JP2001078644A - 屋外用薬剤拡散装置 - Google Patents

屋外用薬剤拡散装置

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JP2001078644A
JP2001078644A JP25998099A JP25998099A JP2001078644A JP 2001078644 A JP2001078644 A JP 2001078644A JP 25998099 A JP25998099 A JP 25998099A JP 25998099 A JP25998099 A JP 25998099A JP 2001078644 A JP2001078644 A JP 2001078644A
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chemical
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air
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JP25998099A
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Takeshi Mizunara
健 水楢
Hideo Kawamori
英夫 河盛
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Fumakilla Ltd
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Fumakilla Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外での開放的、かつ広い空間で薬剤を拡散
でき、また風雨、日差しの強い天候でも使用できる。 【解決手段】 周囲を閉じる周壁と底部を閉じる底板1
eと天井部を閉じる天板1fとからなり、周壁に吹き出
し口2と吸気口3とを前後に対向して設けた収納体1
と、空気を送風する前面を上記吹き出し口に対向し、空
気を吸入する背面を上記吸気口に対向して収納体内に設
置した送風機5と、揮散薬剤が上記送風機による送風気
流に吸引同伴されるようにした位置に配置して上記収納
体内に設置した薬剤揮散装置6とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、害虫駆除、殺菌消
毒さらに消臭などの目的とする薬剤を揮散させると共に
これを広く拡散させる装置で、特に屋外で使用できる屋
外用薬剤拡散装置とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来より揮散する薬剤を拡散させる装置
としては、例えば害虫駆除の代表例として、家庭用の電
気蚊取器があり、これは、殺虫剤蒸散液をマットや吸液
芯等の含浸体に保持したものを発熱体にて加熱し、室内
の空間中に揮散することで、室外、屋外からの蚊等の害
虫の進入を防止し、及び進入した害虫を駆除するもの
で、この種の電気加熱蒸散方式による薬剤揮散装置は広
く使用されている。
【0003】また、実開平2−106242号公報に示
されているように、薬剤を含浸した発散体を加熱体にて
加熱することにより薬剤を発散し、これを送風機からの
空気流に混合して送り出すようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、屋外の害虫駆
除には上記した薬剤揮散装置は使用されておらず、一部
に、蚊取線香を燻蒸する方法や、エアゾールの薬剤を噴
射する方法がとられているが、これらは局所的な空間処
理に限られていて、屋外で害虫駆除できる駆除装置がな
いのが実状である。
【0005】屋外の使用環境は開放的、かつ広い空間場
所であり、しかも雨が降る日、風が吹く日、日差しが強
い日等、種々の天候条件が加わり、非常に厳しい使用場
所であるが、従来の薬剤揮散装置ではそれに対する工夫
がなされておらず、そのまま上記した屋外では使用でき
ない。
【0006】さらに、設置場所についても、雨上がりの
水溜まり地面、草地、木立の中や平坦でない箇所等への
対応が必要である。
【0007】また、使用する場所、あるいは使用する日
