JP2016123390A - 揮散性薬剤含有立体構造体 - Google Patents

揮散性薬剤含有立体構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2016123390A
JP2016123390A JP2015002273A JP2015002273A JP2016123390A JP 2016123390 A JP2016123390 A JP 2016123390A JP 2015002273 A JP2015002273 A JP 2015002273A JP 2015002273 A JP2015002273 A JP 2015002273A JP 2016123390 A JP2016123390 A JP 2016123390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimensional structure
rod
volatile
volatile drug
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015002273A
Other languages
English (en)
Inventor
鹿島 誠一
Seiichi Kajima
誠一 鹿島
智宏 柿木
tomohiro Kakinoki
智宏 柿木
由美 川尻
Yumi Kawajiri
由美 川尻
中山 幸治
Koji Nakayama
幸治 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainihon Jochugiku Co Ltd filed Critical Dainihon Jochugiku Co Ltd
Priority to JP2015002273A priority Critical patent/JP2016123390A/ja
Publication of JP2016123390A publication Critical patent/JP2016123390A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】揮散性薬剤を含有する構造体全体の大きさを小さくしても、表面積を確保して揮散性薬剤の揮散量低下を抑え、かつ、構造体全体の表面積のうち容器の内壁に接触しうる部分をできるだけ少なくし、揮散性薬剤の揮散が妨げられるのを避けるとともに容器の汚染を防止することを目的とする。
【解決手段】揮散性を有する揮散性薬剤を含有させた樹脂組成物から構成される立体構造体であり、立体構造体は棒状体、板状体、及びこれらの湾曲体、屈曲体又はひねり体で構成され、棒状体と板状体を組み合わせて形成される揮散性薬剤含有立体構造体。
【選択図】図4

Description

この発明は、揮散性薬剤を含有する立体構造体に関する。
住宅において、窓や玄関などは、害虫の侵入口となる。これに対する侵入口からの害虫の侵入を抑制する方法として、これらの場所に防虫具を配することが考えられる。
このような防虫具の例としては、ネットに揮散性の防虫剤を保持させ、これを、開放窓を有する容器に収納した防虫具や、揮散性薬剤を保持したネットを枠部材にはめ込んだ防虫具(特許文献1参照)等が知られている。
特開2006−314284号公報
ところで、これらの防虫具は、窓や玄関などに吊り下げられて使用される場合が多いが、この場合、防虫具を邪魔に感じたり、目障りに感じたりする場合がある。これに対しては、防虫具全体の大きさを小さくしたり、厚みを薄くしたりすることにより、防虫具の存在感を減らす方法が考えられる。
しかしながら、防虫具全体の大きさを小さくしたり、厚みを薄くしたりするためには、防虫具内の防虫剤を保持したネットを小さくする必要があり、その結果、防虫剤の揮散量の減少を伴って防虫効果が低下することとなる。
一方、揮散性薬剤を含有する組成物の場合、薬剤の揮散量は、空気の流れなど、環境条件に左右されやすい。空気の流れが少ない場所では、揮散量が低下する傾向にあり、構造体の表面を増大し、対処する必要がある。また、逆に風の多い場所では、薬剤が揮散しやすくなるため、薬剤が早くなくなり、最後まで防虫効果が持続しない場合がある。
また、揮散性薬剤を保持したネットを容器に収納して使用する場合、ネットの表面から揮散性薬剤が揮散するが、ネットの全表面積のうち容器の内壁に接触する部分が多いと、揮散性薬剤の揮散が妨げられて揮散量が低下したり、内壁に付着した揮散性薬剤が容器の汚染を招く可能性がある。
ところで、この問題は、防虫剤以外に、忌避剤、芳香剤、抗菌剤等揮散性薬剤を用いた場合にも、揮散量の低下や汚染等の同様の問題を生じる場合がある。
そこでこの発明は、揮散性薬剤を含有する構造体全体の大きさを小さくしても、表面積を確保して揮散性薬剤の揮散量低下を抑え、かつ、構造体全体の表面積のうち容器の内壁に接触しうる部分をできるだけ少なくし、揮散性薬剤の揮散が妨げられるのを避けるとともに容器の汚染を防止することを目的とする。
