JP6644516B2 - ファン式揮散性薬剤揮散装置 - Google Patents
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Description
そのような例としては、ファンの前に薬剤を配し、ファンで生じる気流を直接、薬剤にあて、薬剤を直接揮散させる装置(特許文献1)や、ファンの背後に薬剤を配し、ファンにより生じる気流に当該薬剤を吸い込ませて、薬剤を揮散させる装置(特許文献2)等が知られている。
この場合、ファンにより生じる気流が強いと、初期の薬剤の揮散量が多くなってしまい、長期間にわたる薬剤揮散を十分にできなくなるおそれがある。
この二次気流を生じさせる方法として、前記薬剤保持体を、開口部を有する薬剤収納容器の内部に配置すると共に、前記ファンを前記薬剤収納容器外に配置し、前記ファンにより、この薬剤収納容器の壁面に沿って、かつ、前記薬剤収納容器の開口部の周縁近傍を通過して前記容器本体の開口部から外部に流れ出る主気流を生じさせ、この主気流により、前記薬剤収納容器内の空気を開口部から前記容器本体の外部に流出する二次気流を生じさせる方法をあげることができる。
この二次気流を生じさせる方法は、前記薬剤収納容器の開口部と反対側の部分と対向するように前記ファンが配置することにより、実現させることが可能である。
このファン式揮散性薬剤揮散装置において、前記薬剤収納容器の側壁面に前記容器本体の外部の空気をこの薬剤収納容器内部に誘導するための誘導口を設けると、二次気流をより強くすることができる。
また、二次気流が緩やかなとき、前記の誘導口を設けると、容器本体の外部から薬剤収納容器内部に空気を流入させることができ、二次気流をより強くすることが可能となる。
前記の揮散性薬剤とは、揮散性を有する薬剤をいい、常温で揮散性を有するものであれば、加熱することなく揮散が可能となるので、揮散がより容易となり、また、より遠くまで害虫駆除効果を発揮させることができるので、より好ましい。
この揮散性薬剤としては、殺虫剤や防虫剤、忌避剤、芳香剤、消臭剤、防黴剤、抗菌剤等があげられる。
また、前記防虫剤としては、ジクロルボス、フェニトロチオン、マラソン等の有機リン系殺虫成分、メトプレン、ハイドロプレン等の昆虫成長制御剤等があげられる。
さらに、前記忌避剤としては、N,N−ジエチルトルアミド(ディート)、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、2−エチル−ヘキサンジオール、ジブチルサクシネート、p−メンタン−3,8−ジオール等があげられる。
前記消臭剤としては、揮発性のものではヒバ油、ヒノキ油、竹エキス、ヨモギエキス、キリ油やピルビン酸エチル、ピルビン酸フェニルエチル等のピルビン酸エステルなどがあげられる。
前記抗菌剤としては、ヒノキチオール、テトラヒドロリナロール、オイゲノール、シトロネラール、アリルイソチオシアネートなどがあげられる。
特に、これらの中でも、トランスフルトリン、メトフルトリン、エムペントリン、プロフルトリンは、常温で揮散性を有するのでより好ましい。
前記薬剤保持体は、前記揮散性薬剤を含有した保持体であり、具体的には、樹脂組成物にこの揮散性薬剤を含有させたものである。
前記樹脂組成物としては、そのままで、又は後述する担体を使用したとき、含有させた前記揮散性薬剤を徐々に表面にブリードさせ、かつ、揮散させることが可能であれば特に限定されるものではない。このような樹脂組成物を構成する樹脂の例としては、分岐低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)等のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂や、あるいは、これらとカルボン酸エステル(酢酸ビニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等)とのポリオレフィン系共重合体等があげられる。かかるカルボン酸エステルは、樹脂表面への前記揮散性薬剤をブリードさせるのをコントロールしやすく、一般にカルボン酸エステルのポリオレフィン系樹脂に対する配合比率が高くなるほど前記薬剤のブリードの速度を遅らせる傾向を有する。本発明では、カルボン酸エステルがポリオレフィン系樹脂に対して1〜35重量%配合された、エチレン−ビニルアセテート共重合体(EVA)やエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)等が好適に使用される。