時として、場所柄邪魔にならないように、人目につかな
いように、この日に処理したい等の要望にも対応できる
ようにしなければならない。
【0008】本発明はこれらの厳しい環境や要望にこた
えるためになされたもので、屋外での開放的、かつ広い
空間で薬剤を拡散できること、風雨、日差しの強い天候
で使用できること、屋外の不便な立地条件でも使うこと
ができるようにした屋外用薬剤拡散装置を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、周囲を閉じる周壁と底部を閉じる底板と
天井部を閉じる天板とからなり、周壁に吹き出し口と吸
気口とを前後方向に対向して設けた収納体と、空気を送
風する前面を上記吹き出し口に対向し、空気を吸入する
背面を上記吸気口に対向して収納体内に設置した送風機
と、揮散薬剤が上記送風機による送風気流に吸引同伴さ
れるようにした位置に配置して上記収納体内に設置した
薬剤揮散装置とからなる構成となっている。
【0010】そして上記構成の屋外用薬剤拡散装置にお
いて、収納体の天板を、周壁にて構成される空間の平面
形状の大きさより大きくし、その一部を吹き出し口と吸
気口の上方に庇状に突出させ、また、収納体の底部に脚
を設けた。そして、上記屋外用薬剤拡散装置の薬剤揮散
装置より揮散する薬剤に、殺虫剤、害虫忌避剤、害虫成
長阻害剤、殺菌消毒剤、芳香剤、消臭剤のいずれかの薬
剤を用いた。
【0011】
【作 用】薬剤揮散装置から揮散された薬剤は送風機に
よる送風気流に吸引同伴されて収納体の吹き出し口より
吹き出て収納体の外方へ拡散される。送風機による送風
気流は吸気口より直接的に吸引され、また吹き出し側よ
り吹き出し口へ直接的に吹き出される。吹き出し口より
吹き出される薬剤の吹き出し方向は吹き出し口に対する
送風機の向きによって変えられる。上記収納体は屋外に
設置される。そしてこのときの収納体内の送風機や薬剤
揮散装置は、屋外での風や雨に対して収納体にて保護さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図中1は収納体であり、この収納体1は
前後、左右の各側壁1a,1b,1c,1dと、各側壁
1a〜1dにて矩形状に囲まれた空間の下側を閉じる底
板1eと、上側を閉じる天板1fとからなっている。そ
して前側壁1aには吹き出し口2が、また後側壁1bに
は吸気口3が前後方向に対向して設けてあり、底板1e
の下面の四隅に脚4が設けてある。天板1fは各側壁1
a〜1dにて構成される室の平面形状より大きくなって
いて、これの周囲が外方へ突出されていて、その一部が
吹き出し口2と吸気口3の上方に庇状に突出されてい
る。
【0013】収納体1内には送風機5と薬剤揮散装置6
が収納されている。送風機5はこれの吹き出し側を上記
前側壁1aの吹き出し口2に向けて設置され、また空気
を吸入する背面を吸気口3に向けて設置されていて、送
風機5による送風気流は吸気口3より直接的に吸引さ
れ、また吹き出し口2へ直接的に吹き出される。また薬
剤揮散装置6は、揮散する薬剤が上記送風機5の送風気
流に吸引同伴される位置に設置されている。7は両側壁
1c,1dに設けた取手である。
【0014】上記送風機5は通常のもので、プロペラ
型、スクリュウ型、ロータリファン型、シロッコファン
型等いずれの型のものでもよいが、これの送風速度とし
ては3〜20m/s、好ましくは5〜15m/sのもの
が望ましい。
【0015】薬剤揮散装置6としては、例えば電気蚊取
器に代表されるように、薬剤を含有したマットを発熱体
で加熱して薬剤を揮散させるマット式のもの、あるいは
例えば、図4に示すように、ボトル8に入っている液状
薬剤を吸液芯9で吸い上げ、これを発熱体10で加熱す
ることにより上記薬剤を揮散する薬剤吸い上げ式もの
等、公知の装置が用いられる。
【0016】なお、マット式の薬剤揮散装置に用いられ
るマットとしては、パルプ、石綿等を主とする繊維板等
の基材や、無機粉末及び/または有機粉末を基材として
薬剤を含浸、塗布等により含有させたものを用いる。こ
のマットは約50〜250℃の温度で加熱し、一定量の
薬剤成分を長時間にわたって有効に揮散させる。また、
上記マットをテープ状とし、これに薬剤を含浸して用い
ることも可能である。
【0017】薬剤吸い上げ式の薬剤揮散装置に用いられ