この発明は、揮散性を有する揮散性薬剤を含有させた樹脂組成物から構成される立体構造体であり、前記立体構造体は、棒状体、板状体、及びこれらの湾曲体、屈曲体又はひねり体で構成され、棒状体と板状体を組み合わせて形成される揮散性薬剤含有立体構造体を用いることにより、前記の課題を解決したのである。
この発明にかかる揮散性薬剤含有立体構造体は、立体状の構造体なので、ほぼ平面的なネットの場合に比べ、一定範囲内における表面積が増大する。このため、全体の大きさを小さくしても、揮散性薬剤を揮散できる表面積を確保でき、揮散性薬剤の揮散量を保持することが可能となる。
さらに、棒状体と板状体を組み合わせることで、空気の流れが少ない環境においても、薬剤の揮散量を低減させることなく、防虫効果を発揮することができる。
また、立体構造となるので、容器と接する揮散性薬剤含有立体構造体の部分を減らすことができ、容器の内壁と接触することで生じる揮散性薬剤の揮散量低下や容器の汚染を抑制することが可能となる。
(a)立体構造体の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(b)のe−e断面図、(f)(b)のf−f断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(b)のe−e断面図、(f)(b)のf−f断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)立体構造体の他の例を示す斜視図、(c)立体構造体の他の例を示す斜視図 (a)立体構造体の他の例の1つを示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(b)のd−d断面図、(e)(b)のe−e断面図、(f)(a)の端面図、(g)(b)のg−g断面図、(h)(b)のh−h断面図 (a)〜(e)立体構造体の他の例を示す斜視図 参考例1で用いた立体構造体の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(b)のd−d断面図、(e)(b)のe−e断面図、(f)(a)の端面図、(g)(b)のg−g断面図、(h)(b)のh−h断面図
この発明に係る揮散性薬剤含有立体構造体は、揮散性を有する揮散性薬剤を含有させた樹脂組成物から構成される立体構造体である。
[揮散性薬剤]
前記揮散性薬剤は、常温で揮散性を有する薬剤であり、常温において有効成分が揮散するものであれば、特に限定されるものではなく、防虫剤、忌避剤、芳香剤、消臭剤、防黴剤、抗菌剤などを用いることができる。
前記防虫剤としては、トランスフルトリン、メトフルトリン、エムペントリン、プロフルトリン、アレスリン、フラメトリン、プラレトリン、レスメトリン、フタルスリン、フェノトリン、天然ピレトリン等のピレスロイド系殺虫成分、ジクロルボス、フェニトロチオン、マラソン等の有機リン系殺虫成分、メトプレン、ハイドロプレン等の昆虫成長制御剤等があげられ、なかでも、トランスフルトリン、メトフルトリン、エムペントリン、プロフルトリンから選ばれるピレスロイド系殺虫成分が好ましい。これらの化合物のなかには、不斉炭素や不飽和結合に基づく光学異性体または幾何異性体が存在する場合があるが、それらの各々単独もしくは任意の混合物も本発明に包含されることはもちろんである。
前記忌避剤としては、N,N−ジエチルトルアミド(ディート)、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、2−エチル−ヘキサンジオール、ジブチルサクシネート、p−メンタン−3,8−ジオール等があげられる。
前記芳香剤としては、シトロネラ油、オレンジ油、レモン油、ライム油、ユズ油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油、リモネン、α―ピネン、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、アミルシンナミックアルデヒド、ベンジルアセテートなどがあげられる。
前記消臭剤としては、揮発性のものではヒバ油、ヒノキ油、竹エキス、ヨモギエキス、キリ油やピルビン酸エチル、ピルビン酸フェニルエチル等のピルビン酸エステルなどがあげられる。
前記防黴剤としては、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、イソプロピルメチルフェノール、オルソフェニールフェノールなどがあげられる。
前記抗菌剤としては、ヒノキチオール、テトラヒドロリナロール、オイゲノール、シトロネラール、アリルイソチオシアネートなどがあげられる。
[樹脂組成物]
次に、前記の立体構造体を構成する樹脂組成物について説明する。
