特徴とする揮散
性薬剤の送風放散装置。 - 【請求項3】 薬剤保持体の装置本体側に対向する方の
通気孔を有する部分を筒状に形成し、この筒状部を装置
本体に係脱可能に嵌合したことを特徴とする請求項2記
載の揮散性薬剤の送風放散装置。 - 【請求項4】 吸込口と吹出口との間にファンを内装し
た装置本体の吸込口あるいは吹出口のいずれかの一方に
対向する位置に、揮散性薬剤を保持すると共に、長手方
向に対向する2つの壁面のそれぞれに通気孔を設けた扁
平箱状の薬剤保持体を、通気孔を有する一方の壁面が上
記吸込口あるいは吹出口のいずれか一方に直交方向に対
向するようにして係脱可能に係合したことを特徴とする
揮散性薬剤の送風放散装置。 - 【請求項5】 薬剤保持体を、装置本体の吸込口あるい
は吹出口のいずれか一方の開口面に対して摺動可能に係
合し、これの一端にて吸込口あるいは吹出口のいずれか
一方の開口面積を変えるようにしたことを特徴とする請
求項4記載の揮散性薬剤の送風放散装置。 - 【請求項6】 吸込口と吹出口との間にファンを内装し
た装置本体の吸込口あるいは吹出口のいずれかの一方に
対向する位置に、この一方の開口部に一端側が直交方向
に屈曲状に連通し、他端側を開放した薬剤収納室を設
け、この薬剤収納室内に揮散性薬剤を保持すると共に収
納方向両端に通気孔を有する薬剤保持体を係脱可能に収
納したことを特徴とする揮散性薬剤の送風放散装置。 - 【請求項7】 吸込口と吹出口との間にファンを内装し
た装置本体の吸込口あるいは吹出口のいずれかの一方に
対向する位置に、この一方の開口部に一端側が空間を介
して直交方向に屈曲状に連通し、他端側を開放した薬剤
収納室を設け、この薬剤収納室内に、揮散性薬剤を保持
すると共に、略板状に形成された薬剤保持体を、これの
厚さ方向の少なくとも一面側に空気流入空間を有して挿
入したことを特徴とする揮散性薬剤の送風放散装置。 - 【請求項8】 薬剤保持体に設けた通気孔の開口面積比
を、薬剤保持体内へ空気が流入する方の通気孔の開口面
積を、空気が流出する方の通気孔の開口面積より小さく
したことを特徴とする請求項2,3,4,5,6の何れ
か1記載の揮散性薬剤の送風放散装置。 - 【請求項9】 吸込口と吹出口との間にファンを内装し
た装置本体の吸込口側に、これの空気の流れ方向に対し
て屈曲する空気流路を連通し、この空気流路内に、揮散
性薬剤を保持した薬剤保持体を、これの長手方向に空気
が流れるようにして設置すると共に、この薬剤設置個所
とファンとの間に気流緩衝用の空間を設けたことを特徴
とする揮散性薬剤の送風放散装置。
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