る吸液芯としては、クレー、タルク、カオリン、ケイソ
ウ土、石コウ、磁器物質等の無機物質や、木粉、パル
プ、活性炭、耐熱性高分子物質等の有機物質を、デンプ
ン、CMC、PVA等の糊剤で固めたものが用いられ
る。そしてこの吸液芯を50〜250℃の温度で加熱
し、一定量の薬剤成分を長時間にわたって有効に揮散さ
せる。
【0018】なお、上記薬剤が常温でも揮散する高揮散
性薬剤である場合は、加熱することなく、例えば、紙、
布、樹脂等からなる基材に含浸、塗布等によって含有さ
せた表面積の大きい板状やハニカム状、格子状等の立体
的な形状物で、一定量の薬剤成分を長時間にわたって有
効に揮散させる。
【0019】本発明に係る装置において用いる薬剤は、
殺虫剤、害虫忌避剤、害虫成長阻害剤、殺菌消毒剤、芳
香剤、消臭剤等を使用することができる。
【0020】殺虫剤としては、アレスリン、dl・d−
T80−アレスリン、dl・d−T−アレスリン、d・
d−T−アレスリン、d・d−T80−プラレトリン、
フタルスリン、dl・d−T80−フタルスリン、レス
メトリン、dl・d−T80−レスメトリン、フラメト
リン、ペルメトリン、フェノトリン、フェンバレレー
ト、シペルメトリン、シフェノトリン、イミプロスリ
ン、エトフェンブロックス、テフルスリン、フェンプロ
パトリン、フェンフルスリン、エンペントリン、テラレ
スリン等ピレスロイド系化合物、ダイアジノン、DDV
P、フェニトロチオン、フェニチオン、テメホス、ホキ
シム、アセフェート、ピリダフェンチオン、エトリムホ
ス、マラチオン、プロチオホス、プロペタンホス、ピラ
クロホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル等の
有機燐系化合物、NAC、ペンチオカルブ、プロポクス
ル等のカーバメイト系化合物等が挙げられる。
【0021】また、害虫忌避剤としては、N,N−ジエ
チル―m―トルアミド、ジメチルフタレート、ジブチル
フタレート、2−エチル−1.3−ヘキサンジオール、
ジ−n−プロピルイソシンコメロネート、p−ジクロロ
ベンゼン、ジ−n−ブチルサクシネート、カラン−3,
4ジオール、1−メチルプロピル2−(2−ヒドロキシ
エチル)−1−ピペリジンカルボキシラート、N,N−
ジエチル−m−トルアミド、ジ−n−ブチルサクシネー
ト、ジ−n−プロピリイソシンコメロネート、p−メン
テン−3,8ジオール、ユーカリブトール、グアニジン
等があげられる。
【0022】また、害虫成長阻害剤としては、ジフルベ
ンズロン、ブプロフェジン等のキチン合成阻害剤、ピリ
プロキシフェン等の幼若ホルモン様物質等が挙げられ
る。
【0023】さらに、殺菌剤、除菌剤としては、塩化セ
チルピリジニウム、クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニ
ウム、塩化デカリニウム、トリクロサン、パラクロルメ
タキシレノール、オルソフェニルフェノール、トリクロ
ロカルバニリド、イソプロピルメチルフェノール、グレ
ープフルーツ種子抽出物、ポリリジン、卵白リゾチー
ム、グリセリン脂肪酸エステル、茶抽出物、プロタミ
ン、竹エキス、エギノキ抽出物、カワラヨモギ抽出物、
ヒノキチオール、ホオノキ抽出物、レンギョウ抽出物、
ペクチン分解物等が挙げられる。
【0024】芳香剤としては、例えば天然及び人工の各
種香料を用いることができ、植物性、動物性の天然ロー
ズ、クローブ、レモン、カルダモン、ビャクダン、クロ
モジ、シンナモン等植物性香料、ムスク、シベット、カ
ストリウム、アンバーグリス等動物性香料、レモングラ
ス、ペパーミント等の単離香料や炭化水素、アルコー
ル、フェノール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキ
シド、エステル類等の人工香料等が挙げられる。
【0025】消臭剤としては、例えばシトラール、シン
ナミックアルデヒド、カンファー、ボルニルアセテート
等の芳香系消臭剤、テレピン油、ユーカリ油、ビャクダ
ン油等植物性精油の中和系消臭剤、ベンズアルデヒド、
桂皮アルデヒド、マレイン酸ジメチル、フマル酸エステ
ル等の化学反応系消臭剤や茶葉、緑茶、マテ茶、カカ
オ、パセリ、シソ科植物等が挙げられる。
【0026】収納体1内における送風機5と薬剤揮散装