この樹脂組成物は、樹脂に揮散性薬剤を含有させた組成物であり、かつ、含有する前記揮散性薬剤を揮散することが可能な組成物である。
前記樹脂としては、そのままで、又は後述する担体を使用したとき、含有させた前記揮散性薬剤を徐々に表面から揮散させることが可能であれば特に限定されるものではない。例えば、分岐低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)等のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂や、あるいは、これらとカルボン酸エステル(酢酸ビニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等)とのポリオレフィン系共重合体等があげられる。かかるカルボン酸エステルは、樹脂表面からの揮散性薬剤の揮散をコントロールするのに効果的で、一般にカルボン酸エステルのポリオレフィン系樹脂に対する配合比率が高くなるほど揮散性薬剤のブリードの速度を遅らせる傾向を有する。本発明では、カルボン酸エステルがポリオレフィン系樹脂に対して1〜35重量%配合された、エチレン−ビニルアセテート共重合体(EVA)やエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)等が好適に使用される。
また、ポリオレフィン系共重合体とオレフィンの単独重合体との含有比率を調整して混合したポリマーブレンドを用いることもできるし、必要に応じてスチレン系エラストマー等の他の高分子化合物を含有させることもできる。
なお、前記カルボン酸エステルとは、不飽和カルボン酸エステル又はカルボン酸ビニルエステルを意味する。
前記樹脂組成物には、必要に応じて、タルク、アルミナ、シリカ、ホワイトカーボン等の担体を併用してもよく、更に着色剤、安定剤、帯電防止剤等を適宜配合しても構わない。担体を使用すると、第一段階で樹脂に揮散性薬剤を高濃度に含有させたマスターバッチを調製し、第二段階で更に樹脂を用いて所定濃度に希釈する製造工程を採用することができ便利である。また、樹脂組成物内部から表面部にかけての連通気泡を生じ、内部の揮散性薬剤が表面にブリードしやすくなる場合もある。
前記樹脂組成物中における揮散性薬剤の含有量は、使用する揮散性薬剤の種類、樹脂の種類、使用環境、使用期間等によって適宜決定される。使用期間が長くなるほど揮散性薬剤の含有量を高くする必要があるが、1〜20重量%の範囲に設定するのが適当である。1重量%未満であると効果を奏するのに必要な薬量を確保することが難かしく、一方、20重量%を超えると、揮散性薬剤を練り込んだ後の成形が困難となり、更に樹脂表面に揮散性薬剤が過剰にブリードしてベタツキを起こしやすいという支障を生じる場合がある。
前記担体を使用する場合、前記樹脂組成物中の担体の使用量は、使用する揮散性薬剤100重量部に対し、5重量部以上がよく、10重量部以上が好ましい。5重量部より少ないと、揮散性薬剤を保持する性能が劣り、安定したマスターバッチの製造が困難となる。一方、担体使用量の上限は、揮散性薬剤100重量部に対して50重量部までがよく、35〜40重量部程度が好ましい。50重量部より多いと、立体構造体の強度や揮散性薬剤のブリード性に影響を及ぼす場合がある。
この発明に係る揮散性薬剤含有立体構造体は、前記樹脂組成物を射出成形等することによって、成形することが可能である。この射出成形条件は、使用する樹脂の種類、各成分の配合割合等を勘案して、周知の条件で行うことができる。
前記樹脂組成物は、前記揮散性薬剤が揮散性薬剤含有立体構造体の表面にブリードし、その表面から揮散していくため、この揮散性薬剤含有立体構造体に手が触れると揮散性薬剤が手に付着する恐れがある。このため、この発明にかかる揮散性薬剤含有立体構造体は、容器に収納して使用することが好ましい。この容器は、内部の揮散性薬剤含有立体構造体に手が触れにくく、かつ、揮散性薬剤が揮散しやすい程度の穴(開放窓)が空いていれば、特に限定されない。また、この容器は、使用用途に応じて、吊り下げたり、網戸等に貼り付け可能な構造を有することが好ましい。
なお、本発明の揮散性薬剤含有立体構造体は、ネット形状と較べて強固であり、製造工程において容器への収納をスムーズに行えるというメリットも有する。
[立体構造体]
次に、前記樹脂組成物を成形した立体構造体について説明する。
この立体構造体は、棒状体、板状体、及びこれらの湾曲体、屈曲体又はひねり体で構成され、棒状体と板状体を組み合わせて形成される。
前記棒状体とは、棒状の形状を有するものであり、柱状、筒状、錐状、錐台状等ものがあげられる。この柱状としては、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱等の角柱の形状や、真円又は楕円の円柱の形状のもの等があげられる。前記の筒状としては、三角筒、四角筒、五角筒、六角筒等の角筒の形状や、真円又は楕円の円筒の形状のもの等があげられる。前記の錐状としては、三角錐、四角錐、五角錐、六角錐等の角錐の形状や、真円又は楕円の円錐の形状のもの等があげられる。前記錐台状としては、三角錐台、四角錐台、五角錐台、六角錐台等の角錐台の形状や、真円又は楕円の円錐台の形状のもの等があげられる。