また、ポリオレフィン系共重合体とオレフィンの単独重合体との含有比率を調整して混合したポリマーブレンドを用いることもできるし、必要に応じてスチレン系エラストマー等の他の高分子化合物を含有させることもできる。
なお、前記カルボン酸エステルとは、不飽和カルボン酸エステル又はカルボン酸ビニルエステルを意味する。
この内部に間隙を設けた平面状又は立体状の薬剤保持体としては、俯瞰した際、メッシュ構造が認められるネット状薬剤揮散体を例としてあげることができる。このネット状薬剤揮散体は、樹脂フィラメントを組み合わせて、平面状メッシュや立体状メッシュに構成した形状を有する構造体である。この成形方法としては、まず、前記ペレットを押出成形や射出成形等によって成形して樹脂フィラメントを得、次いで、メッシュを構成する方法や、前記の防虫成分含有樹脂ペレットを射出成形等によって直接、複数の樹脂フィラメントを交差させてメッシュを成形する方法があげられる。
なお、周縁部は、立体構造体の強度、形状、外部容器等との関係で、適宜決定される。
上記メッシュの大きさは、前記構造体のメッシュ部分の目の大きさ、すなわち、前記構造体のメッシュ部分であって、各樹脂フィラメントで囲まれた1つの目(最小網目)が構成する表面積(周囲の樹脂フィラメントの中心線で囲まれた面積)は、10mm2以上がよく、20mm2以上が好ましい。10mm2より狭いと、付着した水が張力により網目を塞ぐ可能性が高くなり、網目を通る空気の流れが遮断される結果、防虫成分の揮散が抑制されるという問題点を生じる場合がある。一方、表面積の上限は、200mm2がよく、150mm2が好ましい。200mm2より広いと、メッシュ強度が弱く変形しやすいため取扱いにくくなるうえ、防虫成分を含有する構造体の表面積が不足するという問題点を生じる場合がある。
この発明にかかるファン式揮散性薬剤揮散装置は、前記の薬剤保持体と、送風をするためのファンが容器本体の内部に配置された装置である。そして、このファンによって気流(以下、「主気流」と称する。)を生じさせ、そして、この主気流に伴って間接的に気流(以下、「二次気流」と称する。)を生じさせ、この二次気流によって、前記薬剤保持体から前記薬剤を大気中に揮散させる装置である。
以下、この装置について、具体例を用いて説明する。
この装置11は、開口部12aを有する容器本体12内に、ファン13及び前記薬剤保持体14が配置される。また、この薬剤保持体14は、開口部15aを有する薬剤収納容器15の内部に配置される。そして、前記ファン13は、薬剤収納容器15外に、好ましくは、薬剤収納容器15の外部であって、かつ、薬剤収納容器15の開口部15aと反対側の箇所と対向するように配置される。
前記のファン13は、回転により気流(主気流)を発生させることができれば、どのような駆動手段でもよい。中でも、電池や家庭用交流電源等で駆動するモーターを駆動手段とすれば、継続的にファン13を回転させることが可能となる。
前記のファン13を駆動させることにより、図2に示すように、主気流17が生じる。そして、この主気流17は、薬剤収納容器15に当たり、次いで、薬剤収納容器15の壁面に沿って流れる。そして、この主気流は、薬剤収納容器15の反対側、すなわち、開口部15aの周縁近傍を通過して、前記の容器本体12の開口部12aに向かい、ここから外部に流れ出る。このとき、薬剤収納容器15の開口部15aが容器本体12の開口部12aの一部を仕切るように配置、すなわち、薬剤収納容器15の開口部15aと容器本体12の開口部12aとを同一平面に配すると共に、容器本体12の開口部12aの一部に薬剤収納容器15の開口部15aが形成されるように配されると、主気流が容器本体12の開口部12aから外部に流出するのがより容易となる。