置6の位置関係は、上記したように、薬剤揮散装置6か
ら揮散された薬剤が送風機5からの送風気流に吸引同伴
して吹き出し口2より吹き出されて拡散する条件を保て
ば、各種の位置関係が考えられる収納体1の吹き出し口
2の口径Dは送風機5の口径dより大きくしてある。
【0027】通常のプロペラ型の送風機5の場合、送風
機5の直径方向の一方の拡散角度は約30度であるか
ら、図1に示すように、送風機5を収納体1の吹き出し
口2よりLの位置に設置したときの吹き出し口2の上記
送風機5の口径dに対する関係は次式のようになる。こ
のような状態では送風機2よりの風量の略全量が吹き出
し口より外部へスムーズに吹き出される。
【0028】
【数1】
【0029】送風機5に対する薬剤揮散装置6の位置関
係は、薬剤揮散装置6から揮散された薬剤が送風機5に
よる送風気流に効率よく吸引同伴される位置関係になっ
ている。
【0030】図1に示したものでは、送風機5をこれの
送風中心aが水平になるようにして設置し、この送風機
5の前側下方に薬剤揮散装置6を配置した構成になって
いる。このときの送風機5の送風上縁をb、送風下縁を
cとしたときに、薬剤揮散装置6を、これの薬剤揮散口
が、送風下縁cより外側(下側)10cm以内の範囲に
なるように位置させることにより、薬剤揮散装置6は送
風機5の送風によって冷却されることが無く、かつ揮散
した薬剤は送風機5の送風気流に吸引同伴されていく。
そして、このとき送風機の吸気は収納体の吸気口より直
接的に行われ、また送風気流は吹き出し側から吹き出し
口へ直接的に行われて、送風機による送風は、これの吸
入及び送風の両経路において余分な抵抗が生じることな
く行うことができ、送風機の負荷が少なくなると共に騒
音を低くすることができる。
【0031】送風機5と薬剤揮散装置6の薬剤揮散口と
の位置関係を変化させることにより各種の異なる用途の
屋外薬剤拡散装置が得られる。
【0032】すなわち、図1に示すように送風機5の送
風中心aが水平方向へ向くようにして送風機5を設置す
ることにより、揮散された薬剤は収納体の前方の空間域
に拡散され、収納体1からの距離と略同一距離の上下、
左右方向が処理空間域となる。従ってこの構成のもの
は、収納体1の正面に広がる空間を処理するのに適し、
建物周辺の害虫防除、鶏舎等立体的に構成されているも
のの処理に有効である。
【0033】図5に示すものは、送風中心aを下方へ向
けたものであり、この場合、送風中心aの伏角を0〜3
0度に保てば、送風の一部(送風上縁b)は仰角をな
し、他のほとんどが伏角方向に向けて円錐状に拡散して
いく。さらに、送風中心aを30度以上の伏角にする
と、送風上縁bも伏角となって下方へ円錐状に拡散す
る。そしてさらに送風中心aの方向を下方へ60度にす
ると、送風下縁cは伏角90度となり、真下の方向とな
る。すなわち、送風中心aを伏角(0〜60度)に保つ
と一部仰角を含む伏角域から真下を含む伏角域への拡散
が可能となり、吹き出し口2より低い空間域への薬剤の
拡散を目的に応じて設定できる。従って下方へ広がる空
間を処理するのに適し、例えば2階から1階の空間での
処理、畜舎の処理に有効である。
【0034】図6に示すものは、送風中心aを上方へ向
けたものであり、この場合、送風中心aの仰角を0〜3
0度に保てば、送風の一部(送風下縁c)は伏角をな
し、他のほとんどが仰角方向に向けて円錐状に拡散して
いく。さらに、送風中心aを30度以上の仰角にする
と、送風下縁cも仰角となって上方へ円錐状に拡散す
る。そしてさらに送風中心aの仰角を大きく(例えば6
0度)すると、送風上縁bは仰角90度となり、真上の
方向になるが、降雨に耐える全天候型の装置としては限
界となる。すなわち、送風中心aが仰角(0〜60度未
満)に保つと一部伏角を含む仰角域から仰角域への拡散
ができ、この装置よりも高い空間域を目的に応じて設定
できる。従って上方へ広がる空間を処理するのに適し、
例えば、橋の上、舞台等を低い位置から処理することが
できる。
【0035】なお、上記した送風中心aが伏角あるいは
仰角になっていて、これの角度が60度を超える場合は
上記したように、送風下縁cあるいは送風上縁bが真下
に、あるいは真上に向くため、収納体1の底壁1e、天
板1fの上記送風範囲に相当する部分を切欠いて吹き出
し口の一部を下方へあるいは上方へ向くようにする必要