前記板状体は、板状の形状を有するものがあげられる。この板の形状は、三角形、四角形、五角形、六角形、真円形、楕円形等があげられる。前記湾曲体、屈曲体、ひねり体とは、前記の棒状体や板状体を湾曲させたもの、屈曲させたもの、ひねったもの、屈曲させて筒状体としたもの等をいう。この筒状体は、前記した筒状体と同様の筒状体を例としてあげることができる。
この立体構造体を正面から見たとき、反対側が見える貫通部を有し、また、この立体構造体を側面から見たとき、貫通部を有してもよい。この貫通部により、この立体構造体の表面積が増大し、前記薬剤の揮散量を増大させることができると共に、揮散する前記薬剤の流れを一定方向に揃えて気流を生じやすくすることができ、この気流に乗ってこの薬剤をより遠くまで運ぶことが可能となる。
このような貫通部は、前記立体構造体の正面や側面から見たときの隠蔽率が所定の範囲内になるように設けられることが、揮散性薬剤の揮散性の拡大等の点から好ましい。前記立体構造体の正面から見たときの隠蔽率は、5%以上がよく、10%以上が好ましい。5%より小さいと、立体構造体の成形が困難となるばかりか、構造体自体の強度が低下する可能性がある。一方、正面から見たときの隠蔽率の上限は、50%がよく、40%が好ましい。50%より大きいと、揮散性薬剤の揮散量が減少し、また、揮散した薬剤が周囲に広がりにくくなる。
また、前記立体構造体の側面から見たときの隠蔽率は、50%以上がよく、80%以上が好ましい。側面から見たときの隠蔽率を高めることで、薬剤の流れを一定方向に揃え、目的の方向に集めて防虫効果を高めることができる。50%より小さいと、この効果が低減するおそれがある。一方、側面は、貫通部を有さなくてもよいため、側面から見たときの隠蔽率の上限は、100%である。
前記立体構造物の正面と背面の幅、すなわち、厚みは、場所によって、厚い部分と薄い部分がある。この厚みの最大厚みと最小厚みとの比(最大厚み/最小厚み)は、1以上がよく、5以上が好ましい。一方、この比の上限は、30がよく、20が好ましい。30より大きいと、立体構造体の成形が困難になるおそれがある。
このような立体構造体の例としては、下記の図1〜図5の各図に記載の構造体が挙げられる。
まず、図1の各図に示す立体構造体11aは、前記棒状体12aを格子状に配し、この交差部に、前記板状体を湾曲された湾曲体13aを配した構造体である。図1の各図に示す湾曲体13aは、S字状に湾曲させたものである。この立体構造体11aの最小厚みは、格子状に配された棒状体12aの部分の厚みであり、最大厚みは、板状体の湾曲体13aの部分の厚みである。
図2の各図に示す立体構造体11bは、前記棒状体12bを格子状に配し、この交差部の一部に、板状体を筒状に屈曲させた筒状体14bを配した構造体である。図2の各図に示す筒状体14bは、円筒状のものである。この立体構造体の最小厚みは、格子状に配された棒状体12bの部分の厚みであり、最大厚みは、筒状体14bの部分の厚みである。ところで、図2の各図においては、前記交差部の全てに前記筒状体14bは配されていない。前記交差部に前記筒状体を配する割合は、特に限定されるものではなく、この発明の効果を奏する範囲内において任意である。
図3(a)〜(c)に示す立体構造体11c、11c’、11c”は、前記板状体を多角形状、円形状、又は楕円形状に構成して、外周壁とし、その内部に、前記立体構造体を正面から見たとき、正面から背面にかけて貫通した貫通孔を有するように、仕切り板16cを設けたものである。
この仕切り板16cは、図3(a)〜(c)に示すように、格子状に形成されると、立体構造体の表面積をより増やすことができる。
前記外周壁の形状としては、図3(a)(b)に示すような、四角形状、五角形状等の多角形状、図3(c)に示すような、楕円形状や、図示しないが円形状等があげられる。
前記立体構造体11c、11c’、11c”には、図3(a)〜(c)に示すように、この立体構造体の外方に向かって前記棒状体からなる突状体18cが取り付けられる。この突状体18cは、図3(b)(c)に示すように、交差していてもよい。
この立体構造体11c、11c’、11c”の最小厚みは、枠体17c、17c’、17c”、又はその外部に取り付けられた突状体18cの部分の厚みであり、最大厚みは、枠体17c、17c’、17c”の厚み、及び枠体17c、17c’、17c”の上部に直線状の突状体18c’(図4(c)参照)が取り付けられた場合は、その長さの合計である。
次に、図4(a)〜(h)に示す立体構造体11dは、前記棒状体を屈曲させた屈曲体15cを格子状に組んで格子体を形成し、この格子体を枠体17dに取り付けて構造体を構成すると共に、この枠体17dに突状体18c、18c’を、前記立体構造体の外方に向かって取り付けた構造体である。