なお、薬剤収納容器15の開口部15aが容器本体12の開口部12aの一部を仕切るように配置すると、二次気流18が発生しやすいので好ましいが、必ずしもこれに限られるものではなく、二次気流18が発生すれば、薬剤収納容器15の開口部15aが容器本体12の内部にあってもよく、また、薬剤収納容器15の開口部15aと容器本体12の開口部12aとは、薬剤保持体14から見て同じ方向になくてもよい。
このため、前記薬剤保持体14に保持された前記揮散性薬剤がこの二次気流18に乗って、容器本体12の外部に揮散する。その後、主気流に薬剤が乗ることにより、周囲に拡散される。
これに対し、図3に示すように、薬剤収納容器15の側壁面に、容器本体12の外部の空気をこの薬剤収納容器15の内部に誘導するための誘導口16aを設けることができる。具体的には、容器本体12の側壁と薬剤収納容器15の側壁を貫通し、容器本体12の外部と薬剤収納容器15の内部とを連通する誘導路16を設けることができる。これにより、容器本体12の外部から誘導路16を通って薬剤収納容器15内に流れる気流(誘導気流)19bが生じる。この誘導気流19bにより、薬剤収納容器15に流れ込む副次逆流19aが弱くなるか又はなくなるので、二次気流18は、より強い気流となり得る。
この誘導路16は、図3に示すような、1つではなく、目的とする二次気流18の十分な流速等を得るため、2つや3つ以上の複数の誘導路16を設けてもよい。
前記薬剤収納容器15は、主気流によって二次気流を生じさせることのできる位置に、その目的を達成できる程度の大きさを有する開口部15aを有し、かつ、内部に薬剤保持体を収納できれば、その大きさや形状、材質等は特に限定されない。
さらに、その開口部15aは、1つの開口であってもよく、桟や格子等に仕切られ、複数の開口に分かれていてもよい。この分けられた形状は、四角形状に限られず、他の多角形状、真円形や楕円形等の円形状、その他の形状であってもよい。このような例として、図4(a)に示すような、円錐台形の薬剤収納容器15の開口部15aに、直線状の桟を設けたものや、図4(b)に示すような、四角錐台形の薬剤収納容器15の開口部15aに、直線状の桟を設けたもの等があげられる。
薬剤収納容器15の形状が、図1〜図4に示すような、円錐台や四角錐台等の錐台であり、平行な2つの面のうち、面積の広い面を上部の開口部とすると、側壁は、上方に向かって広がる形状となり、薬剤収納容器15の下方に配置されたファン13によって生じる主気流17が上方に行き易くなり、かつ、主気流17が密集しやすくなり、好ましい。
具体的には、薬剤収納容器15の開口部15aが容器本体12の内部にある場合等、薬剤収納容器15の開口部15aと容器本体12の開口部12aとが同じ平面上にない場合、容器本体12の開口部12aは、その全部が放出口20となる。
一方、薬剤収納容器15の開口部15aと容器本体12の開口部12aとが同じ平面上にある場合、放出口20は、容器本体12の開口部12aのうち、薬剤収納容器15の開口部15aが占める部分を除く部分、すなわち、図4(a)(b)に示すような、容器本体12の開口部12aの側壁と薬剤収納容器15の開口部15aの側壁との間の部分となる。
なお、図4(a)(b)においては、薬剤収納容器15は、容器本体12の開口部12aが構成する面の位置で、支持体12bによって容器本体12に取り付けられて固定されているが、この支持体12bの形状、本数、位置等は、薬剤収納容器15を的確に取り付けられ、固定されていればよい。
この発明の薬剤保持体は、一般的に薬剤非透過性フィルム袋に収容されて市販され、使用時に開袋し、薬剤収納容器15に収納して用いられる。ここで、薬剤非透過性フィルム袋の材質としては、ポリエステル(PET、PBTなど)、ポリアミド、ポリアセタール、ポリアクリルニトリルなどがあげられ、その肉厚は可撓性を損なわない範囲で決定される。なお、ヒートシール性を付与するために、これら薬剤非透過性フィルムの内面をポリエチレンやポリプロピレンフィルム等でラミネートすることもできる。