がある。
【0036】なお図7は送風用開口2の上端部に庇11
を設けた例を示すもので、これによれば、吹き出し口2
より吹き出される風が庇11に案内されて送風方向が確
実に決められると共に、これにより、日差しや風雨を防
ぐことができる。
【0037】また図8は他の実施の態様を示すもので脚
4は折りたたみ式になっており、取手7が持てるように
上面に設けてある。この実施の形態では、持ち運びが容
易になる。
【0038】また図9(a),(b)は上下に分割可能
にした実施の形態を示すもので、下側本体12に対して
形状の異なる上側本体12a,12bを取り替え可能に
結合するようになっている。13は両本体12,12
a,12bを係脱可能に結合する結合金具である。
【0039】また上記各実施の形態において、送風機5
の向きを調節可能にしてもよい。また、子供やペット等
の悪戯防止対策として吹き出し口2に薬剤の拡散に影響
のない範囲で粗い目の格子や網等を設けてもよい。更
に、この屋外用薬剤拡散装置を一定間隔をあけて複数並
べたり、対向して設置する等により確実な効力を得るこ
とができる。更に、この装置にタイマー等の自動制御装
置や漏電防止装置やコード巻き取り装置等を必要に応じ
て装備することも可能である。
【0040】上記各実施の形態では収納体1は各側壁1
a〜1dにて矩形状に形成した例を示したが、これの平
面形状は円形であってもよく、その形状は特に問わな
い。平面形状が円形の場合円形の周壁の一部に吹き出し
口を設け、これに対向する位置に吸気口を設ける。
【0041】また本発明に係る装置は屋外で使用するよ
うにしたものであるが、屋内での使用ももちろん可能で
あり、特に、体育館等広い空間での使用に効果的、かつ
有利である。
【0042】屋外での使用場面としては、例えば、一般
家庭では家屋周辺での害虫防除、ペット小屋周囲の害虫
防除、バーベキューや花火遊びでの害虫防除に用いられ
る。また、業務用としは、ホテルの屋外レストラン、休
憩場等での害虫防除、ビアガーデン、プール場での害虫
防除、ゴミ処理場での害虫防除や悪臭の消臭、食品工
場、医薬品工場等の工場周辺での害虫防除、病院等の消
毒、畜舎、鶏舎、豚舎等の開放空間での害虫防除、発生
悪臭の消臭、病原菌の消毒、老人ホーム内の開放的空
間、魚肉等の解体場での害虫防除、消臭、消毒、さらに
塗装工場内への害虫進入防止等が挙げられる。
【0043】(実験例)ヤブ蚊が発生して被害の多い事
業所内施設で、本発明の図1に示した屋外用薬剤拡散装
置を使用し試験した。この試験場所は、施設への通路の
周囲が多くの木立と芝生であり、蚊が発生し、施設出入
口から進入し、刺害問題が度々起こるところである。そ
こで、上記屋外用薬剤拡散装置を、施設出入口への通路
をはさんで両側の目立たない対向する場所に設置した。
このときの対向間隔は8mであった。使用時間は午前8
時から午後6時まで、6月〜10月の5ヶ月間稼働させ
た。
【0044】(試験結果)試験期間中でのヤブ蚊刺害問
題は発生せず、効力的に有効であることが確認できた。
また、試験期間中、日照、風雨にさらされたが故障、誤
動作を起こすことなく、5ヶ月間正常に作動した。な
お、薬剤揮散装置には、吸液芯加熱型蒸散器を用い、薬
剤は2%プラレトリン液剤を使用し、1ヶ月毎に薬剤の
交換を行った。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、天板付きの収納体に薬
剤揮散装置が収納され、この薬剤揮散装置から揮散され
る薬剤が、これも上記収納体内に収納された送風機の送
風気流に吸引同伴されて収納体の吹き出し口より吹き出
し拡散されることにより、薬剤を屋外での開放的、かつ
広い空間で拡散できる。また風雨、日差しの強い天候で
も使用できる。
【0046】そして、送風機の吸気は収納体の吸気口よ
り直接的に行われ、また送風気流は吹き出し側から吹き
出し口へ直接的に行われて、送風機による送風は、これ
の吸入及び送風の両経路において余分な抵抗が生じるこ
となく行うことができ、送風機の負荷が少なくなると共
に騒音を低くすることができる。
【0047】また、吹き出し口と吸気口の上方に庇状の
空気を天板により設けたことにより吹き出し口と吸気口
から雨が入るのを防ぐことができる。
【0048】また収納体の底部に脚を設けたことによ