また、この枠体17dは、棒状体で方形状の枠を2つ形成し、その枠で形成される面同士が相対するように配し、両者の枠間を棒状体で連結したものである。そして、前記の格子体は、その内部に収まるように配される。
この核枠の形状は、方形に限らず、三角形、五角形等の多角形、真円形状、楕円形状等任意の形状のものを採用することができる。
この屈曲体15cとしては、矩形波状、屈折部の角度が鋭角又は鈍角の矩形波状、ジグザグ状、サインカーブ等の波状等があげられる。
この屈曲体15cを用いることにより、直線状の棒状体を用いることに比べ、所定の体積内に存在する棒状体の表面積を多く取ることができ、揮散性薬剤の揮散量をより多くすることが可能となる。これらの中でも、矩形波からなる波状体を用いると、揮散性薬剤含有立体構造体としたき、所定の体積内において、全体の表面積をより大きくすることができ、より効率的となる。
前記の格子体は、前記の屈曲体15cの複数本を、その頂部同士で交差させて接合させることにより構成されたものである。ところで、前記の頂部とは、前記波状体を長さ方向に進めたとき、その変化量が正から負、及び負から正に変化するところ、すなわち、前記波状体の各波の振幅方向における最大振幅を示す場所をいう。
前記の頂部において交差する屈曲体の数は、2本であってもよいが、3本や4本であってもよく、5本以上であってもよい。
図4(a)〜(h)においては、屈曲体15cとして、棒状体を矩形波状に屈曲させたものがあげられている。そして、その矩形波状の棒状体で三方を囲まれた箇所の一部を前記樹脂組成物で埋め、壁部を形成してもよい。
この立体構造体11dの最小厚みは、枠体17d、又はその外部に取り付けられた突状体18cの部分の厚みであり、最大厚みは、枠体17dの厚み、及び枠体17dの頂部に直線状の突状体18c’(図4(c)参照)が取り付けられた場合は、その長さの合計である。
また、前記立体構造体としては、さらに補強材19cを配して接合した立体構造体をあげることができる。この補強材19cに揮散性薬剤が含有されている場合は、所定の体積内に存在する棒状体の表面積をさらに増加させることができ、かつ、立体構造体の強度も向上させることができる。
この補強材19cは、具体的には、頂部含有面に含まれる少なくとも2つの頂部同士を接合する直線状の棒状体からなる。この頂部含有面とは、前記立体構造体を構成する面であって、頂部が配される面をいう。
この補強材19cを配した立体構造体の具体例としては、図4(a)に示す立体構造体11d、すなわち、一方の頂部含有面に含まれる頂部から、これに近接し、かつ、異なる屈曲体15cの4つの頂部に向かって、前記補強材19cを配して接合した構造体があげられる。
この立体構造体11dは、前記の通り、頂部を含む一方の頂部含有面の頂部間のみに補強材19cが配されているが、これに限られず、もう一方の頂部含有面の頂部間に補強材19cを配してもよい。また、補強材19cが配される場所は、前記揮散性薬剤の揮散量や強度に応じて、一部の頂部間であっても、全ての頂部間であってもよい。
ところで、屈曲体15cを構成する棒状体の太さや、屈曲体15cの波の周期、振幅の幅、補強材19cの配置の程度等は、得られる立体構造体11dの使用場所、使用目的、揮散量等にあわせて、任意に設定すればよい。例えば、図4の各図に示される立体構造体11dにおいて、より狭い場所に配する場合は、立体構造体11dの幅を狭くし、その代わりに厚みを厚くしたものとしてもよく、また、網戸等に貼り付けて使用する場合は、厚みを薄くし、かつ、周縁部に補強部材を配したものとしてもよい。
前記棒状体からなる突状体18cは、枠体17dから前記立体構造体の側面及び端面方向の外方に向かって形成される。また、突状体18c’は、枠体17dから前記立体構造体の正面及び背面方向の外方に向かって形成される。
この突状体18c、18c’の形状としては、三角柱、四角柱、五角柱等の多角柱状、真円柱、楕円柱等の円柱状、三角錐、四角錐、五角錐等の多角錐状、真円錐、楕円錐等の円錐柱状等、任意の形状を用いることができる。
図5(a)〜(c)の各図に示す立体構造体11ea、11eb、11ecは、板状体20e、20e’、20e”の面に前記棒状体12eを配した構造体である。図5の各図における板状体の形状は、(a)が四角形、(b)が真円、(c)が三角形である。また、棒状体の形状は、いずれも円柱であるが、これの変わりに(d)に示すような円錐、(e)に示すような四角柱を用いてもよい。
この板状体や棒状体は、図5の各図に限定されるものではなく、上記の他の例で示した板状体や棒状体と同様のものを使用できる。
この立体構造体の最小厚みは、板状体20e、20e’、20e”の部分の厚みであり、最大厚みは、棒状体12eの部分の厚みである。