本発明によって調製される立体型薬剤揮散体は、使用直後からその設計仕様に応じた所定期間にわたり、リビングや和室、玄関などの室内、倉庫、飲食店、工場や作業場内部などで、アカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカ等の蚊類、ブユ、ユスリカ類、ハエ類、チョウバエ類、イガ類等に対して優れた防虫効果を奏する。また、室内と室外を隔てる窓やベランダ等の場所で、例えばそのフック部をカーテンレール等に引っ掛けたり、物干し竿に吊るして使用すれば、屋外から屋内へのこれら害虫の侵入を効果的に防ぐこともでき、極めて実用的である。
(薬剤保持体)
図6(a)〜(c)に示す立体構造体を下記の方法で製造した。
まず、揮散性薬剤としてメルフルトリン(住友化学(株)製)50重量部、ホワイトカーボン(EVONIK社製:カープレックス#80、平均粒子径:15μm)18重量部、エチレン−ビニルアセテート共重合体(東ソー(株)製:ウルトラセン710、共重合体中のビニルアセテートの含有率:28%)20重量部、及びLDPE(旭化成(株)製:サンテックLDM6520)12重量部を120〜140℃で混練し、ペレット状マスターバッチを製造した。
次いで、得られたペレット100重量部と前記LDPE400重量部を120〜140℃で混練後、得られた樹脂組成物を射出成形し、図6(a)〜(c)に示す立体構造体からなる揮散性薬剤含有構造体(1個あたり5g)を得た。
容器本体12及び薬剤収納容器15として、縦断面が図1に示す容器本体12及び薬剤収納容器15で、かつ、上からの平面図が図4の(a)又は(b)に示す容器本体12及び薬剤収納容器15を用いた。このとき、上から見たとき、容器本体12の中心と薬剤収納容器15の中心を一致させた。以降、図4(a)に示す容器本体及び薬剤収納容器の容器形状を「円筒状」と称し、図4(b)に示す容器本体及び薬剤収納容器の容器形状を「角筒状」と称する。なお、「角筒状」の角形は正方形である。
そして、薬剤収納容器15として、その側壁に設けた誘導口16aの個数及び面積(全面積がB(mm2))を表1に示す種々のパターンのものを用意した。なお、誘導口の形状は、容器形状が円筒状のものは「円」とし、容器形状が角筒状のものは「正方形」とした。
さらに、放出口20の平均最短距離(A(mm))として、1mm、5mm、10mm、20mm、30mmのものを用意した。
(揮散量の測定)
得られた揮散性薬剤含有構造体を25℃に調整された室内に吊るし、ファンを回転させ(1700rpm)、揮散性薬剤の揮散量を試験開始後30日目及び100日目において測定した。揮散量の測定方法は、揮散性薬剤含有構造体の重量を測定することによって行った。
誘導路16の数が1個で、平均最短距離(A)が1mm(実施例1)、5mm(実施例2)、10mm(実施例3)、20mm(実施例4)、30mm(実施例5)の場合について、前記した各容器No.の薬剤収納容器15を用いて、メルフルトリンの揮散量について測定した。
また、比較例1として、円筒状の容器本体12を用いたものの、薬剤収納容器15を用いず、薬剤保持体14が実施例1と同じ位置となるように容器本体12内に吊した場合について同様の実験を行った。
誘導路16の数が2個で、平均最短距離(A)が10mm(実施例6)、20mm(実施例7)の場合について、前記した各容器No.の薬剤収納容器15を用いて、メルフルトリンの揮散量について測定した。
誘導路16の数が1個で、平均最短距離(A)が1mm(実施例8)、5mm(実施例9)、10mm(実施例10)、20mm(実施例11)、30mm(実施例12)の場合について、前記した各容器No.の薬剤収納容器15を用いて、メルフルトリンの揮散量について測定した。
また、比較例2として、角筒状の容器本体12用いたものの、薬剤収納容器15を用いず、薬剤保持体14が実施例8と同じ位置となるように容器本体12内に吊した場合について同様の実験を行った。
誘導路16の数が2個で、平均最短距離(A)が10mm(実施例13)、20mm(実施例14)の場合について、前記した各容器No.の薬剤収納容器15を用いて、メルフルトリンの揮散量について測定した。