り、雨上がりの水溜まり地面、草地、木立の中や平坦で
ない箇所等、屋外の不便な立地条件でも使うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を概略的に示す断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態を概略的に示す正面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態を概略的に示す側面図であ
る。
【図4】薬剤揮散装置の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を概略的に示す断面図
である。
【図6】本発明の他の実施の形態を概略的に示す断面図
である。
【図7】本発明の他の実施の形態を概略的に示す断面図
である。
【図8】本発明の他の実施の形態を概略的に示す斜視図
である。
【図9】(a),(b)は上下に分割可能にした実施の
形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…収納体、1a,1b,1c,1d…側壁、1e…底
板、1f…天板、2…吹き出し口、3…吸気口、4…
脚、5…送風機、6…薬剤揮散装置、7…取手、8…ボ
トル、9…吸液芯、10…発熱体、11…庇、12…下
側本体、12a,12b…上側本体、13…結合金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 AA11 AA20 CA81 CB25 CB28 CB45 EA21 FA01 4C002 AA10 BB03 CC10 DD06 HH10 KK01 4C058 AA30 BB07 DD05 JJ16 JJ21 4F033 QA05 QB02Y QB03X QB12Y QB17 QD05 QD11 QE25 QF15Y 4H011 AA01 AA02 AC01 AC02 AC06 BB15 DB04 DE07 DE17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲を閉じる周壁と底部を閉じる底板と
    天井部を閉じる天板とからなり、周壁に吹き出し口と吸
    気口とを前後方向に対向して設けた収納体と、空気を送
    風する前面を上記吹き出し口に対向し、空気を吸入する
    背面を上記吸気口に対向して収納体内に設置した送風機
    と、揮散薬剤が上記送風機による送風気流に吸引同伴さ
    れるようにした位置に配置して上記収納体内に設置した
    薬剤揮散装置とからなることを特徴とする屋外用薬剤拡
    散装置。
  2. 【請求項2】 収納体の天板を、周壁にて構成される空
    間の平面形状の大きさより大きくし、その一部を吹き出
    し口と吸気口の上方に庇状に突出させたことを特徴とす
    る請求項1記載の屋外用薬剤拡散装置。
  3. 【請求項3】 収納体の底部に脚を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の屋外用薬剤拡散装置。
  4. 【請求項4】 薬剤揮散装置より揮散する薬剤が、殺虫
    剤、害虫忌避剤、害虫成長阻害剤、殺菌消毒剤、芳香
    剤、消臭剤のいずれかの薬剤であることを特徴とする請
    求項1記載の屋外用薬剤拡散装置。
JP25998099A 1999-09-14 1999-09-14 屋外用薬剤拡散装置 Pending JP2001078644A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003033128A (ja) * 2001-07-25 2003-02-04 Fumakilla Ltd 薬剤の拡散方法およびこれに用いる薬剤拡散装置
JP2006524517A (ja) * 2003-04-30 2006-11-02 ジボダン エス エー 揮発性液体ディスペンス装置
JP2011103835A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Toshiro Furukawa 薬液加熱殺虫装置の屋外設置装置

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