この発明に係る揮散性薬剤含有立体構造体は、前記樹脂組成物を射出成形等の成形をしたり、各構成部品を成形等で製造した後、接合することによって、製造することが可能である。この射出成形条件は、使用する樹脂の種類、各成分の配合割合等を勘案して、周知の条件で行うことができる。
前記樹脂組成物は、前記揮散性薬剤が揮散性薬剤含有立体構造体の表面にブリードし、その表面から揮散していくため、この揮散性薬剤含有立体構造体に手が触れると揮散性薬剤が手に付着する恐れがある。このため、この発明にかかる揮散性薬剤含有立体構造体は、容器に収納して使用することが好ましい。この容器は、内部の揮散性薬剤含有立体構造体に手が触れにくく、かつ、揮散性薬剤が揮散しやすい程度の穴(開放窓)が空いていれば、特に限定されない。また、この容器は、使用用途に応じて、吊り下げたり、網戸等に貼り付け可能な構造を有することが好ましい。
この発明にかかる揮散性薬剤含有立体構造体は、前記容器に収納して、吊り下げたり、網戸等に貼り付けたり、静置させたりすることにより、使用した揮散性薬剤に応じて、防虫剤、虫除け剤、芳香剤、消臭剤等として使用することができる。
以下、この発明を、実施例を用いてより具体的に示す。なお、この発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図4(a)〜(h)に示す立体構造体から形成される揮散性薬剤含有立体構造体を用いて実験を行った。
まず、揮散性薬剤としてトランスフルトリン(住友化学(株)製)50重量部、ホワイトカーボン(EVONIK社製:カープレックス#80、平均粒子径:15μm)18重量部、エチレン−ビニルアセテート共重合体(東ソー(株)製:ウルトラセン710、共重合体中のビニルアセテートの含有率:28%)20重量部、及びLDPE(旭化成(株)製:サンテックLDM6520)12重量部を120〜140℃で混練し、ペレット状マスターバッチを製造した。
次いで、得られたペレット100重量部と前記LDPE300重量部を120〜140℃で混練後、得られた樹脂組成物を射出成形し、接合などを行い、図4(a)〜(h)に示す立体構造体からなる揮散性薬剤含有立体構造体(10g)を得た。
この揮散性薬剤含有立体構造体全体の大きさを、95mm×160mm×12mmとした。この揮散性薬剤含有立体構造体の表面積は42200mm2であった。
得られた揮散性薬剤含有立体構造体を室内に吊るし、25℃、風速0.5mの条件下で、揮散性薬剤の揮散量ならびに揮散時間を測定した。揮散量ならびに揮散時間の測定方法は、揮散性薬剤含有立体構造体の重量を経時的に測定することによって行った。
その結果、揮散時間はおよそ200日で、全期間を通じた平均の揮散量は5.8mg/日であった。
(比較例1)
実施例1で得られた樹脂組成物を射出成形し、筒状で網目がひし形状のネット(4.8g)を得た。このネットは、外径0.7mmの太さを有して、網目が4mm×4mmであり、筒状を平らに押さえた時の全体の大きさは80mm×150mm(切断して、一面に広げたときの広さは、160mm×150mmに相当)と、実施例1の大きさの約2倍であった。この揮散性薬剤含有立体構造体の表面積は20400mm2であった。
得られたネットを、実施例1と同様にして揮散性薬剤の揮散量ならびに揮散時間を測定した。
その結果、揮散時間はおよそ200日であったが、全期間を通じた平均の揮散量は2.9mg/日で、本発明の揮散性薬剤含有立体構造体と同等の揮散量を得るためには、かなりの程度ネットを大きくしたり、あるいは重量を重くしたりする必要があり、製品設計上困難を伴うことが予想された。
(結果)
前記の通り、実施例1の揮散性薬剤含有立体構造体の揮散量は、比較例1の揮散量に比べ約2倍で、その揮散量の増大は表面積の対比から予想される以上に顕著であること、更に、容器と接する構造体の部分を減らすことによって、容器の内壁と接触することで生じる揮散性薬剤の揮散量低下や容器の汚染も抑制できることが明確となった。
(参考例1)
揮散性薬剤として、メトフルトリン(住友化学(株)製:エミネンス)を用い、立体構造体を特許第5547350号公報に示される立体構造体(図6)とした以外は、実施例1に記載の方法にしたがって、揮散性薬剤含有立体構造体を製造した。
この揮散性薬剤含有立体構造体を室内に吊るし、下記の3つの風速の条件で、風を薬剤揮散体に当てて、30日間の揮散性薬剤メトフルトリンの揮散量を重量の減量にて測定し、単位時間当たりの揮散量(mg/h、mg/日)を算出した。その結果を表1に示す。
(1)25℃、風速0.1m/sの条件下、
(2)25℃、風速0.5m/sの条件下、
(3)25℃、風速1.0m/sの条件下。
(実施例2〜4)
立体構造体として図1、図2、図4に示す立体構造体とした以外は、参考例1と同様にして、揮散性薬剤含有立体構造体を製造し、各風速条件下での揮散性薬剤の揮散量(mg/h、mg/日)を算出した。その結果を表1に示す。
Figure 2016123390