以下において、例えば、実施例1の容器No.2の実験を実施例1−2と表記する。他の場合も同様である。
実施例のいずれにおいても、100日目の揮散量は、30日目の揮散量の4割以上を維持しているが、比較例1,2は、いずれも1割未満であり、本願に係る発明は、長期間にわたって、薬剤揮散を持続することが確認された。
また、誘導口16aを設けなかった実施例3−1、4−1、6−1、7−1、10−10、11−10、13−10、14−10の揮散量は、30日目も100日目もいずれも0.02〜0.03mg/hであったが、その他の実施例は、0.04mg/h以上であり、誘導口16aを設けることにより、十分な二次気流19が生じ、揮散量も増加していることが確認された。
さらに、Aが20mmを越えた実施例5−3、12−12に比べ、Bが同じでAが範囲内となった実施例2−3、3−3、9−12、10−12は、十分な二次気流19が生じ、揮散量も増加していることが確認された。
さらにまた、Bが900mm2を越えた実施例6−9、7−9、13−18、14−18に比べ、Aが同じでBが範囲内となった実施例6−8、7−7、13―17、14−16は、十分な二次気流19が生じ、揮散量も増加していることが確認された。
また、B/Aが400を越えた実施例1−5、8−14、B/Aが8より小さい2−2、3−2、4−3、5−3、6−6、9−11、10−11、11−12、12−12、13−15(誘導口16aを設けなかった場合を除く)に比べ、Bが同じでAを調整し、B/Aを8以上400以下とした実施例1−2、2−3、2−5、3−5、8−11、9−12、9−14、10−12は、30日目及び100日目の揮散量が大きく、より十分な二次気流19が得られ、揮散量が増加していることが確認された。
12 容器本体
12a 開口部
12b 支持体
13 ファン
14 薬剤保持体
15 薬剤収納容器
15a 開口部
16 誘導路
16a 誘導口
17 主気流
18 二次気流
19a 副次逆流
19b 誘導気流
20 放出口
21 ネット
22 立体構造体
23 波状体
23a、23b 頂部
24 補強材
Claims (6)
- 揮散性薬剤を保持した薬剤保持体、及び、送風するためのファンが開口部を有する容器本体内部に配置され、
前記薬剤保持体は、開口部を有する薬剤収納容器の内部に配置されると共に、前記ファンは、前記薬剤収納容器外に配置され、
前記容器本体の側壁と前記薬剤収納容器の側壁を貫通し、前記容器本体の外部と前記薬剤収納容器の内部とを直結する誘導路が設けられ、
前記ファンにより、前記薬剤収納容器の壁面に沿って、かつ、前記薬剤収納容器の開口部の周縁近傍を通過して前記容器本体の開口部から外部に流れ出る主気流を生じさせ、
この主気流により、前記薬剤収納容器内の空気を開口部から前記容器本体の外部に流出させる二次気流を生じさせ、
この二次気流によって、前記揮散性薬剤を前記容器本体の外部に揮散させるファン式揮散性薬剤揮散装置。 - 前記薬剤収納容器の開口部と反対側の部分と対向するように前記ファンが配置された請求項1に記載のファン式揮散性薬剤揮散装置。
- 前記主気流が流れ出る前記容器本体の放出口は、前記容器本体の開口部の側壁に沿って設けられる請求項1又は2に記載のファン式揮散性薬剤揮散装置。
- 前記誘導路の前記薬剤収納容器側の開口である誘導口の全面積(B(mm2))が、
20(mm2)≦B(mm2)≦900(mm2)
である請求項1〜3のいずれか1項に記載のファン式揮散性薬剤揮散装置。 - 前記放出口の一方の側壁面と相対する側壁面との間の平均最短距離(A(mm))が、
1(mm)≦A≦20(mm)
である請求項3又は4に記載のファン式揮散性薬剤揮散装置。 - 前記誘導口の全面積(B(mm2))と前記放出口の一方の側壁面と相対する側壁面との間の平均最短距離(A(mm))との比(B/A)が、
8≦B/A≦400
である請求項5に記載のファン式揮散性薬剤揮散装置。
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