[結果]
メトフルトリンの防虫効果が発現するのに必要な最低の揮散量は0.03mg/h以上であり、実施例2〜4は、弱い風速(0.1m/s)での揮散量は、参考例1(0.03mg/h)よりも高く、空気の流れが少ない環境においても薬剤の揮散量を低減させることなく、防虫効果が期待された。また、風速が1.0m/sでも、参考例1と同等の揮散量であり、風の多い場所でも効果を発揮できる揮散量であった。
以上のことから、棒状体、板状体、及びこれらの湾曲体、屈曲体又はひねり体で構成され、棒状体と板状体を組み合わせて形成される揮散性薬剤含有立体構造体は、環境条件に左右されず防虫効果を期待できる。
11a〜11b、11c、11c’、11c”、11d、11ea、11eb、11ec 立体構造体
12a、12b、12e 棒状体
13a 湾曲体
14b 筒状体
15c 屈曲体
16c 仕切り板
17c、17c’、17c”、17d 枠体
18c、18c’ 突状体
19c 補強材
20e、20e’、20e” 板状体
21 壁体

Claims (8)

  1. 揮散性を有する揮散性薬剤を含有させた樹脂組成物から構成される立体構造体であり、
    前記立体構造体は棒状体、板状体、及びこれらの湾曲体、屈曲体又はひねり体で構成され、棒状体と板状体を組み合わせて形成される揮散性薬剤含有立体構造体。
  2. 正面から見たときの隠蔽率が5%以上50%以下、側面からみたときの隠蔽率が50%以上100%以下である請求項1に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  3. 前記立体構造体の最大厚みと最小厚みとの比、最大厚み/最小厚みが1以上30以下である請求項1又は2に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  4. 前記棒状体を格子状に配し、この交差部に、前記板状体を湾曲された湾曲体を配した請求項1〜3のいずれか1項に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  5. 前記棒状体を格子状に配し、この交差部の一部に、筒状体を配した請求項1〜3のいずれか1項に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  6. 前記板状体を多角形状、円形状、又は楕円形状に構成して、外周壁とし、
    その内部に、前記立体構造体を正面から見たとき、正面から背面にかけて貫通した貫通孔を有するように、仕切り板を設け、
    前記外周壁に、この立体構造体の外方に向かって前記棒状体を取り付けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  7. 前記棒状体を屈曲させた屈曲体を格子状に組み、これを枠体に取り付けて構造体を構成すると共に、前記立体構造体の外方に向かって前記棒状体を取り付けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  8. 前記板状体の面に前記棒状体を配した請求項1〜3のいずれか1項に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
JP2015002273A 2015-01-08 2015-01-08 揮散性薬剤含有立体構造体 Pending JP2016123390A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002273A JP2016123390A (ja) 2015-01-08 2015-01-08 揮散性薬剤含有立体構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002273A JP2016123390A (ja) 2015-01-08 2015-01-08 揮散性薬剤含有立体構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016123390A true JP2016123390A (ja) 2016-07-11

Family

ID=56358318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015002273A Pending JP2016123390A (ja) 2015-01-08 2015-01-08 揮散性薬剤含有立体構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016123390A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018163970A1 (ja) * 2017-03-06 2018-09-13 住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社 貯穀害虫防除用立体防虫シート

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4220281A (en) * 1979-01-17 1980-09-02 S. C. Johnson & Son, Inc. Vapor-dispensing device
JPS63180047U (ja) * 1987-05-11 1988-11-21
JPH06141926A (ja) * 1992-11-10 1994-05-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 抗菌性フロック加工品
JP2005318801A (ja) * 2004-04-06 2005-11-17 Dainippon Jochugiku Co Ltd 薬剤揮散装置
WO2013073571A1 (ja) * 2011-11-16 2013-05-23 大日本除蟲菊株式会社 揮散性薬剤含有構造体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4220281A (en) * 1979-01-17 1980-09-02 S. C. Johnson & Son, Inc. Vapor-dispensing device
JPS63180047U (ja) * 1987-05-11 1988-11-21
JPH06141926A (ja) * 1992-11-10 1994-05-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 抗菌性フロック加工品
JP2005318801A (ja) * 2004-04-06 2005-11-17 Dainippon Jochugiku Co Ltd 薬剤揮散装置
WO2013073571A1 (ja) * 2011-11-16 2013-05-23 大日本除蟲菊株式会社 揮散性薬剤含有構造体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018163970A1 (ja) * 2017-03-06 2018-09-13 住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社 貯穀害虫防除用立体防虫シート
JPWO2018163970A1 (ja) * 2017-03-06 2020-01-23 住友化学株式会社 貯穀害虫防除用立体防虫シート
JP2022090055A (ja) * 2017-03-06 2022-06-16 住友化学株式会社 貯穀害虫防除用立体防虫シート
JP7112388B2 (ja) 2017-03-06 2022-08-03 住友化学株式会社 貯穀害虫防除用立体防虫シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6071940B2 (ja) 防虫成分含有樹脂ペレット及びこれを用いた防虫製品
JP2017018034A (ja) 薬剤揮散装置
JP5275848B2 (ja) 薬剤揮散体および薬剤揮散体を用いた害虫の防虫方法
JP6408091B2 (ja) 薬剤揮散体
JP5937933B2 (ja) 薬剤揮散体
JP2014073089A (ja) 薬剤揮散体
JP2016123390A (ja) 揮散性薬剤含有立体構造体
JP2006256997A (ja) 害虫防除体および蚊防除体
JP2010090048A (ja) 薬剤揮散体
JP6790161B2 (ja) 立体型薬剤揮散体
JP6644516B2 (ja) ファン式揮散性薬剤揮散装置
JP2016123389A (ja) 揮散性薬剤含有立体構造体
US10349647B2 (en) Three-dimensional structure containing volatile chemical
JP2014083023A (ja) 薬剤揮散装置
JP2019071904A (ja) 揮散性薬剤含有立体構造体
JP6594216B2 (ja) 立体型薬剤揮散体
JP6514597B2 (ja) 立体型薬剤揮散体
JP5553503B2 (ja) 薬剤揮散体および薬剤揮散体を用いた防虫方法
TWI563915B (zh) 含有揮發性藥劑之結構體
JP5328282B2 (ja) 空気清浄機設置用薬剤担持体
JP2012140384A (ja) 網戸に固定して用いる薬剤揮散体及びこれを用いた飛翔害虫防除方法。
JPH06336405A (ja) 薬剤徐放体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180918

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181113